Jazz / Soul / Funk
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ヴィンテージ・キーボードを愛好するミラノの気鋭ミュージシャン/作曲家Alberto Bazzoliによる、自身の拠点ミラノの街を舞台としたコンセプチュアルなアルバムが登場!クラシカルな70年代のライブラリー・ミュージック/モンド・グルーヴを彷彿とさせる、古き良き時代のマジックと憧憬に満ち、遊び心に溢れるコズミックなシンセサイザー・ミュージックの秀盤。
史上最高のブラジル音楽家のひとり、エリス・レジーナ。1963年、まだ20歳にもなっていなかった彼女がコロンビア・レコードからリリースした4枚目のアルバム『O Bem Do Amor』が〈Sowing Records〉よりクリアーヴァイナル仕様で再発!アストル・シルヴァによる洗練されたジャズ・アレンジと、魅力的なロマンティック・ソングと躍動的なサンバをベースにしたレパートリーの中で、エリス・レジーナのフレッシュでしなやかな歌声が輝く名盤。後にブラジル音楽史の頂点を極めるレジーナの初期のすばらしい作品!
オーネット・コールマンが1972年に発表したアルバム『Science Fiction』が〈ENDLESS HAPPINESS〉より再発。本作は彼の創造的再出発とされる重要作で、チャーリー・ヘイデン、ビリー・ヒギンズとエド・ブラックウェルとの共演により、伝統的なサウンドと未来のサウンドを融合させた異世界的でエネルギッシュな作品になっている。スペーシーで長尺の旋律やリズムを基調に、インド人シンガーのアーシャ・プスリが参加した2曲は別の宇宙のポップスとでもいったような仕上がり。アラブのダブルリード楽器“ミュゼット”が登場する「Rock the Clock」など、実験性に富んだ内容。
オリジナルは1960年録音、1965年リリースのSun Raのシカゴ時代最後期のアーケストラを捉えた作品『Fate in a Pleasant Mood』が〈PAROLE〉より再発。10年以上過ごしたシカゴに見切りをつけ、モントリオールを経てニューヨークへ拠点を移す直前の録音で、まさに転換期のサン・ラーを象徴するような一枚。内容的には、バラードからビバップ、フリージャズ、デューク・エリントン的ハーモニー、12小節ブルース、さらにはクライム・ジャズやチャチャまで幅広くスタイルがめまぐるしく行き交う万華鏡的な構成だが、それでいて、当時のサン・ラー作品の中では比較的とっつきやすい一枚となっている。とりわけ印象的なのは「Space Mates」におけるジョン・ハーディと思われる控えめで創造的なドラムソロで、宇宙的な空間とリズムの余白を強調するようなアプローチが新鮮。続く「Kingdom of Thunder」では、マーティン・デニーやアーサー・ライマンのエキゾチカを彷彿とさせる音作りが登場し、いわば土星風エキゾチカとでも言いたくなる不思議な味わいを放っている。サン・ラーがまだ“地球に片足を残していた時代”の最終章として魅力的なアルバムで、混沌としたジャンル越境が同居しながらも、どこかリリカルで親密な一枚。

