MUSIC
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まさしく、ハロルド・バッドとエリック・サティの音楽が黄泉の果てで出会ったかのように深く沈み込むモダン・クラシカル奥の境地。Nurse With Woundのステイプルトンに見出され、United Dairiesからも作品をリリースしている名作家、Robert Haighのピアノ・ソロの最終作(「Tempus Fugit」CDのリリースをもって音楽活動を停止)。
ロバート・ヘイは、2009年から2011年にかけてピアノ・ソロ・アルバム3部作(「Notes and Crossings」、「Anonymous Lights」、「Strange and Secret Things」)を、2015年には「The Silence of Ghosts」をSiren Recordsからリリースしました。これらのアルバムに収録された楽曲は、プロジェクトの流れや展開を考慮して慎重に選ばれました。必然的に、さまざまな理由から、いくつかの曲はアルバムにフィットせず、そのクオリティにかかわらず未発表となっていました。
「Tempus Fugit」の当初の計画は、サブタイトルが示すように、レアな未発表曲を集めてアルバムにまとめることでした。しかし、楽曲をコンパイルする過程で、ロバートはこのプロジェクトが独自の流れと物語を持つアルバムに発展しつつあることに気づきました。アルバムの構成と進行を考慮し、ロバートは自身のレコーディング・アーカイブから10曲(Unseen Worldsからのアルバム製作時に残された3曲を含む)を注意深くキュレーションし、最適なシークエンスになるようにアレンジしました。
その結果、「Tempus Fugit」は独自の流れを持つユニークなアルバムに成長しました。このアルバムは、ロバートの作品を追いかけてきた人たちへの餞別になると同時に、まだ彼の音楽の扉を開いていない人たちにとっては、入門編となることでしょう。
前2作のいずれとも似て事なる表情を持った作品となっており、音の表面的な美しさだけでなく深い精神性を感じられる素晴らしい内容となっています。Keith JarrettやRoger Enoのアルバムを喚起させるような演奏から前2作同様のサティ調の演奏まで、アーティスティックな情感に溢れた紛う事無き傑作。本作はシンプル&ビューティフルという音楽の一つの理想型でもあります。あらゆる方にお薦めできる普遍的な一枚。ECMファンにも間違い無く訴えかける内容です。
独学でチェロを学び、関西を中心に活動しながら即興演奏から舞台音楽、現代美術家への音源提供などなど多岐に亘る活動を行い、近年は日野浩志郎(goat、YPY)とのDUOプロジェクト「KAKUHAN」や、オーストラリアのユニット「CS+Kreme」のアルバム「The Butterfly Drinks The Tears Of The Tortoise」にも参加するチェリスト「中川裕貴」による、チェロと自身で製作した弓(通称:バッハ弓)によるアコースティック演奏を収録したCD+テキスト集がリリース。
2024年12月にロームシアター京都で開催されたコンサート「中川裕貴 - 弭」に向けて録音された、自作の弓を使用した完全アコースティック演奏の録音CDとコンサートに至るまでに書かれた自身の演奏に関するエッセイや、自作のチェロ弓(バッハ弓)の解説など、近年の思考/試行が垣間見えるテキスト集も付属。
なおテキスト集には詩人・小笠原鳥類が「中川裕貴のチェロを聴いて書いた(独学の)俳句」を特別に寄稿し、中川のチェロに独自の詩を沿えている。
人間の「声」に最も近いと言われる「チェロ」という楽器を、独自の弓を使用し演奏することで、この楽器に内在する多様な「声」を現実化する試みが15曲に亘り繰り広げられています。

