Jazz / Soul / Funk
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前作『Rock Joint Biwa – Furukotofumi』で日本神話を音楽化した鈴木宏昌が、翌1973年に挑んだ国境を越える音の旅『Rock Joint Cither – Silk Road』。シルクロードをテーマに、インド、中央アジア、中国の文化的源流をジャズロックの語法で描き出した意欲作で、シタール奏者上原陽子を迎え、前作で琵琶が語り手だった構造をそのまま拡張し、シタールが新たなナレーターとして作品全体の方向性を形づくる。鈴木宏昌トリオによる強力な演奏が作品の芯となり、エレピ、ピアノはモーダルな展開からロック寄りのリフまで自在に動く。そこへ村岡建のサックス、フルート、オーボエ、ホルンなどの管楽器が彩りを加え、アジア大陸の風景が抽象的に立ち上がる。知的なジャズロックと東洋的な旋律が自然に交差する、日本モダン音楽の考古学的発掘とも言える重要な再発。
イタリアの映画音楽およびライブラリー・ミュージックの黄金期を飾る伝説的存在の中でも、その時代のサウンド・アイデンティティを決定づけた真の立役者と評される名手4人組I Marc 4が残した、最も希少なライブラリー作品『S.M.2001 Silver Music』と『S.M.2002 Silver Men』の音源をまとめた決定版リイシュー。ローマを拠点に、MorriconeやRotaの録音にも関わった職人たちが、短尺ながら完成度の高いジャズ・ファンク、シネマティック・ジャズを次々と生み出していく。Carlo Pesの軽やかなギター、Antonello Vannucchiの柔らかいオルガン、Maurizio Majoranaの深いベース、Roberto Podioのタイトなドラムが作るあまりに完成されたアンサンブルは、ライブラリー音楽の枠を軽々と越えていく。Edda Dell’Orsoの声が加わるトラックでは、一気にイタリア映画の空気が立ち上がり、映像的な陰影とレアグルーヴ的な躍動が自然に共存。ビートの強い楽曲はブレイクとしても機能し、70年代のスタジオ職人芸と現代的なサンプリング文脈が交差する魅力を持つ。〈Sonor Music Editions〉による銀色のアートワーク再構成も美しく、I Marc 4の魅力をストレートに味わえる重要な再発。
Mos DefことYasiin Beyが、原点回帰と再生を掲げて放った2009年の代表作『The Ecstatic』。Madlib、Oh No、J Dilla、Georgia Anne Muldrowら錚々たるプロデューサー陣が参加し、多国籍なサンプルと鋭い視点が交差するオルタナティブ・ヒップホップの金字塔。MadlibやOh Noが〈Stones Throw〉で制作したビートを再利用しており、MF DOOMの影響も本人が言及。アフロビート、ラテン、ジャズ、中東音楽など、世界中の音楽が縦横無尽に飛び交うビートを核に、Mos Defのフロウは軽やかで、曲によっては声そのものがパーカッションのように機能し、ビートと一体化していく。短い曲が連続するスケッチ集のような構造で、軽いリバーブ処理や変則的な拍子が多用され、常に新しい景色へ移り変わる。Mos Def が世界を旅するように音を紡いだ、多彩で知的なヒップホップの到達点。
フリージャズから世界各地の音楽文化まで横断した伝説的トランペッターDon Cherryの、1979年から長年にわたり収集されてきた貴重なカセットテープのインタビュー音源をもとに、彼がが深く信頼を寄せた友人であり音楽ライターのGraeme Ewensが構成・執筆した決定的アーカイブ『Eternal Rhythm: Conversations and Travelations with Don Cherry and Graeme Ewens』。Cherryが世界各地を旅しながら記録した言葉、民族楽器のメモ、スケッチ、写真が多数収録。ジャズの技法解説ではなく、Cherryが音をどう感じ、文化をどう受け取り、それをどのように自身の演奏へと変換していたかを追うもので、アフリカ、アジア、北欧などを巡る旅の記録は、ジャンルを越えて音を受け取る彼の姿勢をよく示しており、生活音、民族音楽、スピリチュアルな響きが自然に混ざり合う世界が描かれる。Don Cherryの世界を理解するための最良の資料。

11月上旬入荷予定。Don Cherry、Collin Walcott、Leon Thomasによる唯一の共演を記録した歴史的なライブ音源が初の正規リリース!!
