Avant-Garde / Contemporary
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2004年、ほとんど誰にも気づかれないうちに廃屋同然の家で誕生したGacha BakradzeやLord Of The Isles、Wordcolourといった実験的な現行作家のリリースのみならず、エレクトロニカ/IDMを再興すべく復刻リリースも積極的に行ってきたスペインの〈Lapsus Records〉、その20周年を祝う、彼らが友人と思い、心から尊敬しているミュージシャンたちが集結。ある意味音の写真集のようなレーベルの未発表曲コンピレーション『VINT』(カタロニア語で 「20 」の意)がリリース!!CLARAGUILAR、GAZZI、Kettel、Kode9、Le Motel、Lord Of The Isles、Marina Herlop、naemi、Nueen、Pépe、Plaid、Seph、Simo Cell、Suzanne Ciani、Wordcolour、μ-Ziqなど、〈Lapsus Records〉でしかあり得ないと言える多様なセレクションはIDMというジャンルの多様性と可能性を感じさせる充実した内容!!

電子音楽の一大名門〈Mego〉にジム・オルーク主宰の〈Moikai〉、〈Sonoris〉、そして〈Staalplaat〉の伝説的サブレーベル〈Mort Aux Vaches〉などなど、世界各地の名所から傑出した作品群を送り出してきたKevin Drumm。2022年にデジタル・リリースしていた作品『OG23』が、Christoph Heemann主宰の〈Streamline〉よりアナログ化!Éliane RadigueやPhill Niblock、Roland Kaynのファンまで、電子音響マニアの心をくすぐる、電子的フィールドレコーディングにも通じる強烈なエレクトロアコースティック作品!光り輝くテクスチャーと共に孤独な宇宙空間を漂う、氷河の様であり虚脱的なアンビエント・エレクトロニック・サウンドスケープ長編を2曲収録。

〈Pitchfork〉でも「8.6」「Best New Music」と高スコアを記録、世界各所でも大絶賛された代表作!シーンの枠組みを越えて巨大なリスペクトを浴びる我らがジム・オルークがインディ系大名門〈Drag City〉から15年に発表した大人気作『Simple Songs』入ってきましたーーー!石橋英子、波多野敦子、山本達久、高岡大祐、高田漣などを始めとした豪華面々が参加し、自身のスタジオ〈Steamroom〉と〈星と虹〉にてレコーディングされた作品。ポジティヴなエネルギーに満ちたオルーク氏の歌唱とチェンバー風味なバック演奏を軸に、ランディ・ニューマンやヴァン・ダイク・パークスといった先人たちにも通じるアヴァンギャルドでポップな世界観へと仕上げた傑作アルバム!


PLAY LOUD! NEU!やLa Düsseldorfのファンにも!Pauline Oliveros、Alvin Lucierのもとで学んだアメリカのヴィジュアル・アーティストでありミニマル作家Arnold Dreyblatt。同氏の率いるThe Orchestra of Excited Stringsによる2002年の『The Adding Machine』以来となる最新アルバム『Resolve』が〈Drag City〉より登場。1982年に残した傑作『Nodal Excitation』でのミニマリストのインスピレーションと対話をしながら、自身の音楽における特質を示した革新的アコースティック・サウンドが満載の一枚。

2024年リプレス!goatやYPYなどでの活動や〈birdFriend〉運営でもおなじみ日野浩志郎主宰の注目レーベルにして、Keith Fullerton WhitmanやMark Fell & Will Guthrieといった強力な面々を送り出してきた〈Nakid〉からは、日野と中川裕貴によるユニット「Kakuhan」による2022年度ファースト・アルバム『Metal Zone』がアナログ・リリース。中川による弓弾きのチェロと日野の角ばったエレクトロクスとドラム・マシンのシンコペーションが、Photekの『Ni Ten Ichi Ryu』とArthur Russellの『World of Echo』を足し合わせたようなサウンドを生み出す、破格のエクスペリメンタル・クラブ・ミュージック作品!ZodiakことTakashi Makabeによるデザイン。Rashad Beckerによるマスタリング&〈Loop-o〉でのカッティング仕様。限定120部。


