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PremRock - Did You Enjoy Your Time Here…? (LP)PremRock - Did You Enjoy Your Time Here…? (LP)
PremRock - Did You Enjoy Your Time Here…? (LP)Backwoodz Studioz/Rhymesayers Entertainment
¥4,891

人生そのものを振り返るような、あるいは刹那的な快楽や人間関係の余韻にも重ねられる、そんな多義的なニュアンスを抱えたまま、淡々と、しかし鋭いラップが響くPremRockの最新作 『Did You Enjoy Your Time Here…?』。本作は2021年の『Load Bearing Crow’s Feet』の流れを汲みつつ、BlockheadやELUCID、YUNGMORPHEUS、Small Professorら多彩なプロデューサー陣が作る土台を長年の盟友Willie Greenが全体を編み上げることで作品全体に統一感を生み出し、billy woods、Pink Siifu、Cavalier、Nappy Ninaら豪華ゲストが単なる客演以上に深く共鳴し、曲ごとに異なる角度でアルバムのテーマを掘り下げている。ブーンバップの流れを汲んだ骨太なビートが基盤にしつつ、単調にはならず、曲ごとにアングルを変えてアブストラクトからソウルフル、さらにはノワール映画的な雰囲気まで横断する。そこにPremRockの抑制されたフロウが乗ることで、派手さではなく言葉と空気感の余韻が引き立てられている。全体として、時間の重みや生の意味を問いかける詩的な旅のような雰囲気があり、PremRock流の存在論的ヒップホップとも言うべき内容となっている。同時に、深く考え込ませるにも関わらず、不思議と聴き心地がよく、そのことが聴く者を立ち止まらせ、より深く問いを突きつける一枚。

Kenny Segal & K-the-I??? - Genuine Dexterity (Dark Mistress Vinyl LP)Kenny Segal & K-the-I??? - Genuine Dexterity (Dark Mistress Vinyl LP)
Kenny Segal & K-the-I??? - Genuine Dexterity (Dark Mistress Vinyl LP)Backwoodz Studioz/Rhymesayers Entertainment
¥4,783

Kenny SegalとK-the-I???による『Genuine Dexterity』は、Segalの柔軟かつ緻密なプロダクションとK-the-I???の独特なフロウと語彙の妙がジャンルの枠を軽々と飛び越えて、前衛性とヒップホップのグルーヴを同時に味わえる作品となっている。K-the-I???ことKiki Ceacは、00年代半ばの実験的ヒップホップの波を牽引した存在で、Project Blowed周辺とも交流があったが、Kenny Segalとの本格的な共作は意外にも今回が初めて。Segalが送ったビートにKikiが応じたことからアルバム制作へと発展した。Armand HammerやOpen Mike Eagle、Fatboi Sharifら錚々たる面々がゲストとして参加しているが、作品の核にいるのはあくまでK-the-I???本人。10年ぶりのアルバムとなる本作では、以前の荒々しい叫びはやや影を潜め、より落ち着いたトーンと洗練されたフロウを見せつつも、複雑な言葉運びの妙は健在。Segalの巧みなサウンドデザインに導かれ、K-the-I???の多面的な表現が自在に展開されていく。実験精神と職人的な緻密さが交差する充実した一枚。

Drop Nineteens - White Dress b/w White Dress (demo) (7")
Drop Nineteens - White Dress b/w White Dress (demo) (7")Wharf Cat Records
¥1,798

Drop Nineteensにとって大きな節目となった本年。1992年の名作『Delaware』に先立つ幻のデモ音源集『1991』がついに公式リリース、初期作品として改めて注目を浴び、Pitchforkにも「アメリカン・シューゲイザーの先駆的存在としての評価を確立した」と評された。今回はそれに続いて、初の7インチ作品『White Dress』が登場。Lana Del Reyの名バラードをカバーしており、オリジナルのエモーショナルな美しさを残しつつ、Drop Nineteensらしいノイズと儚さが溶け合ったシューゲイザー的解釈に仕上がっている。B面にはそのデモ版を収録し、荒削りながらも彼らのアレンジの核心が伝わる作り。