尖鋭的ダンスレーベル〈Baroque Sunburst〉の主宰者としても知られるイタリア出身ロンドン拠点のDJ/プロデューサーのAndrea Ottomaniの別名義であるBig Handsによる『Thauma』が〈Marionette〉よりアナログで登場。嵐に見舞われながら地中海を横断していた二晩連続の夢の中で構想され、その時の夢で見たままの音と構造を保存することを意図して制作された本作には、イタリア、ギリシャ、エジプト、トルコなど地中海を旅した際に録音されたベルやバラフォンなどの打楽器や、才能あるミュージシャンたちとのコラボレーションが収録されている。パレスチナのアーティスト、بنت مبارح(Bint Mbareh)による演奏やアラビア語による歌、バスター・ウッドラフ=ブライアントによるスピリチュアルなサックスなどと共に、フィールド・レコーディング、セミの鳴き声、祈りの声、そして周囲から繰り返し聞こえてくる全体的なノイズが鮮明な空間感覚を呼び起こし、幻覚的なサウンドに誘われる。第四世界影響下なノスタルジアとメランコリーが満載の良作!!
ヒップホップ史において最重要作品のひとつとされる、あまりにも有名な1994年のNasのデビュー作『Illmatic』。ニューヨーク・クイーンズブリッジ出身のNasが、当時わずか20歳で描いたリリックは、ストリートの現実と詩的な想像力が交錯する驚異的な完成度を誇り、プロデューサー陣にはDJ Premier、Pete Rock、Large Professor、Q-Tipらが名を連ね、ジャズやソウルのサンプリングを下地にした硬質で叙情的なビートが並ぶ。たった10曲・40分弱という短さの中に、東海岸ヒップホップの美学とリアリズムが凝縮されている。ラップという表現形式が持つ可能性を最大限に引き出した一枚であり、ヒップホップを「芸術」として確立させた決定的な証拠ともいえる作品。
Natural Information SocietyとBitchin Bajasという、ドローンへの深い理解と霊的な探究心を持つグループ同士による2015年の共作『Automaginary』。音楽的には、アフロ・グルーヴ、クラウトロック、自由な即興的なジャズ、サイケデリック、アンビエント、4つ打ちのビート、ミニマリズムなど、ありとあらゆる要素が曖昧に融合したサウンドで、グナワ音楽に使われる3弦のリュート「ギンブリ」のミニマルなパターンと、Bitchin Bajasが得意とするアナログ・シンセやヴィンテージ機材によるサイケなレイヤーが混ざり合っている。ミニマル・ミュージックの没入性とジャズ由来の自由さが共存しており、Natural Information SocietyとBitchin Bajasという、2つの部族が出会い、未来の儀式をやってみせたような、ひたすら時間が溶けていくような一枚。

10代で業界に見出されながらも、独立したアーティストとして自らの表現を模索し続けたAnnahstasiaが、ついに完成させたデビューアルバム『Tether』が〈drink sum wtr〉より登場!本作には、詩的なフォークを軸に、ソウルやオーケストラ要素を織り交ぜた温かみのある楽曲が並ぶ。彼女は曲をじっくりと育て、実際に歌い、生活の中でその意味を確かめながら完成させた。制作はLAのValentine Studiosで、ライブ録音を重視し、Obongjayarやaja monetといったゲストも参加。楽器編成は最小限から壮大なものまで幅広く、Annahstasiaの深みのある歌声が楽曲全体を包み込んでいる。このアルバムを“自分の声の力に目覚めた作品”と本人が語る通り、時間をかけて築き上げたサウンドが、アーティストとしての確かな自信を感じさせる、Annahstasiaの忍耐と成長の物語のマイルストーン!!
自国のソウルやゴスペル、ファンクを始め、世界各地のマニアックなグルーヴを掘り起こし、マニアを唸らせ続けてきた大名門レーベル〈Numero〉からは、米国ヴァージニア州ノーフォークのレコーディング・スタジオ/レーベルであり、知る人ぞ知るレア_ソウルの聖地〈Shiptown Records〉にて1965年から1977年にかけて録音された最も魅力溢れる25曲をコンパイルした意欲的なコンピレーション・アルバムが登場。Ida Sands, The Soul Duo, The Anglos, Dream Team, The Grooms, Positive Soundsといった面々による貴重な楽曲の数々を一挙収録した内容となっています!

アーバン・メロウ/シティ・ポップ・フィーリング抜群!ミシシッピ川とミズーリ川の合流地点にある地下スタジオで活動していたHoward Neal率いるレーベル〈Shoestring〉に残された知られざる作品群が〈Numero Group〉の『Eccentric Soul』シリーズから奇跡のコンピレーション化。The James Family、Jimmie Green、Pete & Cheez、Carletta Sueといったアーティストたちによる宇宙的な中西部ディスコの未知なる名曲が満載。チップオンスリーヴ仕様。エッセイと豪華写真も収録。
自国のソウルやゴスペル、ファンクのみならず、ニューエイジ・ミュージック始祖Iasosや原マスミ、プロト・ヴェイパーウェイヴまで掘り起こし、マニアを唸らせ続けてきた大名門レーベル〈Numero〉からは、名コンピ『Eccentric Funk』や『Eccentric Disco』といった"Eccentric"シリーズの次回作『Eccentric Deep Soul』がアナログリリース。Little TonyやThelma Jones、Thelma Jones、Joey Gilmoreといったアクトたちによるディープ・ソウル・ナンバーを全13曲収録しています。

