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ノルウェーのマルチ奏者、プロデューサーの Morten Martens によるプロジェクト Les Imprimés のデビュー・フルアルバムで、スウィートソウル、ドリームポップ、レアグルーヴの質感を柔らかく溶かし込んだ北欧産スウィート・ソウルの決定的作品『Fading Forward』。作曲、演奏、録音、プロデュースまでほぼ全てを Morten Martens が担当。アルバム全体に統一された手作りの温度感があり、メロウなストリングス、柔らかいエレピ、控えめなビートを中心に、70年代ソウルの甘さとドリームポップの浮遊感、北欧特有の淡い光のような質感が漂う。アナログ・ソウルの温かさ、北欧の静けさ、現代的な音響センスが美しく溶け合った、甘くてメランコリックな心地よい曇り空のソウル。

オーストラリアが世界に誇るシネマティック・ソウル・グループ、Surprise Chefのニューアルバム『Superb』が前作に引き続き、El Michels Affair、Brainstory、Holy Hive、Bobby Orozaなど、現行ビンテージソウル最重要レーベルであることが明らかな<Bic Crown>よりリリース!!このアルバムでは、ハイレベルな音楽性は相変わらず前面に出ているものの、綿密なライティングとレコーディング・テクニックというよりは、よりルーズで自然発生的なアプローチで制作に取り組んでおり、よりエネルギッシュで楽しいサウンドが聞かれる。甘いソウル・トラックのように始まったかと思うと、一転してダークで呪術的なサウンドになり、そのうちには美しく幽玄なトラックによるバラードに浸らせられる。アンダーグラウンドで最も愛されているバンドから有名なバンドへと変貌を遂げる瞬間を目にするかのような一枚!
10月中旬再入荷。Amy WinehouseやLizzo、Pharrell、Sharon Jonesなどのアーティストに楽曲提供し、現在は、The Rootsのメンバーとして〈The Tonight Show〉で毎晩演奏しているDave Guyのデビュー・アルバム『Ruby』が〈Big Crown Records〉からアナログ・リリース。元Holy HiveのHomer SteinweissとNick Movshonによるプロデュース作品であり、Leon MichelsやMarco Benevento、Claire Cottrillといった豪華ゲストが参加。デイヴのホーンラインが轟くドラム、優美なボーカル、踊るようなピアノの上を舞い上がり、アンセミックなエネルギーでアルバムの幕を開けるリードシングル”7th Heaven”、スピリチュアルジャズの雰囲気に傾倒した”Diamond Encore”、メロウで親密なエネルギーでアルバムの秋の訪れを表現した”Quesodillas”や"Green Door"など、大変優れたナンバーが満載であり、将来のクラシックに相応しい傑作に仕上がっています。


ポストロックの象徴的存在Tortoiseが2001年に発表した4作目『Standards』。複雑なリズム構造と緻密なアンサンブルが、よりシャープでモダンな音像へと進化。冒頭「Seneca」では、二人のドラマーが織りなすポリリズム的な推進力が一気に空気を変え、ギター、ヴィブラフォン、シンセが立体的に絡み合う。「Eros」「Benway」ではミニマル・ミュージックのような反復がジャズ的な柔軟さと結びつき、音が形として浮かび上がるような構築美が際立つ。後半の「Monica」「Speakeasy」では、電子音のテクスチャと生演奏の温度が自然に交差し、都市的でクールなムードが漂う。Tortoise が2000年代初頭に到達した精密さと大胆さのバランスを示す、ポストロックの枠を超えた、今聴いても新鮮なモダン・アンサンブルが詰まった一枚。
パナマ出身のドラマーDaniel Villarrealが、Chicago Underground OrchestraやTortoiseでもお馴染みの世界的ギタリストのJeff ParkerとベーシストのAnna Butterssと組んだアルバム『Lados B』がシカゴの現代ジャズの聖地〈International Anthem〉より登場。2020年10月15日と16日、ロサンゼルスの〈Chicali Outpost〉の裏庭で午後2時から行ったアンサンブル・レコーディング・セッション音源を収めた2022年のアルバム『Panamá 77』に未収録だったトラックたちをまとめた作品。〈Fania Records〉のラテン・ファンクや〈Brain Records〉の異世界的なヒューマニティ・トランスなどからインスパイアされたサイケデリック・ローライダー・ファンク・ジャム傑作!

