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Electronic / Experimental

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Jamael Dean - Black Space Tapes (LP)
Jamael Dean - Black Space Tapes (LP)Stones Throw
¥2,373
Carlos Niñoとの共同プロデュース、Pitchforkでは7.5の好スコアを獲得!Kamasi WashingtonやThundercat、Carlos Niñoともコラボレーション&共演している若干20歳の天才的ジャズ・ピアニスト、プロデューサーJamael Deanのデビューアルバムが大名門<Stones Throw>から満を持して登場!自身の祖父である伝説的ソウル・ジャズ・ドラマーDonald Deanを始め、Sun RaやAlice Coltrane、Herbie Hancockなどの影響を受けている新世代の要注目株!霊性溢れるホーン・セクションから万華鏡のように輝くピアノ、チルアウトする小宇宙的なコラージュ・サウンド、凄まじいヴァイブスが吹き荒びます。ビート・ミュージックからヒップホップ、アンビエント、エレクトロニカまでごちゃ混ぜになった混沌的コズミック・ソウル・ジャズ大傑作!Carlos NiñoやMiguel Atwood-Fergusonも参加。現代ジャズ~ビート・ミュージック、エクスペリメンタルを超えて多ジャンルのリスナーへとリーチする一枚です!
Martin Denny - Hypnotique (LP)
Martin Denny - Hypnotique (LP)Jackpot Records
¥3,539
これぞ、ハワイ産ラウンジの奇跡の金字塔!未体験の方は是非。言わずと知れたエキゾチックな空想音楽の帝王、Martin Dennyの59年作『Hypnotique』が初のアナログ・リイシュー!ひとたび針を落とせば異世界へと・・・滴る哀愁とエキゾティックで幻想的なムードを武器にイマジナリーな魅力溢れるスペース・エイジ・ミュージックを存分に披露した世紀の名作レコード。限定1000部、ブルー・カラー・ヴァイナル仕様。
Leon Ware - Rainbow Deux (2LP)
Leon Ware - Rainbow Deux (2LP)Be With Records
¥4,088
70年代より活動を繰り広げ〈United Artists Records〉や〈Elektra〉等からも作品を発表してきたデトロイト出身のシンガーソングライター/編曲家にして、ダイアナ・ロスやマーヴィン・ゲイなどのプロデュース仕事も知られるLeon Ware (1940-2017)。その遺作とも言える最新アルバムが〈Be With〉からリリース!Thundercatの弟としても知られるドラマーRonald Bruner Jr.、そしてThundercatことStephen Bruner、Kamasi Washington、アリアナ・グランデやアッシャーのバック・ボーカルも知られるシンガーのTaura Stinson等、現代の代表とも言える凄い陣容が集結した最終作にふさわしい特大ダブル・パック。
Martin Denny - Exotica (LP)
Martin Denny - Exotica (LP)Jackpot Records
¥3,539
言わずと知れたエキゾチックな空想音楽の帝王、Martin Dennyの56年作『Exotica』がアナログ・リイシュー!ひとたび針を落とせば異世界へと・・・デニー自身の30年のキャリアをスタートさせ、エキゾチカ音楽という新ジャンルを大いに切り拓いた記念碑的アルバム!その象徴的なアートワークからも漂う南国ムードの通り、エキゾチック&イマジナリーな魅力が匂う幻想的なスペース・エイジ・サウンドを余すところなく披露した1枚。限定カラー・ヴァイナル仕様。
Idjah Hadidjah & Jugala Jaipongan - Jaipongan Music of West Java (2LP)
Idjah Hadidjah & Jugala Jaipongan - Jaipongan Music of West Java (2LP)Hive Mind Records
¥3,563
トラディショナルなガムラン・ミュージックにオブスキュアなプログレからシティポップ、シューゲイザーに至るまで、数々の傑出したアクトを生み出し続ける東南アジア屈指の音楽大国ことインドネシア。同国の政府がロックンロールを禁止したことに反発し、作曲家のググム・グンビラ(1945-2020)が考案、70年代~80年代に興隆した音楽様式「ジャイポンガン」の名演を収録した傑作盤が〈Hive Mind〉から登場!地元の農作物の収穫時の儀式音楽の要素を始めとし、ガムランやダイナミックなドラム、政府への反発としてのロックンロール的なスピード感、都会的な題材、そして、官能的な踊りの動きなどを取り入れた現代的なインドネシアの音楽様式「ジャイポンガン」。スンダの影絵人形劇場のプロ歌手にして「ジャイポンガン」の国民的歌手イジャ・ハディジャと、グンビラ率いるジュガラ・オーケストラのコラボ・パフォーマンスをA面、それらのオリジナルのマルチトラック・レコーディングを提供し、Bergsonist、Lightbath、Fahmi Mursyid、Ultrabillionsなどを始めとした世界各地のアーティスト陣によってリワークされた音源をB面に収録。これは大傑作!
C. Blumberg - South from the Future (CS+DL)
