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伝説的バンド、The Pyramidsの結成50周年を記念して、2024年2月の黒人歴史月間にサンフランシスコの著名な会場であるThe Labで行われた「アンダーグラウンド・ジャズ・キャバレー」の音源がリリース!サンフランシスコの著名な俳優、活動家、作家であるダニー・グローヴァーと、著名な舞台女優ローデッサ・ジョーンズをフィーチャーした当録音では、Idris Ackamoorと、The Pyramidsのメンバーを含む彼のオーケストラによる新旧の作品に加え、2人をスポークン・ワーズで迎えた「Grandma Cole Story」や、「China Lane Suite」、また、グローバーのオリジナル作品である「In God's Country」など様々な楽曲が収録されている。

フランス領カリブ海で最も長い歴史を持ち、最も多作なレーベル、〈Disques Debs International〉のアーカイブから選りすぐった〈Strut〉によるコンピレーション・シリーズの第3弾がリプレス!故Henri Debsが50年代後半に設立したこのレーベルは、50年以上にわたって活動を続け、何百枚ものレコードをリリースし、グアドループとマルティニークのクレオール音楽をより多くの聴衆に届けてきたが、第3弾では、ビギニーやグウォカといった伝統的なローカル・ジャンルが、カデンツやズークといったコンテンポラリーなスタイルと融合した70年代から80年代にかけてのこの地域の音楽の黄金期を振り返るこのコレクション14曲を収録している。1980年代に世界的な広がりを見せたこのレーベルの最もダイナミックで影響力のあった時期に光が当てられており、Henri Debsの比類なき遺産を称えるだけでなく、カリブ音楽の黄金時代のスナップショットとさえ言えるような貴重な記録!

フランス領カリブ海で最も長い歴史を持ち、最も多作なレーベル、〈Disques Debs International〉のアーカイブから選りすぐった〈Strut〉によるコンピレーション・シリーズの第2弾がリプレス!故Henri Debsが50年代後半に設立したこのレーベルは、50年以上にわたって活動を続け、何百枚ものレコードをリリースし、グアドループとマルティニークのクレオール音楽をより多くの聴衆に届けてきたが、スーパー・ヴァイキングスやガイ・コンクエットをフィーチャーした本作では1973~1981年までの音源を全16曲を収録している。ハイチのコンパ、コンゴの影響を受けたライコ・ジャズ、ドミニカのカデンツ・リプソとレゲエ、ジャズとプエルトリコのサルサが、地元のビギニーヌ、クアドリール、グォ・カとともにミックスされており、他に類を見ない貴重な音楽性の数々を堪能することができる名作。デブスのアーカイヴから未公開写真と、充実したライナーノーツ、シンガーでトロンボーン奏者のクリスチャン・ゾラ(レ・マクセルズ、エナジー)のインタビューが付属。

サイケデリック・ジャズ・トリオ、ApiferaのメンバーであるキーボーディストのRejoicerことYuval HavkinとNitai HershkovitsによるプロジェクトCinema Royalのセルフ・タイトルのデビュー作『Cinema Royal』が、Bradley Zero運営のもと時流を読んだ審美眼鋭いリリースを展開してきた名門〈Rhythm Section International〉より登場!本作では、シンセサイザーはアフロ・ビート風のドラムに寄り添い、東アジアのツィターはクラシカルなストリングス・アレンジの中を泳ぎ、エチオ・ジャズ・キーによる演奏はファンキーなドラム・マシン・パターンの上で踊る。ピアノを筆頭に、世界中のオーケストラ、パーカッシブ、伝統的な弦楽器が目まぐるしく登場する。ファンキーなアフロビートのリズムに、アンビエントやジャズ、クラシックを織り交ぜたモダン・クラシカルでシネマティックな作品!

