NEW ARRIVALS
835 products

Alvin CurranやFrederic Rzewskiらと共に実験音楽集団Musica Elettronica Vivaを立ち上げたAllan Bryant。彼が1970年代に独自開発した改造楽器を用いて制作し、1977年に発表した幻のソロ作『Space Guitars』が、1995年の追加音源を含む拡張版2枚組LPとして〈Death Is Not The End〉より初のヴァイナル再発。シンセサイザーやテープ操作を一切排し、アンプ増幅と自作改造ギターの物理的な演奏のみで電子音楽の音響ロジックを具現化した異色作で、プリペアドされた弦から放たれる高周波のビープ音や昆虫の不規則な羽音、モジュラーラックのシークエンスを思わせる高密度な音塊、そして極限まで張られた弦が鉄路の軋みを想起させる即興音響が交錯。アヴァンギャルド・ギターの概念を根本から覆すような、実体的電子音響の極北。

NTS Radioでの活躍や〈[Emotional] Especial〉からのリリースでも知られるMiles J Paralysisによる、ダブ、ポストパンク、エレクトロ、ヒップホップといった要素を解体し、粗いサンプルワークと低音処理で過激に再構築した脱構築的エレクトロニック・ダンスミュージック12インチ作『Fell & Fen』がロンドンの地下実験レーベル〈Long Gone〉より登場。BPM100前後の重厚なチャグ・グルーヴと土着的なウォブルベースが押し寄せる一方、ポストパンク的な質感より立ち上るダブの霞や荘厳なヴォーカルの断片が深い余韻を残す。重厚なベースウェイトによる圧迫感と静寂の空間性が絶妙なバランスで同居し、ストイックな修道院的バレアリック・ステップから重厚なスローモー・ビートまでを横断。レフトフィールド・ダブやアヴァンギャルドなダンスミュージックの真髄を示す一枚。

1980年に自主制作され、洪水による現物の消失やマスターの散逸により45年間歴史に埋もれていたデトロイト・ソウル/ファンク・メガレア盤『Here I Am Baby』が、名門〈Athens of the North〉より初再発。オープニングを飾るソウルフルなバラードから、躍動感あふれるディスコ、そして重厚でグルーヴィーなヘヴィ・ファンクまでを自在に横断。力強さと繊細さ、そして生々しい脆さを併せ持つヴォーカルが圧巻の存在感を放ち、自身の手で生き抜く勇気を歌い上げた極めて個人的な最終曲に至るまで、魂の気迫が刻み込まれているかのよう。過酷なプライベート環境と70年代末デトロイトの激動の中で録音された、一人の女性が自らの人生を取り戻す圧倒的なドラマを宿すブラック・ミュージックの深層。

大人気シリーズの第19弾として、20世紀後半の米西海岸におけるアンダーグラウンド・ジャズの知られざる真相に迫る2枚組コンピレーション『Spiritual Jazz 19 - West Coast USA Part 1: 50s & 60s』。60年代のカリフォルニアを包み込んだカウンターカルチャーやブラック・パンサー党運動、ニューエイジ的な精神性の高まりを背景に、〈Arhoolie〉や〈Theresa〉〈Nimbus〉といった自主レーベル群に残された貴重音源を凝縮。崇高な祈りにも似たディープな管楽器のブロウ、静かな緊張感を漂わせるモーダルな旋律、そしてアフロ・ベースの自由でアーシーなグルーヴが交錯し、既存の西海岸ジャズ観を鮮やかに覆す。50年代の「クール・ジャズ」というイメージの裏側で、ロサンゼルスのセントラル・アヴェニューを中心に密かに熱を帯びていたアフロセントリックな潮流やモーダル・ジャズの美学を解き明かす重要盤。