C. Blumberg - South from the Future (CS+DL)dicoes Cn
¥1,550
海洋性の美しさが際立つフィルレコ+シンセ・ニューエイジな作風で一世を風靡したベルギーの実験作家、Lieven Martens Moana ( = Dolphins Into The Future)主宰の〈Edições Cn〉よりドイツ・ベルリンの電子音楽作家、C. Blumbergによる久々の新作が登場!Flickrで見つけたという「架空の遊園地」の写真からインスパイアされた作品とのこと!(ネット上では、実在する場所と誤解されていたこの場所を見つけるために日帰り旅行に行ったり、ネットサーフィンしたりとひたすら探し回ったそう。)空想民俗テイスト溢れるオブスキュア・アンビエント"神奇森林上海(Tr. Shanghai Magical Forest)"、〈Kranky〉系の作品にも通じる天上ドローン"Parang / Lav"、不穏かつイマジナリーな音像のなかで出自不詳な音素材がグリッチする"Speculative Browsing"などを始め、エレクトロアコースティック~電子音マニアをうならせる傑作カセットテープ!限定50部。一推し!
Cindy Lee - Act Of Tenderness (LP+DL)
Cindy Lee - Act Of Tenderness (LP+DL)W.25TH
¥2,178
オリジナルは15年に〈CCQSK Records〉よりプライベート・エディションのLPとしてリリースしていた傑作が〈Superior Viaduct〉傘下の〈W.25TH〉よりアナログ復刻!ゼロ年代後半に圧倒的人気を誇ったものの、ギタリストのChristopher Reimerの突然の死によって解散することとなってしまった現代カルガリーの伝説的ノイズ・ロック・バンド、”Women”(当時私も大好きでした...!!)のリード・シンガー、Patrick Flegelが展開してきたソロ・プロジェクト、Cindy Leeの初期作『Act Of Tenderness』!まさにカタルシス。今は去りし全盛期のローファイ・インディ/ドリーム・ポップへの憧憬、陰鬱と寂寞と不可解・・・在りし日のWomenを思い出すローファイ/ドリーム・ポップ"What I Need"を始め、This Mortal Coil~Cocteau Twinsといった〈4AD〉直系のイーサリアルな世界観とインダストリアル・グラインドが溶け合っていく異形の音像"New Romance"、フィードバックする金切り声、エクストリームなノイズの衝動へとどこまでも駆られる"Bonsai Dream"など、マスターピース満載の傑作ファーストLP!ぜひご体感ください。
Joe Meek - The Emotional, Cosmic & Occult World Of Joe Meek (LP)
Joe Meek - The Emotional, Cosmic & Occult World Of Joe Meek (LP)Mississippi Records
¥1,986
リリース直後即完売で日本にもほぼ出回らなかった?、廃盤状態でプレミア化していた人気盤が再プレス。あの音響ポップ超名盤’I hear a new world’で知られる、イギリスの鬼才プロデューサー、Joe Meekの7インチ音源を集めた超モンド&サイケなコンピ。モンド/ジャーマンロック/電子音楽/実験音楽/サイケデリック等々あらゆる音楽リスナーにオススメしたい逸品です。7インチでこれだけ集めるもの非常に困難です。この常軌を逸したセンスはやはり異常としか言いようがありません。
Mort Garson - Didn't You Hear? (Silver Vinyl LP)
Mort Garson - Didn't You Hear? (Silver Vinyl LP)Sacred Bones Records
¥2,398
限定シルバー・ヴァイナル仕様。大推薦!! オリジナルは3万以上で取引されたこともある激レアな一作が奇跡のリイシュー!70s視点で空想未来を飛行する絶品のSci-Fi電子盤『Mother Earth's Plantasia』も有名、ファンク/ディスコ脈でも大いに作品を生み出し活躍したカナダの作曲家&編曲家Mort Garson(1924-2008)が70年に〈Custom Fidelity〉からリリースしたカルト映画のサントラが公式アナログ復刻!金字塔的名作として知られる画期的一作『Mother Earth's Plantasia』をリリースする6年前に実験映画監督のスキップ・シャーウッドと出会ったことで、その新作映画『Didn't You Hear?』の電子スコアを手がけることに。シアトルでの上映会の際、劇場のロビーでしか手に入らなかったとされ、映画公開後にはまもなく絶版となり、それ以来、彼のファンや初期電子音楽のコレクターの間では根強くWANTされる一作。また、史上初の全電子スコアによる作品の一つでもあったそうな。彼とムーグ・シンセサイザーの人生を変えるような出会いを象徴する初期の傑作!気が遠くなるほどに素晴らしいです。Josh Bonatiによってオリジナルのマスター・テープからリマスタリング。正規ライセンスのもと同氏の主要音源を復刻する〈Sacred Bones〉によるシリーズの一環としてリリース。限定2000枚のシルバー・ヴァイナル仕様。是非ご体感を!
Ragnar Grippe - Symphonic Songs (2LP+DL)
Ragnar Grippe - Symphonic Songs (2LP+DL)Dais Records
¥3,595

