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V.A. - Vanity Box II (5CD BOX)
V.A. - Vanity Box II (5CD BOX)きょうRECORDS
¥8,800
日本初のインディペンデント・レーベルの1つともいわれ70年代末から80年代初頭の日本の自主制作/インディーズ音楽シーンを語る上において欠くことのできない重要な存在であるVanity Records。本作『Vanity Box II』はそのカタログの中からDADA『浄』、Aunt Sally『Aunt Sally』、あがた森魚『乗物図鑑』、Normal Brain『Lady Maid』を収録し、更に今回が初リリースとなる R.N.A.Organism の未発表音源集『Unaffected Mixes』を加えたCD5 枚組のボックス・セット。1978~1980年までのおよそ2年ほどの期間でリリースされたこれらのアルバムからは、この時期における「時代のムード」の激しい移り変わりが窺い知れる。

Vanity Records の記念すべき最初のリリースであり同時代の(Obscure からAmbient へと至る)イーノの動向への眼差しも感じられるDADA、当 時の関西パンク・シーンにおける伝説的なバンドの一つでありPhew がボーカルを務めたことでレーベルのカタログ中でも特に知名度の高い一作となっ ているAunt Sally、フォーク歌手としてのイメージの強かったあがた森魚をテクノ・ポップのコンセプトでプロデュースした『乗物図鑑』、そして2020 年現在まで関西を拠点にインスタレーションやサウンド・オブジェの制作など、音に対する「気付き」に基づく活動を続けている藤本由紀夫によるユニッ トNormal Brain まで、およそ2 年ほどの期間でリリースされたこれらのアルバムからは、この時期における「時代のムード」の激しい移り変わりが窺 い知れる。

そして今回初めて世に出ることとなったR.N.A. Organism『Unaffected Mixes』についてはバンドのプロデューサーある佐藤薫氏よりコメントをい ただいたので引用させていただく。
“R.N.A. Organism 唯一のLP『R.N.A.O MEETS P.O.P.O』(Vanity 0006, 1980) は、比較的ストレートなミックスを中心としたトラックでアルバ ム化された。しかし、メンバーとプロデューサーによってミックス/カットアップ/エディットされた、多くの別ミックス/ヴァージョンがカセット テープで残され40 年間眠り続けてきた。
このたびその一部をアルバム『Unaffected Mixes』として発表する機会を得た。” いわば『R.N.A.O MEETS P.O.P.O』の「衣装違い」のような存在といえるだろうか。Vanity0007 以降エレクトロニクス・ミュージックへ大きく踏み 出すこととなるレーベルの動きを知る現在から見れば、このアブストラクトなミックスは(その時点でリリースされることはなかったものの)そういっ た後の動向を示唆する存在のようにも思える。
結果的に「影」のような存在となってしまったこのような音源もまた、当時の先鋭的な音楽動向がどのよ うに察知され、形作られていったかを物語る重要な一部である。
また、今回のDADA『浄』のデジタルリマスタリングは宇都宮泰ヴァージョン( マーキー/ べル・アンティーク・レーベル) を使用している。

・ブックレット1 8P
・ブックレット2 じゃばら
・ポストカード 5 枚
・CD5枚組 オリジナル ボックス仕様

〈5CD リスト〉
CD1. DADA ‒ 浄
CD2. Aunt Sally ‒ Aunt Sally
CD3. あがた森魚 ‒ 乗物図鑑
CD4. Normal Brain ‒ Lady Maid
CD5. R.N.A. Organism ‒ Unaffected Mixes
3RENSA(Merzbow.duenn.Nyantora)- REDRUM (CD)
3RENSA(Merzbow.duenn.Nyantora)- REDRUM (CD)スローダウンRECORDS
¥2,200
本作『REDRUM』はMerzbow、Duenn、Nyantoraによるバンド「3RENSA」のデビュー作となるアルバムだ。バンド名は2017年リリースの同じ三者による初の共演盤であったアルバム『3RENSA』からとられている。そして今回もアートワークは宇川直宏!!。

<作品概要>
『REDRUM』は2017年夏にレッドブルスタジオにてレコーディングされた音源を各々がミックスした計3曲から成り立っており、このプロセスと収録形態はアルバム『3RENSA』に連なるものだ。本バンド内でのパートクレジットはMerzbowがドラムとエレクトロニクス、duennがエレクトロニクス、Nyantoraがギターとエレクトロニクスとなっている。 このように本作『REDRUM』はバンド「3RENSA」のアルバムでありながらその在り様は3者それぞれのミックスという名の視点を介して多義的に示されており、バンドという枠組みが発生したことによってその音楽が何らかの方向性へスタティックに定着するといった事態は避けられている。
むしろバンドの外側にそのメンバーをミキサーとして再度置く、バンド(=集合)とメンバー(=個)の脱構築的な関係性をリスナーに意識付けさせるようなディレクションはノイズ、アンビエント、ドローン、エクスペリメンタル、ロックなど固有のタームでもってその実像を掴もうとする聴衆の思惑をすり抜けていくような流体的なバンドの在り方を印象づける。
レコーディングをそのまま収めたドキュメントでもなく、ひとつの音楽的なコンセプトを提示するでもなく、個別の視点を通した3つのここにしかない「3RENSA」を作り上げ、記録すること。そしてその記録の一時性、独立性がバンドの変容の可能性や流体性までを抱合的に暗示するとするならば、本作はバンド「3RENSA」からの最も誠実なプレゼンテーションといえるのかもしれない。 よろすず

Track List:
1. REDRUM SESSION 1 – MIX BY MERZBOW
2. REDRUM SESSION 2 – MIX BY DUENN
3. REDRUM SESSION 3 – MIX NYANTORA
stillichimiya - バンコクナイツ (12")
stillichimiya - バンコクナイツ (12")Em Records
¥1,980
「映画館に観客をとりもどす」を旗頭に活動する映画製作集団、空族(くぞく)待望の最新劇映画『バンコクナイツ』へのトリビュートとして放たれる最強コラボ作品。エム・レコードのタイ音楽アーカイブ・シリーズの音源をサンプリング使用する条件で制作され、リリースはヴァイナル12インチのみ。夢と現(うつつ)が交錯し、タイ~バンコク~イサーンとは何なのかを音で貴方に問いかける。

