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ボサノヴァの巨匠として歴史にその名を残した偉才アントニオ・カルロス・ジョビンと、ブラジルの伝説的シンガー、エリス・レジーナが共演を果たした1974年のマスターピース『Elis & Tom』の2024年、50周年記念リイシュー盤!ボサノヴァ/ラテン・ジャズの不朽の名作として今も人気の高い一枚であり、ブラジリアン・ポピュラー・ミュージックの入門にも最適です。
限定クリア・ヴァイナル仕様。ボサノヴァの神様として知られるJoao Gilbertoの初期三部作のラストに当たる1961年のセルフ・タイトル3rdアルバムがアナログ復刻!!プロデューサーとして迎えた偉大なる作曲家/編曲家であるAntonio Carlos JobimとWalter Wanderley、そして、彼のアンサンブルとのコラボレーションから生まれた、ブラジル音楽の中でもトップクラスの一枚としておなじみのマスターピース。信じられないほどに繊細かつ優雅であり、そして、凄まじい存在感を携えた珠玉の演奏を収めています。限定300部。
ボサノヴァの代名詞と言えるブラジルの歌手、詩人、ギタリストことジョアン・ジルベルトが1959年に発表した大傑作1stアルバムのUS盤The Warm World Of João Gilberto』がクリア・ヴァイナル仕様でアナログ・リイシュー。新たな時代の到来を告げた、ボサノヴァの最初期の作品として広く認知されている世紀のマスターピース。同ジャンルの入門にも是非。
1973年にブラジルポリドールからリリースされた、アフロ・ブラジリアンの躍動感とコーラス・ワークの強い存在感が魅力のレアグルーヴ・クラシック、Trio Ternuraによる「A Gira」。細かなパーカッションの刻みと柔らかいコーラスが重なり、70年代ブラジルの土着的なグルーヴが自然に立ち上がる。ミッドテンポのリズムは跳ねすぎず、しかししっかりと身体を前に押す推進力を持ち、ギターのカッティングや控えめなホーンが曲の輪郭を整える。派手さよりも配置の巧で聴かせるタイプのブラジリアン・ソウルで、繰り返し聴くほどクセになる中毒性がある。オリジナル盤はコレクター市場で高額取引されるレア盤としても知られる、70年代ブラジルの魅力が詰まった一枚。
ブラジル音楽を代表する作曲家、シンガーのマルコス・ヴァーリが残した初期の名作がなんと50年以上ぶりの初のレコード再発。ボサノヴァ、サンバジャズ、サイケ・フォーク、モダン・ソウルへと自在にスタイルを変えながら常に第一線で活躍してきた彼の、そのキャリアの中でもボサノヴァの基礎を築いたと語られる重要な一枚。ブラジル音楽史上もっとも愛される名曲「Samba de Verão」を収録し、兄パウロ・セルジオとの名コンビによる流麗なメロディが全編を貫く。柔らかくどこか儚げな歌声、夜の静けさを思わせるアコースティック・ギター、そしてエウミール・デオダートらによる優雅なストリングス・アレンジが、ボサノヴァの繊細さとMPBの広がりを美しく結びつけている。都会的で爽やかな質感の中に、ブラジル音楽特有のほのかな哀愁が漂う、60年代作品の中でも特に完成度の高い一枚。

最終入荷です、お見逃しなく!Mei Semones参加!シカゴを拠点に活動するギタリストのMatt Goldと、トランペット奏者・プロデューサーのWill Millerの二人によるコラボ作『Horizon』が〈INTERNATIONAL ANTHEM〉より登場!穏やかな湖畔の午後のような、陽光に包まれた美しく深い音世界を描き出すような音楽で、60〜70年代のブラジル音楽への共通の愛情を出発点に、アコースティックギターを中心に据えたセッションから始まり、やがてシンセや弦、管楽器を交えた豊かなオーケストレーションへと拡張していく。柔らかくも緻密に編み上げられたサウンドは、アンビエント、ジャズ、クラシカル、フォークが自然に溶け合い、叙情と実験精神が絶妙なバランスで共存している。沈黙や静寂を音楽に取り込むように音の余韻や間を大事にして、感情を繊細に伝える感性、温かく開けた音の中に、儚さや距離感が滲んでいるようなメランコリア。ブラジル音楽を「素材」ではなく「精神性」として捉え、現代のシカゴの音響感覚で翻訳し直したような作品で、ブラジル音楽への地続きのオマージュであり、静かで深い共鳴が感じられる。夕暮れの水面に差し込む光がゆらめく、一瞬のきらめきを留めようとするような美しくも儚い音楽。

