Electronic / Experimental
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これまた凄いものが、絶対にお見逃しなく。佐渡をルーツに活動を展開する打楽器集団”鼓童”の運営するレーベルである〈0on ぜろおん-0音〉からは、”鼓童”の一員である打楽器奏者の中込健太と住吉佑太からなるユニット、ケンタタクユウタタクの自作打楽器によるパフォーマンスを収めた3rdアルバムとなるカセット作品が登場。
楽器を使わない多人数アンサンブル作品や、物音系コラージュ作品、即興演奏など全4曲を収録。ケンタタクユウタタクの、また新しいサウンドが詰め込まれた意欲作。
200本限定。ダウンロードコードあり。

激激サイケなトランス・リチュアル・ミュージック!イマジナリーかつ広大な地平です。これまた凄いものが、絶対にお見逃しなく。佐渡をルーツに活動を展開する打楽器集団”鼓童”の運営するレーベルである〈音大工〉からは、”鼓童”の一員である打楽器奏者の中込健太と住吉佑太からなるユニット、ケンタタクユウタタクの自作打楽器によるパフォーマンスを収めたカセット作品が登場。 Mohammad Reza MortazaviやRicardo Villalobos & Oren Ambarchi『Hubris』といった人力テクノの卓越した音景色に魅了されてきた人々にも推薦したいトライバル・ミニマルの極地とも言うべき一作!
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ケンタタクユウタタク2ndアルバム
デジタルリリースと共にカセットテープでのフィジカルリリース。カセットは100本限定です!
音から想像する。
音を創造する。
様々なストリーミングサービスで、なんでも聴ける時代に、「カセット」というメディアを選んだ中込健太&住吉佑太の二人から溢れ出る「音」は、自分の音、二人にしか出せない音にこだわり「NAYUTA」という作品になりました。
カセットデッキをご用意のうえ、デジタルでは絶対に再現できない、アナログ特有の質感や音質の違いを存分にお楽しみください。

数々の傑作を送り出したオーストラリア発の名実験デュオ”HTRK” (=Hate Rock)が2014年に〈Ghostly International〉からリリースした、ミニマルで官能的な音響美を追求したアルバム『Psychic 9-5 Club』が、クリア・ピンク・マーブル・ヴァイナル仕様で、音質も新たにリプレス!本作は、ベーシストSean Stewartの死を経て、JonnineとNigelの2人による初のデュオ体制で制作された作品。それまでのHTRKのノイズ・ロックやインダストリアルな質感から一転し、よりミニマルで内省的な音響へと移行している。太いビートと簡素なダブ処理が印象的で、余計な音を排したクールな質感が全編に貫かれていて、官能性と孤独感が交錯するヴォーカルとリズムが、聴く者に深い没入感を与える。HTRKのキャリアの中でも最も成熟した音響作品とされ、ウィッチ・ハウスやダークウェイヴの先駆的存在としての彼らの立ち位置を再確認させるアルバム。

モジュラーシンセを駆使して、自然の風景や天候、時の移り変わりを音で表現するEmily A. Spragueによる、2024年秋に行われた初の日本ツアーを記録したライヴ・アルバム。全国各地の会場で収録された8時間以上におよぶ演奏から編まれており、余計なミックスを施さず、最低限の編集だけでまとめられている。このツアーは旅として構想されていて、彼女はその場ごとの環境や空気とやりとりするように演奏を展開し、リアルタイムで反応できるようにライヴ機材を組み直し、偶発性と直感に身をゆだねながら音を紡いでいる。収録曲は実際の演奏順ではなく、ひとつの物語の流れを描くように配列されており、たとえば「Nagoya」「Tokyo 1」、10分を超える「Matsumoto」などは、重ねられたシンセの層が静かに脈打ち、日本の環境音楽やディープ・リスニングの系譜とも響き合う内容になっている。彼女が日本での出会いから引き出した、個人的で、かつ癒しの感覚に満ちた一回性の強いアンビエント・ドキュメント。

