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11月6日発売。オマール・スレイマンのサウンドを長年支え、シリア~クルドの電子ダブケシーンを牽引してきたRizan Saidによる3作目のソロアルバム『Ma Waraa Al-Shaabi (ما وراء الشعبي) – Beyond Shaabi』。2011年のビョーク関連作以来の再会となるRandall DunnやMark Gergisらをプロデューサーに迎え、アイスランドでレコーディング。Korgシンセサイザーの音色を限界まで変容させ、ズルナやサズといった伝統楽器のアンサンブルを超絶技巧の指先ひとつで叩き出す唯一無二のプレイスタイルが炸裂。伝統的なダンス・グルーヴ、ダブケやストリート歌謡シャアビの圧倒的な疾走感と熱狂を核に持ちながら、重厚でスケール感あふれる電子音響とコズミックなトリップ感が渦巻く壮大なサウンドへと昇華されている。中東のストリートや結婚式を揺らしてきた生々しいカセットテープ時代の生々しい熱気を持ったまま現代へと進化した充実作。
BBC RadioのJohn Peel Sessionに残された貴重なアーカイヴ音源から、1973年録音の「Up To The Bakerloo Line With Anne」と1974年録音の「Tony Wanna Go」を収録。ダモ鈴木、ホルガー・シューカイ、ヤキ・リーベツァイト、ミヒャエル・カローリ、イルミン・シュミットによる黄金期CANの即興性とミニマルなグルーヴを堪能できる一枚。BBCセッションならではの生々しい演奏が味わえる好編集盤。
Grateful DeadのJerry Garciaと、鍵盤奏者Howard Walesが1971年に残したインストゥルメンタル・ジャズ・ロックの怪作『Hooteroll?』。John KahnやBill Vitt、Martin Fierroら強者のサポートを得て、型にとらわれない即興セッションをそのまま刻み込んだもので、ポップスの構造を削ぎ落としたアンサンブルのなか、Howard Walesの革新的なキーボードワークとJerry Garciaの雄弁でメロディックなギターがスリリングに対話。ジャズの即興性を核に、サイケデリック・ロック、ブルース、ファンク、プログレが複雑に絡み合い、流動的なグルーヴが立ち上がる。初期ジャズ・フュージョン史においても決定的な重要性を持つ、ガルシア関連のサイド・プロジェクト屈指の実験的名盤。
1960年代初頭に彼女の名を広めた伝統的なアコースティック・フォークのスタイルを超え、フォーク・ポップやサイケデリックなニュアンスを取り入れた、1969年にリリースされたBonnie Dobsonのセルフタイトル作。凛とした歌声にサイケデリックなニュアンスと洗練されたフォーク・ポップの編曲が重なる優美な音響空間。田園風景を思わせる瑞々しい美しさと、失意や変化の予感を秘めたメランコリックな情調が同居し、Gilles Vigneaultの楽曲を取り入れたフランス語による密やかな歌唱も深い余韻を残す。カナディアン・サイケフォークの金字塔として今なおカルト的な愛好者を生み続ける傑作。
スンダの宇宙観や精神性を独自のサウンドで表現
西ジャワ州バンドゥン県を拠点とする4人組インストゥルメンタル・バンド。彼らはスンダの伝統的な音楽要素にサイケデリック・グルーヴを融合させた〈プリアンガン・サイケデリック・グルーヴ(Priangan Psychedelic Groove)〉というスタイルを追求しています。
本作では、スンダ文化に根ざした懐かしく哀愁のあるメロディ、神話、民話をベースに、ガレージロック、サイケデリック・ロック、サーフロック、ファンクなどといった現代的な音楽要素を融合。スンダの宇宙観や精神性、日常生活における省察などが、彼ら独自の音楽性によって表現されています。