ブラジルのAzymuthが1980年に発表した、サンバ、ジャズ、ファンク、電子音響を独自に融合したクレイジー・サンバ・スタイルがさらに洗練され、ブラジリアン・クロスオーバーの基準点となった『Outubro』。音の核を担うのはJosé Roberto Bertramiのキーボード。Rhodes、シンセ、オルガン、ヴォコーダーが織りなすメロウでコズミックな音色がアルバム全体を包み込む。サンバの跳ねるリズムとジャズファンクのムードが自然に溶け合い、都会的で軽やかなグルーヴが心地よく広がる。Azymuthの3人はそれぞれ強い個性を持ちながら、音がぶつからず、ひとつの流れとして自然にまとまる。全体に感じる湿度を含んだ音像は、ブラジルの風景がそのまま音に染み込んだかのよう。Chick Coreaの「500 Miles High」やMilton Nascimento「Outubro」のカバーも収録された、柔軟かつ完成度高い名盤。

1950年代、10代の頃からジョアン・ジルベルトやヴィニシウス・デ・モライス、アントニオ・カルロス・ジョビンなど、ボサノバの音楽革命に参加した数人の歌手や作曲家と親交を深めてきた「ボサノバのミューズ」ことNara Leão。1968年に〈Philips〉に残したアルバムがアナログ・リイシュー。1963年までに、数年間アマチュアのシンガーとして活動した後、プロとなり、セルジオ・メンデスともツアーを共にする事に。Manuel Barenbeinによるプロデュースのもとで作り上げたトロピカリア〜バロック・ポップの一大傑作!
ミルトン・ナシメントとロー・ボルジェスがトニーニョ・オルタ、ベト・ゲチスらクルビ・ダ・エスキーナの仲間たちと共に生み出したブラジル音楽史上最も重要な作品の一つ、1972年作『Clube da Esquina』の続編で、オリジナルは1978年リリースの『Clube da Esquina 2』が〈Klimt Records〉より待望のリイシュー。音楽的には前作のサイケデリックで実験的な響きを引き継ぎつつも、今作ではアコースティックで素朴な質感がより前面に出ており、土着性と普遍性が自然に溶け合っている印象。ミルトンの温かくも切実な歌声、詩的な歌詞、複雑で美しいコード進行が絡まりながら、ブラジルの風景や人々の営みが音楽を通して立ち上がるよう。サンバやMPB、ジャズ、フォーク、ロックなどを織り交ぜながら、ブラジル独自の精神性と普遍的な叙情を同時に感じさせる作品に仕上がっている。1970年代ブラジル音楽のひとつの頂点といえる作品。
松下誠プロデュース、清水靖晃ら日本屈指のミュージシャンが参加し、AOR、ジャズ・フュージョン、ファンク、ボサノヴァを洗練のアレンジで融合した傑作がリイシュー。
和モノ再発を数多く手掛けるWewantsoundsから、ミルキー・ウェイによる1979年作『サマータイム・ラブ・ソング』が公式リイシュー。松下誠と信田かずおがプロデュースを手掛け、清水靖晃らが参加した本作は、AOR、ジャズ・フュージョン、ファンク、ブラジリアン・ミュージックを洗練されたアレンジで融合した一枚です。アントニオ・カルロス・ジョビン"Wave"やボズ・スキャッグス"Harbor Lights"のカバーも収録し、70年代末の上質なスタジオワークが堪能できます。新規リマスター音源、オリジナル・アートワーク、帯、新規解説付き4Pブックレットを備えた豪華仕様での復刻です!