1977年3月、ミシガン州イプシランティのPease Auditoriumで行われたDon Cherry、Collin Walcott、Leon Thomasによる貴重なライブ音源『Sunrise』が初のオフィシャル・リリース。公演の一部ではOREGONのRalph Towner、Paul McCandless、Glen Mooreも参加。これまで一部のDon Cherryファンの間でのみ知られていた幻の音源が、新規リマスタリングを施して待望の作品化となります。ジャケットにはMoki Cherryが1975年に制作したタペストリー作品を使用し、本公演のプロデューサーJames Quinlanへのインタビューを含むJason Weissによる新規ライナーノーツも収録。
日本フリージャズ史の最重要アーティストである富樫雅彦、高柳昌行、高木元輝、吉沢元治による希有の傑作。高柳のフィードバックの手法を有効に使ったギター、高木のダイナミックなテナーサックスとコーンパイプ(縦笛の一種)、吉沢の自由すぎる程に天衣無縫な弦の響き、そして富樫の緻密さと迫力を兼ね備えた知的なドラミングは、まさに新しい時代の到来を告げる大名盤!
1974年、パリで録音されながら長らく未発表だったByard Lancasterのファンク寄りセッション『Funny Funky Rib Crib』が、〈Souffle Continu〉により初の公式リリース。多楽器を自在に操るLancasterと、Keno Spellerのパーカッションが組み合わさり、〈Palm Records〉期の実験性とファンクが同じ軌道で響く。サックスは熱量を保ちながら、ファンク的な反復リフとフリージャズ的な飛翔を行き来し、フルートやバスクラリネットは柔らかい陰影をつくる。ピアノやオルガンは骨格を支えつつ、時にスピリチュアルジャズ的な高揚を生み出す。さらに電子処理が加わり、独特の質感が立ち上がる。Keno Spellerのパーカッションは儀式的な反復と跳ねるグルーヴを同時に生み、タイトルのFunny、Funkyが示す遊び心をしっかり支えている。フリージャズとスピリチュアル、ファンクの濃密な交差点。
アンダーグラウンドヒップホップの雄、billy woodsと、LAのプロデューサーKenny Segalが組んだ、崩れかけたデトロイトのWilliam Livingstone Houseを写したジャケットが象徴的な2019年作『Hiding Places』。woodsのラップは、鋭い言語感覚と、拍からズレる語り口や、急に沈黙が入る瞬間が、精神の落ち着かなさをそのまま音にしたような質感を生み、一方Segalのビートは、ジャズのコード、ロック的な歪み、埃っぽく腐食したような質感を再構築し、退廃した都市の空気をそのまま閉じ込めたよう。日常の裏側へ引きずり込まれるような前半から内面の声が増幅していくような閉塞感が強まる後半まで、Mothermary、Elucid、Self Jupiterらゲスト陣の声の助けも借りて、多層的で不穏な物語が続いていく。現代的で重く、アンダーグラウンドなヒップホップ重要作。
ロサンゼルスを拠点に活動する現行ファンク・バンドOrgone。60〜70年代のソウル、ファンクを現代的にアップデートしてきた彼らの中でも、ファンの間でカルト的名作と語れてきた作品『New You』が、〈Colemine Records〉から2LP仕様で再発。重心の低いファンク・グルーヴが全編を貫き、タイトなドラム、太いベース、切れ味のあるホーン、そして曲ごとに異なる表情を見せる女性ヴォーカル陣が加わり、70年代黄金期のソウルを思わせる熱量がしっかり息づいている。アフロビート的なグルーヴィーな曲から、シネマティックなファンク、サイケ寄りのソウルまで、ヴィンテージ感と現代的なキレのバランスが絶妙。LAの多文化的な音楽背景を反映したカラフルで濃密なファンク・アルバムでありながら、家でも自然に聴ける、現行ファンクのクラシック。