Petit SingeやZuli、S S S S、Kinlawといった面々による傑出したエクスペリメンタル/ポスト・インダストリアル傑作の数々を発表しているイタリア屈指の尖鋭レーベル〈Haunter Records〉を主宰。同国・ミラノを拠点に活動する実験的アーティスト/ミュージシャン、Daniele Guerriniによるソロ・プロジェクト=Heith。以前デジタル・リリースしていた2枚の作品を2LP化したアルバム『X, wheel + The Liars Tell...』が、ベルリンのクラブ・シーンを代表する名門〈PAN〉より登場。リチュアルで魅惑的な地下世界的サウンドスケープから、独特の音響要素を折衷させた共鳴的なサウンドスケープ&アンビエンスまで。極めて未来的な音響に満ちた、声のアヴァンギャルドで美しい加工とそれにフィットする電子音響で満ちた、アンビエント・エレクトロニカの先鋭を征く『The Liars Tell』サイドも、近い意匠を持ちつつもよりドゥーミーで闇黒な『X, wheel』サイドも素晴らしい、近年のPANの中でも秀逸な一枚。痛みと孤独を越えながら、高く響かせる天上的ポスト・クワイア”medicine boy”も素晴らしいです。

billy woodsの2015年作『Today, I Wrote Nothing』が、リリースから10年を経てリイシュー。本作は彼の広大なディスコグラフィの中でも、最も実験的でスケッチ的な傑作で、リリース当時はBlockheadとの共作『Dour Candy』や、『Race Music』に続くリリースだったが、両作の延長ではなく、むしろ構成もテーマもバラバラな断片のコレクション。全24曲は、ジャズの埃っぽいループ、幽霊のようなソウルのサンプル、軋むフィールド録音にラップを乗せた、詩的な断章集のようだが、暗いムード、孤独、不安、暴力といったモチーフが通底し、woods特有の知性と皮肉がにじんでいる。政治でも社会でもなく、もっと私的で、曖昧で、日記的なwoodsの一面がここにある。ロードムービー的な閉塞感と、死や失望の予感が漂う、くすんだ断章形式のヒップホップ。


アムステルダムを拠点に、1990年代初頭から音楽、演劇、映画、サウンドデザインといった多岐にわたる分野で活躍するBJ Nilsenは、フィールドレコーディングや環境音響、そして音の持つ心理的な側面に長年関心を寄せ、北極圏の鉱山や都市のサウンドスケープなど、自然環境と工業地帯の両方を行き来しながらさまざまな場所で音の探求を続けている。本作『True than Nature』は、日常や環境の音を繊細な電子操作によって昇華させた作品で、工場や電線などから発せられるハミング、エコー、労働の音、物質のテクスチャを感じさせる音といった、普段見過ごされがちな音そのものが持つ本質的な特性に焦点を当て、それらを抽象的で絶えず変化するサウンドスケープへと変貌させている。Nilsenは、意図的に音源の場所や録音技術の詳細を明かしておらず、リスナーが先入観にとらわれず、深く音と向き合うことを促している。知っている世界と想像上の音の可能性との境界を曖昧にし、「今、自分が聴いているのはどんな世界なのだろうか?と内省することを促されるような作品。

