MUSIC
7441 products
1968年、18歳のGenesis P-Orridgeが地元ソリハルの実家の屋根裏で、学校の友人たちと録音した初期音響実験の記録《Early Worm》が発掘、復刻!!当時アセテート盤で1枚だけプレスされたロウでフィルターのかかっていないサウンドスケープは、後のCOUMトランスミッション、スロッビング・グリッスル、サイキックTVへと続く創作の原点とも言える作品で、ノイズ、即興、テープ操作などを通じてサイケデリック、フルクサス、ジョン・ケージ、ビートニク・ボヘミアンからの影響を露わにしている。長らく行方不明だったが、近年アーカイブ整理中にRyan “Gelik” Martinによってマスターテープが発見され、オリジナルのオープンリールテープから直接マスタリングして限定アナログ盤でリリース。P-Orridge自身による60年代UKアンダーグラウンドの空気を綴ったライナーノーツ付き。「少なくとも、P-Orridgeの音楽へのアプローチは最初から大胆で異端だったことを示している。インクレディブル・ストリング・バンドのようなサイケデリック・フォークをより混沌としたようなサウンドだった」と評された、カオティックな宅録実験。Genesis P-Orridgeの愛好家や研究者たちにとって、その重要な構造的なテーマと音響的質感を明らかにする、失われたリンクのような重要作!

イタリア出身でベルリンを拠点に活動するプロデューサー Shapednoise による強烈なサウンドに、多彩なゲストを迎えたコラボレーション作『Absurd Matter 2』。荒々しいインダストリアル・ノイズにラップやビートを重ねることで、破壊的かつ革新的な音像を構築。NYのアンダーグラウンド・ヒップホップ・デュオArmand Hammer、ラッパーFatboi Sharif、ICECOLDBISHOP、電子音楽家Loraine James & Moor Mother、ケニアのクラブ・プロデューサーSlikback、モジュラー・シンセ奏者Kaitlyn Aurelia Smithという音楽性の異なる様々なコラボレーターによる多彩な音楽要素も魅力的な一枚。

Merzbowこと秋田昌美による限定盤レースカット作品『Kachouzu』。Merzbow特有の金属的で過激な音響が全面に展開するハーシュノイズの極致とも言える内容で、通常のプレス盤と異なり、ラテカット特有の荒々しい音質が迫力をさらに強調している。各パートは即興的でありながら、録音・編集によって緻密に構成されており、全体でひとつの連続した作品となっている。わずか50部のみの超限定仕様で、手書きナンバリング入り。

300枚限定!Muslimgauzeの未発表音源を収録した12インチ・シングルが、Muslimgauze Archiveシリーズ第71弾の一部として〈Staalplaat〉からリリース。全2曲・約19分の構成で、Bryn Jonesが生前にレーベルへ送っていたラベルなしのDATテープから発掘された音源で、ダブ的な低音のうねり、インダストリアルなノイズ、トライバルなリズムが交錯するサウンド。代表作を凌駕するかのような、没後もなお発掘され続ける膨大な音楽遺産!シルクスクリーンのハンドメイド・ジャケットの特別仕様!


Beau Wanzer、Lukid、Tapesによる共同作『Borez』が〈The Trilogy Tapesより登場!ジューク、2-step、レイヴ、エレクトロを解体・再構築しながら、ノイズと不穏さが渦巻く独特の音世界を描き出している。冒頭の“Point of Some Return”は、つんのめるような2-stepのリズムと断片的なサンプルが交錯する、神経質とも言えるトラック。続く“Rubber Eater”では、ざらついたリードとラフな質感が印象的で、ノイズとビートの緊張関係がスリリングに展開する。“Xylone Xylophone”は、金属的な響きと錯綜するパーカッションが絡み合う混沌の中に、奇妙なグルーヴが息づく。ラストの“Lomp”では、機械的なファンクネスとシンセのうねりが全体を包み込み、不穏さと快楽性が交錯する余韻を残して幕を閉じる。全体として、クラブ・ミュージックの定型を逸脱しながらも、その機能性や肉体性を鋭く再提示するような意欲作。混沌の中に輪郭を与える三者のセンスが、極めてラディカルな形で結実した一枚!

