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Mizutama Shobodan -  A Skyfull of Red Petals (LP)
Mizutama Shobodan - A Skyfull of Red Petals (LP)SPITTLE MADE IN JAPAN
¥4,113

水玉消防団の1985年作、セカンド・アルバム『A Skyfull of Red Petals』が〈SPITTLE MADE IN JAPAN〉から再発。本作も、前作に引き続き鋭く挑発的で、強烈で、唯一無二で、何ものにも媚びない。このバンドが「自然現象のような存在」であることを強く印象付ける一枚。実験音楽の巨匠フレッド・フリスが惚れ込み、ミックスを手がけている。ヴォーカルの神楽と天鼓、まったく異なる声とスタイルがせめぎ合いながらも調和していく様は、まるで即興演劇のような迫力で、演奏も歌も「うまさ」ではなく「勢い」と「意志」で押し切っている。そのぶん演奏の空気感や緊張感が濃く、混沌の中に一種のユーモアや祝祭性があって、それがミズタマ消防団の真骨頂でもある。ジャンルでいえば、ポストパンク/アヴァンギャルド/ノーウェイヴあたりを軸としつつ、単なるカテゴライズではすくいきれない、“表現としての音楽”がここにある。日本のアンダーグラウンドが世界のアヴァンシーンとリンクしていた稀有な瞬間の記録。

Yutaka Hirose -  Voices (2CD)Yutaka Hirose -  Voices (2CD)
Yutaka Hirose - Voices (2CD)WRWTFWW
¥4,272

環境音楽の重要人物、広瀬豊のまさかの新作『Voices』が〈WRWTFWW〉より登場。80年代の名盤『Nova』で知られる彼が、ここにきて届けたのは往年の静謐なサウンドスケープとはまったく別の景色と言えるもので、フィールド録音、ざらついたサンプル、ガタついたリズムマシン、そしてサイケなシンセが入り乱れる、混沌としたコラージュ作品となっている。幕開けを飾る12分超の「Library」は、その象徴で、都市の雑踏、映画の断片、即興的な声、ラジオのノイズ、ジャズのフレーズ、ビートの残骸が次々と交錯し、音の奔流に呑み込まれる。単なる音楽というより、まるで意識の中をそのまま垂れ流したよう。また、アルバムの要所には「The Other Side」シリーズと題されたバレアリックな実験的なテクノが挿入され、奇妙な環境音との交差が軽妙なバランスを生んでいる。さらに「Uprising」では呪術的なIDM、「Mixture」では鳥の声や雑談を絡めながらブリットルなビートとアシッド・シンセを展開。過去の沈静的な作風を知るリスナーほど驚かされる本作は、『Nova』や『TRACE』で再評価された広瀬豊の現在地が刻まれた一枚。環境音楽の先駆者が、いま再びラディカルな実験精神を前面に打ち出した充実作。

横田進 Susumu Yokota - Acid Mt. Fuji (Remastered 30th Anniversary Edition) (3LP)横田進 Susumu Yokota - Acid Mt. Fuji (Remastered 30th Anniversary Edition) (3LP)
横田進 Susumu Yokota - Acid Mt. Fuji (Remastered 30th Anniversary Edition) (3LP)Musicmine/ Sublime Records
¥7,156

未体験の方はこの機会にぜひ!「音楽の捉え方を完全に変えてしまう魅惑的な日本のアンビエントテクノの傑作」(Electronic Beats)〈Syzygy Records〉や〈Transonic〉〈Frogman〉などと並ぶ日本の最初期の伝説的なテクノ・ミュージック・レーベルこと〈Sublime Records〉から発表された"SUSUMU YOKOTA"名義としてのデビュー・アルバム『Acid Mt FUJI』が30周年エディションとして3LPアナログ・リイシュー!2016年に国内でCD再発された際に初めて収録された未発表曲もこの度LP音源化!今は亡き日本のエレクトロニック・ミュージックのパイオニアによるジャパニーズ・アシッド/アンビエント・テクノの古典的大名作。日本のテクノを紐解いた画期的コンピ『Japan Vibration』の編纂でも注目を浴びるAlex From Tokyoによる貴重なドキュメントを収めた豪華ライナーノーツが付属。最新のマスタリング&カッティング仕様。