Ayalew Mesfin - Good Aderegechegn (Blindsided By Love) (LP+BOOKLET)
Ayalew Mesfin - Good Aderegechegn (Blindsided By Love) (LP+BOOKLET)NOW-AGAIN
¥5,289

ムラトゥ・アスタトゥケやマハムド・アハメド、ハイル・メルギアらと並んで語られるべき70年代エチオピア音楽黄金期を彩った重要人物のひとり、アヤレウ・メスフィン。ムラトゥ・アスタトゥケのエチオ・ジャズが都市の夜を映すとすれば、メスフィンのサウンドはストリートの熱気をそのままぶつけたようなファンキーでソウルフルなエチオ・ファンクともいうべきもので、近衛兵としての経歴を持ちながらも音楽に情熱を注ぎ、60年代末から70年代前半にかけて数多くの7インチをリリース。ジェイムズ・ブラウンに比されるほどの人気を博しながらも、体制批判を歌に込めたことで、1974年以降のデング政権下では徹底的に弾圧され、レコードは発禁、放送禁止。さらに長きにわたり投獄や軟禁に苦しめられることになる。それでも音楽を捨てなかった彼は、亡命先のアメリカへマスター音源を持ち出すことに成功し、50年近くの時を経て、ようやくまとまった形で世に出たのが本作『Good Aderegechegn』。超希少な7インチ・シングル盤や、これまで未発表だったマスターテープの音源を収めた決定的アンソロジーであり、エチオピア音楽史の知られざる黄金期を捉えた作品となっている。当時の音楽シーンと彼の足跡を詳細に記した16ページの豪華ブックレットも付属。長きにわたり封じられてきた魂の歌が、ようやく時代を超えて響きわたることを証明する一枚。

FUJI||||||||||TA - Live at Epsilon Spires (LP)FUJI||||||||||TA - Live at Epsilon Spires (LP)
FUJI||||||||||TA - Live at Epsilon Spires (LP)Feeding Tube Records
¥5,489

圧倒的な霊性を帯びたドローン・ミニマルを展開、現行シーンを牽引する名手の凛とした到達点!Boredomsや鈴木昭男との共演でも知られる日本のサウンド・アーティスト、FUJI|||||||TAによる新作『Live at Epsilon Spires』が、〈Feeding Tube〉からアナログ・リリース!自作のパイプオルガンを軸に紡がれる音響。ただの実験音楽を超えた、祈りや大気の震えに等しい純度。静謐さと共鳴の中に、深遠な時間感覚と空間の広がりを内包し、佐藤聰明『マンダラ / シュメール』やEllen Fullman『In The Sea』といった歴史的傑作に匹敵する崇高さを湛えています。まさに、聴く者を音そのものの根源へと導く、清流のように透徹したサウンドスケープの記録。

Saikoss - Kossaiko (LP)
Saikoss - Kossaiko (LP)Mule Musiq
¥4,356

2007年にCDのみでひっそりとリリースされていた、Kuniyuki Takahashi のサブプロジェクト、Kossと塚本サイコ二人の共作が、長い時を経て初めてぼヴァイナル・リイシュー。中心にあるのは塚本サイコのピアノで、クラシカルな素養をにじませながらも、技巧を誇示するのではなく、呼吸のように自然な間合いで鍵盤を触る。Kuniyukiの繊細な電子音が寄り添い、フレーズの隙間に光や影を差し込むように響き合うと、音の粒はときに淡い残像を残し、ときにリズムのような脈動を示しながら、ミニマルな旋律を大きなスケールへと広げていく。さらにギターやアコーディオンといった要素が控えめに顔を出し、儚いロマンティシズムを添えている。モダン・クラシカルとアンビエント、そしてKuniyukiが培ってきたダンス・ミュージック以降の感覚が、静かに交差した全8曲。小さな部屋から宇宙的な広がりまで、聴くたびに景色が変わっていくような作品で、静かな昂揚を伴いながら聴く者を深い物語へと導いていく。

Salami Rose Joe Louis - Lorings (LP)Salami Rose Joe Louis - Lorings (LP)
Salami Rose Joe Louis - Lorings (LP)Brainfeeder
¥4,873

