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Eamon Sprod - Foil Void Join Avoid (2CD)
Eamon Sprod - Foil Void Join Avoid (2CD)Aposiopèse
¥3,546

Tarab名義で知られるEamon Sprodによる最新作『Foil Void Join Avoid』。都市の床、壁、天井、通路、家具、空調、紙、金属、埃といった日常の周縁にある物質を録音素材として扱い、環境そのものを音の共作者として提示する2枚組作品。自然の美しさを記録するフィールド録音とは対極にある、反自然主義的な都市音響の探求が貫かれている。ここで響く音は、場所の説明ではなく、場所が自ら発する振動そのもの。壁の反射、床の軋み、プラスチックの歪み、空調の低周波が層を成し、都市の内部構造が抽象的な音の圧力として立ち上がる。物質の触覚が強く、金属の擦過音や紙の微細な揺れが、まるで自律的に動いているように聴こえる。録音者が風景を描写するのではなく、環境が勝手に音を発し、聴き手の周囲に空間を形成していくような構造が特徴的。フィールド録音、ノイズ、サウンドアートの境界を横断しながら、都市の忘れられた場所や物質の存在感を音として浮かび上がらせる、現代都市音響。

Thomas Tilly - Birds Measuring Space (CD)
Thomas Tilly - Birds Measuring Space (CD)Aposiopèse
¥2,958

フランスのサウンドアーティストThomas Tillyが、コロンビア・リオクラロ自然保護区で録音した 洞窟性鳥類グアチャロの巨大コロニーを記録した作品『Birds Measuring Space』。鳥類では極めて珍しい可聴域でのエコーロケーションを持つ種で、その鋭いクリック音や叫び声が洞窟の壁に反射し、空間そのものを測定するような音響現象が立ち上がる。本作は編集や加工を一切施さず、現場で起きている音の構造をそのまま提示する点が特徴。数千羽が渦を巻くように集まる場面では、金属的なノイズが層を成し、自然音の美しさと暴力性が同時に現れる。さらに各トラックの間には、録音の残留ノイズやエコーロケーション信号の断片をネガとして扱った分析パートが挿入され、生物音とデジタル処理の境界が揺らぐ独特の質感を生む。鳥=美しい歌というロマン主義的自然観を批評しながら、自然環境の複雑な物理現象を音として提示する、フィールド録音と音響芸術の交差点に位置する一枚。

小瀬村晶 Akira Kosemura - Polaroid Piano (15th Anniversary Edition) (LP)小瀬村晶 Akira Kosemura - Polaroid Piano (15th Anniversary Edition) (LP)
小瀬村晶 Akira Kosemura - Polaroid Piano (15th Anniversary Edition) (LP)Room40
¥4,154

オリジナルは2009年リリースの、ピアノ・アンビエント、ポスト・クラシカルの名作として長く愛されてきた小瀬村晶の代表作『Polaroid Piano』が、15周年記念盤で登場。フェルトでミュートしたアップライトピアノをモノラル録音し、鍵盤のタッチ音や椅子の軋み、空気の揺れ、そしてLawrence Englishによるフィールドレコーディングを丁寧に織り込んだ、パーソナルで静かな音のスナップショット。ポラロイド写真というテーマの通り、収められた12の小品はどれも短く、柔らかく霞んだフェルト・ピアノの響きが、まるでソフトフォーカスの写真のように淡く輪郭をにじませる。シンプルなメロディーが静かに反復し、微細な環境音が背景に溶け込む音像は、音楽がその場の空気ごと記録されているかのよう。15周年盤では新たに「Enough Grace」が追加。アルバム全体に温度のある優しい質感が広がる、時間の手触りまで封じ込めたような、長く手元に置きたくなる一枚。

Annea Lockwood - World Rhythms (CD+Book)Annea Lockwood - World Rhythms (CD+Book)
Annea Lockwood - World Rhythms (CD+Book)Room40
¥3,954