映画『サウダーヂ』から空族映画に深く携わっている盟友・スタッフであり、日本のヒップホップに新風を吹き込み、幅広い層から熱い支持を受けるラップグループ、stillichimiya(スティルイチミヤ)は、イサーンの生んだ大スター、ダオ・バンドンの一世一代の名曲「水牛に乗る人」というルークトゥン・イサーンの<大ネタ>使い。ラップでのカヴァー・ヴァージョンともとれそうな、日本音楽が最もイサーンに近づいた記念すべき曲だ。真っ向からイサーン音楽と組み合ったこのチューンをCOMPUMA(松永耕一)がリミックスし、一体どこの何の音楽なのかよくわからない新音楽に仕立て直した。日本のクラブミュージック/電子音楽リスナーも目が離せない。
灰野敬二+MUSQIS - 灰野敬二 MUSQIS (CD)
灰野敬二+MUSQIS - 灰野敬二 MUSQIS (CD)スローダウンRECORDS
¥2,200
本作はマルチ奏者の野口英律を中心/媒介とする男女混合不定形演奏集団/音楽およびそれらに関わる集団、コミュニティー「ムスキス」と、あの灰野敬二の競演録音盤である。演奏・録音は2017年10月9日、新宿JAMで開催されたムスキス(MUSQIS)主宰「NEUROGRYPH 33」にて行われた。 本作の音楽性は、Nazoranaiなどの録音・演奏にいっけん近い。だがそれはあくまで表面上の結果論であって、その音楽が生まれるためには両者ともに音楽の零地点から始める必要があった。じじつ、本演奏・録音は、事前打ち合わせやリハーサルなしの状態で演奏を行ったという。それは恐るべき緊張感を伴うステージであったはずだ。特にムスキスのメンバーにとっては……。 じっさい両者の競演録音である本作を聴くと、張りつめた糸のようなピリピリとした緊張感が伝わってくる。打ち合わせなしの演奏であり、どうなるのか先が読めない状態での演奏であったというのだから当然だ。両者は音楽/演奏の只中に、それぞれが身一つで対峙している。 まったくもって強烈なアンサンブル体験である。強く、柔らかく、硬く、そして緊張感に満ちている。この30数分の演奏のあいだ、あらゆるものに限定されない「音楽/ロック」の唯物論的な「魂」が生成してもいる。その音の渦は激しく、禍々しく、強烈で、溶けてしまいそうなほどに美しい。孤高であり、安易に流通しえないものだ。「他」を意識しつつ、安易な同調を拒否しているからだろう。それは演奏と音楽による他者への「礼/儀」の持続と生成といえる。  そう、本作の緊張感に満ちた音楽と演奏は、互いの存在を意識しながらも、しかしそれぞれが個を主張し、そのうえで別個の存在となっていく、その過程のドキュメントのように思えてならない。  デンシノオト
V.A. - a sign 2 (2CD)
V.A. - a sign 2 (2CD)スローダウンRECORDS
¥3,300
70年代からプログレッシヴ・ロック、現代音楽、パンク、ニューウェイヴ、インダストリアル、ハウス、テクノ、クラブジャズと様々なシーンを横断、常に来るべき時代を読み解いてきた阿木譲プロデュースのクラブ nu things JAJOUKA ~ environment 0g [zero-gauge]に集うアーティスト15組を収録した2枚組コンピ。テン年代に萌芽した尖端音楽の種子たちがここに開花する。(東瀬戸悟)

参加アーティスト(Kiyoshi Izumi, Yuki Aoe, Sunao Inami, Nuearz, Junya Tokuda, Konsructal, Juri Suzue, Molecule Plane, Renick Bell, Isolate Line, Cindytalk, Kazuto Yokokura, Unknown Tears, Eadonmm, KENTARO HAYASHI)

デザイン: 秋山伸
マスタリング: 宇都宮泰
プロデュース: Yasuyuki Nakamura(STUDIO WARP, SLOW DOWN RECORDS)
ディレクション: 平野隼也( environment 0g [zero-gauge] )

> disc 1
01. Kiyoshi Izumi/ Depth Patch
02. Sunao Inami/ Stay Home
03. Nuearz/ erato
04. Yuki Aoe/ AIIII2-LV2tech
05. Junya Tokuda/ MirroredImage
06. Konstructal/ Grunt
07. Nuearz/ horticulture
08. Sunao Inami/ Stay Safe
09. Juri Suzue/ itofu
10. Molecule Plane/ Euryale
11. Junya Tokuda/ NothingIsStill
12. Yuki Aoe/ Yesterday And Today

> disc 2
01. Renick Bell/ Upheaval but Unshaken
02. Isolate Line/ Belsomra
03. CINDYTALK/ Subterminal
04. Isolate Line/ Abilify
05. kazuto yokokura/ binaural mix
06. Renick Bell/ Blocking It Isn't Going to Work
07. Unknown Tears/ CERN TeV (ATRXIA mix)
08. Eadonmm/ Observation Point, C700P92055
09. Eadonmm/ Uycler
10. CINDYTALK/ Circumspekt
11. KENTARO HAYASHI/ GARGOUILLE
Juri Suzue - Rotten Miso (CD)
Juri Suzue - Rotten Miso (CD)スローダウンRECORDS
¥2,530
関西を中心に DJ や音楽家として活動する Juri Suzue による初アルバムが阿木譲とスタジオワープ =Slowdown Records により立ち上げられたレーベル remodel よりリリース。

Juri Suzue は元々は美術家を目指し、後に白塗りの劇団員へ、そしてその後に音楽へ転向したという経歴の持ち主。
音楽活動ではまず DJ としてハウスやテクノを大阪のローカルバー、クラブなどでプレイし、2011 年からは Midnight JJ 名義でダブ・テクノ中心の EP やリミックスを複数リリースしている(2014 年に Cut Music からリリースした『Quiet Room EP』、2018 年に Different10 からリリースした『Midnight JJ vs Masaru Saito』など)

近年は Juri Suzue 名義でノイズ、エクスペリメンタルな要素を取り込んだ音楽性を指向し、ライブを中心に活動しており、本作に先んじて同じく remodel より 2020 年 5 月にリリースされた 2 枚組コンピレーション『a sign 2』にも楽曲が収録されている。

本作『Rotten Miso』にはハウスやテクノといった音楽がその構造の根幹に持つシーケンスという要素を巧みに抽象化することで生まれた 8 つのトラックが収められており、グルーヴの残り香をまとった低音やノイズ、ボイスサンプルが、ある時は点と線とを行き交うようなまばらさで鳴らされ、またある時は液状化して聴覚へ流れ込む。

