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The Jaffa KidことDaniel Pringleによる最新作は、UK電子音楽の多彩な伝統を継承しながら、知的で実験的、周辺領域を自在に行き来する強力な一枚。不思議な浮遊感と奇妙さがあり、テクノやエレクトロを変に、でも美しく再構成したジャンル横断型のスタイルは、µ-Ziq、Aphex Twin、Plaid、Luke Slater、Jegaらの系譜に連なるスタイルながら、どのトラックにもTJKならではのメロディセンスと、サイケデリックな響きの感覚が詰まっている。膨大なリリースを誇るTJKだが、今回のLPではその幅広いスタイルを整理し、IDM、D&B、レイヴ、アンビエント、実験的エレクトロまで、ジャンルの枠を縫うように展開。クラブと部屋、スピーカーと脳内、どちらでも深く刺さる、現代的で多面的なUKエレクトロニカの決定打。「ブレインダンスとは、島国UKの奇妙な現代フォークである」という言葉を体現するようなアルバム。
そのノイジーでシュール、そして徹底してオリジナルなアプローチゆえに、長年にわたり誤解されてきた異物のような作品、ガーディアン誌『Spotifyで最も奇妙な101枚のレコード』にも選出された、The Shadow Ringの1997年作『Hold Onto I.D.』が〈Blank Forms Editions〉より初ヴァイナル化。Graham Lambkinのどもるようなスポークン・ワードと、Tim Gossによる不穏なラジオフォニック系の電子音が絡む本作は、サウンドは、ブリティッシュ・ロックの歪んだ解釈からさらに距離を取り、アコースティック楽器はまるで崩れかけの民俗音楽の断片のように使われ、ギターは音を支える柱というより詩の背景ノイズになっていく。リリックは、海辺の眠たい町フォークストンの日常と退屈を病的に綴った小話のようで、文化的な虚無、くすんだじっとりした風景、図書館に埋もれた空想と記憶の断片。そのすべてがカセットテープ的DIY美学に落とし込まれた異形のローファイ・サイケデリア。ハイカルチャーとローカルチャーが混濁したような唯一無二の作風は、派手さも即効性もないが、タイムレスな魅力を放ち続ける作品。

オリジナルは1996年にニュージーランドのレーベル〈Corpus Hermeticum〉からCDでリリースされていたイギリスのバンドThe Shadow Ringの『Wax-Work Echoes』が初めてのヴァイナル・リイシュー!1990年代から2000年代初頭にかけて、DIY精神と独特の文学性を武器に、イギリスとアメリカのアンダーグラウンドでカルト的な支持を得た彼ららしい、詩的で皮肉な歌詞や、不協和で素人っぽいギター、奇妙な環境音など、独特の作風がさらに深まった内容になっている。馬の蹄の音、ネズミや鳥についての寓話的な詩など、ユーモアと不穏さが同居した世界観が展開されており、Vitamin B12やRichard Youngsら外部ミュージシャンの素材も部分的に取り入れ、実験性と自家製感が同居するサウンドを作り上げている。異質でユーモラスなローファイ・アートロック。