1975年に制作され、長らく入手困難だったAnnea Lockwoodの代表作『World Rhythms』が、〈Room40〉によって再構築・再発。5台のリール・トゥ・リールデッキと巨大なゴングを用い、自然界の音を多層的に重ねたマルチチャンネル・フィールド録音の最初期作品で、火山の轟き、波のうねり、カエルの合唱、沸騰音、鳥の声、遠くの機械音など、環境音を素材ではなく世界の脈動そのものとして扱い、音がゆっくりと重なり、ほどけ、また現れる壮大な音響風景を構築する。自然音がオーケストラのように響き、時間の流れそのものを聴くような環境音楽・サウンドアートの金字塔。オリジナル37分版に加え、6つのパートに再構成された新バージョンを収録。36ページのブックレットには制作背景や資料が豊富に掲載され、アーカイブとしても決定版と言える内容。

David Shea - Meditations (CD)David Shea - Meditations (CD)
David Shea - Meditations (CD)Room40
¥2,487

John Zornや巻上公一などとの共作でもおなじみ米実験音楽界の大ベテランDavid Shea。実に14歳の頃から「洞窟」と音や儀式、仏教の教えの関連性へと魅了されてきた彼が、般若心経のテクスト、アンビエント、現代音楽、フィールド録音を緻密に組み合わせた、深い内省へと沈み込む音響作品『Meditations』。古いレコードの断片、声の影、電子音の揺らぎ。それらが丁寧に重ねられ、抽象的な物語性と儀式的な空気を生み出している。静寂とざわめきがゆっくりと入れ替わる構造は、まるで呼吸のように自然で、聴くほどに精神の奥へと導かれていく。瞑想的でありながら、どこか緊張感を帯びた音の流れは、Sheaの音で映画を作るような独自の手法が最も美しく表れた瞬間。外界の喧騒から離れ、内なる深層へと静かに沈んでいくための音楽。

Cleared - Lustres (CD)
Cleared - Lustres (CD)Room40
¥2,487

結成15周年を迎えたシカゴの音響デュオClearedによる、電子音、フィールドレコーディング、アコースティック断片を長尺の音響風景として編み上げた最新作『Lustres』が〈Room40〉から登場。Clearedの制作は、個別に録音した素材を互いに送り合い、加工し、再び組み直すという独特のプロセスが核となる。本作でも、古いデジタル録音機の荒れた質感と、最新スタジオのクリアな音像が同じ平面に並置されることで、時間の層が折り重なるような音の深みが生まれている。フィールドレコーディングの微細な粒子、低周波の揺らぎ、ギターやパーカッションの残響が、判別できないほど加工されながらひとつの地形のように連なっていく。彼らが長年探求してきた素材の再構築をさらに推し進め、暗い輝きを放つ音響世界を描き出した逸品。

Alvin Curran - ARCHEOLOGY // ARCHEOLOGIA (CD)
Alvin Curran - ARCHEOLOGY // ARCHEOLOGIA (CD)ROOM40
¥2,487

前衛音楽集団Musica Elettronica Viva(MEV)の中心人物として知られ、50年以上にわたり電子音響と環境音の境界に身を置き続けてきたAlvin Curranによる、1970年代に録音された未発表テープ素材をもとに、現在の視点で再構築した新作にしてアーカイブ作品『ARCHEOLOGY // ARCHEOLOGIA』。収録されているのは、VCS3やSergeモジュラーによるアナログ電子音、環境音の断片、テープの揺らぎといった70年代当時の素材を、Curran自身が現在の耳で再編集した2曲。「Le Serra」では、アナログ特有の不安定な揺れが長い時間の層を描き、電子音の粒子がゆっくりと浮かび上がる。「Othello By Night」では、環境音のコラージュとドローンが交差し、遠景と近景が入れ替わるような空間が広がる。Curranの作品に通底する、音を配置するセンスの鋭さは健在で、音数は決して多くないが、ひとつひとつの音が長く尾を引き、空白の時間が音の意味を変えていく。1970年代の未発表素材を未来へ向けて再構築した重要な一枚。

