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クラシックの世界的大名門〈Deutsche Grammophon〉にも在籍するポーランド出身のピアニストHania Raniによる最新アルバム『Ghosts』が英国の現代ジャズの聖地〈Gondwana Records〉よりリリース。ドキュメンタリー映画『On Giacometti』のサウンドトラックを手がけたスイスの山中にある古いサナトリウムでの短い滞在からインスピレーションを得て制作された作品。Patrick WatsonやÓlafur Arnalds、Duncan Bellamy (Portico Quartet)といった豪華面々が参加した作品であり、Kate BushやNils Frahmを彷彿とさせるスペクタルな内容のアンビエント・ポップ/モダン・クラシカル傑作!



UKマンチェスターのトランぺッターにして〈Gondwana Records〉主宰、Matthew Halsallの記念すべきデビュー作『Sending My Love』が、リマスターされ、ボーナストラック追加のスペシャル仕様で2LP再発。レーベルのカタログ1番として始まったUKスピリチュアル・ジャズ新世代の源流が、いま鮮やかに蘇る。アリス・コルトレーンやファラオ・サンダースの流れを汲む、瞑想的でスピリチュアルなモーダル・ジャズで、柔らかいトランペット、透明感のあるピアノ、深く沈み込むベースがゆっくりと呼吸するように重なり、夜の祈りのような静けさを帯びたサウンドを描き出す。Nat Birchallら後のUKジャズ・シーンを支えるメンバーが参加している点も重要。現代UKジャズの静かなる出発点にして、スピリチュアル・ジャズの名盤。
Warp Recordsに「現代のエレクトロニック・ミュージックの基準であり、発祥の地でもある。また、すべての家にはこのレコードが必要(一家に一枚)だ。」とまで言わしめた、史上最強の奇人にして最大の天才Aphex TwinのベルギーR&Sから1992年に発表されたデビューアルバムにして金字塔。正に一家に一枚!電子音楽〜テクノ〜アンビエント、ジャンルを超えて今尚燦然と輝き続ける説明不要の歴史的名盤のヴァイナルがリマスターされ待望の再プレス!
エイフェックス・ツインことリチャード・D・ジェイムスが85年から92年にかけて作りためていたアンビエント・テクノ・トラックをまとめた本作。それまでハードコア・レイブなトラックによって頭角を現していたエイフェックス・ツインが突如リリースし、その美しくピュアな電子音によって大きな驚きと共にその評価を決定付けた傑作!! 本作がその後のシーンやアーティストに与えた影響は計り知れず、クラフトワークの『アウトバーン』を始めとしたマスターピースと肩を並べる1枚であると同時に、ジャンルと世代を越えて世界中で評価され続けている。モダン・エレクトノニック・ミュージックの起源であり、基準とされてきた作品であることは間違いないが、なによりもまず、すべての音楽リスナーが聴くべき、素晴らしい音楽作品であり、また何と12歳頃から作りためていたトラックを収録しているという逸話を始め、シンボルマーク、楽曲の記号性等、そのミステリアスなイメージも相まり、孤高のアーティストとしてエイフェックス・ツインのイメージを確立した作品でもある。
吉村弘から高田みどり・・・全ニューエイジ~アンビエント・ファンは勿論、全ての音楽ファンへ。亜蘭知子の「色彩感覚」や、Pierre Barouhの「Le Pollen」、宮本典子「Vivid」などへの参加でも知られ、1970年代よりベーシストとしてジャズ・シーンの第一線で活躍、音楽理論家としても名高い本邦のジャズ・ベーシスト、濱瀬元彦が、ニューエイジ好きに名の知れた名レーベルであり、Kitaroや宗次郎も在籍するShi Zenに残した1986年の伝説的名盤「インタリヨ」が、30年以上の時を経て、再レコーディング!
世界中のアンビエント~ニューエイジ・マニア達に愛され、国産アンビエント作品としても高騰を極めるオリジナル盤は、権利関係ゆえに再発出来なかったという代物が堂々の再録!あのジャコパスが来日した際には会いたいと指名されるほど高く評価されたベース奏者であり、多くの国産清水靖晃や鈴木勲等とも活動し、演奏家としてもフレットレスベースの新しい演奏スタイルを確立した人物。濱瀬本人の熱い情熱の元、再構築された本作は、原曲の世界観を損なうことなく、より高みへと向かった傑作!空想世界の果てへと向かうような創造性に満ち溢れた神秘的なサウンドに、ライヒ譲りのクリスタル・トーン澄み渡るミニマリズム、ジャズのエッセンスが息づく柔和なアプローチなどの数々が込められた孤高の響きです。まさに新たなるクラシック誕生の瞬間!
吉村弘から高田みどり・・・全ニューエイジ~アンビエント・ファンは勿論、全ての音楽ファンへ。亜蘭知子の「色彩感覚」や、Pierre Barouhの「Le Pollen」、宮本典子「Vivid」などへの参加でも知られ、1970年代よりベーシストとしてジャズ・シーンの第一線で活躍、音楽理論家としても名高い本邦のジャズ・ベーシスト、濱瀬元彦が、ニューエイジ好きに名の知れた名レーベルであり、Kitaroや宗次郎も在籍するShi Zenに残した1986年の伝説的名盤「インタリヨ」が、30年以上の時を経て、再レコーディング!
世界中のアンビエント~ニューエイジ・マニア達に愛され、国産アンビエント作品としても高騰を極めるオリジナル盤は、権利関係ゆえに再発出来なかったという代物が堂々の再録!あのジャコパスが来日した際には会いたいと指名されるほど高く評価されたベース奏者であり、多くの国産清水靖晃や鈴木勲等とも活動し、演奏家としてもフレットレスベースの新しい演奏スタイルを確立した人物。濱瀬本人の熱い情熱の元、再構築された本作は、原曲の世界観を損なうことなく、より高みへと向かった傑作!空想世界の果てへと向かうような創造性に満ち溢れた神秘的なサウンドに、ライヒ譲りのクリスタル・トーン澄み渡るミニマリズム、ジャズのエッセンスが息づく柔和なアプローチなどの数々が込められた孤高の響きです。まさに新たなるクラシック誕生の瞬間!
全世界から注目集まる日本の才能、日本が誇るアンビエント職人・吉村弘。主に環境音楽デザインや現代美術の分野で多大な功績を遺した同氏が1973年にトイピアノの音色で構築していたごく初期の音源である「Soft Wave for Automatic Music Box = ソフト・ウエイヴ-オルゴールの音楽」ストックしました!
厚紙にパンチ道具で穴を開け、ロール状にしたものをトイピアノに設置し、スイッチ作動で音楽を奏でるという仕組みの作品。イーノのアンビエント作品集やエリック・サティの家具の音楽の文脈を真っ向から継承した神秘的なサウンド・ワークス。ひとたび目を閉じて聴き入れば、幼少期のノスタルジアへと返っていくような、そんな思いです。