アメリカのストーナー/ドゥーム・メタル・バンド、Sleepによる4作目のスタジオ・アルバム『The Sciences』が再発。1998年以来となる新録フルレングス作品であり、『Dopesmoker』(2003年)以来のアルバムとして、2018年4月20日にThird Man Recordsからほとんど事前告知のないままリリースされた。『Volume One』(1991年)、『Sleep’s Holy Mountain』(1992年)、『Dopesmoker』へと続く作品群を経て、重厚なリフを軸にした2LPで、Sleepはリフの頂点に君臨する存在感を改めて提示した作品。
2024年に発表されたGFOのアルバム『A Trip To The Moon』がリプレス。2022年作『A New Kind of Love』に続き、映画音楽、エキゾチカ、サイケデリック・サーフ・ロックの領域へさらに深く踏み込んだ、架空の映画のサウンドトラックさながらの一作。スプリング・リヴァーブをたっぷり効かせたファズ・ギターや、スタジオ・ビッグバンドを思わせるホーン・アレンジを軸に、ガレージ・ロックの荒々しさと大編成の華やかなサウンドが交錯する。Eddie PalmieriやEsquivelから、The Lively Ones、Dusty Springfield、Warまで、幅広い音楽的影響をコラージュした重層的な音響世界も魅力。アポロ計画の月面探査ミッションで実際に記録された通信音声を各曲に織り込み、宇宙飛行士のパートナーに地球へ取り残された女性が、彼の消息と無事の帰還を思いながら過ごすという物語を描き出す。エキゾチックなムードと宇宙的なロマン、ヴィンテージな映画音楽の色彩が入り混じる、遊び心に満ちたサイケデリック・サウンドの旅。

USドゥーム・メタル ~ スラッジ ~ ストーナー・ロック系最高峰の名バンドことSleepが〈Tee Pee〉より2003年に発表していた、ヘヴィ・ロック史に捧ぐ究極の聖典ともいうべき一大傑作であり、98年3rd『Jerusalem』のロング・ヴァージョン完全版として発表された金字塔的アルバム『Dopesmoker』の〈Third Man Records〉からの2LPヴァイナル復刻盤!

羽根付き帽子を被り、サンフランシスコの路上でキーボードの演奏を行った伝説的女性作家、The Space Lady。
70年代終わりの活動開始から35年を経て、今回が初の正式アルバム。
話題溢れる経歴を除いても音楽性は素晴らしく、ひたすら浮遊するシンセに乗せてぼやけたボーカルがほ~~~~と高らかに舞い上がるといったもので、この素朴で楽しげな感覚はIasosやUku Kuut、Moondogらに通じる音楽の普遍的な素晴らしさがあります。そしてなにより中毒性高い!
激トリップするBorn To Be Wild (最高)を始め、Steve Miller BandのFly Like An Eagle、The Electric PrunesのI Had Too Much To Dreamといったカバー曲も披露。勿論先行シングルMajor TomとRadar Loveも収録してます!
一家に1枚級の素晴らしさです。
鍵盤奏者/プロデューサーMarco Beneventoによる、ジャズを軸にしながら、イタリア映画音楽、レゲエのローエンド、サイケポップ、ドリームポップまでを軽やかに横断するシネマティック・ジャズアルバム『Glera』が〈Big Crown Records〉より登場。3年にわたり書き溜めた個人的なスケッチを発展させた作品で、スタジオを楽器として扱うというプロデューサー的視点がより明確に結実しており、曲ごとに異なる場面が立ち上がる映画的構成が魅力的。ホーン、ハープ、環境音、声の断片が緻密にレイヤーされ、音の質感そのものが物語を運んでいく。祝祭感と哀愁が交互に押し寄せる情緒の振れ幅、ジャズの即興性とソウル/レゲエの重心の低いグルーヴの共存。Beneventoのキャリアの中でも最もカラフルで、ジャズ、ソウル、ビートミュージック、サイケの境界を越えて楽しめる注目作。

11月中旬再入荷。Jack DeJohnette、John Medeski、Karl Berger、Lenny White、Ben Perowskyなど、ジャズ界の重鎮が多数参加。ハードコア史に名を刻むBad Brainsの共同創設者で、ベーシスト、Darryl Jeniferによる最新インストゥルメンタル作品 『The Weather Channel』。2010年のソロ作『In Search of Black Judas』以来となる、十数年ぶりのソロ名義アルバム。ジャズの即興性と、Darryl Jeniferが持つパンク、ダブの精神性を軸にした深いグルーヴと多層的な音像がアルバム全体を貫いている。Bad Brainsのエネルギーをそのまま持ち込むのではなく、スピリットを抽出し、ジャズの言語で再翻訳したようなアプローチで、空間処理の効いたダブ、鍵盤が描くサイケデリックな感覚、デジョネットらが生み出すしなやかなリズム、それらが重なり合い、ジャズ、フュージョン、ダブ、サイケ、パンクが交差する探求的なサウンド。Bad Brainsの名曲『Sacred Love』『Re-Ignition』の再構築版を含む意欲作。