Brad E. Rose - The Sound Leaves (CD)
Brad E. Rose - The Sound Leaves (CD)ROOM40
¥2,487

オクラホマを拠点にアンビエント、フォークロア的電子音楽を探求してきたBrad E. Roseによる、落ち葉を踏む音という最小の物音から始まった、環境と人間の関係性をめぐる音響作品『The Sound Leaves』。アルバムの前半は、来場者が落ち葉の上を歩くと、その音がマイクで拾われ、リアルタイムで処理され、木立の中に設置されたスピーカーから響き返されるというインスタレーションの録音をもとに構成。乾いた葉が擦れる微細なノイズ、足音のリズム、風の気配。それらが電子処理によって柔らかく広がり、音は大きく変化しないようでいて、細かな揺らぎが積み重なり、時間の流れそのものが音として感じられるよう。後半の「In Collapse」は、同じ素材を1年後に再処理したもので、音像はより暗く、深く沈み込む。遠くで鳴る低周波の揺れ、葉の擦過音が影のように漂い、環境の変化が音の質感に刻まれていく。音を通して環境の変化を聴くという体験を形にした、サウンドアート的作品。 

KiF Productions - Music To Watch Seeds Grow By 010: KiF PRODUCTIONS (Passiflora) (CS)KiF Productions - Music To Watch Seeds Grow By 010: KiF PRODUCTIONS (Passiflora) (CS)
KiF Productions - Music To Watch Seeds Grow By 010: KiF PRODUCTIONS (Passiflora) (CS)Music to Watch Seeds Grow By
¥2,964

植物の成長をテーマにした人気シリーズMusic To Watch Seeds Grow Byの第10作目。KiF Productionsによる本作『Music To Watch Seeds Grow By 010: Passiflora』は、トケイソウの種子の休眠から発芽、光への伸長、開花、受粉、結実、そして土へ還るまでのライフサイクルを音のレイヤーで丁寧に描いたアンビエント、サウンドコラージュ作品。フィールド録音、柔らかなシンセ、木管、チャイム、民族的な声、短波ノイズなど多様な素材が静かに重なり、自然物の時間軸で進むような音響環境をつくり出している。音は急がず、ゆっくりと形を変えながら進み、微細な変化が積み重なることで成長が音として立ち上がるようで、鳥の声や風の気配が電子音と有機的に溶け合い、コラージュの多層性が作品に奥行きを与える。劇的な展開ではなく、静かな変化を見守るような聴き心地が特徴で、シリーズの中でも特に完成度の高い一本。

Patricia Wolf - Music To Watch Seeds Grow By 009: Patricia Wolf (Yarrow)  (CS)Patricia Wolf - Music To Watch Seeds Grow By 009: Patricia Wolf (Yarrow)  (CS)
Patricia Wolf - Music To Watch Seeds Grow By 009: Patricia Wolf (Yarrow) (CS)MUSIC TO WATCH SEEDS GROW BY
¥2,964

植物の成長や生態系の営みをテーマにしたシリーズ『Music To Watch Seeds Grow By』の第9作目にPatricia Wolfが登場。2024年夏にロッキーマウンテン生物研究所で行われたアーティスト・イン・レジデンスを起点に、植物生態学者との共同調査やフィールド録音を取り入れながら、植物の生命プロセスを音で描いたコンセプト作。柔らかいシンセの層がゆっくり広がり、風や土の湿り気を思わせる微細なフィールド録音が静かに寄り添う。音の成長が聴こえるような構造で、ひとつのモチーフが少しずつ膨らみ、新しい層が自然に加わる。静けさの中に有機的な動きがあり、植物の生命を音で観察するような、静かで有機的なアンビエント作。B面には、現地で録音したフィールド録音に加え、インスピレーション源となった生態学者Paul CaraDonna博士によるガイド付きメディテーションを収録し、自然の営みに耳を澄ませる。