大人気シリーズの第19弾として、20世紀後半の米西海岸におけるアンダーグラウンド・ジャズの真像に迫る2部作の完結編『Spiritual Jazz 19 - West Coast USA Part 2: 70s & 80s』。公民権運動後の黒人政治思想やニューエイジ的な精神的探求が最高潮に達した時代を背景に、〈Arhoolie〉や〈Theresa〉〈Nimbus〉といった自主レーベル群に残された密度の高い音源を凝縮。深遠なアフロ・ベースの地鳴りや開放的なモーダル旋律、エレクトリックな質感も交えた多角的なアンサンブルが熱い祈りのように響き渡り、圧倒的な表現の自由を感じさせる。50年代の「クール・ジャズ」というステレオタイプを完全に塗り替えた前作に続き、70〜80年代のカリフォルニアでさらなる深化を遂げたスピリチュアル・ジャズの黄金期を解き明かす充実のコンピレーション。
ソウルを拠点にするデュオteh sunが、自らの生活圏である都市の多様な空間でフィールド・レコーディングを重ねて創り上げた情景豊かな音響作品『somewhere to stay not to arrive』』。ソウル各地の気配と生々しい残響の中に、フルートとギター、エレクトロニクスが静かに静寂を編み込んでいく、密やかで繊細な秀作。
ブラック・アーツ運動の中核を担った詩人Amiri Barakaが1968年に自宰レーベル〈Jihad〉より発表し、長年入手困難とされてきた伝説的作品『Black and Beautiful Soul and Madness』が〈Moved By Sound〉よりアナログ再発。The Last PoetsやGil Scott-Heronの登場に先駆け、ニュアークのコミュニティ拠点Spirit Houseにて暴動直後の激動の熱量をダイレクトに刻み込んだ歴史的重要作で、Motownやストリートコーナーの残り香を漂わせるドゥーワップ/ソウルのコーラス、コンガやサックスが織りなすソウル・ジャズのグルーヴ、そしてカオスなフリージャズの即興性が同居。その中心でビートを力強く推進するAmiri Barakaの鋭く詩的な語り口が、コミュニティへの切実なメッセージを熱烈に放ち、後のヒップホップやポエトリーの源流を予見させる。ブラック・ミュージックの深遠なルーツを辿る歴史的な一枚。

1970年代初頭、コンピュータ・ミュージックの先駆者Charles Dodgeがベル研究所のメインフレームを駆使して制作した歴史的ヴォーカル作品集が、まさかの〈Death Is Not The End〉よりアナログ再発。詩人Mark Strandのシュルレアリスムな詩をあらかじめ録音し、その音響データを解析・数値化して過激に再構築。人間の発声構造の限界を超え、ピッチの急速な上昇下降やフォルマントの操作、劇的な歪みによって言葉を解体。日常的な対話やオペラの構造を模しながらも、突如として不気味で異質なマシン・ボイスや合成叫び声へと変容するダイナミックな展開は、コミカルでありながら強烈な不穏さを漂わせる。生成AI時代の現代にこそより一層の鋭い批評性を帯びて響く、初期音声合成テクノロジーの金字塔的ドキュメント。

20世紀アメリカ前衛音楽の巨星Earle Brownが1950〜60年代に遺した金字塔的音源を収め、名門〈CRI〉から1974年に発表された作品が、なんと〈Death Is Not The End〉よりアナログ再発。David Tudorによる打鍵の破片と余白が緊迫感を生む静謐なピアノ演奏から、Karlheinz StockhausenやPierre Henry作品にも比肩する磁気テープの断片コラージュ、そしてアンサンブルの生演奏とテープが立体的に融合するエレクトロ・アコースティック音響までを凝縮。不協和音やピッチのゆがみが描く前衛的な色彩と、時代の先をゆく実験精神が圧倒的な異彩を放っている。John CageやMorton Feldmanらと共にニューヨーク・スクールを形成した彼が現代音楽の領域を大きく拡張した記念碑的ドキュメント。