Up-Tight (LP)
Up-Tight (LP)Desastre
¥4,698

浜松を拠点に1992年から活動する3人組サイケバンド、UP-TIGHTの1999年に日本で限定100枚だけCD-Rで発売された作品の初のヴァイナル再発盤が300部限定で登場!UP-TIGHTは1990年代の東京サイケデリックシーンとP.S.F. Recordsの狂気から生まれた世代で、アシッド・マザーズ・テンプルとも交流が深く、日本の現代サイケシーンを代表する重要なアンダーグラウンドバンドの一つ。ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、Les Rallizes Dénudés、アモン・デュールといった伝説的サイケバンドの影響が強く感じられるサウンド。

V.A. - Soft Selection 84 - A Nippon DIY Wave compilation (LP)V.A. - Soft Selection 84 - A Nippon DIY Wave compilation (LP)
V.A. - Soft Selection 84 - A Nippon DIY Wave compilation (LP)Glossy Mistakes
¥4,374

スペイン屈指の優良発掘レーベル〈Glossy Mistakes〉が快挙!2024年度でも最重要と言っても過言ではない、特大物件がアナウンス!『レコード・コレクターズ2023年11月号 日本の新名盤1970-89』でも紹介しました。先日某オークションでも4万円越えの高値を付けた国産NW最高峰な幻の一枚が奇跡の史上初アナログ・リイシュー!オリジナル・プロデューサーを務めたClä-Sickの染吾郎が主宰するDIYレーベル〈Soft〉より1984年に発表された、1980年代の日本のアンダーグラウンド・ミュージック・シーンの深淵部と言うべき大傑作コンピレーション・アルバムであり、傑出したミニマル・シンセ/テクノ・ポップ/アンビエント/ミュータント・ファンクが満載された秘宝『Soft Selection 84』が待望のアナログ再発。日本の自主盤テクノ・ポップ/ミュータント・ファンクでも最強レベルの内容にして、Picky Picnic以外ほぼ知られて来なかった幻のバンドたちによるオブスキュアな録音が満載!細野晴臣の〈NON-STANDARD〉とヤプーズとの邂逅を思わせるミステリアスな女性バンドであるLa Sellrose Can Canが残したレフトフィールドかつ特異なテクノ・ポップ"Aerobics"と"Happy Morning"がとにかく凄いので是非。オリジナル・マスターテープからの完璧なリマスタリング仕様。

Yama Yuki - Earthwork (CS+DL)Yama Yuki - Earthwork (CS+DL)
Yama Yuki - Earthwork (CS+DL)Kankyo Records
¥2,200

多田正美(East Bionic Symphonia, Marginal Consort)や菅谷昌弘らによる名作も手がけてきた東京の気鋭レーベル〈ato.archives〉を主宰するYama Yukiによる最新カセットが、名店〈Kankyo Records〉よりリリース。日本的な自然観や都市の余白へのまなざし、土着的な霊性までもを静かに織り込んだ、繊細かつ深遠な音風景。環境音楽/ミニマル/ニューエイジ以後の祈りとしてのアンビエント。柔らかくも精緻に編み上げられたこの音は、まさに「耳で触れる風景」。静かに息づく、現代の音による地霊の記録です。

ソウル・メディア - Memory Lane (Clear Sky Blue Vinyl LP)
ソウル・メディア - Memory Lane (Clear Sky Blue Vinyl LP)日本コロムビア株式会社
¥4,950

ジャズ・ロックもフュージョンも軽く一跨ぎ。メロウでストーミーでグルーヴィ。
1980年に生まれた<その先>のサウンドは、いま聴いてなお鮮烈で瑞々しい。

日本のジャズ・ロック発展の一翼を担った稲垣次郎率いるソウル・メディア。同名義での最終作となるのが1980年録音の本作『メモリー・レーン』だ。稲垣は本作について「我々はフュージョン・ミュージックの運命を予想しながらこの作品をつくってみた」と述べているが、なるほど凡百のフュージョンとは完全に一線を画するサウンドだ。メロウでエモーショナルな「メモリー・レーン」、ストーミーで爽やかな「アイ・ウィル・ギブ・ユー・サンバ」、グルーヴィでエッジの効いた「テイク・マイ・ハンド」。盟友・前田憲男とともに作り上げた<その先>を見据えたサウンドは、曲、編曲、演奏のどれをとっても尋常ではない完成度の高さだ。いま聴いてなお鮮烈で瑞々しい快作である。
text by 尾川雄介 (UNIVERSOUNDS/DEEP JAZZ REALITY)

