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Visible Cloaksが長年にわたり架け橋となってきた日本の環境音楽と現代電子音楽の対話を、さらに深く、広く押し広げた最新作『Paradessence』。80年代日本アンビエントの精神を、現代的な音響技術と抽象的なサウンドデザインで再構築した、14の精緻な音の彫刻といった趣きで、Visible Cloaksの核であるSpencer DoranとRyan Carlileに加え、尾島由郎、柴野さつき、Félicia Atkinson、LiftedのJoe Williamsら国境も世代も越えたコラボレーターが参加。彼らの存在が、作品に柔らかな有機性と、透明でハイパーリアルな電子音の両方をもたらしている。音は粒子のように生まれ、群れとして動き、空間に溶けていく。静寂すら音楽の一部として扱われ、気配として立ち上がる。Visible Cloaksがこれまで培ってきた音響的な精密さと、コラボレーターたちが持ち込む有機的な感性が交差し、デジタルでありながらどこか自然物のような質感を帯びたサウンドが広がっていく。

異形の語り口で知られるFatboi Sharifと、掴みどころのない、漂うようなサウンドメイキングのChild Actorが初タッグを組んだ、ラップという形式を越えて心理の迷宮を描くようなアルバムが〈Backwoodz Studioz/Rhymesayers Entertainment〉から登場。Sharifのラップはリズムよりも声の質感や比喩の連鎖に重心があり、寓話・悪夢・断片的な記憶が混ざり合う独特の語り。Child Actorのプロダクションは硬質なビートではなく、アンビエント、インダストリアル、シネマティックな要素が溶け合う水面のように揺れ続ける音像で、Sharifの声を包み込みながら、曲ごとに異なる心理空間を描き出す。2026年アンダーグラウンド・ヒップホップの最前線。

1994年発表の、Mika Vainio & Ilpo VäisänenによるSami Salo在籍時のPanasonic名義の最初期作品。北欧の実験音楽大国フィンランド・ヘルシンキ地下で生まれた冷徹かつ実験的な電子音響の記録であり、ミニマル・テクノ・シーンへ多大な影響を与えた荒涼とした内容。

ブリストルのレフトフィールド・ポップ、ジャズを独自の感性で探求してきたTara Clerkin Trioの最新作『Somewhere Good』。ハーモニウム、ウッドベース、管楽器、鍵盤、サンプル、奇妙なパーカッションなど、多彩な編成を柔らかく重ね、アコースティックと電子音の境界を曖昧にする室内楽的でありながら現代的なサウンド。ダウンテンポのゆるやかなテンポ感の中で、メロディは控えめに現れ、パーカッションやサンプルは少しズレた位置に置かれることで、ほんのり奇妙で、でも心地よい浮遊感が生まれている。Tara Clerkinの淡いヴォーカルは楽器のレイヤーに自然に溶け込み、静かな美しさとレフトフィールド・ポップの親しみやすさを同時に支えている。録音はスタジオのものと各地でのフィールド録音を組み合わせた丁寧な音作りでmブリストルの現在進行形の感性をそのままパッケージした、静けさと奇妙さが共存するレフトフィールド作品。
Basic Channel傘下のChain Reactionから2001年にデビュー以来、10年以上の沈黙を経て、2014年以降、UK・マンチェスターのレーベルDDSよりコンスタントにリリースを重ね、ダブテクノ/ミニマル等のクラブオーディエンスのみならず、全世界の熱心な音楽ファンを魅了する電子音楽家【Shinichi Atobe】。
Atobeが自身のプライベート・レーベル【Plastic & Sounds】を設立。第一弾となるリリース「 A.Whispers into the Void | AA.Fleeting_637」が12INCH(45RPM/Limited Press)レコードで7月25日にリリースされる。
ミニマルなシンセとリズムから、流麗なピアノのリフレインの導入と共に徐々に禁欲的に展開する「Whispers into the Void」。BPM125前後のフロアライクな没入ミニマル・ダブテクノ「Fleeting_637」の2曲。
マスタリング/レコード・カッティングには、Shinichi Atobeの作品を多数手がけてきたベルリンのRashad Beckerが担当。