フィラデルフィア・ソウルの名門〈Salsoul〉より、Ron Hardyによる伝説のリエディットが正規復刻。ディスコ〜ハウスを越境して愛され続けるFirst Choiceのクラシック「Let No Man Put Asunder」を、シカゴ・ハウスの先駆者Ron Hardyがよりフロア志向に再構築!ミニマルなループとグルーヴの増幅によって、原曲のエモーショナルなソウルが陶酔的なダンス・ナラティヴへと変貌。ディスコ史とハウスの系譜を繋ぐ重要盤です。〈Salsoul〉による正規12インチ復刻。
Laila Sakiniも参加!〈Vanity Records〉にも名を連ねたジャパニーズ・テクノ先駆者・白石隆之らの名ユニット= Tristan Discoの音源集にもリミックスで参加。90年代後半から00年代前半に活動し、近年発表された未発表アルバムがカルト人気を集めていたスウェーデンのユニットCivilistjävel!による〈FELT〉からの 4 枚目のリリースとなる作品『Brödföda』がアナログで登場。氷河の様な凍てつくテクスチャーと広々としたサウンドスケープを携えた、アトモスフェリックな深海系ダブテクノ・サウンドを軸に、ELDON、Withdrawnらが参加した激渋なインダストリアル・ヒップホップ"Ⅷ"の様な曲までとにかく絶品です!名匠Noel Summervilleがマスタリング仕様。
広州を拠点とするプロデューサー/DJのCOLA RENが、2023年6月にリリースしたデビューLP『Hailu』のリミックス盤が中国の〈AMWAV〉から登場!YetsubyことMandaとSala (Uman)からなるソウル拠点のアンビエント・デュオSalamanda、〈TRULE〉主宰のUK地下テクノ鬼才Al Wootton、〈Wisdom Teeth〉共同創設者としても知られるK-LONE、2018年の大人気EP『Nothing Nil』の大ヒットも記憶に新しい廈門拠点のKnopha、そして、Sam Gokuといったレフトフィールド・シーンを代表する、才能溢れる8組の作家陣がリミックスを提供。バレアリックからトライバル・ハウス、ニューエイジまで、多彩なこのリミックス・トラックが収められた本作は、人体の様々なエネルギーセンターを象徴する「チャクラ」に似た比喩的な探求として機能しています。



ポスト・ヒップホップやスピリチュアル・ジャズ、ニューエイジのLAシーンを牽引するCarlos Niñoと、クラシック訓練を受けたマルチ奏者で、数多くの有名アーティストの編曲を手掛け、壮大なオーケストラ作品も制作しているMiguel Atwood-Fergusonによる、二人の深い友情と長年の音楽的対話であり、シカゴの冬の空気が織り込まれたような2020年リリースのアンビエント&スピリチュアル・ジャズ作品『Chicago Waves』が〈International Anthem〉創立11周年記念リイシュー・シリーズとして、新しい帯と16ページの豪華なブックレット、〈International Anthem〉の共同創設者Scott McNieceによる詳細な解説も収録して再発!シカゴのSouth Shore Cultural Centreでのライブで、冬の静けさを感じさせる音と、アフリカ、インド、東アジアのモードを絶妙にミックスした新時代のスピリチュアル・ジャズが高い次元で融合して好内容!

2017年9月にリリースされたIrreversible Entanglementsのセルフ・タイトル・デビューアルバムが〈International Anthem〉創立11周年記念リイシュー・シリーズとして、新しい帯と未公開写真、そしてベーシストLuke Stewartによる新しい解説を収録して、めでたくも再発。本作は詩人のCamae Ayewa(Moor Mother)、ベーシストLuke Stewart、サックスのKeir Neuringer、トランペットのAquiles Navarro、ドラムのTcheser Holmesという5人が初めて一緒に演奏した音源で、即興のフリージャズに詩の朗読が重なる強烈な作品で、彼らが初めて出会った「Musicians Against Police Brutality」というイベントがきっかけとなって生まれた。このバンドは、フリージャズの原点である「ブラック解放のための音楽」という精神を受け継ぎつつ、伝統を敬いながらも新しい未来を見据えた挑戦的なサウンドを作り出している。1960年代の東海岸のフリージャズの流れを汲み、Amiri BarakaやThe New York Art Quartetの影響も感じられる音楽性は、発売から10年経ち、ジャズ界やコミュニティに大きな影響を与え続けている。

アフロ・レアグルーヴ入門に最適!数々の名コンピの編纂でも知られる名門発掘レーベル〈Strut〉が、2001年に初めて発表した画期的編集盤であり、ナイジェリアの豊穣な音楽シーンを紐解いた歴史的なショーケース『Nigeria 70』の決定版ヴァイナルが二十五周年記念版で登場!アフロビートの帝王Fela Kutiや、同国のポピュラー音楽"ジュジュ"伝説King Sunny Ade、アフロ・ファンク/サイケの金字塔として君臨するThe Funkeesに至るまで、70年代のナイジェリアのラゴス・シーンのアフロ・ファンクやアフロ・ジャズのタイムレスの魅力を後世へと伝え続けるマスターピース!