限定399部。1986年にリリースされたMERZBOWの2ndアルバム『Batztoutai with Memorial Gadgets』がめでたくリイシュー!本作はMERZBOWこと秋田昌美の過激かつ実験精神に満ちた諸作の中でも、特に凶暴なエネルギーと密度を誇る最高傑作と名高い名盤。アメリカ・マサチューセッツのノイズ名門〈RRRecords〉からオリジナルは2枚組LPとしてリリースされ、90年代には同レーベルによるリミックス版も登場するなど、長きにわたって支持を集めてきた。今回の再発では、リマスタリングの上で、当時のオリジナル・ミックスを忠実に収録。しかも、リリース当時に制作された未発表の音源もボーナストラックとして追加収録して3枚組にてリリースされる。アナログで聴くことでこそ浮かび上がる音の生々しさや、手作業的な編集の痕跡は強烈な体験となるはずだ。壊れた機材、切り刻まれたテープ、雑音まみれの録音、それらすべてが意図された構成として機能し、むしろ暴力性の中に構築美が垣間見えるような、MERZBOWの美学のひとつの完成形とも言える作品!
『New Music』は、MerzbowやPrurientとの共演歴もあるNYノイズシーンの中心人物として知られるCarlos Giffoniとスウェーデンのエクスペリメンタル音楽家で、〈iDEAL Recordings〉主宰者Joachim Nordwallによる、テクノ、ノイズ、電子音響の要素を融合させた強烈なサウンド・アート作品『New Music』。Giffoniの深いシンセ・ドローンとNordwallの儀式的な構造が衝突し、機械的でありながら有機的な音響世界を形成。脈動する電子リズム、没入的なドローン、抽象的なテクスチャーが交錯する、フィジカルなリスニング感覚は、テクノの外縁部とノイズ、電子音響の境界を越え、宇宙的な領域に踏み込んだ一枚となっている。

Merzbowこと秋田昌美による2003年録音のデジタル期の代表的な名盤を再構成した2LP作品『Animal Magnetism』が〈Urashima〉よりリイシュー。Merzbow特有のフィードバック、金属的な質感、断続的な音の爆発が連続する、圧倒的な音のヴァイオレントを提示しており、収録曲は長尺で、聴く者を音の渦に引きずり込む。リズムやメロディの概念を超えた、純粋な音響彫刻としてのノイズで、Merzbowのキャリアの中でも特にフィジカルな感触の強い、聴覚の限界を試すような作品。Lasse Marhaugによるリマスタリングで、荒々しくも構造的なノイズがより深く、豊かに響く音響へと昇華、また未発表ボーナス・トラック「Quiet Comfort #2」の追加により、CDオリジナル盤に比べて明確さ、重み、深みが増した決定版。限定99部のカラーヴァイナル仕様。Akita自身の写真を用いたゲートフォールド・スリーブ仕様の充実の再発。

Marc-Étienne GuibertやGil.Barte、Markus Gibbといった別名義でも知られるフランスを拠点に活動する実験音楽家/サウンドアーティストMert Segerによるクラブミュージックと内省的な音響芸術のはざまに位置するようなダブ、インダストリアル、ドローンの要素が交錯する40分間の音響探求カセット作『Empire Des Pulsions』。スモーキーな低音、歪んだパーカッション、ざらついたテクスチャが、都市の夜や心理の深層を思わせる音像を描き、断片的なリズムによる反復と変化が聴く者を不穏な没入へと誘う。録音はローファイでありながら、空間処理や残響の使い方は非常に繊細で、クラブ以降の音楽における身体性と抽象性のせめぎ合いを体現した作品となっている。限定カセットというフォーマットも含め、アンダーグラウンドな美意識が貫かた一本。

ヴァイナルには未収録のボーナスを収録した2CD版。Pulse DemonやNoisembryoと並ぶ、ジャパノイズ生ける伝説Merzbowの90年代名盤である『Tauromachine』が、発売25周年を記念して限定リマスター・エディションで登場!リマスターは、Sunn O))), ISIS, Pelican, そしてEarth等のミックスも手掛けたJames Plotkinによるもので、深重感抜群。当時の未発表音源も追加。お見逃しなく!
goatやYPYなどでの活動や〈birdFriend〉運営でもおなじみ日野浩志郎主宰の注目レーベルにして、Keith Fullerton WhitmanやMark Fell & Will Guthrieといった強力な面々を送り出してきた〈Nakid〉からは、日野と中川裕貴によるユニット「Kakuhan」による2022年度ファースト・アルバム『Metal Zone』がアナログ・リリース。中川による弓弾きのチェロと日野の角ばったエレクトロクスとドラム・マシンのシンコペーションが、Photekの『Ni Ten Ichi Ryu』とArthur Russellの『World of Echo』を足し合わせたようなサウンドを生み出す、破格のエクスペリメンタル・クラブ・ミュージック作品!ZodiakことTakashi Makabeによるデザイン。Rashad Beckerによるマスタリング&〈Loop-o〉でのカッティング仕様。限定120部。

