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Theo Parrish主宰の〈Sound Signature〉のMVPの一人=Andres Ordonezの変名Specterによる24年度最新アルバム『BRUTUS (2009-2020)』がカセット・リリース。版元はやはり〈Sound Signature〉。ジャケットに映る盟友Brutusへと捧げる、アーカイブに眠っていたディープ・ハウス・サイケデリアの全4曲を収録した作品。Theo ParrishからJamal Moss、デトロイトのHoward Thomas、あるいはMichael J. Bloodによるルーズで大胆なスタイルに匹敵する、ウォンキーでジャズなマシン・テッカーズが満載の内容!



沖縄コザを拠点に、沖縄の古い民謡とドープでサイケデリックなDUBを組み合わせた斬新な音楽を発信しているプロデューサー/ダブ・エンジニアのHARIKUYAMAKU(ハリクヤマク)。海外からも高い評価を受けている彼が、1965年に発売された16枚組のLP-BOX 「沖縄音楽総攬」から厳選した沖縄古謡の音源をDUBミックスしたアルバムを制作。 約60年前に録音されたマジカルな歌声と銀天団による生演奏のヴァイブレーション、そしてHARIKUYAMAKUの神秘的なエレクトロ・ サウンドを融合した唯一無二の音楽。 ライナーノーツは、日本民謡と世界各地のトライバル・ダンス・ミュージックに造詣の深い大石始が執筆。
本作は「沖縄民謡とダブの融合」という一言で片付けることのできない広がりを持つ。近年HARIKUYAMAKUが取り組んでいるアンビ エント的な発想も数曲で試みられており、曲によっては南米フォルクローレを再解釈するニコラ・クルースやバリオ・リンドらの作風とも 共鳴する響きを聞き取れる。自身の足元にあるものを現代の耳と感覚でどのように捉え直し、新たな創造に結びつけることできるの か。本作もまた、そうした問題意識の先に作り上げられた作品といえる。(大石始)

日本特別仕様盤。ロンドンを拠点にするインド人ジャズ・ドラマー/パーカッショニスト、サラティー・コールワール。アメリカに生まれ、南インドのチェンナイと西インドのアーメダバードで育ち、8 歳から北インド古典音楽の伴奏楽器であるタブラーを学び始めた。その後ジョン・コルトレーンやアーメッド・ジャマルなどのジャズに出会い、ジャズのドラムスにも手を伸ばした。ロンドンに移住した後、多国籍な音楽家たちと出会い、自らの音楽性を探し始めた。
そんな彼がUKジャズを支える若き音楽家たち11名による大所帯グループ<サラティー・コールワール・アンド・ウパジ・コレクティヴ>を結成し完成させたのが、今作『マイ・イースト・ イズ・ユア・ウェスト』だ。
2018年2月、イースト・ロンドンのローワー・クラプトンにある聖ジェームズ教会にて行なわれたライヴの模様を収録した今作内では、素晴らしいソロが絶え間なく流れているが、とりわけAravindhan Baheerathan(バンスリー)、 Jasdeep Singh Degun(シタール)、Aditya Prakash(ボーカル)、そしてB C Manjunath (パーカッション)、John Ball(サントゥール、タブラ)といったインドのマスター・ミュー ジシャンたちの活躍がみられる。そして、アルト・サックス奏者ジェシー・バニスターが登場し、インドのクラシック音楽の中でも最も古いラーガの作品の一つである「Malkauns」の新た な境地へと我々を連れていってくれる。全ての指揮をとっているのはコールワールであり、その夜がドン・チェリーの「Desireless」の荘厳なヴァージョンである「Utopia and Visions」と共にクライマックスに向かう。
ジャズとインド音楽が合わさる時が来ると、ダイナミックなパワーと共に本能的な変化が起こる。この活力に満ちたグループでは、ジャズ・ミュージシャンとインドのクラシック音楽のミュージシャンが同数でフィーチャーされているため、我々がよくアルバムで耳にする”イースタン”という音響効果としての形式的なシタールやタブラは存在しない。あの晩、そしてこのレコードで選ばれた曲の数々は、インド人と西洋人両方の作曲家を包含している。サラティー・ コールワールがそれらのミュージシャンたちの伝統を繋ぎ、より深く掘り下げようとしていたことは、最初に奏でられる音からも明確に伝わって来るだろう。
スピリチュアル・ジャズの名曲たちを取り上げ、ジャズにインドの古楽器を取り入れたミクス チャー・サウンドを構築している今作。既存のファンにも、コールワール初心者にも、もってこいの一枚と言えるだろう。

まさかまさか・・・意外なレーベルから出現、完全に想定外です。Burnt Friedman、Max Loderbauer、Pierre Bastienらを始めとした大変ユニークな面々が名を連ね、ダブワイズな電子音楽〜エレクトロアコースティックを軸に特異な作品群を送り出し続けてきた〈Marionette〉からは、怪人Jac Berrocalとの幾度にも及ぶコラボレーションでも知られる大変マルチな奇才David Fenech、そして、Pascal Comeladeともまた違う世界線で孤高のアヴァン・ポップを切り拓き続けてきたKlimperei(!!)というフランスの名作家2組によるコラボ作品が登場。Klimperei作品としては実に5年ぶりのLPリリース。実に過去10年にも渡ってリモートで行われてきたレコーディングとオーバーダブの成果物が遂にアナログで登場。アヴァンギャルドなジャズからトイ・ポップ、シャンソン風の脱線した何か、空想民俗からチェンバー・ロックまでアウトサイダーな感覚で煮込みすぎていてあまりにも異形。ニジェールのカルト作家なMamman SaniとZNRとMichael O'Sheaが一堂に会してアルバニア辺りを旅しているときに生まれてきそうなそうでないような、これが2020年代の音楽というのが奇怪すぎる超珍品です!180G重量盤仕様。