限定300部クリア・ヴァイナル仕様。Chee Shimizu氏の名著「Obscure Sound」の”Avant-Garde”枠にも掲載!Terry RileyやSun Ra、Steve Reichの作品をも擁する音楽遺産級のミニマル宝庫Shandarからの名作「Sand」(一昨年の再発盤は弊店でも大ヒットしました!)でも知られ、あのジムオルーク氏もラジオで紹介していたスウェーデンの電子音楽家、Ragnar Grippeの未発表作品がDaisから2LPで登場です!新たにBuchlaシンセを用い1981年に製作された作品で、SUSAN BUIRGEによる前衛劇場作品の「Ci-Déla」で用いられました。Ascetic House創設者でありミュージシャンのJ.S. Aureliusによるアートワーク。シンセサイザーの名機で描く大宇宙への憧憬と妄想!オリヴィエ・メシアンの「トゥーランガリラ交響曲」の世界観とも通じる、アウトサイダーなジャーマン・エレクトロニクス。自由な音世界はまさに孤高のものです。Ragnar Grippe自身によるライナーノーツが付属。

Will Guthrie - Nist-Nah (LP)
Will Guthrie - Nist-Nah (LP)Black Truffle
¥2,689
Fire! Orchestraへの参加でも知られ、Jérôme NoetingerやOren Ambarchi、Junko(非常階段)とも共作しているフランス西部ナント拠点のオーストラリア人ドラマー&パーカッショニスト、Will Guthrieの最新アルバムが、Oren Ambarchi主宰の豪州実験音楽の聖地、Black Truffleから満を持して登場です!ドラムやパーカッション、増幅、エレクトロニクスといった異なるコンビネーションによって、フリー・ジャズやエレクトロ・アコースティック、実験音楽を解け合わせた孤高の作家Will Guthrieの今年四作目。ガムラン音楽を彷彿させる独特のスタイルによるパーカッション作品群を収録。まさにワンマン人力テクノ・バンドとでも言えそうな異質な世界観です。
Burial - Tunes 2011-2019 (2CD)
Burial - Tunes 2011-2019 (2CD)Hyperdub
¥2,420
美しきゴーストタウンよ永遠に…
孤高の天才ブリアルが歩んだテン年代を網羅したコレクション・アルバム発売決定