60〜70年代のミニマル音楽、バロック音楽、スタジオ環境における実験から影響を受け、アナログ・シンセサイザー、ピアノ、電子オルガン、パイプ/リード・オルガン、ヴォーカル、テープ・サンプラー、管弦楽といった多彩な音色を用いた楽曲制作を行うカナダ出身のアーティスト、Sarah Davachiが最新アルバム『Two Sisters』 を自身のレーベル〈Late Music〉からリリース!
本作には室内アンサンブルとパイプオルガンのソロが収録されている。カリヨン(非常に大きな鋳鉄製のベルで構成された鍵盤楽器)、合唱、弦楽四重奏、低音木管楽器、トロンボーン四重奏、そしてサイントーンや電子ドローンを含む多様な楽器が使用されている。
パイプオルガンは、1742年製のイタリア製トラッカーオルガンで、現在はアメリカ南西部の砂漠地帯に設置されている、非常に珍しいパイプオルガンのサウンドが収録されている。

2026年限定リプレス!「ふと目がさめると、午後の向う側。グリーンなサウンドが、まわりの風景をつつみこみます」。今年度ベストと言える最重要リリース!テン年代に隆盛したニューエイジ・ミュージック・リバイバルの中で巨大な再評価を浴び、今や国産アンビエントの中でも最大級の人気を誇る一枚が公式再発!日本の環境音楽/アンビエントのパイオニア、吉村弘が86年に発表したキャリア重要作品「Green」が、日本の知られざるアンビエントやニューエイジ、環境音楽を一挙コンパイルした昨年の大傑作編集盤「Kankyo Ongaku」(グラミー賞ノミネート!)も爆発的な人気を博した大名門〈Light In The Attic〉から初となる復刻リリース!
オリジナルは10万円越えで取引されることも多々な鬼レア盤にして、某動画サイトの再生回数は200万を優に超える超人気作!70年代にはタージ・マハル旅行団の公演にもゲスト参加、80年代からは、数多くのミュージアムやテレビ番組、ギャラリー、ファッション・ショー、公共施設、化粧品会社などに至るまでデザインや音響を手がけ、現代日本の都市のサウンド・デザインにも寄与してきた吉村弘。『Green』は吉村自身もフェイバリットに挙げていた音源で、ホーム・スタジオにて1985年から86年の冬にかけてYAMAHAのFMシンセサイザーで録音された作品で、忙しい東京の都会の喧騒とはまるで対照的に、ゆったりとした色調でやさしく広がるエヴァーグリーンなサウンドを披露。どこまでも優しく風雅に響き渡り、人の心へと確かな潤いと彩りをもたらしてくれる極上の一枚(本作の制作の際には、吉村自身もふと眠ってしまったことがあったとのことです。)ヴァイナル・リマスタリング仕様&〈RTI〉での高品質プレスと盤質も万全。これまで未公開だった吉村手書きのトラック・ノートも付属。これはアンビエント~ニューエイジ・ファンならずとも、全音楽好きが一度聴くべきマスターピースです!

クラシック、シャンソン、ジャズ、バレエなど多様なバックグラウンドを持つ音楽家、コシミハルのアルファ/YENレーベル移籍第1弾アルバム(オリジナル:1983年) 。2021年“RECORD STORE DAY”限定でリリースされ即時完売したアナログ再発LPが、国内外ファンの熱い要望により一般市販で登場。『チュチュ』は細野晴臣プロデュースの下、先鋭的なテクノポップ・サウンドとコケティッシュなヴォーカルの融合が高い注目と評価を集めた。1曲除き全作詞作曲はコシミハル。「ラムール・トゥージュール」はベルギーのテクノポップ・グループ、テレックスとの共作で、演奏にもメンバーが参加。IDIOT Recordの目に留まりオランダで同時発売された。今回の基本仕様は2021年再発時と同様で、細野晴臣がプリマスタリングを手がけ、名匠エンジニア小鐵徹がカッティングを施した原版が流用されるが、カラーレコード(透明ピンク)でのプレスとなる。アルバムアートワークはオリジナル盤と異なり1992年CD発売時のジャケット写真を使用。コシミハル2021年のインタヴュー掲載(英訳付)
【収録内容】
SIDE A
1. ラムール・トゥジュール
2. レティシア
3. スキャンダル・ナイト
4. ラムール…あるいは黒のイロニー
SIDE B
1. シュガー・ミー
2. プッシー・キャット
3. キープ・オン・ダンシン
4. 日曜は行かない
5. プティ・パラディ