ミニマル・ダブ~ダブ・テクノを出発点としそこから創意工夫によって抽象化を試みるといったアプローチは Vladislav Delay や Monolake などにも通じるが、本作はより大胆に周期性から遠ざかり、更に Raster-Noton からリリースしていた時期の Emptyset を思わせるソリッドさに貫かれたサウンドによって音の指向性(運動性)が強調されることで、グルーヴを暗闇の深さを四肢で探るような生々しい触覚性へと転化している点が耳に新しい。

ダブ・テクノから移植された空間系の響きもその探りの痕跡として、もしくは闇の底を微かに照らす明りのように機能し、作品の持つ触覚性を効果的にサポートしている。
木崎音頭保存会/クラーク内藤 - 木崎音頭 (LP)
木崎音頭保存会/クラーク内藤 - 木崎音頭 (LP)Em Records
¥2,750
俚謡山脈監修の民謡シリーズ第三弾、今度は群馬だ!異常なブースト低音と歪んだ木霊が渦を巻くヘヴィーウェイト盆踊り決定版「木崎音頭」を、現地保存会のオリジナル版と当世TRAP版の新旧ダブルでリリース。これで貴方の民謡観が覆る!?

我が国で初めてレコードになった民謡であり、民謡界最大級のダンクラとして親しまれる「八木節」、その直接的な源流が群馬県太田市新田木崎町に今も伝わる盆踊り唄「木崎音頭」だ。この曲がとにかくヤバい。その危険なド迫力の前にはどんな民俗音楽系ダンス・チューンも霞んでしまう正にキラー・オブ・キラー!スタジオでEQ調整を間違えたか?と思わず耳を疑ってしまう歪んだ低音と異様な残響に彩られたマッシヴなロウ・ビート。そして色街の夜に生きる飯盛女(注1)のストーリーを赤裸々に綴った口説き形式(注2)の歌詞。これはシカゴで生まれたゲットー・ベースでも、アトランタで生まれたトラップでもない。北関東の生活の中で育まれた日本民謡なのだ。

今回我々は木崎音頭保存会の協力の下、盆踊りの夜の喧騒を閉じ込めた昭和55年と56年の現地録音版をリマスターして収録。そこに新しい試みとしてクラーク内藤による新録の木崎音頭を併せて収録した。ガレージ・パンクをサンプリングしたトラックでラップし、ゴルジェ界隈でも活動するMC/トラックメイカーのクラーク内藤は、ボ・ディドリーとベース・ミュージックを「3分間のR&R」というタームで接続するセンスの持ち主。俚謡山脈×クラーク内藤の共同作業は当世風のトラップ・ビートにスウィートなシンセを添えた現代版の木崎音頭を生み出した。これは俚謡山脈がSoi48のパーティーで行っている「民謡をターンテーブルに乗せて爆音で鳴らす」という行為の延長でもあり「新しい民謡の楽しみ方」の提案だ。単にカッコいい音楽としてお楽しみ頂きたい。
Tolerance - Anonym (CD)
Tolerance - Anonym (CD)きょうRECORDS
¥2,750
1979年10月にVanity Recordsのカタログナンバー4番としてオリジナルがリリースされた東京の丹下順子によるプロジェクトtoleranceの1stアルバム。CDでの単独リリースは今回が初となる。クラシカルやパンクを経過したフリーフォームな楽器演奏と時代の先端たるエレクトロニクスが拮抗する音楽性は未だアクチュアルであり美しい。NWWリストに選出されるなど同時代の作家に影響を及ぼすだけでなく、Posh Isolationなど現代のエクスペリメンタルに続くヴィジョンも感じさせる傑作。

<作品概要>
1979年10月にVanity Recordsのカタログナンバー4番としてオリジナルがリリースされた東京の丹下順子によるプロジェクトtoleranceの1stアルバム。ジャケットは写真集「東京綺譚」を刊行した神谷俊美。パンク以降の価値観で活動する新たなバンドや、バンド活動を経た音楽家のオルタナティブなアプローチなど、同時代の先鋭的な音楽動向をいくつかの側面から捉えてみせたVanity Recordsのカタログの中でも、本作はアーティスト自身の音楽的出地から実際のサウンドの立ち位置まで、明確な判断の難しい抽象的な存在の一作といえるだろう。
丹下によるエレクトリック・ピアノ、シンセサイザー、そして声は不穏さとエレガンスを同時に纏い、吉川マサミのエフェクティブなサウンドを発するスライド・ギターはパンク以降の痙攣するような衝動的演奏の残り香を感じさせるものの最早それは朧気で、彼岸ともいうべき遠い地点から響く呻きと化している。時に秒針や心拍を思わせる渇いたエレクトロニクス・サウンドも用いられるが、それは作品全体に無機的なニュアンスを効果的に付すものの中心的といえるほどには重力を持っていない。
クラシカルやパンクを経過したフリーフォームな楽器演奏と、時代の先端たるエレクトロニクスがどれが中心ともいえない塩梅で拮抗し、情緒や空間が漂白されたようなデッドな質感でのみ存在する本作の音楽性は、正に“匿名”を意味するアルバムタイトルに相応しく、故に未だアクチュアルであり美しい。
NWWリストに選出されるなど同時代の作家に影響を及ぼすだけでなく、Posh Isolationなど現代のエクスペリメンタルに続くサウンドヴィジョンも大いに見出せる傑作であり重要作だ。
よろすず
Kiiro Radical - Denki Noise Dance (CD)
Kiiro Radical - Denki Noise Dance (CD)きょうRECORDS
¥2,200
1981年にVanity Recordsよりカセットテープでオリジナルがリリースされた鳥取県米子市の持田雅明によるKIIRO RADICAL『DENKI NOISE DANCE』が初の単独CD化!電子楽器のサウンドを中心にカセットへの簡素なダビングで描かれるミニマル・コンポジションはレーベルの主宰である阿木譲に「今の時点では日本のエレクトロニクス・ミュージックの頂点」と絶賛された。無機的な反復音がベースとなった音楽性ではあるが、それに縛られない奔放な音使いが随所に現れ、シンセサイズによる音色の探求精神が大いに感じられる点も聴きどころだ。