2006年のデビュー・アルバム『Burial』、翌年のセカンド・アルバム『Untrue』という2つの金字塔を打ち立て、未だにその正体や素性が不明ながらも、その圧倒的なまでにオリジナルなサウンドでUKガラージ〜ダブステップ、引いてはクラブ・ミュージックの範疇を超えてゼロ年代を代表するアーティストのひとりとして大きなインパクトを残したブリアル。沈黙を続けた天才は新たなディケイドに突入すると2011年にEP作品「Street Halo」で復活を果たし、サード・アルバム発表への期待が高まるもその後はEPやシングルのリリースを突発的に続け、『Untrue』以降の新たな表現を模索し続けた。本作はテン年代にブリアルがHyperdubに残した足取りを網羅したコレクション・アルバムで、自ら築き上げたポスト・ダブステップの解体、トラックの尺や展開からの解放を求め、リスナーとともに未体験ゾーンへと歩を進めた初CD化音源6曲を含む全17曲150分を2枚組CDに収録。性急な4/4ビートでディープなハウス・モードを提示した「Street Halo」や「Loner」から、自らの世界観をセルフ・コラージュした11分にも及ぶ「Kindred」、よりビートに縛られないエモーショナルなストーリーを展開する「Rival Dealer」、史上屈指の陽光アンビエンスが降り注ぐ「Truant」、テン年代のブリアルを代表する人気曲「Come Down To Us」、そして最新シングル「State Forest」に代表される近年の埋葬系アンビエント・トラックまで孤高の天才による神出鬼没のピース達は意図ある曲順に並べ替えられ、一つの大きな抒情詩としてここに完結する。
VLADISLAV DELAY - Visa (CD)
VLADISLAV DELAY - Visa (CD)Ripatti
¥1,891

Shapednoise主宰の尖端系の一大聖地〈Cosmo Rhythmatic〉からの最新作で世界を沸きに沸かせたばかり、Mika Vainioと並ぶフィンランドのエクスペリメンタル界のヒーロー、Sasu RipattiことVladislav Delay2014年名作「Visa」をストック!2014年初頭のアメリカ・ツアーの際に入国が許可されず、ツアー日程自体がキャンセルとなってしまい、スケジュールの空白が生まれたの2週間で作り上げた一作。アブストラクトなアトモスフィアの中で、シンセ・ドローン~グリッチ・ノイズ、ミニマル・エレクトロニクス、ポスト・インダストリアルといった尖鋭的サウンドが深遠にブレンドされ、異形の音場を組み上げた歴史的一作。ダークにシックに研ぎ澄ましたサウンド・デザイン、さすがの構築美です!〈Mille Plateaux〉や〈Raster-Noton〉のファンは必携の一枚でしょう。


Richard Lainhart - Ten Thousand Shades Of Blue (2CD)
Richard Lainhart - Ten Thousand Shades Of Blue (2CD)XI Records
¥2,237

ムーグによるミニマル・ドローン作品でもおなじみ、アナログ&デジタルの楽器編成をミックスした特殊奏法による独自路線の電子音楽を発表してきた米国の作曲家/映像作家、Richard Lainhart (1953-2011)John CageDavid TudorPhill NiblockDavid Behrmanなどを始めとした偉人たちとも仕事を共にしてきた同氏が、NYの現代音楽の一大聖地[Experimental Intermedia Foundation]傘下の[XI Records]に残した2001年作、ストックしました!! 永続的に響き渡るこの音楽、恐るべき深度です。1975年から1989年までの作品を纏めた2枚組大作CD。タムタムや日本の寺院の鐘、ヴィブラフォン、ヴォイスなどを弓弾きマルチトラックのレコーダーで処理するといった手法はAndrew Chalkの作品を彷彿とさせますが、音の方もOrganum期やギターを用いたAndrew Chalkの作品にかなり近い恍惚瞑想的ドローン(Disc 2Aeolian String Ensembleのようでもあります)。ドローンを聴かれる方には是非とも聴いてみていただきたい驚異的逸品!

Lieven Martens (Dolphins Into The Future) - Songs Of Gold, Incandescent (CD)
Lieven Martens (Dolphins Into The Future) - Songs Of Gold, Incandescent (CD)Edições Cn
¥1,848

廃盤最終ストックです。自然音のテープコラージュから生まれるニューエイジ新時代の賛美歌。Dolphins Into The FutureことLieven Martens Moanaの2014年発表の傑作カセット、"Songs Of Gold, Incandescent"がExpanded EditionとしてCD化。


ここ5年に渡って録音されていたもので、ニューエイジ脈のアンビエント、電子音楽作品と平行して、これまでにも多くのフィールドレコーディングものを発表してきましたが、今作ではその架空の島国へ迷い込む感覚が特に素晴らしい。Dolphins Into The Future印のポコポコ電子が動物の呼吸とアンサンブルする1曲目に始まり、火山の噴気孔から湧き出る水を録音したもの、ゴスペル、ピアノの小曲、環境音へと移り変わる様が絶品のSweeten The Mangoなどなど、環境音やそれにまつわる音の採取というだけでなく、Dolphins - Lievenの自然や島そして海への愛が、優しく神秘的な音の色に映り、これまでになくその芯の部分が強く出た仕上がりになっています。