金城恵子 - 白浜ブルース / ボサノバ・ジントーヨー (7")
金城恵子 - 白浜ブルース / ボサノバ・ジントーヨー (7")HMV Record Shop
¥2,805

沖縄現代音楽史において最も優れた作曲家の一人、そしてマルフクレコード代表としての顔も持つ普久原恒勇の代表作品と愛唱曲を金城恵子、伊波智恵子ら沖縄のトップシンガーたちがコンテンポラリーなアレンジでレコーディング、1999年に発表されたアルバム「オキナワン・ヒッツ&スタンダーズ」(ビクター/nafinレーベル)に収録された名曲「白浜ブルース/ボサノバ・ジントーヨー」を初7インチ化。
「白浜ブルース」は金城恵子会心の名唄。元々は沖縄芝居歌謡で、戦前大阪に多くの沖縄県人がいた中で生まれたうた。
カップリングの「ボサノバ・ジントーヨー」は沖縄の代表的なうたのひとつ。

DJや愛好家の間では屋良ファミリーズのバージョンが沖縄産レアグルーヴ最高峰として広く知られている。

監修にFLATT THE LAIDBACK(EXHUME EXHUME PRODUCTION)、リマスタングには8ronix(Bullpen lab. )を迎え、DJプレイ時における""音の鳴り""を意識した高音質リマスタリングが施されている。

Interior インテリア (Clear Vinyl LP)Interior インテリア (Clear Vinyl LP)
Interior インテリア (Clear Vinyl LP)ソニー・ミュージックダイレクト
¥4,840

TikTokまで経由して世界的な再評価の真っ只中にある日本のアンビエント/サントラ作家・日向敏文の弟であり、2度にも渡りグラミー賞にノミネートされた著名音楽プロデューサー、そして、88年のニューエイジ傑作『Tarzanland』でも知られる日向大介、細野さんと共にFriends Of Earthを結成した日本のミュージシャンにして、唯一作『A-Key』が〈Studio Mule〉から2022年度初LP化再発されたばかりの野中英紀、そして、サックス奏者の「ミッチ」こと沢村満らによる80年代国産アンビエント最高峰のグループ、Interiorのセルフ・タイトル・デビュー作が待望の公式アナログ・リイシュー。1982年に〈Yen Records〉から発売された作品であり、やはりプロデュースを手がけるのはその主催者である細野晴臣(!)インストゥルメンタルなシンセ・ポップから、日本の環境音楽の柔らかなミニマリズム、心地よいサウンド・デザインを最もハートウォーミングな形でブレンドした、非常に珍しいタイプのグッド・フィーリンなアンビエント・ミュージック。ノスタルジックなモダニズムが、今を最も楽しい思い出のように感じさせてくれる『Interior』は、あなたを別世界へと誘います(←DeepL訳)。1985年には、米国のニューエイジ・ミュージック聖地こと〈Windham Hill〉の目にも留まりトラックリストを若干変更し、再リリースもなされています。

バークレー音楽院の同窓生だった日向大介、野中英紀を中心に結成された”インテリア”。アルバム「インテリア」は1982年に細野晴臣主催のレーベル[Yen Records]からリリースされたファーストアルバム。
インストゥルメンタル・シンセポップに”アンビエント・ミュージック””環境音楽”的作法を元にエモーショナルな味付けを加えた音楽スタイルは、USニューエイジ・ミュージック界の代表格ウィンダム・ヒル・レコードも着目。

Chihei Hatakeyama - Hachirogata Lake (LP)
Chihei Hatakeyama - Hachirogata Lake (LP)Field Records
¥4,227

MachinefabriekやASUNA、Federico Durand、Hakobuneなど数々の名アクトがその作品を残す本邦の名門レーベル〈White Paddy Mountain〉を主宰する東京のドローン/アンビエント作家、畠山地平 (Chihei Hatakeyama)による最新アルバム『Hachirogata Lake』が、オランダ〈Field Records〉よりアナログ・リリース。本作品の中心にあるのは、秋田県にある湖「八郎潟」のサウンドスケープ。シンセサイザーの持続音やテクスチャーのあるギターとともに、湖の周辺で録音されたフィールド・レコーディングを用いて、湖の一部がどのように排水され、新しい生態系が形成されたかについて言及したアンビエント作品となっています。※入荷時よりスリーブ上部にダメージございます、予めご了承くださいませ。