Dorothy AshbyとArve Henriksen、Jon HassellとHildur Guðnadóttirを繋ぐ、愛の不安、調和、不確実性を描く旅。電子音楽家でチェロ奏者のAsma Maroof、ベルリンのクラブ・シーンの中心地〈PAN〉に傑作を残すPatrick Belaga、サックス奏者、理論家、音楽家のTapiwa Svosveによる要注目コラボ・アルバム『The Sport of Love』がアナウンス。現代のロマンスの言語、競争、矛盾について考察をテーマに作り上げた作品であり、第四世界を通過したフリー・インプロヴィゼーション/アンビエント・ジャズと荒涼としたアンビエント・ドローンが溶け合うフリーフォームで破格な一枚!

El Michels AffairやBacao Rhythmといった人気アクトが揃う〈Big Crown Records〉から2019年に発表されていた、カリフォルニア州リアルト出身の3人組バンド、”Brainstory”の傑作デビュー・アルバム。”ジャズ”という自身らのルーツを明確に打ち出しつつ、ヒップホップから70年代のファンク、60年代のソウル、そして、南カリフォルニアでの生活というものをサイケデリックで独創的な感覚の中へと取り入れ、人として/バンドとしてのあり方を探った全10曲の旅!
DIYソウルの金字塔として知られるGeorge Smallwoodによる傑作曲の数々が収録された〈Numero Group〉からの特大盤!シンセを交えたモダン・ソウル〜スウィート〜ファンクが柔らかく交差し、タイトルの通り生き延びることへの切実な祈りが滲む。宅録ソウルの極みであり、メッセージとグルーヴが共鳴する一枚。Syl JohnsonやShuggie Otisに通じる、知られざるソウル職人による珠玉の私的録音作品。
ジョン・コルトレーンやサン・ラーの命脈へと連なるスピリチュアル・ジャズの伝説にして2022年に惜しくもこの世を去った巨匠Pharoah Sanders。ジョン・コルトレーンとの有名な共演以前の1964年9月10日に録音されたアルバムにして、この象徴的なテナーサックス奏者による〈ESP-Disk'〉からリリースされた大傑作デビュー作品。

STRUTの名シリーズ『Nigeria 70』に約8年ぶりに加わった『Nigeria 70: No Wahala: Highlife, Afro-Funk & Juju 1973–1987』が入荷できました!本作はDJ/コレクターのダンカン・ブルックナーが監修を担当し、1973年から1987年にナイジェリアで生まれたアフロ・ファンク、ジュジュ、ハイライフの中でも、これまで国外ではほとんど紹介されてこなかった知られざる音源を発掘・収録している。'00年代初頭に火がついたアフロ・ファンク再評価の流れを受け継ぎつつ、今回のコンピでは、ナイジェリア南部デルタ州の少数民族 Ukwuani の音楽や、ヴィクター・ウワイフォを軸としたベニンとの音楽的つながり、ハイライフのレジェンド、レックス・ウィリアムスとパックス・ニコラスによるサイケ・ファンクなど、多彩な文化的背景を丁寧にすくい取っている。土臭さとラテン/北米音楽の影響が溶け合ったグルーヴの連続で、アフリカ音楽ファンはもちろん、レアグルーヴやロック、レゲエ好きも引き込まれること間違いなし!

数々の画期的なコンピ盤の編纂でも知られる名門発掘レーベル〈Strut〉より、ワシントンGo-Goの代表的バンドExperience Unlimitedが1977年に〈Black Fire Records〉から発表したデビュー・アルバム『Free Yourself』の限定復刻版が登場!1973年にサウスイーストD.C.にあるバルー・シニア・ハイスクールで出会ったメンバーによって結成。学校のタレント・コンペティションで優勝したことから〈Black Fire〉主宰者のJimmy Grayの目に留まった存在。ソウル、ジャズ、ファンク・ロックを融合させ、ワシントンD.C.のGo-Goシーンの基盤を築いた伝説的の一枚でにして、前向きなメッセージと、魅力的なグルーヴに満ちた、自由奔放なアルバム。特徴的な激しいギターワークで魅せる"Funky Consciousness"、そして、ゴーゴーの初期のスタイルを聞ける"Free Yourself"まで、さまざまな曲や感情が詰まっています。Malik Edwardsによるカバー・ペインティングを含むオリジナル・アートワークを完全再現。〈The Carvery〉によるリマスタリング仕様。バンドリーダーで共同創設者のGregory “Sugar Bear” Elliottの新規インタビューや、貴重写真の数々も収録。

