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Barn Owl の片翼としても知られるJon Porras による『Achlys』。本作は、アンビエントとドローン、実験的ギター・ミュージックの中間にあるような、崩壊や変容をテーマにした非常に音響的な作品で、核となるのはギター。指弾きで書かれたフレーズを録音したあと、モジュラー・シンセやエフェクト・チェーンに通して構造を崩し、曖昧にし、音を重ねていく。旋律は姿を残しつつも、霧や残像のように漂い、はっきりした曲というよりも堆積物や気象のようにたまっていく音のレイヤーになる。サブベースや加工されたノイズが地盤をつくり、その上を断片的なギターや持続音が浮遊する。旋律やリズムに縛られず、音が変化し崩れていく瞬間そのものを聴かせる音作りと、高い山の森で嵐に包まれたときの体験をヒントにしたという、自然体験を抽象化したような音響のパレットにより構成されるこのアルバムは、静かにして強い余韻を残す、一種の気象現象を目にするかのような印象を残す一枚。
Leila Bordreuil(チェロ)と Kali Malone(オルガン)による、静謐で緊張感に満ちたコラボレーション作品『Music for Intersecting Planes』。タイトルの通り、複数の音の平面がゆっくりと交差し、重なり、ずれていくという構造を核としており、身体性のあるチェロのノイズ、テクスチャと、純度の高い倍音と持続音で空間を満たすオルガンが、対立するのではなく、平行に進みながら微細なずれや重なりを生み出し、静かだが鮮烈な音の建築物を立ち上げていく。この作品では、音そのものよりも、音が空間でどう響き、どう交差するかに焦点が置かれており、空間そのものが楽器とするかのように、残響、共鳴、干渉といった空間的な要素も音楽の一部として扱われている。音楽はほとんど動かないように見えて、実際には絶えず変化し、倍音が揺れ、空気の圧力が変わり、音の干渉が幻聴のようなハーモニーを生む。それらは劇的な変化ではなく、耳を澄ませるほどに現れる微細な現象として存在し、ドローンの没入感と現代音楽の構築性が同時に息づいている。ふたりの作曲家の美学が驚くほど自然に融合した作品。

Funkadelicの2ndアルバムで、デビュー作からわずか数か月後に発表された、ロック、ファンク、サイケデリアを融合し始めた初期の重要作。10分超の表題曲を筆頭に、フィードバック・ギター、エフェクトまみれのヴォーカル、空間を歪ませるオルガンが渦巻く、サイケデリック・ファンクの極北と呼べる内。LSDを用いたマラソン・セッションで制作されたという逸話が有名で、混沌と恍惚が同居するそのサウンドは、Eddie Hazelのロック的なギターと、ファンクのグルーヴがせめぎ合う、初期P-Funkならではの衝撃的なもの。サイケデリック・ロック、ファンク、P-Funkのルーツを辿るうえで欠かせない、歴史的マスターピース。


通流元完売。オリジナルは世界中のコレクター達がこぞって求める$$$BIG$$$な超絶激レア盤!印度西ベンガル州コルカタのローカル・レーベルからリリースされていた、サロード、タブラ等の伝統楽器を交えた、Rupa Biswasによる82年リリースのインディアン・フュージョン・ディスコ・ジャズ傑作がNUMEROから再発リリース!ボリウッドとバレアリックの中間を行く超絶品レコード!サロードとシンセサイザーによってダイナミックに波打つファンキー&サイケデリックなサウンドとエスニックかつ妖艶なボーカル・ワークも秀逸。これぞ、ダンスフロアを神々しい光で包み込む魅惑の一枚。まさしく辺境グルーヴの頂点と言っても過言ではない大傑作です。インド古典音楽の巨匠であるサロード奏者、Aashish Khanによるプロデュースというのも見逃せません。プログレ〜サイケ好きからDJユースにも必携!これは大・大・大推薦!
Maxx TraxxやDonnell Pitman、Pete & Cheezなどなどオブスキュアなブギーが満載の意欲的な一枚!自国のソウル、ゴスペルのみならず、ニューエイジ神Iasosや日本からは原マスミ、そして、プロト・ヴェイパーウェイヴに至るまで世界各地のオブスキュアを掘り起こす〈Numero Group〉の最新タイトルにして、〈Numero〉が「あなたが所有する必要のある唯一のブギー・レコード」と豪語する超強力コンピレーション・アルバム!

