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オリジナルは1998年リリースの、USインディーシーンの大御所Yo La TengoとJad Fairによる異色のコラボレーション・アルバム『Strange But True』。本作の最大の特徴は、言葉のテーマ設定にあり、アルバムのすべての曲名は、「奇妙だが真実」というタイトルが示す通り、突飛で信じがたいような新聞の見出しから取られており、Jad Fairが歌詞を担当し、ユーモアとシュールさに満ちた独自の物語世界が展開される。Jad Fairは、ナイーヴで即興的なローファイ・アートロックの先駆者で歌というより語りに近い、ユニークなボーカルスタイルは本作でもその魅力を存分に発揮している。一方、Yo La Tengoは各曲に異なる音楽スタイルでアレンジを加え、ローファイからサイケ、ドリームポップまで幅広い音像を展開。Jad Fairの突飛なアイデアを、Yo La Tengoが音楽的に包み込んでいるような、他に類を見ない奇妙だけど、クセになる一枚。
未体験の方はこの機会にぜひ。ニューエイジ/アンビエント・リスナーにも必聴の一枚!ドイツのミュージシャン/作曲家のDaniel Rosenfeldが変名C418で残した『マインクラフト』の画期的サントラ盤『Minecraft - Volume Alpha』がアナログ・リプレス。壮大なサウンドトラックと鮮やかなサウンドデザインを作り上げ、マインクラフトのボクセルベースの世界へと新たな命を吹き込んだ、ビートレスで繊細なエレクトロニック・ミュージック大傑作!エリック・サティやブライアン・イーノとも比較される繊細なピアノとまばらなアンビエントモチーフによる穏やかで幻想的なサウンドスケープは恍惚ものです。
当店の馴染みの〈Numero Group〉が誇る名シリーズ〈Eccentric Soul 45s〉からの2013年リリース以降、レア化していた一枚が待望のリプレス!Jerald “Bump” Scottなる人物が率いた知られざるカンザスシティのソウルスイーパーBump & the Soul Stompersによる激レアな音源2曲をカップリングしたシングル盤!一瞬、Delfonicsの“Do You Remember”を彷彿とさせる、"I Can Remember"、ローライダー・ソウル・ファンのハートを掴む"Standing On The Outside"をそれぞれ収録。