1970年、ジョアン・ジルベルトがメキシコ滞在中に録音した異色作にして、ファンの間では隠れた最高傑作と語られる一枚。メキシコ録音ではあるものの、音楽的には土地の要素をほとんど含まず、声とギターだけで世界を成立させる、João Gilbertoの純度100%の美学が貫かれている。囁くような歌声と、リズムとハーモニーを同時に刻む独自のギター奏法はここでも健在。むしろ、粗い録音環境が逆に親密さを極限まで高めており、まるでJoãoが目の前で静かに弾き語っているかのような距離感。伴奏のストリングスや管弦は驚くほど遠く、声とギターだけが異様に近いという独特のミックスが、本作ならではの魅力。録音の粗さすら美しさへと変えてしまう、ジョアン・ジルベルトの魔法が最も濃密に刻まれた作品。ボサノヴァの核心。
ブラジル出身でLAを拠点に活動するギタリストFabiano do NascimentoによるブラジルのルーツとLAの実験的な音楽文化を融合させた、静かで深いアコースティック作品。本作は、ブラジル南東部ミナス州でのセッションと、日本での録音を組み合わせた作品で、ブラジルの伝説的グループUaktiのPaulo Santosや、インド古典音楽のタブラ奏者U-zhaanなど、多国籍の演奏家が参加。7弦ギターの柔らかなアルペジオを中心に、タブラや自作楽器による多国籍なパーカッション、環境音、エレクトロニクスが立体的な空間を作り、アンビエント、ブラジリアン・ジャズ、フォークの境界を漂うサウンドが生まれている。ブラジルの伝統音楽、ミナスの空気、LAの実験性がひとつに溶け合う、有機的な音世界。
最も広く愛されるブラジル人シンガーの1人、Joyceの1968年1stアルバムがアナログ・リイシュー!自身による作詞に加え、ブラジルのソングライターJards Macale、Toninho Horta、Marcos Valleといった実に豪華な面々による作詞や、Gayaによるオーケストレーション、そして、Dori Caymmiと彼のグループによる演奏など、素晴らしく叙情的な楽曲で構成されたアルバム。そのスタイルは、ジョイスの後のユニークなスタイルの多くの要素を、より標準的な後期ボッサ・サウンド(軽快で爽やかながら、少しダークなエッジがあり、古典的なジョビン・モード)で濾過した美しい仕上がり。70年代のジョイスを思わせる "Superego"や、愛らしい "Litoral"など良曲のオンパレードとなっています。
ブラジル・トロピカリアを象徴する奇才バンドOs Mutantesの魅力を世界に再発見させた、Talking HeadsのDavid Byrne監修の決定的コンピレーション。1968〜72年の黄金期から名曲を厳選し、〈Luaka Bop〉が1999年にリリースした『World Psychedelic Classics』シリーズの第1弾。「A Minha Menina」「Bat Macumba」「Ando Meio Desligado」など、サイケデリック・ロック、サンバ、ボサノヴァ、電子音、そしてRogério Dupratのオーケストレーションが万華鏡のように混ざり合うMutantesの真骨頂ばかりを収録。Rita Leeのキュートでアシッドな歌声、Sérgio Diasのファズギター、そしてトロピカリア特有のカラフルで混沌とした実験精神が一枚に凝縮されている。ポップ、前衛、土着性の絶妙なバランスは、初めてMutantesを聴く人にも、トロピカリア入門にもおすすめできる一枚。

ラテン・グラミー賞を受賞し現代MPBの宝石と称されるTulipa Ruizのアルバムが待望のアナログリリース。
サンパウロ出身のシンガーTulipa Ruizのアルバム『Habilidades Extraordinarias』は、創造性が光る即興とグルーヴを自在に行き来する傑作です。Tulipa Ruizはこれまでに5枚のアルバムを発表し、Elza SoaresやMilton Nascimentoとのコラボレーションを実現、モントルーやロラパルーザなど世界的フェスティバルにも出演し、国際的な舞台でも活躍を続けています。João Donatoとのデュエット"O recado da flor"では世代を超えた共演を実現し、"Pluma Black"や"Novelos"ではアヴァンギャルド・ジャズやソウル・ジャズの魅力を探求。ブラジルの批評家からも高く評価され、現代MPBの重要人物としての地位を確立した作品です。