Turn On The Sunlight Feat. Sam Gendel - Warm Waves (Clear Vinyl LP)Turn On The Sunlight Feat. Sam Gendel - Warm Waves (Clear Vinyl LP)
Turn On The Sunlight Feat. Sam Gendel - Warm Waves (Clear Vinyl LP)Tokonoma Records
¥5,362

LAを拠点に活動するJesse PetersonとMia Doi ToddのプロジェクトTurn On The Sunlightが、Sam Gendelを迎えて制作したスピリチュアル・アンビエント作品『Warm Waves』が、クリアヴァイナル仕様で登場。パンデミック初期にホームレコーディングへ回帰したPetersonが、テープループやモジュラーシンセを使いながら、自然と音楽の境界が溶かすように作り上げた一枚。柔らかいサックスの息遣い、風や鳥の声のような環境音、ゆらぎを帯びたパーカッションが重なり、オーガニックな音世界が広がる。Laraajiを迎えた「Wander The Open Sky」、Carlos Niño & Friendsによる「Passing Rain」のリミックスなど、LAスピリチュアル・ジャズ周辺の重要人物が多数参加しているのも聴きどころ。波のように寄せては返す反復、空気のように軽やかな即興、Gendelのサックスが描く影と光。静かな祝祭のような温度を持つ、心をほどく音楽。

Turn On The Sunlight Feat. Sam Gendel - Warm Waves (LP)Turn On The Sunlight Feat. Sam Gendel - Warm Waves (LP)
Turn On The Sunlight Feat. Sam Gendel - Warm Waves (LP)Tokonoma Records
¥4,567

LAを拠点に活動するJesse PetersonとMia Doi ToddのプロジェクトTurn On The Sunlightが、Sam Gendelを迎えて制作したスピリチュアル・アンビエント作品『Warm Waves』。パンデミック初期にホームレコーディングへ回帰したPetersonが、テープループやモジュラーシンセを使いながら、自然と音楽の境界が溶かすように作り上げた一枚。柔らかいサックスの息遣い、風や鳥の声のような環境音、ゆらぎを帯びたパーカッションが重なり、オーガニックな音世界が広がる。Laraajiを迎えた「Wander The Open Sky」、Carlos Niño & Friendsによる「Passing Rain」のリミックスなど、LAスピリチュアル・ジャズ周辺の重要人物が多数参加しているのも聴きどころ。波のように寄せては返す反復、空気のように軽やかな即興、Gendelのサックスが描く影と光。静かな祝祭のような温度を持つ、心をほどく音楽。

Grimm Grimm - Untitled II (LP)Grimm Grimm - Untitled II (LP)
Grimm Grimm - Untitled II (LP)Myths of the Far Future
¥4,400

かつてはロンドンのバンドScreaming Tea Partyのフロントマンとして活動し、その後、My Bloody ValentineのKevin Shieldsが設立した〈Pickpocket Records〉からソロ名義でデビュー、欧州インディー、実験音楽シーンで確かな存在感を築いてきた東京出身でロンドンを拠点に活動するKoichi Yamanohaによるソロ・プロジェクトで、ネオフォーク、バロック・ポップ、エクスペリメンタル・ロックを横断する独自の音楽性で知られているGrimm Grimm。『Untitled II』は、Grimm Grimmが4トラックカセットで録りためたデモ、海の音、母親のハミング、睡眠中の声、スーパーのフィードバックなど、生活の中で偶発的に生まれた音を素材として組み上げた非常に個人的な記録。アコースティック楽器の柔らかい響きが、音素材と自然に混ざり合い、まるで生活そのものが曲になったような感覚を覚える。フォークの柔らかさと、日常の音をそのまま扱う大胆さが交差する、プライベートで、実験的な一枚。

Turn On The Sunlight - Iseo (CD)Turn On The Sunlight - Iseo (CD)
Turn On The Sunlight - Iseo (CD)Music From Memory
¥3,082