カタルーニャの女性ヴォーカルデュオ、Tarta Relenaによる2作目『És pregunta』が〈Latency〉よりリリース!本作では、メンバーのHelena Ros RedonとMarta Torrella i Martínezは地中海の豊かな声楽伝統をベースに、古代ギリシャ語、ラテン語、カタルーニャ語、ラディーノ語など、地中海世界に息づくさまざまな言語を用いて、過去と現在、聖と俗の境界をたゆたうような音楽を紡いでいる。フラメンコや宗教歌、電子音楽の要素を交えながら、運命や知、未来への葛藤といったテーマを深く掘り下げている。ジョージアの嘆き歌や中世の修道女ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの霊的作品からも影響を受けたサウンドは、土着的でありながらも時代を超越した響きを持ち、まるで時間そのものが溶けていくような感覚を呼び起こす。素焼きの壺を打楽器として用いた古代的なリズムや微細なエレクトロニクスと共に、声だけで時間と空間を繋ぐような演奏は、現代フォークロアの革新と呼ぶにふさわしい一枚。
アゼルバイジャンやマルティニークなどの神秘的な音楽からスイスの地下音楽、フランスの電化ライまで、各地の辺境音楽を掘り起こすだけでなく、Altin GunやDerya Yıldırım & Grup Şimşekなど現代の突出した才能も紹介してきたスイスの名門〈Bongo Joe〉から新物件!Rustem Quliyevの先駆的な作品を紹介した最初のコンピレーション作品『Azerbaijani Gitara』の成功に続き、アゼルバイジャンの知られざるギタリスト、Rəhman Məmmədliを紹介した編集盤『Azerbaijani Gitara volume 2』がアナログ・リリース。音楽的実験と革新の豊かな伝統に根ざしたアゼルバイジャン・ギターラ文化。アゼルバイジャンのミュージシャンや作曲家たちが、土着の伝統と世界的な影響を融合させる手段として採用した特異なエレキギター・サウンドを堪能できる絶品サイケ盤!