1月中旬再入荷。ロンドンの地下テクノ聖地、[The Trilogy Tapes]より発表したデビューMIXカセット以来、オーガニック~テクノ、コンクレート、電子音響、ダブの狭間にて、エレクトロニック・ミュージックの新境地開拓へと邁進してきた同地の女性アーティスト/DJ、BeatriceDillon。2020年にベルリンの聖地[PAN]から発表していた名作がリプレスです!
彼女のUKダンス・ミュージックへの愛と、アフロ・カリビアンからの影響を大いに物語るオーガニック・ミニマル・サウンド。さすがの出来です。これぞ、現代のIDM。今作は、UKバングラのパイオニアであるKuljit Bhamraを始め、Laurel Halo、Batu、セネガルのグリオ、Kadialy Kouyaté、Untold、Lucy Railtonといった豪華ゲストによるFM音源やサンプルを用いて制作。ミュータントな感性とヴィジョンが初っ端から冴えまくり、生音と電子音の境界さえもゆらぐ瞬間があちらこちらからのぞきます。ダブとUKテクノ、アフロ・ダンス・ミュージック、コンクレート・サウンドを土台に紡ぎ上げるミニマルなテクスチャー、現代のエレクトロニックにおける実験的なコンポジションの集大成といえる一枚。名技師、Rashad Beckerによって、Dubplates & Masteringでマスタリングと盤質も万全。
米国のインディ・ミュージック・シーンを代表するフォーク・ロック・バンド、Bon Iverが2011年に大名門〈Jagjaguwar〉から発表したセカンド・アルバムにして、世紀の大ヒット作品『Bon Iver, Bon Iver』が待望のリプレス。リードメンバーとしてもお馴染みのJustin Vernonと彼の兄弟が購入したウィスコンシン州フォールクリークにある、スタジオに改装された獣医クリニックで録音されたアルバムで、自身の育った家や両親が出会ったバーからも近いVernonと所縁の深い場所で作られた作品ならではの、温かで親密な魅力を秘めた音世界がどこまでも広がる素晴らしい内容となっています。

心許す者、皆死んでいった。数々の傑作を送り出したオーストラリア発の名実験デュオ”HTRK” (=Hate Rock)。現在は、Jonnine StandishとNigel Yangのデュオ編成で活動する彼らの21年度5thアルバムが、ブルックリンの名門エクスペリメンタル・レーベル〈Ghostly International〉より待望のリプレス。麻薬的で夜行性のレンズを通して歪められたこのアルバムは、張りつめた美しさと長くなる影が織りなす謎めいたゴシック的カントリー・ミュージックも呼べる名作。

ニューオーリンズのビート職人Preservationと、ニューヨークのラッパーGabe ‘Nandezによる濃密かつ詩的なコラボレーション・アルバム『Sortilège』が登場。Billy Woodsとの傑作『Aethiopes』に収録された「Sauvage」をきっかけとして、時間をかけて遠隔でアイデアを練り合った本作は、あらゆる楽器を駆使しつつも、しっかり余白を残したビートに、‘Nandezの低くて太いバリトンが、語りかけというより呪詛のように響く。鋭くも濃密、抽象的で直感的な音像に、洗練された都市の詩学と、血と文化に根ざしたような呪術的な気配が共存しており、都市的でありながらも、一種のスピリチュアルな密室性を持っている。意識の流れのようなリリック、非定型なビート感、強い詩的世界観、また、フランス語圏・マリ系・アフリカン・ディアスポラの要素を取り入れたサンプリングの選び方や音の処理は、単なるビート構築以上の意味を持っており、ビートアルバムやラップアルバムにとどまらない、まるで一冊の暗い詩集のようなアルバム。
2026年1月発送予定。美術家として知られる大竹伸朗稀代の音楽作品、ダブ平&ニュー・シャネルの決定版の登場です。大竹伸朗は現在は美術家として知られていましが、そのキャリアのスタートは音楽でした。日本でいち早くNO WAVEに反応し作品化させていたJUKE/19.は1980年という時代にはあまりに早すぎた存在でしたが、その作品は密かにのちのアーティストに多くの影響を与えていました。特にボアダムスのヤマタカEYEはその絶大な絵鏡を公言しており、90年代には当の大竹とのデュオ、PUZZLE PUNKSも始動させています(現在もユニットは継続中)。
ダブ平&ニュー・シャネルはそんな大竹の音楽作品としては究極のもので、ギター、ベース、ドラムス、キーボード、ターン・テーブルという編成のバンドは全てリモート・コントロールされ、そのステージごと作品となったとててつもないシステムです。かつてはこのシステムにヤマタカEYEがフィーチャリングされデストロイ・オール・モンスターズと共演、内橋和久との共演はCD作品としても発表されました。
今回の作品は、2022年国立近代美術館から始まった「大竹伸朗展」巡回最終日、富山県美術館館TAD内で行われたダブ平&ニュー・シャネルの演奏をアナログ3枚、CD2枚に収めたものです。
今回の演奏では、80年代初頭より大竹とJUKE/19.をやっていた盟友・遠山俊明が自作の改造楽器群を持ち込み、ダブ平&ニューシャネルの演奏に乱入、その演奏はそれまでのダブ平&ニューシャネルだけではありえない、全てを飲み込むブラックホールのような音世界に突入し、JUKE/19.から始まる大竹音楽の歴史が一気に凝縮されたような強烈なものになりました。インダストリアルの極みと言える音塊に大竹の生演奏も加わり、フィジカルな混沌が生まれています。
装丁も内容もアナログとCDでは異なったものになっています。
アナログの装丁は前代未聞、B倍版シルク刷りのポスターを3つに裁断、3枚のレコードをそれぞれ収納し、それをさらにシルク刷りしたクリア・ケースに収納するというものになります。すべてをつなげるとB倍版のシルク・ポスターになります。カッティング時には「軽いプレイヤーだと針が吹き飛ばされていいから低音爆音ぶっ込んでください」と依頼。
ジャケットは完成イメージですので、最終ヴィジュアルと多少異なることもありますのでご了承ください。