今なお精力的に活動を継続する英国フリー・インプロヴィゼーション界の首領、Evan Parkerとイタリアのフリージャズ系名パーカッショニスト、Andrea Centazzoからなるデュオの1977年12月12日にパドヴァで開催されたコンサートの未発表音源が〈Ictus Records〉からリリース!コンサートは、古い屠殺場跡地に仮設されたサーカステントで開催され、パドヴァが政治的に激動の時代を迎えていたことも相まって、録音には常識からかけ離れた雰囲気の何かが、音楽の背景に残るサウンドスケープのように記録されており、それはイタリアの新興フリー・ミュージック・シーンが最初に開かれたことを示す歴史的なドキュメントであると言えるかもしれない。限定250部


エヴァン・パーカーとアンドレア・チェンタッツォに、イタリアを拠点に活動するアメリカ人作曲家、パフォーマー、即興演奏家、サウンド・アーティスト、作家であるアルヴィン・カランを加えたスーパートリオの1977年12月14日にピストイアのテアトロ・コムナーレで行われたコンサートのライヴで、チェンタッツォがパーカッションとパーカッション・シンセサイザー、カランがシンセサイザー、ピアノ、トランペット、パーカーがソプラノとテナーのサックスで参加している『Real Time Two』が<Ictus Records>よりめでたく初ヴァイナル・リイシュー!「自分の楽器言語を完成させた3人の3つの言語は、異なる音楽的背景が一体となり、その時代ならではのユニークな融合を生み出す表現の共通点を見出した」とチェンタッツォが回想する印象的でスポンティニュアスな即興演奏が素晴らしい!限定250部


エヴァン・パーカーとアンドレア・チェンタッツォに、イタリアを拠点に活動するアメリカ人作曲家、パフォーマー、即興演奏家、サウンド・アーティスト、作家であるアルヴィン・カランを加えたスーパートリオの1978年作『Real Time』が<Ictus Records>よりめでたく再発!1977年12月13日にローマで行われたライブを収めたもので、チェンタッツォがパーカッションとパーカッション・シンセサイザー、カランがシンセサイザー、ピアノ、トランペット、パーカーがソプラノとテナーのサックスで参加している。「自分の楽器言語を完成させた3人の3つの言語は、異なる音楽的背景が一体となり、その時代ならではのユニークな融合を生み出す表現の共通点を見出した」とチェンタッツォが回想する非常に印象に残る内容!限定250部

1970年代半ば、当時10代だったLe Forte FourのChip Chapman、Joe Potts、Rick Pottsといった面々によって設立された小さなコミュニティとして始まり、50年もの時を経て少しずつ発展。当初の実験音楽集団やマルチメディア出版社という枠をも超え、一つのシーンともいえる巨大な命脈へと成長を遂げてきた〈Los Angeles Free Music Society〉 (LAFMS)。その中核をなす存在であるUSアウトサイダー・アヴァンギャルドの伝説的存在、SMEGMAの1974年にレコーディングされたクリスマス・アルバムが50年の時を経て〈ALGA MARGHEN〉よりリリース!「ミュージシャンのいないバンド 」という考えのもと一緒に音楽を始めてまだ数ヶ月しか経っていなかった4人がサンディエゴのガレージで録音した実験的でワイルドなジャム・セッションの記録で、数回のリハーサルの後、すべてのトラックがワンテイクで録音されておりバンドの折衷的で予測不可能な性格が表れている。当時、当時カセットにダビングされたのは2、3本だけという貴重な音源が50年経った今、ようやく初めて一般に公開されることになった!200部限定。1枚1枚異なる手作りジャケット、ポストカード付