アフリカ各地のレアグルーヴ/アフロ・ポップの発掘に全力を費やしてきた名ブログ&レーベル〈Awesome Tapes From Africa〉 より新物件。マリ共和国南部マスル地方の伝説的シンガーであり、その孤高の乾いた歌声が印象的なNahawa Doumbiaによる82年の作品『Vol.2』がカセット・リイシュー!〈ATFA〉レーベルの始動を告げる狼煙となった記念碑的作品、『Vol. 3』の再発を以前手掛けていた、象徴的なマリ出身の歌手による広く愛された一枚!1982年にLPとして発表されるも、これまでマリ国外では入手できなかった、マリ共和国において最も永続的な声の一つであるドゥンビアの初期の努力を示す、親密でありながら力強い記録。声とアコースティックギターというシンプルな楽器編成でありつつ、非常に大きな音響的インパクトを秘めた作品。40年にも渡る世界的な称賛を経て、ドゥンビアは、今でもそのパートナーでありギタリストのN’gou Bagayokoと共に世界ツアーを行い、彼女の痛切に訴えるような歌声で人々を魅了しています。
ベルギーのコンセプチュアル・アーティスト、マルセル・ブロタースが1970年に私設美術館Musée d’Art Moderne, Département des Aiglesで録音、初めて作品として出版・流通した1995年の限定50部CDも高値で取引されている、伝説的音声作品が片面プレスLPとして復刻。現代美術の潮流や市場について等難解な質問に、猫が「ミャオ」とだけ返す。ブロタースの落ち着いた声と、猫の気まぐれなミャオだけで構成される極端にミニマルな音響は、美術館の広い空間の中に響く残響のように乾いていて、静かで、妙にユーモラス。猫の返答は意味を持たないはずなのに、繰り返し聴くと意味があるように聞こえてくる不思議さと、美術界の会話そのものが実は猫のミャオと大差ないのではないかというシンプルゆえに鋭い皮肉、ユーモアが同居するブロタースの核心をそのまま封じ込めた一作。
King Tubbyのスタジオで録音された1978年発表のダブ・アルバム。削ぎ落とされた音の隙間に宿るダブワイズと、ミリタント・ビートによる普遍的な内容。180g重量盤
ルーツ・レゲエの若き天才Hugh Mundellが、1983年に録音、1987年頃にひっそりとリリースされ、長らく入手困難だった隠れた名盤『Arise』が正規リマスター再発。演奏には、The Wailersの中心人物、Aston “Family Man” BarrettとCarlton Barrettがリズム隊として参加し、重心の低いベースと跳ねるドラムが生み出す80年代初頭ジャマイカの王道ルーツ・グルーヴが全編を貫く。ミックスはDennis Bovellがパリで担当しており、透明感のある音像と深い空気感が、Mundellのスピリチュアルな歌声をより際立たせている。ラスタの精神性と社会的メッセージが込められた楽曲が並び、彼の成熟した表現力が静かに、強く響く。1983年に悲劇的な最期を迎える直前の録音という背景もあり、遺作的な重みと深い祈りが同居する一枚。
RSD2026限定盤!1984年にわずか一度だけ自主リリースされ、長らく幻のUKダブ名盤として語り継がれてきたAddis Rockers『Warriors』が初の正規リイシュー。ロンドンのAddis Ababa Studioを拠点に活動したプロデューサー/マルチ奏者Tony Addisが中心となり、当時のUKアンダーグラウンドで育まれた重厚で黒いダブ・サウンドをそのままパッケージ。深く沈み込むベース、鋭いエコー、そしてホーンが描く哀愁が交錯し、ジャマイカ本国とも異なるUKダブ独自の荒々しさが際立つ。ミニマルで催眠的なリズムがじわじわと高揚感を生む、サウンドシステム文化の熱気をそのまま閉じ込めたような内容。80sUKダブの核心に触れられる一枚。
RSD2026限定盤!ジャマイカのシンガー/プロデューサーEnos McLeodが1983年に〈Soul Beat〉に残した、知る人ぞ知るレア・ルーツ名盤『Moods Of A Genius』が初の正規アナログ復刻。録音はJoe Gibbs Studioで、バックを固めるのはSly & Robbie、Chinna Smith、Winston Wrightら、80年代初頭のジャマイカを代表する豪華セッション陣。深く沈むワン・ドロップ、湿度を帯びたオルガン、そしてMcLeodの素朴で温かい歌声が重なり、ルーツからアーリーダンスホールへ移行する時代の空気がそのまま刻まれている。「Wicked Babylon」「Hijacking」などの社会的メッセージを含む曲から、「I Will Forgive You」「I'm Just A Man」のような人間味あふれるメロウ・チューンまで、生活感とスピリチュアリティが同居する独特のムードが魅力。素朴なメロディと豪華な演奏陣の対比がなんとも言えない魅力を醸し出す、唯一無二のアルバム。
RSD2026限定盤!1982年、アメリカ西海岸。ハードコア史の伝説が最も危険だった瞬間をそのまま封じ込めたライブ音源。ワシントンD.C.の地下シーンから全米へ飛び出したばかりのBad Brains初期の爆発的エネルギーを記録しており、セットリストは「I」「Supertouch/Shitfit」「Pay to Cum」「Right Brigade」「Banned in D.C.」など、初期代表曲が怒涛のテンションで連発。HRの鋭いシャウト、Dr. Knowの暴風のようなギター、Darryl Jenifer & Earl Hudsonの異常なタイトさを誇るリズム隊。速い・荒い・上手いが極限まで突き詰められた初期ハードコアの極点。さらに、ハードコアの嵐の中に突然差し込まれるレゲエ・パートがコントラストを生み、Bad Brainsだけが持つ二面性とスピリチュアリティがライブでより鮮明に。音質はクリアではないが、むしろそれが汗と熱気と混沌が渦巻く1982年の現場をリアルに伝えてくれる、Bad Brainsの本当の凄さに満ちた一枚。
Buddha Machineを深く探求したMonolake名義でも知られるRobert HenkeによるオリジナルはCDの2006年作『Layering Buddha』が〈Astral Industries〉より2LP仕様で再発!Buddha Machineは中国の電子音楽デュオFM3が2005年に発表したお経や仏教音楽を流すための装置を元にしたループ再生専用の小型音楽プレーヤーで、Brian Enoが50台まとめ買いしたことでも知られている。Buddha Machineに内蔵された9種類の短いループは、製造誤差によって個体ごとに音質・ピッチ・ループ長が微妙に異なり、このゆらぎを複数台同時に鳴らし、空間に配置。ローファイな再生回路がもたらすざらついた質感と、複数のループが干渉し合うことで生まれる複雑な倍音構造が印象的で、テクスチャーそのものに焦点を当てたHenke自身のキャリアの中でも独自の位置を占める実験的名盤。
テクノとダブ・レゲエの奇跡的合一。独Mark Ernestus & Moritz von OswaldのBasic Channelにより、1993年にリリースされていた音響ダブ/ミニマル・テクノの傑出した普遍的名曲が、2025年リプレス。
テクノとダブ・レゲエの奇跡的合一。独Mark Ernestus & Moritz von OswaldのBasic Channelにより、1993年にリリースされていた音響ダブ/ミニマル・テクノの傑出した普遍的名曲が、2025年リプレス。
テクノとダブ・レゲエの奇跡的合一。独Mark Ernestus & Moritz von OswaldのBasic Channelにより、1994年にリリースされていた音響ダブ/ミニマル・テクノの傑出した普遍的名曲が、2025年リプレス。