〈Ninja Tune〉傘下のレーベル〈Technicolour〉から世界が注目するインストバンド、ユーフ。近年、東洋と西洋を掛け合わせた摩訶不思議な音楽で人気を博すグラス・ビームスを輩出した〈Ninja Tune〉の今の方向性の一つを示すように、世界各地の音楽からの影響を融合した唯一無二のサウンドで熱い注目を集めている彼らが、最新EP『Mt. Sava』をリリース!
2025年初頭に発表されたEP『Alma’s Cove』に続く本作は、バンド自身が「精神的な姉妹作」と語るように、前作の穏やかな海辺から舞台を移し、雄大な山岳砂漠のスケールを描く自然の音風景と静かな内省を描いた6曲を収録している。
先行シングル「Mesa Mesa」は、砂漠に広がる壮大なテーブルマウンテンへのオマージュで、Mdou MoctarからLed ZeppelinやBlack Sabbathまで幅広い影響を感じさせ、これまでの幻想的なサウンドを損なうことなく、よりヘヴィなサウンドを取り入れている。
EP『Mt. Sava』では、全6曲を通じて広大な景色がさらに広がっていく。オープニングの「Moon Dive」は、夜明けを迎える静かなひとときを瞑想的に描き、聴き手に休息と内省の空間を提供する。一方、「Night Air」では山岳地帯特有の気温や湿度の変化に触発され、夜の砂漠の脈動を表現。「山岳砂漠の環境では昼夜の温度・湿度の変化がより強く感じられる」とバンドは語っている。
デンマーク語で砂漠を意味する「Orken Bloom」は、日の出を映し出すようなダイナミックでスピード感のあるトラック。さらに「Calima」では、サハラの砂を大陸を越えて運ぶ風に着想を得て、静けさのひとときを描き出している。

(数量限定/日本語帯付き/解説書封入)キャリア屈指の人気を誇る名曲「Girl/Boy Song」を収録したエイフェックス・ツインの代名詞的作品。
自らの本名を冠し、同名の亡き兄へと捧げられた作品(1996年リリース)。アナログ・シンセからソフトウェア・シンセへと制作機材もシフトし、痙攣するビートにクラシックやトイ・ミュージックを掛け合わせ、無二のポップ・ミュージックへと昇華された90年代を代表するアルバム。ドラマチックにたゆたう弦楽器とエモーショナルにのた打ち回るビートとのコントラストが琴線を直撃する名曲「Girl/Boy Song」は本作に収録。

