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前作の衝撃的サウンドはそのままに、更に拡大し続ける"長谷川白紙"という唯一無二の音楽を魅せる記念碑的傑作。各メディアで取り上げられた「あなただけ」(川崎太一朗トランペット参加)や、高速ビートの「o(__*)」、石若駿ドラム参加の「蕊のパーティ」、幻想的な「悪魔」など収録。
代表曲「草木」や「毒」、YMOのカバー「キュー」などのほかボーナストラックとして「毒 (SCREWED)」を追加収録。ジャズ、ブレイクコア、現代音楽までも取り込んだ新時代の幕開けを告げるポップスサウンドがここに。
ヨーロッパ最大の文化施設、ロンドンのバービカン・センターにて行なわれたソールド・アウト・コンサートからの音源を収録したアブドゥーラ2年ぶりとなる新作『3』は、2種類のパフォーマンスから構成されている。
3枚組LPの1枚目には、コンサート開始前に無観客の会場で行なった演奏を、テープ・マシーンを用いて直でアナログにレコーディングを収録。こちらは、かの有名なメンフィスのサン・スタジオでエルヴィス・プレスリーが使用したものと同じ機材である。そしてLPの2枚目および3枚目には、実際のコンサートを収録。
収録楽曲は新曲から、アブドゥーラが幼少期に聴いて育ったというゴスペル、アメリカン・ジャズ、ジャイヴなどの影響を感じさせるアレンジメントが施されたジャズの名曲数々が名を連ねる。その中には、彼の友でありヒーロー的存在であるデューク・エリントンやジョン・コルトレーンが含まれる。さらに、今作ではアブドゥーラの魅惑的なヴォーカル・パフォーマンスもフィーチャーされている。それは、先住民の言語と英語の両方で歌われる奴隷制度の痛みについての悲痛な歌で、パワフルでハッとさせられる瞬間を作り出している。作品全体的にパーカッションがないことによって、より痛烈な瞬間とエネルギッシュな瞬間の両方を際立たせた内容となっている。
アフリカとアジアの影響をしっかりと取り入れ、よりワールドワイドなサウンドへと踏み出したこの8曲の多彩なトラックには、Dara、Aiisha、Kwesi Gilbert Northern、AyidaTengemanaのヴォーカルに加え、カホン等のような南米のパーカッション、アフリカのコラ、シタール、日本の琴やフルート等を用い、Alice Coltraneにも通じるスピリチュアルな内容となっています。
盟友ルイス・コールとのノウアーでの活動でも知られ、2022年のルイス・コールのジャパンツアーで魅せたパフォーマンスも話題を呼んだ彼女が、フライング・ロータス率いる〈Brainfeeder〉からは2作目となるソロ・アルバム『Forever Forever』をリリース。
楽曲にはルイス・コール(ドラム)、ダニエル・サンシャイン(ドラム)、ペドロ・マルチンス(ギター)、チキータ・マジック(シンセベース)、クリス・フィッシュマン(ピアノ)ら豪華ミュージシャンが参加している。
『Forever Forever』は、万華鏡のように様々な影響を受けており、特定の何かのスタイルすることは不可能な作品だ。
クラシックやジャズが根底にありながらも、オルタナ、パンク、アヴァン・ポップなどを感じさせる本作品は、ステレオラブやトーキング・ヘッズといったレジェンドたちを彷彿させる。
また、アルバムには前述のミュージシャンに加えてサム・ゲンデルやサム・ウィルクス、ジェイコブ・マンといった多彩なゲストを迎え入れており、才能ある人々に囲まれていること自体が創作へのモチベーションになっているとジェネヴィーヴ自身も認めている。
日本特別仕様盤。ロンドンを拠点にするインド人ジャズ・ドラマー/パーカッショニスト、サラティー・コールワール。アメリカに生まれ、南インドのチェンナイと西インドのアーメダバードで育ち、8 歳から北インド古典音楽の伴奏楽器であるタブラーを学び始めた。その後ジョン・コルトレーンやアーメッド・ジャマルなどのジャズに出会い、ジャズのドラムスにも手を伸ばした。ロンドンに移住した後、多国籍な音楽家たちと出会い、自らの音楽性を探し始めた。
そんな彼がUKジャズを支える若き音楽家たち11名による大所帯グループ<サラティー・コールワール・アンド・ウパジ・コレクティヴ>を結成し完成させたのが、今作『マイ・イースト・ イズ・ユア・ウェスト』だ。
2018年2月、イースト・ロンドンのローワー・クラプトンにある聖ジェームズ教会にて行なわれたライヴの模様を収録した今作内では、素晴らしいソロが絶え間なく流れているが、とりわけAravindhan Baheerathan(バンスリー)、 Jasdeep Singh Degun(シタール)、Aditya Prakash(ボーカル)、そしてB C Manjunath (パーカッション)、John Ball(サントゥール、タブラ)といったインドのマスター・ミュー ジシャンたちの活躍がみられる。そして、アルト・サックス奏者ジェシー・バニスターが登場し、インドのクラシック音楽の中でも最も古いラーガの作品の一つである「Malkauns」の新た な境地へと我々を連れていってくれる。全ての指揮をとっているのはコールワールであり、その夜がドン・チェリーの「Desireless」の荘厳なヴァージョンである「Utopia and Visions」と共にクライマックスに向かう。
ジャズとインド音楽が合わさる時が来ると、ダイナミックなパワーと共に本能的な変化が起こる。この活力に満ちたグループでは、ジャズ・ミュージシャンとインドのクラシック音楽のミュージシャンが同数でフィーチャーされているため、我々がよくアルバムで耳にする”イースタン”という音響効果としての形式的なシタールやタブラは存在しない。あの晩、そしてこのレコードで選ばれた曲の数々は、インド人と西洋人両方の作曲家を包含している。サラティー・ コールワールがそれらのミュージシャンたちの伝統を繋ぎ、より深く掘り下げようとしていたことは、最初に奏でられる音からも明確に伝わって来るだろう。
スピリチュアル・ジャズの名曲たちを取り上げ、ジャズにインドの古楽器を取り入れたミクス チャー・サウンドを構築している今作。既存のファンにも、コールワール初心者にも、もってこいの一枚と言えるだろう。