ハイエイタス・カイヨーテのリミックスや、トロ・イ・モワの『Mahal』への参加など、マルチな才能を発揮するサラミ・ローズ・ジョー・ルイスことリンジー・オルセン。

フライング・ロータス主宰の〈Brainfeeder〉からリリースされた本作『Lorings』は前作に引き続き、愛用する “Roland MV8800” を使用し、制作のほぼ全てが彼女自身の手によって行われ、多彩なアーティストとのコラボレーションによって肉付けされている。
2024年の共作アルバム『Sarah』でタッグを組んだ、フィラデルフィアの伝説的アーティスト、フラナフィをはじめ、オマリ・ジャズ、ルーク・タイタスらが参加。
初期フライングロータスを感じるシンセリフのM1「Inside」、コズミックに舞うキーボード、浮遊する高速グルーヴとサラミの持ち味である夢見心地な歌声が堪能できるM3「That must be hard for you」、アンビエントからプログレッシブな展開をしていくM7「Crow, friendship」など、様々なタイプの楽曲が収められていながらも全体のムードとしては一聴してサラミの作家性が伝わる全17曲を収録。マルチな才能で新たなる桃源郷を描き出す〈Brainfeeder〉らしいコズミック・ドリーミー・ジャジーな世界観が詰め込まれた必聴作品!

Floating Points - Elaenia (LP+Obi)Floating Points - Elaenia (LP+Obi)
Floating Points - Elaenia (LP+Obi)Luaka Bop
¥4,715

(数量限定/日本語帯付き/解説封入/ブラック・ヴァイナル)
リリースから10年...異色の天才音楽家が5年もの歳月を費やした
珠玉のデビュー・アルバムが日本語帯付きLPで発売!

電子音楽、ジャズ、クラシック、現代音楽など幅広い要素を丁寧に
編み込んだ美しい一大音楽抒情詩がここに。

エレクトロニック・ミュージック・シーン随一の頭脳派として知られ、フォー・テットやボノボ、カリブーと言ったアーティストとも並び称されるプロデューサー/トラックメイカー/DJのフローティング・ポインツことサム・シェパード。賞賛を集めた2019年のアルバム『Crush』以降、ファラオ・サンダースとのコラボ作品『Promises』やバレエ作品『Mere Mortals』など、活動の幅を広げている。

電子音楽の作曲家、演奏家としての真価を十二分に発揮した2015年リリースの本デビュー・アルバムには、トム・スキナー(スマイル)、レオ・テイラー(ジ・インヴィジブル)他、ゾンガミンとしても活動する在英ベーシストのススム・ムカイ、ハーバートのバンドのヴォーカルも務めるラヘル・デビビ・デッサレーニなど実力派ミュージシャンたちが参加。その楽曲群は聴くものに神的で美的イマジネーションを掻き立てる。ジャケットのアートワークには自ら製作したハーモノグラフを使い、モジュラー・シンセと同期させた光ファイバー・ケーブルの光線で描いたドローイング・アートを使うなど、アルバム全体が一つの総合芸術作品として楽しめる傑作。

Autechre - Untilted (2LP)Autechre - Untilted (2LP)
Autechre - Untilted (2LP)WARP
¥5,343

2005年以来、20年ぶりのヴァイナル・リイシュー。2025年にはEU&USツアーを予定。

進化し続けるエレクトロニック・ミュージックの先達であり、孤高の存在としてその動向が常に注目され続けるオウテカ。
枯渇することのない無限の才能と、変わることなき探究心。
いまだかつて誰も到達しえなかった美しき超絶音。

