Electronic / Experimental
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Meditationsでもベストセラーだった、Celer名義で多数のアンビエント作品を発表する東京在住のWill Longによる、アンビエントxハウスなLong Trax続編とも呼べる新作12"がリリース!有機的なアンビエンスと、深遠でモノトーンなディープ・ハウスとの邂逅。極限までに無駄を削ぎ落としたストイックで瞑想的と言えるハウスと、メッセージ性強いヴォーカルサンプルにより沈黙から語りかけてくるかのような崇高な内容です。B面にはシカゴハウスなミックスを搭載。普段ハウスを聴かない方にも大推薦。Tsuji Aikoによるアートワークも必見。180g重量盤。

Will Longが継続してきたディープ・ハウス・シリーズ最新作『Long Trax 5』。ローズ、シンセ、リズムマシン、スペースエコー、スプリングリバーブなど、すべてハードウェアのみで制作された6曲を収録し、シリーズの核であるアナログの温度感と長い時間軸の反復がさらに深化した一枚。本作には3名の新しいナレーターが参加し、Long Traxシリーズの特徴である 社会性・思想性を帯びた語りが、ミニマルなビートの上に静かに重ねられていく。音は極限まで削ぎ落とされ、ローズの柔らかなコードと深いキックがゆっくりと揺れ続ける。Celer名義での作品で培われた余白の感覚が、ここではハウスのフォーマットの中で自然に息づき、アンビエント的な空気とモノトーンのディープ・ハウスが交差し、瞑想的で内省的なグルーヴが全編を貫く。限定200部。

独学でチェロを学び、関西を中心に活動しながら即興演奏から舞台音楽、現代美術家への音源提供などなど多岐に亘る活動を行い、近年は日野浩志郎(goat、YPY)とのDUOプロジェクト「KAKUHAN」や、オーストラリアのユニット「CS+Kreme」のアルバム『The Butterfly Drinks The Tears Of The Tortoise』にも参加するチェリスト、中川裕貴 が、〈Unheard of Hope〉から発表する最新作『Stills and Remains』。すべての音をチェロ1台のみで構築した徹底した作品で、弓の摩擦、打楽器的ノイズ、深いドローン、微細な倍音という、チェロという楽器の枠を越え、電子音楽にも聴こえるほど多彩なテクスチャが立ち上がる。演奏者の身体の近さがそのまま音像に刻まれ、演奏という行為そのものを聴かせるような生々しさが印象的。楽器へのフェティッシュなまでの探求と電子音楽的な構成力のバランスが絶妙な極限のチェロ・ドキュメント。マスタリングはStephan Mathieu、録音は甲田徹が担当。微細な音の粒子までを逃さない本作のストイックな音響設計を補完する、完成度の高い一枚。

作家本人の自主リリースCD版。独学でチェロを学び、関西を中心に活動しながら即興演奏から舞台音楽、現代美術家への音源提供などなど多岐に亘る活動を行い、近年は日野浩志郎(goat、YPY)とのDUOプロジェクト「KAKUHAN」や、オーストラリアのユニット「CS+Kreme」のアルバム『The Butterfly Drinks The Tears Of The Tortoise』にも参加するチェリスト、中川裕貴が発表する最新作『Stills and Remains』。すべての音をチェロ1台のみで構築した徹底した作品で、弓の摩擦、打楽器的ノイズ、深いドローン、微細な倍音という、チェロという楽器の枠を越え、電子音楽にも聴こえるほど多彩なテクスチャが立ち上がる。演奏者の身体の近さがそのまま音像に刻まれ、演奏という行為そのものを聴かせるような生々しさが印象的。楽器へのフェティッシュなまでの探求と電子音楽的な構成力のバランスが絶妙な極限のチェロ・ドキュメント。マスタリングはStephan Mathieu、録音は甲田徹が担当。微細な音の粒子までを逃さない本作のストイックな音響設計を補完する、完成度の高い一枚。
11月上旬入荷予定。フィラデルフィアのドラマー、プロデューサーのGarrett BurkeによるプロジェクトGloorpによる、ライブ活動やセッションで育てた素材をもとに、生ドラムのフィジカルな揺らぎとクラブ・ミュージックの構造を大胆に融合した電子音楽作品『Gloorp Life』。打ち込みではなく、生ドラムがトラックの中心にあるという構造が特徴的で、高速ステップのフットワーク的感覚、IDMの細粒感、ベース・ミュージックの低域圧が、ポリリズミックなドラミングの上にレイヤーされ、ずれながら前へ進む推進力を生み出している。シンセやサンプルは軽やかで、どこか遊び心のある質感を持ちながら、テクスチャの変化が絶えず続く動きの多い電子音として機能する。ボーカルは歌というより音の素材として扱われ、トラックのテンションに人間味を少しだけ差し込む役割。多様な音楽に卓越したドラミングが自然に混ざり合う、ドラムを中心に再構築されたクラブ・エレクトロニクスの現在形。
