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Armand Hammer(with Elucid)の片翼として知られるbilly woodsが久々に放つソロ・アルバム『GOLLIWOG』。現代アメリカの黒人経験を、暗く歪んだ夢のような音像で描いた怪作で、プロデューサー陣にはEl-P(Run The Jewels / Company Flow)、Shabaka Hutchings(Sons of Kemet / The Comet Is Coming)、The Alchemist、Kenny Segal、DJ Haram、Ant(Atmosphere)、Conductor Williamsなど、ヒップホップとジャズ、アンダーグラウンドと実験音楽を横断する重鎮たちが勢ぞろい。その多彩な布陣が織りなすのは、不穏でサイケデリック、そして異様に鮮明な悪夢のような音世界。「英語そのものが暴力だ」と言い放つwoodsのリリックは相変わらず鋭く、皮肉と哲学が交差する。全体を通して現実という感覚そのものがぐらつく構成になっており、単なる社会批評ではなく、現代における意識そのものをテーマとしているよう。billy woods流のダーク・アメリカーナとも言うべき一枚。
ミニマリズム、ジャズ、クラシック、音響アートを融合させた独自のスタイルが特徴的なスウェーデン出身の作曲家、演奏家、インスタレーションアーティストEllen Arkbroの4枚目のアルバム『Nightclouds』が、ニューヨークを拠点とする〈Blank Forms Editions〉から登場!本作には2023〜2024年に中央ヨーロッパで録音されたソロオルガンによる5つの即興演奏が収められており、これまでの作品よりも一層ロマンティックで内省的な雰囲気を持っている。シンプルでありながら深く響く和音と、彼女ならではの緻密な音の構造を使って、冷徹な美しさの中に感情の幅を見事に表現している。彼女の音楽的進化を象徴する重要な作品であり、聴くものを深い内面の探求へと導く一枚!

インドネシア・スラバヤ発のトリオThee Marloesが、Meditationsでもお馴染みの前作『Perak』から2年ぶりの待望の2ndアルバムをリリース。アルバムは全14曲で構成され、英語曲とインドネシア語曲が自然に混ざり合う。バンド自身が「過去2年間の旅路を描いた作品」と語るように、よりパーソナルで成熟した表現が際立つ内容で、60〜70年代ソウルの温かい質感をベースにしながら、乾いたギター、タイトなドラム、柔らかな鍵盤が重なり、都会の夜と南国の風が同居するようなメロウなムードを生み出している。Natassyaの甘く柔らかな歌声はさらに深みを増し、ホーンやコーラスを加えたアレンジが楽曲に豊かな奥行きを与える。世界的に注目を集めるThee Marloesによる、より広がりのあるサウンドと深くインドネシア的な感性をまとった、甘く、メロウで、どこか異国の風が吹くソウル・アルバム。

ノルウェーのマルチ奏者、プロデューサーの Morten Martens によるプロジェクト Les Imprimés のデビュー・フルアルバムで、スウィートソウル、ドリームポップ、レアグルーヴの質感を柔らかく溶かし込んだ北欧産スウィート・ソウルの決定的作品『Fading Forward』。作曲、演奏、録音、プロデュースまでほぼ全てを Morten Martens が担当。アルバム全体に統一された手作りの温度感があり、メロウなストリングス、柔らかいエレピ、控えめなビートを中心に、70年代ソウルの甘さとドリームポップの浮遊感、北欧特有の淡い光のような質感が漂う。アナログ・ソウルの温かさ、北欧の静けさ、現代的な音響センスが美しく溶け合った、心地よい曇り空のソウル。
アフリカのマニアックな音源を紹介しているブログ、Awesome Tapes from Africaが運営するレーベル第4弾。