ロンドンのアフロ・クラブシーンを牽引するキュレーターShannen SPが、コロンビアの先進的レーベル〈TraTraTrax〉とタッグを組んだコンピ『Mzansi Bass curated by Shannen SP』。クォムやアマピアノ、バカルディ、3-stepといった南アフリカ現地の最新リズムと、ダブステップやUKガラージ、バイレファンキといった世界各地のベース・カルチャーを過激に交差させた最前線の音群が凝縮。重鎮DJ Lagから気鋭Jay Musicまでが集結した本作は、ダブステップ譲りの強烈なサブベースと冷たくインダストリアルな打楽器、そしてレイヤードされたトランス・シンセや変則ビートが緻密に交錯。アフロ・リズムの特有なタメと高密度なディープネスが見事に融合し、圧倒的な躍動感とダンサブルな身体性を生み出している。
オレゴン州ポートランド拠点のパーティOsmosisが立ち上げた新興レーベルの記念すべき第1弾コンピレーションEP『Osmosis I』。Prioriやwav4ms、Ben Bondy、Special Guest DJといった北米レフトフィールドからポスト・ニューエイジ・シーンを牽引するキーパーソンたちが集結し、実験精神溢れるエレクトロニクスを提示。重厚でダークなスローモー・テクノ/ハウスから、漂うようなコールド・ダウンテンポ、さらには音階打楽器を散りばめた脱構築的ガムランや軽快なブリープ・ステッパーまでが多層的に交錯。モントリオールやニューヨーク、ポートランドの地下シーンが持つ特有の質感と、サブベースの効いたレフトフィールドなダンス・グルーヴが見事に融合した一味違う一枚。
Igor Arsenjevの別名義Gradientによる、洗練されたミニマル・ダブEP『Random Layers』。キック、ベース、コード、そして細やかなテクスチャーという最小限の要素を用いて、卓越したコントロールと緻密なレイヤードによって構築、霞がかったコードとパッド・ベースが描く軽快なダブ・ハウスから、M-Seriesを彷彿とさせる高密度のダブ・コード、絶妙なステッパー調のグルーヴへと展開。さらにEchospace Detroitの重鎮cv313によるリミックスでは、飽和した音響空間の中で細部が屈折し漂う至高のアンビエント・ダブを提示する。深遠な質感と空間美に貫かれた逸品。

2026年リプレス!ドイツ・ハンブルクを拠点にニューエイジ・リバイバルを牽引したBasso主宰の名門レーベル〈Growing Bin Records〉や、ギリシャ系ニューエイジを掘り起こした〈Into The Light〉などからのリリースや、アンビエント・ダンス・ユニットEarth TraxやPtakiなどの名義でも活動するポーランド・ワルシャワのバレアリック/アンビエント鬼才ことBartosz Kruczynskiによる最新ソロアルバム、今回も凄い才能&内容!16年リリースの『Baltic Beat』が当店でも大ヒットを記録した人気アクトによる、4年振り最新アルバム!温かみのあるビブラフォン、張り詰めたアルペジオ、重なり合うストリングス、孤独なディレイチェーンなど、アンビエントの重なり合うスタイルに、常に独自のスピンを加えてきた名手による、安定のバレアリック/アンビエント作品!
フィールド録音やアンビエントを軸に活動してきたSa Paが、自身のレーベル〈Dub Techno For Life〉から放つ12インチ『Rhythm From Ambient』。アンビエントの質感をそのままリズムへ転写するというコンセプトで作られた作品で、霧のようなテクスチャ、柔らかい残響、微細なノイズが、ミニマルなキックと低域の揺れの上でゆっくり形を変えていく。ダンストラックとしての強度を持ちながら、音響作品としての繊細さが失われておらず、低重心のベースは深く沈みつつも軽やかで、空間の中で呼吸する低域がトラックの中心にある。フィールド録音的な空気や粒子が前面に出ることで、Sa Paらしい音響の細やかさが自然に機能している。同じ素材を多角的に再構築する構成も相まって、アンビエントとダブ・テクノの境界を探る充実の12インチ。