アムステルダム拠点のNicolini、Nushin Naini、La RatによるトリオDevon Rexiと、UKアンダーグラウンドの重要人物John T. Gastによるコラボレーション作『Breathstep』。クラウトロックの反復性、ノーウェイヴ的な生々しい質感、そしてGastの深く沈み込むダブ処理が混ざり合い、有機と人工が同時に脈打つような独特の音響世界を形成。音の断片が突然現れては消えるコラージュ的構造、湿り気を帯びた重低音、呪術的に加工されたヴォーカル。どれもがダンスミュージックの枠を外れながら、身体の奥を震わせる奇妙なグルーヴを生み出している。残響や空白の扱いが異様に巧みなGastのプロダクションもあり、音が沈んでいく深度そのものを聴かせるような感触のある前衛性と中毒性を兼ね備えた1枚。

アウトサイダー・ディスコからアンビエント〜即興フォークまでレフトフィールドを縦横無尽に駆け回った巨人Arthur Russellによる未発表音源を編纂した名コンピが〈Rough Trade〉盤としては初となるアナログ盤リイシュー!!
1985年に完成するもお蔵入りとなっていたアルバム『Corn』と1986年から1990年の間に録音された未発表音源をソースに編まれた本作は「That's Us/Wild Combination」、「The Platform On The Ocean」、「Make 1, 2」、「Arm Around You」など、Arthur Russellのバブルガム・ディスコ〜エレクトロ・ポップ全盛期の楽曲を12曲収録。また、ムスタファ・アフメド、ウォルター・ギボンズ、スティーヴン・ホール、ジェニファー・ウォーンズ、ピーター・ズンモなど多彩なゲスト陣も参加。時代が追いつき、2004年のリリース以来アイコニックなジャケで新参リスナーを増やし続け、その評価を確固たるものとしてきたクラシック!
アーサー・ラッセルの遺族と独占的なライセンス契約を結び、その膨大なアーカイブの中から未発表音源や絶版作品をコンパイルし04年に出版した大傑作編集盤『Calling Out Of Context』。キャリア全盛期であった1985年から90年にかけてレコーディングされてきたオルタナティヴなバブルガム・ディスコ・ポップ全12曲を収録した超強力盤。決して古びることのないタイムレスなリスニング体験として激激レコメンド。ラッセル入門の方も是非ここからどうぞ!
フランス出身、ギリシャ在住の異端DJ、OKO DJによる、原始的なDIYテープモンタージュから現代のホームスタジオ技術まで、幅広い手法を用いて、ダウンテンポ、トリップホップ、実験シンセポップ、ダブという多様な要素が混ざり合ったアルバム『As Above, So Below』。スピリチュアルな語り、テープノイズ、フィールド録音的な要素が交錯し、夢幻的なサウンドスケープを構築。トラックには「Exolition」「La Colline au Ciel」「είμαι ή δεν είμαι(feat. onarrivenow)」など、多言語・多文化的なタイトルが並び、地理や時代、ジャンルを越えた感覚を誘う。レーベルによる紹介文では、「コミューン出身の女ゲリラたちがボウリングに行く」という奇妙な物語が語られ、幻想的で詩的なナラティブが音楽と並走しており、〈STROOM〉の共同的な美学とも共鳴して聴き手の想像力を刺激する、聴く体験そのものが拡張されるような詩的でコンセプチュアルなアルバム。

Yungwesbsterの『II』などの作品にも参加の、シアトル拠点のプロデューサーMatryoshkaによるデビュー・アルバム『Blasé Saint』。アンビエント、ダブテクノ、ダウンテンポを横断する濃霧のような深い音像は、低く沈むビート、霞がかったシンセ、遠くで揺れる環境音が重なり、まるで夜の都市を漂うような質感。繊細な音響処理と深い空間性、Burial、Shinichi Atobe、Space Afrika、Malibuらの系譜に連なる情緒的なレイヤーを併せ持ったエーテルのようなアンビエンスが、夜の静けさを照らす。マスタリングはRashad Beckerが担当。