マルチ奏者、作曲家、プロデューサーのJesse PetersonとLAの大人気パーカッショニストCarlos Niñoを中心とした音楽プロジェクト、Turn On The Sunlightによる、ロサンゼルス、東京、ロンドン、メキシコのサン・ミゲル・デ・アジェンデ、そしてハワイ・マウイ島など、世界各地で録音された素材を編み込んだレイアーが重なり合うアンビエント作品『Iseo』。Laraaji、Mia Doi Todd、Ko Ishikawa、Luis Pérez Ixoneztliなど、国境を越えた多数の音楽家が参加。シンセ、ギター、ツィター、フルート、尺八、声、環境音が柔らかく重なり、オーガニックで呼吸する音楽が生まれている。音は配置されるのではなく、時間の中で自然に沈殿し、混ざり合い、形を変えていく。中心曲「Medianoche En La Calle Aurora」は15分にわたり、光と影のあいだを漂うような静かな変化を描く長編。コミュニティの演奏が生む開放性が強く、個人の作品というより場としての音楽が広がる。静かで温かく、どこか神秘的な一枚。

Steve Roden - The Radio / Airria (Hanging Garden) / Vein Stem Is Calm (LP)
Steve Roden - The Radio / Airria (Hanging Garden) / Vein Stem Is Calm (LP)Sonoris
¥3,869

LAのサウンドアートの重鎮、マルチメディア・アーティスト、また〈DUST-TO-DIGITAL〉等の骨董音源復刻レーベルへの音源提供者として(I Listen To The Wind That Obliterates My Tracesは本当に素晴らしい仕事でした)78'sコレクターとしての顔まで持つSteve Roden。〈Wire〉誌でも00年のベスト・エクスペリメンタルCDとして選出された1999年作がLP/CDにて21年度復刻。自身の声とファウンド・サウンドのループを軸に制作され、乾いた物音が織りなす水墨画のような音響作品であり、Arvo Partにも通じる霊的な描写が素晴らしい名盤。Ralf Wehowsky (RLW)による音素材を用いた"Vein stem is calm" (1996)、シェーンベルクの作品『Airria ( hanging garden )』を作中に登場させた楽曲で、Youtubeでも再生回数やコメント数が際立った人気を見せる"Airria ( hanging garden )"の2曲を追加収録した拡張再発盤。Giuseppe Ielasiによる新規マスタリング。

Steve Roden - The Radio / Airria (Hanging Garden) / Vein Stem Is Calm (CD)
Steve Roden - The Radio / Airria (Hanging Garden) / Vein Stem Is Calm (CD)Sonoris
¥2,687

LAのサウンドアートの重鎮、マルチメディア・アーティスト、また〈DUST-TO-DIGITAL〉等の骨董音源復刻レーベルへの音源提供者として(I Listen To The Wind That Obliterates My Tracesは本当に素晴らしい仕事でした)78'sコレクターとしての顔まで持つSteve Roden。〈Wire〉誌でも00年のベスト・エクスペリメンタルCDとして選出された1999年作がLP/CDにて21年度復刻。自身の声とファウンド・サウンドのループを軸に制作され、乾いた物音が織りなす水墨画のような音響作品であり、Arvo Partにも通じる霊的な描写が素晴らしい名盤。Ralf Wehowsky (RLW)による音素材を用いた"Vein stem is calm" (1996)、シェーンベルクの作品『Airria ( hanging garden )』を作中に登場させた楽曲で、Youtubeでも再生回数やコメント数が際立った人気を見せる"Airria ( hanging garden )"の2曲を追加収録した拡張再発盤。Giuseppe Ielasiによる新規マスタリング。

Luc Ferrari - L’œuvre électronique (10CD BOX)
Luc Ferrari - L’œuvre électronique (10CD BOX)INA-GRM
¥11,642