10月中旬入荷予定。フランスの〈Cosmocities Records〉が手がける、日本の電子音楽にフォーカスした人気シリーズ『Denshi Ongaku No Bigaku』の第4弾。Vol.4は、これまでのアンビエント、ジャズ・エレクトロニクス、ディープ・ハウスの流れを受けつつ、よりクラブ寄りの深いダンスフロアに焦点を当てた構成。Kaoru Inoue、XTAL、Tokyo Black Star、Hiroshi Watanabe、Manabu Nagayama & Soichi Teradaなど、国内シーンの核となるアーティストが揃い、世代とスタイルを横断する内容。都会的なディープ・ハウスと、コズミックな広がりが自然に共存、パーカッションの細かな揺れや、柔らかいキックの推進力がフロアの空気を温め、夜のクラブの深い時間帯をそのままパッケージしたような質感が続く。日本の電子音楽の洗練と多様性を再構成したシリーズ最新章。
10月中旬入荷予定。フランスの〈Cosmocities Records〉が手がける、日本の電子音楽にフォーカスした人気シリーズ『Denshi Ongaku No Bigaku』の第3弾。Vol.3はアンビエント、ハウス、ジャズ・エレクトロニクス、バレアリック、エクスペリメンタルまで、日本の電子音楽の多層性をそのまま流れとして提示、Yosi Horikawa、Chari Chari、Force Of Nature、XTAL、Takuya Matsumotoなど、世代もスタイルも異なるアーティストが一枚の中で自然につながり、国内シーンの広がりをそのまま体感できる内容。繊細な音の粒子のアンビエント、ドリーミーな電子音、都会的なハウスの直進性と柔らかいエスニック感覚が同居するグルーヴ、ジャズのコード感やスウィングを電子音で再構築したトラックなど、日本らしい電子音楽の現在と歴史を横断しながら、質感の異なるトラックが自然に連続する良質なコンピレーション。

10月中旬入荷予定(変更となりました)。2000〜2005年に録音され、2017年の初版は高値で取引されていたAl Chemの瞑想的電子ダブ作『WEIRD FICTION』が、2026 EDITIONとして〈Art Yard × All City〉から待望の再発。Berliner Ringのメンバーとしても知られるAlexander Christouによる、ダブ・テクノ、アンビエント、レゲエの感覚がゆっくり溶け合う独特の音世界。Ras Michaelの名作『Rastafari Dub』収録の「No Hoppers」のリワーク「NO HOPPER」も収録した、電子ダブの深淵ともいうべき音楽性で、低域は湿度を帯びて、輪郭が滲む霧のダブ。電子パーカッションの細かな揺れと、どこかmoondogを思わせる奇妙で有機的なリズムの呼吸が同じテンポで重なり、ディレイや残響は深く、音が前後・上下に漂いながら層を作り、どこでもない、古く湿ったでも厳かな空間の中で音が反射しているよう。レゲエ、ハウス、サイケデリア、霞がかった神話的なムードが渾然一体となって静かに広がる、ダブ・テクノの奥の部屋。
9月下旬入荷予定(変更となりました)。デュッセルドルフのOpen Groundで行われたStefan Schwander主催のイベントFunkscapesの夜を記録した、While My Sequencer Gently Bleeps名義の1時間ライブセットを収めたカセット作品。Stefan SchwanderがスウェーデンはElektron社による名機Elektron Monomachineを軸に組み上げるサウンドは、深いベースの推進力、巧妙に組まれたドラムパターン、そしてきらめくメロディが有機的に絡み合う。既発曲に加えて未発表トラックも複数含まれ、当日の流れをそのまま封じ込めたドキュメンタリー的ライブ録音で、ライブならではの即興的なエネルギーと、細部まで作り込まれた音響操作が同時に立ち上がる。ストリップされたリズムにダブ的な深さが重なり、モジュレーションされたベースラインや鋭いシンセのアクセントが絶えず表情を変える。グルーヴとしての強度、温かいハーモニーを保ちながら、実験的な音響デザインが随所に顔を出す、Stefan Schwanderの現在形を示す一作。