Visible Cloaksが長年にわたり架け橋となってきた日本の環境音楽と現代電子音楽の対話を、さらに深く、広く押し広げた最新作『Paradessence』。80年代日本アンビエントの精神を、現代的な音響技術と抽象的なサウンドデザインで再構築した、14の精緻な音の彫刻といった趣きで、Visible Cloaksの核であるSpencer DoranとRyan Carlileに加え、尾島由郎、柴野さつき、Félicia Atkinson、LiftedのJoe Williamsら国境も世代も越えたコラボレーターが参加。彼らの存在が、作品に柔らかな有機性と、透明でハイパーリアルな電子音の両方をもたらしている。音は粒子のように生まれ、群れとして動き、空間に溶けていく。静寂すら音楽の一部として扱われ、気配として立ち上がる。Visible Cloaksがこれまで培ってきた音響的な精密さと、コラボレーターたちが持ち込む有機的な感性が交差し、デジタルでありながらどこか自然物のような質感を帯びたサウンドが広がっていく。
当店お馴染みの〈Numero〉から超強力物件!10年代初頭~中盤の地下カセット/ローファイ・エクスペリメンタル/ヒプナゴジック・ポップ界隈からCHICKLETTEやR U REALの姿が頭をよぎります...ミレニアル世代に捧ぐ、超スイートなスリープオーバーコア。2000年代初頭に、ジェシカ、エイデン、ジャネット、メアリーの4人娘が結成した、知られざるプレティーン・ポップ・グループ、X-Cetraによる幻の自主盤作品であり、2000年にCDrとして残されたオリジナルは入手不可能とも思われる傑作『Stardust』が『Summer 2000』と改題して奇跡のアナログ再発!まるで、ゼロ年代に迷い込んだThe Shaggsのような、アウトサイダーで狂った音源。自宅で焼いたCDrに詰め込まれたヘロイン中毒気味のトリップホップからR&B、ユーロファンク、幼き日の失恋の体験までもが練り込まれた、前代未聞で無比のカルト・キッズ・ミュージック超名作にして、プロト・ヒプナゴジック・ポップとも言うべき一枚です。

異形の語り口で知られるFatboi Sharifと、掴みどころのない、漂うようなサウンドメイキングのChild Actorが初タッグを組んだ、ラップという形式を越えて心理の迷宮を描くようなアルバムが〈Backwoodz Studioz/Rhymesayers Entertainment〉から登場。Sharifのラップはリズムよりも声の質感や比喩の連鎖に重心があり、寓話・悪夢・断片的な記憶が混ざり合う独特の語り。Child Actorのプロダクションは硬質なビートではなく、アンビエント、インダストリアル、シネマティックな要素が溶け合う水面のように揺れ続ける音像で、Sharifの声を包み込みながら、曲ごとに異なる心理空間を描き出す。2026年アンダーグラウンド・ヒップホップの最前線。

billy woods とのデュオArmand Hammerで知られるNYCアンダーグラウンドのラッパー ELUCID と、スイスのプロデューサー Sebb Bash がタッグを組んだコラボアルバム『I Guess U Had To Be There』が〈Backwoodz Studioz/Rhymesayers Entertainment〉よりリリース!ざらついた質感のビートは、1980年代末のブームバップの影を残しながらも、ジャズやサイケデリア、スピリチュアルなムードが混ざり合い、過去の音にも未来の音にも聴こえる時間軸がねじれたような独特の空気をまとっている。その上を ELUCID の声は呪術的な低音で響き、精神世界、歴史、個人神話を行き来する抽象的なリリックが、音の隙間に深く沈み込んでいく。ELUCID の精神世界と Sebb Bash の異形ビートが完全に融合した、二人の職人が頂点で交わった時にだけ生まれる作品。billy woods、Shabaka Hutchings、Estee Nack、Breeze Brewin などアンダーグラウンドからジャズの重要人物も参加。
〈Organic Music〉や〈Revelation Time〉などと並んで国内からオブスキュア以降のリバイバルを牽引した名レコード店〈ONDAS〉運営でも知られる、日本屈指のレコード・ディガーことDubbyと〈Rush Hour〉のボスAntalが共同で編纂した、新時代に向けた日本のテクノ・ポップのショーケース・アルバム『TECHNO KAYŌ VOL. 1 - JAPANESE TECHNO POP 1981 - 1989』が堂々リリース!SHOGUNへの参加も知られる名アーティスト・大谷和夫の手掛けたオブスキュアな映画サントラ『恋子の毎日』収録のネオ・クラシカル/ミュータント・ファンクな「ラスト・バトル」、近年人気再燃する大名盤『KOIZUMI IN THE HOUSE』からの小泉今日子によるバレアリック・ハウス聖典「マイクロWave」にいたるまで、ポスト・バレアリックやオブスキュア・シティポップ視点を巧みに交差させながら、2025年の現在地点における、ディープな国産テクノ・ポップの数々を寄りすぐった画期的コンピレーション・アルバム!