ブルックリン出身の詩人aja monetが、ジャズ・アンサンブル とスポークンワードの表現をさらに広げた新作『the color of rain』。音楽監督を務めるMeshell Ndegeocelloを中心に、Ambrose Akinmusire、Josh Johnson、Justin Brown、Georgia Anne Muldrowら多彩なミュージシャンが参加し、語りと演奏がひとつの呼吸でつながる。monetの声は朗読の芯を保ちながら、ブルースやソウルのニュアンスに寄り添う瞬間があり、言葉の重さと音の流れが自然に同調している。バンドの演奏はタイトすぎず、柔らかい揺れを保ちながら進み、エレピやシンセの湿度のある響き、深い余韻を残すベース、繊細なドラムが重なって、雨の夜の空気のような質感をつくり出す。現代的な精神テーマを扱いながら、音は常に個人の感情の近くにある、詩人としての声をジャズ・アンサンブルと結びつけて描く現代のブルース詩。

1947年、Alan Lomaxがニューヨークのデッカ・スタジオにBig Bill Broonzy、Memphis Slim、Sonny Boy Williamsonらを招き、ブルースの起源と黒人の現実を語り、歌わせた歴史的録音『Blues in the Mississippi Night』。当時、彼らが語った内容、ミシシッピ・デルタの生活、ジム・クロウ法下の暴力、労働キャンプや刑務所農場の実態はあまりに率直で危険だったため、3人は偽名でクレジットされたほど。音楽的には、Broonzyの乾いたギター、Memphis Slimの都会的でありながら土の匂いを残すピアノ、Williamsonの鋭くも祈りのようなハープが交互に現れ、語りと歌がひとつの流れとして続いていく。ブルースの曲というより、土地の温度、身体の記憶、沈黙の重さがそのまま音になったような質感で、語りの後に続く歌は言葉の余韻を抱えたまま響き、音楽が慰めではなく証言として機能しているのがわかる。ブルースの源流と黒人の現実を記録した、音楽史、社会史の両面で価値ある復刻。

Funkadelicの2ndアルバムで、デビュー作からわずか数か月後に発表された、ロック、ファンク、サイケデリアを融合し始めた初期の重要作。10分超の表題曲を筆頭に、フィードバック・ギター、エフェクトまみれのヴォーカル、空間を歪ませるオルガンが渦巻く、サイケデリック・ファンクの極北と呼べる内。LSDを用いたマラソン・セッションで制作されたという逸話が有名で、混沌と恍惚が同居するそのサウンドは、Eddie Hazelのロック的なギターと、ファンクのグルーヴがせめぎ合う、初期P-Funkならではの衝撃的なもの。サイケデリック・ロック、ファンク、P-Funkのルーツを辿るうえで欠かせない、歴史的マスターピース。
流通元完売。地獄ってどんな感じ?? 現行アンビエント・ジャズの重鎮ことカナダのJoseph Shabasonによる最新作『Welcome to Hell』が〈Western Vinyl〉よりアナログ・リリース。Toy Machineによる1996年のスケート・ビデオ・ドキュメンタリー『Welcome to Hell』にインスパイアされたコンセプト・アルバム!Sam Gendel作品にも顔を出している盟友Phil MelansonやThom Gillらがサポートした豪華編成で贈る2023年度ニュー・アルバム。Jon Hassellの第四世界のムードとファンキーなダンス・サウンドが溶け合う、プログレッシヴなアンビエント・フュージョン傑作に仕上がっています。

クルアンビンが世界中で愛されるコンピに満を持して登場!! アジア~アフリカに至るまで世界各地の楽曲を収録し、さらに日本からはショーケン主演ドラマの 主題歌でも知られるあの日本産レア・グルーヴ大名曲も!