9月中旬入荷予定。ブラジル音楽の発掘と新録を続ける〈Selva Discos〉から、70〜80年代ブラジル・ディスコの華やかさを現代的な音像で再構築したDiscoteca TropicanaのセルフタイトルEPが到着!Kiko CostatoとZé Nigroによるユニットで、ブラジルのトップ・スタジオミュージシャンが参加し、ストリングス、鍵盤、ギター、パーカッションが鮮やかに絡む豊かなアンサンブル。アフロブラジリアンの躍動感と都会的ディスコの洗練が自然に重なり、軽やかなスウィングがダンスフロアにもリスニングにも心地よく響く。カリンボーやブラジリアン・ソウルの要素が随所に感じられ、トロピカルな温度感と洗練されたアレンジが同居する、ブラジルならではのディスコティーク・サウンドを高い精度で提示する一枚。

10月上旬入荷予定。Tom Smeyersによる、オールドスクール・ハウスの温度感を保ちながら、細部の音作りでひねりを加えた現代的なダンス・トラック集『Same Same, But Different』が、ベルギーの〈We Play House Recordings〉から登場。丸く太いベースとしっかりしたキックが強度を支え、909/808系のドラムやシンプルなコード進行がハウスの基本的な心地よさをしっかり押さえている。一方で、Broken BeatやDrum’n’Bassのニュアンスがリズムの跳ね方やベースラインの動きに自然に混ざり、曲ごとにテンションが少しずつ変化する。シンセのアタック、ハイハットの抜け、ローエンドの処理などサウンドデザインが非常に丁寧で、レーベルの中心人物Red Dも「どうしてもリリースしたかった」と語る、Smeyersの現在のスタイルを象徴するベルギー新世代の一枚。

NY拠点のプロデューサーK Wataによるデビュー作『Give U Space』。Sustain Release 2025のライブ用トラックを起点に、スタジオで再構築された楽曲をまとめた作品で、〈Short Span〉が提示する広い空間と深い低域の美学を鮮やかに体現している。丸く沈むベースと控えめなキックがゆっくりと空間を押し広げ、微細なクリック音や柔らかいシンセが漂うことで、アンビエントとダブ・テクノが自然に重なる独特の音像が生まれている。ディレイやフィードバックの量が極端に丁寧に調整されていて、音の配置そのものが作品の魅力になっている。長尺のダブ処理が少しずつ形を変え、静けさとクラブの低域の圧が同じ速度で進む構造は、Rhythm & Sound以降のダブ・テクノを現代的に解釈したかのよう。アンビエント、ダブ、UKベースにまたがる充実作。
メキシコ出身のプロデューサーDebitが、〈N.A.A.F.I.〉に帰還して完成させた最新作『Potpourri』。ラテン・クラブの身体性と、アシッド・テクノの鋭い構造を大胆に融合させており、TB-303の荒れた倍音、乾いたパーカッション、跳ねるguarachaのステップが絶えず形を変えながら進み、クラブ・トラックの反復構造をあえて崩すことで、リズムが変形する瞬間の緊張感を前面に押し出している。Ziúrのミックスが加わることで、電子音楽的な鋭さとラテン・クラブの熱気が共存する独特の音像が生まれている。複数の文化・歴史・リズムを寄せ集めるのではなく、ひとつの器の中で強くかき混ぜるようなアプローチが印象的。ラテン・テクノの新しい形を提示する重要作。
コロンビア太平洋岸の伝統音楽を担うNidia GóngoraとCanalón de Timbiquí、そしてフランス拠点のトリオReco Recoが手を組んだ新プロジェクトNuevos Ríosによる、アフロ・コロンビアのルーツと現代的な電子音、アンプリファイド・サウンドを融合させたアルバム。アフロ・コロンビアの古層に息づくマリンバやパーカッション、コール&レスポンスの歌唱を核に、キーボード、ギター、ベース、ドラムが溶け合い、伝統と現代性が自然なかたちで交差。西アフリカからカリブ海、そしてヨーロッパのクラブ・カルチャーへと連なるリズムの系譜を感じさせながらも、祖先から受け継がれた儀式性と共同体の記憶を携えながら、新たな生命を宿した”川”のように流れ続ける、力強く催眠的なサウンドが広がります。

(日本語帯付き/解説書封入)即興と瞑想を融合させた新時代のアンビエント・ジャズ・アーティスト、ナラ・シネフロがベニー・サフディ監督によるA24の新作映画、『The Smashing Machine』の音楽を担当!自身初となるサウンドトラック・アルバムのリリース!!
