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アンビエント/コスミッシェ・ロック金字塔!電子音楽の歴史を変えたと言っても過言ではない、テクノの生みの親であり、ドイツが誇る名クラウトロック・バンドKraftwerkが1972年1月にリリースした初期傑作にして、2ndスタジオ・アルバム『Kraftwerk 2』のアナログ再発盤。
2018年のデビュー以来、コンスタントに傑作を繰り出してきましたが、ニューエイジな天の河原を渡りに渡ったカセット作品での〈Leaving Records〉を経て、遂に〈Stones Throw〉からデビューした2020年作がヴァイナル再プレス!Blood OrangeやSolange、Shabazz Palacesといった大物たちのコラボレーターとしても知られるLAの要注目プロデューサー/キーボーディスト、John Carroll Kirbyの最新アルバム!ステイホームな家の庭の景色も瞬く間に別次元へとアップデート、これは爆音で浴びるべきです。ジョン・ハッセルの第四世界〜細野ワールド全開だったデビューLP、ヤソス回帰な天上ニューエイジな18年カセット、静謐なモダン・クラシカル風味の昨年のミニLPと、作品ごとに違った世界観を展開してきた同氏ですが、録音からプロデュース、作曲の全てを自身で手がけた本作では、Alice ColtraneからCarlos Niño、Jamael Deanまでも一手に繋げつつ、テン年代以降なニューエイジ的エッセンスも取り入れながら、スピリチュアル/ソウル・ジャズの新時代を切り拓きまくった超大作。この人のファーストを初めて聴いたときの衝撃を思い起こしますが、壮絶にアンビリーバブルで刺激的です。
ジャズ史屈指の超絶ドラマーBuddy Richと、インド古典音楽の巨匠タブラ奏者Alla Rakha。この二人が真正面からリズムで対話した、1968年録音の歴史的コラボレーション『Rich À La Rakha』。時代性も相まって、ジャズの冒険心とインド音楽の深い精神性が素朴でありながら革新的な形で結びついている。リズムを軸に世界をつなげた、ワールド・フュージョンの原点的アルバム。
今作は、本人がコスタリカでの滞在中に、現地の人や音楽、自然からインスパイアされて制作されたと語る。早朝に鳥の鳴き声で起床してから、サイケデリックなサンセットまでの時間帯に作曲された。
LA出身の鍵盤奏者/プロデューサー/作曲家のジョン・キャロル・カービー。これまでR&B界のイノベーター: ソランジュやフランク・オーシャン等とのコラボ、スティーブ・レイシーのアルバム参加でグラミー受賞、エディ・チャコンのアルバム・プロデュースなどで、ジャズ〜ソウル/R&B〜アンビエント〜ニューエイジ〜エレクトロニカなど多方面の音楽リスナーから大注目のアーティストの一人である。
当店だけでも200枚以上を売り上げた〈Aguirre Records〉からの再発盤も高騰していた中で、20世紀のミニマル~サイケデリック・ミュージックの真打ちが〈Superior Viaduct〉より久々のアナログ再発!数々のコアなレーベルや関係者が再発を試みるも、誰も成功してこなかった、ミニマル・ミュージック発祥地としても音楽史に残る歴史的名作。ミニマル・ドローンミュージック創始者、またFluxus等の現代美術運動やVelvet Underground人脈でも知られるLa Monte Youngの、1974年フランス名門Shandarからリリースされていた涅槃ラーガ最重要作品が遂に公式再発!!!!! 彼のグルであるPandit Pran Nathより学んだ北インド古典音楽と正弦波持続音を組み合わせた、始まりも終わりもなく延々ミニマルに続く正に聖典的内容。複雑な音楽理論やコンセプトを抜きにしても、サイケデリック・ミュージックとしても真打ち的内容で鉄板。彼なしでは昨今のミニマル~ドローンミュージックや、ブライアン・イーノのアンビエントでさえもあり得なかったでしょう(イーノとの共作で著名であるJon Hassellも本アルバムに参加)。テリー・ライリーのラモンテの音楽に関するコメントで「初めて彼の音楽を聴いたとき、宇宙船に乗っているみたいだった」、「ただ周りは誰も理解せず嘲笑していた」、と何処かで読んだことがありますが、ある種の神秘体験を音像化したかの様なリアリティを捉えた音楽は、近代の音楽史の流れを見ても非常に希有。オリジナルは非常に珍しく高価ですので、この稀に見る機会を是非お見逃し無く!全ての音楽ファンに!!!!!