世界中で愛される"夜聴き"コンピの決定盤[LATE NITE TALES]シリーズ最新作は、クラシックなソウル、ダブ、サイケデリアを注ぎ込んだミッドナイト・ファンクで人気を博すグルーヴ・トリオ、クルアンビン。過去にはこのシリーズでボノボが彼らの楽曲「A CALF BORN IN WINTER」(『全てが君に微笑む』収録)を選曲したことによってバンドが最初に注目を集めたという経緯もあり、今回は満を持しての登場となる。今回のコンピレーション/ミックスはインドにルーツを持つイギリス人プロデューサー、ビドゥ(BIDDU)がプロデュースしたパキスタンのシンガー、ナジア・ハッサン(NAZIA HASSAN)によるどこか哀愁漂うヒンディ・ディスコ「KHUSHI」や、韓国のロックバンド、サヌリム(SANULLIM)による軽快なグルーヴが気持ちいい「DON'T GO」、ナイジェリアのマクスウェル・ウドゥ(MAXWELL UDOH)とエチオピアのロハ・バンド(ROHA BAND)によるアフリカからの名曲たち、そしてベラルーシの人気バンド、ピェスニャルィーの楽曲や激しいヴォーカルのパフォーマンスに魅了されるスペインのパロマ・サンバシリオ(PALOMA SAN BASILIO)の楽曲などを収録。そしてなんとエクスクルーシヴ・トラックとして、クルアンビンによるクール&ザ・ギャングの名曲「SUMMER MADNESS」のカバーも収録。さらに日本からは世界に誇るKING OF DIGGINことDJ MUROのレコメンでも知られるメロウなレア・グルーヴ大名曲、77年の故・萩原健一(ショーケン)主演ドラマ『祭ばやしが聞こえる』主題歌の柳ジョージ「祭りばやしが聞こえるのテーマ」がセレクト!コンピレーション/ミックスの最後は彼らの地元でもあるテキサスからジェフリー・ミュラー(GEFFREY MULLER)がバンジョーでカヴァーしたエリック・サティ「GNOSSIENNE」に同じくテキサスのティアニー・マローン(TIERNEY MALONE)がスポークン・ワードをのせた楽曲で締めくくられている。全体を通して国境や文化を越えた選曲となっており、世界中の音楽に対する深い愛情と彼らの音楽的ルーツが感じられるものとなっている。国内流通仕様盤CDにはアーティスト本人による全曲解説対訳が封入され、限定輸入盤2LPはオレンジ・ファイナル仕様でのリリースとなる。
Dilated Peoplesの中心人物として世界を巡り、Kanye WestやBeastie Boysへのビート提供でも知られるEvidence。そしてSnoop Dogg、Nas、Eminemらを手がけ、ラッパー、DJとしても活動するThe Alchemist。長年の協働関係を持つ2人がStep Brothers名義で完成させた『Lord Steppington』。乾いた質感のサンプル、タイトなドラム、Alchemistらしいストイックなビートが全編を貫き、Evidenceの落ち着いた語り口と緻密なパンチラインがビートの硬さと絶妙に噛み合う。Action Bronson、Roc Marciano、Styles P、Bluなど個性の強いゲスト陣が曲ごとに鮮やかな色を添え、東海岸クラシックの質感を継承しながら現代的なミックスでアップデートされた音像が魅力的。肩の力が抜けたユーモアと、緻密に組み立てられた職人芸が同居する、2人のキャリアと美学が自然に融合した一枚。
オリジナルは1983年リリースの、Vaughan Mason & Butch Dayoによるブギー/モダンソウルの名作『Feel My Love』。軽快なファンクのグルーヴ、しなやかなシンセ、そしてローライダー系ファンクにも通じる柔らかい高揚感が全編を貫き、80年代ブギーの魅力を凝縮したようなサウンドが響き渡る。Vaughan Masonの洗練されたプロダクションとButch Dayoの滑らかなヴォーカルが自然に溶け合い、都会的な明るさとゆったりしたフィーリングが同居する。当時のスタジオ録音ならではの生っぽい温度感が残っており、シンセ・ベースやギターのカッティングが立体的に響く点も魅力。ブギー、ファンク、ディスコを行き来しながら、80年代特有の明るい質感を保った、クラシックとして愛され続ける理由が、音の手触りから自然に伝わる一枚。