DJ BeBeDeRaによる初の本格的なアンソロジー『Clássico』がリスボンの〈Príncipe〉から登場。2014年から現在までに制作された入手困難なトラックを網羅し、彼の荒削りで肉感的な、アングラ・ダンスミュージック、タラッソ・サウンドが全面的に展開されている。本作では、単発の7インチ、また〈Príncipe〉のコンピ収録などで名を知られてきた彼のプロダクションにようやくまとまったスポットライトが当たる。DJ Marfoxからも絶賛され、Low JackやSimo Cellらもプレイするなど、同時代のクラブ・ミュージックの中でも特に異彩を放つ存在。収録曲はどれも身体に訴えるフリクションと官能的なグルーヴに満ちており、強烈。金属のきしみ音、ガラクタを叩くような打音、摩耗したノイズ、スモーキーでこもった中域の音像、荒削りで生っぽい録音。まるで廃材置き場を舞台に音が鳴っているような質感をまといながら、催眠的な反復でリスナーをどんどん引き込むBeBeDeRaの音は、体感的で荒々しく、それでいてどこか哲学的な、ダンスフロアの異端的快楽。

Nocturnal Emissions は、Throbbing Gristle、SPK、Cabaret Voltaire と並んで、最初期かつ最も妥協のないインダストリアル/ノイズ・グループのひとつとして知られています。そのサウンドは、生々しいインダストリアル・エレクトロニクス、ノイズ、そしてエレクトロニック・ダダの交差点に位置し、過激な音像、テープ・コラージュ、リズムを融合させながら、常に進化を続けるハイブリッドな形を取っています。
このコンピレーションは東京で完全リマスターされ、Nocturnal Emissions と Nigel Ayers の主要なフェーズをたどります。1980 年代初頭のスクワット文化や反資本主義プロテストに根ざした、生々しく対峙的なノイズ期から、インダストリアルの荒々しさにダンスフロアのエネルギーを注ぎ込んだリズム中心の時代、そして後年の Ayers のソロ活動「Neotantric」期に至るまで、この時期には、magick、古代信仰、変性意識をテーマにしたアンビエントで儀式的なサウンドが展開され、サブバージョンと超越の精神が数十年を経てもなお色褪せず保たれています。
これらの時代を横断しながら、本作は Ayers の創造的旅路の全体像を捉えています。激しく重層的なノイズから、フィールド・レコーディング、スポークン・ワード、エレクトロニクス、コラージュが交錯する静謐で大気的なサウンドスケープまで、多彩な表現が織り込まれています。
Nocturnal Emissions / Nigel Ayers ‒ バイオグラフィー
1957 年、風の吹きすさぶ石灰岩の地形で知られるダービーシャー州 Tideswell に生まれた Nigel Ayersは、1970 年代後半に実験的バンド「The Pump」でアーティストとしての道を歩み始めました。その後 Caroline K とともに影響力のあるレーベル「Sterile Records」を共同設立し、過激なサウンド実験や政治色の強い作品を発表する拠点となりました。レーベルでは、John Balance(Coil)、Maurizio Bianchi、Lustmord といったアーティストたちの作品も扱いました。
1980 年、Ayers は Caroline K、そして弟の Danny Ayers とともに「Nocturnal Emissions」を結成。パンクの破壊的なエネルギーと、メディア文化やインダストリアル・サウンド、コンセプチュアル・アートへの批評精神を融合させた、変幻自在のプロジェクトを展開しました。インダストリアル・ミュージックとの関連で語られることも多いですが、Nocturnal Emissions は常にカテゴライズを拒み、哲学的な探求と音の変容を軸に絶えず進化し続けています。
1980 年代半ば以降、Nigel Ayers は主にソロでこのプロジェクトを継続し、日本の C.C.C.C. のMayuko Hino や舞踏家の Shiraishi Poppo といった多様なアンダーグラウンド・アーティストたちとコラボレーションを行い、ニューヨークでは彼らとともにライブ・サウンドトラックも制作しました。
Nocturnal Emissions としての活動は、実験音楽のアーティストたちから重要な参照点としてたびたび言及されており、彼はアンダーグラウンド実験音楽シーンにおける最重要人物の一人とされています。音響作品に加えて、Ayers はヴィジュアル・アートでも知られており、彼の作品は Tate や ICA などでも展示されています。
500 枚限定 - 東京で製造された、オビ付きの標準ジュエルケース仕様パッケージ。
アートワーク : Nigel Ayers
レイアウト・デザイン : 佐々木景 Sasaki Kei
リマスター: 山﨑裕太 Yamazaki Yuta
![I-TIST x TOROKI - TOROKI x I-TIST [Chemistry / Temple Runner] (12")](http://meditations.jp/cdn/shop/files/a1286479905_10_{width}x.jpg?v=1761561334)
フランスのアンダーグラウンド・ダブ・プロデューサーI-TISTと、ドイツ・ミュンヘンを拠点に活動するTOROKIによる初のコラボレーションEP『TOROKI x I-TIST – Chemistry / Temple Runner (12")』。本作は、2022年のボルドーでのDub Schoolセッションをきっかけに制作され、BPM150前後の高速ステッパーズを軸に、重厚なサブベース、トランシーなシンセ、インダストリアルなダブ処理が炸裂する4トラックを収録。チルアウトとトランスの境界を曖昧にしながら、サウンドシステム向けの爆音仕様でクラブや野外フェスでも圧倒的な存在感を放つ。MAD PROFESSORやRHYTHM & SOUND、ZION TRAINなどのファンにも響く、現代ダブのエネルギーと実験性が凝縮されたデンジャラスな一枚。