David Byrne主宰のNY名門レーベル〈Luaka Bop〉が2013年に『Who is...』をリリースした後、ナイジェリア人アーティスト、William Onyeaborの華やかで特異的で明るい音楽に多くの人が夢中になった。70年代後半から80年代前半にかけてアフリカン・エレクトロニック・ファンクという独自のジャンルを築き上げ、今日、デイモン・アルバーンやホット・チップからカール・クレイグやマッドリブまで、彼を西アフリカのクラフトワーク、あるいはLCDサウンドシステムの先駆者になぞらえる人もいるほど、彼を崇拝する人は増え続けており、カルト的な人気を博している。魅惑のシンセサイザー。鍵盤ワーク、打ち込みの電子音楽とアフロファンクの融合が素晴らしい。その後、一挙再発された彼の一連の作品のうち、'80年作『Body and Soul』がリイシュー10周年記念盤として2025年カラーヴァイナル・エディションとしてめでたくリプレス!宇宙すら通り抜けてしまったような脱力系アナログシンセとコーラスがタイトなビートに絡むこのような現代的なサウンドの音楽が1980年に作られていたことには驚くばかり。ナイジェリアが生んだ天才によるソウルフルで、最高のファンキー・ミュージック!!

〈International Anthem〉創立11周年記念リイシュー・シリーズ!〈International Anthem〉の最初のリリースであるRob Mazurekによる上質なダーク・アンビエント・ジャズ組曲『Alternate Moon Cycles』が2025年、新たな帯とともに、セッション写真とMikel Patrick Averyによるライナーノーツが掲載された4ページのブックレットが追加されてめでたくも新装リイシュー!仲間のミュージシャン、Matt LuxとMikel Patrick Averyをフィーチャーした2篇のロング・コンポジションからなるこの作品は、シカゴの極小バーCurioでのライブ・テープに収められたもので、部屋の穏やかなきしみ、音、ささやき声、ざわめきの中で、極めてミニマルでありながら非常に親密な空気感を伴って進行していくオーガニック・ミニマル・ミュージック傑作!

60年代から70年代にかけてトルコ全土を席巻した、伝統的な民族音楽とサイケデリック・ロックが融合したアナトリアン・ロックの波に多大な影響を受けた、イスラエル・テルアビブを拠点とする6人編成のバンド、Şatellites。セルフタイトルのデビュー・アルバムが国際的な賞賛を浴びた彼らの待望の2ndアルバム『Aylar』が〈Batov Records〉より登場!!約二年間に渡るライブツアーの旅の集大成とも言える本作は、これまでの独創的なスタイルをさらに発展させた作品となっており、西洋音楽には見られない独特の音階や不穏に渦巻くサイケデリックなグルーヴとコズミックなファンクネスの融合した中毒性の高いサウンドとなっている。耳と脳を強烈に刺激するウネウネしたシンセを響かせながら無邪気で懐っこい笑顔で向こうから歩み寄ってくるような感覚、紅一点、ロテムのハスキーでエモーショナルなヴォーカル、ディスコ・ロックのグルーヴに乗せた蒸し暑い深夜の子守唄などなど、たまらない一枚。
2025年リプレス!J DILLAの楽曲の生バンド・カバーでも知られる、2000年代から活動するファンク・バンドのハギス・ホーンズのメンバーでもあり、サブモーション・オーケストラのアルバムにも客演したことがあるサックス奏者ロブ・ミッチェル率いる、クラシックなビッグバンドを現代風にアレンジしたAbstract Orchestra。その『ディラ』に続く作品『Madvillain, Vol. 1』が待望の再プレス!本作はMf DoomとMadlibが組んだMadvillainのアルバム『Madvillainy』を再解釈したものだが、オリジナルのレコード自体が、Madlibがジャズ、ラテン・ミュージック、その他様々なジャンルをパッチワークして作ったものとなっている。そのため、本作では、生演奏をサンプリングで解体・加工して新たな曲を作り、そのサンプリング元であるジャズ・ミュージシャン達にもインスパイアされながらそれをさらに生で演奏し直していると言える。Robert Glasperなど現在のジャズ・ミュージシャン的なものとは違い、1960~70年代の空気感や雰囲気を感じさせる、ある意味でレトロな雰囲気と、二重の引用とも言える複雑なアレンジ・センスが面白い一枚。