フィラデルフィアのアンサンブル Sounds of Liberation の中心人物としても知られるヴィブラフォン奏者 Khan Jamal が1974年にリリースしたスピリチュアル・ジャズの名作『Give The Vibes Some』が〈Souffle Continu Records〉より再発!ヴィブラフォンとマリンバによる浮遊感ある響きと、ドラムとトランペットを交えた自由度の高い即興が共存。フランスの音楽家 Jef Gilson が主宰したPalm Recordsのスタジオで録音、Gilsonはヨーロッパのアヴァン・ジャズシーンを牽引した人物であり、その美学が作品にも反映されている。スピリチュアルな雰囲気と、フリージャズ的な開放感を兼ね備えた名盤。


パキスタン出身のシンガーで、スーフィー音楽の精神性と、スペインのフラメンコの歌唱法を融合。スーフィー・フラメンコとも呼ばれる唯一無二のスタイルを確立したAziz Balouch。録音は非常に少なく、現存するのは 1962年にスペインで録音された2枚のEPのみ、その全曲を収録した決定版アーカイブが〈Death Is Not The End〉より登場。Aziz Balouchの音楽は、スーフィーの祈りに根ざした深い声の揺らぎと、フラメンコ特有の強い抑揚を併せ持つ情熱的な歌唱が共存しており、祈りと嘆きが混ざったような独自の旋律感が息づいている。伴奏は最小限で、声の存在感が圧倒的に前に出るため、宗教的な精神性と情熱的な歌のエネルギーが同時に立ち上がり、異文化が自然に溶け合ったような不思議な魅力を放っている。
イギー・ポップが2012年に仏国内のみでひっそりと発表し、カルトな人気を集めてきた異色のカヴァー・アルバム『Apres』が待望のアナログ再発。セルジュ・ゲンスブールやエディット・ピアフらシャンソンの名曲から、シナトラやビートルズといったクラシック、さらにはヨーコ・オノにまで挑んだ選曲。パンクのアイコンとしての姿を脱ぎ捨て、低く深みを帯びたクルーナー・ヴォイスで人生と音楽の成熟を刻む、イギーのもうひとつの真髄が堪能できる逸品。