エチオピアのワンマン・アコーディオン/キーボーディスト奏者Hailu Mergiaが、1985年にカセットテープのみでリリースしていた作品。アナログシンセ、ムーグ、アコーディオン、ローズ等を使用して、飛び出すそのサウンドはエチオピアの伝統音楽の旋律を基に、何とも言えないナマ緩いフニャフニャとしたムーグの音が攻め立てる、ユルユルなエチオピアン源泉掛け流し音源。何処となく日本的なアコーディオンのメロディも混ざって、なんとも形容し難い独特の聴き味です。黒人音楽や辺境音楽マニアは勿論、この珍味的ユルさは是非多くの人に聴いて頂きたい逸品です。Awesome Tapes From Africaの一連のリリースの中でもマストな内容。リマスターされており音質も完璧。
デンマーク・ポストパンクの重要人物Peter Peterが率いるプロジェクトBleederによる最新作『Marble Station EP』。1981年の名曲「Marble Station」を現代的な感性で再構築し、加えてLydia Lunch を迎えた1984年の「Boy/Girl」のセルフ・カヴァーも収録した、濃密な再解釈盤。長尺の「Marble Station」では、ざらついたギターの質感に、Majke Vossの透明な声とElias Rønnenfeltの影のあるボーカルが重なり、荒涼としたポストパンクの空気とフォーク、サイケの柔らかな幻影が同居する。「Boy/Girl」はオリジナルの退廃的ムードを保ちながら、輪郭がよりクリアになり、80年代の鋭さが、2020年代の質感で再び息を吹き返す。ポストパンクの影とフォーク、サイケのムードが交差する、北欧ロックの現在地を示す重要作。
元Lissのドラマー兼プロデューサーTobias Laust Hansenと、映画監督から音楽家へ転向したAlbert HildbrandによるデュオA Good Yearによる最新作『Play』。タイトル通り、二人が遊びの感覚を軸にしながら、コラボレーターとの対話を重ねて作り上げた親密で人懐こいインディー・ポップ作品。アコースティック・ギターの素朴な響きに、淡い電子音がふわりと重なり、ローファイの手触りとエレクトロニックの軽やかさが同じ地平で揺れる。バギーなドラムや控えめなベースが風景を切り替え、ロードトリップのような広がりを感じさせるサウンドが印象的。MØやTiffi Mなど多彩なゲスト陣の声が、曲ごとに異なる色彩を与え、親密なポップネスと実験的な質感を自然に共存させている。Smerz、Astrid Sonne、SNUGGLEなど、北欧の実験的ポップの系譜に連なる一枚。

2026年リプレス!仮想夢空間再び。MUSIC FROM MEMORYが手掛けるアンビエントテクノ・コンピレーションとして大きな話題となった「VIRTUAL DREAMS」の続編が完成!
第二弾は90年代の国産アンビエントテクノをテーマにコンパイル!
収録曲のほとんどがCDでしか聴けなかった音源!!!
ニューエイジ、アンビエント、オブスキュア・ブギーの再発から現行の才能の発掘まで手掛ける、現在のエレクトロニック・ミュージックを語るうえで外してはならない重要レーベル MFMことMUSIC FROM MEMORY。
そのMFMがパンデミック期の2020年末にアナウンスした重要コンピレーションが「VIRTUAL DREAMS」である。
レイヴ全盛と距離をとる形で生まれたベッドルームで嗜む電子音楽としてのテクノを標榜したAIこと「アーティフィシャル・インテリジェンス」。あるいは。デトロイトテクノに備わっていた内面志向と性的衝動を仮想空間で音像化した「バーチャル・セックス」。
これら90年代前半のIDMテクノ、ベッドルームテクノの影響を受けながら独自の発展を続けていたのが日本のシーンであった。
メジャーでは電気グルーヴが初期JPOPとテクノの融合を行いながら、クラブシーンではススム・ヨコタやケン・イシイが海外のレーベルと契約をし、日本に逆輸入。そして彼らの動きとも連動するようにSublime RecordsやTransonic Records、Syzygy Records、Frogman Records、Form@ Recordsといったレーベルが次々と立ち上がり、当時のテクノ・リスナーたちを楽しませてくれた。
1993年に青山MANIAC LOVE、1994年新宿リキッドルームがオープンするなど、クラブミュージックとしてのテクノが発展する中で、ベッドルームでの実験も前述のレーベルを中心として展開。