2026年リプレス。90年代後半、Torsten Pröfrock(Dynamo)が立ち上げた聖地〈DIN〉からリリースを始動、MonolakeやPoleらと並び、ドイツから発信されるIDM/グリッチ・サウンドの質の高さを世界へと知らしめた才傑Arovane。Giuseppe IelasiやFrank Bretschneider & Taylor Deupree、Vladislav Delayなどの作品も再発している〈Keplar〉からは、元々はCDオンリーで発表されていた99年産IDM大傑作盤『Atol Scrap』が初アナログ復刻。まさにタイムレスというべき珠玉の音世界が余すところなくパッケージされた、クリスタルでノスタルジックなエレクトロニカ/アンビエントの過小評価されたといっても決して過言ではないマスターピース。これからももっと多くの音楽好きの心に傷を残し続けていくべき奇跡の一枚です。〈Dubplates & Mastering〉にて、Kassian Troyerの手によりリマスタリング/アナログ・カット。
実験音楽家 Galecstasy と、オルタナ界のレジェンド Mike Watt が組んだトリオによる、スリリングな即興演奏を収めたアルバム『Wattzotica』。太くうねるベースを軸に、ノイズ、アンビエント、ジャズが自由に交差し、トリオ編成ならではの広い空間と緊張感が生まれている。2018年、Galecstasy が Mike Watt のラジオ番組に出演したことがきっかけで始動した異色のコラボにも関わらず、ミニットメン以降の Watt の精神性と、Galecstasy のアート的アプローチが自然に溶け合い、ポストロックやシカゴ音響派にも通じる有機的なグルーヴが立ち上がる。限定のグリーン・ヴァイナルという希少性も相まって、音楽作品でありながらアートピースとしての存在感も強い一枚になっている。
磨き込まれたジャズ。練り上げられたロック。研ぎ澄まされたファンク。全てを飲み込み、強靭なグルーヴが走り出す。
1969年の結成以来、ジャズとロックの融合を標榜していたソウル・メディア。その路線が次なるステップへと進んだのが1973年録音の本作『イン・ザ・グルーヴ』だ。ジャズのシャープさを前面に出し、ロックを溶かし込みエッジを立て、ファンクを注入し力感と弾力を滲ませる。ジャズ・ロック、ジャズ・ファンク、フュージョンといった既存のジャンルでは括りきれない、強靭でいて洗練されたひたすらに“カッコイイ音楽”を生み出したのである。稲垣次郎が当時注目していたというザ・クルセイダーズへの返答とも評される本作。狙いは的中。ソウル・メディアは本作で“洗練されたブラック・フィーリング”を獲得し、最終到達地点である『ファンキー・スタッフ』へと向かうのである。
Text by 尾川雄介(UNIVERSOUND/DEEP JAZZ REALITY)

和ジャズ、Jazz Funkの名盤がクリアピンク・カラーヴァイナルで再リリース!
名匠、稲垣次郎によるジャズ・ロックの傑作! ジャズ・ロックのその先へ。稲垣次郎率いるソウル・メディアが辿り着いたのは、タイトでクールな究極のグルーヴだった。
稲垣自ら “ブラック・ファンクをやった”と語っているように、それまでに培ってきたジャズ・ロックの炸裂感にブラック・ミュージックの粘りや弾力を融合させることで、その音楽性は別次元へと飛躍した。名手・鈴木宏昌のアレンジの妙と相俟って、グルーヴは磨きあげられ、艶を増し、妖しく光る。躍動感と疾走感が溢れる”Painted Paradise”、ファンクネスとメロウネスが共存する”Breeze”、重心が低くてキレのあるクール&ザ・ギャング”Funky Stuff”のカヴァーなど、全曲が聴きどころ。いまや世界中からウォントの絶えない決定的名盤である。
text by 尾川雄介(UNIVERSOUND/DEEP JAZZ REALITY)