JUU4E - 馬鹿世界 โลกบ้า (Crazy World) (LP)
JUU4E - 馬鹿世界 โลกบ้า (Crazy World) (LP)Em Records
¥2,530
HIP HOPのグローバルとは?ローカルとは?ハイプまみれの<馬鹿世界>を塗り替えるタイの異能ラッパー、JUU4Eの新作は21世紀の汎アジア・ミュージック希望の灯であり、世界に向けて放たれた黒船だ。いや、白昼堂々出現したのが黒船ならば、本作は夜を縫って海を渡り<新しいヤバいもの>を運んでくる密貿易の小型船だ。

米アトランタ生まれのTRAPビートは世界の共通言語となってレプリカを生み続け、アジアも例に漏れず多数のアクトが現れては消え、韓国、タイ、インドネシアといった国々のラッパーが注目されて久しい昨今。「YOUTUBE再生○○万回!」「インスタグラムフォロワー○○万人!」そんな惹句が飛び交い、ラッパーはソーシャルメディアを駆使し一発のバズからマネタイズを目論む仁義もへったくれもない中、ひたすら自分のローカルを力強く表明しオリジナルなHIP HOPを作り出し続けているのがJUU4Eだ。

若い才能が次々現れるタイにおいてOGとしてリスペクトを受け、独自の立ち位置を確立しているラッパー、JUU4E。前作『New Luk Thung』(2019)では、stillichimiya/OMKのYoung-Gプロデュースの元、タイの雑食ゲットー歌謡、ルークトゥンをHIP HOPと折衷し最新のHIPHOPであると同時に最新のルークトゥンでもあるという傑作を作り上げた。同作はタイ国内でも権威あるRIN (Rap is Now)の年間ベストにノミネートされるなど、内外に衝撃を与えたが、この『New Luk Thung』リリース時、実はすでに本作「馬鹿世界」の制作は始まっていた。

本作は全てJUU4Eのセルフ・プロデュース。タイ日英語を織り交ぜたリリックと、伸縮自在なフロー、前作より重心が低くダビーに煮詰められたトラックは、HIP HOP/TRAPを咀嚼し、完全に自分のものとした前作同様だが、特筆すべきは強く<アジア>をレペゼンしている意思が感じられる点だ。マレーシア音楽の影響を受けたタイ南部の舞踊芸能ロン・ゲン、日本民謡、そしてJUU4Eが幼い頃から慣れ親しんできたテレサ・テンの曲を引用しているが、JUU4Eの内部に取り込まれ出てきたそれらは、かつてワールドミュージックが持っていた見せかけのグローバルやエキゾチシズム、また現在のアジアのHIP HOPに悪気なく横行するセルフ・オリエンタリズムを軽々と一刀両断している。

もしあなたがアジアのHIP HOP熱いよね~とネットに氾濫する情報をかじって本作に触れたならば幸運。「馬鹿な世界」に真っ向から挑むリリックと、圧倒的な自由さでぶちかまされるサウンドに叩きのめされて是非とも馬鹿になって欲しい。
Kuupuu - Sisar (LP)
Kuupuu - Sisar (LP)Em Records
¥2,530
彼女の定番であるアナログ・テープを主体にしたローテク加工に加え、今作ではシンセサイズ音、テープ・ループ、音声・器楽音のサンプリングや友人ミュージシャンの参加演奏などを幾重にもレイヤーした新境地。出来上がったのは300年前のアフリカ民族音楽か、どこかの国の民謡を継ぎ接ぎしたものなのか、テクノなのか実験音楽なのか判然としない謎の音楽であり最高にカッコいい2013年最新現代音楽。ヒリヒリする激しさとアナログのもっこり感が渾然となった35分間の催眠術‥‥これは最前線のロックなのかもしれない。
Alexandra Atnif - Rhythmic Brutalism Vol. 1 (LP)
Alexandra Atnif - Rhythmic Brutalism Vol. 1 (LP)Em Records
¥2,420
ポスト・プルリアント? EG?? ムスリムガーゼの再来??? 現役最強のリズミック・ノイズ/ドラムンノイズ・テクノ女子、衝撃のアレキサンドラ・アトニフ!