20世紀で最も重要なフリー・インプロヴァイジング・サクソフォニストの一人であるジョン・チカイ(1936 - 2012)率いる幻のグループの1969~70年録音の未発表音源がALGA MARGHENからリリース!デンマーク人の母とコンゴ人の父を持つジョン・チカイは当初NYを拠点に活動を始めたが、1966年に母国デンマークに戻り、それを機にカデンティア・ノヴァ・ダーニカを結成した。カデンティア・ノヴァ・ダーニカは5年間の活動期間中、広範囲に演奏していたにもかかわらず、この驚異的なバンドの活動を垣間見ることのできる録音は『Cadentia Nova Danica』『Afrodisiaca』の2枚しか公開されていなかった。当未発表音源も、グレゴリオ聖歌と即興演奏を組み合わせたデンマークの作曲家スヴェン・エリク・ヴェルナーとのコラボレーション作「Ode To Skt. John」、78回転レコードの表面を抉り、フレーズやパターンをスキップして繰り返し見事なサウンド・コラージに仕立てた「Pladepip 」など盛りだくさんで素晴らしい内容!

重要前衛作曲家ルイジ・ノーノの生誕100周年を記念した弦楽四重奏のための作品の再解釈音源が登場!ノーノ自身が「私はまったく変わっていない。優しさ、私的なものにも、集団的、政治的な側面がある。それゆえ、私の弦楽四重奏曲は、私の中の新しい回顧的な路線の表現ではなく、実験的な現在の私の立場の表現なのだ」と延べており、ベートーヴェンから続く西洋音楽の伝統を感じさせるターニングポイントとなる作品と評された超重要作品。演奏は現代音楽、エレクトロニクス、マルチメディアの実験分野で20年以上活躍しているモーリス・クァルテットで、ノーノの最も親密で熱狂的な側面を捉えることに成功した名演!300部限定お見逃しなく!


「私は羊と一緒に働いてきた」。フルクサスにも在籍したデンマークの作曲家、Henning Christiansen (1932-2008)がGalerie Bernd Klüserから1991年に発表したCDがなんとHolidays Recordsより26年の時を経てヴァイナル・リイシューです!!!! 彼の長年の概念戦略の一つとして、楽器、羊、鳥によるフィールド・レコーディングが用いられています。非常に鬱屈したサウンドスケープながら、朧げに自然が呼吸をし、不可思議な世界が放出されていく。不気味な音響彫刻と化したフィルレコの屈折具合が非常にドープで楽しめる一作です。Henning Christiansenによる絵画やテキストを掲載した20ページにわたる小冊子とRené Blockによる写真が付属。限定250部。

オリジナルは実に10万円以上という激高値も記録した骨董級の自主盤!The Charlatansのメンバーであったことも知られるパーカッショニスト/ドラマーのTerry Wilsonも参加した、サンフランシスコの知られざるアヴァンギャルド・ジャズ・グループであり、70年代初頭に同地のシーンに登場したPygmy Unitが74年に残した唯一作『Signals From Earth』が、イタリア地下屈指のカルト・レーベル〈Holiday Records〉より奇跡の史上初アナログ再発。ネイティヴ・アメリカンのスピリットとフリー・インプロヴィゼーション、実験的な電子音楽、スピリチュアル・ジャズの幻のミッシング・リンクと言える、西海岸のアメリカン・ジャズでも極めて特異なDIY音楽!限定300部。

Henning ChristiansenやMaria Monti、Cairo Free Jazz Ensembleなどによる、数多くの素晴らしい作品を送り出してきたイタリアの前衛的レーベル〈Holidays Records〉からの新物件をストック!アーケストラを驚異的な形で捉えたSun Raのライブ音源を収録した画期的アルバム『Live in Rome 1980』が3LP&2CDで登場。1980年3月28日にジュリオ・チェーザレ劇場でライブ録音された作品で、非常に評価の高い「Astro Black」、「Mr. Mystery」、「Romance of Two Planets」、「Space Is the Place」、「We Travel the Spaceways」、「Calling Planet Earth」を含む驚異的な27曲が収録されています。〈Outside Inside Studio〉のMatt Bordinが丁寧にマスタリングした本作は、バンドの多才さと幅広さをほぼ完璧に捉えたスナップショットとなっています。