ジャズの感性、ハープとモジュラー・シンセが奏でる瞑想的なサウンド、そしてフォーク音楽やフィールドレコーディングを融合させた独特の世界観で、広く賞賛を集める作曲家ナラ・シネフロが、自身の初となるサウンドトラック作品『The Smashing Machine OST』を〈Warp〉よりリリース。
映画『The Smashing Machine』は、ベニー・サフディが監督を務め、“ザ・ロック”ことドウェイン・ジョンソンが主演。伝説的な総合格闘技 & UFCファイター、マーク・ケアーの生涯を描いたA24の最新作だ。
『The Smashing Machine OST』は、作曲・プロデュース・編曲・ミックス・マスタリングに至るまで、すべてをナラ・シネフロ自身が担当。ロンドンで行われたレコーディングには監督のベニー・サフディも立ち会い、ジェイムス・モリソン (sax)、ヌバイア・ガルシア (sax/fl)、モーガン・シンプソン (ds)、シーラ・モーリス・グレイ (hr)、ライル・バートン (syn)、マーク・モリソン (g)、ドウェイン・キルヴィントン (syn-bs)、そして『Endlessness』でも弦楽を提供したロンドンの若手音楽家からなるオーケストレイトなど、彼女の常連コラボレーターたちが参加。
瞑想的で空間的、そして広大なナラの音楽は、一見レスラーの物語には矛盾して映るかもしれない。だが彼女はその物語に深く共鳴し、内に潜む柔らかさや感情を掬い取っている。ペダル・ハルモニウムはレスラーたちの重量感を映し出し、上昇するシンセ・スライドは恐怖や痛み、依存の緊張感を描き出す。中でも「KO」では、シンセが超自然的な悲鳴を呼び起こし、不安を極限まで高めている。サウンドトラック全体はナラらしい広がりと温もり、美しいストリングス、抑制されたテーマ、悠然としたハープを湛えつつも、敗北の恐怖、依存、脆さ、痛み、火山のような人間関係、プレッシャー、そして恍惚といった映画のテーマに合わせて一層研ぎ澄まされている。
ナラ・シネフロの瞑想的で空気のように漂う音楽は、一見レスラーの物語には矛盾して映るかもしれない。だが彼女はマーク・ケアーの物語に深く共鳴し、彼女はその中に隠された柔らかさや感情を敏感に掬い取っていった。作品全体はナラ・シネフロらしい広がりと温もり、美しいストリングス、抑制されたテーマ、悠然としたハープを湛えつつも、敗北の恐怖、依存、脆さ、痛み、火山のような人間関係、プレッシャー、そして恍惚といった映画のテーマに合わせて一層研ぎ澄まされている。その一例として、タイトル曲では、モーガン・シンプソンとナトシェット・ワキリという二人の凄腕ドラマーが、実際の格闘シーンに合わせて演奏し、まるで自らが戦っているかのように鋭く俊敏で攻撃的なプレイを披露。スネアは打撃、地鳴りのようなキックは高鳴る心臓を思わせる演奏を繰り広げている。
A24製作による映画『The Smashing Machine』は、格闘家マーク・ケアーの実話を描いた作品で、主演はドウェイン・ジョンソンとアカデミー賞ノミネート俳優のエミリー・ブラント。第82回ヴェネツィア国際映画祭でワールドプレミア上映され、15分間に及ぶスタンディングオベーションを受け、ベニー・サフディ監督が銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞した。
…エクスペリメンタル・ジャズの作曲家ナラ・シネフロによるサウンドトラックは、渦を巻くようなハープと息づかいを感じさせるサックスで構成されており、殴打の衝撃から最もかけ離れた響きを持つ音楽と言えるだろう。だが、リングの内外でのカーの闘いに寄り添う音楽として、不思議なほど完璧で、この荒々しい物語に意外にも甘美で、さらにはスピリチュアルな側面を与えている。『Smashing Machine』は、これまでになく“smashing”な仕上がりだ。
- The Daily Telegraph

(数量限定/日本語帯付き/解説書封入)即興と瞑想を融合させた新時代のアンビエント・ジャズ・アーティスト、ナラ・シネフロがベニー・サフディ監督によるA24の新作映画、『The Smashing Machine』の音楽を担当!自身初となるサウンドトラック・アルバムのリリース!!