徹底したアヒンサーを提唱実践、「ノイズ」の枠を超越したオルタナティヴな表現を試み続けるジャパノイズ伝説、Merzbow。その秋田昌美がアナログからデジタルへの移行していった時期1999年〜2000年に掛けての絶頂期に生み出された2004年発表の『Yoshinotsune』が、新たにLasse Marhaugによるリマスタリングでの2LPエディションでヴァイナル再発!テープ・コラージュや自作電子回路を駆使した初期作品から一歩進み、本作ではデジタル・プロセッシングによる巨大で緻密な音響構築へと到達。恐らく、平安時代末期から鎌倉時代初期の武将であった源義経の伝記等をコンセプトに制作された作品で、鳥の鳴き声、ラジオノイズ、断片的な電子音が交錯する導入部から、自然とテクノロジー、往古と現在、それらが技術的精密さと直感的な衝動が高次元で融合した、2000年代初頭のMerzbowを代表する没入感溢れる傑作です。CD未収録の未発音源2曲を追加収録、限定199部

人気作が五周年記念版として待望のリプレスです!ヴァーモントのマルチ奏者Henry Birdseyを中心とするOld Sawによる、アメリカ北東部の風景をそのまま音にしたような名作『Country Tropics』。ペダルスチール、バンジョー、フィドル、パイプオルガンなど、伝統的なアメリカーナやフォークを象徴する楽器群を使いながら、響きは完全にアンビエント、ドローン。音はゆっくりと沈み込み、乾いた草原の匂い、夕暮れの湿った空気、古い納屋の木材のきしみまで感じられそうな質感。Stars of the Lidや75 Dollar Billのファンにも強く響きそうな静謐な広がりがある、農村アンビエントともいうべき独自の世界観。風景を音響へと翻訳するかのような、アメリカーナの新しい地平を切り拓いた、孤独で美しいアンビエント・ドキュメント。

シーンの枠組みを越えて巨大なリスペクトを浴びる我らがジム・オルーク。インディ系大名門〈Drag City〉から1999年に発表した傑作『Halfway to a Threeway』が、待望の初ヴァイナル再発!
『Eureka』、『Insignificance』と並ぶJim O’Rourkeのソングライティング黄金期に位置し、フォーク、クラシック・ロック、ジャズ、そして前衛音楽的感覚を絶妙なバランスで共存させた至高の内容で、シカゴ音響派シーンで培われた感覚と、70年代SSWへの愛情が独自のかたちで結実した名作。穏やかで親しみやすいメロディ、柔らかなアコースティック・ギター、緻密なアレンジ、その裏側でユーモア、皮肉、倒錯的とも言える感覚が静かに顔を覗かせ、甘美なポップソングの輪郭を少しずつ歪ませていくJim O’Rourkeならではの知性とシニカルな側面が同居した、唯一無二かつタイムレスな珠玉のポップ・ミュージック。