ベッドルームで制作された少ない予算の作品がシスコなどの専門店から大手レコードショップまで取り扱っていたことは、その奥深さへの可能性が広がっていたという意味で、文字通り黄金の時代だったといえるだろう。
本作の収録曲は大阪のレコードショップ REVELATION TIME を営み、MFMではドリーム・ドルフィンやHEISEI NO OTOの選曲を行ってきたEiji Taniguchiと、MFM創始者であり、2023年末に急逝した稀代の音楽探求家であるJamie Tiller がセレクト。
また、Jamieにとっては生前最後のプロジェクトとなり、VIRTUAL DREAMSのコンセプトに合致した作品が本邦に多数あると考えてリサーチ、計画、コンパイルをおこなってきたという。
アートワークは京都出身でライヴ・ペイントを中心に制作活動を行っているKenta Senektが手掛け、デザインをMFM作品やSAFE TRIPレーベルのデザインを担当してきたアムステルダム拠点のSteele Bonusが担当。さらに三田格によるライナーノーツが付属している。
A1. dub squad - blown fruit
A2. akio / okihide - phoenix at desert
A3. palomatic - flutter
B1. virgo - prelude
B2. ambient 7 - escape
B3. web - the cycle of seasons
C1. yukihiro fukutomi - 5 blind boys
C2. katsuya hironaka - pause
C3. riow arai - 1969
D1. modern living - snow bird
D2. missing project - poisson davril galaxy dub
D3. drawing future life - 1969
8月下旬再入荷。2026年リプレス!アート・ポップ/モダン・クラシカル作品の最高峰!デンマークの作曲家Astrid Sonneの3枚目のフル・アルバム『Great Doubt』が、IceageやLissなどのリリースも知られる同国のインディペンデント・シーンを代表する名門〈Escho〉から登場。高く評価されているそのディスコグラフィーを通して、電子楽器とアコースティック楽器の試みを通して、様々なムードを注意深く作り上げてきた人物。本作では、これらのスキルがより洗練された事で、今度は作曲者自身のボーカルが前面にはっきりと現れたものとなっています。
ラゴス出身で、パリ、ヨハネスブルグ、ベルリン、コートジボワールなど複数の土地での経験を持つAdey Omotadeによる、ヨルバの伝統現代的な音響を融合した、スピリチュアルかつ実験的なサウンドアート作品『Eero : Eesu』が南アフリカのレーベル〈Afrosynth〉からリリース。ヨルバの儀礼、Ifa信仰の祈祷・詠唱に、祭礼、川辺、神殿などのフィールド録音や打楽器、ベル、チャント、電子音響が重層的に組み合わされる。各曲は「祠」のように構築され、
一つ一つが供物であり、祈りとして機能するというヨルバの精神世界が深く反映された唯一無二の音世界。
USアンダーグラウンドの新鋭Evanora Unlimitedによる、破壊と詩情が同居する異形のポップ作品『Perfect Answer』。金属的なビート、ざらついたノイズ、冷たく歪んだシンセによるインダストリアルの硬質さと、ポストパンクの冷静な視線が交差し、短尺曲の連続が連作短編のような切れ味を生む。一方で、歌詞には海や潮、崖、光といった自然のイメージが多く、人工的な音像との対比が作品のテーマを浮かび上がらせる。また、Maria M、RockangelZ、She Diamond、Taranehら個性の強いゲスト陣が参加し、曲ごとに異なる人格が宿るような構成が、アルバム全体の奥行きを増している。全曲のインスト版も収録され、歌ものとインストの二層構造で作品世界を提示するアルバム