 アンタイトルド(untitled)ではなくて、アンティルテッド(untilted)である。 いかにもオウテカらしいタイトルだ。「いつものよう に、タイトルに意味はない」 と彼らは言うけれど、ちょっとした心理の虚を突いたり、条件反射的な連想を逆手に とって文脈をすげ替えてしまったりする術 に、彼らは実に長けている。オウテカは 独創的で挑戦的な革新主義者ではあるけれど、同時に遊び心も備えた観察者でもあっ て、字面だけで安易に判断して 「あ、次のアルバムのタイトルは“アンタイトルド” なのね」と素直に思い込んでしまっていた筆者のような勘違い野郎のことを、影できっ とにやにやしなが ら見ていることだろう。二枚前のアルバム『コンフィールド』で、 オウテカのサウンドはずいぶん変わったといわれているけれど、そういう意味では根 本的な 部分は、まったく変わっていない。むしろこの8枚目のフル・アルバムは、彼 らに拭い去れない影響を刻みつけてきた音楽を、『コンフィールド』以降の地平の中 で、再びはっきりと浮かび上がらせるような作品である。つまり、エレクトロやアシッ ド・ハウスなんかの、ファンキーなエレクトロニック・ミュージックのことだ。
(中略)
 中でもとりわけ、オウテカとヒップホップを巡る議論は未だ絶えることのない話題 のひとつだ。この『アンティルテッド』にも、アルバム冒頭の「LCC」や15分以上に 渡る大作「Sublimit」などに、その有効な答えがちらちら覗いている。時にはヒップ ホップと自分たちとの距離感覚を、はぐらかすこともあったりした彼らだが、『アン ティルテッド』に関してはルーツに対する愛情を包み隠そうとはしない。言葉に力を 込めてショーンはこう答えている。「“Tour De France”に“Hip Hop Bee Bop”や “The Message”“Step Off”。今でも本当に大好きだよ。タイムレスなのか、ノス タルジアなのか分からないけど、とにかく好きなんだ。僕らがビートを作る時は、そ の要素が必 ず無意識に入ってるんじゃないかな。僕らの音楽からそれが聞こえてこ ない時なんてないくらい」
(中略)
 さて、とはいえ『アンティルテッド』は、もちろん懐古的なものでない。決して 『キアスティック・スライド』に戻ってしまったわけでもないし、あの『lp5』や 「ep7」のパート2でもない。『コンフィールド』はオウテカの新たな出口だった。 『lp5』と「ep7」で確立した評価の高みに甘んじることなく、そこから踏み出すこと が試みられていたもので、このアルバムもまた、過去のオウテカを振り切ろうとしている。
(中略)
 『アンティルテッド』は、『ドラフト7.30』と『コンフィールド』を踏まえた上で、 アレンジの面でより自由度を増して制作されたものだ。(中略)なにしろこのアルバム には、MPCで走らせたシーケンスさえもが埋め込まれていて、「実は、ライヴでラッ プトップを使うのは好きじゃないんだ。もっと言うと、ラップトップを音楽で使うの もあまり好きじゃない(笑)」などと冗談めかしたセリフがショーンの口から出るく らいで、もともと使えるものは何でも試してきた彼らであるということを差し引いて も、大幅な変化が環境面に導入されている。しかし(中略)彼らは機材のダウングレー ドを計っているのではない。それを使ってサウンドを、次に進めることが重要なのだ、 とうぜん。アルバムでの、『コンフィールド』以降彼らが推し進めてきたシフトチェ ンジである先の、“複雑さへと向かうベクトルの変化”によって導かれたディティー ルへの執拗なこだわりはもはや圧巻で、成果はこそかしこに溢れている。だが、エレ クトロやMPCなんかのキーワードが再浮上してきたからなのかどうか、しかしそれ以 上に『アンティルテッド』には、非常にうっすらとだがどこか楽しげで何故だか軽や かな感覚さえあるのだ。
(後略)

text by 西山伸基(Headz/Fader)
日本盤アルバム封入のライナー・ノーツより一部抜粋、加筆。

Horse Vision - Another Life (LP)
Horse Vision - Another Life (LP)Scenic Route
¥4,587

ストックホルムを拠点に欧州各地で楽曲制作に取り組んでいる実験的インディ・ロック・ユニット Horse Visionによる最新アルバムが〈Scenic Route〉よりアナログ・リリース。ポップ/インディー的な感性とドリーミーな電子アンビエントの交差点に位置しながら、「日常の揺らぎ、記憶と感情のすり替わり」をテーマに静かに染み入る作品。夜明け前の静けさや、都市の灯りがまだ揺れている時間に寄り添うような、ポスト・ロック~エモ影響下の親密かつ内省的なサウンドが大変優美。余韻と曖昧さの中に豊かな情景が立ち上がる、聴く者の心の隙間を埋めるような一枚です。