石橋英子 Eiko Ishibashi - Hyakki Yagyō (LP)石橋英子 Eiko Ishibashi - Hyakki Yagyō (LP)
石橋英子 Eiko Ishibashi - Hyakki Yagyō (LP)Black Truffle
¥4,227
2020年発表の人気作がリプレス!山本精一や坂本慎太郎をはじめ、ジャンルを横断した数々の強者たちと共演を果たし、海外のオルタナティヴなシーンとも自身の音楽を接続してきた名シンガーソングライター、石橋英子のエクスペリメンタル・サイドが爆発した極上のアンビエント作品が、Oren Ambarchiが主宰する実験音楽系レーベル〈Black Truffle〉から登場!
本作は、シドニーのニュー・サウス・ウェールズ州立美術館で開催された、江戸時代以降の怪談やフォークロアに焦点を当てた展覧会「Japan Supernatural」のために制作。日本的なものを直接的に感じさせる音使いを表面的には避けながらも、本質的な部分にそのエッセンスと方法論を取り込んだ作風となっていて、不穏なポエトリー・リーディングに寄り添うシンセや生楽器のサウンドに、不協和音と美しい静寂が交互に立ち現れる先鋭的でユニークな内容となっています。石橋英子作品では常連のJim O'Rourke(コントラバス)とJoe Talia(パーカッション)とのコラボレーションで制作され、舞踊家であり振付家でもある藤村隆一が呪術的な短歌の朗読を披露。インナー・スリーブには、アーティスト・ポートレートと石橋英子のライナー・ノーツを収録。ジャケットとレーベル・デザインは阿部修平。ミキシングとマスタリングはJim O'Rourkeが担当!
フリクション - 軋轢 (LP)
フリクション - 軋轢 (LP)P-Vine
¥4,500

日本のロック/パンク史を語る上で絶対に欠かすことのできない歴史的名盤!  PASSレコード第一作、そしてフリクションの記念すべき1stアルバム『軋轢』、久々のLP再発!

1978年、ニューヨーク帰りのレック(b/vo)を中心に結成されたフリクションが80年にリリースした記念すべき1stアルバム!
レック、ツネマツ・マサトシ、チコ・ヒゲの3人のラインナップによる唯一のスタジオ・フル・アルバムであり、ジャパニーズ・パンク史に燦然と輝く傑作!ポスト・パンク、そしてノー・ウェイヴを生み出したニューヨークのあの時代と東京とを通底させたサウンドで聴く者を戦慄させる、タイトル通り、まさにアルバムの隅々から軋みが聞こえてくるような、永遠に色あせることのない奇跡の一枚。レックの太いベースと甘さのかけらもないストイックなヴォーカル、ツネマツのクールでソリッドなギター、チコ・ヒゲの正確無比かつ破壊的なドラムが三位一体となって押し寄せてくる。オープニング・ナンバー「A-Gas」の頭のレックの重たいベースの咆哮から、クロージング・ナンバー「Out」のエンディングに向けたツネマツの鋸のようなギターまで、すべてが美しい。当時、YMOで大成功を収めていた坂本龍一とバンドとの共同プロデュース。

★初回完全限定生産
★帯付き

Magical Power Mako - Next Millennium Vibrations (CD)Magical Power Mako - Next Millennium Vibrations (CD)
Magical Power Mako - Next Millennium Vibrations (CD)All Horned Animals
¥2,297

和製コズミック・サイケ/アンビエントの秘宝。今年2月7日に逝去した日本の音楽シーンにおける最大のレジェンドのひとり、Magical Power Makoが、1993年に自主制作で発表した知られざる音宇宙『Next Millennium Vibrations』が、アートワークを新装し、リマスタリング仕様でCD再発!祈りのようなシンセサイザーの波動、メディテイティヴな旋律、そして内面宇宙を旅するようなスピリチュアルな浮遊感。クラウトロック〜ニューエイジ〜環太平洋の民族音楽までを呑み込みながら、誰にも似ていない独自のサイケデリックなサウンドスケープを形成。極私的な録音の中に潜む、未だ聴かれぬ「次の千年」の響き。まさに未来への密やかな手紙です。

