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ベルリンを拠点に活動する現代アンビエントの要人、Florian TM Zeisig のStroomからの2作目『A New Life』。Róisín & Cathal Berkeleyによるハープとサックス、Lia Mazzarriのチェロが加わり、艶やかなアンサンブルが広がる、まるでフローティングタンクを満たすような、軽やかで芳醇な音世界を描き出している。本作は、イーノ的なアンビエントの精神と、香気漂うニューエイジの質感をまとい、シンセの霞の中に楽器のニュアンスを溶け込ませる見事な手つきと共に、どこかジャンル分けを拒むような深い情感を持っており、チェロに支えられてハープとサックスが絡み合い、喪失感や怒り、静謐さがひとつの流れに編み込まれていく。それらを覆い隠すのではなく、むしろ抱きしめるように響かせるさまは、人間らしさを力強く打ち出し、統合された真実を露わにしようとするかのよう。

オーストリア系エチオピア人のハーピストMiriam Adefris、英国サックス奏者Isaac Robertson、パーカッショニストDillon HarrisonによるトリオFlurのデビュー作『Plunge』が〈Latency〉より登場。本作はロンドンの即興シーンに育まれた繊細かつ広がりのある音の対話で、ハープ、サックス、打楽器という独自の編成を通して、フリー・ジャズ、アンビエント・ジャズ、現代音楽の要素が有機的に交錯する、静かに高揚するような一枚。即興と構築されたパートがスムーズに入り混じり、Alice ColtraneやKaija Saariaho、Azimuth、Angel Bat Dawidなどの影響を感じさせる一方で、音の余白や間合いにおいては〈Latency〉レーベルらしい親密さと抽象性が光っている。スピリチュアル・ジャズに、室内楽の繊細さを注ぎ込んだ、祈りにも似た三者の対話!

ノルウェーはオスロの現代アートと音楽のアンダーグラウンドで重要な役割を果たすアーティストであるエスペン・フリベリとジェニー・ベルガー・ミーレによる多分野にわたるアート・デュオ、Flutter Ridderのセルフ・タイトルのデビュー・アルバムが名門〈Students Of Decay〉より登場!ノルウェー南東部の海岸沿いの町フヴィステンにある古い木造教会に引きこもり、サージ・モジュラー・システムと教会のパイプオルガン、そして酔わせるようなアコースティック・リバーブというパレットを使い、放射状のドローンを作り出した本作は、ゴージャスで、静かに心を揺さぶるサウンドで、それが作られた環境を映し出すような、古代の献身的な魔法のよう。空気の振動の流れが感じられるような感触と、温かみのあるパイプオルガンとエレクトロニクスの融合が秀逸。カリ・マローンのファンにもお薦め。
参加ミュージシャン
トム・ヨーク(Vo:レディオヘッド)
サンダーキャット (Bass)
ローラ・ダーリントン(Vo:ロング・ロスト)
ドリアン・コンセプト (Beat Programming)
ラヴィ・コルトレーン(Sax:コルトレーンの次男)
レベッカ・ラフ(Harp:ビルド・アン・アーク等に参加)
ミゲル・アトウッド・ファーガソン (Strings:エリカ・バドゥやアウトキャスト等のアレンジ)

ジャズとエレクトロニック・サウンドの英国の重要な拠点である〈Total Refreshment Centre〉と当店お馴染みのスイスの名門〈Bongo Joe〉によるコラボレーションリリースとして、Haha Sounds Collectiveのメンバーとしても知られるロンドンのアーティスト、Forest Lawによるデビュー・アルバム『Zero』が登場!バレアリック・ファンクとアーバンなトロピカリアが融合!巧みなギター演奏と昔ながらのサンプリング、UKスタイルのビート、そして、メロウでありながらも陰鬱な独特のボーカルによるエキサイティングな内容に仕上がっています。