〈Werk Discs〉のマネージャーであり、London Contemporary Orchestraとのコラボレーションや、〈Ninja Tune〉などの名門からの作品も知られる英国のエクスペリメンタル・シーン屈指の鬼才Darren CunninghamことActressが、ロサンゼルスを拠点とするデジタルアート、音楽、テクノロジー・スタジオであるActual Objectsとコラボレートしたインスタレーション作品『Grey Interiors』が〈Smalltown Supersound〉よりリリース!遠く離れたピアノと、彼の持ち味であるゴージャスなテクスチャーによって、ゆっくりと構築される、ゴーストのような、ホログラフィックなアンビエント作品。今地球の大気圏外にいることを確認させてくれるような、他の誰にも真似できない唯一無二な音世界!片面ホワイトヴァイナル仕様
祝!大人気作品が10周年記念エディションとして再来です。イングランドはマンチェスター出身の電子音楽家/テクノ・プロデューサーであり、大名門〈Modern Love〉を拠点に数々の名作を送り出してきたのみならず、〈Tiny Mix Tapes〉や〈Resident Advisor〉、〈Pitchfork〉といった主要メディアでも大いに賞賛されてきた名手Andy Stott。14年に〈Modern Love〉から発表した3枚目のスタジオ・アルバム『Faith in Strangers』が復刻。〈Pitchfork〉でも8.4の高スコアを獲得&”Best New Music”に選出されるなど、やはり同年の批評筋からも高い評価を得た大人気作。自身の元ピアノ教師であるAlison Skidmoreもヴォーカルに起用し、極めて尖鋭かつ異形なダブ・テクノ像を描いた、2010年代中盤を代表する名作!!!!Matt Coltonによるマスタリング&カッティング。限定500部。

B.N.Mとして2015年にシングルをリリースしていた、リスボンの新鋭DJKolt、DJ Noronha、DJ PerigosoによるトリオBlacksea Não Mayaの前作『MÁQUINA DE VÉNUS』に続く最新作が、アンゴラ発祥のクドゥロを独自のゲットーハウス・サウンドの文脈でアップデートしてきたポルトガルの名レーベル〈Principe〉よりリリース!『MÁQUINA DE VÉNUS』の正統的な進化の先にある今作は、クドゥロ特有のアフリカンな6/8拍子に基づくポリリズミックな電子音楽で、よりダークで独自のスタイルへと変異させたトラップ~レゲトンを盛り込んだ定義不能のミュータント・ダンス・アルバム!爆音で浴びたくなる低音の質感もグレイト!

灰野敬二らレジェンドとのコラボでもお馴染み、オーストラリアを代表する実験音楽家 / サウンド・アーティストOREN AMBARCHIがベルギーのパーカッショニストERIC THIELEMANSとのコラボレーション・アルバム『Kind Regards』を英国・ロンドンの現行レフトフィールド/エクスペリメンタル・シーンにおける最大級の名所〈AD 93〉からリリース!今作には、ミニマリストのレジェンド、シャルルマーニュ・パレシュタインとの予測不可能なトリオで初めて共演して以来継続的なデュオ活動を続けている2人の、2023年11月にフランスのポワチエで行われた45分以上に及ぶ切れ目のない演奏が収められている。ティーレマンスのヒプノティックなタムパターンとアンバーチのゆらめくようなギタートーンが渦を巻いて旋回するような開始部から、音楽は不規則なグルーヴへと勢いを増し、その上でアンバーチのギターが、アリス・コルトレーンのウーリッツァー作品を思い起こさせるような、印象的なエレクトリック・オルガンのコードへと至る、現代音楽、ミニマリズム、アンビエント / ニューエイジ、スピリチュアル・ジャズ、エクスペリメンタル、エレクトロニック・ミュージック好き全ての人の心を射抜く大傑作!!楽器を再構築することに何十年も捧げてきた2人の巨匠が、音楽の行く末を追ってただ演奏を始めたときに起こりうるマジックに脱帽です。

