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オランダのMarien Van Oersによるソロ・プロジェクトHet Zweetによる1983年リリースのセルフタイトルのカセットが、世界各地のオルタナティブなエレクトロニック・ミュージックやエクスペリメンタル系を自由に追求するレーベル〈Heat Crimes〉よりリイシュー!手作りの楽器を使い、原始的かつ儀式的なサウンドを作り上げた本作は、反復とドラムを軸にしたサイケデリックでプリミティブな音世界。タイトルのHet Zweet=汗が示す通り、ただのループではなく、持久力を試すような集中力を要求する音楽になっている。収録曲は4曲で、冒頭の「Vocus」は、スロウなチャントと不気味な音像が重なる、ドゥーム・メタル的な暗さを持つトラック。続く「Tribus」は、手作りパーカッションが前面に出たトライバルなビートに、不穏な声のレイヤーが加わる儀式音楽のような仕上がり。アルバム後半はさらに深みを増し、「Tribus」では歪んだビートと奇妙なノイズが交錯し、「Indus」では15分近くにわたるドラム・パフォーマンスと静かなヴォーカル・マントラが展開される。インダストリアル、ダークアンビエント、ニューウェーブ的な要素を持ちつつ、古代儀式の再解釈とも言える雰囲気の一枚。
ポルトガルの実験音楽家ジョナサン・ウリエル・サルダーニャが、ウガンダ拠点のコンゴ人合唱団 Kingdom Ulfame Choir と手を組み、声とスピリチュアリティの関係に深く迫った『Kembo』が、ウガンダの首都カンパラを拠点とする〈nyege nyege tapes〉より登場!言語以前のコミュニケーションやグロソラリア、宗教音楽の伝統を踏まえつつ、リンガラ語やスワヒリ語、フランス語などを混ぜた“想像上の言語”で自由に歌われる即興のコーラスは、サルダーニャのさりげない電子処理によって神秘的なトランスへと昇華されていく。荘厳で浮遊感あるオープニング「Boya Kotala」から始まり、緊張感あるパルスと複雑なリズムが絡む「Tokumisa Nzambe」、ゴスペル的な高揚が炸裂する「Hosana」など、楽曲ごとに表情ががらりと変わるが、全体を通して浮かび上がるのは、“声”というプリミティブな表現が持つ霊的な力。言語、宗教、歴史、音楽、それぞれの境界を溶かしながら、「声とは何か」を探究する作品。

HHY & The Kampala Unitの2nd作『TURBO MELTDOWN』が、ウガンダの首都カンパラを拠点とする〈nyege nyege tapes〉より登場!ポルトガルの実験家ジョナサン・ウリエル・サルダーニャとウガンダのホーン奏者/ヴォーカリスト、フローレンス・ナンダウラが組んだ、破綻寸前のブラスとシンコペートしまくるビートによる黙示録的ブラス・クラッシュ。前作『Lithium Blast』でのスピリチュアルな探求をさらに深めつつ、今作ではより陰鬱で映画的なムードが強まり、gqom、ジャングル、ファンク、ホラー映画のサントラまで飲み込んだようなサウンドとなっている。トロンボーンのキントゥ・ジェイコブ(Homeland Brass Band)や、コンゴのアフロフューチャリスト集団Fulu Mizikiのセケレンベレらが参加し、フィジカルで集団的なグルーヴを加速。終末的な都市を駆け抜けるパレードのように、アルバム全体がSF的世界観を貫きながら進行し、轟音と祝祭が同居するサウンドトラックのような一枚に仕上がっている。