古い子供の歌をエレキギターとベースを伴奏に唄って顕われたこの深淵な幻想世界――。聴く者を奥深い森の中に誘い込む、フォークロアとドリームポップとスロウコアを貫くかのようなアレゴリックな童謡集。
And Summer Clubや豊田道倫バンドのメンバーを務めた大阪の音楽家Tokiyo Ootoこと大音斗紀世と、ハードコアを出自とする同じく大阪のアーティスト、Orhythmo(オリズモ)のデュオは、大音がイギリスの古い童謡のカセットテープを聴いて創作心をかきたてられたことにはじまり、その創作を実現させる上でのキーマンとしてオリズモに声をかけ、2023年に結成されました。
ソロではエレキギターのループエフェクトを駆使したベッドルームミュージックをプレイする大音と、無限に沈んでいくようなエレキベースのドローン演奏に秀でたOrhythmoの組み合わせは、最初から高いポテンシャルを持ち、この確信犯的なデュオが「大人のための子守歌」をコンセプトに掲げ、大阪・LMスタジオで一発録りした1stアルバム『If All The World Were Paper』(2024年)を自主リリース。2ndアルバムとなる本作『Play Nursery Rhymes and Children's Songs』は、彼らが手に入れた特殊な世界をより緻密に音響化して発展させ、物語絵本を出版するイメージで取り組まれました。4曲中2曲は、滋賀県の子守唄「ねんねん森の」と都築益世作詞・芥川也寸志作曲の傑作「ぶらんこ」を取り上げた新録で、もう2曲は『If All The World…』の中で突出した内容だった英国の古謡「Hey Diddle Diddle」「There Was an Old Woman~」の改編版を収録しています。『Play…』を通じてTokiyo OotoとOrhythmoは、長い歴史のうちに消失した、本来内包していたに違いない唄の神話性の残骸を、その記号の奥深くに沈潜した中から極めて現代的な手段をもって引きずりだし、それをアレゴリックなものに変換して我々に示します。録音・ミックス・マスタリングはLMスタジオの須田一平、アートワークは阿野義和によるもの。
=作品仕様=
TRACKS:
A1. Hey Diddle Diddle [8:25]
A2. There Was an Old Woman Who Lived in a Shoe [10:24]
AA1. ねんねん森の [10:19]
AA2. ぶらんこ [7:22]