NHKyx - Kasm04 (10")
NHKyx - Kasm04 (10")Kasm
¥2,358

日本人プロデューサー鬼才NHKyxことKohei Matsunagaが、マンチェスターの名門〈Skam〉の中でも秘蔵的な〈Kasm〉ラインから放つ4トラックEP。A面は、緻密で躍動感あふれるブレイクビート・テクノ「Filled With Vacuum」から幕を開け、続く「Ancient Behave」ではうねりを伴ったダークで不穏なサウンドへと沈み込む。B面は、きらめくパーカッションに乗ってメロディが柔らかくうねる「Same Point Different Coordinate」、そしてアシッドの泡が深海から湧き上がるような「Formulated Rhythm 4s」で締めくくる構成。全編にわたり、硬質な電子ビートと有機的な揺らぎが絶妙に交差する一枚になっている。

TURLCARLY - SIGNEND EP (12")TURLCARLY - SIGNEND EP (12")
TURLCARLY - SIGNEND EP (12")Dotei Records
¥3,379

SIGNEND EPはこれまではバンドでベーシストとしての活動がメインであった音楽家Keisuke Taniguchiのソロ名義、TURLCARLYのデビュー作品です。アーティストとレーベルで会話やアイデアの交換、ぶらり飲み歩きなどを重ね、構想から約1年を経て今回のリリースに至りました。全曲コンピューターを用いた作曲を基本としていますが、3曲目のSontriumのベースパートはコントラバスの演奏を録音して制作されています。世界には複数の音楽ジャンルの要素を掛け合わせた折衷的な音楽が数多く存在し、そのなかにときおり「これは」と思うような新しい音楽の扉を開いてくれるものに私たちは出会うことがあります。このEPは実験音楽的な空気感を持ったダンスミュージックの一つの「オリジナル」のかたちとして、多くの人に驚きや新たなインスピレーションを与えてくれる作品であると思います。マスタリングエンジニアはScape MasteringのPoleさんにお願いしました。時間軸が音で埋められることなく、隙間や静寂の表現が豊かなこれらの楽曲の空間性、そして実験的で鋭く尖った空気感を、見事なまでに再生音源というかたちにアウトプットしてくれたと思います。是非とも良質なサウンドシステムで再生してみてください。アートワークはTaizo Watanabe。

Siva - Skeleton EP (12")Siva - Skeleton EP (12")
Siva - Skeleton EP (12")Dotei Records
¥3,379

Skeleton EPは、八王子でReggaeアパレルブランドRASTAFA Riddim及び家業のシルクスクリーン工房MW ATLANTIS FACTORYを運営し、インストReggaeバンドVersion Brothersのリーダー兼ベーシストとして活動してきたSivaの初のソロ作品です。10年にわたり実家の二階に作り上げてきたVibes House Studioで、オールアナログにこだわり、すべての楽器を自分で演奏し、16トラックのオープンリールMTRへの録音、そしてミキシングまでを自らの手で実施。Sivaと15年来の友人であるレーベルオーナーが、これまでバンドでのライブや他者との共作が活動の中心であったSivaに、全部一人でやらせたらどうなるのかという発想のもとに始まった企画です。Roots Reggaeのグルーヴ、そして精神性を基調としながらも、制作を進める過程で偶発的に生じた音響効果なども取り入れ、更にはよりElectronicなDubの領域を主なテリトリーとするPoleがMasteringを施したことで、一味違った質感のReggaeが誕生しました。規格化や自動化の波は音楽やクリエイティブな領域にも確実に浸食してきているなかで、この初期衝動と生々しいヒューマングルーヴは、聴く人の心に訴えかける何かを持っています。

Mastering & Lacquer cutting by Pole (Scape Mastering, Berlin)
Artwork by Taizo Watanabe

冥丁 - 古風 (LP)冥丁 - 古風 (LP)
冥丁 - 古風 (LP)KITCHEN. LABEL
¥5,500

国内外のエレクトロニック〜アンビエントシーンで大きな注目を集める冥丁が待望の3rdアルバムをリリース!前二作『怪談』『小町』続く「LOST JAPANESE MOOD」を描き出す三部作の最終章。

デビューアルバム『怪談』がPitchfork2018年度の「ベスト・エクスペリメンタル・アルバム」の1枚に選出、そして翌年2019年発表の2ndアルバム『小町』も国内外で高い評価を獲得するなど、日本の古い文化をモチーフにした唯一無比のオリジナリティーで一躍世界のエレクトロニック~アンビエントシーンに躍り出た広島在住のアーティスト冥丁(メイテイ)が、待望の3rdアルバムをシンガポールKITCHEN. LABELよりリリースする。