9月4日発売。Meditationsでも大人気、〈Numero〉の看板シリーズEccentric Soulに、1964〜1980年にかけて、プロデューサーLenny “King Creole” LaCourが運営した〈Magic Touch〉を中心としたローカル・レーベル群から、入手困難なソウル、ファンク、R&B音源を26曲にわたって体系的にまとめた 決定的アーカイヴ『The Magic Touch Label Vol. 1』が登場。収録されているのは、The Mar‑J’s、Marvelle & The Blue Mats、The Swinging Hearts、Junior & The Classics、Filet Of Soul、Harvey Scales & The Seven Soundsなど、当時は地域ローカルで活動していた無名から半無名のアーティストたち。しかし、彼らの残した音源は驚くほど多彩で、ガレージ感のある荒々しいR&Bから甘いグループ・ハーモニー、鋭いホーンが切り込むハード・ファンク、そしてプロト・ディスコの萌芽まで 幅広いスタイルが詰まっている。録音は粗削りだが、その分スタジオの空気がそのまま閉じ込められたような生々しさがあり、ヴォーカルの張り上げやコーラスの甘さがローカル・ソウルならではの自由さを感じさせる。ブックレットにはLaCourの活動史、当時の写真、レーベル資料など資料性の高いコンテンツが多数収録され、幻のレーベルの全貌を立体的に再構築している。
8月28日発売。フィンランドの名門〈Timmion Records〉を支えるハウスバンドCold Diamond & Minkが、Emilia Siscoのデビュー作『Introducing』の楽曲をオルガン主体のインストゥルメンタル・ソウルとして再構築した企画盤『Organ‑ized』。テンポは全体的にゆったりめで、ギター、ベース、ドラムは控えめに支え、Jimmy SmithやJimmy McGriffの系譜を継ぐオルガン奏者Mr. Sophisticated Fingersのオルガンが主役としてメロディを歌う。歌がないのに、恋愛ソウルの情感がしっかり伝わる語るようなインストになっているのが面白く、Emilia Siscoの原曲が持つ甘さや切なさが、映画のサウンドトラックのような落ち着いた世界観へと変換されている。部屋で静かに流しても、じっくり聴き込んでも楽しめる、ネオ・ヴィンテージ美学をそのまま体現した、温かくメロウなオルガン・ソウル集。
Harry SmithのAnthology Of American Folk Musicのゴスペル仕様とも言うべき、鋭い審美眼にて選び抜かれたゴスペル・ミュージックの数々を収録。アメリカ・ポートランドの老舗レコード店Mississippi Recordsの創設者であるEric Isaacsonによるレーベル〈Pyramid Records〉からディープ・ゴスペルの真髄に触れるコンピレーション『Conscience Let Me Be』が到着!地元の小さな教会や自主制作レーベルから出た1960〜70年代の知られざる音源を、DJ JumboとPyramid Recordsのアーカイヴから厳選収録。全編にわたってギターを前面に押し出したスローなバラッドが並んでおり、魂に触れるような、苦悩や救いといったより深い存在の問題に真正面から向き合う名演ばかりが詰まっている。どの曲にも静かな確信と内面から滲み出るような信仰心が宿っていて、スピリチュアルでありながら、どこかブルースのような翳りも感じさせる音世界は、ストレートに心に響く。ディープ・サウスの霊性あふれる、ひそやかで力強い祈りの記録。

Roman Norfleet率いる流動的でオープンなプロジェクトBe Present Art Groupと、Roman Norfleet、Harlan Silverman、Kennedy VeletteによるMeditationsでも大人気のポートランドの偉大なるブラックミュージック最高の実践者The Cosmic Tones Research Trioによる三部作のカセット作品『The Spiritual-Sonic Research Series』にVol.2が登場。2023〜2025年に行われた3つの公演が収録され、アフロ・スピリチュアル音楽の現在形をそのまま封じ込めた内容。ジャズ、ゴスペル、即興、儀礼的パーカッションがゆっくりと重なり、サックスや鍵盤が長い呼吸で空間を支えながら、声による祈りやコール&レスポンスが場の空気を変えていく。ときに荒々しい打楽器や、ときに柔らかいハーモニーには、精神的なテーマを扱うライブならではの場の変化が音として記録されている。Angel Bat Dawidが参加した公演も収録した、今回も充実の3本組!