古い子供の歌をエレキギターとベースを伴奏に唄って顕われたこの深淵な幻想世界――。聴く者を奥深い森の中に誘い込む、フォークロアとドリームポップとスロウコアを貫くかのようなアレゴリックな童謡集。
And Summer Clubや豊田道倫バンドのメンバーを務めた大阪の音楽家Tokiyo Ootoこと大音斗紀世と、ハードコアを出自とする同じく大阪のアーティスト、Orhythmo(オリズモ)のデュオは、大音がイギリスの古い童謡のカセットテープを聴いて創作心をかきたてられたことにはじまり、その創作を実現させる上でのキーマンとしてオリズモに声をかけ、2023年に結成されました。
ソロではエレキギターのループエフェクトを駆使したベッドルームミュージックをプレイする大音と、無限に沈んでいくようなエレキベースのドローン演奏に秀でたOrhythmoの組み合わせは、最初から高いポテンシャルを持ち、この確信犯的なデュオが「大人のための子守歌」をコンセプトに掲げ、大阪・LMスタジオで一発録りした1stアルバム『If All The World Were Paper』(2024年)を自主リリース。2ndアルバムとなる本作『Play Nursery Rhymes and Children's Songs』は、彼らが手に入れた特殊な世界をより緻密に音響化して発展させ、物語絵本を出版するイメージで取り組まれました。4曲中2曲は、滋賀県の子守唄「ねんねん森の」と都築益世作詞・芥川也寸志作曲の傑作「ぶらんこ」を取り上げた新録で、もう2曲は『If All The World…』の中で突出した内容だった英国の古謡「Hey Diddle Diddle」「There Was an Old Woman~」の改編版を収録しています。『Play…』を通じてTokiyo OotoとOrhythmoは、長い歴史のうちに消失した、本来内包していたに違いない唄の神話性の残骸を、その記号の奥深くに沈潜した中から極めて現代的な手段をもって引きずりだし、それをアレゴリックなものに変換して我々に示します。録音・ミックス・マスタリングはLMスタジオの須田一平、アートワークは阿野義和によるもの。
=作品仕様=
+ インサート(日本語詞・英詞掲載)
+ DLコード付き
TRACKS:
A1. Hey Diddle Diddle [8:25]
A2. There Was an Old Woman Who Lived in a Shoe [10:24]
AA1. ねんねん森の [10:19]
AA2. ぶらんこ [7:22]
Manuel GöttschingがAsh Ra Templeを発展的解消したのち、新たなメンバーを迎え、”Ashra”名義で発表した傑作『Correlations』に大量の未発表音源を追加収録した5枚組ボックス・セットが〈MG.ART〉より復刻リリース!1枚目は、1978年にフランクフルトの〈Panne-Paulsen Studio〉にてMick Glossopが録音/ミックスし、1979年に〈Virgin〉から発表された『Correlations』の90年同レーベルCDリイシュー盤のリマスター盤。2枚目は、Manuel GöttschingとUdo Arndtが1978年に録音/ミックスしたオリジナル盤を部分的に再録音し全面的にリミックスした『Phantasus』の初リリース盤。3、4、5枚目に未発表音源満載の『THE MAKING OF』を収録しています。