80sノイズ/インダストリアル・ミュージック黄金期のリスナーから昨今のエクスペリメンタル・テクノ・フリークまで魅了すること間違いナシ!! ルーマニア出身で現在はLAを拠点とする女性音楽家アレキサンドラ・アトニフは、東西冷戦時代に一世を風靡した建築様式「ブルータリズム」にインスパイアされた音楽「リズミック・ブルータリズム」を提唱。

彼女はヴィンテージなシンセサイザーや高額な機材を一切使わず、フリーウェアを駆使して正に剥き出しのコンクリートのごときビートを放出。その装飾を削ぎ落としたトラック群はエスプレンドー・ジオメトリコら偉大なる先人たちを彷彿とさせる凄みを既に漂わせる。ミニマル・テクノの機能性を保ちつつ、クラブ・ミュージック通過後のノイズ/インダストリアル・ミュージックが失ったヴァイブス、凶暴性を感じさせる唯一無二のサウンドは、既存のインダストリアル・テクノとは一線を画している。

今回、自主盤アルバムをA.A自身がリワークし、EM Records Editionとした新編集の『リズミック・ブルータリズム 第1集』と、その続編となる新作『同 第2集』を同時リリースする。ミニマル・テクノ寄りの『第1集』、より抽象的で電子音楽寄りの『第2集』と印象は異なるが、全編に作家のブルータリズムがみなぎる激烈内容。ブリン・ジョーンズも草葉の陰で頷いてくれるに違いない!
Wicked Witch - Under Your Spell (2x12")
Wicked Witch - Under Your Spell (2x12")Em Records
¥2,750
ファンク霊界からプリンス様に招かれてご案内するワシントンD.C.の悪魔マシーン・サイコ・ファンク、あのウィキッド・ウィッチが沈黙を破って放つ30年ぶりのニュー・シングルは、新旧東西クロスオーバーの12インチ2枚組。

ディスク1にWW新作4曲(1曲再ミックス&リマスター)、ディスク2にドイツの新進気鋭クリエイター/スケーター、DJ スリングショットのリエディットと、日野浩志郎(YPY)+行松陽介(YY)の新ユニットYYPYYによる再構築を収録。実はずっと現役で音楽をやっているウィキッド・ウィッチだが、荒涼としたacid ファンク、インド産べースミュージックのような「Funky by U」、何かが外れている「Under Your Spell 2016」とストーンド具合は圧巻(何狙いなのか今回もわからない)。DJ Slyngshotは初期シカゴハウス/オールドスクール/テクノが混在する実験的かつ80sフレイヴァな硬質ビートでリエディット。いっぽう日野と行松は、WWを別の暗黒面に引きずり込んだ変態チューン(<この2人何を考えてるのか?)。
関根真理 - Beginning c/w Lena Willikens Remix (12")
関根真理 - Beginning c/w Lena Willikens Remix (12")Em Records
¥1,980
ナナ・ヴァスコンセロス meets 高田みどり!?!多重録音楽団ひとりの人外魔境探検から生まれたアンビエント密室エキゾ幻想のダンスミュージック、静と動が繊細かつ大胆に交錯する脅威の作品「Beginning」。カップリングはあのLena WillikensのREMIX!

バンドに舞台に活躍するパーカッショニスト、関根真理の世界デビュー作をエム・レコードよりお届けします!カリンバ、マリンバ、ウドゥ・ドラム、ダラブッカ、ジェンベ、トーキングドラム、カホン、ビリンバウ等々、優に15種以上の打楽器をひとり多重録音で操り、テープ逆回転やヴォイスと組み合わせ出現させた10分超の大作であるこの「Beginning」は、驚くことなかれ、なんと関根の初の「ソロ」レコーディング曲なのだ。そして関根のミュージシャンシップが昨日今日で培われたものでないことはこの曲を一聴すれば明らか。近年最大の隠れた才能の開花といえそうな、高田みどりのファンも驚きを持って迎えてくれるだろう大注目作だ。マルチ・パーカッション奏者の多重録音作は現代音楽にもあるが、ここまで圧倒的なパワー、しかもホームリスニングからフロアにまで対応する作品はかつてあっただろうか。制作中の1stアルバムにも期待大!

カップリングは大人気DJ、レーナ・ヴィリケンスによるREMIXで「Beginning」のトライバル成分を抽出した怒濤のファンキー・アッパー・カット!