2003年に自身のレーベル〈Skintone〉からひっそりとリリースされ、過去に海外に向けライセンスリリースされることもなかったことから、長らく幻のアルバムとして語られてきた横田進の『Laputa』が、ついにSkintone Editionとして登場。『The Boy And The Tree』と『Symbol』の間に位置する本作は、キャリアの中でも最も実験性が強く、神秘的で、不穏さと美しさが同居する特異点のような作品。ドローン、断片的なサンプル、ストリングス、ノイズ、囁き声、ブルースギターなど、多様な素材がコラージュのように重なり合い、ガリバー旅行記の幻想的な浮島の名にふさわしい異世界的なサウンド。複数の映画が同時に流れているような多層的な音像は、横田のサンプラー/セレクターとしての才能を鮮烈に示しており、メロディアスな瞬間と抽象的な音響が交互に現れ揺れ動く独特の世界観は、今聴いても圧倒的な個性を放っている。

横田進の代表作のひとつである2002年作『The Boy And The Tree』が、〈Lo Recordings〉より新装リマスターで再登場。自然や生命の神秘をテーマにした本作は、アンビエント/エレクトロニカ期の魅力が美しく結晶しており、透明感のあるメロディと柔らかな音のレイヤーが幻想的な世界を描き出す。本人が語っている通り、本作は屋久島の原生林を歩いた経験や、宮崎駿の映画『もののけ姫』の生態学的メッセージにインスパイアされており、柔らかなシンセの揺らぎ、アコースティックな質感、そして森の奥で響くようなパーカッションが重なり、自然の世界がそのまま音になったような神秘性を帯びている。彼のアンビエント作品の中でも特にメロディが際立ち、夢の中を歩くような浮遊感と、静かな感情の動きが同時に流れ込んでくる、永遠の名盤。

デンマーク現行ジャズ/即興シーンの精鋭が集結した特別プロジェクトI Am An Instrumentによる、2019年コペンハーゲンでの完全即興ライヴ録音を収めた『Vol. 1』。Jonathan Bremer、Johannes Wamberg、Eliel Lazo、Morten McCoyら北欧シーンを牽引する実力派が参加し、演奏開始の合図以外は何も決めないという純度の高い即興演奏を展開。音は生まれては消え、また別の方向へと流れていく。ジャズ的な自由度とアンビエント的な空間感が同居し、低音のうねりや残響の深さにはダブの影響も滲む。編集を一切施さない録音だからこそ、メンバー同士が音を探り合いながら立ち上げていく瞬間の呼吸がそのまま刻まれている。4つのパートで構成される音の旅は、抽象的でありながらどこか物語性を帯び、聴くたびに異なる景色を見せてくれる。北欧インプロの現在地を象徴する一枚。
Treasure Isleの名プロデューサーDuke Reidのもと、John Holt、Howard Barrett、Tyrone Evansの3声が織りなす極上のハーモニーが、柔らかく揺れるリズムに溶け込む、ロックステディ黄金期を象徴する名盤、『On The Beach』。スカからレゲエへ移り変わる過渡期の空気をそのまま閉じ込めたような、甘く切ないサウンドがアルバム全体を包み込む。代表曲「The Tide Is High」は後にBlondieのカバーで世界的ヒットとなり、オリジナルの美しさが再評価されるきっかけにもなった一曲。甘い情景が浮かぶ名曲がずらりと並ぶ、軽やかで都会的な音像は〈Treasure Isle〉作品ならではで、夕暮れの海風のような心地よさが続く。The Paragonsの魅力が美しく結晶した、時代を超えるクラシック。

日本ジャズ界の重鎮ベーシスト、池田芳夫が1978年に残した初のリーダー作『Sketch Of My Life』が、〈Studio Mule〉から初のアナログ再発。渡辺貞夫、菊地雅章、日野皓正ら名手との共演で知られる池田が、自身の美学を初めて明確に提示した作品で、参加メンバーには、YMO関連でも知られる橋本一子、ベルリンを拠点に活動する高瀬アキ、日本を代表するドラマー日野元彦、そして清水末寿という豪華布陣が揃う。冒頭の名演「Whispering Weeds」は、橋本一子のスキャットとスリリングなピアノが鮮烈で、BBEのコンピレーションにも収録された名曲。全4曲というシンプルな構成ながら、アヴァンギャルドと日本的叙情が自然に同居する独自の世界観は、今聴いてもまったく古びない。70年代ジャズの熱気と、現代にも通用する音響感覚が奇跡的に共存した一枚。日本ジャズの深部。