ロンドンとマンチェスターを拠点に活動するスポークンワード・アーティストにして詩人、哲学者、サックス奏者Alabaster DePlumeによる最新アルバム『A Blade Because A Blade Is Whole』がシカゴ拠点の現代ジャズ大名門レーベル〈International Anthem〉から登場!デプルームのこれまでの作品は、集団セッション、即興、編集から生み出されたものだったが、本作は、デプルーム自身が作曲、編曲、プロデュースを手がけてお理、そこから、マシー・スチュワート(ストリングス)、ドナ・トンプソン(バッキング・ヴォーカル)、モモコ・ギル(ストリングス&バッキング・ヴォーカル)ら奏者や共同編曲者に楽曲を提供し、彼が長年関わってきた集団芸術スペース、トータル・リフレッシュメント・センターでセッションを行った。人々は癒しを必要としている。しかし、なぜ、そして癒しとはどういうことなのだろうか?という問いかけを通じて生まれた『自分の価値を探して:刃のプロローグ』という70ページに及ぶ詩が歌詞の半分以上を占める本作は思索的で瞑想的で、全体が自分の感情と向き合うような重苦しい吐息のようであるが、同時に長い間水中に潜っていた後、水面にたどり着いたときのような感覚を覚える。なんとも深みのある作品。
ロンドンとマンチェスターを拠点に活動するスポークンワード・アーティストにして詩人、哲学者、サックス奏者Alabaster DePlumeによる最新アルバム『A Blade Because A Blade Is Whole』がシカゴ拠点の現代ジャズ大名門レーベル〈International Anthem〉から登場!デプルームのこれまでの作品は、集団セッション、即興、編集から生み出されたものだったが、本作は、デプルーム自身が作曲、編曲、プロデュースを手がけてお理、そこから、マシー・スチュワート(ストリングス)、ドナ・トンプソン(バッキング・ヴォーカル)、モモコ・ギル(ストリングス&バッキング・ヴォーカル)ら奏者や共同編曲者に楽曲を提供し、彼が長年関わってきた集団芸術スペース、トータル・リフレッシュメント・センターでセッションを行った。人々は癒しを必要としている。しかし、なぜ、そして癒しとはどういうことなのだろうか?という問いかけを通じて生まれた『自分の価値を探して:刃のプロローグ』という70ページに及ぶ詩が歌詞の半分以上を占める本作は思索的で瞑想的で、全体が自分の感情と向き合うような重苦しい吐息のようであるが、同時に長い間水中に潜っていた後、水面にたどり着いたときのような感覚を覚える。なんとも深みのある作品。

2025年リプレス!〈Werk Discs〉のマネージャーであり、London Contemporary Orchestraとのコラボレーションや、〈Ninja Tune〉などの名門からの作品も知られる英国のエクスペリメンタル・シーン屈指の鬼才Darren CunninghamことActressの、<Honest Jon's>から2010 年にリリースされたセカンド・アルバム『Splazsh』がこの度めでたくリプレス!モーリッツ・フォン・オズワルド・トリオのような音響テクノ系トラックから、セオ・パリッシュよろしく色気のあるハウス、ダーティなダブステップ系のサウンドまでカテゴライズ不能なオリジナルな世界で、サイケデリックのテイスト、頭の中をえぐるスリリングなトラックなどなど予測不能な展開を見せながらも終始して徹底されたロウなサウンドが心地良い一枚!Actress自身が自分の音楽を「R&Bコンクレート」と呼んでいるように、ポップ・プロデューサーのように制作した楽曲をミュジーク・コンクレートのように抽象化することで、信じられないほど奇妙なサウンドがその奇妙さを誇示することなく、驚くほど受け入れやすいものになっている点は鬼才の面目躍如といったところ。
GLENN ASTROと〈JACKTONE〉を主宰する DOC SLEEPによるIDMデュオBeats Unlimitedが、ドイツ・ベルリンのレフトフィールド・ダンスレーベル〈Hypno Discs〉から7"が到着!ディープなベースライン、ダビーなテクスチャー、そしてUKベース・スタイルのリズムにニューエイジやバレアリックを意識したサウンドは心地よく霞んでいて没入感がある。リバーブたっぷりのカリンバやマリンバ風のメロディーと土にまみれたアンビエントなテクスチャーが、ポスト・ダブステップのビートと重みのあるサブベースを包み込むオープニングの「Virta Chords」や、深く魅力的なサンプルを多用した重層的なアンビエント・サウンドスケープを聴かせてくれる「Transition Env」などを収録!