バルセロナの電子音楽家Pedro Vianと、ラージャスターンの名門サントゥール奏者の9代目Ustad Nawab Khan、10代目Naved Nawab Khanが共演したコラボレーション作品 『The Bubble of Love』。4つの「Meditation」で構成されたアルバムは、伝統的なサントゥールの音階・微分音と、Pedro Vianの電子音響が対話するように進行し、文化・世代・音響言語が交差する稀有な作品となっている。サントゥールの細やかな倍音がシンセの柔らかな揺らぎと重なり、金属弦の響きが空間に散り、その余韻を電子音が包み込むことで、静かに波紋が広がるような感覚が生まれる。ラーガ特有のゆるやかな旋律運びは、時間の流れを少しずつ伸ばすように作用し、聴き手の意識を柔らかく変化させる。電子音は伴奏ではなく、もうひとつの語り手としてサントゥールと対等に会話する存在。ときに共鳴し、ときに緊張を生み、文化の違いがそのまま音の表情として立ち上がる。ラージャスターンの古典音楽とバルセロナの電子音響が互いを照らし合いながら生まれた、静かで深い一枚。
1999年に東京の〈FORM@ Records〉からCDのみでひっそりとリリースされたリミックス・コンピレーション『Re-Form Ver-1.0』 が、〈WRWTFWW Records〉によってついに初アナログ化。参加しているのは Missing Project、Virgo、Tensor、Penance、Led-Mといった東京アンダーグラウンド電子音楽シーンの重要アーティストたち。The Black DogやCarl Craig、B12と並べて語られるほどのクオリティを持ちながら、長らく埋もれていた東京の90年代後期エレクトロニックの貴重な記録。音楽的には、テクノ、ハウスの推進力にIDM的な複雑さが日本的に混ざり合ったサウンドが中心で、シンセの揺らぎやビートの丸みには、当時のクラブの空気を思わせる温度のあるマシン・サウンドが宿っている。ヘッドフォンで細部を味わう楽しさもある、今聴いても古びない存在感を放つ一枚。
絶品です!クラシック・ギタリスト、志野文音による注目のシリーズ『The Timbre of Guitar』の第2弾は、あのレイ・ハラカミの楽曲群を繊細かつ親密なギターの響きで再構築した珠玉のトリビュート作品!こちらも高い評価を得た、Susumu Yokota『Sakura』のカバー作に続く本作は、彼女が紡ぐクラシカルな旋律を通じて、バレアリックやラテン音楽の内包する晴れやかで暖かな空気感を落とし込みながら、ハラカミ楽曲の本質に静かに触れつつ、温度を失わずにその「浮遊感」や「湿度」ら「親密さ」といったものを写し出すことに成功しています。

あまりにも嬉しい〈Efficient Space〉からの奇跡のリプレス!オーストラリアに沸く現代ニューエイジの屈指の泉、Andras Fox = Andrew Wilsonが描くやすらぎ盤の第2章...
本作はAndrew "Wilson" 1人だけでなく、Not Not Funからデビューしたヴェイパーウェイヴ & AORの哀愁インスト紳士、あのEleventeen Eston = John "Tanner"とのプロジェクトです! メルボルンとパースの海辺や夕陽、都市の街なみをバックに想い想いのダンスでアンビエントなたけを演奏してきた彼ら。今作はその想い想いな部分が小さく小さく、空気やムードなレベルにまでおだやかに、しかしこれまでになく色濃い境地にまで達してます。Tannerのクラリネット、Wilsonのシンセが舞うA1 "Sun Room"からしてどうしましょう...
グラフィックと音楽が同じ土台でむすびつく、オーストラリアならではのアートワークもすばらしい。Emotional RescueやPalto Flats、Music From Memoryがそうしたように、数十年たっても語り継がれてほしいアンビエントの傑作です。

Roman Norfleet率いる流動的でオープンなプロジェクトBe Present Art Groupと、Roman Norfleet、Harlan Silverman、Kennedy VeletteによるMeditationsでも大人気のポートランドの偉大なるブラックミュージック最高の実践者The Cosmic Tones Research Trioによる三部作のカセット作品『The Spiritual-Sonic Research Series』にVol.2が登場。2023〜2025年に行われた3つの公演が収録され、アフロ・スピリチュアル音楽の現在形をそのまま封じ込めた内容。ジャズ、ゴスペル、即興、儀礼的パーカッションがゆっくりと重なり、サックスや鍵盤が長い呼吸で空間を支えながら、声による祈りやコール&レスポンスが場の空気を変えていく。ときに荒々しい打楽器や、ときに柔らかいハーモニーには、精神的なテーマを扱うライブならではの場の変化が音として記録されている。Angel Bat Dawidが参加した公演も収録した、今回も充実の3本組!