電子音楽ファン必須!!! 没後も各方面に多大な影響を与え評価され続ける巨匠、Luc Ferrariの軌跡を収めた悶絶10枚組ボックス!Iannis Xenakis、Pierre Schaefferらも参加しミュジーク・コンクレートのなんたるかを世に知らしめた60年の歴史的VA "Musique Concrete"収録曲に始まり、環境音をあるがままに捉えた名シリーズ"Presque Rien"、ファンにも人気が高い初期テープ音楽の傑作"Heterozygote"、00年代以降の作品まで濃厚に収録。コンクレートが再注目される現代にもやはりこの素晴らしい世界観は永遠です。106ページにも及ぶブックレット(英語/仏語併記)が付属。

CD1: “Étude aux accidents”, “Étude aux sons tendus”, “Étude floue”, “Échantillon pour mimes”, “Visage V”, “Tête et queue du dragon”, “Tautologos I”, “Tautologos II”, “Music Promenade”.
CD 2: “Hétérozygote”, “J’ai été coupé”, “Petite symphonie intuitive pour un paysage de printemps”.
CD 3: “Presque rien n°1 ou le lever du jour au bord de la mer”, “Presque rien n°2 ou Ainsi continue la nuit dans ma tête multiple”, “Presque rien avec filles”, “Presque rien n°4 La remontée du village”.
CD 4: “Danses organiques”.
CD 5: “Ouvert-Fermé”, “Unheimlich Schön”, “Dérivatif”.
CD 6: “Dialogue ordinaire avec la machine ou trois fables pour bande doucement philosophiques”, “Strathoven”, “Capricorne”, “Chute libre”.
CD7: “Far-West News 1 : De Santa Fé à Monument Valley”, “Far-West News 2 : De Page à Grand Canyon”.
CD 8: “Far-West News 3: De Prescott à Los Angeles”, “Archives génétiquement modifiées”.
CD 9: “Les Anecdotiques”.
CD 10: “L’escalier des aveugles”, “Les Arythmiques”

V.A. - Blues in the Mississippi Night (CD)V.A. - Blues in the Mississippi Night (CD)
V.A. - Blues in the Mississippi Night (CD)Lomax Archive
¥1,982

1947年、Alan Lomaxがニューヨークのデッカ・スタジオにBig Bill Broonzy、Memphis Slim、Sonny Boy Williamsonらを招き、ブルースの起源と黒人の現実を語り、歌わせた歴史的録音『Blues in the Mississippi Night』。当時、彼らが語った内容、ミシシッピ・デルタの生活、ジム・クロウ法下の暴力、労働キャンプや刑務所農場の実態はあまりに率直で危険だったため、3人は偽名でクレジットされたほど。音楽的には、Broonzyの乾いたギター、Memphis Slimの都会的でありながら土の匂いを残すピアノ、Williamsonの鋭くも祈りのようなハープが交互に現れ、語りと歌がひとつの流れとして続いていく。ブルースの曲というより、土地の温度、身体の記憶、沈黙の重さがそのまま音になったような質感で、語りの後に続く歌は言葉の余韻を抱えたまま響き、音楽が慰めではなく証言として機能しているのがわかる。ブルースの源流と黒人の現実を記録した、音楽史、社会史の両面で価値ある復刻。

Shape of the Moon - When the land is laid bare (LP)Shape of the Moon - When the land is laid bare (LP)
Shape of the Moon - When the land is laid bare (LP)Marionette
¥5,646

カリフォルニアを拠点に活動するデュオShape of the Moonによる、詩とエレクトロアコースティック音響が緊密に結びついた音の物語『When the Land Is Laid Bare』。メンバーは、詩人・パフォーマーのBenjamin Burkeと、サウンドアーティストのBear Glass。本作の録音は、モハーヴェ砂漠の夜空の下で行われたライブと、Bear Glassが所有するオフグリッドスタジオでのセッションを中心に構成されている。音楽は、Burkeの語りが中心にありながら、モジュラーシンセ、シタール、ベース、ローズ、ベル類、サックスなどがゆっくりと地形を変えるように重なり合う。語りは単なる朗読ではなく、音と同じ呼吸で進むもうひとつの楽器として機能し、言葉が風景を描き、音がその輪郭を広げていく。耳元の語りと、砂漠の広がりを思わせる空間性が同時に存在し、近さと遠さが同じフレームに収まるような独特の感覚。静けさの中に物語が流れていく言葉と音響というアプローチを深く掘り下げた一枚。