サン・ラとも共演していたドイツ・シュトゥットガルト出身のフリー・ジャズ/インプロ奏者であり、作曲家、作家、ジャーナリスト、劇作家、映画監督として実に多才な活動を展開したHartmut Geerken (1939-2021)の作品が、イタリアの前衛的レーベル〈Holidays Records〉よりアナウンス!1970年代に、同氏がアフガニスタンのヒンドゥークシュ山脈の岩だらけの尾根で行っていた、自然環境音を取り入れた、独特のテクスチャーとポリリズムが印象的な驚異的パフォーマンスのアーカイブ録音集!限定300部。Michael RantaやMax Neuhausのファンの方にもオススメです!


Steve Reich、Terry Riley、Mkwaju Ensembleファンにもレコメンドしたい珠玉のミニマル作品!近年、イタリア前衛音楽を大いに掘り起こしていた当店おなじみのユニークなレーベル〈Black Sweat〉からの最新復刻リリース。ジャズの聖地〈ECM〉や〈CAM〉傘下のイタリアン・ジャズ名門〈Soul Note〉にも在籍、Peter Michael Hamelも参加した名クラウトBetweenやManfred Schoofとも仕事を共にしてきた米国のビブラフォン奏者Tom van der Geld。現代音楽系名門〈Wergo〉傘下の〈Spectrum〉シリーズから1986年に発表した天上系ポスト・モダーン/ミニマル傑作の史上初アナログ再発盤。


Tomoko SavegeやRos Bandtなどのファンにもお薦めな地質学と旧石器時代のポリフォニー!〈Black Sweat〉や〈Die Schachtel〉〈Soave〉〈Archeo Recordings〉といった自国レーベルを中心とした発掘作業により10年代中盤から後半にかけて再評価が進展したイタリアの地下/前衛音楽。その命脈の中心部に位置し、Aktuala、Art Of Primitive Sound、Futuro Antico、Gruppo Afro Mediterraneoといったイタリアの名だたる名グループで活躍した孤高のフルート奏者、Walter Maioliが1985年から2002年にかけて残した録音物を収めたアルバム『Caverne Sonore』が、〈Black Sweat〉と〈Holidays Records〉の共同でアナログ&CDリリース。巨大な地底湖での水の滴りや鍾乳石、石灰岩といった天然の音響空間と対話する、オルガン、グロッケンシュピール、木琴、石のマリンバなどの演奏による「地球の中心への旅」ともいうべき壮大な作品。


ドローン・ミュージックの伝説的なヴォーカリゼーション・グループ、Prima Materiaにも参加していたイタリアの実験音楽家/マルチ奏者であり、〈WERGO〉の名シリーズ〈Spectrum〉からもモダン・クラシカル/アンビエントの傑作『Two Views Of The Amazon』を送り出していたレジェンド、Roberto Laneri。2021年には約10年ぶりの新作『South Of No Border』をリリースしていた彼が2024年度最新アルバムとなる『Magister Perotinus Meets The Jedi Masters』を同国の名門〈Black Sweat Records〉よりアナログ・リリース。スコアの非常に厳格な作曲法と倍音のリズム配置により、ハーモニック・ボーカルの分野における自身の正式な研究の道をさらに先鋭化。夢の中で、最高のディスカントールと呼ばれた12世紀の作曲家・マギステル・ペロティヌスがジェダイ・マスターと呼ばれる高次の存在と接触し、声楽芸術の秘密を教わったという神秘的な体験にインスピレーションを得て制作された作品となっており、La Monte YoungやPhill Niblockとも並ぶ圧倒的なドローン・サウンドを展開しています!