新世代ブラジル音楽の担い手として注目を集めるサンパウロのソウル/ギター・ロックバンド、O Ternoのヴォーカル/ギターを務めるTim Bernardesの傑作『Recomecar』以来、2作目となるソロアルバム。〈Music From Memory〉のブラジルコンピ『Outro Tempo: Electronic And Contemporary Music From Brazil 1978-1992』にも収録されていたOs Mulheres Negrasのメンバーでもある音楽家MaurícioPereiraを父に持ち、その類稀な音楽センスは同世代の中でも傑出している。 元祖トロピカリア、Caetano VelosoやGal CostaやTom Ze、またブラジル国外からもFleet FoxesやDevendra Banhartなど近年のフリーフォーク勢、さらにはDavid Byrneからも賞賛されている。日本でも〈zelone records〉より7inchでリリースされた坂本慎太郎がDevendra Banhartと共にO Ternoの作品に参加したことも話題となった。愛の歌、悲しみの歌、そして変化の歌、包容力ある歌声は感情に共鳴し癒しを与えてくれる。このニュートロピカリアの旗手と呼べる才能を堪能できるであろう期待作!
ブラジル音楽が誇る大巨匠、カエターノ・ヴェローゾ。軍事政権の政権批判を行なったとして理由も明らかにされないままに逮捕・拘置されてしまった彼が亡命先のロンドンで作り上げたソロ名義では4枚目となるスタジオ・アルバムである72年作『Transa』がアナログ・リイシュー。ジャジーな”Nine Out of Ten”から、加速するブラジリアン・パーカッションが特徴的なギア・シフトの”Triste Bahia”、そして、美しく絶望的な”You Don't Know Me”は、世界初のバイリンガルのボサノバ/フォーク・パンクのアイデンティティ・アンセムと言っても過言ではないでしょう。まさにこのヴェローゾという人物が現代ブラジル音楽の中で最も個性的で、最も重要な声の持ち主であることを示す金字塔的大名作。
1973年にリリースされたブラジル音楽に革命をもたらした名盤『Os Tincoãs』がリイシュー!シンプルながら奥深いリズムに、アフロ宗教、ヨルバ、サンバやカポエイラなどのチャントを重ね合わせ、天上のようなコーラスで構成されたこの作品は、50年以上経った今でもMPB (Música Popular Brasileira)の礎として高く評価されている。バイーア出身のトリオ、Mateus Aleluia, Heraldo do Monte, and Dadinhoによる本作は、カンドンブレのリズムや民話的な語りを取り入れた素朴でありながら霊的な音楽。特に「Deixa a Gira Girá」や「Ojuobá」といった楽曲はその象徴で、「Cordeiro de Nanã」は彼らの透き通るような声の重なりを際立たせている。カエターノ・ヴェローゾをはじめ多くのアーティストに影響を与えてきた、バイーアの魂を宿す祈りのような音楽!!
ブラジルを代表するシンガーソングライターであり、ブラジリアン・ソウルの帝王でもあるJorge Benの73年リリース10枚目のアルバム『10 Anos Depois』が<FUTURE SHOCK>より再発。彼のキャリアにおける最初の10年間の人気曲をメドレーとして再録音したコレクション!多くのアーティストにカヴァーされている名曲「Chove Chuva」でアルバムは始まり、「MAS QUE NADA」「ZAZUEIRA」「TAJ MAHAL」「PAIS TROPICAL」「FIO MARAVILHA」などおなじみの曲が、アップデート・バージョンとして収録されている。これらの曲はJorge Benの手によって再録音され、メドレー仕立てで完璧に繋ぎ合わされておりナイスなブラジリアングルーヴにどっぷり浸れて最高!