Strut Recordsより、UKコレクティヴのヘリオセントリクス、サン・ラー・アーケストラのレジェンド、マーシャル・アレン、クノエル・スコット、そしてヴォーカリストのビラルが共演したEP『Nuclear War』が、限定盤として登場。本作は2015年1月、ロンドンのクォーターマス・サウンド・ラボで行われた一度きりのスタジオ・セッションから生まれた未発表音源。ヘリオセントリクス特有の剥き出しでサイケデリックなグルーヴを軸に、サン・ラーの名曲群を即興的に再構築している。1960年録音の「Angels And Demons At Play」、1978年作『Lanquidity』収録曲「Where Pathways Meet」、ビラルの異世界的ヴォーカルをフィーチャーした1972年作「Astro Black」、そして洞窟のような重低音グルーヴへと変貌した「Nuclear War」を収録。

ドラマーDamon Cheの爆発的かつ変則的なドラミングでも知られる、アメリカ・ピッツバーグ出身のインストゥルメンタル・マスロックの代表的バンド Don Caballero の4作目にして、マスロック史に残る金字塔とされる名盤『American Don』。ギター2本+ドラムによる複雑なポリリズム、変拍子を多用した緻密な構造、それでいてメロディアスで開放感のあるサウンドは轟音よりも繊細な構築美が印象的で、前作までの荒々しいエネルギーから一転、より洗練されたポストロック的アプローチが際立つ作品となっている。オリジナルアルバムのリマスター音源2LPに加えセッション音源、未発表テイク、デモなどを追加収録した3LPで、ジャケットやインナーのアートワークもアップデートした作品の裏側まで丸ごと体験できる決定版。

イタリア・ヴェネツィアのアンビエント巨匠Gigi Masinが、2020年『Calypso』以来となる6年ぶりのソロ・フルアルバムを〈Sacred Bones Records〉からリリース。2023年のGreg Foat & Moses Boydとの共作『Dolphin』で見せたジャジーなライブラリー路線を経て、本作では再びアンビエントへと回帰しつつ、動きをテーマにした新たなアプローチを提示。メランコリックな電子音、テクノ的なロボティックな質感、深海のようなアンビエントがシームレスに行き交い、Masinの音楽的探求がさらに広がったことを感じさせる。静けさの中に微細なリズムが脈打ち、風景がゆっくりと変わっていくような、Masinならではの動くアンビエントが全編を貫く。アンビエントを、身体に響く音楽として再定義する意欲作。

オリジナル盤は10万円越えの高値を付ける骨董的鬼レア盤!〈Notes On A Journey〉からの再発盤が高騰していた中嬉しい再リイシュー。この機会をお見逃しなく!伝説的リズムボックスである「ドンカマ」を駆使した知られざるAORシンガー、Chuck Senrickが1977年に自主リリースした幻のアルバム『Dreamin'』。〈P-Vine〉から国内盤CDも出ていた本作が〈Numero Group〉より2023年度久々のヴァイナル再発!70年代後半のミネアポリスのラウンジとTravis Scott x Diorのファッションショーの両方へと捧げられたような、珠玉のメロウAOR/アンビエント・フォーク・アルバム!
ロサンゼルスを拠点に活動する現行ファンク・バンドOrgone。60〜70年代のソウル、ファンクを現代的にアップデートしてきた彼らの中でも、ファンの間でカルト的名作と語れてきた作品『New You』が、〈Colemine Records〉から2LP仕様で再発。重心の低いファンク・グルーヴが全編を貫き、タイトなドラム、太いベース、切れ味のあるホーン、そして曲ごとに異なる表情を見せる女性ヴォーカル陣が加わり、70年代黄金期のソウルを思わせる熱量がしっかり息づいている。アフロビート的なグルーヴィーな曲から、シネマティックなファンク、サイケ寄りのソウルまで、ヴィンテージ感と現代的なキレのバランスが絶妙。LAの多文化的な音楽背景を反映したカラフルで濃密なファンク・アルバムでありながら、家でも自然に聴ける、現行ファンクのクラシック。