Elvin BrandhiとAndreas Trobollowitschによる旅するノマド的デュオForest Factoryの初のヴァイナル作品『HOLZWEG』。自作ターンテーブル、声、サンプラーを軸にした独自の音響アプローチで、ナポリ、ジョグジャカルタ、日本ツアーなど複数の土地で録音された素材を組み合わせた移動する音の記録として制作された一枚。自作ターンテーブルが生む生々しい質感。そこにBrandhiの声の断片、金属音、切り刻まれたサンプルが重なり、ノイズとリズムの境界を行き来するコラージュ的な音像が展開。録音地ごとの空気が混ざり合う、抽象的でありながら、どこかユーモラスで生命力のある音の連なりは、難解さよりも 二人の実験精神そのものが持つエネルギーを強く感じさせるもの。旅の記録と実験音響が交差する、野性味と創造性に満ちた一枚。
Bob Shad主宰の名門ジャズ・レーベルMainstream Recordsの隠れた名盤が、オリジナル仕様で待望の復刻。
Hadley Calimanが1971年に録音した『Iapetus』が、50年以上の時を経て初のアナログ再発。Todd Cochran、Luis Gascaら西海岸の実力派が参加し、モーダル、スピリチュアル、ファンクの要素が交差する名作として再評価が高まる1枚です。隠れた傑作として愛されてきた本作が、オリジナル見開きジャケット仕様、新規リマスター音源、Todd Cochranによる書き下ろしライナー付きで蘇ります。
中東電子音楽の秘宝として語り継がれる『Electronic Touches Belly Dance』が、オリジナル仕様で約50年ぶりに正規復刻。
Wewantsoundsの中東リイシュー・シリーズ最新作として、シリア人音楽家Assa'd Khouryが1978年に発表した幻のレア盤『Electronic Touches Belly Dance』が待望の初公式復刻。オリエンタルな名曲群を先駆的な電子キーボードで再構築し、サイケデリックな感覚と未来志向のアラビック・グルーヴが交錯する唯一無二のサウンドを収録。リマスター音源に加え、関係者への独占インタビューも掲載した決定版です。
松下誠プロデュース、清水靖晃ら日本屈指のミュージシャンが参加し、AOR、ジャズ・フュージョン、ファンク、ボサノヴァを洗練のアレンジで融合した傑作がリイシュー。
和モノ再発を数多く手掛けるWewantsoundsから、ミルキー・ウェイによる1979年作『サマータイム・ラブ・ソング』が公式リイシュー。松下誠と信田かずおがプロデュースを手掛け、清水靖晃らが参加した本作は、AOR、ジャズ・フュージョン、ファンク、ブラジリアン・ミュージックを洗練されたアレンジで融合した一枚です。アントニオ・カルロス・ジョビン"Wave"やボズ・スキャッグス"Harbor Lights"のカバーも収録し、70年代末の上質なスタジオワークが堪能できます。新規リマスター音源、オリジナル・アートワーク、帯、新規解説付き4Pブックレットを備えた豪華仕様での復刻です!

Fela Kutiの黄金期を支えたバリトン・サックス奏者Lekan Animashaunが1977年に録音した唯一のソロ作『Low Profile』が、ついに本格的な形で再発。タイトル曲「Low Profile」は、1970年代ナイジェリアのオイルブーム期に政府が掲げた「富を誇示するな」というキャンペーンを題材にした社会的メッセージ曲。Fela Kutiがプロデュースとキーボードで参加、重心の低いバリトン・サックスと太いホーン・セクションは堂々としたもの。反復するギターとパーカッションがじわじわと熱を帯び、長尺グルーヴがゆっくりと高揚を積み上げていく。B面「Se Rere」は、誠実に生きることを説くアフロビート・アンセム。1980〜90年代のFela Kutiのライブでオープニング曲として演奏され続けた名曲で、より明るく前向きな精神性が音の中に滲む。リズムがうねり、生演奏の熱がそのまま刻まれたような質感は、アフロビートの核を抽出したような純度の高さを感じさせる。Fela Kutiの右腕として黄金期を支えた奏者が残した、アフロビートの本質。

(数量限定/日本語帯付/解説書付き)ガラージ、ハウス、テクノ、ベース・ミュージックを自在に横断しながら独自のサウンドを築き上げてきた、UKダンスミュージックの重要人物、ジョイ・オービソン。7月に初開催される注目フェス「フューチャー・フリークエンシーズ・フェスティバル」への出演を記念して、2021年にリリースされたキャリア初のフルレングス作品『Still Slipping Vol.1』が待望の日本限定帯付LPでリリース!
2009年のアンセム「Hyph Mngo」でシーンを震撼させて以来、ジョイ・オービソンはUKダンス・ミュージックの進化を牽引してきた。〈XL Recordings〉より発表された本作は、ロンドン郊外クロイドンでの記憶や仲間たちとのつながりを映し出したキャリアの集大成ともいえる作品。ガラージ、ハウス、グライム、ヒップホップなど多彩な要素を溶け合わせながら、UKダンスミュージックの現在地を鮮やかに刻み込んだ名盤として高い評価を獲得している。近年はオーヴァーモノやフレッド・アゲインらとの共演でも注目を集め、さらなる飛躍を遂げるジョイ・オービソン。その原点と進化が凝縮された必携の一枚をお見逃しなく!