DEEPCHORD - LUXURY 1 & 2 (12")
DEEPCHORD - LUXURY 1 & 2 (12")Soma Records
¥3,233
デトロイトのダブ・テクノ/ダブ・アンビエント・レジェンド、Rod Modell の Deepchord による2014年の傑作が〈Soma Records〉より再発!彼のダブ・テクノ/ベーシック・チャンネル直系の美学をありありと感じさせる、重々しくも幽玄な叙情を持つ2トラック。スペクトラルなヴォーカル・テクスチャーがここまで明示された形式で出てくるのは珍しく、Modellの表現の幅を印象づけるマスターピース。まさに、深夜の都市の闇にも、感情の陰影にも寄り添う、瞑想とクラブの狭間に立つような一枚です。
Purelink - Faith (LP)Purelink - Faith (LP)
Purelink - Faith (LP)Peak Oil
¥5,438
Loraine Jamesも参加!〈Lillerne Tape Club〉や〈Naff〉からのリリースだけでなく、〈Resident Adviser〉にもミックスを寄稿している、シカゴの要注目電子音楽トリオ Purelink。名門〈Peak Oil〉からの今年度話題作、漸くストック出来ました!静謐でミニマルなチルビエントを軸に、無人の都市空間に差し込むわずかな光や、言語を失った世界の片隅に漂う残響を丁寧に描き出していく様子が大変優美。ディレイやリバーブで溶け合うテクスチャーは、都市と内面の境界をさまよう遠い祈りの残響のように響き、かすかな旋律とサブベースの揺らぎが親密な没入感を齎しています。まだ「言葉」を信じたいと願う最後の詩的抵抗のごとく、アンビエントとポスト・クラブの狭間で浮遊する、彼らPurelinkの美学を象徴する傑作。
Drug Free America - Baby Doll and the Dolphin Burger (12")Drug Free America - Baby Doll and the Dolphin Burger (12")
Drug Free America - Baby Doll and the Dolphin Burger (12")Noir Age
¥4,152
1987〜97年にかけて、英国・リーズを拠点に活動したカルト・ユニット、Drug Free America。Vicious PinkのBrian Mossを中心に、故Steve Dixon、Hayley Windsorらを擁し、初期のインダストリアル/テクノから、後にダーク・ポストパンク的実験へと深化していく彼ら。95年CD『Narcotica』収録曲を含むアーカイヴ盤が〈Noir Age〉より到着。長尺のタイトル曲"Baby Doll and the Dolphin Burger"を始めとして、サイバーデリックなエレクトロニクスと陰影のあるヴォーカルが交錯する異形のトラックを収録。都市の夢と脅威を映すその音像は、UKアンダーグラウンドの熱気を今に伝えています。限定200部。
Little Annie meets Night Foundation - Inertia (7")Little Annie meets Night Foundation - Inertia (7")
Little Annie meets Night Foundation - Inertia (7")Noir Age
¥3,331
ベテラン・アヴァンギャルド作家ことLittle Annie と、南フロリダのプロデューサーRichard VergezによるプロジェクトNight Foundation のコラボレーション作『Inertia』が〈Noir Age〉より7インチ・リリース。両者の表現性が静かに交差する異色のダーク・アンビエント・シングルとなった本作は、滑らかなベースと持続音を軸に、Little Annie の抑制されたヴォーカルが都会のうら寂しさを映し出すA面、リバーブと空間処理を効かせたダブ的な解放を加え、楽曲の余韻を深く掘り下げるB面ともに大変秀逸です!マスタリングは ナンと、ダニエル・ジョンストンのプロデューサーとしても知られるKRAMERが担当。限定アート仕様などのヴィジュアル/物理的パッケージも含めて、音だけでなく聴覚と視覚が重なる体験を提供する一枚。限定300部。
Hussain Bokhari - Possessions (LP)
Hussain Bokhari - Possessions (LP)Mood Hut
¥4,969