Indies only CLEAR Vinyl。聖なるミニマリズム の先駆者、エストニアの作曲家アルヴォ・ペルトのアルバムが〈Mississippi Records〉よりリリース!このアルバムには、ペルトの最も有名な協奏曲『タブラ・ラサ』の第2楽章である「サレンティウム」の未発表演奏を中心に4つの作品が収録されており、ボストンを拠点とする室内オーケストラ、ア・ファー・クライが演奏している。「サレンティウム」は1984年にECMからリリースされた最もよく知られたバージョンのほぼ半分の速度で、死にゆく人を癒す効果があることで知られ、緩和ケア施設でもよく使われるこの曲は(ある患者はこの曲を「天使の音楽」と呼んだことで有名)、半分の速度では息をのむほど美しく、まるで時間そのものが静止しているかのよう。他の収録作である「Vater Unser (Arr. for trombone & string ensemble)」、「アリヌシュカのための変奏曲」、「弦楽と打楽器のためのフラトレス」も美しく、充実した内容!

8月下旬再入荷。〈Mood Hut〉を筆頭としてカナダからうまれる涼しげなアンビエント・ハウスの波を一手に引き受けた名プロデューサー、Khotinによる最新アルバム『Release Spirit』が大名門〈Ghostly International〉よりアナウンス。アルバムタイトルは、ビデオゲーム『World of Warcraft』の "release spirit "というシステムから引用されたもので、「プレイヤーが死ぬと、魂を解放するように促され、亡霊となり、自分の死体を見つけて生き返る」というもの。Khotinは、これを自身の差し迫った変化と、その結果として生じる、創造的な自分を再び見つけるためのプロセスの価値ある比喩として解釈。歪んだシンセ、ブレイクビーツ、ピアノの音に、切ないサンプル、フィールド・レコーディング、その他の抽象的な断片を混ぜ合わせ、より自由で遊び心のある、アンビエント・ダンス・ミュージック作品に仕上がっています。
インダストリアル・レジェンド、Throbbing GristleのGenesis P-Orridge & Peter “Sleazy” Christophersonが監修し、自身らの〈Industrial Records〉より1981年にオリジナル・リリースされたWilliam S. Burroughsの実験音楽作品集『Nothing Here Now But The Recordings』に触発され、名門〈Sub Rosa〉がバロウズと共同でリリースした同氏の実験的作品集『Break Through In Grey Room』が〈Dais Records〉よりアナログ・リイシュー。プロデューサーのBill Richがバロウズが1961年から1976年に残した実験的な録音から86年にコンパイルした作品集。Master Musicians of Jajoukaのバロウズ録音によるフィルレコやカットアップの創始者でもあるブライオン・ガイシンとの共作などを収録。Josh Bonatiによるフル・リマスタリング仕様。
Madlib が、ハイピッチ声の分身とする Quasimoto(Lord Quas)名義で発表した2005年作『The Further Adventures of Lord Quas』。アンダーグラウンド・ヒップホップの中でも特にカルト的な人気を誇るアルバムで、ジャズ、サイケ、ファンク、ライブラリー音源を縦横無尽にサンプリングし、ローファイでざらついた質感のビートに奇妙な語りとブラックユーモアを散りばめた、唯一無二の内容。断片的なサンプルのコラージュが万華鏡のように展開し、Quas の甲高い声と Madlib 本人の声が交互に現れることで、現実と妄想の境界が曖昧になるような感覚を覚える。Madlib の実験精神と遊び心が最も濃厚に結晶した、Quasimoto 名義の代表作といえる一枚。Quasimotoのイラストを手掛けるJeff Jank により、新たなアートワークを施され、厚手のゲートフォールド仕様、カラーヴァイナルの、豪華版。
Madlib の変名プロジェクト Quasimoto(Lord Quas)の過去10年間に制作された未発表曲やレア音源をまとめたアルバム『Yessir Whatever』。Madlib の裏側を覗き込むような生々しい音楽性が特徴的で、ジャズやファンク、ライブラリー音源を切り貼りしたビートは、完成されたアルバム作品というよりもスケッチのような粗さと即興性が前面に出ており、テープの歪みやノイズをそのまま残したローファイな質感が独特の魅力を生んでいる。ハイピッチの Lord Quas と Madlib 本人の声が交互に現れる語り口は相変わらず奇妙でユーモラスだが、ここではよりラフで気ままな雰囲気が強く、完成度よりもアイデアの奔流や遊び心が際立つ、裏ベスト的な魅力を放つ一枚。