<作品概要>
1981年にVanity Recordsよりカセットテープでオリジナルがリリースされた鳥取県米子市の持田雅明によるKIIRO RADICAL『DENKI NOISE DANCE』が初の単独CD化。
1978年に設立され、パンク以降の価値観で活動する新たなバンドや、バンド活動を経た音楽家のオルタナティブなアプローチなど、同時代の先鋭的な音楽動向をいくつかの側面から捉えてみせたVanity Recordsであるが、1981年からのリリースでは“INDUSTRIAL MYSTERY MUSIC=工業神秘主義音楽”という方向性が強く打ち出される。
この方向性を宣言したのがロック・マガジン編集部に送られてきた多数のカセットテープから厳選された音源を収録した1980年12月リリースのコンピレーションアルバム『MUSIC』(KIIRO RADICALの音源も収録)であり、単独の作品としてそのヴィジョンを示してみせたのが1981年3月にLPでリリースされたtolerance『divin』であったが、以降のレーベル作品では時代の先端の音楽動向をよりスピード感を持って伝えるためカセットでのリリースが選択されることとなり、本作もこの文脈と形態で発表された。
本作のオリジナルは単独でのリリースもなされたが、“時代の風景としての騒音群”という意味を込め発表された『ノイズ・ボックス』という6本組のカセット・ボックスの一部としても世に出ている点が興味深い。
KIIRO RADICALの電子楽器のサウンドを中心にカセットへの簡素なダビングで描かれるミニマル・コンポジションは、当時の宅録環境における技術的制限とのシビアな対話から導き出されたものであろうが、“時代の風景としての騒音群”という観点はヒスノイズを纏った無機的な反復音が聴き手の意識の中で抽象的または匿名的な響き(更には意識の外にある音としてのノイズ)へと還元されていく様を、つまりはこの類のサウンドが一種のアンビエント・サウンドとなり得るということを見事に見通しており、このヴィジョンは2010年前後のカセット・リバイバルへも(例えばSenufo Editionsのリリース群などへ)受け継がれている。
Throbbing Gristleの登場以降世界中に波及していった宅録/DIYムーブメントの中でそれぞれに創意工夫を行ったアーティストと、それらに刺激を受けレーベルより示された一つの視点、この結びつきによって生まれる価値と強度をこの機会に是非体感していただきたい。

よろすず
Tolerance - Divin (CD)
Tolerance - Divin (CD)きょうRECORDS
¥2,750
1981年3月にVanity Records最後のLP作品としてリリースされたtoleranceの2ndアルバム。CDでの単独リリースは今回が初となる。前作『anonym』で見られたピアノやギターなどを用いたフリーフォームな楽器演奏の側面は後退し、リズムマシンとシンセサイザーをメインとした電子音楽へと大きく歩を進めた作風。NWWリストに選出されるなど同時代の作家に影響を及ぼすだけでなく、Posh Isolationなど現代のエクスペリメンタルに続くサウンドヴィジョンも大いに見出せる傑作であり重要作だ。

<作品概要>
1981年3月にVanity Records最後のLP作品(カタログ番号12番)としてオリジナルがリリースされたtoleranceの2ndアルバム。
1978に設立され、パンク以降の価値観で活動する新たなバンドやバンド活動を経た音楽家のオルタナティブなアプローチなど、同時代の先鋭的な音楽動向をいくつかの側面から捉えてみせたVanity Recordsであるが、1981年からのリリースではINDUSTRIAL MYSTERY MUSIC=工業神秘主義音楽という方向性が強く打ち出される(これに合わせて近い時期にロック・マガジンの編集体制も新しくなっている)。この方向性を宣言したのが1980年12月リリースの2枚組LP『MUSIC』(VANITY0010-11)であり、単独の作品としてそのヴィジョンを示してみせたのが1981年3月リリースの本作『divin』といえるだろう。以降Vanity Recordsはこの方向性を伝える手段としてスピードを重視するためカセットでのリリースを選択し、結果的に本作がレーベル最後のLP作品となった。
前作『anonym』で見られたピアノやギターなどを用いたフリーフォームな楽器演奏の側面は後退し、リズムマシンとシンセサイザーをメインとした電子音楽へと大きく歩を進めた作風。無機的なリズムの反復が骨格となった音楽性ではあるが、それが纏う音響は時に虚ろな、また時には鮮やかな色合いを持ち、前作での楽器演奏において感じられた和声感覚が受け継がれていることを感じさせる。声の扱いもフィルターや変調を通すことでより抽象的なものとなっている。前作においてはまだ朧げな存在であった反復的な要素がくっきりと映し出される一方で、他の要素も(意図的に靄がかけられたような状態ではあるが)存在しており、故に表面的な音楽的装いを変えていながらtoleranceの音楽としてのエレガンスや強度は失われていない。
NWWリストに選出されるなど同時代の作家に影響を及ぼすだけでなく、Posh Isolationなど現代のエクスペリメンタルに続くサウンドヴィジョンも大いに見出せる傑作であり重要作だ。
よろすず
YPY - ズリレズム (2LP)
YPY - ズリレズム (2LP)Em Records
¥2,750
先日、作曲家としての大作「Virginal Variations」の東京初演を成功させ、内外からいよいよ注目を集める日野浩志郎。彼のソロ・ユニットYPYの世界流通アルバムが遂に発表される。誰もが認める2010sの才能、日野はクラブシーンから出現したトラックメイカー/音楽家だが、その腰の低さと反比例するような強力な作家性ゆえ、地下の箱に収まろうはずも無く、噴出する創造パワーを押さえ込んでいる状態。そんな日々ライブと録音に明け暮れるYPYだが実はリリースが少なく本作の価値は相当に高い。このアルバムでは彼が率いるバンド、goatのストイックな姿勢とは異なる、初期衝動的かつ多面的なリズム探求を聞かせる。今回は盟友、行松陽介が選曲アドバイスし、こうした日野の衝動をアルバムに定着させた。圧縮された質量感のある音をもち、様式は電子音楽だが、アフリカの土着音楽のような、生き物のような妙な有機感をもつのがYPYの特徴のひとつで、それは音作りにカセットテープを用いていることにも関係している。なお、表題曲「ズリレズム」は偶然起こった機材トラブルを逆手にとった摩訶不思議な作品でYPYの初録音作!