※なお「Beginning」は彼女の1stシングル「midori」(Tongs International)として発表した曲を録音当初の原題に戻し、およそ3倍近くエクステンドしてレゲエのディスコ12インチ的な構成にリワークしたもの。

関根真理プロフィール:
大学で打楽器に触れ、卒業後活動を開始。JAZZ FUNKバンド等の活動を経て、2000年よりビックバンド「渋さ知らズ」に参加。現在は、西川郷子(ex.上々颱風)『星ノ飛ブ夜』、遠藤ミチロウ(ex.THE STALIN)『THE END』、打楽器集団『Orquesta Nudge! Nudge!』その他セッションなどで活動中。演劇作品での活動も多く、串田和美演出『コーカサスの白墨の輪』『天日坊』『三人吉三』『切られの与三』、ヤン・ジョンウン演出『ペール・ギュント』、演劇集団「風煉ダンス」の『まつろわぬ民』『泥リア』等に参加。
V.A. - Bird Cage: Birdfriend Archives (2LP)
V.A. - Bird Cage: Birdfriend Archives (2LP)Em Records
¥2,750
スモール・レーベルがセンスと心意気で作ったビッグ・サウンドの集大成!
これは2020年日本の『No New York』か?『Pillows & Prayers』か?いや、そんなもんじゃないだろ。YPY / goatの日野浩志郎が運営する崇高(無謀)D.I.Y.チャレンジング・レーベル、《Birdfriend》初のレーベル・コンピレーション見参。これを聞けば貴方は無性に創造したくなる!

「実験的、挑戦的すぎてリリースするのが難しいがそれでも素晴らしいものはたくさんある」(日野浩志郎談)

名ではなく音で選ぶ徹底した作家基準で、エレクトロニクスや自作改造楽器クリエイター達のD.I.Y.音楽をリリースし続ける日野浩志郎(YPY/goat)のレーベル、Birdfriend(バードフレンド)。2013年の始動からボンノウノムクロ、UNBE、森山ふとし、湿った犬、NEW MANUKE、OPQ、井上調、JMT Synth、H. Takahashi、Sofhesoなどの特殊な個性を、熱意と根気と真心のD.I.Y.ハンドメイド・カセットに落とし込み、現在まで38のオリジナル作品を発表。いろんな問題を乗り越えて作った数は5000本!

このBirdfriendの仲間達を主催である日野の職権乱用で一ヶ所に収める<実験>を試みたのが、Birdfriend初のレーベル・コンピとなる本作『Bird Cage(鳥かご)』だ。そもそもおとなしく編集されるなどありえない連中を無理矢理コンパイルしたとき、そこに現れたのは思いもよらないフレッシュな物語だった!今こそ得体の知れないバードフレンド達の偉業(異形)を高らかに世に問う。これを聞けば貴方はなんだかよく分からない気持ち(感動?)に包まれ、そしてたぶん無性に創造したくなる!

・CD2枚組/ジュエルケース
・ブックレット封入
・日本語・英語表記
・アーティスト・プロフィールと写真掲載

Compiled and the cover art design by Kōshirō Hino
Cover drawings by Yūko Kureyama and Kōshirō Hino
All tracks originally mastered by Bunsho Nishikawa
2nd mastering by Takuto Kuratani
(c) 2013, 2014, 2015, 2016, 2017 Birdfriend

TRACKS:

=Disc 1=
1. Sofheso - M.N.L
2. 湿った犬 - Bird Peck at Dead Dog
3. NEW MANUKE - Fastest Motor
4. YPY - BFMIX B-3
5. JMT Synth Pinosaku - Tansun
6. 湿った犬 - Dog is Surrounded by Birds
7. UNBE - Vector Milk
8. YPY - The Damo UFO
9. マイクロふとし - Reforest 1
10. Inoue Shirabe - Sleep Talk

=Disc 2=
1. 森山ふとし - タイムリミット
2. OPQ - ENT
3. 森山ふとし - にこエレクトロ
4. H. Takahashi - 4
5. マイクロふとし - Reforest 2
6. UNBE - 5立米
7. Bonnounomukuro - Enter the Exit
8. 森山ふとし - Piano and Sampler
Don't DJ - Hyperspace is The Place / Hyperspace is No Place (LP)
Don't DJ - Hyperspace is The Place / Hyperspace is No Place (LP)Em Records
¥2,145
独の奇才コンポーザー/プロデューサー、Don't DJ最新作。テクノ・サンラー?アングラYMO?超空間世界をテーマにした実験エスニック・エレクトロニクス・テクノ・エキゾ・ミュージック。