デンマークの黒人系マルチ楽器奏者であり、Albert AylerやJohn Coltrane、Archie Shepp、Don Cherryなど数々の巨星たちと演奏を共にしてきたJohn Tchicai(1936-2012)。これまで未発表だった2つのレコーディングを収めた、〈Alga Marghen/Formalibera〉からの一連のリリースの第一弾が登場。New York Art Quartet、New York Contemporary Fiveなどの小規模なフリー・ジャズ・アンサンブルや、Albert Aylerとの 『New York Eye and Ear Control』、John Coltrane の『Ascension』などのアルバムで、ソロ演奏、集団即興演奏、作曲の関係を再定義し、拡大することに貢献してきた偉才。本作は、Don Cherry との"Beautiful United Harmony Happening"、Sahib Shihab との"Education Of An Amphibian"を収録した作品。


ジョン&ヨーコ『ダブル・ファンタジー展』記念!限定ホワイト・カラー・アナログ・シングルで復刻
ジョン・レノンの80回目の誕生日となる、2020年10月9日~2021年1月11日まで、ソニーミュージック六本木ミュージアムにて開催決定したジョン・レノン&オノ・ヨーコの大展覧会『DOUBLE FANTASY John & Yoko』。開催を記念して、YOKO ONOの超貴重なアナログ・シングルをWHITE VINYLで復刻!『女性上位万歳』は1973年当時日本のみでアナログ・シングル盤で発売。今や全世界的なプレミア・アイテムとなっている超レア盤。展覧会の展示物の一つになっており、今回も日本のみの発売、そしてホワイト・ヴァイナルに赤いレーベル面で日本をイメージした形で復刻する。この曲は当時の日本の「ウーマン・リブ」運動に呼応し、女性解放、女性の権利主張、地位向上を訴える内容、日本語で歌われている。小泉今日子もカバーした(1993年『トラベル・ロック』収録)。バックのプラスティック・オノ・バンド with エレファンツ・メモリーによる超ファンキーで力強いサウンドと今の時代にも通じる話題も盛り込まれている(「男性社会一千年/麻雀チャラチャラ 日本国/女魂女力で開こう新時代・・・」)
【完全生産限定盤】
■アナログ・シングル/7inch ホワイト・カラーヴァイナル
■YOKO ONO手書き歌詞封入
<収録内容>
SIDEA: 女性上位万歳-パート1(Joseijoi Banzai Part1)
SIDEB: 女性上位万歳-パート2(Joseijoi Banzai Part2)




この人の作品の新たな入門盤といっても過言ではないでしょう。今年度最高クラスの一枚!国産ミニマル/アンビエント金字塔的傑作『鏡の向こう側』でもお馴染み、もはや説明不要、初期の久石譲プロデュース仕事でも知られるMkwaju Ensembleにも参加、近年のニューエイジ・リバイバルを通じて吉村弘や芦川聡らと並ぶ不動の人気を獲得した作曲家、打楽器奏者である高田みどり(1951-)。自身の『鏡の向こう側』を掘り起こし、世界的人気作品へと押し上げた縁深いレーベルである〈WRWTFWW Records〉より、実に23年ぶりとなる最新ソロ・アルバムをリリース。
ベルリン・ラジオ・シンフォニーのソリストとしてデビュー後、1980年代に入りアフリカやアジア各国を巡り伝統音楽の探求を開始。ガーナ、ブルキナファソ、セネガル、韓国、等の音楽家とセッションを重ね(日本では佐藤允彦や演出家である鈴木忠志とも)、音と人体との一貫性というインデグラルなコンセプトを基に、アフリカの動的な音楽性とアジアの静的なスピリットを統合し、精神性を伴った独自の音楽性を確立。
2019年にロンドンの〈The Premises Studio〉と東京で録音。高田氏の監修した高野山真言宗の僧侶らによる般若心経や声明、御詠歌などの詠唱と、自身のパーカッションやマリンバによる音楽がコラボレーションを果たした、次元そのものが違うほどに凄まじいディープ瞑想ドローン大傑作!スイスの〈ジュネーブ民族学博物館〉に原盤が所蔵されているこの仏教唱歌の聖典へと新たな命を吹き込んだ破格のアルバムとなっています。今年度に発表されたサウンドアートものとしてはまさに随一の出来。アルバム・ジャケットには、彫刻家・舟越桂によるアートワークが起用。これはあらゆる音楽好きへ問答無用でMUST!!!!!!!!!!!!!!!!