ジャズの感性、ハープとモジュラー・シンセが奏でる瞑想的なサウンド、そしてフォーク音楽やフィールドレコーディングを融合させた独特の世界観で、広く賞賛を集める作曲家ナラ・シネフロが、自身の初となるサウンドトラック作品『The Smashing Machine OST』を〈Warp〉よりリリース。
映画『The Smashing Machine』は、ベニー・サフディが監督を務め、“ザ・ロック”ことドウェイン・ジョンソンが主演。伝説的な総合格闘技 & UFCファイター、マーク・ケアーの生涯を描いたA24の最新作だ。
『The Smashing Machine OST』は、作曲・プロデュース・編曲・ミックス・マスタリングに至るまで、すべてをナラ・シネフロ自身が担当。ロンドンで行われたレコーディングには監督のベニー・サフディも立ち会い、ジェイムス・モリソン (sax)、ヌバイア・ガルシア (sax/fl)、モーガン・シンプソン (ds)、シーラ・モーリス・グレイ (hr)、ライル・バートン (syn)、マーク・モリソン (g)、ドウェイン・キルヴィントン (syn-bs)、そして『Endlessness』でも弦楽を提供したロンドンの若手音楽家からなるオーケストレイトなど、彼女の常連コラボレーターたちが参加。
瞑想的で空間的、そして広大なナラの音楽は、一見レスラーの物語には矛盾して映るかもしれない。だが彼女はその物語に深く共鳴し、内に潜む柔らかさや感情を掬い取っている。ペダル・ハルモニウムはレスラーたちの重量感を映し出し、上昇するシンセ・スライドは恐怖や痛み、依存の緊張感を描き出す。中でも「KO」では、シンセが超自然的な悲鳴を呼び起こし、不安を極限まで高めている。サウンドトラック全体はナラらしい広がりと温もり、美しいストリングス、抑制されたテーマ、悠然としたハープを湛えつつも、敗北の恐怖、依存、脆さ、痛み、火山のような人間関係、プレッシャー、そして恍惚といった映画のテーマに合わせて一層研ぎ澄まされている。
ナラ・シネフロの瞑想的で空気のように漂う音楽は、一見レスラーの物語には矛盾して映るかもしれない。だが彼女はマーク・ケアーの物語に深く共鳴し、彼女はその中に隠された柔らかさや感情を敏感に掬い取っていった。作品全体はナラ・シネフロらしい広がりと温もり、美しいストリングス、抑制されたテーマ、悠然としたハープを湛えつつも、敗北の恐怖、依存、脆さ、痛み、火山のような人間関係、プレッシャー、そして恍惚といった映画のテーマに合わせて一層研ぎ澄まされている。その一例として、タイトル曲では、モーガン・シンプソンとナトシェット・ワキリという二人の凄腕ドラマーが、実際の格闘シーンに合わせて演奏し、まるで自らが戦っているかのように鋭く俊敏で攻撃的なプレイを披露。スネアは打撃、地鳴りのようなキックは高鳴る心臓を思わせる演奏を繰り広げている。
A24製作による映画『The Smashing Machine』は、格闘家マーク・ケアーの実話を描いた作品で、主演はドウェイン・ジョンソンとアカデミー賞ノミネート俳優のエミリー・ブラント。第82回ヴェネツィア国際映画祭でワールドプレミア上映され、15分間に及ぶスタンディングオベーションを受け、ベニー・サフディ監督が銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞した。
…エクスペリメンタル・ジャズの作曲家ナラ・シネフロによるサウンドトラックは、渦を巻くようなハープと息づかいを感じさせるサックスで構成されており、殴打の衝撃から最もかけ離れた響きを持つ音楽と言えるだろう。だが、リングの内外でのカーの闘いに寄り添う音楽として、不思議なほど完璧で、この荒々しい物語に意外にも甘美で、さらにはスピリチュアルな側面を与えている。『Smashing Machine』は、これまでになく“smashing”な仕上がりだ。
- The Daily Telegraph