絶品です!クラシック・ギタリスト、志野文音による注目のシリーズ『The Timbre of Guitar』の第2弾は、あのレイ・ハラカミの楽曲群を繊細かつ親密なギターの響きで再構築した珠玉のトリビュート作品!こちらも高い評価を得た、Susumu Yokota『Sakura』のカバー作に続く本作は、彼女が紡ぐクラシカルな旋律を通じて、バレアリックやラテン音楽の内包する晴れやかで暖かな空気感を落とし込みながら、ハラカミ楽曲の本質に静かに触れつつ、温度を失わずにその「浮遊感」や「湿度」ら「親密さ」といったものを写し出すことに成功しています。

Danny Scott Laneによる、ジャズ、アンビエント、ニューエイジ、ソフトファンクが穏やかに溶け合った、柔らかく心地よいムードのアルバム『House Of Alice』。本作には、写真家・サウンドアーティストとしての感性が反映され、日常の風景を静かに切り取ったような、親密でシネマティックな空気が漂っている。滑らかなジャズのコード、ゆったりとしたビート、アンビエント的な余白が自然に重なり、リラックスした時間に寄り添うサウンドが魅力的。女性ボーカルを迎えた曲や、タイトル曲「House Of Alice」に象徴されるように、全体を通して温かく洗練された雰囲気が続く。落ち着いたムードの中に、ほんの少しのソウルとロマンが漂う、Danny Scott Lane の魅力が詰まった一枚。
ジャズとモンゴルのフォークのユニークなブレンドは、ワシントン・ポスト紙にも「彼女の曲は非常に創造的で自由でありながら、しっかりと地に足をつけている」と評価され、現代ジャズの最も興味深い声の一つとされるモンゴル生まれでミュンヘンを拠点に活動するシンガー・ソングライター、Enjiの4thアルバム『Sonor』が<squama recordings="">よりリリース!自身の多重的なアイデンティティのように、夕暮れ時のほんの一瞬、空が鮮やかな琥珀色に染まる。ドラマチックな色彩の閃光、昼と夜の両方に属する瞬間に生まれてくるような、鮮やかで儚くてしかし生命力に溢れた夢のような歌声が、優しいピアノと重みのあるコントラバスにのって響き渡る傑作!Elias Stemeseder(p)、Robert Landfermann(cb)、Julian Sartorius (ds)、そして前2作でもお馴染みの共同作曲者でもあるPaul Brandle (g)ら世界的に名高いジャズ・アーティストをバンドに迎え、ジャズ・スタンダード「Old Folks」を除く全曲をモンゴル語にて歌われています。180g重量盤
Meditationsベストセラー!あまりにも異様な透明感と浮遊感を孕んだAOR/ライト・メロウの傑作として、未だに大きな支持を受けている、Steve Hiettの唯一作「渚にて…」が、メルボルンのEfficient SpaceとBe With Recordsの共同リリースによって初となるヴァイナル・リイシュー決定!アート・ディレクターやデザイナーなどの経歴を経て、「VOGUE」や「MARIE CLAIRE」といった一流ファッション誌でもフォトグラファーとして活動したスティーヴ・ハイエット。ワタリウム美術館の前進となる現代美術画廊ギャルリー・ワタリの依頼で個展が提案されたことを発端として制作された一枚。1983年にCBS/Sonyからリリースされたオリジナルは現在入手困難を極める激レア作品として知られており、ムーンライダーズの岡田徹、白井良明、鈴木博文、武川雅寛、加藤和彦という当時の日本の音楽シーンを代表する超豪華な陣容が集結しながらも日本盤オンリーのリリースで世界流通のなかった超希少盤。ブルージーな哀愁をたっぷりと滲ませるエレクトリック・ギター・サウンドが全編に渡って展開され、真夏の白昼に魔法のような密室世界を描き出す、類い稀なる魅力を秘めた一枚。AORや音響派、サイケデリックといったどんなジャンルの枠にも収まり切らないでしょう。オリジナル・マスター・テープからのリマスタリング仕様。絶対にお見逃しなく!