1980年に自主制作でひっそりと発表され、長らく埋もれていたCathy Hamerのプライベート・プレス作品『Lady Full Of Dreams』が〈Numero〉より再発。70年代末〜80年代初頭のヒッピー文化の残り香をまとった独特の空気感が魅力的で、アコースティックギターを中心にしたフォーク、カントリー基調の楽曲は、どれも短く、日記のようでもあり、部屋録りらしい温度感がそのまま刻まれている。タイトル曲「Lady Full Of Dreams」をはじめ、シンガーソングライターの夢見心地と、カントリーの素朴さが同居する、静かで、親密で、どこか遠くへ連れていってくれるようなかけがえのない瞬間。
ゲルニカ活動休止を受け、自己プロデュースで1984年リリースしたソロデビューアルバム。女性の生理をテーマにしたタイトル曲や、バロック曲(パッヘルベルのカノン)に自作詞を付けた「蛹化(むし)の女」を含み、唯一無二の世界観が存分に表現された本作は、彼女を一躍80年代サブカル女王の地位に押し上げた。現在も日本の女性ロック史に刻まれる名盤としての存在感を放っている。
Sun Ra and His Astro Infinity Arkestraによる1969年作『Atlantis』がボーナストラック“Yucatan II”を追加収録してヴァイナル再発。スウィング的なジャズの枠組みから大きく踏み出し、実験性と濃密な音響空間へ向かった重要作。全編を通して漂うのは、未知の領域を探査するような浮遊感と拡張感。Sun Raのアフロフューチャリズム的ヴィジョンが色濃く刻まれた一枚であり、後年の電子音楽やアブストラクト・エキゾ・サウンドの先駆とも言える、古代へタイムスリップするかのような異次元的内容。
史上最高のブラジル音楽家のひとり、エリス・レジーナ。1963年、まだ20歳にもなっていなかった彼女がコロンビア・レコードからリリースした4枚目のアルバム『O Bem Do Amor』が〈Sowing Records〉よりクリアーヴァイナル仕様で再発!アストル・シルヴァによる洗練されたジャズ・アレンジと、魅力的なロマンティック・ソングと躍動的なサンバをベースにしたレパートリーの中で、エリス・レジーナのフレッシュでしなやかな歌声が輝く名盤。後にブラジル音楽史の頂点を極めるレジーナの初期のすばらしい作品!
アシッド・フォーク最大級の大名盤がアナログ・リイシュー。元女優という経歴を持つドイツのシンガーソングライター、Sibylle Baierが1970年から73年の間に残した音源を纏めた2006年発表の伝説的アルバム『Colour Green』がアナログ・リイシュー!牧歌的かつ神秘的な弾き語りの歌とギターがこの上なく素晴らしい、暖かで可憐な極上アシッド・フォーク・アルバム! Vashti BunyanやJosephine Fosterが好きな方にも激激レコメンドの一生モノの一枚!

フィンランドのソウル・デュオPratt & Moodyと、〈Timmion Records〉の名ハウスバンドCold Diamond & Minkによる最新7インチ『Hard Way To Live / You Bring Me Joy』。A面「Hard Way To Live」は、温かいリズムとメロウなギターに乗せて、Pratt & Moodyのソウルフルな歌声がじわりと沁みるバラード。70年代スウィート・ソウルの香りをまといながら、現代的なメロディラインが自然に溶け込む。B面「You Bring Me Joy」は、ゆっくりと立ち上がる映画的なイントロから、ゴスペル風コーラスが広がるディープ・ソウル。レーベルならではのスウィート&ビート・ソウルの核心。