『ニューエイジ・ミュージック・ディスクガイド』にも掲載したキャリア中でも異色の一作!Hal Willnerとの共同プロデュース作品。Lou Reedの20枚目にしてソロ最終作となった『Hudson River Wind Meditations』が〈Light in the Attic〉より待望のCD/LPリイシュー!自己啓発/瞑想音楽/ワールドミュージック系の作品やオーディオブックをリリースしている米国のレーベル〈Sounds True〉より2007年にCDオンリーで発表され、激レア化していた一枚であり、アナログ化は今回が初。太極拳やボディ・ワークの補助的な作品として、身体や心、精神をリラックスさせる事を目的に録音した瞑想音楽のコレクションとなっています。さすがレジェンドの作品だけあり、圧巻のサウンドスケープを披露した重厚でサイケデリックなドローン/アンビエントの大傑作アルバムです!
1960年代末にバイエルンで結成された、リンペ・フックスとポール・フックス夫妻によるデュオAnima Soundによる、ローゼンハイム市立ギャラリーで行われた未発表セッションを収録した『Baummusik』。彼らの活動は、単に音楽グループというには広く、自給自足の生活を営み、既存の楽器を拒み、自らの手で音を発生させる音具をつくり出し、即興的に響きを組み立てていった。その実験精神は、当時のドイツ前衛にあっても際立った孤高のもので、本作でも使用されるのは、通常のドラムセットに加え、鉄片や金属板、弦を張った金属輪、フックスホルン、ペンデュラム弦、チューブドラムなどの自作楽器。これらを打ち、擦り、弾き、空間内での響きや共鳴を積極的に取り入れた演奏を通して、静的なアンビエンスと動的なパーカッションが交互に展開し、各音の響きが互いに影響し合うことで、演奏空間全体が統一された音響として立ち現れてくる。Anima Soundの音楽はクラウトロック、サウンドアート、フリージャズ、前衛音楽の交差点に位置付けられるが、本作における演奏は、特定のジャンルに分類することの難しい二人の創造的対話と音響装置の記録というべきもので、ポールとリンペが言う「本物の音の組み合わせを見つける」試みが鮮烈な印象を残す一枚。


Einstürzende Neubautenの初期メンバーでも知られるGudrun Gutも参加した伝説的ジャーマン・ニューウェイヴ/ポスト・パンク・バンド、Malaria!。80年代初頭に残した初期音源を収めた1991年発売のコンピレーション・アルバム『Compiled』がさらなる追加楽曲を搭載し、表題も『Compiled 2.0』に改め〈Moabit Musik〉よりアナログ・リイシュー!1982年のデビューLP『Emotion』、デビュー・シングル、初期のEP、その他のカットなどが収録された金字塔的なセットとなっています。

ここ数十年の間に幾度か再発は為されてきたものの、その新作については夢を見ることさえ忘れてしまっていた、人骨で演奏を繰り広げたという、ダーク・アンビエント/リチュアル・インダストリアルの始祖的存在のひとつ、Zoe DewittことZero Kamaによる実に16年ぶりのニューアルバム『What Is A Body?'』が〈Infinite Fog Productions〉よりリリース!!本作は、この16年間、書籍の出版、ゼロカーマとコルプス・カタトニックの再発、講演、科学的研究、展覧会、そして希少だが輝かしいライブと、精力的に活動してきたZoe Dewittが2015年にウィーン美術アカデミーの解剖学シアターで行ったレクチャー・パフォーマンスの50分間のバックグラウンドサウンドトラックで、『The Secret Eye of LAYLAH』からのサンプルを使用し、ダークなドローン、トライバルなリズム、超越的なアトモスフィアをブレンドした心を揺さぶる儀式音楽となっている。語るためではなく、聴いて消えるための音楽とでも言うべき唯一無二の境地!レコードの構想やZoe Dewittによるレクチャーについての詳細なブックレットが付属。




イタリア・ミニマル音楽の重鎮リノ・カプラ・ヴァッチーナと、ドローン/アヴァンギャルド・シーンで活躍するマイ・マイ・マイ(トニ・クトローネ)によるコラボ作『I Racconti di Aretusa』が〈Baccano Dischi〉より登場。舞台はシチリア・オルティージャ島のフェス「Ortigia Sound System」でのアーティスト・レジデンス。録音は歴史ある教会内で行われ、神聖な空間が音に深みを与えている。ヴァッチーナはヴィブラフォンやピアノを使って瞑想的な音響世界を作り出し、一方のマイ・マイ・マイはその素材にドローン、サンプル、歪みを加えながら電子的な密度を加えていく。二人のサウンドは、聖と俗、儀式と現代性のはざまを揺れ動くように、空間自体も楽器として取り込みながら展開される。忘れられた神話や記憶の層に耳を澄ませるような作品!