カセットテープ版にのみ収録されていたボーナストラック2曲を新たにリマスタリングし収録し、待望のCD版が登場です!goatやYPYなどでの活動や〈birdFriend〉運営でもおなじみ日野浩志郎主宰の注目レーベルにして、Keith Fullerton WhitmanやMark Fell & Will Guthrieといった強力な面々を送り出してきた〈Nakid〉からは、日野と中川裕貴によるユニット「Kakuhan」による2022年度ファースト・アルバム『Metal Zone』がアナログ・リリース。中川による弓弾きのチェロと日野の角ばったエレクトロクスとドラム・マシンのシンコペーションが、Photekの『Ni Ten Ichi Ryu』とArthur Russellの『World of Echo』を足し合わせたようなサウンドを生み出す、破格のエクスペリメンタル・クラブ・ミュージック作品!ZodiakことTakashi Makabeによるデザイン。
様々なコラボレーションを経た上で2022年に活動をスタートし、チェロとエレクトロニクスを中心にそのユニットに備わる音楽性=「電子音楽/弦楽」「現代音楽/クラブミュージック」「作曲/即興」「フィジカル/メタフィジカル」「人工/自然」など、音・音楽が持っている様々な極/曲を、その名の通り「攪拌」する、KAKUHAN(日野浩志郎×中川裕貴)。
1987年10月、批評家から絶賛を浴びたLP『Sister』の発売から4か月後、シカゴの〈Cabaret Metro〉でその最新作を熱烈なライブで披露したSonic Youth。このコンサートの様子を収めた音源は、Big BlackのSteve Albini(当時は会場から出入り禁止だったとの事)によって友人の音楽ライターByron Coleyへ紹介された事で彼のレーベルである〈Goofin'〉から半公式の海賊盤として発表される事に。未だに熱烈な支持を受ける傑作ライブ・アルバム『Hold That Tiger』が、〈Superior Viaduct〉より待望のアナログ・リイシュー!Sonic Youthの最初の数枚のリリースにとって、ラモーンズの最初の3枚のLPにとっての『It's Alive』に匹敵する存在であると言っても過言ではない名作。開花しつつあった、バンドの絶頂期を捉えた、野性的かつ解放的であり、ワイルドでカタルシスに満ちた、熱狂的なスナップショットといえる一枚です。
1987年10月、批評家から絶賛を浴びたLP『Sister』の発売から4か月後、シカゴの〈Cabaret Metro〉でその最新作を熱烈なライブで披露したSonic Youth。このコンサートの様子を収めた音源は、Big BlackのSteve Albini(当時は会場から出入り禁止だったとの事)によって友人の音楽ライターByron Coleyへ紹介された事で彼のレーベルである〈Goofin'〉から半公式の海賊盤として発表される事に。未だに熱烈な支持を受ける傑作ライブ・アルバム『Hold That Tiger』が、〈Superior Viaduct〉より待望のアナログ・リイシュー!Sonic Youthの最初の数枚のリリースにとって、ラモーンズの最初の3枚のLPにとっての『It's Alive』に匹敵する存在であると言っても過言ではない名作。開花しつつあった、バンドの絶頂期を捉えた、野性的かつ解放的であり、ワイルドでカタルシスに満ちた、熱狂的なスナップショットといえる一枚です。
ラモンテ・ヤングやテリー・ライリー、セシル・テイラーからアルバート・アイラー迄、ミニマルミュージック~サイケデリック~フリージャズ等の名盤をリリースしていた、フランス名門Shandarから1970年にリリースされていたライヒの霊的傑作ミニマル作品。
同じくミニマリストであるJon Gibsonがマラカスをミニマルに鳴らす上空に、東洋思想を反映した正に「波」と言える四台のオルガンによる瞑想世界。教会音楽的な流れで聴いても耐えうる事の出来る、素晴らしい内容です。現代音楽~ミニマルミュージックだけでなく、精神性を伴ったライヒにしては珍しい非常に霊的な座右の一枚。