前二作『怪談』『小町』に続き、本作『古風』でも再び日本の古い文化に焦点を当て、”日本の古い美学への風刺”をテーマに「LOST JAPANESE MOOD」(失われた日本のムード)を描き出す3部作を完結させる。ピアノや和楽器の音色、フィールドレコーディング、わらべ歌や民謡の破片を、遊び心を伴った冥丁の稀有な感性で組み合わせ、想像上の過去と現在を繋いだノスタルジックかつ幻想的な音の情景が描き出されている。連作となる「花魁 I」(M-3)と「花魁 II」(M-8)では、古いドラムや金属の音を加工した疾走感のあるヒップホップのリズムで、これまでにない緊張感揺らめくサウンドを構築。さらに、意味がわからないまで解体された声のサンプル使いは、宮崎駿氏の「世の中にはロジックで物事を考えるべきではない瞬間もある」という概念に共感し、言葉を超えた別の何かを生み出している。また、家父長的な日本社会で長年苦しんできた労働者階級の女性たちに捧げた「女房」(M-6)や、梅毒が蔓延する過酷な労働環境で働く遊女たちを描いた「花魁」(M-3, 8)など、昔の日本社会において自由がなかった女性たちを取り上げ、溝口健二監督のようなアプローチで彼女たちの想像を絶する痛みを優しさをもって形にしている。

本作をもって冥丁は日本の忘れ去られた過去の文化への探求に別れを告げるが、『古風』は世界から完全に切り離された歴史の一部を日本のみならず海外のリスナーにも語り継いでいくことができる作品である。

Valentina Magaletti & YPY - Kansai Bruises (LP)Valentina Magaletti & YPY - Kansai Bruises (LP)
Valentina Magaletti & YPY - Kansai Bruises (LP)AD 93
¥4,396

ロンドンのパーカッショニスト、作曲家Valentina Magalettiと、大阪の実験電子音楽家YPYがタッグを組んだコラボ作『Kansai Bruises』が名門〈AD 93〉より登場!ヨーロッパの前衛打楽器と日本のミニマル電子音楽が交わり、全8曲、関西地域の古い伝統と現代的な都市風景がぶつかる場所を舞台に、旅人のような視点からその土地の曖昧で変化し続ける雰囲気を立体的で空間的な打楽器と、の繊細な電子音で描いている。冒頭の「One Hour Visa」、一時的な滞在や通過点の感覚からスタートし、「Kansai Bruises」では、フィールド録音と加工された打楽器が重なり、まるで都市をさまよう映画のようなサウンドスケープに。「Float」は繊細な電子音とポリリズムの絡み合いで、無重力のような浮遊感を描き出す。異なる文化圏の音楽家が出会い、互いの領域を超えた場所で生まれたこの作品は、単なるフュージョンではなく、衝突しながらも共鳴する、2人の違いがそのまま音楽の面白さになっているような一枚。

Ai Aso - Lone (CD)
Ai Aso - Lone (CD)Ideologic Organ
¥2,544
まさに2010年代の邦楽でも屈指の名盤にして金字塔!2000年頃からソロ・シンガーとして活動を開始。東京のサイケデリック・アンダーグラウンドの聖地〈P.S.F. Records〉にも作品を残す朝生愛がStephen O'Malley主宰の〈Ideologic Organ〉から送り出した2014年の大人気作品『Lone』が2024年度リプレス。独特の儚さや憂いを帯びた催眠的な雰囲気があまりにも魅力的な白昼夢的サイケデリック・フォークの大傑作!
J.A.K.A.M. - FRAGMENTS (2LP)J.A.K.A.M. - FRAGMENTS (2LP)
J.A.K.A.M. - FRAGMENTS (2LP)CROSSPOINT / Tuff Beats
¥6,600

日本と世界の音楽を土着的な視点からクロスオーバーしてきた日本屈指のインディペンデント・レーベル<Crosspoint>主宰。独自のワールドビーツ・サウンドを確立する東京出身のプロデューサー/DJのJ.A.K.A.M.が2023年にCDリリースした名作アルバムが豪華仕様でアナログ化!

コロナが始まった2020年、インド、ケララ州で録音された密林の環境音と、
2023年に今も自爆テロが起こる混沌とした荒地パキスタンのカラチ、ラホール、ペシャワールで録音された伝統楽器を、エレクトロニクスとコラージュし、作り上げた近未来アジア音楽は、アラブ、アフリカまでもが不思議と溶け合い、アスファルトの上に生きながらも、元来の土の匂いを感じさせる唯一無二の作品に!