ファンやDJから正式リリースの要望が止まず、2025フジロックでも披露された超人気トラックが限定12インチで発売!
2025フジロックでは、圧倒的な音圧と卓越したパフォーマンスで絶賛の声が鳴り止まない、説明不要のアーティスト、フォー・テット。当初はXLストア限定の数量限定盤としてリリースされ、48時間以内に完売した本作が、今回のリプレスによって初の全世界同時リリース。Mazzy Starの名曲「Into Dust」をサンプリングした「Into Dust (Still Falling)」は、ファンやDJからの正式リリースの要望が止まなかった人気トラックで、フジロックでも披露されて最高潮の盛り上がりを見せた。
2020年に『Sixteen Oceans』、『Parallel』、『871』の3枚組をリリースして以来、シーンの至る所に顔を見せているFour Tet。SkrillexやFred again..との終日公演や、Madvillain、Burial、Thom Yorkeらとの絶賛されたコラボレーションに至るまで活躍の目覚ましい彼のより多面的な世界が垣間見れる最新アルバム『Three』をストックしました。Four Tetの持つすべての魅力を融合させたと言うべきアルバムであり、アンビエントな音響が鋭利なクラブビートと出会い、美しいMIDIの音色がノイズや繊細なテクスチャーとともに鳴り響き、ヒップホップ、フォーク、エレクトロニック、そしてアブストラクトな音楽からインスピレーションを得た多様な影響が、非常に甘美に結びついていく様が見事です。

1月中旬再入荷。フィラデルフィアを拠点にしたハードコアパンク、エモバンド、Frailの活動を総括したコンピレーションアルバム『No Industry』が大名門〈NUMERO〉より登場!!Frailは強烈な音と政治的なメッセージでシーンに大きな影響を与えたバンドで、彼らの音楽は、鋭く荒々しいサウンドで知られ、ストレートエッジの姿勢を貫きながらも、パンクとエモの枠を超えた革新的なアプローチを取っていた。本作は2025年に30年ぶりの再結成ライブを果たした彼らの、90年代初頭に短期間活動していた時期の音源が収められている。〈Yuletide〉〈Bloodlink〉〈Kidney Room〉といったレーベルからリリースされたシングルを中心として、さらに、数多くのコンピレーションアルバムに参加した曲も含まれており、Frailの音楽の多様性を感じられる内容となっている。バンドの音楽は、単なるノイズや攻撃的なサウンドにとどまらず、社会的な不満や政治的なメッセージを強く打ち出しており、90年代の硬派なエモやハードコアの精神を色濃く反映している。

これは完敗。流石の内容。邪念も雑念も全てを洗い流します。ケベック拠点のサウンド/インスタレーション・アーティストであり、〈Editions Mego〉や〈Line〉、〈Schwebung〉など各地の先鋭レーベルから傑出した作品を送り出しているFrance Jobinによる最新アルバムがCDリリース。版元はLawrence English主宰の〈Room40〉で、同レーベルからは3年ぶりの作品。一切の無駄を削ぎ落とした、神聖にして不可侵な音の清流を浴びせる、ミニマル・ドローン/サウンド・アートとして一つの完成系と言える全3編を収録。

Matthewdavid主宰のもと、ビート・ミュージックからリバイバル・ニューエイジ、現代ジャズまでも横断してきたLAの名門レーベル〈Leaving Records〉から新物件!ここ数年数々の傑作ニューエイジ・カセット作品を放ってきた、要注目なイタリア人女性アーティスト、Francesca Heartによる2024年の最新アルバム『Bird Bath』がカセット・リリース。地中海の神話と聖なる表象の進化に対する彼女の関心を反映した、宇宙的なアプローチがより拡大されたニューエイジ/アンビエント・アルバム!

今作は80年代の、更に独特の響きを持つサンザ (ムビラやカリンバと同じアフリカの親指ピアノ) を使用した楽曲から絞って制作。森の精霊と親しくなったとしか思えないこの森林原始なサイケデリアを筆頭に、現行のローファイ/ポップに繋がる独特の緩さ、味出過ぎのボーカルが織り成す宴&空間が膨れる加工、そしてなかなか真似出来ないこのサンザの飛びすぎる面白さ。Bruce Haack的ぶっ飛びポップからハウスに通じる4つ打ちものまで、発狂音楽の連続です。

森の精霊と親しくなったとしか思えないこの森林原始なサイケデリアを筆頭に、現行のローファイ/ポップに繋がる独特の緩さ、味出過ぎのボーカルが織り成す宴&空間が膨れる加工、そしてなかなか真似出来ないこのサンザの飛びすぎる面白さ。Bruce Haack的ぶっ飛びポップからハウスに通じる4つ打ちものまで、発狂音楽の連続です。