バンコク生まれながらカナダ・バンクーバーを故郷として、そのアンダーグラウンド・シーンで活動していた知られざるレジェンド、Hussain Bokhariによるデビュー・アルバムがご当地アンビエント・ダンス・シーンの一大名門〈Mood Hut〉より堂々リリース!ベッドルーム・ポップとローファイ、バレアリックなギター/シンセの混ざりが絶妙な作品。"Pull Me Up"のふかふかした質感、 をBangkok Boyをのタイ語ヴォーカルが過去と場所を跨ぐノスタルジーを呼び起こすかのようです。静かな時間の背景で、自分自身と都市/記憶のあいだを漂わせるサウンドスケープが秀逸な逸品!

Amelia Cuni - Melopea (LP+DL)
Amelia Cuni - Melopea (LP+DL)Black Truffle
¥4,865

テリー・ライリーとのコラボで知られる、2024年に惜しくも亡くなったイタリア出身の名歌手アメリア・クーニの声を中心に据えた作品。インドの伝統的な声楽ドゥルパドの探求と現代実験音楽が見事に融合しており、A面の「Melopea」では、ベルリンでの録音をもとに、ヴァイオリニストのシルビア・タロッツィとチェリストのデボラ・ウォーカーが、クーニの歌声と重ね合わせながら、伝統のドローン音から解き放たれた不安定で複雑な響きを紡ぎ出す。まるで音の細かな倍音を追い求めるように、ゆったりとしたグリッサンドと繊細な音程操作が織り成す歌唱は瞑想的で、聴く者を静かな深みへと誘う。「Bhoop-Murchana」では、ソプラノサックス奏者のヴェルナー・デュランドとチェリストのアンセア・キャディが、クーニが歌うラーガの構成音を丁寧に選び、新たな旋法を探求しており、彼らの純度の高い音色と浮遊感のある長い響きは、クーニの声やタンプーラの繊細な音と溶け合い、まるで温泉につかるかのよう。パンデミックの時期に非同期で行われたコラボレーションから生まれたこの作品は、クーニの芸術への敬意を表すとともに、初めて彼女の世界に触れる人にとっても理想的な入門盤となっている。

Kuntari - Mutu Beton (LP)Kuntari - Mutu Beton (LP)
Kuntari - Mutu Beton (LP)99CHANTS
¥3,998

あまりに独特な音楽性で知られるジャワ島バンドン出身のマルチ奏者テスラ・マナフと打楽器奏者リオ・アブロールによるデュオKUNTARIによるアルバム『MUTU BETON』が登場。本作は、伝統音楽、スラッジメタル、ノイズ、ジャズ、ミニマル、ダークアンビエントなどを大胆に掛け合わせ、動物の鳴き声や民族打楽器、微分音による響きを取り入れた、野生的で大地に根ざした音楽。現地楽器を用いたゾウやオランウータンの鳴き声のような音、ポリリズムと動物的なうめき声、インダストリアル・ノイズ、地元のトランス儀式を再現するような呪術的雰囲気とグラインドコア風のギターとの交錯など、歴史・土地・民族・動物・宗教・テクノロジーといった要素をひとつの身体的かつ精神的なサウンド体験として統合した異形の傑作。

Jeremiah Chiu & Marta Sofia Honer - Recordings from the Åland Islands  (IA11 Edition) (LP)Jeremiah Chiu & Marta Sofia Honer - Recordings from the Åland Islands  (IA11 Edition) (LP)
Jeremiah Chiu & Marta Sofia Honer - Recordings from the Åland Islands (IA11 Edition) (LP)INTERNATIONAL ANTHEM RECORDING COMPANY
¥3,964