アンビエント・ポストロックの名盤として語り継がれる、TristezaのギタリストJimmy LaValleのソロ・プロジェクトThe Album Leafの2001年作2ndアルバムが、〈Numero Group〉より25周年記念盤としてリマスター再発。オリジナルはTristezaのツアーの合間に制作され、繊細なギター、淡いピアノ、柔らかなシンセ、フィールドレコーディング、控えめなパーカッションが溶け合う、内省的な作品。ギターのアルペジオやピアノのモチーフがゆっくりと重なり、環境音がさりげなく混ざり込む、穏やかな高揚を感じさせるアンビエントとポストロックの間を漂うような質感。25周年盤はオリジナルの構成を忠実に再現しつつ、Adam Gnadeによる新規ライナーノーツと未公開写真を追加したアーカイヴ仕様。

9月上旬入荷予定。50周年記念版!全ての色目が異なる100%再生グリーン・ヴァイナル。「植物のための、そしてそれらを愛する人々のための暖かな地球の音楽」これまで幾度となく非公式再発が為されてきた歴史的名盤が遂に公式再発!70s視点で空想未来を飛行する絶品のSci-Fi電子盤!ファンク/ディスコ脈でも大いに作品を生み出し活躍したカナダの作曲家、Mort Garson(1924-2008)の76年大傑作がなんとSacred Bonesから復刻リリース!
当時ロサンゼルス近郊でSimmons社のマットレスを購入した際に、ノベルティ用として制作されたレコードで、内容はそのタイトル通りの光合成ヒーリング・ムーグ・ポップ・サウンドスケープ集。まさかのSacred Bonesからの再発と言うのもある意味驚きですが、同レーベルの根差してきたサイケ感のルーツといったところでしょうか。1曲目から凄まじい埃の臭いと哀愁に満ちていて、空想する楽しみが豊かに息づいてます。ライブラリー音楽からコスミッシェムジークを通ってアンビエントまで直結のBGM具合です。ただただ暖かく、ある意味ニューエイジで未知の光景へ想いを馳せたくなります。モンド~エレクトロニック系のファンにも是非。

8月下旬再入荷(8月上旬分は完売しました)。ノルウェーのマルチ奏者、プロデューサーの Morten Martens によるプロジェクト Les Imprimés のデビュー・フルアルバムで、スウィートソウル、ドリームポップ、レアグルーヴの質感を柔らかく溶かし込んだ北欧産スウィート・ソウルの決定的作品『Fading Forward』。作曲、演奏、録音、プロデュースまでほぼ全てを Morten Martens が担当。アルバム全体に統一された手作りの温度感があり、メロウなストリングス、柔らかいエレピ、控えめなビートを中心に、70年代ソウルの甘さとドリームポップの浮遊感、北欧特有の淡い光のような質感が漂う。アナログ・ソウルの温かさ、北欧の静けさ、現代的な音響センスが美しく溶け合った、心地よい曇り空のソウル。

Tychoが2010年代に築き上げた到達点として高く評価され、グラミー賞にもノミネートされた名作『Epoch』が、10周年を記念してブルー&ブラック・マーブル仕様の限定盤として再登場。Scott Hansenを中心とするプロジェクトが、ソロ的な繊細さからバンドとしての厚みへと進化した時期の作品であり、『Dive』『Awake』と続く三部作の締めくくりに位置づけられる重要作。柔らかなシンセのレイヤー、ギターの煌めき、ミニマルで心地よいビートが有機的に絡み合い、アンビエントとエレクトロニカのあいだに広がる新しい音の地平を描き出す。夜明け前の空気のような静けさと、地平線が開けていくような高揚感が同居し、質感・色彩・空気感の変化によって物語が進んでいく。Tychoの視覚的な音楽という特徴がもっとも美しく結晶した一枚。

それぞれマルチ奏者であるDana & Alden McWayne兄弟が結成したインディ・ジャズ・ポップ・デュオ、Dana & Alden。デビュー・アルバム『Quiet Music For Young People』が当店でもスマッシュヒットを記録している中、最新セカンド・アルバムとなる24年度最新作『Coyote, You're My Star』が〈Winspear〉からアナログ・リリース。デビュー・アルバムとそのリード・トラック”Dragonfly”(TikTokで30万回再生され、1000万回以上ストリーミングされた)の成功に続き、Jared Solomon (Sza, Remi Wolf, Teezo Touchdown)を起用した2枚目のアルバムであり、Z世代とデジタル時代の美学と体験を融合させた要注目のジャズ・ポップ作品となっています。