「goat、bonanzasのブレインとして、ではなく、1人のトラックメイカーとしての日野浩志郎=YPYの初期衝動からの軌跡。しかし軌跡とは言っても、それは何処かへ一直線に向かっているわけではなく、その道筋は絶えずZUREて行く。なぜか。それは彼が絶えず試し続けているからだ。なぜ試し続けるのか。それはそこに潜む可能性を探るためである。ここには日野浩志郎のこれまでの断片が散りばめられている。そしてこれからの断片もまたポリリズミックにZUREて行くだろう。耳は心臓の音を聴いているか。John Cageは聴く事の可能性を問い続けた。可能性が僕たちを待っている。」
―行松陽介
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「一聴して、「ライヴハウスの音だ!」と思いました。いわゆるコード感やメロディはないし、ノイズでもないし、「響き」だけで聴かせる音楽でもないし、ダンスミュージックでもないのに親しみやすい音。身体的な音楽ってことなのかな。遊び心あふれる作品です。何も考えずにまず聴いてみるといいですよー。」―Phew
Invivo - B.B.B. (CD)
Invivo - B.B.B. (CD)きょうRECORDS
¥2,200
1981年にVanity Recordsよりカセットテープでオリジナルがリリースされた逗子市のタチバナマサオによるINVIVO『B. B. B.』が初の単独CD化!前半6曲は『In Vivo:生体内』、後半6曲は『In Vitro:試験管内』と題が付けられ、他にも個々の曲名などで医療/生物学の用語が用いられている。ごく短いフレーズの反復を基調とした最低限の作曲といった風情のトラックが並ぶが、電子音の他にギターやベース、そして管楽器のサウンドやサンプリングされた音声も用いられており、これらの組み合わせでシンプルな曲群に有機的な感触のバリエーションを持たせている。

<作品概要>
1981年にVanity Recordsよりカセットテープでオリジナルがリリースされた逗子市のタチバナマサオによるINVIVO『B. B. B.』が初の単独CD化。
1978年に設立され、パンク以降の価値観で活動する新たなバンドや、バンド活動を経た音楽家のオルタナティブなアプローチなど、同時代の先鋭的な音楽動向をいくつかの側面から捉えてみせたVanity Recordsであるが、1981年からのリリースでは“INDUSTRIAL MYSTERY MUSIC=工業神秘主義音楽”という方向性が強く打ち出される。
この方向性を宣言したのがロック・マガジン編集部に送られてきた多数のカセットテープから厳選された音源を収録した1980年12月リリースのコンピレーションアルバム『MUSIC』であり、単独の作品としてそのヴィジョンを示してみせたのが1981年3月にLPでリリースされたtolerance『divin』であったが、以降のレーベル作品では時代の先端の音楽動向をよりスピード感を持って伝えるためカセットでのリリースが選択されることとなり、本作もこの文脈と形態で発表された。
本作のオリジナルは単独でのリリースもなされたが、“時代の風景としての騒音群”という意味を込め発表された『ノイズ・ボックス』という6本組のカセット・ボックスの一部としても世に出ている点が興味深い。
INVIVO『B. B. B.』のサウンドは楽器演奏の揺らぎやたどたどしさを多く含んでおりVanity Recordsからリリースされたカセット作品の中では有機的に感じられる一作ではあるが、“時代の風景としての騒音群”という観点は単に録音環境やメディアの変化によって生まれてきた新たなサウンドを指すだけでなく、ヒスノイズというヴェールや反復という構造を纏うことで様々なサウンドが聴き手の意識の中で抽象的または匿名的な響き(更には意識の外にある音としてのノイズ)へと還元されていく様を、つまりはこの類のサウンドが一種のアンビエント・サウンドとなり得るということまでを見通しているように思われる。
Throbbing Gristleの登場以降世界中に波及していった宅録/DIYムーブメントの中でそれぞれに創意工夫を行ったアーティストと、それらに刺激を受けレーベルより示された一つの視点、この結びつきによって生まれる価値と強度をこの機会に是非体感していただきたい。

よろすず
System - Love Song (CD)
System - Love Song (CD)きょうRECORDS
¥550
大阪で短期間活動した女性 5 人組バンド SYSTEM の音源「Love Song」が初の単独 CD 化。

この音源は『ロック・マガジン 36 号』(1981/03) に付属のソノシート(Vanity8102)に収録されていたものであり、CD 化にあたりオリジナルマスターテープから宇都宮泰がリマスタリングしている。

SYSTEM は佐用暁子が中心となって活動していたバンドで、メンバーは佐用に加え沢田弥寿子、大前裕美子、初田知子、芦田哉女の 5人。
『ロック・マガジン 35 号』(1981/01) の P88-89 に紹介されており、編集部からメンバーに翻訳の依頼をしたこともあったようで、当時『ロック・マガジン』との繋がりが強かったバンドの 1 つであったとのことだ。

抑揚を配した歌声は Aunt Sally を想起させずにおかないが、重苦しく打たれるドラムビートや音程のアウトしていくギターやベースからなる呪術的な演奏からはノー・ウェイヴの影響が伺え、繰り返し唱えられる「ねえ、地球っていつまでもつと思う?」という歌詞によって退廃性が前景化している。
Tolerance - Dose (CD)
Tolerance - Dose (CD)きょうRECORDS
¥2,200
Vanity Recordsより2枚のLPと1枚のソノシートをリリース、レーベルの主宰である阿木譲がヴァニティ作品のフェイヴァリットに挙げ、NWWリストに選出されるなど同時代の作家への影響力も持っていた東京の丹下順子によるプロジェクトtoleranceの未発表音源が初の単独CD化!収録内容は阿木譲の所蔵品から発見されたカセットテープをデジタルリマスタリングしたものであり、「Dose」とのみ記されていたため各曲名は不明。1stアルバム『anonym』と2ndアルバム『divin』の中間の時期にあたる1980年に制作されており、作風も2作の中間といえるものになっている。