Katatonic Silentioによる、2023年に自然派フェス La Nature のKatatonic Silentioによるライヴをそのまま収めた濃密な記録が、フランスの新興レーベル〈Fleur Sauvage〉の第一弾リリースとして登場。抽象的なエレクトロニクス、ザラついたノイズ、映画的なアンビエンスが交錯する、ジャンルを横断する内容で、不安定なテンションが全体を貫いている。時に静寂の瞬間を挟みつつも、突如として鋭角的で荒々しい爆発へと跳ね上がる、そのダイナミクスの幅がある種、儀式的。低域のうねりが身体的な感覚を呼び起こし、表層では粒立ったテクスチャーが絶えず変化する様は、曲としての整合性よりも場と身体が一体化した経験を重視しており、スタジオ作品というよりも生きられた音響の記録と感じられる。唐突に立ち上がって、気配のように漂い、また不意に消える音を聴いているうちに、ただその音の中に居るしかなくなるような没入感あふれる一枚。
ベルリン・テクノの象徴的人物、Marcel Dettmann が〈Running Back〉の「Mastermix」シリーズに登場。これまでのシリーズが伝説的クラブのサウンドに焦点を当ててきたのに対し、今回は Dettmann 自身のダンスフロア哲学を凝縮した一作で、彼が長年現場で使い倒してきた精密なエディットや未発表のアレンジが、ついに公式にまとめられた。内容は、Identified Patient のダークなトラックをピークタイム仕様にピッチアップした冒頭から幕を開け、90年代の Cristian Vogel や John Bender など、Dettmann 自身にとって重要な楽曲を大胆にカット&リフレーム。Clark のファンキーな「Dirty Pixie」や、2010年に手掛けた Junior Boys のリミックスも収録され、これまでディガー垂涎のレア音源だったものがようやく日の目を見る。全編にわたって、ポストパンクからテクノ、EBM、プロト・エレクトロまでを自在に往復するこの作品は、30年にわたってダンスフロアと向き合ってきた Dettmann の記録であり、同時にリスナーがその対話に立ち会える貴重なアーカイブとなっている。
〈Modern Love〉から初登場となる、CarrierとEquiknoxxの中心人物Gavsborgとの共作による7インチ『The Fan Dance』。Carrierが得意とするダブ・テクノ的な精度と、低音を効かせたステッパーズの骨格を軸にしたトラックに、Gavsborgの独特な声が差し込まれ、陰影のあるヒプノティックなムードを形作っている。A面の「The Fan Dance」は、鋭いハイハットや深いサブベースの上を親密な声が浮遊し、空間を大胆に使った音像が印象的で、必要最低限の要素で緊張感を生む、削ぎ落とされたリズムワークが際立っている。B面のダブ・ヴァージョンではさらにミニマルに削り込まれ、音の骨組みだけが露わになったような、冷たくも研ぎ澄まされた仕上がり。