レーベル設立11周年を記念して〈INTERNATIONAL ANTHEM RECORDING COMPANY〉の初期カタログから重要な作品を新たな装丁で再リリースする特別な再発シリーズ「IA11 Edition」として2022年発表の傑作盤が再登場。Brian Eno、坂本龍一、Terry Riley、Jon Hassellが好きな方にも激激レコメンド!コミュニティ・オーガナイザー、グラフィック・デザイナー、シンセシスト、教師といった多彩な顔を持つLAのアーティスト= Jeremiah Chiu、そして、同地のバイオリニスト、Marta Sofia Honerの2名による待望の初コラボ・アルバムが、シカゴの現代ジャズ一大聖地〈International Anthem〉から登場です!Chiuの繰るモジュラー・シンセとHonerのヴィオラの即興演奏が、バルト海のオーランド諸島で録音されたフィルレコ素材と折り重なり、美しくきらびやかでピースフルなサウンドスケープが大いに生まれた傑作アルバム!憂いと影と静かに揺れる、深遠なアンビエント・ジャズ。

Ben Lamar Gay - Downtown Castles Can Never Block The Sun (IA11 Edition) (LP)Ben Lamar Gay - Downtown Castles Can Never Block The Sun (IA11 Edition) (LP)
Ben Lamar Gay - Downtown Castles Can Never Block The Sun (IA11 Edition) (LP)INTERNATIONAL ANTHEM RECORDING COMPANY
¥3,964

アヴァンギャルド・ジャズとフューチャー・ソウルで知られるコルネット奏者、Ben LaMar Gayの事実上のデビュー・アルバムである2018年作『Downtown Castles Can Never Block The Sun』が〈International Anthem〉創立11周年記念リイシュー・シリーズとして、新しい帯と、ミュージシャンであり長年のBen LaMar Gayの友人、コラボレーターであるGira Dahneeによる写真と新しいライナーノーツが掲載された4ページのインサート・ブックレットが新装されてめでたくもリイシューされました!本作は、この伝説的なシカゴの作曲家/即興演奏家/ルネッサンス・マンを世界に紹介するための試みとして、彼が7年かけて制作した(ものの、まだ実際にリリースする努力はしていなかった)7枚のアルバムからの楽曲をコンパイルしたもので、スティーブ・ライヒ風のサウンドスケープから、ドン・チェリー風のポリリズム、ベン・ホルヘ風のヴォーカルと弦楽器の調べまで、ジャンルを飛び越えるゲイの才能が発揮されている。

Mulatu Astatke - Mulatu Plays Mulatu (LP)Mulatu Astatke - Mulatu Plays Mulatu (LP)
Mulatu Astatke - Mulatu Plays Mulatu (LP)STRUT
¥4,598

エチオ・ジャズの創始者、ムラトゥ・アスタトゥケが約10年ぶりに発表したスタジオ・アルバム『Mulatu Plays Mulatu』が〈Strut Records〉より登場。60〜70年代にエチオピア音楽の歴史を塗り替えた自身の代表曲を、熟練のUKバンドやアディス・アベバのジャズ・ヴィレッジに集う現地ミュージシャンと共に新たなアレンジで再演した一枚。西洋ジャズの洗練されたアンサンブルに、エチオピア伝統楽器クラール、マセンコ、ワシント、ケベロ、ベゲナの響きを重ね、豊かな質感と複雑なリズム、自由な即興で名曲たちをアップデート。ムラトゥが長年追い求めてきた「エチオ・ジャズを世界に伝える」という夢の集大成であり、近代的な音楽理論やジャズ教育を受けたわけではないけれど、古くから口承や地域の慣習の中で培われてきた伝統的なエチオピア音楽の中で独自に音楽理論や演奏法、作曲技法を基礎付けた、「エチオピアの無名の音楽科学者たち」への敬意も込めた作品。ロサンゼルスのカルロス・ニーニョ、キブロム・ビルハネら現代アーティストも参加し、伝統と現代性、エチオピアと西洋が深い次元で融合されている。巨匠!