サハラ砂漠以南のオブスキュアな音楽からご当地の知られざる現行アクトまでを紹介してきた、現代でも屈指の発掘レーベル〈Sahel Sounds〉から2018年に発表されていた、西サハラ地域全域で収集したアンビエント解釈可能なフィールド・レコーディング楽曲を収めた画期的ミックステープ作品『Field Recordings from the Sahel』をストック。砂漠のオアシスで人知れず残された声から、深夜のラジオ放送、地方の村落での祈りの呼びかけ、ニジェール川を流れる川船の音まで、レコードに収録される機会の少ない、見過ごされた至福の音楽へのオマージュに満ちた逸品。

ライプツィヒ拠点のマルチ奏者Damian Dalla Torreが、環境としての音への深い関心をもとに、より自然体の表現へと向かう過程をそのまま封じ込めた最新作『People Pleaser』。核となるのは、ギタリストBertram Burkertとの3日間の集中セッションで録られた多彩なギターテクスチャー。それに加え、Laura Zöschgの声、Babett Niclasのハープ、Felix Römerのオルガン、Markus Romのテープ実験、Volker Heukenのマリンバ、ヴィブラフォンが、親密さと広がりを同時に持つ音像を形づくる。Dalla Torreは録音の断片やフィールド録音をアーカイブ作業のように組み合わせ、ライプツィヒの鳥の声、神戸の雨、イタリア山岳地帯の火の音など、旅の記憶がそのまま楽曲の地層として積み重なる。ドラマティックな変化よりも、ギターと控えめな電子音を中心とした統一感のあるアンサンブルが中心で、感情を直接提示するのではなく、曖昧な気配や内的な変化をそっと示すような構造で、聴き手が自由に感情を読み取れる余白がある。どこかの場所の空気を運んでくるような静かで豊かな質感に溢れた音楽。
2019年にメルボルンのアンダーグラウンド・シーンからひっそりと登場した、YL Hooiによる実験的な音の断片集『Untitled』。2017〜2019年に断続的に録音された楽曲は、同じ中心からゆっくりと変異し続けるような構造を持ち、匿名的でありながら強い個性を放つ。氷のように冷たいDIYミニマリズム、霧のように広がるFX処理、そしてゆらめくダブの残響が重なり、現実と非現実の境界に立つような音像を形成する。Hooiの声は抽象的な音の空間にそっと置かれた灯りのように機能し、楽曲全体をひとつの場としてまとめ上げる。煙のように立ち上がり、どこから始まったのか分からないまま姿を現す楽曲たちは、リミナルな風景を連続的に描き出し、内向きの親密さとダブの低域の揺れが共存する独特の質感を生む。 HTRK、CS + Kreme、F Ingersといったメルボルンの同系統のアーティストとも響き合いながら、より内側の空間を描く音楽へと向かう、近年のオーストラリア音響作品の中でも際立った存在感を持つ作品。

ベイルートを拠点に活動し、戦争や社会的緊張の中で「日常の音」を音楽に昇華してきたYara Asmarによるフィールドレコーディングと即興演奏を融合させた幻想的な作品『everyone I love is sleeping and I love them so so much』。アコーディオン、トイピアノ、シンセサイザー、即興的な打楽器に、鳥の声やベイルートの日常の環境音を取り込み、自然と音楽が溶け合った夢のように儚く、親密で内省的な音楽。金属の響きへのこだわりが強く、弓で擦る、爪弾く、こする、打つなど多様な方法で振動を引き出し、柔らかいきらめきと微かなざらつきが同時に立ち上がる。オルゴールやトイピアノの短いフレーズは、古い家の引き出しをそっと開けたような空気を運び、家族の声の断片は、誰かがそこにいた時間を静かに照らす。John Murchison、Gideon Forbesもゲスト参加し、音に厚みを加えている。聴く者を眠りと覚醒の間に誘うような現代的な音像。