10月中旬再入荷。美術家・大竹伸朗が、その美術家のキャリアを始める以前にやっていた音楽ユニットJUKE/19.の全作品アナログ・リイシューは各方面で話題になりましたが、続いてこの夏、大竹伸朗の稀代の音楽作品、ダブ平&ニュー・シャネルの新作を発表することになりました。この演奏は、2022年国立近代美術館から始まった大竹伸朗展の巡回最終日、富山県美術館館内で行われたダブ平&ニュー・シャネルの演奏をアナログ3枚、CD2枚に収めたものです。
ダブ平は1996年にデストロイ・オール・モンスターズの来日公演でパズル・パンクス(ヤマタカEYE+大竹伸朗)が共演した際に初登場した遠隔操作無人ギタリストで、その後、「新生バンドメンバーに、廃棄品の按摩器モーターと組んだ改造ベース(ボブ)、ギア・モーターによる2ndギター(エイジ)、排水用噴射ポンプ+滑車と複数のマッサージ器と連動するドラムス(アダム)を加えた「ステージ一体型4人編成ロックバンド」としてパワーアップ、1999年の「時代の体温展」で”ダブ平&ニューシャネル”として登場以来、さらに無人遠隔操作メンバーを加えながら発展し、大竹音楽作品を代表する存在として知られています。
今回の演奏では大竹とJUKE/19.をやっていた遠山俊明が自作の改造楽器を持ち込み、ダブ平&ニューシャネルの演奏に乱入し、その演奏はそれまでのダブ平&ニューシャネルだけではありえない、驚愕の音世界に突入。JUKE/19.から始まる大竹音楽の歴史が一気に凝縮され異次元に突入したような強烈なものになりました。この日のライヴをJUKE/19.リイシュー・チーム(監修:湯浅学+円盤、リマスタリング:宇波拓)でさらにパワーアップしたのが本作です。
装丁も内容もアナログとC Dでは異なったものになっています。アナログの装丁は前代未聞、B倍版ポスターを3つに裁断、それぞれ手刷りのシルク多色刷りデザインを施したものに、3枚のレコードをそれぞれ収納し、クリア・ケースに収納するというとんでもないものになります。すべてをつなげるとB倍版の大竹シルク・ポスターになります。CDも箱ケースに多数のカードが収録されたものになります。
アナログでは、ポータブルとか軽いプレイヤーだと針が吹き飛ばされていいから低音爆音ぶっ込んでくださいと依頼。CDではアナログとは特性の違う超低音、超高音も。とにかく今時こんなもの作らない、驚愕の音に仕上がりました!ブツも音も! 音盤作品としては高価なものになりましたが、これでもギリギリまで押さえ込んだ価格です…。音楽作品+美術作品として、それだけのものには仕上がっておりますのでよろしくお願いします。家宝に、ぜひ!

D’Angelo、Erykah Badu、Portishead、Talk Talkなど、2000年代初頭のエレクトロニカやトリップホップ、ネオソウルへの愛情を軸に、曇った空気感とローファイな質感をまとったLavurnの『Baby it Cold Outside』が、Cancer Houseを発掘したL.A.のインディ・レーベル〈Motion Ward〉より登場。ざらついたビート、湿度を帯びたヴォーカル、薄いシンセのレイヤー、ときおり挟まれるテープのようにくぐもった処理が重なる曇りガラス越しの音像。歌ものとしての親しみやすさと、レーベル特有のローファイな電子音のニュアンスが自然に溶け合う、夜のポップス。

シカゴのポスト・ロック、スロウコアの伝統を現代に繋ぐ新鋭、Cancer Houseのデビュー作『The Moth』。静かな緊張感と構築美を土台に、Carolineやdeathcrashと共有する冷たさと切なさが重なり、ローファイ録音のざらつきとともに独自の陰影を描き出す。乾いたギターのアルペジオと鈍いドラムがゆっくり重なり、ストリングの影が淡く揺れることで、スロウコア特有の静かな重力が立ち上がる。声の輪郭がぼんやりと滲むヴォーカルは90年代のポスト・ロックを思わせる哀愁が漂う。セッションを重ねながら練り上げられたという楽曲群は、どれも隙がなく、細部のアレンジに確かなリスペクトが宿る。シカゴの伝統を継ぎながら、2020年代の感性で更新したポスト・ロック、スロウコアの新たな指標となる一枚。