Funkadelicが1971年に残したサイケデリック・ファンクの金字塔『Maggot Brain』。A面を飾るタイトル曲「Maggot Brain」は、LSDに浸りきっていたジョージ・クリントンがギタリストのエディ・ヘイズルに、前半は「母親が死んだと聞かされた時のように弾け」、そして「その後、母親が生きていたと知った時のように弾け」と指示したという逸話で知られる10分超のソロ・パフォーマンス。圧倒的な存在感を放つ、ロック史に残る名演。アルバム後半では、フォーキーなコーラスが心地よい「Can You Get To That」、ハードロック的なギターが炸裂する「Super Stupid」、ノイズとジャムが渦巻く「Wars of Armageddon」など、サイケ、ファンク、ロックが混ざり合うP-Funkの原点が展開。一発録りで収録された絶望と悲壮感漂う表題曲をはじめ、ファンカデリック史上最高傑作と名高い1971年発表のアルバム。

Funkadelicが1971年に残したサイケデリック・ファンクの金字塔『Maggot Brain』。A面を飾るタイトル曲「Maggot Brain」は、LSDに浸りきっていたジョージ・クリントンがギタリストのエディ・ヘイズルに、前半は「母親が死んだと聞かされた時のように弾け」、そして「その後、母親が生きていたと知った時のように弾け」と指示したという逸話で知られる10分超のソロ・パフォーマンス。圧倒的な存在感を放つ、ロック史に残る名演。アルバム後半では、フォーキーなコーラスが心地よい「Can You Get To That」、ハードロック的なギターが炸裂する「Super Stupid」、ノイズとジャムが渦巻く「Wars of Armageddon」など、サイケ、ファンク、ロックが混ざり合うP-Funkの原点が展開。一発録りで収録された絶望と悲壮感漂う表題曲をはじめ、ファンカデリック史上最高傑作と名高い1971年発表のアルバム。
Funkadelicの2ndアルバムで、デビュー作からわずか数か月後に発表された、ロック、ファンク、サイケデリアを融合し始めた初期の重要作。10分超の表題曲を筆頭に、フィードバック・ギター、エフェクトまみれのヴォーカル、空間を歪ませるオルガンが渦巻く、サイケデリック・ファンクの極北と呼べる内。LSDを用いたマラソン・セッションで制作されたという逸話が有名で、混沌と恍惚が同居するそのサウンドは、Eddie Hazelのロック的なギターと、ファンクのグルーヴがせめぎ合う、初期P-Funkならではの衝撃的なもの。サイケデリック・ロック、ファンク、P-Funkのルーツを辿るうえで欠かせない、歴史的マスターピース。
ワシントンD.C.のソウル、ファンク・グループFather’s Childrenによる、1973年録音の失われたデビュー作。プロデューサーR. Hosea Williamsのガレージから〈Numero Group〉が発掘したもので、ストリート文化と黒人音楽の精神性が濃厚に刻まれたソウル、ファンクで、後年の〈Mercury〉盤よりもはるかに荒々しく、バンドの初期衝動がそのまま封じ込められている。ファズ・ギターのざらつき、タイトなリズム、サイケデリックな空気感、そしてドゥーワップ由来の強いコーラスが混ざり合い、70年代初期の埃っぽい熱量を生々しく伝える。宇宙的テーマやスピリチュアルなムードが随所に漂い、D.C.特有のコズミック・ファンクの側面も強い。洗練よりも勢いと生命力が前面に出るタイプで、当時の街の空気をそのまま記録したような音像が魅力的。〈Numero〉の尋常ではない発掘力が冴え渡るタイトル。

11月中旬再入荷。この人たちの新たなる入門盤!スペイン語で「部屋へ」を意味する4枚目のスタジオ・アルバム。タイ・ファンクや東南アジアのポップ・ミュージックにインスパイアされた独自のサイケデリック・サウンドで世界的な支持を誇る現行インディ・シーンきっての大人気バンド、Khruangbinによる最新作『A LA SALA』が、名門〈Dead Oceans〉より堂々アナウンス!ベーシストのLaura Lee Ochoa、ドラマーのDonald "DJ" Johnson, Jr.、ギタリストのMark "Marko" Speerという3人のスターたちがどのように音楽に対してアプローチしていくかについての神秘と神聖さを余す所なく詰め込んでいった一作であり、2020年の『Mordechai』の翌朝を爽快に表現したような内容に。グループの長年のエンジニアであるSteve Christensenの協力のもとで完成した、ゴージャスで風通しの良いレコードとなった本作では、オーバーダブを最小限に抑えながら、彼らならではのソフト・サイケデリックで卓越したインディ・ロック・サウンドを展開しています。