インダストリアルもフィールドレコーディングも押しのけて、はんぶん日常に浸かった孤高の音響をつくりつづける我らがWanda Group。変名A LARGE SHEET OF MUSCLEによるアルバムが〈The Trilogy Tapes〉から到着。醜悪でぶっ壊れたユーモア・センス、悪意と狂気が充満した、ノワール&歪なスポークン・ワード/インダストリアルの怪作。まるで、Dean Blunt『Black Metal』とNurse With Wound『Homotopy To Marie』とKlein『STAR IN THE HOOD』の、賞味期限を3年過ぎた闇鍋を想起させるような狂った内容。好きな人はとことん呑まれる作品かと。Hype Willams周辺で暗躍するカルト・エンジニア、Amir Shoatによるマスタリング仕様。


Jon Hassellの第4世界アンビエント・ジャズ・インスパイアな大人気作家Sam Gendelとのコラボ作『Music for Saxofone and Bass Guitar』は当店でも超超超ビッグ・ヒット。Jacob Collierとも共演しているLA出身のエクスペリメンタル/ジャズ・ベーシストであり、オルタナティヴ・ポップ・デュオ”Pratley”の一員、Sam Wilkes。自身が運営する〈Wilkes Records〉からの最新作『iiyo iiyo iiyo』がアナウンスされました!その雰囲気はスピーカーから溢れ出るほど濃厚、Sam Wilkesがバンドリーダー兼アレンジャーとして手がけたソロ5作目。静岡県掛川市の〈FESTIVAL de FRUE〉と東京・渋谷の〈WWWX〉でライブ録音された日本公演の様子を収めたライブ・アルバム。カセット版は限定200部。

2025年リプレス!Jon Hassellの第4世界アンビエント・ジャズ・インスパイアな大人気作家Sam Gendelとのコラボ作『Music for Saxofone and Bass Guitar』は当店でも超超超ビッグ・ヒット。Jacob Collierとも共演しているLA出身のエクスペリメンタル/ジャズ・ベーシストであり、オルタナティヴ・ポップ・デュオ”Pratley”の一員、Sam Wilkes。自身が運営する〈Wilkes Records〉からの最新作『iiyo iiyo iiyo』がアナウンスされました!その雰囲気はスピーカーから溢れ出るほど濃厚、Sam Wilkesがバンドリーダー兼アレンジャーとして手がけたソロ5作目。静岡県掛川市の〈FESTIVAL de FRUE〉と東京・渋谷の〈WWWX〉でライブ録音された日本公演の様子を収めたライブ・アルバム。LP版は限定500部。

2025年リプレス。アシッド・ハウス、テクノ、ダブ、レゲエ、アンビエント、プログレッシヴ・ロック、ヒップホップを飲み込んだ独自のサウンドを展開するジ・オーブ(=アレックス・パターソン)の通算8枚目のニュー・アルバム。