YPYと国内ツアーし、The Durian BrothersやInstitut Für Feinmotorikのメンバーというよりも、今やソロ名義Don't DJとして異質な才能を爆発させるFlorian Meyer。彼曰く今作は「自分の中では割と聞きやすい部類になった」という。サン・ラーの名盤『Space Is the Place』(1973)にちなんだと思われる題名が示す、超空間世界をテーマにした両A面のミニ・アルバムで、あの『Authentic Exoticism』(2016)の進化版といえそうな作品。タイトルは伊達でなく、サン・ラの世界をデジタルで憑依表現したようなA面、うってかわってAA面はエチオピアかインドネシアのような音階が耳をとらえ、こちらも不可思議で妖しい異空間世界を表現したエスニック・エキゾ・テクノ音。相変わらず実験性の高い試みだが、ポップな仕上がりなっている点は彼の才能だ。A-2はデレック・ピョートルとの共作でマニアは要注目!
Martoc - Music for Alien Ears 宇宙人の耳のための音楽 (LP)
Martoc - Music for Alien Ears 宇宙人の耳のための音楽 (LP)Em Records
¥2,530
遂に出た!!!極北音楽探求者~ジャンキーのみの間で取引されていた、あのMartin O'Cuthbertが本邦EMよりリリース!!!

「レコード・オブ・ザ・イヤー:
Martin O'Cuthbert: 'B.E.M.S' (Esoteric Records)
マジで、このレコードをかけたとき、壁にあった物がいきなりビリビリ震え出した。証人もいる。マーティン・オカスバートって奴は超邪悪な人間か(レコード聴いてみろ)とんでもない大馬鹿だ(レコード聴いてみろ)。たぶん日本でビッグになるな。全部ヤマハのオルガンのせいと思うけど、どうやったらシンセでこんなヒドイ音だせるんだー?」
(ジョン・ライドン『ニュー・ミュージカル・エクスプレス』 1978年7月22日)

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『INDUSTRIAL MUSIC FOR INDUSTRIAL PEOPLE!!!【雑音だらけのディスクガイド 511選】』著者、持田保先生の選曲・解説でおごそかにお送りする病理的異星人シンセ音楽集!!

マートック(初期はマーティン・オカスバートの名で活動)はポストパンク期に地球にあらわれ現在も活動する英の作家/電子・電器音楽家。ジョン・フォックス、ファッド・ガジェット、クラフトワーク、イーノらに影響を受け(たらしい)、同国人のJ.G.バラードやイアン・バンクスをはじめとするSF・幻想文学に深く傾倒。その合成が自作に展開した‥‥‥のかは定かでないが、彼の暗黒フォースの強大な威力はジョン・ライドンを痺れさせたことで証明された(しかもデビュー作で)。

彼はメジャーの誘いを全て拒否し「使い捨て商品に沿ったものの見方をしない、永続的な音楽の創造」(!!!)という崇高な目的のため、全てを自主制作で発表。その数シングル11枚、アルバム13枚。録音では異星人に向け発信したと思われるビリビリなシンセ音とグルーヴ感の崩壊したドラム・マシーンを多用。全くもってイルな(=地球人には理解しがたい)偉大なる作品群を、持田先生が身を挺して受け止め選んだ全10曲ザ・ベスト・オブ・マートック!!!!(ボアダムズ山塚先生のフェイバリットでもちょと有名!?!)
Syntoma (LP)
Syntoma (LP)Em Records
¥2,750
国民革命党の独裁体制化、若いもんが音楽をやるだけで血を見た70年代から活動するアレックス・アイス&ドリンク(本名アレックス・アイセンリング)が、メキシコ通貨危機のさなかの80年代初頭、シンセとドラムマシーンに熱情と怒りをぶつけ解放したのがシントマだ。シントマはアレックスと彼の妻シンシア・ナパーム、友人ベルナルド・ゴンザレスの3人組。アングラ臭漂うオーヴァードーズ感覚のエレクトロと、シンシアが怒ってまくしたてるラテン訛りメロディーのヴォーカルを、治安悪化の一歩をたどる乾燥しきったメヒコで放出。このバンドに影響され、メキシコで自主制作インディーとアンダーグラウンド・シーンが出現することに。本作は彼らのアルバム/シングル/未発表曲からコンパイル。CD版はボーナス2 曲。幸運にも現存していたマスターテープ音源を元にマスタリングで高音質保証。

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