Quiet Time期のダウンテンポ作品で注目を集めたテキサス出身のプロデューサーGi Giによる、自身の手法「downtempo sampledelia」をよりダンスフロア寄りに進化させたフルアルバム『In Lieu』。サンプリングの断片をループし、曲の中で意味が変質していくプロセスを軸に、ハウス、ダブ、ジャングル、バレアリックの要素が柔らかく混ざり合う。テキサスとオーストラリアを移動しながら書かれた楽曲群は、音は柔らかく漂いながらも、ビートは以前より締まり、ドリフトと身体性のあいだにしっかりと着地している。忘れかけたレコード棚の記憶と、現代のリスニングバーの空気をつないだような、成熟した感のある一枚。
自身は〈Ampoule Records〉を主宰し、14歳の頃から音楽を作り続けてきたグラスゴー出身のアンビエント/エレクトロニカ界の鬼才Pubによる、2000年を代表する一枚としてカルト的評価を得たファースト・アルバム。Billboard Top 100入りまで果たしながらも、その音世界はあくまで孤高。ざらっとしたビートの執拗な反復、そこに絡まる甘い白昼夢のようなシンセスケープ、シンプルなサウンドをストイックに突き詰めることで、磨かれ抜いた美へと昇華した珠玉のチル・アンビエントであり、日常を離脱したプライヴェートな宇宙空間へ没入させていく名盤。〈Dubplates & Mastering〉でのリマスタリング。Porter RicksやBoards Of Canadaのファンの方にも手放しで推薦!

ロンドン拠点のアーティストaloisiusによるデビュー・アルバム『vernacular』。ギター、チェロ、ピアノ、トランペット、声など、身の回りの楽器をラップトップの内蔵マイクでそのまま録音した生の素材だけで構築された即興的サウンドスケープで、整えられたスタジオ録音とは真逆のその場の衝動が作品の核になっている。全編が即興演奏のレイヤーで構成され、フォーク、室内楽、アンビエント、シューゲイズ、エクスペリメンタルが自然に溶け合う。1分に満たない断片的なスケッチから、13分を超える壮大な「The Garden」までが混在する、日記のような親密さとトランス的な没入がひとつの流れとして共存。Bianca Scoutがピアノで参加した楽曲もあり、レーベル内の有機的なつながりも感じられる。「vernacular」というタイトルが示すように、生活の中で自然に生まれる音楽の姿がそのまま封じ込められた、混沌としながら鮮烈で、野性味と祝祭感あふれる一枚。
中村としまるとのコラボ作でも知られるリトアニア出身の作曲家Gintė Preisaitėによる、ピアノ、ギター、アコーディオン、クラリネット、トランペット、弦楽器など多数の演奏者を巻き込んだマルチ・インストゥルメンタルなエレクトロアコースティック作品『Instruments of Forgetting and the Singing Bone』。声、楽器、電子音が同じ距離で存在するような配置が全編にあり、近接録音の息づかいと、遠くの群衆ノイズが同じ空間に置かれることで、現実と夢の境界がゆっくり揺らいでいくかのよう。まばらなピアノは水滴のようで、その隙間に電子音の粒子が漂う。サンプルのサイケデリア、持続ドローン、ノイズの爆発、そして小さなポップの断片までがひとつの流れとして自然に連なる。音の質感は常に変化しながらも、忘却というテーマが静かに通奏低音として響く幻想的な音世界。
オリジナルは1999年にドイツの音響ミニマル名門〈~scape〉からリリースの、Kit Claytonのデビュー・アルバムにして、ミニマル・ダブ/クリック&カッツの金字塔的作品『Nek Sanalet』。カリフォルニアの電子音楽家Joshua Kit Claytonが、当時のベルリン音響シーンとUS西海岸のエクスペリメンタル感覚を接続した重要作で、深く沈み込むような低音、湿度を帯びたダブ処理、微細なクリックノイズが立体的に配置された音響空間。ビートは控えめで、音の粒がゆっくりと漂いながら沈んでいく深海アンビエントのような質感があり、メロディを排した霧のようなシンセが揺らぎを生み、音に包まれて「今」へとゆっくりと溶解していく。冷たい音響の中に微かな温度が差し込む、アナログ的な揺れやノイズの人間味も魅力。音の配置、空間の扱い、低音の質感が極めて精緻で、タイムレスな魅力を放つ最良のダブ・ミニマルの一つ。