UKリーズ拠点の大編成ジャズ・アンサンブルAncient Infinity Orchestra による、前作『It’s Always About Love』と対になるコンセプトで制作された最新作『It’s Always About Liberation』。Moor Motherの言葉「It's always about love / It's always about liberation」から着想を得て、解放・変容・未来への道筋というテーマを壮大なアンサンブルで描く。ハープ、チェロ、クラリネット、テナーサックス、フルート、さらにムビラやカヴァル、ドンソ・ウゴニといった世界各地の伝統楽器が重なり合い、祈りのような響きとオーケストラ的な広がりが同時に立ち上がる。民族楽器の生むオーガニックな質感と、ジャズ・アンサンブルの自由さが融合し、ファラオ・サンダースやアリス・コルトレーンの系譜を継ぎながら現代的な視点で再構築されたサウンドが魅力的。大編成ならではの多層的な響きが描く豊かな開放感は、現代スピリチュアル・ジャズの到達点。

サックス、フルート奏者Chip Wickhamによる、前作『Cloud 10』に続く、スピリチュアル・ジャズの流れをより柔らかく、内省的に展開した全4曲を収録した12インチEP『Love & Life』が〈Gondwana Records〉より登場。柔らかいメロディがゆっくりと立ち上がり、サックスのスモーキーな質感と穏やかな高揚感。生楽器の質感をそのまま前面に出したアンサンブルは、Yusef LateefやRoland Kirkの系譜を感じさせつつ、現代UKジャズらしい洗練も宿している。難解さはなく、フルートのラインは親しみやすく耳に残り、短編映画のように静かな展開が続く構成で、オーガニックで温度のあるジャズが素直な形で表れた一枚。

Natural Information Societyを率いるJoshua Abramsが、Lisa Alvaradoの展覧会Pulse Meridian Foliationのために制作した音響インスタレーション。2本のヴィオラ、ハーモニウム、電子音という極めて限定された編成で、空間そのものを音にするというコンセプトが貫かれている。ヴィオラは互いを補完するように響き、倍音が重なりながらゆっくり螺旋的に上昇。ハーモニウムは地層のような厚みを生み、電子音が空気の中に拡散していく。アコースティックとエレクトロニクスの境界が曖昧になり、音が空間に溶けていくような質感が続く。展覧会では4chでループ再生されていた音響作品で、LP版でもその性質は保たれ、展開よりも変化し続ける持続によって、静かで深い知覚の変化が自然に訪れる場ともいうべき内容。展示空間との対話から生まれた、Abramsの新たな音響的アプローチを示す重要作。

Sun City Girlsのギタリストとして知られるSir Richard Bishopが、前作『Hillbilly Ragas』に続いて提示する最新作『Hillbilly Erotica』。 John Faheyが名付けたアメリカン・プリミティヴの系譜に連なりながら、より野性的で土着的なアメリカ音楽の影を探る、独自の再解釈を施した作品で、アコースティック・ギター1本、オーバーダブなし、ほぼ全曲が即興という極端なシンプルさの中で、文化の断片を縫い合わせるように音を紡いでいく。ヒルビリー、ブルースの素朴な語法を下敷きにしながら、ラーが、中東旋法、独自の野性的なフレーズが入り混じる。本人が語るように、夜の森から抜け出して朝の光が差すような瞬間がある一方で、その光の裏にはすぐ闇が潜んでいる。静けさと緊張が同居する、官能的なギターの風景。