菅谷昌弘が1987年に制作した舞台音楽作品で、前衛舞踏団「パパ・タラフマラ」の公演『ALEJO』のために書き下ろされたサウンドトラック『Music From Alejo』が〈Ambient Sans〉より、初のヴァイナル・リイシュー!反復と間を活かした構成で、舞台の動きと呼応するようなミニマルで静謐な電子音響に、アンビエント的な広がりと、日本的な情緒を感じさせる旋律が共存。舞台芸術との融合を前提としながら、音楽単体でも成立する完成度を持つ、1980年代日本の実験音楽と舞台芸術の交差点を象徴する重要作であり、Sugayaの音楽家としての詩的感性と構造美が凝縮された一枚。今回の再発では、日本の自宅訪問時の写真と菅谷昌弘への独占インタビューを収録したインサートも付属。
東京・西麻布Space Lab YellowのDJブースで出会って以来、30年年来の友人François KとDimitri From Parisによるコラボ作『The Nassau Excursion』。80年代バハマの名門Compass Point Studiosへの鮮烈なオマージュとして生まれた本作は、Grace Jones、Gwen Guthrie、Wally Badarou、Talking Headsらが残したディスコ/ニューウェイヴ/ダブの交配サウンドを、現代のクラブ仕様にアップデートした内容。Compass Point直系の乾いたファンクネス、太くうねるベース、タイトなドラムマシン、80sシンセの煌めきに加えて、François Kによる深いダブ処理とDimitri From Parisのディスコ/ブギー感覚が、カリブ海の湿度とNYクラブの熱気を同時に感じさせる音像を作り上げている。

ピアノ、チェロ、エレキギターというシンプルな編成から、驚くほど豊かな質感を引き出す、〈Posh Isolation〉作品も知られるデンマークのアーティスト、Cæcilie Trier (CTM)、Jakob Littauer、Mads Kristian Frøslevという面々による"TLF Trio"による2ndフルアルバム『Desire』。音数は決して多くないのに、ひとつひとつの音が空間に深く響き、静寂そのものが音楽の一部として機能しているようで、まるで室内楽を現代の視点で再構築したような、新しい視点で組み立て直したような、クラシックともジャズとも異なる独自の音像。サンプリングや反復のモチーフも織り込まれ、ミニマル・ミュージックの構造とレフトフィールドな電子音楽の感覚が自然に溶け合う。即興から生まれた柔らかさと、緻密に設計された構築性が同時に存在し、音楽が呼吸するようにゆっくりと展開していく。様々な音楽の影響がさりげなく交差しながらも、どれにも回収されない独自のバランスを保っている点が魅力的で、静けさの中に潜む微細な動きや、音の余白が生むドラマをじっくり味わえる一枚。
ブダペストのマルチメディア・アーティストRéti Virágが、同じくブダペストを拠点とする〈Blue Sun〉のよりダークで実験的、そして内省的な音楽的ビジョンを提示する新ラインBlue Seriesの第1弾として発表する最新作『Peremidő』。ハンガリー語で「境界の時間」を意味するタイトルの通り、夜明けから月明かりまでの移ろいを6つのアンビエント小品で描き出す。空気のようなテクスチャーがゆっくりと構造的思考に移り変わり、パーカッションが前面に出てくるにつれて、穏やかな無秩序や予期せぬ音が表面化してゆく。自然を抽象化したような、冷たさよりも湿度と体温を感じさせる音像で、東欧アンビエント特有の陰影と詩情が静かに滲む。曲名にはすべて現地の動植物の民俗名が使われ、幼少期に川辺で過ごした時間の記憶がモチーフ。都市のノイズから離れた、静かなエスケープ・ゾーンのような音楽が丁寧に紡がれている。