Monophonicsのフロントマンとして知られるKelly Finniganの、〈Colemine Records〉との15年にわたる協働の軌跡をまとめたコンピレーション。初期のレア音源からB面曲、未発表曲、新録までを一枚に収め、アーティストとしての成長と探求が一望できる内容。ヴィンテージ・ソウルの温度感を保ちながら、現代的な太さと立体感を持つミックス。Finniganの少しハスキーで芯のある声が、乾いたドラムや丸みのあるベースと自然に絡み、曲ごとに語りと歌の境界を滑らかに行き来する。レア音源集でありながら、一枚のアルバムとしての流れが自然にまとまっているのも魅力的で、レーベルの美学とFinniganのソングライティングが丁寧に重なった作品。
限定グレイマーブル・カラーヴァイナル仕様。New Age Steppers"The New Age Steppers"と"Action Battlefield"、そしてCreation Rebel"Psychotic Jonkanoo"から選曲した曲をAdrian Sherwoodが再度ダブ・ミックスを施した1981年発表の名作が180g重量盤でヴァイナル再発!
日本のジャジー・ニューウェーブ、パンク・ユニットHIP-SEE-KIDが1986年に残したミニアルバム『Romancing The Music』が再発。北山和可とケン山崎によるプロデュースで制作された本作は、中毒性のあるリズム、魅惑的なメロディ、繊細なサウンド、生々しい感情表現が混ざり合う、80年代日本のアンダーグラウンド・ニューウェーブの隠れた名作。ポストパンクとニューウェーブを軸にしながら、ジャズやソウルの要素が断片的に入り込み、当時のシーンの雑多なエネルギーをそのまま封じ込めたような内容で、ギターは鋭く、ベースはファンキーに跳ね、ドラムはやけくそと紙一重に突き進む。その上を、都会的で少し気怠いヴォーカルと、ジャジーなコード感が滑り込むことで、パンク、ファンクの熱気とニューウェーブの冷たさが同居する独特のサウンドが生まれている。短い尺の中に多彩なアイデアが詰め込まれており、ミニアルバムながら密度の高い聴き応えを持つ一枚。
1980年代の日本アンダーグラウンド・ニューウェイヴを体系的に掘り起こす、〈MAWARU RECORDINGS〉によるコンピレーション第2弾『Wa Wave vol.2』。Eiyō BoysやDUPPIなど、日本のニューウェイヴのそのまた影に隠れてきた個性的なアーティストたちを再発見できる構成。クラウトロック的な推進力、電子的なパルス、ガラス細工のように繊細な室内楽的質感、そしてアヴァンなクラブ感覚が混ざり合うサウンド。シリーズ共通のテーマである、80年代日本のアンダーグラウンドの深層をたどるという視点はそのままに、vol.2ではより実験性の強いトラックが揃い、Eiyō Boysのもはやビートと呼んでいいのかさえ危うい極めて日本的な鋭いビートや、DUPPIの奇妙な反復など、当時の世界の雑多さや閉塞感をそのまま音にしたようなトラックが並ぶ。日本特有の、前衛がどこか不思議なところに迷い込んでしまった、神秘的な世界を巡る他に類を見ない音楽の旅。
1980年代の日本アンダーグラウンド・ニューウェイヴを体系的に掘り起こす、〈MAWARU RECORDINGS〉によるコンピレーション『Wa Wave vol.1』。Gekko Imonkyaku、Popsong’s Factory、Funeral Party、Anima、D.R.Y. Project、Tōkyō Gyogyōmuなど、当時の日本のカセットテープ・シーンや自主制作盤に埋もれていた希少アーティストも多数収録。領域を横断する内容で、ポストパンクの緊張感、ミニマルの冷たさ、ノーウェイヴ的な破壊衝動、そして奇妙なユーモアが混ざり合う、ジャンルの境界がまだ曖昧だった時代の自由さが強く感じられるもの。当時の都市の混沌や空気感がそのまま伝わりつつも、日本特有の、前衛がどこか不思議なところに迷い込んでしまう、神秘的な世界を巡る、他に類を見ない音楽の旅。