ブラジル・リオ生まれ、2002年生まれの新世代プロデューサーDJ Ramon Sucessoが、世界的ブレイクのきっかけとなった『Sexta dos Crias』の続編となる『Sexta dos Crias 2.0』をリリース。本作はバイレ・ファンキのエネルギーをさらに過激に推し進めた全2曲、34 分の長尺ミックス作品。A 面「Rompendo o Espaço-Tempo」、B 面「Distorcendo o Universo」は、どちらも16分超のシームレスな展開で、断片化したサンプル、歪んだボーカル、Tresillo系のビートが衝突し続ける、まさに未来志向・低レイテンシーのサウンド。TikTokでのバイラル感覚とクラブの身体性が一点で衝突する、バイレ・ファンキの最前線。マスタリングはDubplates & MasteringのKassian Troyerが担当。バイレ・ファンキ、ベース・ミュージックの可能性を拡張し続ける異才の重要作。
Nara Leão、Edu Lobo、Tamba Trioというブラジルのボサノヴァを代表する面々が大々的にコラボレーションし、1965年に〈Philips Brazil〉からリリースしたアルバム『5 Na Bossa』がアナログ再発!サンパウロの〈Paramount Theater〉でライブ録音された伝説的なセット!Nara の柔らかな声、Edu の激しいギター・プレイ、Tambaのスウィングするボーカルが融合した魔法のようなアルバム。"Reza"や"Zambi"などのクラシック曲をフィーチャーした、ラテン・ジャズの伝統を愛するファン必携の一枚。

Dieter Schnebelに師事したブラジルの現代音楽家であり、1980年代後半からベルリンで活動、同郷のSilvia Ocougneとともに、90年代のArnold DreyblattのOrchestra of Excited Stringsで演奏していたChico Melloと、アルト・サックス奏者Helinho Brandãoによる1984年のセルフ・タイトル作品が、Oren Ambarchi主宰の豪州の前衛レーベル〈Black Truffle〉よりアナログ・リイシュー。〈Edition Wandelweiser〉の初期の、かなり異例のリリース『musica brasileira de(s)composta』にて、MPBの名曲の急進的で陽気な解体をプロデュースしていたChico Melloが、渡欧前に残した唯一の録音作。ソロ・サックスの即興演奏から、ミニマリズム、アコースティック・サウンド・アート、そしてEdu LoboやMilton Nascimentoを彷彿とさせる哀愁漂うメロディックな感性を結びつける、緻密にレイヤーされたアンサンブル作品まで多岐にわたる全6曲を収録。
Xavisphone によるブラジル音楽の温度感と実験的エレクトロニクスが独自に溶け合ったユニークなアルバム『balança e paixão』。本作では、lo-fi エレクトロニクスの質感、どこかサンバやMPBの影を感じさせる柔らかなリズムに、ざらついた電子音やシンプルなドラムマシンが寄り添い、部屋の中でひっそりと紡がれたような親密さを生み出している。素朴で近い距離感のボーカル、温かいシンセ、日常の風景がにじむような録音の手触り。ミニマルで実験的な構造でありながら、メロディはどこか切なく、自然と心と身体が揺れるような軽やかさを持つ。ブラジルの空気を抽象化したような、穏やかで、心に余韻の残る、日常の隙間にそっと寄り添うような作品。
アフロ・ブラジル文化、特にカンドンブレの音楽的要素をポピュラー音楽に取り入れたことで知られるブラジル・バイーア州出身のヴォーカル・トリオ Os Tincoãs。彼らの精神性と音楽性が最も美しく結晶した1975年リリースの名盤『O Africanto dos Tincoãs』本作では、カンドンブレの詠唱や伝統的なパーカッションが静かに脈打ち、三声のハーモニーが祈りのように空間を満たしていく。宗教音楽の厳かさと、ブラジル音楽の温かさが自然に溶け合い、アフリカの記憶が現代へと息づくような深いスピリチュアル性を帯びている。バイーアの海風、土の匂い、儀式の静けさ、そのすべてが音の中に息づいており、派手さはないのに、聴くほどに心の奥へ染み込んでくる唯一無二のアフロ・ブラジル音楽の金字塔。