Jana Irmert & 7038634357 - Portals / Rope (LP)Jana Irmert & 7038634357 - Portals / Rope (LP)
Jana Irmert & 7038634357 - Portals / Rope (LP)Portraits GRM
¥3,298

Jana Irmert と 7038634357 によるスプリット作 『Portals / Rope』。Irmert の「Portals」は、ブラジルとコロンビアのアマゾン熱帯雨林で録音された音だけを素材に構成された作品で、人間の耳には届かない超音波や水中の響き、無数の昆虫やカエル、コウモリやイルカの活動音を使用し、森の奥に潜む見えない世界を音楽として提示している。耳を澄ませば、森の奥底に広がる異界的な音の網が浮かび上がる。Irmert の手つきは博物学的でもドキュメンタリー的でもなく、あくまで個人的かつ詩的に自然界の音を再構成してゆく。7038634357 の「Rope」は、タイトル通りロープをイメージの軸にしている。ロープが撚り合った繊維で張力を保つように、音も複数の層やテクスチャが組み合わさり、緊張感と支え合う構造を作り出している。結び目や摩擦がロープを支えるように、旋律や音のアクセントが聴き手の感覚に引っ掛かりを与え、全体の張り詰めたけれど崩れない空気を生んでいる。

Perila -  7.37/2.11 (LP+DL)Perila -  7.37/2.11 (LP+DL)
Perila - 7.37/2.11 (LP+DL)VAAGNER
¥3,468

ベルリン拠点のAlexandra ZakharenkoことPerilaが、過去EPやコンピレーション収録曲を再編集してまとめ上げた作品『7.37/2.11』。フィールド録音、囁き声、微細な電子音を織り交ぜながら、日常の奥に潜む揺らぎを静かに描き出すアンビエントで、低音の柔らかな揺らぎと曖昧な輪郭のドローン、音が空気に溶けていくような質感に、生活音のようなノイズや遠くの囁き声がゆっくりと浮かび上がる。ドローン主体でありながら、音の配置にはモダン・クラシカル的な構築感があり、細部の変化が静かなドラマを生む。眠気と不安が同居するような独特の空気が漂う、Ulla、Romance、Hoaviなど現行アンビエントに通じる音世界。派手さはないが、耳を近づけるほどに豊かな質感が現れる一枚。

塩見允枝子 / Mieko Shiomi - Requiem For George Maciunas (LP+A4 booklet+DL)塩見允枝子 / Mieko Shiomi - Requiem For George Maciunas (LP+A4 booklet+DL)
塩見允枝子 / Mieko Shiomi - Requiem For George Maciunas (LP+A4 booklet+DL)Art into Life
¥4,400

学生時代に参加した"グループ音楽”での先鋭的な音楽活動、また1964年からはフルクサスへ参加した事でも知られる塩見允枝子氏。1990年に招聘されたヴェネチアのフルクサス・フェスティバルは、その後の氏の活動に大きな変化を与える出来事となり、同年に創始者であるジョージ・マチューナスへの追悼を込め鎮魂曲をカセットフォーマットにて自主出版。
シンセサイザーのチェンバロとオルガンの音色で演奏した自作曲、逆再生した自身の声をテープに記録、その音源を業者に持ち込みヴェネチアの会場で録音した環境音と合成/編集を行ったテープ音楽作品。ラ・モンテ・ヤング、マリアン・ザジーラ、エリック・アンダーセン、ウィレム・ドゥ・リダー、ケン・フリードマンらフルクサスの重要作家らの声も使用、テープの特性を利用しユニークなアイデアと構造を盛り込んだ、氏の音源の中でも特殊な位置付けとなる作品。 