しっかりとモダンなダンス/クラブミュージックの様相を取りながらも、
そのビートの上で鳴り響く、現代では失われつつある伝統楽器の音色が、
リスナーをイマ、ココでは無い、失われていた記憶のどこかへと誘うことでしょう。

Modern Traditionalというテーマで制作された新たなワールド、サイケデリックミュージックの指針となるであろうこの金字塔的作品は音質にこだわり、2枚組という仕様にすることで、ディープリスナーからDJまで、そのダイナミックかつ繊細な音の渦を楽しめることでしょう!

Texts  for Album Release

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1980年代の初めから終わりにかけて姿を現した新しい美を纏ったダンス・ミュージックは、世界を覆っていく運命の下にあった。それは冷戦の果てのときの裡にテクノロジーと遭遇し、うねりと共にそれまでの世界の聴き方と奏で方から離れていった。1990年代の半ばに東京のシーンに彗星の如く相剋するリズムをもって顕れたJUZU a.k.a. MOOCHYことJ.A.K.A.M.は、そのことをこの国で最も顕著に体現してきたアーティストではないだろうか。まだ多くがその音色を知らぬテクノロジー、インストゥルメント、リズム、テクスチャー、すなわち、彼の軌跡とこの作品にあるよう、新しい美の構造は必ず見慣れる風景を見出し、新しい現実を構築する。2024年にこのアルバムがリリースされたことを見逃してはならないと思う。

荏開津広(ライター)

Killer Pardong - Killer Pardong (LP)
Killer Pardong - Killer Pardong (LP)Tri-Eight Recordings / Tuff Beats
¥4,400

2005年にリリースされた、音響職人パードン木村とBLACK SMOKER RECORDSの主宰KILLER-BONGによる奇想天外ヒップホップ・ジャムの名盤が初アナログ化。

旧式シンセサイザープログラムを駆使して前人未到の音楽接点を探る、独創的音楽家/音響職人パードン木村。かたや、まったり濁音に、一筋縄ではいかない黒煙ヘッドトリップ・ライムと独特の笑いが人気、ニップスやデリ、ゴアテックスといったラッパーへの客演やレーベル「ブラック・スモーカー」の諸作品で知られる、KILLER-BONG。
この2人の強烈な個性が意気投合、奇想天外ヒップホップ・セッションを敢行!オフビートなユーモアに予想不可能な韻踏み。クセになるダラダラ感、他に類を見ない縦横無尽なポリリズム・ブレイクビーツ。黒煙VSデジタル演奏。アナーキーな様でいてどこかがハマる、中毒性摩訶不思議ヒップホップ・ジャム。2005年にCDでリリースされ現在は廃盤となっている本作が、パードン木村による編集とリマスターでついに初アナログ化!

Lullatone - Music for My Friend's Flower Shop (CS)Lullatone - Music for My Friend's Flower Shop (CS)
Lullatone - Music for My Friend's Flower Shop (CS)Mystery Circles
¥2,067

名古屋を拠点に活動する音楽家、Shawn Seymourによるユニット、Lullatoneが届けるこのアルバムは、植物をテーマにしたアンビエント・コレクション。日常の中でひっそりと流れる空気のような楽曲群は、儚くも美しい旋律で構成されており、さながら音で綴るボタニカル日記のよう。ギターやトイピアノ、アナログ・シンセやカセット特有のノイズといった要素が、音の一粒一粒を大切に、繊細に編まれており、曲は短く、どれも1~2分程度だが、それがかえって一瞬の美しさを引き立てている。名古屋の花屋「Tumbleweed」で定期開催されているイベント「Flower Listening」のために作られた楽曲を基に構成されており、Shawnはこのイベントのために何曲も書き下ろし、それらが日常の他の場所や時間でもふと寄り添うような音楽へと育っていったという。音の質感はGigi Masinや吉村弘を思わせるが、Lullatoneならではのチャーミングなトーンが全体を包んでおり、シリアスすぎず、全体を通して穏やかな物語のような流れを感じさせる。日記風でもあり、ドリーミーでもある、植物と暮らす日々のための小さなサウンドトラック。