2008年以来、18年ぶりのヴァイナル・リイシュー。2025年にはEU&USツアーを予定。
(前略)
「頭のなかで完璧なトラックが鳴っているんだ。だけど、それを具体化するのはとても困難なんだ。なぜなら……」
かつてオウテカは言った。「それはつねに変化しているから」
たしかにその通り、彼らのアルバムやシングルはその軌跡なのだろう。オウテカは、いまだ変化するその自らの頭で鳴っている断片をアルバムというカタチで表現しているのだろう。僕は2001年に、『Confield』のライナーノートで、「オウテカは“慣らされてしまったことへの服従”に抵抗する」と記したけれど、もはや“抵抗”どころではない。オウテカはこの15年、あたかも自らの音楽性で自らを隔離=『Quaristice』するかのような栄誉ある孤独を選び、彼らの芸術性を完璧なまでに世間に認めさせたのだ。リスナーに評価されるのではなく、リスナーの耳をテストすると喩えられるところまでいったわけだ。(中略) ショーンは『Quaristice』というタイトルに意味はないと言うけれど、しかし多くの人は考えてしまうだろう。この音世界はダンスフロアからもサイケデリックからも、あるいは現代音楽からも“隔離”されていると。
「“現在”にいることが重要だと気付いたんだ」ショーンは言う。「聴き直したり、昔の音源を聴いてそれについて
考えたりはいっさいしない。だって20年前の自分がどんな人間だったかも覚えてないんだから!」
オウテカらしい、素晴らしい言葉じゃないか。
野田努 (Quaristice国内盤ライナーノーツより一部抜粋)

Nocturnal Emissions は、Throbbing Gristle、SPK、Cabaret Voltaire と並んで、最初期かつ最も妥協のないインダストリアル/ノイズ・グループのひとつとして知られています。そのサウンドは、生々しいインダストリアル・エレクトロニクス、ノイズ、そしてエレクトロニック・ダダの交差点に位置し、過激な音像、テープ・コラージュ、リズムを融合させながら、常に進化を続けるハイブリッドな形を取っています。
このコンピレーションは東京で完全リマスターされ、Nocturnal Emissions と Nigel Ayers の主要なフェーズをたどります。1980 年代初頭のスクワット文化や反資本主義プロテストに根ざした、生々しく対峙的なノイズ期から、インダストリアルの荒々しさにダンスフロアのエネルギーを注ぎ込んだリズム中心の時代、そして後年の Ayers のソロ活動「Neotantric」期に至るまで、この時期には、magick、古代信仰、変性意識をテーマにしたアンビエントで儀式的なサウンドが展開され、サブバージョンと超越の精神が数十年を経てもなお色褪せず保たれています。
これらの時代を横断しながら、本作は Ayers の創造的旅路の全体像を捉えています。激しく重層的なノイズから、フィールド・レコーディング、スポークン・ワード、エレクトロニクス、コラージュが交錯する静謐で大気的なサウンドスケープまで、多彩な表現が織り込まれています。
Nocturnal Emissions / Nigel Ayers ‒ バイオグラフィー
1957 年、風の吹きすさぶ石灰岩の地形で知られるダービーシャー州 Tideswell に生まれた Nigel Ayersは、1970 年代後半に実験的バンド「The Pump」でアーティストとしての道を歩み始めました。その後 Caroline K とともに影響力のあるレーベル「Sterile Records」を共同設立し、過激なサウンド実験や政治色の強い作品を発表する拠点となりました。レーベルでは、John Balance(Coil)、Maurizio Bianchi、Lustmord といったアーティストたちの作品も扱いました。
1980 年、Ayers は Caroline K、そして弟の Danny Ayers とともに「Nocturnal Emissions」を結成。パンクの破壊的なエネルギーと、メディア文化やインダストリアル・サウンド、コンセプチュアル・アートへの批評精神を融合させた、変幻自在のプロジェクトを展開しました。インダストリアル・ミュージックとの関連で語られることも多いですが、Nocturnal Emissions は常にカテゴライズを拒み、哲学的な探求と音の変容を軸に絶えず進化し続けています。
1980 年代半ば以降、Nigel Ayers は主にソロでこのプロジェクトを継続し、日本の C.C.C.C. のMayuko Hino や舞踏家の Shiraishi Poppo といった多様なアンダーグラウンド・アーティストたちとコラボレーションを行い、ニューヨークでは彼らとともにライブ・サウンドトラックも制作しました。
Nocturnal Emissions としての活動は、実験音楽のアーティストたちから重要な参照点としてたびたび言及されており、彼はアンダーグラウンド実験音楽シーンにおける最重要人物の一人とされています。音響作品に加えて、Ayers はヴィジュアル・アートでも知られており、彼の作品は Tate や ICA などでも展示されています。
500 枚限定 - 東京で製造された、オビ付きの標準ジュエルケース仕様パッケージ。
アートワーク : Nigel Ayers
レイアウト・デザイン : 佐々木景 Sasaki Kei
リマスター: 山﨑裕太 Yamazaki Yuta
〈Organic Music〉や〈Revelation Time〉などと並んで国内からオブスキュア以降のリバイバルを牽引した名レコード店〈ONDAS〉運営でも知られる、日本屈指のレコード・ディガーことDubbyと〈Rush Hour〉のボスAntalが共同で編纂した、新時代に向けた日本のテクノ・ポップのショーケース・アルバム『TECHNO KAYŌ VOL. 1 - JAPANESE TECHNO POP 1981 - 1989』が堂々リリース!SHOGUNへの参加も知られる名アーティスト・大谷和夫の手掛けたオブスキュアな映画サントラ『恋子の毎日』収録のネオ・クラシカル/ミュータント・ファンクな「ラスト・バトル」、近年人気再燃する大名盤『KOIZUMI IN THE HOUSE』からの小泉今日子によるバレアリック・ハウス聖典「マイクロWave」にいたるまで、ポスト・バレアリックやオブスキュア・シティポップ視点を巧みに交差させながら、2025年の現在地点における、ディープな国産テクノ・ポップの数々を寄りすぐった画期的コンピレーション・アルバム!