Portable/Bodycode名義で知られるAlan Abrahamsと、お馴染みJan Jelinekによる初のコラボレーション作。Alanが録りためた声のスケッチを、Jelinekが徹底的に加工・再構築することで生まれた、〈Faitiche〉らしい抽象性と身体性が交差する。歌ともノイズともつかない声のレイヤーが、乾いたビートや微細なパルスと溶け合い、ダンスとアンビエントの境界を漂うような独特のグルーヴを生み出している。聴くほどに細部が浮かび上がる音のコラージュには、深夜の都市の空気を思わせる孤独な内省と声の温度が同居しており、静かで深く、親密な電子音楽作品。
ブリストルのダブ、ベース・デュオInner Echoによる、深い残響と低域の美学を極めた12インチ『Playa Hermosa / Embers』が〈Challenger Deep〉の17th expeditionとして登場。A面「Playa Hermosa」は、柔らかいパッドが広がり、深く沈む低域がゆっくり波打つ。キックは控えめで、空間の奥行きが強調され、ブリストルらしいベースの呼吸がしっかり感じられる、水面のゆらぎを抽象化したようなレフトフィールド・ダブテクノ。対照的に、B面「Embers」は低域がゆっくり沈み込み、ガレージ、2Stepの影が微かに潜むことで、リズムの細かな揺れが生命感を与えている。ダブの残響とベース・ミュージックの重心が同じ地平で揺れる、ダークな一曲。

UKの鬼才 Elijah Minnelli による奇妙で郷愁的なレフトフィールド・ダブ『Clams As A Main Meal』。南米コロンビアのクンビア、中近東から東欧の旋律、カリプソやフォークを取り込み、ダブの文脈で再構築。奇妙で妖しい音響処理、スローハウス的な低速グルーヴも交えた独自のスタイルによる、哀愁と郷愁を帯びたサウンドは、アウトサイダー的な魅力を放つ。UKポストパンク・ダブの巨匠 Dennis Bovell、ウェールズ語シンガー Carwyn Ellis ら豪華ゲストも参加し、深みのある一枚に仕上がっている。

南アフリカはリンポポ州の村に根ざした電化伝統音楽マパンタを、現代的に再発明したプロデューサーSerokolo 7の決定的作品『Maramfa Musik Pro』。結婚式や祝祭、若者の集まりで鳴らされる共同体のサウンドトラックとして発展してきたマパンタの伝統を継ぎながら、FL Studioと地元プロデューサー同士が共有するサウンドパックを使い、個人の作品ではなく村の音の言語としてのマパンタを再構築している。アマピアーノのログドラムの低音、シャンガーンの跳ねるリズム、マニャロの儀礼的反復、レコンポの脈動。これらがデジタルな枠組みの中で自然に混ざり合い、土地のリズムと電子音が同じ温度で響く独特の音像を生む。祝祭の高揚と儀礼的な静けさが同時に漂う、強烈な地域文化の現在形をそのまま刻んだ貴重な記録物!
オーストラリアのプロデューサーDJ Pleadによる、2020年代のレフトフィールド・ダンスホールを象徴する一枚『Relentless Trills』。録音は2020年春、シドニーの自宅。ヤマハのOrientalキーボードを使い、中東からレバノン圏の音階やマイクロトナルな揺らぎを取り入れた独特の旋律感が全編を貫く。その上に、湿ったスロー・ダンスホールのビートが重なり、粘度のある身体性を持ったサウンドがゆっくりと立ち上がる。収録曲は、リズムの細かな変化、音階の微妙な変化、アンビエント的な残響が少しずつ移り変わり、ひとつの長い運動を記録したような連続性がある。CS + KremeやDJ Pythonに通じる静けさと緊張の同居した、スロー・ダンスホールと中東的旋律を組み合わせた内省的な作品。

7月下旬再入荷。ピアノ、チェロ、エレキギターというシンプルな編成から、驚くほど豊かな質感を引き出す、〈Posh Isolation〉作品も知られるデンマークのアーティスト、Cæcilie Trier (CTM)、Jakob Littauer、Mads Kristian Frøslevという面々による"TLF Trio"による2ndフルアルバム『Desire』。音数は決して多くないのに、ひとつひとつの音が空間に深く響き、静寂そのものが音楽の一部として機能しているようで、まるで室内楽を現代の視点で再構築したような、新しい視点で組み立て直したような、クラシックともジャズとも異なる独自の音像。サンプリングや反復のモチーフも織り込まれ、ミニマル・ミュージックの構造とレフトフィールドな電子音楽の感覚が自然に溶け合う。即興から生まれた柔らかさと、緻密に設計された構築性が同時に存在し、音楽が呼吸するようにゆっくりと展開していく。様々な音楽の影響がさりげなく交差しながらも、どれにも回収されない独自のバランスを保っている点が魅力的で、静けさの中に潜む微細な動きや、音の余白が生むドラマをじっくり味わえる一枚。