2025年に〈Modern Love〉から発表したアルバム『Rhythm Immortal』も素晴らしかったUKのプロデューサーCarrierが、セルフリリースで放つ12インチシングル『Thresholds』。商業化が進む現代のドラムンベースやダンス・ミュージックに対してアンチテーゼを掲げ、音と音の余白を徹底的に追求したストイックなサウンド。ジャングルやD&B、2ステップの骨組みを限界まで削ぎ落とし、Burialを思わせる残響と、AutechreやRaster-Notonにも通じる鋭利で精密な音響設計を融合。極限まで張り詰めた緊張感の中、歪んだ低音と漂うミニマルな残像が空間を侵食していく。密室的でありながら圧倒的な音圧でフロアを研ぎ澄ます、実験的クラブ・ミュージックの最前線。
〈Raster-Noton〉の創設メンバーとして知られるマイクロ音響のパイオニア、Frank BretschneiderがKomet名義で2000年に名門〈12k〉から発表した傑作『Rausch』が初のアナログ化!のちのレーベルのシグネチャーとなる低音パルスと極限のミニマリズムの原型を示したもので、リリースから四半世紀を経た今なお一切の古さを感じさせない圧倒的な普遍性を誇る。澄み切った純粋なサイン波と微細な空気感をベースに、緻密に計算されたポリリズミックなマイクロビートと繊細なダブの美学が絶妙なバランスで融合。無機質なデジタル・グリッチの佇まいでありながら、微かに漂うメロディの余韻や重厚な低音のパルスが有機的な躍動感を生み出し、空間の余白そのものを躍動させるかのような静謐なグラデーションを描き出している。初期グリッチ、デジタル・ミニマリズムの極致にして、エレクトロニック・ミュージック史における真のブループリント。
フィールド録音とアンビエント、ミニマルの文脈で知られるSa Paが、新レーベル〈Dub Techno For Life〉を立ち上げ、その第1弾として発表した12インチEP『Girls On Tour EP』。これまでの内省的な音響作品とは異なり、クラブ向けの Sa Paを明確に打ち出した内容。10分に及ぶ「Mokira Ultra Dub」は、Mokira「Manipulation Musik」をSa Paが再構築したロング・ダブ。深海のような低域がゆっくり脈打ち、巨大な空間を往復するエコーが、Sa Paの音響処理をグルーヴィーに拡張している。「Waiting For You」は未発表曲で、柔らかいコードと軽やかなステップが心地よい、Sa Pa作品では珍しい開けた明るさを持つハウス・トラック。台北の雨夜に録音された「Modular System」は、モジュラー特有の揺れと湿度を含んだミニマル・ダブが魅力で、その場で生まれては消える音の粒子が生々しい。ダブ・テクノ、ミニマル、IDM、ハウスがSa Paの音響美学の中で再構築された、充実作。
Tom ThielとMax Loderbauerによるベルリンの伝説的デュオSun Electricが、約20年ぶりとなる待望のニュー・アルバム『Episodes』を〈De:tuned〉から発表!ベルギー芸術アカデミーの協力を経て、1960年代の希少なヴィンテージ機材Subharchord Synthesizerを用いて制作、特有のサブハーモニックな重厚感と温もりのある電子音が、精緻に組み立てられたミニマルなシーケンスのなかでゆっくりと変化。静謐で宇宙的なドローンから浮遊感あふれるディープなテクノ・リズムまで、緻密で奥深い音響テクスチャーが美しく広がっていく。長年培われた巧みな音響設計とヴィンテージ機器への飽くなき探求心が見事に結実した全6曲。知性と情緒が美しく交錯する音響世界。
自身は〈Ampoule Records〉を主宰し、14歳の頃から音楽を作り続けてきたグラスゴー出身のアンビエント/エレクトロニカ界の鬼才Pubによる、2000年を代表する一枚としてカルト的評価を得たファースト・アルバム。Billboard Top 100入りまで果たしながらも、その音世界はあくまで孤高。ざらっとしたビートの執拗な反復、そこに絡まる甘い白昼夢のようなシンセスケープ、シンプルなサウンドをストイックに突き詰めることで、磨かれ抜いた美へと昇華した珠玉のチル・アンビエントであり、日常を離脱したプライヴェートな宇宙空間へ没入させていく名盤。〈Dubplates & Mastering〉でのリマスタリング。Porter RicksやBoards Of Canadaのファンの方にも手放しで推薦!