塩見氏が本再発版の為に書き下ろした新たな解説文、会場で撮影された当時の写真資料やスコアを掲載した、A4サイズの全8ページブックレット付き(日本語/英語)。LP版はDLコードが付属。マスタリングはGiuseppe Ielasiが担当。

鈴木昭男 Akio Suzuki - いっかいこっきりの「日向ぼっこの空間」 Only Just Once, Space in the sun (2CD)
鈴木昭男 Akio Suzuki - いっかいこっきりの「日向ぼっこの空間」 Only Just Once, Space in the sun (2CD)Art into Life
¥3,500

凡そ1年半を掛け1988年に完成、標準時子午線が通る地点で「秋分の日に、一日、自然に耳を澄ます」行為の為に作られた、鈴木昭男氏の主要サウンド・プロジェクト"日向ぼっこの空間”。図面や当時の関係資料、テキストを掲載した44ページブックと2つの空間録音をセットにし作品化。この巨大な土壁の空間の録音は過去に極一部を切り取ったパフォーマンス音源が出ているものの、このプロジェクトの趣旨である空間そのものの環境音というのは残されておらず、今回の音源には実際に鈴木氏が座り音を聴いた地点の”無人の空間フィールドレコーディング(1993年 - 60分)"を初収録 (ディスク2には空間でのパフォーマンスを収録)。現在は取り壊され体感する事が出来ない土壁の柔らかなエコーの響きが蘇る。


CD1 : 空間の記録 (60’00)
:日向ぼっこの空間を3通りの方法で録音したうちの一つで、エディット無しで1時間を切り取ったもの。
Recorded by Yoshihiro Kawasaki

CD2 : 空間での遊び 投げかけ (41’30)
:日向ぼっこの空間で、鈴木氏が拾った木の枝や小石でパフォーマンスをした記録。

Play1 : 12’54
Play2 : 12’26
Play3 : 15’49
Played by Akio Suzuki
Recorded by Yoshihiro Kawasaki

[BOOK]
Text:四方幸子, 中川真, 鈴木昭男, 川崎義弘
Drawings:鈴木昭男

高野昌昭 / Masaaki Takano - しずくたち / Shizukutachi (Clear Vinyl LP+DL)高野昌昭 / Masaaki Takano - しずくたち / Shizukutachi (Clear Vinyl LP+DL)
高野昌昭 / Masaaki Takano - しずくたち / Shizukutachi (Clear Vinyl LP+DL)Art into Life
¥4,500

サウンド・アートのみならず、ニューエイジ/アンビエント・リスナーにもレコメンドしたい素晴らしい一枚!40分間にも渡り水滴が静かに滴る音が反響し続ける、国産フィルレコ・アンビエント金字塔!先駆的音響技術者であり、実用系フィルレコ・ニューエイジ傑作『爽 ~目覚めと眠りの音風景~』でも知られる高野雅昭氏が、霊峰で「天啓」を受けた際における純朴な音との出会いの感動を再現すべく作り上げた伝説的スタジオ作品『しずくたち』が栃木の名店〈Art into Life〉より待望の再発。

50年代前半よりフリーの音響プランナーとして主に舞台音響を担当、80年代中頃からは自作音具と収集した民族楽器による"音あそび”と題したパフォーマンスを開始、主宰の「音あそびの会」では参加者と共に活動に取り組んだ高野昌昭氏(1927-2007)。音響効果の専門家としての傍ら70年代以降は自然音の録音に熱中、その再現の一つとして自作音具"水琴竹”のシステムをスタジオに組み、上質な水滴の音のみを捉えた78年の録音《しずくたち》。オリジナルLPの仕様である、特殊紙をあしらった美しい装丁のジャケット、透明度の高いクリアヴァイナルを再現、新たに金子智太郎氏(日本美術サウンドアーカイヴ主宰)による詳細な解説ブックレットを付属させた復刻版。

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