<作品概要>
Vanity Recordsより2枚のLPと1枚のソノシートをリリース、レーベルの主宰である阿木譲がヴァニティ作品のフェイヴァリットに挙げ、NWWリストに選出されるなど同時代の作家への影響力も持っていた東京の丹下順子によるプロジェクトtoleranceの未発表音源が初の単独CD化。
収録内容は阿木譲の所蔵品から発見されたカセットテープをデジタルリマスタリングしたものであり、「Dose」とのみ記されていたため各曲名は不明となっている。
制作は1980年でこれは1stアルバム『anonym』と2ndアルバム『divin』の中間の時期にあたる。
1stアルバムの時点では随所で用いられるもののまだ音楽の中心といえるほどには重力を持っていなかった無機的なエレクトロニクス・サウンドが、本作では複数のトラックにおいて明確に前景化しているが、一方でエレクトリック・ピアノやギターと思われる楽器演奏もまだ用いられており、音楽性の上でも正に1stと2ndの中間地点といえるだろう。2つのオリジナルアルバムの間での音楽性の変化が段階的な思考錯誤を経て成し遂げられたことを伺わせる興味深い内容だ。
また、本作において耳を引くのがカセットマスターであることによるザラつき靄がかかったような音質とそれがもたらす効果だ。
その音のくすみや揺れは電子音、楽器音の境界を曖昧にし、丹下順子のリーディングはノイズにまみれより匿名的なものへと還元されていく。
Vanity Recordsは81年からのリリースで“INDUSTRIAL MYSTERY MUSIC=工業神秘主義音楽”という方向性を打ち出すことになるが、本作におけるメディアの特性と音楽性の相互作用の中から生まれてくるアトモスフィアは、既に以降のレーベルのヴィジョンをありありと映し出している。

よろすず
Tolerance - Today's Thrill (CD)
Tolerance - Today's Thrill (CD)きょうRECORDS
¥550
Vanity Records より 2 枚の LP をリリース、レーベルの主宰である阿木譲がヴァニティ作品のフェイヴァリットに挙げ、NWW リストに選出されるなど同時代の作家への影響力も持っていた東京の丹下順子によるプロジェクト tolerance による音源「Today's Thrill」が初の単独 CD 化。

この音源は『ロック・マガジン 32 号』(1980/07) に付属のソノシート(vanity 2005)に収録されていたものであり、toleranceが2枚のLP以外では唯一世に出した音源となっていた。
CD 化にあたりオリジナルマスターテープから宇都宮泰がリマスタリングしている。

制作はおそらく 2 枚の LP の間の時期にあたる 1980 年。内容は静謐かつ無機的に打たれ続けるビートと囁くような声によって生み出される緊張感が聴きどころとなっている。 しっかりと輪郭を保った丹下によるエレクトリック・ピアノの演奏など 1st アルバム『anonym』の延長線的に響く要素も抱えているが、演奏の方向性はフレーズの反復に徹した機械的な指向が強まっており、“INDUSTRIAL MYSTERY MUSIC=工業神秘主義音楽” へと確実に歩を進めていることが嗅ぎ取れる。

静の様相の強いサウンドに突発的な動を差し込むように用いられたテープ・コラージュの技法も印象的だ。
Salaried Man Club - Gray Cross (CD)
Salaried Man Club - Gray Cross (CD)きょうRECORDS
¥2,200
1981年にVanity RecordsよりカセットテープでオリジナルがリリースされたSALARIED MAN CLUB『GRAY CROSS』が初の単独CD化。SALARIED MAN CLUBは京都dee-Bee’sでのライヴ活動やイーレムのコンピレーション・アルバム『沫』への参加が知られる3人組のユニットである。規則的に並ぶ建造物を思わせる音の羅列、そこにほの暗い影を落とす抽象化された声やヒスノイズという構成が“工業化された時代の背景音”たる新時代のクールさを伝える。

□作品概要
1981 年に Vanity Records よりカセットテープでオリジナルがリリースされた SALARIED MAN CLUB『GRAY CROSS』が初の単独 CD 化。 SALARIED MAN CLUB は京都 dee-Bee’ s でのライヴ活動やイーレムのコンピレーション・アルバム『沫』への参加が知られる 3 人組のユニットである。1978 年に設立され、パンク以降の価値観で活動する新たなバンドや、バンド活動を経た音楽家のオルタナティブなアプローチなど、同時代の先鋭的 な音楽動向をいくつかの側面から捉えてみせた Vanity Records であるが、1981 年からのリリースでは “INDUSTRIAL MYSTERY MUSIC=工業神秘 主義音楽” という方向性が強く打ち出される。 この方向性を宣言したのがロック・マガジン編集部に送られてきた多数のカセットテープから厳選された音源を収録した 1980 年 12 月リリースの コンピレーションアルバム『MUSIC』であり、単独の作品としてそのヴィジョンを示してみせたのが 1981 年 3 月に LP でリリースされた tolerance『divin』であったが、以降のレーベル作品では時代の先端の音楽動向をよりスピード感を持って伝えるためカセットでのリリースが選択されることと なり、本作もこの文脈と形態で発表された。
本作のオリジナルは単独でのリリースもなされたが、“時代の風景としての騒音群” という意味を込め発表された『ノイズ・ボックス』という 6 本組 のカセット・ボックスの一部としても世に出ている点が興味深い。
このノイズ・ボックスに含まれる 6 作の中で本作は最初のテープという位置付けであり、SALARIED MAN CLUB というユニット名はテープに刻印さ れたスーツ姿のアイコンへ、タイトルの『GRAY CROSS』はグレイで統一された装丁への結びつきが見い出せ、Vanity が試みる新たな時代の音楽の プレゼンテーションの具体的な着想源となったのではないかと伺わせる。規則的に並ぶ建造物を思わせる音の羅列、そこにほの暗い影を落とす抽象化 された声やヒスノイズという構成も “工業化された時代の背景音” たるクールな質感に効果的に奉仕している。 夢想的な芸術性を撥ねつけるようなユニット名、ある種作業的に紡がれる音の連鎖など、本作における作品を取り巻く諸要素の強い結びつきは、こ の時期の Vanity Records が眼差したヴィジョンを最も端的に示し、伝える。 よろすず

Noahlewis' Mahlon Taits - Gift From Noahlewis' Mahlon Taits (CD)
Noahlewis' Mahlon Taits - Gift From Noahlewis' Mahlon Taits (CD)Em Records
¥2,420
100年前の音楽を熟知した最先端を突っ走る東京のバンド、ノアルイズ・マーロン・タイツ2012年のLP作品がCDに! <ノアルイズ・マーロン・タイツ with 神田智子>名義で発表したシングル曲(7インチのみ)と新曲を追加して全体を再構築。装丁も変更して新しい作品に生まれ変わりました。長年ノアルイズとエム・レコードを支援して頂いた皆さんに感謝の気持ちを込めてお届けする音の贈り物です。
境石投げ踊り保存会 - 境石投げ踊り (CD)
境石投げ踊り保存会 - 境石投げ踊り (CD)Em Records
¥2,750
日本全土に無数にある「盆踊り」、俚謡山脈 x エム・レコードが考えるその最深部且つ理想形のひとつがコレだ。ジャーマン・ロックを思わせる跳ねない太鼓と鉦のハンマー・ビート、圧倒的な音量で一斉に吹き鳴らされる笛、それらが徹底して反復するミニマル・ダンス・ミュージックの極地!そのあまりにもストイックで鋭角的な音像は、電気を使わずに奏でられる「農村のインダストリアル・ミュージック」「畑の中のリッチー・ホウティン」とでも呼びたくなる。これが埼玉県北部に今も残る「境石投げ踊り」だ。当地ではこの古い形を残す唄と踊りを観光化することなく、盆の営みとして現在に至るまで続けている。