ブリストルのマルチ奏者MemotoneことWill Yatesによる最新作『Warm Shadows』。Ugnė Uma、Typesun、Jabu’s guestらが参加し、声・生ドラム・電子音が影をまとって共鳴する、深い余韻の一枚。アルバム全体を包むのは、アンビエント的な静けさと、ジャズの呼吸、そして電子音の淡いざらつきの重なり合い。Ugnė Umaの歌声は東欧フォークのようなメランコリーを帯び、Typesunの生ドラムは漂う音像に微かな身体性を与えている。夜の部屋の薄明かり、湿った空気、森のざわめきを思わせるような、タイトル通りの暖かい影がゆっくりと広がるような音楽。孤独な夜にそっと寄り添い、暗闇の中に確かな体温を感じさせてくれる屈指の音響詩。
10月21日発売。ギル・エヴァンスにその才能を認められ国際的に活躍したジャズ~フュージョン・ギタリスト、川崎燎の初リーダー作。高速パーカッションに乗って圧巻のギター・プレイを繰り広げる「アガナ」、華麗なジャズ・ファンク・ナンバー「フィル」など、クールなコズミック・サウンドを披露。
録音年:1975.07.12
録音場所:ニューヨーク、ヴァンガード・スタジオにて録音
演奏者:川崎燎(g)、フィル・クレデンナイン(key)、ハーブ・ブシュラー(el-b)、バディ・ウィリアムス(ds)、アブドゥラ(cga, per)、スティーヴ・トゥーレ(shell, per)
解説:有
<レーベル紹介>
イースト・ウィンドは、あいミュージック(当時)と日本フォノグラム(当時)の完全協力体制によって1974年に設立された画期的なジャズ・レーベル。菊地雅章、渡辺貞夫、日野皓正らの日本ミュージシャンはもとより、世界のジャズ・シーンにおいて当時クリエイティヴな活動を繰り広げていたミュージシャンのアルバムを約5年間にわたって制作した。演奏のクオリティのみならず、トップ・デザイナー、トップ・フォトグラファーを起用したアート・ワークはそれまでのジャズ・アルバムのイメージを一新する新鮮なもので,以後のレコード制作に大きな影響を与えた。
Light Mellow presents J-FUSION Renaissance
渡辺香津美が主宰するレーベルDOMOからのリリースで、プロデュースは当然渡辺香津美。もちろんギターもプレイしている。
フュージョン、テクノ、ピアノ曲、ダンサブル、クラシカル、ジャパネスク、ボサノヴァ、アンビエントなど、自由度の高い多種多様なリアル・クロスオーヴァー・ミュージック。
儚い歌声もステキだ。
(オリジナル発売:1985年)
リマスター&カッティング:北村勝敏(Mixer’s Labo)
<収録曲>
A1 I Love Your Music
A2 Tamare Kurawanka
A3 Sculptured Blue
A4 Pachacmac
A5 Cinnamon And Clove
B1 Naja Naja
B2 Pegasas
B3 Kitsune
B4 We Are Only Dancin'
B5 Catch Me On Merry-Go-Round
日本を代表するパーカッション/ドラマーである富樫雅彦が、1980年に録音し、1981年に発表したソロ・パーカッション作品。事故により半身不随となった後に、ドラム、鐘、ゴング、打楽器など多様なパーカッションと独自の奏法とテクニックで、自身の音の世界を録音した作品。
トラックリスト:
A1: サムシング・カミング
A2: 祈り
A3: レッツ・シング、レッツ・ダンス
B1: バラード・フォア・ロンリネス
B2: ハートストリングス
B3: ウィスパーリング・スターズ
B4: サムシング・リーヴィング

オーストラリアのMark GomesによるプロジェクトBlue Chemiseによる、静謐で実験的な新作『Mothers of All』。家庭的な断片や身近な素材から別の領域を立ち上げる独自のアプローチをさらに推し進め、古いサロン音楽の影がゆっくりと揺れるように、ストリングスや鍵盤の残響、遠くの声のようなノイズが、時間の層をまたぐように配置される。個人的な記憶と匿名性が同居する静かな音世界は、完璧に整ったアンビエントではなく、音の端がほつれたり、色がわずかに変化したりする生きている音響ともいうべきもの。The Caretakerや Gas、Elodieなどの記憶の音楽に連なる系譜にありながら、どこか私的で親密な温もりを残した独自の世界観を結実させている。かすかな残響の隙間から失われた時間がそっと顔を覗かせるような、美しい音楽。