アストリッド・ソネによる2024年の傑作『Great Doubt』を、交流のある気鋭アーティストたちが大胆に再解釈したリミックス/エディット集『Great Doubts Edits』。Conrad Pack、ML Buch、Blood Orange、Valentina Magaletti、Lolina、Smerz、Slauson Malone、HVADといった多彩な顔ぶれが、原曲の室内楽的な繊細さ、アートポップの親密さ、R&B的な温かさを、それぞれの視点から引き出している。インダストリアル・ダブの荒々しい解釈や、Autechreを思わせる12分超えの電子音響、ブライトで艶やかなソウル・ポップ、煌めくアンビエント・ポップ、歪んだ実験的R&B、ミニマルなビート・ポップなど、アプローチは実に多様。原曲の持つ静かな内省や切実な歌詞世界を尊重しつつも、時に大胆に逸脱し、聴き手に新しい解釈の余地を与えている。静謐で詩的なオリジナルを愛するリスナーにとっても、ダンス・フロア向けの再発見を求めるリスナーにとっても魅力的な、ソネの音楽世界を広げる一枚。
CD+画集(80ページ オールカラー AI生成画像189点掲載)
ハードカバー仕様 153×216mm
本作品は音とAI生成画像集から成っている。画像集は2025年1月6日に東京渋谷のWWWで開催されたMerzbow Free Noiseというコンサートにおいてプロジェクションで使用されたAI生成画像をまとめたものである。Merzbowでこのような映像の使用は近年珍しいことであり、むろんライブでのAI生成画像の使用は初の試みである。
コンサートは2部形式であり、その1部で演奏された楽曲のリハーサル音源の一つがCDの1曲目Peacock Analogyである。Sonicware社のTextureLab、Oscilator、CDに録音されたコンピューター音源をライブMixしている。2曲目のTenbyo Caterpillar 1はMerzbowの最も最近のスタジオ録音の一つである。こちらはノイズ・エレクトロニクス、コンピューターなどの複数のレイヤーをオーバーダブしている。
「Peacock Analogy」
「孔雀アナロジー」というタイトルは、孔雀の絵を参考画像にして荒廃した都市の風景を生成した結果、孔雀の形をした建物や金属構造物が生成されたことに基づいている。この現象は、AI画像生成のいくつかの要因が組み合わさって発生したようだ。孔雀の画像からAIは孔雀特有の形状(例えば、羽の広がり、首の形、全体のシルエットなど)を学習し、都市の風景を生成する際、AIは学習した孔雀の形状パターンを都市の建物や金属構造物に適用しようと試みた可能性がある。この場合、プロンプトが「荒廃した都市」「金属構造物」などという曖昧な表現であった為、AIは参考画像の孔雀に強く影響されたと思われる。「アナロジー」はAI が異なる概念間の類似性を認識し、一方の概念から他方の概念へパターンを転送するプロセスである。このケースでは、AIは孔雀の形状と建物や金属構造物の形状の間に類似性を認識し、孔雀の形状を建物や金属構造物に適用した可能性がある。このようにAI画像生成は予期せぬ結果を生み出すことがある。
「ミメーシス」 ミメーシスとは、古代ギリシャの哲学者プラトンやアリストテレスによって提唱された芸術理論で、芸術作品が現実世界や自然を模倣するという概念である。伝統的な芸術は、現実を忠実に再現すること、あるいは理想化された現実を表現することを重視してきた。AIアートは、大量の画像データを学習し、そのパターンを認識することで画像を生成する。この点で、AIは既存の画像を「模倣」していると捉えることができる。さらにAIアートにおけるミメーシスは、単なる模倣ではなく、創造的なプロセスの一部ということができる。AIは、学習したデータに基づいて新しい画像を生成することで、人間の創造性を拡張し、新たな芸術表現の可能性を切り開く可能性がある。
「模倣」には「イミテーション」「偽物」などといったマイナス・イメージもある。AIは既存のデータを学習して画像を生成するため、オリジナリティが低い、あるいは、AIは短時間で大量の画像を生成できるため、希少性が低い、あるいはAIには感情がないから芸術性が低いなどといった様々な意見がある。AIアートは大量生産される「ジャンクアート」のようなものだろうか? AIアートは「アートに似て非なるもの」だろうか? AIアートは、従来の芸術の概念をどのように変えるのか、人間の創造性をどのように拡張するのか、また、そもそもAI生成画像はアートなのか、制作者は一体誰なのか、著作権はどこにあるのか等々という議論が続いている。
秋田昌美
*テキストの一部はGemini (Google)とのチャットを参考にしています。
A Part of Text by AI-assisted with Gemini (Google).