シカゴ・ハウスの創始者のひとりにして、ディープ・ハウスの精神そのものと言えるLarry Heard=Mr. Fingers。その最新アルバム『Leev Ur Mynd』が、自身のレーベル〈Alleviated Records〉からリリース。低く沈むキックと柔らかなパッドが重なり、深海のような静けさを持つグルーヴ、夜の都会を思わせる洗練されたムードを形成するジャズ/R&Bのニュアンスを含むコードワーク、宇宙的でアンビエントなサウンドデザインが溶け合う、成熟したMr. Fingersの現在地を示す2LPで、収録曲には、浮遊感のあるシンセが広がる「Enceladus 5」、タイトル曲「Leev Ur Mynd」のミスティックなグルーヴ、シンガーBriannaを迎えた温度感のあるボーカル曲など、深い没入感とソウルフルな質感が共存。ディープ・ハウスの歴史を更新し続けるレジェンドだからこそ提示できる、普遍的かつ新しい到達点。深淵なる平穏に満ちた、自室と宇宙を繋ぐマスターピース。

ロンドンとパリの狭間に潜む謎のアーティストSheet Noiseが、〈L.I.E.S. Records〉から突如放ったデビュー。ジャングル、ブレイクコア、ノイズ、アンビエントが溶け合い、まるでコンクリートのサイロ内部で反響するような圧迫感と美しさが同時に襲いかかる。歪んだサンプル、静電気を帯びたような質感、崩壊寸前のリズムが織りなすサウンドは、ジャンルの境界を完全に破壊しながらも奇妙な落ち着きを生み出しており、〈L.I.E.S.〉らしいアンダーグラウンドの狂気と美学を体現している。ポストインダストリアル以降の電子音楽を極限まで推し進めた一枚。
Hieroglyphicsの中心人物Del The Funky Homosapienが1997年にカセットとCDのみで発表、流通した幻の3rdアルバム『Future Development』が初のアナログ2LP化。本作は、メジャーを離れたDelが 完全DIY精神で制作した過渡期の重要作。哲学的で内省的なラップ、煙たいローファイ・ビート、ジャジーなサンプル、そしてHieroglyphicsらしい複雑なライム構造が全編に息づく。派手さよりも思索と観察に重心を置いたスタイルで、90年代西海岸アンダーグラウンドの空気を濃厚にまとった一枚。当時の西海岸を席巻していたG-Funkの煌びやかさとは対照的に、ジャズ・サンプルのループと、Delの独特なフロウが淡々と、かつ緻密に絡み合う、知性とユーモアが同居するアルバム。30年近い時を経た、知性派ラッパーの最も純粋な思索録。
![Frail - No Industry [Paperback Edition] (LP)](http://meditations.jp/cdn/shop/files/NUM951V2_{width}x.jpg?v=1776598543)
フィラデルフィアを拠点にしたハードコアパンク、エモバンド、Frailの活動を総括したコンピレーションアルバム『No Industry』が大名門〈NUMERO〉より登場!!Frailは強烈な音と政治的なメッセージでシーンに大きな影響を与えたバンドで、彼らの音楽は、鋭く荒々しいサウンドで知られ、ストレートエッジの姿勢を貫きながらも、パンクとエモの枠を超えた革新的なアプローチを取っていた。本作は2025年に30年ぶりの再結成ライブを果たした彼らの、90年代初頭に短期間活動していた時期の音源が収められている。〈Yuletide〉〈Bloodlink〉〈Kidney Room〉といったレーベルからリリースされたシングルを中心として、さらに、数多くのコンピレーションアルバムに参加した曲も含まれており、Frailの音楽の多様性を感じられる内容となっている。バンドの音楽は、単なるノイズや攻撃的なサウンドにとどまらず、社会的な不満や政治的なメッセージを強く打ち出しており、90年代の硬派なエモやハードコアの精神を色濃く反映している。

1965年から2024年まで、およそ60年にわたるフリージャズと即興音楽の歴史を、レーベルという視点から辿る決定版ガイドブック『Free Jazz and Improvisation on LP and CD 1965–2024』。