この人の作品の新たな入門盤といっても過言ではないでしょう国産ミニマル/アンビエント金字塔的傑作『鏡の向こう側』でもお馴染み、もはや説明不要、初期の久石譲プロデュース仕事でも知られるMkwaju Ensembleにも参加、近年のニューエイジ・リバイバルを通じて吉村弘や芦川聡らと並ぶ不動の人気を獲得した作曲家、打楽器奏者である高田みどり(1951-)。自身の『鏡の向こう側』を掘り起こし、世界的人気作品へと押し上げた縁深いレーベルである〈WRWTFWW Records〉より、実に23年ぶりとなる最新ソロ・アルバムをリリース。
ベルリン・ラジオ・シンフォニーのソリストとしてデビュー後、1980年代に入りアフリカやアジア各国を巡り伝統音楽の探求を開始。ガーナ、ブルキナファソ、セネガル、韓国、等の音楽家とセッションを重ね(日本では佐藤允彦や演出家である鈴木忠志とも)、音と人体との一貫性というインデグラルなコンセプトを基に、アフリカの動的な音楽性とアジアの静的なスピリットを統合し、精神性を伴った独自の音楽性を確立。
本作は、スイスの〈ジュネーブ民族学博物館〉に所蔵されている楽器を使用し、ジンバブエのショナ族の伝統的なムビラ音楽を代表する伝統的な作品である「Nhemamusasa」を演奏したライブ録音のアルバム。高田氏の作品は、『百億年の交響詩』や『Tree Of Life』といった比較的アヴァンギャルドな色彩の強い作品が目立ちますが、本作は、『鏡の向こう側』の2020年代ヴァージョンといった風情のコンテンポラリー/ミニマルの凄まじい傑作!自身のアフリカ音楽とミニマリズムへの探究心と多文化的ヴィジョンの集大成ともいうべきマスターピースに仕上がっています。こりゃ絶対持っとけ!


オブスキュアな電子音楽を発信し続ける名レーベルUnseen Worldより渾身の発掘音源。Morton Subotnickに学び、中京大学にて教授を務めるアメリカ人作曲家、サンプリング~カットアップ・コラージュの名手Carl Stoneの初期音源集が登場。本作は、70-80年代からの6つの未発表曲と、92年にNew Albionより発表された作品「Mom’s」より抜粋の”Shing Kee" の7曲による構成。矢野顕子が歌うシューベルトの”菩提樹”をサンプリングした"Shing Kee”(1986)は持続音に対する大いなるアンビエンスの美意識が感じられ、Seth GrahamやKara-Lis Coverdaleもビックリ仰天の時代性を超越した立体電子音響、“Shibucho”(1984)や“Dong Il Jang”(1982)もサンプリングの手法にカットアップが試みられた意欲作。マスタリングは我らがRashad Beckerが担当。溶解する現代建築の如く異形のサウンドスケープを遺憾なく発揮したアヴァンギャルド・エレクトロニクス大作。今聴いても全く古びる感触がありません。DJのネタからニューエイジ~アンビエント・ドローン好きの方まで幅広くお薦めです。ゲートフォールド仕様&ブックレット&DLコード限定のトラックも付属。