「ノイズ」の枠を超越したオルタナティヴな表現を試み続けるジャパノイズ伝説Merzbow屈指の人気作96年Pulse Demonが、秋田昌美本人によるリマスターでCD復刻!
Pulse Demonは過去2回再発されているが、今回初めてリマスターを自分で行った。
元は1995年9月から11月にかけて録音された複数のDATテープである。トラック1から5までが1本目、トラック6と7が2本目、トラック8が3本目のDATに収録されている。それぞれのDATはPulse Demonで使用した音源以外のものも含んでいた。トラック6と7が一番後の録音である。Pulse DemonはRelapse Recordsからの2作目だが、1作目のVenereologyがDeathMetalを強く意識して作った作品であるのに比べ、Pulse DemonはよりMerzbowの自然体で作っている。私がEMSシンセサイザーを導入した初期の作品だという点もその理由の一つだと思う。
*** MASAMI AKITA (2022)

日本の伝説的アーティスト、Susumu Yokotaの音楽的探求の軌跡を年代を超えて記録した、極めて個人的な作品集『Image 1983-1998』。本作は、彼の音楽キャリアにおける二つの異なる時期に制作された短い楽曲で構成されており、前半のトラックは1983年から84年にかけての、ギターやオルガンを用いたローファイなテープ実験の時代のものが収録、ポストパンクやゴーストリー・ポップの断片が垣間見える。続く後半のトラックは、これらの初期作品に触発され1997年から98年に作曲されたもので、後のアンビエントの傑作『Sakura』へと繋がる、より洗練された電子音響とメロディと抽象性が両立する作品が収録されている。音楽的自伝ともいうべき内容で、初期の脆いギターの音色と、後年の穏やかなシンセサイザーのモチーフが、アルバム全体を通して「記憶と予感」という共通のムードで結びついており、両時代が並行して存在するような不思議な感覚を覚える。彼がテクノの制作で多忙を極める中で、初期の実験への回帰と感情的なミニマリズムを追求した、音のスクラップブックあるいはデザインボードとも呼べる、アーティストの核心に迫る貴重なドキュメント。