コズミック・ディープ・ジャズ × インディアン・ラーガ × サイケ・クラウト・ロック × アンビエント・ドローン・ダブ 特異なスタイルで魅了するバンドによる、人気作が待望のリプレス!
インド音楽とジャズ、サイケデリック・ロック、アンビエントが交差する新たな音世界を提示するプロジェクト、ユナイティング・オブ・オポジッツ。マジック・カーペットで知られるシタール奏者クレム・アルフォードと、在英インド人タブラ奏者マンジート・シン・ラシヤを中心に、南ロンドンのジャズ・シーンともリンクする音楽家たちが集結した注目のバンドである。
プロデュースを手がけるのは、かつてティム・デラックス名義でハウス・ミュージック・シーンを席巻したティム・リッケン。自身もタンプーラを演奏し、ローズ、シンセ、エレクトロニクス処理などを駆使して独自のサウンドを構築したデビュー作『Ancient Lights』では、ラーガの精神性と現代的な音響美を融合。クラリネット奏者アイドリス・ラーマン、ドラマーのエディ・ヒック、ベーシストのベン・ヘイズルトンらも参加し、豊かなアンサンブルを生み出している。
ジャズ・ロックやクラウト・ロックからラーガ・ジャズ、ダブ、コズミック・ジャズまでを横断する本作は、サイケデリックで瞑想的、かつプログレッシヴな音楽体験を提示する一枚。UKエイジアン・ミュージックや新世代ジャズの潮流とも共鳴する、現代的なエスニック・ジャズの新たな到達点である。