今回我々は昭和58年に埼玉県民俗文化センターが制作したレコード『埼玉の盆踊り』に収められた同曲をリマスターし、更に平成29年現在の保存会による最新ヴァージョンをSUGAI KENのレコーディング/ミキシングで収録した。石仏も思わず踊り出す、日本のダンス・クラシックを皆さまの耳でお確かめください。装丁は『弓神楽』に引き続き高木紳介(Soi48)。
Den Sei Kwan - P' (CD)
Den Sei Kwan - P' (CD)きょうRECORDS
¥2,200
1981年にVanity Recordsよりカセット作『PO- CKET PLANETARIA』をリリースした福島市の斎藤英嗣によるDEN SEI KWANの未発表アルバム。阿木譲の所蔵カセットテープから発掘された音源で今回が初の単独リリース。見知らぬ土地との通信音の記録のようにも、または空想上の土地で鳴る音を空間ごと捉えたフィールド録音のようにも思える、匿名性の境地とも呼べるようなサウンドが収められた貴重な音源。

□作品概要
1981年にVanity Recordsよりカセット作『POCKET PLANETARIA』をリリースした福島市の斎藤英嗣によるDEN SEI KWANの未発表アルバム。阿木譲の所蔵カセットテープから発掘された音源で今回が初の単独リリースとなる。
『ロック・マガジン』02 号 (1981/03)の評を受け1981-1982年に制作されており、そこでの阿木譲の「彼のレコードをいつか作りたい」といった発言を鑑みるに、LP リリースを視野に入れ保存されていたものかもしれない。
収録されている全 8 曲のうち冒頭の 2 曲ほどでは反復音やノイズを軸とした『POCKET PLANETARIA』から地続きの音楽性を見せるが、以降トラックが進むにつれ個々の音の境界は溶け、得体の知れないくぐもった音響の蠢きへと歩を進めている。レーベル・プロデューサーの阿木譲は『POCKET PLANETARIA』に添えられた “因果交流、電燈は少年のズボンの隠しでカチコチなる一箇のビー玉であります(ポケット・プラネタリー ム概論)” とのテキストを踏まえて DEN SEI KWAN の作風に稲垣足穂へ通じるポエジーを読み取ったが、今作ではテキストの添付はなく、また アルバムタイトル、トラックタイトルにも記号的に文字や数字が付されるのみで、故に音によって喚起される神秘性に焦点が当てられた一作に思える。見知らぬ土地との通信音の記録のようにも、または空想上の土地で鳴る音を空間ごと捉えたフィールド録音のようにも思える、匿名性の境地とも呼べるようなサウンド。よろすず
SAB - Crystallization (CD)
SAB - Crystallization (CD)きょうRECORDS
¥2,750
1978年9月にVanity RecordsよりオリジナルがリリースされたSABの1stアルバム。当時19歳の彼が自身による各種シンセサイザー、エレクトロニクス、ギターの多重録音、更にゲストミュージシャンによるシタールやフルートを加えて作り上げたコズミックかつ瞑想的な音絵巻。現在のニューエイジ・リヴァイヴァルや日本の環境音楽の再発見といった動向の中でも揺るぎない完成度と一層輝かしい価値を感じさせる傑作であると同時に、Vanity Recordsというレーベルのベースとなる思想を伺わせる重要な一作。

<作品概要>
1978年9月にVanity Recordsのカタログナンバー2番としてオリジナルがリリースされたSABの1stアルバム。
当時19歳の彼が自身による各種シンセサイザー、エレクトロニクス、ギターの多重録音、更にゲストミュージシャンによるシタールやフルートを加えて作り上げた一作。
ジャケットにはまりの・るうにいによる土星のパステル画が用いられている(土星は当時ロック・マガジンと交流のあった工作舎のシンボルマークでもある)。
複数の楽器を自在に扱う技術的な達者さもさることながら、シンセサイザーとアコースティック楽器、そして環境音までもを巧みにミックスしコズミックかつ瞑想的な音絵巻を作り上げる音楽的なヴィジョンの確かさとアレンジ能力が何より素晴らしい(この手腕は後にあがた森魚『乗物図鑑』のアレンジでも発揮される)。
同時代の先鋭的な音楽動向をいくつかの側面から捉えてみせたVanity Recordsであるが、その発足当初にはブライアン・イーノが明確なコンセプトをもってリリースしたObscure Recordsの10枚組シリーズ(1975-1978)が強く意識されており、実現はしなかったもののそれに対抗した「十牛図」をコンセプトとしたリリースも構想されていた。
Vanity Recordsの最初のリリースであるDADA『浄』と本作SAB『CRYSTALLIZATION』では海外の音楽動向にリンクする要素と同時に東洋的なモチーフ/サウンドが(それぞれ異なる方法で)用いられており、参照とされる西洋の動向に対しての差別化の意図が感じられる。
現在のニューエイジ・リヴァイヴァルや日本の環境音楽の再発見といった動向の中でも揺るぎない完成度と一層輝かしい価値を感じさせる傑作であると同時に、Vanity Recordsというレーベルのベースとなる思想を伺わせる重要な一作だ。
よろすず
V.A. - Demos / SALARIED MAN CLUB ONNYK DEN SEI KWAN (CD)
V.A. - Demos / SALARIED MAN CLUB ONNYK DEN SEI KWAN (CD)きょうRECORDS
¥2,200
『Music』や『Tapes』(ノイズ・ボックス)などへ収録された3アーティスト(SALARIED MAN CLUB、ONNYK:Anode/Cathode、DEN SEI KWAN)から新たに提供された当時のデモ音源を編集したコンピレーション。1981年前後に制作されており、当時のVanity Recordsが新時代の音として打ち出した“INDUSTRIAL MYSTERY MUSIC=工業神秘主義音楽” の光景を映し出す貴重な音源。特にSALARIED MAN CLUBの音源が放つ単独作に劣らぬ荒涼としたヴィジョンは必聴だ。