USスロウコアの象徴DusterのClay PartonとCanaan Dove Amber、そしてノースカロライナのサンプリング作家Dirty Art ClubによるユニットSoojのデビュー作が〈Numero Group〉から登場。Dusterらしい沈み込むようなスロウコアの質感に、Dirty Art Clubのテープヒスやコラージュ処理が重なり、音は輪郭を失いながらもどこか温かい。ギターのフレーズは霧の中でゆっくりと漂い、サンプルは記憶の断片のように浮かんでは消える。深夜の部屋で灯りを落として聴くと、空気そのものが変質していくような没入感がある。Dusterのリイシューを全面的に手がけ、彼らの再評価を決定づけた 〈Numero Group〉からのリリースであることも相まって、90年代のスロウコアという遺産が、現代のサンプリング・アートと出会うことで、いかに新しいサイケデリアへと変容したかを示す一枚。Dusterの静かな憂鬱が、サンプルの波に溶けて消えていく様は、時間が経って、一番底に静かに溜まった、純度の高い残り香のよう。

10月中旬再入荷(9月下旬分は完売しました)。トム・ウェイツ、アダム・ドライバー、ケイト・ブランシェットらも出演の、映画『Father Mother Sister Brother』へのサウンドトラック。本作は映画監督ジム・ジャームッシュと音楽家Anikaのコラボレーション作品で、もともと音楽への造詣が深く、自身もバンドSQÜRLのメンバーとして活動するジム・ジャームッシュも音楽制作に直接関与。Anikaとの共同名義でクレジットされており、作曲・演奏・プロデュースの面で両者が協働しており、 彼の詩的な感性とAnikaのミニマルな音響スタイルが融合し、映画の世界観を支える静謐で幻想的な音楽を生み出している。曲目には「Spooky」「Disorder」「The Lake」「Twins」「Emptiness」など、映画の情景を反映したタイトルが並び、Kaleidoskop弦楽四重奏団との共演によるジャクソン・ブラウンの「These Days」のカバーも収録。ジャームッシュ作品らしい静かな余韻と、アニカの音響的探求が交差する、映画と音楽の境界を越えた芸術的なサウンドトラックとなっている。
流通元完売。地獄ってどんな感じ?? 現行アンビエント・ジャズの重鎮ことカナダのJoseph Shabasonによる最新作『Welcome to Hell』が〈Western Vinyl〉よりアナログ・リリース。Toy Machineによる1996年のスケート・ビデオ・ドキュメンタリー『Welcome to Hell』にインスパイアされたコンセプト・アルバム!Sam Gendel作品にも顔を出している盟友Phil MelansonやThom Gillらがサポートした豪華編成で贈る2023年度ニュー・アルバム。Jon Hassellの第四世界のムードとファンキーなダンス・サウンドが溶け合う、プログレッシヴなアンビエント・フュージョン傑作に仕上がっています。

10月中旬再入荷。John Also Bennettによる、2019年の『Erg Herbe』以来となるソロ作『Ston Elaióna』が〈Shelter Press〉から登場!本作は、彼が現在拠点とするギリシャ・アテネで制作され、バスフルートと純正律によるYamaha DX7iiシンセを中心にしたエレクトロアコースティック作品で、早朝の静けさのなかで録音された音は、古代と現代が交錯するアテネの空気をそのまま封じ込めたような、詩的で内省的な響きを持っている。タイトル「Ston Elaióna(オリーブの木立にて)」が示す通り、土地の風景や歴史、都市の雑音、教会の鐘、嵐、家の中の出来事といった日常の体験と環境音が深く反映された、都市のアンビエンスやフィールド録音を織り交ぜた静謐な全9曲。ミニマルで感情豊かな音世界が展開される。現存する世界最古の楽曲「Seikilos Epitaph」のカバーをはじめ、宗教的な感情やギリシャ神話、土地の記憶が静かに反響するような雰囲気で、古代と現在、外界と内面を音で結ぶ。長年の漂泊と深いリスニングの実践が、ミニマルでスピリチュアルな音世界に結晶したような一枚。