GrimesやLuke Vibert、Susumu Yokotaらをリリースする英名門Lo Recordingsを運営し、UKオルタナティヴ〜電子音楽の地下水脈を支え続けてきた異能、Jon Tye。ここ日本でもバレアリック〜ニューディスコの一大ムーブメントを引き起こしたSeahawksの片割れとして、近年はプロト・アンビエントIDMのMLO名義の作品がMusic From Memoryからリイシュー、長きに渡るキャリアでその類稀なトレンド感覚を見せてきた彼が現在最も力を入れるアンビエント・プロジェクトOcean MoonとしてMFMからのリリースとともに待望の来日。この来日を記念し、ライブでも共演する日本のアーティスト ausとのコラボ・カセットが限定リリース。Jon Tyeをして"The music of aus is the music of dreams. Good dreams."と言わしめたausの様々な素材を、Ocean Moonが3日間にわたって即興的に加工・編集を施して完成した。
Ocean Moon
Ocean Moonは、UKエレクトロニック・ミュージックのベテラン Jon Tye によるプロジェクト。GrimesやLuke Vibert、Red Snapper、日本からSusumu Yokota、aus、Motohiro Nakashimaらを輩出してきた名門レーベル Lo Recordings の主宰として、ジャンルや国境を越えた豊かな耳を持つキュレーターである一方、自身もSeahawksやMLOといった多彩なプロジェクトを通じて、バレアリック〜ニューエイジ、IDM〜アンビエントに至るまで独自の音楽世界を築いてきた。Ocean Moonは、そんな彼の最も個人的で親密な音楽であり、揺らぎに満ちたシンセサイザー、海辺の夢のようなテクスチャー、そして静けさのなかにユーモアがにじむ、心と身体をほどくサウンドが特徴。最新作はMusic From Memory からリリースの「Ways To The Deep Meadow」。
aus
東京を拠点に活動するアーティスト。 10代の頃から実験映像作品の音楽を手がける。 テレビやラジオから零れ落ちた音、映画などのビジュアル、言葉、 長く忘れ去られた記憶、 内的な感情などからインスピレーションを受け、 世界の細かな瞬間瞬間をイラストレートする。 長らく自身の音楽活動は休止していたが、2023年Lo Recordings/FLAUより15年ぶりのニューアルバム「 Everis」をリリース。同作のリミックス・ アルバムにはJohn Beltran、Li Yilei、Patricia Wolfらが参加した。Matthew Herbert、Craig Armstrong、Seahawks、Tujiko Norikoらへのリミックス提供、Ulla、Hinako Omoriとのインスタレーションなど復帰後は精力的に活動を展開。

誰もが魅了されたあの耽美な音が現代に蘇る...
圧倒的な美の音像で、新たな時代の幕開けを告げるアイルランドの新星・マリア・サマーヴィルが、2ndアルバム『Luster』を携え〈4AD〉からデビュー!!
2019年に自主リリースした衝撃のデビュー作『All My People』で、目の肥えた音楽メディアやリスナーから称賛を得たマリア・サマーヴィル。
待望の2ndアルバム『Luster』では、誰もが魅了された、耽美でどこか退廃的な〈4AD〉伝統のノスタルジック・サウンドを彷彿とさせながらも、彼女が放つ催眠的で繊細な音像によって、確実にアップデートされていることを証明している。
サマーヴィルの故郷・アイルランドの雄大な自然と澄んだ空気の中、ゆっくりと深呼吸したかのように心が洗われる、息を呑むほど美しい作品。
制作では、スザンヌ・クラフトとしても知られるディエゴ・ヘレラや、同国出身のイアン・リンチ (Lankum) など多彩なアーティストが参加。〈4AD〉と契約した2021年から、NTSラジオで人気番組「Early Bird Show」を担当し、同レーベル所属のドライ・クリーニングのツアーへも参加している。
レーベル設立40周年を記念した豪華メモリアル・アルバム『Bills & Aches & Blues』では、ナンシー・シナトラの「Kinky Love」とエアー・マイアミの「Sea Bird」をカヴァーした。
今後、さらなる活躍が期待される新進気鋭のマリア・サマーヴィル、至福の必聴盤!!
破壊と創造的対話。孤独と絶望を経た魂の歌声。1967年から69年にかけて、アヴァンギャルド・ジャズの革新者Albert Aylerは名門〈Impulse! Records〉に一連のアルバムを録音。1967年にリリースされたこのアルバム『In Greenwich Village』は、アイラーにとって同レーベルからの最初のLPとなった作品であり、間違いなくこのレーベルでのベストと言える内容に仕上げられています。