□作品概要
『Music』や『Tapes』( ノイズ・ボックス ) などへ収録された3アーティスト(SALARIED MAN CLUB、ONNYK:Anode/Cathode、DEN SEI KWAN)から新たに提供された当時のデモ音源を編集したコンピレーション。
これらの音源は1981年前後に制作されており、当時の Vanity Records が新時代の音として打ち出した “INDUSTRIAL MYSTERY MUSIC=工業神秘主義音楽”の光景を映し出す貴重な音源だ。
SALARIED MAN CLUBの4曲はVanityからリリースした単独カセット作『GRAY CROSS』に通じるモノトーンな音の配列とそれが生み出す匿名的な世界観が印象的な作風だが、1曲目と4曲目ではより荒涼とした音風景が描かれ、また2曲目と3曲目ではリズムが強調されるなど、統一性を損なわないレベルではあるものの空気感に幅が感じられる。
Vanity からのコンピレーション『Music』に Anode / Cathode として参加していた ONNYKこと金野吉晃の音源はエレクトロニクスやドラムマシンの機械的なループの上を自在に泳ぐあまりにも見事なソプラノサックスの演奏が印象に残る。彼がこの時期Vanityに関わったミュージシャンの中でも器楽的即興のテクニックを特筆すべき高いレベルで有していたことは 1982年にEvan Parkerと共演を果たすことなどから明らかだが、本作の収録曲はそれをサウンドで実感することができる貴重なものである。同時にこれは工業神秘主義音楽とは異なる方向性への進歩を予感さ せるものでもあり、彼の音楽が Vanity からのソロ・リリースなどへは結びつかず、レーベルAllelopathyの設立など独自の活動へ繋がっていくことが頷ける内容だ。
DEN SEI KWANはラストの1曲のみを提供。1979年か 1980年の作で、コーネリアス・カーデューのピアノ曲「アイルランドおよびその他の作品に関する4つの原則」のアイルランド民謡が空間をぐるぐると回るノイズ・ドローン的な音響にかき消されていく。よろすず
武末亮 - Six-O-Seven Blues (CD)
武末亮 - Six-O-Seven Blues (CD)Em Records
¥1,980
ジョン・フェイとバックワーズ・サム・ファークが憑依したかのような演奏、デジタル・ジャングルを徘徊するサイバーカウボーイによる全6曲 + 神田朋樹氏(CRUE-L Records)の最高リミックス収録! 100年前の戦前カントリーブルースの体裁をした2010s現在形TOKYO音楽最先端。長年自分を見失わなかった素晴らしさ。
Viola Renea - Syguiria Lady (CD)
Viola Renea - Syguiria Lady (CD)きょうRECORDS
¥2,200
1984~85年に大阪で展開していたレーベル「ファンタン ラトゥール レコーズ」から1985年にリリース(LP)されたヴィオラリネア/シギリア レディを初CD化!今回、ニュージーランドのStrangelove MusicからのLPリイシューのオファーにより2020年秋にLP/CD/デジタル配信によるワールドワイドな展開となります。

<作品概要>
Viola Reneaは、1983年までに兵庫県の西宮市を拠点に置く自身のレーベル、Kagerohから2枚のシングルを既に発表していたグループだ。
今村空樹は、“未知の記憶”から発生した奇妙で新しい音楽を読み解く旅の進路を開拓した。中近東、ギリシャや東ヨーロッパの民謡に影響されたこのバンドの欲望は秘境の異質さを探求すること…起源への回帰だ。
生み出されたサウンドは古賀俊司によるベースと迎久良による“波形的な”マンドリンの不気味な装飾リズムのコンビネーション。本作のリリース直前に今村氏は自身の歌詞を「リーディア主義」と称する架空のオカルト科学の用語(造語)を使ったものだと語っている。
結果、谷口純平とみなみなみ子による電子伴奏により併記された他民俗(エイリアン・フォーク)への感傷によって、夢の風景は当時のテクノ・ポップが回帰したテーマ、ノアールと誘惑、の呪文を模索する。聴覚的なビジョンと奇妙な音楽的な愛が魔性の女(ファム・ファタール)、シギリアン・レディと一体となった。
陰猟腐厭 - 抱握 (CD)
陰猟腐厭 - 抱握 (CD)Em Records
¥2,750
1978年に結成され現在も活動する陰猟腐厭は、そのあまりに インパクトのある名前と作品群で日本のインディーでは異端の存在である。彼らは80年代初頭の東京/横浜アンダーグラウンド・ シーンにいながらも、パンク~ポストパンク自体から何ら音楽的 影響を受けなかった“ありえない”グループだ。
メンバーの増田直行(g)、大山正道(key)、原田淳(dr)は シュールレアリスム研究の同人誌を介して出会い、「自動記述」の音への転換という発想の下、即興演奏を主軸とし活動を開始。 80-84年にかけ諸作を発表したが、読みにくい名前に記号のような曲目、はてやタイトルやカタ番すらない真っ白装丁の作品まで、人をくったような、しかし比類ない強烈な個性から、謎の存在でありつつ現在に至るまで根強い支持を受けてきた。
 この『抱握(ほうあく)』は1985年に録音が完了していたが、長い紆余曲折をへて、ここに“新作”およびセカンド・アルバムとして提出される。収録楽曲は、増田がスペインで撮影した写真をスタジオ内に投影し、映像から想起したイメージをもとに行った即興演奏で録音され、それを後年エディットし完成した。
エレクトリファイド/シンセサイズドされた楽器を用い、ときにサン・ラーのような顔も覗かせる(意図はない)不定形の音楽は、時を超越していつの何処の作品かも判らず、この得体の知れなさは全くもって「カッコいい!!」の一言。「即興演奏に於いて『数十年』といった時間差はあまり意味を持たないと、この時初めて知った。音楽にはそもそも『右肩上がりの進化』など存在しないのだろう」(原田淳、解説より)
 そして本作に続き、バンド結成35周年を祝した『初期作品集』も発売予定!演奏中に学生活動家が乱入というとんでもない状況下で録音された人々に語り継がれる伝説の「妥協せず」をはじめ、未発オリジナル完全版、音質格段向上のリマスターで贈る、 2014年の日本インディー最高注目作!!

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