ノルウェーの音楽研究者であり美術史家のJohannes RødJohannes Rødによる本書は、381ページに及ぶ本文に加え、貴重なレーベル・アートワークを47ページ収録。ESP-Disk、BYG Actuel、FMP、Incus、ICPといった歴史的レーベルから、Clean Feed、Trost Records、Astral Spirits、Smalltown Supersoundなど現代の重要拠点まで、185のレーベルを網羅。単なるディスコグラフィーに留まらず、各レーベルの成り立ちや理念、そこで活動した音楽家たちのネットワークや地域ごとの文化的背景までを丹念に記述し、フリージャズ/即興音楽がどのような共同体や思想のもとで育まれてきたのかを浮かび上がらせています。レコード・レーベルを単なる流通機構ではなく、美学や思想を体現するメディアとして捉える視点は、現在のインディペンデントな音楽実践にも通じるものがあります。ストリーミング時代において、レーベルが果たしてきたキュレーションの役割や記録の重要性を改めて考えさせる一冊。フリージャズや即興音楽の愛好家はもちろん、レコード文化そのものに関心を持つすべての読者に推薦したい重要な出版物です。

ロンドンを拠点とするの名DJであり、キュレーター、レーベル主催者でもあるGilles Petersonによる、シカゴの革新的レーベルInternational Anthemへの深い愛とリスペクトを込めたコンピレーションが登場。スピリチュアル・ジャズ、エクスペリメンタル、ソウルフルで未来志向のビート・ミュージックなど、ジャンルを越えながらも一貫して「今の表現」であることを貫くInternational Anthemのサウンドから、Petersonは自身の番組(BBC 6 Music、Worldwide FMなど)でのオンエアを振り返り、特に印象的だった楽曲たちをセレクト。このアルバムは、International Anthemの設立11周年(IA11)企画の一環として制作されたもので、レーベルの過去10年の軌跡をたどりつつ、次の10年へのヴィジョンも込められている。Makaya McCraven、Angel Bat Dawid、Ben LaMar Gayといったレーベルを象徴するアーティストたちの代表曲に加え、未発表のライブ音源も収録。都市とスピリチュアリティ、混沌と希望が交差する、シカゴ・アンダーグラウンドの空気感がそのままパッケージされたような作品となっている。
「テクノの原点。ビッグネームとして時代を創造したアーティスト達の原結晶であり、名盤を超えた不滅のモニュメント。」
アナログ盤が重量盤・完全限定で復刻。
坂本龍一監修による重量盤・オリジナルジャケット仕様で完全限定発売。
トラックリスト:
A-1.サウザンド・ナイブス
A-2.アイランド・オブ・ウッズ
A-3.グラスホッパーズ
B-1.ダス・ノイエ・ヤパニッシェ・エレクトロニッシェ・フォルクスリート
B-2.プラスティック・バンブー
B-3.ジ・エンド・オブ・エイジア

「180g重量盤/ピュア・ヴァイナル」仕様。ピアニスト、福居良が見せてくれた淡く心地良い夢。繊細なタッチ、豊潤な音色、美しい楽想。より深く自己を表現した、快作セカンド・アルバム。
『Scenery』の約1年後に録音されたセカンド・アルバム。繊細でいながら情感豊かなプレイは健在だが、本作ではそこに力強さも増していて、福居の描き出す世界がより明瞭な輪郭と立体感をもって迫ってくる。甘美で切ない旋律に心打たれる「Mellow Dream」や躍動感と疾走感が溢れる「Horizon」など、眩いほどの快演が並ぶ。また、前作では1曲のみだったオリジナル曲が本作では3曲になっており、より一層福居の音楽性を堪能できるのも嬉しい。その成熟と内容の充実を鑑みると、ファースト・アルバムを凌ぐ名作と言っても良いだろう。惜しくも2016年に他界した福居良。繊細なタッチ、豊潤な音色、美しい楽想。彼が見せてくれた“心地良い夢”に深い感謝を。
text by 尾川雄介 (UNIVERSOUNDS / DEEP JAZZ REALITY)
※世界が注目する“Made in Japan”クオリティ。
音質に影響を及ぼすカーボンなどの着色材を一切排除した“無着色ヴァージン・ヴィニール”を贅沢に採用。純度の高いストレート塩化ビニールのみを原料に、盤重量を180gへと高めることで回転の安定性と豊かな音場表現を実現。
研ぎ澄まされた音像を堪能できる「180g重量盤/ピュア・ヴァイナル」仕様。