英国・ブリストルの4人組による実験的フォーク、ポストロック・バンドQuadeがロンドンの現行レフトフィールド/エクスペリメンタル・シーンにおける最大級の名所〈AD 93〉より待望の2ndアルバム『The Foel Tower』を発表。本作を制作するにあたって、バンドは、ウェールズの山の谷間にある古い石造りの納屋にこもった。渓谷は荒涼とし、風が吹きすさび、日照時間はほとんどなく、彼らは毎晩、パチパチと燃える焚き火の周りに身を寄せていた。このアルバムは、彼らが「社会から完全に取り残されたような感覚だった」と言う10日間のスナップショットであり、バンドがその時に経験していた感情や不安のすべてが、魔法のようにテープに収められている。まさにその瞬間にしか存在しなかったものが、アンビエント、ダブ、ポストロックの手法に、土俗的な要素を取り入れ、メランコリックであると同時にドリーミーであり、力強くパワフルであると同時に静かで優しげな一枚として結実している。
JUZU a.k.a. MOOCHY主宰CROSSPOINTとChee Shimizu主宰17853 Recordsのコラボレーション・リリース第4弾。尺八奏者KENJI IKEGAMIによるパースペクティヴなディープ・ エスノ・アンビエントがアナログ・リリース。Chee Shimizuプロデュース作品。
『Soft meets Pan / Tam』(2021年)、『WaNaWa/ WaNoWa』(2023年)、『Zen Ensemble / Garden Of Time』(2024年) とアナログ・リリースを重ねてきた、JUZU a.k.a. MOOCHY主宰CROSSPOINTとChee Shimizu主宰17853 Recordsによるコラボレーション企画の第4弾として登場するのは、日本古来のエスニック・ミュージックとアンビエント/実験音楽を独自の世界観で融合する尺八奏者KENJI IKEGAMIによる最新作。テリー・ライリーの精神を継承するチェロ奏者の瀬藤康嗣 a.k.a. Denca、アイヌの伝統楽器ムックリの奏者 UtaEとの共演による長尺曲を 2 曲収録。
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正直に言ってこのふたつの楽曲は、私が長いあいだ聞いたなかで最も奥深く、最も強烈な音楽だ。活気に満ちたサウンドは聴き手に集中を促し、遠くまで連れて行ってくれるが、一歩も動くことなく、内面に響き、まるで隠されている生きた和音に触れるかのようである。長い呼吸のような美しさ、海が私たちに与えてくれる物語、春を告げる速い雲、花と牧草地の香りがする風、踊る木々の何千もの葉…。 心に語りかける素晴らしい音楽だ。 Gigi Masin (音楽家)
なんて素晴らしい楽曲の組み合わせだろう。美しく調和の取れた音楽が、時間が止まったかのようなディープ・ゾーンへと私を運んでくれる。 Jonny Nash(音楽家 / Melody As Truth主宰)
「KANNON」は、尺八の多様な奏法をあえて使わずに、シンプルな持続音に徹することで、一音の響きの内的な豊かさと、とても微妙な変化に聴覚を集中させ、重厚なレイヤーのなかの無限の拡がりへと解放される気持になりました。音が現れる瞬間、通り過ぎ、消えてゆく時間が、美しいです。「RAVEN」は、尺八の伸びやかで繊細な音の表情がとても美しく、 ライブ録音とは思えない完成度に驚きました。ムックリの落着いた時間の刻みと調和し、幽冥の次元へと通ずる音楽であると思いました。後半の高い音域とムックリに息を入れて低い倍音を響かせているところも、とても好きです。この緩やかな展開に魅せられました。 石川高(笙奏者 / 古歌謡演奏家)
正にディープ・リスニングに相応しい音の心象風景/精神のサウンド・スケープに耳を奪われる。邦楽器の現在地点においても極めて独創的なのではないだろうか。 井上薫(DJ / 音楽家)
日頃から「ジャンルとか関係ないよね」とか言いつつ、聴いてビックリ「これ尺八なの?」と自分がいかに既存のイメージに囚われていたことか、言うなれば「耳からウロコ」!非常に耳に心地良く深い響きと、まさに自然環境と一体化して共に呼吸するような音響の展開に、いつの間にか竹林に迷い込み、自分がどこにいるのかわからなくなるような、瞑想の迷宮のような体験。音はすべてを物語る、とあらためて実感しました。音のバランスも絶妙で素晴らしいです。このような即興演奏は、個が唯一性を発揮しながらも全体の調和を成す一部であり、自然界には一つとして同じものが存在しないという忘れがちな驚異を思い出させてくれます。 宝達奈巳(ヴォーカリスト/シンセサイザー奏者/作曲家)
古楽器らしからぬアブストラクトなトーンに驚きました。稠密なサウンド・スケープに音楽文化への愛を感じます。 森田潤(電子楽器奏者 / DJ)
山に入り真竹を掘り出し、自ら制作した「地無し尺八」を吹くKENJI IKEGAMI。ブライアン・イーノの「Music For Airport」のように幾重にもレイヤーされた尺八のロング・トーン、テリー・ライリーの精神を継承するチェロ奏者、瀬藤康嗣の変幻自在な即興演奏が浮遊する近未来的ドローン・アンビエント「KANNON(観音)」。尺八が描くパースペクティブな音像にUtaE が演奏するムックリのビブラートが太陽光線のごとく降り注ぐエスニック・アンビエント「RAVEN(渡鴉)」。虚無僧よりはじまる地無し尺八の歴史伝統に敬意を表しながら、あらたな息吹を吹き込む池上健二の音楽は、時空を超えて太古と未来を今に繋ぐ。 Chee Shimizu(DJ / プロデューサー)