吉村弘 Hiroshi Yoshimura - Surround (CD)吉村弘 Hiroshi Yoshimura - Surround (CD)
吉村弘 Hiroshi Yoshimura - Surround (CD)Temporal Drift
¥3,364

遂に満を持して登場。あの『Green』を凌ぐ人気を誇る、長年失われていた吉村弘最高峰のアンビエント・クラシックこと1986年作品『Surround』が〈Light in the Attic〉配給の〈Temporal Drift〉レーベルより待望の公式アナログ再発!日本の環境音楽のパイオニアであり、都市/公共空間のサウンドデザインからサウンドアート、パフォーマンスに至るまで、傑出した仕事を世に残した偉才、吉村弘。その最難関の音盤として君臨してきた幻の一枚が、今回史上初の公式アナログ・リイシュー。ミサワホームから依頼されて録音された作品で、これらは同社の新築居住空間をより充実させるために設計された「アメニティ」として機能することを目的としていた環境音楽作品。吉村自身による当時のライナーノーツに加え、オリジナル・プロデューサーであった塩川博義氏による新規ライナーノーツも同封(日/英)。 MASTERPIECE!!!!!!!!!!!!!!!!!

Jean-Claude Eloy - 音の始源を求めて 15 GAKU-NO-MICHI MATERIALS (5CD)
Jean-Claude Eloy - 音の始源を求めて 15 GAKU-NO-MICHI MATERIALS (5CD)サウンドスリー
¥9,680

5枚組CD「楽の道」は、従来の音楽概念を打ち破る壮大な実験。電子音楽とサウンドスケープが融合し、聴く者の意識を無限の宇宙へと誘う。作曲家・エロアは、この作品で「音の道」を追求し、聴覚体験の新たな地平を開い「楽の道」は、1977-781にNHK電子音楽スタジオで3度にわたり、合計1200時間以上かけて制作された。作曲家・エロアは、この作品で、西洋音楽の伝統と東洋の思想を融合させ、独自の音楽世界を構築。

「楽の道」は、単なる音楽作品ではなく、聴く者の意識を深淵へと誘う瞑想的な体験。時間の流れ、空間の広がり、そして自己との対話を促す。「楽の道」は、視覚的な要素を一切排除し、聴覚にのみ訴えかける。聴衆は、音の洪水の中に身を投じ、独自の物語を紡ぎ出す。

アルバムレビュー(小坂井雄三)
フランスの作曲家、ジャン・クロード・エロアが1977~78年にNHK電子スタジオで東京のサウンドスケープを元に制作した電子音楽「楽の道」の素材集CD5枚組!実は購入する前はフルヴァージョンにオマケで素材集が付いてくるのかと思ったいたのだが、来てみたらなんと全部素材。正直言って「あちゃー、これははしまった。」と後悔しました。エロアはこれらの素材を慎重にリアルタイムでミックスしながら仕上げたということで「そんじゃ、これをミックス、アレンジして自分なりの『楽の道』を作ってみるべか。」と半ば諦めの気持ちで聞き始めたのですが、聞くととんでもはっぷん。一つ一つの音の密度が高くて独立した作品として聞けることに気づいて驚愕です!特に梵鐘の音を再生速度を落として再生したと思しきテイクはその重厚さと繊細さに圧倒されました。またパチンコ屋のサウンドスケープがちょっとフィルタリングを施したりしてるだけなのに、とんでもない異世界に飛べるような音響になっていてこれも圧倒されました。流石に単独で聞くにはちょっと厳しいかな、というテイクもありましたが、迫力の電子音響の渦に溺れそうになります。「自分なりの『楽の道』」なんてこれを聞きこんだ後の遠い先の世界になりましたね。

電子音楽というとどうしても高価なモジュラーシンセや自作の発振器などの個性のある音源の使用を想起しがちですが、エロアはそうした音源に頼るのではなく(ストリングアンサンブルぽいシンセが使われていた。)、東京の街角のサウンドスケープ(右翼の街宣車や歩行者天国終了のナレーションは日本人以外では理解しにくいのでは?)にフィルタリングなどの編集を施すことで斬新な音響をクリエイトすることに主眼を置いているようだ。そうした姿勢は自分の制作のコンセプトにも共鳴するところが多い。(宇宙エンジンの2ndでもそんな音が聞けるよー。)

いやー、清水の舞台からダイブして全身骨折しながらゲットした甲斐があったってもんです。万人にお薦めとはちょっと言い難いですが、それだけの価値は十分あるものだと思います。

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