Externalism - False 03 (LP)
Externalism - False 03 (LP)False Aralia
¥4,678

Peak OilやKrankyで知られるBrian Footeが始動した新レーベル〈False Aralia〉の第3弾リリースとして、Externalism名義による謎めいた新作が登場。Zero Key、Selfsameに続くかたちで届けられる本作は、艶やかなダブ・ソウルと荒削りな実験的な音響処理を行き来する、4トラック構成のEPで、オープニングは、Sadeを思わせる夢見心地なヴォーカルの断片と、Rhythm & Sound直系のベースラインが交差する、ホログラフィックなダブ・ソウルの逸品。その後のトラックでは、徐々にその構成が溶けはじめ、声はエコーとノイズの中に消え、ビートはザラついた質感へと変容してゆく。最終曲では、水中で光がきらめくような揺らぎと、アンビエント的な音響の濃度が高まっていく。プロジェクトExternalismの正体は不明だが、Topdown Dialecticの変名、あるいは集団名義の可能性もと推測されている。この正体不明な感覚自体がこのシリーズの魅力とも言えそう。

Zero Key - False 01 (LP)Zero Key - False 01 (LP)
Zero Key - False 01 (LP)False Aralia
¥4,645

眠れない深夜、揺れる内面に寄り添うような、微細で緻密な音楽!Peak OilやKrankyで知られるBrian Footeが始動した新レーベル〈False Aralia〉の第1弾リリースとして、Izaak Schlossman(aka Zero Key)によるアルバム『False 01』が登場。Schlossmanはこれまで/Aught、S Transporter、Loveshadowといった名義で静かに活動し、そのミニマルかつ深淵なサウンドで一部のリスナーから熱狂的な支持を得てきた。Jan Jelinek、Actress、Purelink、Huerco S.周辺の音に共鳴する、アンビエント・ダブとリズミックな実験の間を漂う本作は、透明感のあるヴォイス断片や、霞んだステッパーズ・ダブ的構造、そしてミニマルでスリムなグルーヴが、まるで夢のなかのフロアを彷徨うように展開。うっすら酩酊しながらもダンサー目線を失わないビート感覚、情感を帯びたメルト感と、深夜のブルーズ感覚が交錯する、心の奥に静かに染み込む一枚。

Alien D - For the Early Hours of a World in Bloom (LP)Alien D - For the Early Hours of a World in Bloom (LP)
Alien D - For the Early Hours of a World in Bloom (LP)Theory Therapy
¥4,546

NYアンダーグラウンドのキーパーソン、Alien DことDaniel Creahanが、〈Theory Therapy〉から初リリースとなる最新作『For the Early Hours of a World in Bloom』を発表。前作『Spiritual World』はアンビエント寄りだったが、本作ではフロア仕様のダブ・グルーヴが軸になっており、繰り返しと微細な変化によって、持続的なうねりを生み出している。中でも13分に及ぶ「Breather」は、Ben Seretanのギターを迎えた静かなハイライトになっており、じんわりとした低音と変化し続けるトーンが絡み合い、静かにトランス状態へ導かれる。パンデミック直後の静けさの中で制作されたという背景もあり、全体には希望と内省が共存したような、やわらかな浮遊感がある。深夜から早朝にかけての、あの魔法のような時間帯を封じ込めたような一枚。

Jonnnah - Me, With You (LP)Jonnnah - Me, With You (LP)
Jonnnah - Me, With You (LP)co:clear
¥4,579

フランスはリヨン拠点、〈Second End Records〉主宰のJonnnahが、グラスゴーの優良レーベル〈co:clear〉から、揺らめくアンビエントと歪んだトリップホップ、ねっとりした低音が溶け合う没入型の電子音楽『Me, With You』をリリース。全7曲は、クラブの大型システムでも、ヘッドフォンでの内省的なリスニングでも成立する二面性を持って構築されており、フロアと個人空間のどちらにもフィットする作りになっている。オープニングにはButtechnoことPavel Milyakovが参加し、アンビエント・シューゲイザーなギターのレイヤーが霧のように立ち上がり深い没入感をもたらし、Jonnnahは、繊細なビートとメロディで、浮遊感と感情に満ちたスイートな流れを描く。トリップホップからハイパーポップ、D&Bまでを内包しつつ、耳元でささやくような電子音の私小説。クラブミュージックの境界線を優しくぼかすような、静と動、広がりと親密さが交錯する、現代アンビエント/エレクトロニカの秀作。

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