日本の伝説的アーティスト、Susumu Yokotaの音楽的探求の軌跡を年代を超えて記録した、極めて個人的な作品集『Image 1983-1998』。本作は、彼の音楽キャリアにおける二つの異なる時期に制作された短い楽曲で構成されており、前半のトラックは1983年から84年にかけての、ギターやオルガンを用いたローファイなテープ実験の時代のものが収録、ポストパンクやゴーストリー・ポップの断片が垣間見える。続く後半のトラックは、これらの初期作品に触発され1997年から98年に作曲されたもので、後のアンビエントの傑作『Sakura』へと繋がる、より洗練された電子音響とメロディと抽象性が両立する作品が収録されている。音楽的自伝ともいうべき内容で、初期の脆いギターの音色と、後年の穏やかなシンセサイザーのモチーフが、アルバム全体を通して「記憶と予感」という共通のムードで結びついており、両時代が並行して存在するような不思議な感覚を覚える。彼がテクノの制作で多忙を極める中で、初期の実験への回帰と感情的なミニマリズムを追求した、音のスクラップブックあるいはデザインボードとも呼べる、アーティストの核心に迫る貴重なドキュメント。

横田進のカタログの中で最も愛され、高く評価されているアンビエントの金字塔『Sakura (Skintone Edition)』。オリジナルは1999年に自身のレーベル〈Skintone〉から発表されたものが〈Lo Recordings〉よりめでたくリイシュー。本作は、日本の「喜怒哀楽」という四つの感情を音楽で表現することを意図しており、そのサウンドは深遠な静けさからためらい、憂鬱、そして純粋な喜びへと、人間の心の移ろいを桜の花びらが舞うさまに重ねて辿る。穏やかなギターのループがかすかなドローンへと溶け込み、断片的なヴォイス・サンプルが揺らめいては消え、静かな水面に波紋のように突如リズムの脈動が現れるなど、アンビエント、テクノ、そしてドリーム・ポップの要素を彼独自の方法で融合。特に、Steve ReichのミニマリズムやHarold Buddのテクスチャからインスピレーションを得たサンプルワークは、懐かしさと斬新さが同居する独特の世界観を作り上げている。ブライアン・イーノやフィリップ・グラスといった巨匠たちからも絶賛され、ヨコタを国際的な音楽家へと押し上げたこの作品は、その儚くも力強い美しさによって、20年以上経った今もなお、聴く者に静けさと不思議な感覚を与え続ける、時代を超越した傑作。

Laura Mulvey & Peter Wollen監督による1977年のフェミニスト映画のために制作されたサウンドトラックで、Mike RatledgeがARP、Moog、VCS-AKSなどのアナログ・シンセを駆使して作り上げた、サイケデリックかつミニマルな電子音楽作品『Riddles of the Sphinx』。元Soft Machineのキーボード奏者として知られるRatledgeが、ARPやMoog、VCS-AKSなどのアナログ・シンセを駆使して構築。映画と音楽の融合を支えたアンダーグラウンド文化のキーパーソンDenys Irvingが開発・改造したZ-80ベースのシーケンサーを用いたねじれたメロディと浮遊する音響処理は、映像のパンやモノローグと呼応しながら、空間的で抽象的な音の連なりを生み出している。Boards of Canadaの原型とも評されるその音像は、タイムレスで神秘的な質感を持ち、Terry RileyやMorton Subotnick、Shackletonなどのファンにも響く内容。オリジナル・マスターテープが失われたという背景もあり、幻の電子音響作品として再評価され、映画の文脈を超えて現代のリスナーにも届く一枚となっている。
![I-TIST x TOROKI - TOROKI x I-TIST [Chemistry / Temple Runner] (12")](http://meditations.jp/cdn/shop/files/a1286479905_10_{width}x.jpg?v=1761561334)
フランスのアンダーグラウンド・ダブ・プロデューサーI-TISTと、ドイツ・ミュンヘンを拠点に活動するTOROKIによる初のコラボレーションEP『TOROKI x I-TIST – Chemistry / Temple Runner (12")』。本作は、2022年のボルドーでのDub Schoolセッションをきっかけに制作され、BPM150前後の高速ステッパーズを軸に、重厚なサブベース、トランシーなシンセ、インダストリアルなダブ処理が炸裂する4トラックを収録。チルアウトとトランスの境界を曖昧にしながら、サウンドシステム向けの爆音仕様でクラブや野外フェスでも圧倒的な存在感を放つ。MAD PROFESSORやRHYTHM & SOUND、ZION TRAINなどのファンにも響く、現代ダブのエネルギーと実験性が凝縮されたデンジャラスな一枚。