初の海外レーベルからのリリースとの事!〈Stones Throw〉ファンにも間違い無しなネオ・シティポップ/ドリーム・ポップの金字塔的な大傑作。今年度の日本のインディ・ミュージックの中でも最高峰の地位を獲得するであろう作品としてレコメンドします!
ダブやネオ・サイケデリア、アーバンなコンテンポラリーR&B等の多彩な要素を巧みにブレンドした東京拠点のインディ・ロック・バンド、その名も"TAMTAM"による最新EP『Ramble In The Rainbow』が〈PPU〉こと〈Peoples Potential Unlimited〉より堂々アナログで登場!
2024年、TAMTAMは新作EP『Ramble In The Rainbow』を米レーベルPeoples Potential Unlimitedよりリリースする。初の海外リリースとなった本作は、かつてないほど幻想的な浮遊感に包まれ、またもジャンルのボーダーを超える存在感を放っている。
歌詞は極めてプライベートな出来事をきっかけに魂や死、自然といった大きく抽象的な概念を介した寓話のように綴られる。サウンド面ではSun Ra、Lee “Scratch” Perry、清水靖晃や鈴木良雄などが影響元に挙げられており、バンドの要となるグルーヴはそのままに更にドープになった演奏が印象的。以前からの持ち味であるレゲエやソウル、ジャズ的な要素に加えニューエイジ音楽的な発想が巧みに掛け合わされた、バンドの成熟を感じさせる怪作となっている。

アダム・ルドルフ率いるムービング・ピクチャーズによる『Glare of the Tiger』。本作は、伝統と現在、そして未来をつなぐクリエイティブ・ミュージックの極みといえるアルバムで、ルドルフが30年以上かけて磨き上げてきた独自のコンセプトのもと、長年ともに演奏を重ねてきたメンバーが、抜群のコンビネーションと独自の音楽言語で応えている。参加メンバーは、オーネット・コールマン、ユセフ・ラティーフ、ロイ・ヘインズ、ドン・チェリー、サム・リヴァース、ジョン・ハッセルといった20世紀ジャズ/即興音楽の巨人たちと実際に共演・師事してきた面々ばかりで、そうした歴史との直接的なつながりを持ちながら、彼らはルドルフ共に今を表現する新たな音楽を生み出している。「伝統を敬うとは、過去を模倣することではなく、自分自身の声で新しい音楽を創り、いまを響かせること」とルドルフ自身が語るように、ジャズや即興音楽の歴史の延長線上にありつつも、明確に次の時代へ向かう意志を持ったアルバム。
サンフランシスコのスケーターにしてマルチ奏者、トミー・ゲレロによる、オリジナルはCDで2006年にリリースされた名盤『From The Soil To The Soul』が、〈Be With Records〉による再発プロジェクトの一環として、本人協力のもと高音質でリマスタリングし、重量盤2LP仕様・見開きジャケット仕様で再発。ブルースやフォーク、ラテン、ファンク、ソウル、ヒップホップといった多彩なルーツを感じさせつつも、誰が聴いてもトミー・ゲレロと分かる唯一無二の音。本作は、サンフランシスコの空気感そのままに、彼のギター・ソウルの世界をさらに深く、豊かに展開した一枚。軽快でスモーキーなファンクに、アメリカーナやヘヴィサイケ、ローファイなファズ感、ラテンのリズムが溶け込み、サウンドにややダークで深みある重さが加わっている。全編ほぼ宅録で、ベース、ギター、鍵盤、カリンバなど多くの楽器をトミー自身が演奏。ジャンルを超えた音楽性とDIY精神が共存する、トミー・ゲレロの魅力が凝縮された傑作。20年近い時を経て、いまアナログで聴けることが本当にうれしい再発。再発盤は本人の手でアートワークも一新され、ストリート・アーティストBarry McGeeによるカバーデザインも深紅に刷新された。