KANNON(観音)は、池上による尺八と、瀬藤康嗣によるチェロの即興演奏を主体としたデュオ曲である。 小川のせせらぎ、小鳥のさえずりのごとく静かに浮遊する鳴り物が竹林の風景を想起させるイントロダクションから、尺八のひと吹きがはじまる。尺八のロングトーンは残響を伴いながら積層され、ドロー ンを形成する。インスピレーションを得たチェロは奔放に旋律を重ね合わせていく。ふたつの楽器の音色と旋律は相反することなく、不思議な音像を描きながら静かに頂点へと向かい、やがてふたたび、静謐な竹林へ同化していく。
RAVEN( 渡鴉 ) は、2021年に東京のおおばキャンプ村で開催された野外フェスティバル< Oneness Gathering>でのライブ・レコーディング音源である。アイヌの伝統民族楽器であるムックリを演奏するUtaEと池上の尺八とのデュオ、すなわち、竹と竹の共演である。尺八の音色が持つ特有のふるえを随所に効かせながら、パースペクティブな音像を描いていく尺八のアンビエンス。その中央でムックリの奏でるビブラート音が太陽光線の如く降り注ぐ。
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<アーティスト>
KENJI IKEGAMI / 池上健二(地無し尺八製管師/演奏家)
1981年生まれ。熊本県出身。 10代の頃より民族音楽や瞑想音楽に傾倒し、2004年東京にて日本各地に古来から伝わる虚無尺八(古典本曲)をライフワークとして尺八を始める。その後、古典から得たインスピレーションは即興やドローンミュージックなどの原始的な技法を取り入れたスタイルへと変化し、演奏活動やトラックメーカーへの音源提供を行う。また、2010年からより理想の音を求め、尺八製作を開始。8年の修行を経て2018年自身のブランド「池上銘地無し尺八」を立ち上げる。自然の響きに焦点をあて製作される池上銘は、これまでに無い新しい音を生み出し、特に海外のプレーヤー達に高く評価され支持されている。2023年、尺八の材料になる真竹の聖地、また故郷でもある九州に拠点を据え、研究・製作・演奏を精力的に行っている。
www.ikegami-jinashi.com
<参加ミュージシャン>
KOHJI SETOH aka DENCA / 瀬藤康嗣(デンカ)
音楽家、チェリスト。サックス奏者のカナイタダヒコ(現 Colored Rice Men)、 ドラム、チェロのトリオ編成によるユニット、POOL を結成し、即興演奏をはじめる。その後、メディア・アートを中心に活動を展開。コロナ禍以降、植物や発酵食品の生命活動から音を生成するデバイス<NOW HEAR MACHINE>を用いた作品を数多く制作。2022 年春からテリー・ライリーによる音楽教室<KIRANA EAST>を主催。ライリーとプライベートでセッションをする機会を得、氏からドローン楽器としてのチェロの可能性を示唆される。また、シタール奏者ヨシダダイキチらとも共演。
UtaE
ムックリ奏者、ハポネタイ代表。2009年に母とともに北海道清水町にハポネタイ(母なる森)を構え、現代を生きるアイヌの個人史採録とアイヌ・アートの展示やライブに取り組む。その後一時休止を経て、2020年、母より代表を引き継ぐ。 アイヌの口琴楽器ムックリ奏者/パフォーマーとして国内外でアイヌ文化の伝承と交流に努める。 2014年、ドイツで開催された国際口琴大会に参加。アニメ『ゴールデンカムイ』では、ムックリのパートを担当している。近年は教育機関を中心にアイヌ文化を伝える講演やワークショップを、リアル会場 /オンラインにて開催。2021年5月より、エフエムおびひろ(JAGA)『anu anu〜母なる森ハポネタイ〜』にラジオ・パーソナリティとして出演中。

ここ数十年の間に幾度か再発は為されてきたものの、その新作については夢を見ることさえ忘れてしまっていた、人骨で演奏を繰り広げたという、ダーク・アンビエント/リチュアル・インダストリアルの始祖的存在のひとつ、Zoe DewittことZero Kamaによる実に16年ぶりのニューアルバム『What Is A Body?'』が〈Infinite Fog Productions〉よりCDでもリリース!!本作は、この16年間、書籍の出版、ゼロカーマとコルプス・カタトニックの再発、講演、科学的研究、展覧会、そして希少だが輝かしいライブと、精力的に活動してきたZoe Dewittが2015年にウィーン美術アカデミーの解剖学シアターで行ったレクチャー・パフォーマンスの50分間のバックグラウンドサウンドトラックで、『The Secret Eye of LAYLAH』からのサンプルを使用し、ダークなドローン、トライバルなリズム、超越的なアトモスフィアをブレンドした心を揺さぶる儀式音楽となっている。語るためではなく、聴いて消えるための音楽とでも言うべき唯一無二の境地!作品の構想やZoe Dewittによるレクチャーについての詳細なブックレットが付属。