クルアンビンが世界中で愛されるコンピに満を持して登場!! アジア~アフリカに至るまで世界各地の楽曲を収録し、さらに日本からはショーケン主演ドラマの 主題歌でも知られるあの日本産レア・グルーヴ大名曲も!
世界中で愛される"夜聴き"コンピの決定盤[LATE NITE TALES]シリーズ最新作は、クラシックなソウル、ダブ、サイケデリアを注ぎ込んだミッドナイト・ファンクで人気を博すグルーヴ・トリオ、クルアンビン。過去にはこのシリーズでボノボが彼らの楽曲「A CALF BORN IN WINTER」(『全てが君に微笑む』収録)を選曲したことによってバンドが最初に注目を集めたという経緯もあり、今回は満を持しての登場となる。今回のコンピレーション/ミックスはインドにルーツを持つイギリス人プロデューサー、ビドゥ(BIDDU)がプロデュースしたパキスタンのシンガー、ナジア・ハッサン(NAZIA HASSAN)によるどこか哀愁漂うヒンディ・ディスコ「KHUSHI」や、韓国のロックバンド、サヌリム(SANULLIM)による軽快なグルーヴが気持ちいい「DON'T GO」、ナイジェリアのマクスウェル・ウドゥ(MAXWELL UDOH)とエチオピアのロハ・バンド(ROHA BAND)によるアフリカからの名曲たち、そしてベラルーシの人気バンド、ピェスニャルィーの楽曲や激しいヴォーカルのパフォーマンスに魅了されるスペインのパロマ・サンバシリオ(PALOMA SAN BASILIO)の楽曲などを収録。そしてなんとエクスクルーシヴ・トラックとして、クルアンビンによるクール&ザ・ギャングの名曲「SUMMER MADNESS」のカバーも収録。さらに日本からは世界に誇るKING OF DIGGINことDJ MUROのレコメンでも知られるメロウなレア・グルーヴ大名曲、77年の故・萩原健一(ショーケン)主演ドラマ『祭ばやしが聞こえる』主題歌の柳ジョージ「祭りばやしが聞こえるのテーマ」がセレクト!コンピレーション/ミックスの最後は彼らの地元でもあるテキサスからジェフリー・ミュラー(GEFFREY MULLER)がバンジョーでカヴァーしたエリック・サティ「GNOSSIENNE」に同じくテキサスのティアニー・マローン(TIERNEY MALONE)がスポークン・ワードをのせた楽曲で締めくくられている。全体を通して国境や文化を越えた選曲となっており、世界中の音楽に対する深い愛情と彼らの音楽的ルーツが感じられるものとなっている。国内流通仕様盤CDにはアーティスト本人による全曲解説対訳が封入され、限定輸入盤2LPはオレンジ・ファイナル仕様でのリリースとなる。
11月中旬再入荷。かなり凄い内容です。デンマークの作曲家、ML Buchが自身のレーベルと思われる〈15 love〉より2023年にデジタル・リリースしていた2枚目のアルバムにして、昨年各所で話題を呼んだ大変素晴らしい作品が、今年度遂にアナログ化されました!明らかに逸していると言えるほどに鮮やかなギター。エレキギターとレイヤーされたヴォーカルの領域にさらに踏み込む事で、新しい楽器表現を模索した、これぞ、20年代標準と言いたい破格のネオ・サイケデリア/ドリーム・ポップ名作!
オーストラリア出身のKevin Parkerによるソロ・プロジェクトTame Impalaが世界的ポップ・アイコンへと上り詰めた大傑作『Currents』。前作『Lonerism』までのサイケデリック・ロック路線から大胆なシフトを遂げ、個人の過渡期や自己変容のプロセスを美しく描き出した現代ポップ・ミュージックの不朽の名盤。緻密にレイヤードされたヴィンテージ・シンセサイザーの音響と、R&Bや70年代ディスコに着想を得たしなやかなダンス・ビートが鮮やかに交錯。浮遊感あふれるマイルドなボーカルとサイケデリックな叙情性、そしてテープ・ループを想起させる先進的なプロダクションが見事な調和を見せる。インディー・ロックの枠組みを超えて現代のエレクトロ・ポップシーンを牽引する、時代を象徴する一作。
1994年発表の記念すべきデビュー作にして、後のトリップホップという言葉そのものを象徴する歴史的名盤。Portisheadが築き上げた独自のサウンドは、ヒップホップ由来の重心の低いビート、映画音楽を思わせる退廃的なムード、ダブやサイケデリアの残響感覚、そしてベス・ギボンズの痛々しいほど繊細な歌声が有機的に結びついたもの。サンプリングと生演奏を巧みに往復しながら構築された音響空間は、クラブ・ミュージックの文脈を持ちながらもダンスフロアには回収されない孤独な情感を湛えており、その後のエレクトロニカ、ポストロック、インディー以降にも大きな影響を与えた名盤。
ポルトガルのエレクトロニック・トリオSensible Soccersの楽曲を、Tolouse Low Trax、Danilo Plessow、Peaking Lightsら3名のカルト的プロデューサー陣が再構築したリミックスEP。Tolouse Low Traxは「Efeito Zandinga」をアフロビートと削ぎ落とされたテクノの質感が交錯するヒプノティックなトラックへと変貌させ、Danilo Plessowは「Saravá」をクラブの推進力と原曲の温度感を両立させたドライヴ感のあるアシッド・ハウスへと再構築。Peaking Lightsは「Rosa Mota」を広がりのあるダブ、サイケデリック解釈へ導き、コズミックなフィナーレを形づくる。3つのリミックスはそれぞれ異なる角度から楽曲を照らしており、アフロ・フューチャリズム、アシッド、サイケデリック・ダブ、電子音楽が交差する、コンパクトながら多層的な12インチ。
23年のアルバム『Suntub』が当店大ヒットを記録した、デンマークの作曲家、プロデューサー、歌手のML Buchによる、こちらも人気なデビュー・アルバム『Skinned』が、IngrateやBoli Group、Minais Bらも作品をリリースしている同国・コペンハーゲンのポスト・クラブ系先鋭レーベル〈Anyines〉より初アナログ化!前作からの壮大なギターワークによるキャッチーなメロディーを別次元へと引き上げた初のフル・アルバム。蛍光液体の如く耳に滑り込むような、固有のポップ・センスと、電子的アプローチ、その魅惑的なボーカルを巧みに溶け合わせつつ、デジタル時代の親密さの現実を表現した、先鋭的かつ至福なアート・ポップ/アンビエント・ポップ・アルバム。
幾何学模様によるサイケデリック・ロックの枠を越えた音楽的巡礼の記録とも言うべき2018年リリースの4thアルバム『MASANA TEMPLES』がめでたくリプレス。東京出身ながら世界を舞台に活動する彼らは、本作をポルトガル・リスボンで録音し、ジャズやファンク、クラウトロック、フォークなど多様な音楽的要素を織り交ぜながら、異文化的な音響融合を実現。プロデューサーにはBruno Pernadasを迎え、シタールやギター、ドラム、ベース、ヴォーカルが織りなす多層的なサウンドは、反復と浮遊感を軸に、聴く者を精神的な旅へと誘う。