(クリア・ヴァイナル仕様/日本語帯付き/ 解説書・歌詞対訳付き) 2021年を代表する作品として大いなる成功を収めた前作に対し、今作『NO THANK YOU』は、28歳となったリトル・シムズことシンビアツ・アジカウォが、そのような成功を意にも介さず、己の信念を貫く姿勢を示すものとなっている。艶やかかつストレートで力強い楽曲群は、成功によってもたらされる名声や期待、求められる順応性やあらゆる制限に中指を立てた真にパンクな作品である。再びインフローとタッグを組んだ今作は、リトル・シムズにとって最も自由かつ大胆で、自発的な作品である。
また40分におよぶ最新ツアーのドキュメンタリー『On Stage Off Stage』も公開!ライブパフォーマンスはもちろん、休日にテニスを楽しむリトル・シムズの姿や、リトル・シムズの活動を支えるスタッフたちのインタビュー、予告なしでリリースされた『NO THANK YOU』の解禁の瞬間などオフショットも満載の見応えある映像作品になっている。

PJ Harvey や Stereolabを輩出した〈Too Pure〉から、1993年にリリースされたSeefeelの1stアルバム『Quique』が〈Beggars Arkive〉から2025リマスター音源でリイシューされる。
シューゲイズ、アンビエント、エレクトロニカの要素を融合させ、革新的なサウンドで独自のスタイルを確立させた伝説的バンド・Seefeel。
1stアルバムとなる本作では、複雑なテクスチャーを背景に、脈動するリズムと幻想的なメロディが絡み合い、没入感のあるリスニング体験を生み出している。
バンドの先駆的なアプローチは「Climactic Phase #3」や「Industrious」などの楽曲で際立ち、中核メンバーとなるマーク・クリフォードの緻密なプロダクションと、サラ・ピーコックの繊細なボーカルが醸し出すドリーミーな雰囲気は、オーガニックとデジタルが融合した音世界を創り出した。
Beggars Arkiveによる今回の再発盤は、アビイ・ロード・スタジオのジェフ・ペッシュによってリマスタリング。

オルタナティヴでアヴァンギャルドなヤバさを秘めた、レアグルーヴの異端の象徴盤!現在でも世界で広く影響を与え続けているウェルドンの最高傑作!
ジャズを基盤にしながらも1stよりもソウル/ファンク色が混じり合い、より実験的かつ政治的な側面や思想を反映させた渾身の1973年リリースの作品。30年以上、世界中のディガーから愛され、モスト・ウォンテッド・アイテムとしてレアグルーヴの頂点に君臨する、現在ではオリジナルは1000ドル以下ではほぼ入手不可能なアイテム。そして白熱した演奏による珠玉の楽曲が並ぶ70’sジャズの名作でもあります。冒頭を飾るのは雄弁でスピリチュアルなスポークン・ワード曲「Time Capsule」で、出だしから異端ぶりを発揮。「Feelin’ Mellow」はFATBACK BANDのジョニー・キングと共作・共演したハート・ウォームなソウル・ナンバーで、作詞を担当したウェルドンの愛に満ちた気持ちを反映させた名曲。また本アルバムの中でもトップの人気を誇るレアグルーヴ・クラシックの極み「Deja Vu」はまるで宇宙を想起させるような音色のエレピやトリッキーなソロ回しの演奏が印象的なラテンマナーなヴォーカル・ジャズ。朴訥とした歌唱とウェルドンの哲学的な歌詞がスペーシーなオケに見事にシンクロしており、強烈なアシッド感とポピュラリティが混同する素晴らしい仕上がり! そのほか「Watergate—Don’t Bug Me!」や「Bananas」など名曲多数!その後のストラタ・イースト盤やRCAレーベルの3部作へとつながっていく、名門への架け橋でもある本作。ポップと実験性、切れば血の出るような躍動感溢れる生々しい演奏、そしてウェルドンの音楽への情熱が詰まった名盤中の名盤。それはまるでスペクタクルな物語のような1枚です!
★初回完全限定生産
★帯付き
★最新デジタルリマスタリング
RCA、Strata-Eastを経て改めて自身のレーベルであるNodlewからのリリースとなった7thアルバム! 80年代を中心に行われたセッションを中心にSteve Grossman参加の最初期録音など貴重な音源も収録した1989年発表のクロスオーヴァー・ジャズ名盤!
自身のレーベルであるNodlewからのリリースを皮切りに、RCA、Strata-Eastでのキャリアを積みながら改めてNodlewから1989年に発表した本作は、時にはアグレッシヴに弾きまくり時には流麗なタッチを披露するWeldon Irvineのピアニストとしての矜持を感じさせられるアコースティックなジャズアルバム!RCA時代の名盤『Sinbad』に収録されDon Blackmanのヴォーカル曲としても知られた名曲を新たに女性ヴォーカルをフィーチャーしてメロウなソウルナンバーへとアップデートした「Music Is The Key」(M1)やSonny Fortuneとの共演でも名高いTom Browneをトランペットに迎えたクロスオーヴァー・ジャズ「Have You Met Miss Jones?」(M6)といった80年代のセッションを中心に収録されていますが、マイルス・バンドでも活躍したSteve Grossman(T.Sax)、Lenny White(Drums)らが参加した最初期1968年録音「Mr.P.C.」(M5)といった非常に貴重な音源も収録! 2023年最新リマスタリング!