ウガンダの首都カンパラを拠点とする、世界各地のオルタナティブなエレクトロニック・ミュージックやエクスペリメンタル系を自由に追求するレーベル〈Heat Crimes〉による、ボーカルとシンセを担当する台湾系アメリカ人のオードリー・チェン、オーストリア出身のドラマー、ルーカス・ケーニッヒ、そしてフランス人ギタリスト、ジュリアン・デプレからなるMOPCUTの3作目『RYOK』。本作は3人それぞれが、声、リズム、動きという「身体性」を剥き出しにしてぶつかり合う、ノイズ、ジャズ、即興演奏、ロック、ミニマリズム、サウンドアート、パンクといったジャンルの境界を完全に溶かしてしまうような、バンド史上もっとも自由で大胆なアルバムになっている。冒頭からフリーキーな音の応酬が繰り広げられ、ゲスト参加のdälekのラップやMoor Motherのポエトリーとも強烈に融合。ミニマルな緊張感から爆発的なノイズ、瞑想的なドローン、インダストリアルなハードスタイル風リミックスまで、即興と構築、混沌と秩序、身体性と幻覚的な感覚を自在に行き来する、圧倒的に生々しい音の旅!

Grailsの別プロジェクトにして、サイケデリック・ロック/トリップホップのカルト人気ユニット、マルチ楽器奏者 Emil AmosとAlex HallからなるLilacs & Champagneによる実に9年ぶりとなる最新アルバム『Fantasy World』が〈Temporary Residence Ltd.〉より堂々リリース。伝説的な音楽風刺家的存在ことNegativlandやSevered Headsの流れをくむ遊び心のあるテープコラージュ・カルチャーへのオマージュを込めつつ、超越的であると同時にトラウマチックで病的なエクスペリメンタル/インストゥルメンタル・ヒップホップ・サウンドを展開したカルト的なアルバムに仕上がっています!

今年度でも最重要クラスの特大コンピ盤が登場です!〈PAN〉の傑作アンビエント・コンピレーション『MONO NO AWARE』への参加や〈Modern Love〉からの傑作ソロ・アルバムでも知られるロンドン出身の中国系マレーシア人プロデューサー、Flora Yin-Wongが委嘱、キュレーションした要注目コンピレーション・アルバム『Venus Rising From The Sea』が自身のレーベル&出版拠点〈Doyenne〉から到着です!世界各地の名作家がずらりと並ぶ本作には、自身を始めとして、Alex Zhang Hungtai、Maria Minerva、Salamanda、claire rousay、Christina Vantzou、Aya、Spivakといった実に豪華すぎる面々が結集!Susu Larocheによる冥界の道先案内的な異形のダーク・エクスペリメンタル・トラック”Black Is The Colour Of My True Love's Hair”、Christina Vantzouが紡ぎ上げる白昼夢的モダン・クラシカル・アンビエント美曲”Hot Springs (Ft Ezra Fieremans)”、デジタルクワイアと共に綴る桃源郷的で耽美なニューエイジ・アンビエントのSalamanda”La Fille Aux Yeuh De Lin”など、卓越した楽曲群が堪能できる大変グレートな内容です!!! Milesによるマスタリング。Rashad Beckerによるカッティング仕様。限定300部。※入荷時よりスリーブ角一箇所にダメージがございます。予めご了承くださいませ。

Peter Michael Hamel、Florian Fricke、Stephan Micusのファンにも!Popol Vuhによるクラウト/ニューエイジ聖典『Hosianna Mantra』などの傑作に参加した後、1980年代初頭にアンビエント・ドローンとヒーリング音楽の分野で一連の重要な作品を制作したKlaus Wiese (1942 – 2009)。ドイツのベテランの電子音楽家でありミニマリスト、マルチ奏者、そして、チベットのシンギングボウルの達人としても知られる彼が1982年に〈Aquamarin Verlag〉からカセット・リリースしたアルバム『Sabiha Sabiya』が〈Black Sweat〉からアナログ再発。ハープ、タンブーラ、ハルモニウムを円環的でミニマムな方法で演奏し、音の神秘主義に関する、彼が長きに渡って追究していく壮大なテーマの全ての側面がこの時点で既に落とし込まれていたという事を確認できる深淵なる瞑想音楽。