Sleepのリズム隊だったAl CisnerosとChris HakiusによるOMの2005年デビュー作『Variations on a Theme』。 編成はベース、ドラム、声のみという極端なミニマリズムが逆に、音の重さと精神性を極限まで研ぎ澄ませている。21分に及ぶ「On the Mountain at Dawn」をはじめ、各曲は長尺の反復を軸に構築され、歪んだベースが祈りのリズムのように上下する振動を生み出す。低域はただ重いだけでなく、身体の奥に直接響くような感触を持ち、Chris Hakiusのドラムは一定のテンポを保ちながら微細に揺れ、ベースの波に呼吸のような推進力を与えている。声はメロディを歌うというより、マントラとして配置され、巨大な低域の波の中に精神的な指標のように浮かぶ。Sleep の遺伝子を受け継ぎながら、OMが独自の精神性と低域美学を確立した出発点。
1971年、フィリップ・グラスが自身のレーベル〈Chatham Square〉から発表したデビュー作『Music With Changing Parts』。後にミニマリズムと呼ばれる潮流の核心ともいうべき、ファルフィッサ・オルガン、木管、エレクトリック・ヴァイオリン、声などを用いた初期アンサンブルの原型が収められている。アルペジオ、持続音、声のドローンが少しずつ形を変えながら積み重なり、巨大な音響の建築物がゆっくりと立ち上がる。モバイル録音による生々しい質感も相まって、演奏者の呼吸や微細な揺れがそのまま音の一部となり、機械的な反復と人間的な揺らぎが同時に聴こえる。反復が続くほど細部が浮かび上がり、聴き手の知覚が少しずつ変化していく、ミニマル音楽の恍惚的構造の原型。変化し続ける反復という、初期グラスの音響世界をもっとも純度高く記録した重要作。
1982年、サンフランシスコのパンク・シーンのど真ん中でFlipperが放ったデビュー作『Generic Flipper』。当時のパンクが、速く、短く、攻撃的へと向かう中、あえて遅く、重く、濁ったスタイルで逆走し、後のノイズロック、オルタナティブの源流となった、ハードコアの常識を真っ向からひっくり返した異端の金字塔。溶岩的な存在感のベース、硬い表面を削るような神経にさわるノイズを撒き散らすギターに、二人のボーカルが交互に叫び、語り、崩れ落ちることで、ユーモアと虚無が同じ場所に存在するような独特のテンションが生まれている。ループするベース、サックス、電子音が渦を巻く、壊れた祝祭のようなカオスというべき8分の異形トラック「Sex Bomb」も収録した、パンクの反・正統派精神を極限まで押し広げた歴史的作品。
テキサス州オースティンのハードコア・パンク史を語るうえで絶対に外せない存在であるDicksの、政治的怒りと個人的な叫びをむき出しのまま刻みつけたデビュー作『Kill From The Heart』。冒頭の「Anti-Klan」から、反KKK、反人種差別のメッセージがストレートに突き刺さる。Gary Floydの声は荒々しいだけでなく、どこか切実で、怒りよりも生存の叫びに近いニュアンスを帯びている。ギターはブルースの泥臭さを残しつつ、フィードバックが不安定に揺れ、FlipperやNo Trendに通じる壊れたテンションが曲ごとに顔を出す。1〜2分台の短い曲が連打される構成は、曲というより感情の断片を投げつけるようなであるにも関わらず、リズム隊はタイトで、混沌の中に妙な統一感が生まれているのがDicksらしい。1983年テキサスの政治性、怒り、混沌をそのまま音にした歴史的名作。
UKジャズ、アフロビート・シーンの中心的存在として進化を続ける9人組プロジェクトNubiyan Twistが放つ最新作『Chasing Shadows』。新ヴォーカリストEniolaを迎え、さらにFatoumata Diawara、Bootie Brown、M.anifest、Mr. Williamz、Joe Armon-Jones、The Zawose Queensといった豪華ゲスト陣が参加することで、グローバル・グルーヴのスケールが一段と広がっている。ホーン隊、パーカッション、ベース、ギター、電子音が立体的に絡み合う多層グルーヴは、アフロビート、UKジャズの洗練、ネオソウルの柔らかさ、ダブの深い空間性が自然に重なり、曲ごとに異なる色彩が立ち上がる。ゲストの個性によって、アルバム全体が旅するように変化しつつも、祝祭性と洗練が同時に立ち上がるのが魅力的。様々な音楽的背景がひとつの流れとして自然に繋がる、現代グローバル・ジャズの最高峰。

韓国の語り歌パンソリの語り口を、太いベースラインとミニマルなグルーヴに重ねる独自のスタイルで世界的に注目を集めるLEENALCHIの魅力を6曲に凝縮した国際版タイトル『Here Comes That Crow』。パンソリ的な語り歌がベースの反復と絡み合いながらリズムそのものを形づくる構造を中心に、声のレイヤーが跳ねるように重なり、ミニマルなのに躍動的なポップ感が際立つ。電子音と生音が混ざり合い、未来的サイケ・ポップの質感の「Bird」やタイトル曲「Here Comes That Crow」、 低域の反復がじわじわと広がり、声の層が増えていく構造が心地よい長尺トラック「Ultimate Prescription」などを収録した、語り歌とベースグルーヴという革新的スタイルを世界向けに再提示する韓国ポップの新しい形。