80年代オブスキュアNYノーウェイヴバンドBAG PEOPLEの強迫的なノイズ・ロック・サウンドが名門<DRAG CITY>より登場!7”やカセット・テープの発表はあったものの、録音された曲の大半は陽の目を見ることはなかったが、この度40年間紛失していたテープから発掘。彼らの録音はソニック・ユースやスワンズに勝るとも劣らないもので、世界が信じられないほど壊れていた時代の、アート・パンクの正義の吐息のようだ。その野蛮なサウンドは現在なおリアリティを伴って響いてくるよう!

BastroやRed Krayola、Gastr del Solといった歴史に刻まれる名バンドへの参加も知られる米国アンダーグラウンド・シーン屈指のミュージシャン、David Grubbs。先日にはLoren Connorsと20年振りの共作を発表していた彼の最新アルバムが〈Drag City〉よりアナウンス。米国中西部の広大なランドスケープや自然美を想起させるアメリカーナ、望郷の念や愁い、感傷といったものが、研ぎ澄まされたサイケデリックなドローン・ギター・サウンドへと落とし込まれた素晴らしい逸品に仕上がっています。
イギリスのダブ、レゲエバンドCreation Rebelによる1982年の作品で、オリジナルは10"でリリースされていた、プロデューサーのAdrian Sherwoodが手がけたOn-U Soundレーベルの初期重要作のひとつ『Independent Man / Creation Rebel』が、2025年のRecord Store Dayに合わせて、初の12"仕様でリマスター再発。本作は、Adrian Sherwoodのプロデュースによる初期On-U Soundのサウンドを象徴する一枚で、重厚なベースライン、空間的なエフェクト、そしてルーツ・レゲエとダブの要素が融合した、実験的かつ革新的な音作りが特徴的。

1972年2月20日、ロンドンのレインボー・シアターで行われたピンク・フロイドのライヴ音源。後に名盤『The Dark Side of the Moon』として完成する楽曲群の初期形が披露されており、バンドの音楽的進化の過程を捉えた貴重な記録になっている。初期バージョンの「Money」や「Us & Them」など、荒削りながらも濃密な空気感とエネルギーに満ちた演奏が味わえる、プログレッシブ・ロックの歴史を語るうえで欠かせない、黄金期の瞬間が詰まった記録。
1971年10月にイタリアのポンペイ古代ローマ円形劇場で収録された伝説的なライブ映像作品『Pink Floyd – Live at Pompeii, October 1971』の音源を収録した2枚組LPが〈Klimt Records〉より登場!観客のいない劇場での演奏を収録していて、当時のバンドの実験的でサイケデリックな演奏が堪能できる。
NYフリージャズ・シーンのスーパーグループNew York Contemporary Fiveの66年作『Consequences』が再発!New York Contemporary Five はヨーロッパから移住してきたジョン・チカイを軸に結成されたアーチー・シェップ、ドン・チェリー、ジョン・チカイらを中心メンバーとするグループで、活動期間こそ短かったものの1960年代初頭のNYフリージャズ・シーンに大きな影響を残した。本作は、その活動の集大成のひとつであり、ビル・ディクソンやオーネット・コールマン、モンクらの影響を色濃く受けた楽曲を収録している。ビル・ディクソンによる「Trio」やモンクの「Crepuscule with Nellie」の素晴らしいカバーも収録。フリージャズの黎明期を捉えた記録として、また、メンバーそれぞれの後の活躍を予感させる作品として、現在でも高い価値を持つ一枚。