マリの伝説的ギタリスト、アリ・ファルカ・トゥーレによる記念すべきファースト・アルバムが、〈Sonafric〉により約半世紀を経て公式リイシューされたもの。これまで再発されたことのなかった初期音源群のうちの1枚で、当時の空気をそのまま閉じ込めたようなオリジナル・ジャケットとラベルを忠実に再現。リマスタリングも施され、1976年当時の録音が鮮やかに蘇る。このアルバムは、アリがまだ広く知られる以前、地元マリの民族音楽の中にブルースの精神を見出し、その融合を試み始めた初期のドキュメントとして極めて重要な一枚で、アフリカ的なペンタトニックの旋律と、アメリカ南部のディープ・ブルースのリズム感が、自然なかたちで同居している。乾いた土の匂いを感じさせるギターと、低く抑えた声が反復の中でじわじわと熱を帯びていく演奏は、まるで時間の流れが変質するかのよう。打楽器もミニマルに抑えられ、ギターとヴォーカルのみで繰り広げられる曲も多く、その静謐さと力強さは特筆すべきもの。まさに歴史的な一枚。
マリの伝説的ギタリスト、アリ・ファルカ・トゥーレによる4thアルバムが、〈Sonafric〉により公式リイシューされたもの。長いあいだ再発されてこなかった初期音源群のうちの1枚で、当時の空気をそのまま閉じ込めたようなオリジナル・ジャケットとラベルを忠実に再現。リマスタリングも丁寧に施され、当時の録音が鮮やかに蘇る。1977年、地元マリでの録音を収めたこの作品は、アリの音楽の核となる砂漠のブルースが、最も純粋な形で記録された決定的名盤のひとつ。ギター1本と声のみという極めてシンプルな編成ながら、音の密度と存在感は圧倒的。反復されるフレーズと即興的な装飾音、そして彼独特のうねるようなリズム感によって土着のグルーヴが静かに、力強く立ち上がる。なかでも異色なのは、「Yer Mali Wolo」と「Remobe」で聴けるヴァイオリンの導入で、ギターと絡み合いながら、哀愁を帯びた音色が独特の浮遊感を生んでいる。
マリの伝説的ギタリスト、アリ・ファルカ・トゥーレによる1976年作『Ali Toure Farka』が〈Sonafric〉よりついに正規リイシュー。これまで再発されたことのなかった初期音源群のうちの1枚で、当時の空気をそのまま閉じ込めたようなオリジナル・ジャケットとラベルを忠実に再現。音源は新たに丁寧なリマスタリングが施され、オリジナル盤にあった音質上の問題も解消。アリの響き豊かなギターと祈るような歌声をこれまでになく鮮明に捉えている。このアルバムでは、アリが敬愛していたジョン・リー・フッカーのようなデルタ・ブルースの感触と、マリの伝統音楽の流儀が自然に溶け合っており、リズムや旋律は西アフリカ的ながらも、メロウで粘りのあるギター・フレーズにはブルース的なうねりが宿っている。単なるアフリカのブルースには収まりきらない、アリ独自のミニマルな反復と深い精神性に貫かれた音楽。
マリの伝説的ギタリスト、アリ・ファルカ・トゥーレによる2ndアルバム『Special Biennale Du Mali: Le Jeune Chansonnier Du Mali』が〈Sonafric〉により公式リイシューされたもの。長いあいだ再発されてこなかった初期音源群のうちの1枚で、当時の空気をそのまま閉じ込めたようなオリジナル・ジャケットとラベルを忠実に再現。リマスタリングも丁寧に施され、当時の録音が鮮やかに蘇る。本作は、1970年代半ばにマリ国内で開催されていた文化イベント「ビエンナーレ・デュ・マリ」の記録の一環として制作されたもので、アリの音楽的ルーツである伝統音楽の要素が色濃く現れており、彼の代名詞ともなる砂漠のブルース以前のスタイルを垣間見ることができる。声の表現力とアフリカ的リズム感、語りのような節回しが前面に出ており、編成もバラフォンや土着の打楽器、時折交わるフルートの音色など、地元の音楽文化に根ざしたものとなっている。
アメリカ合衆国ルイジアナ州ニューオーリンズを代表するソウル、R&Bシンガーで、"Soul Queen of New Orleans"の愛称でも知られているIrma Thomasの1966年作のセカンドアルバム『Take A Look』がMississippi recordsがディストリビューションする、このコアな黒人音楽遺産レーベル〈Cairo Records〉よりリイシュー!キャッチーなメロディとトーマスの屈託のない歌い回しが見事にマッチした「Teasing, But Your Pleasing」や陽気で間違いなくモータウンにインスパイアされた 「What Are You Trying to Do 」など、プロデューサーのAllen Toussaintの協力によって制作された本作は、彼女の作品群の中でも特に多くのR&Bヒット曲が収録されており、ソウルを感じれる重要な作品。

言わずと知れたスロウコアの大名盤!これは是非聞いておくがいい。自国のソウル、ゴスペル、ファンクにとどまらず、ニューエイジ・ミュージック始祖ヤソスや日本からは原マスミまで、世界各地のオブスキュアなサウンドを掘り起こしてきた米国の大名門〈Numero〉からは、1998年に〈Up Records〉からリリースされたDusterのデビュー・スタジオ・アルバム『Stratosphere』が22年度ヴァイナル・リイシュー。スロウコアの第一波の頂点にたつ一枚であり、子宮の中で聞くべき!暗い空間と閉じた瞼のための音楽にして、パンクの鋸歯状のエッジを持つアンビエント・ミュージック。

フィンランドはヘルシンキを拠点とする、北のクルアンビンとも呼ばれるコンテンポラリー・ソウル・ミュージックバンドRosettesの新アルバムが同郷の名門Timmion Recordsからリリース!このアルバムに見られるサイケデリック・ソウル、ジャジーなファンク、内省的なグルーヴなどの要素は、Rosettesがジャンルを融合させた傑作を作り上げる能力を証明している。ソウルフルなオープニング曲「The Call」、アイザック・ヘイズにインスパイアされたタイトル曲「Lifestyles」、内省的なグルーヴァー「Spiral」など、傑出した楽曲を収録!

フィンランドの現行スウィート・ソウル・ファンにはおなじみ、良質な音楽を発信しつづける”TIMMION”からそのハウスバンドCOLD DIAMOND & MINKと、同じくフィンランド出身の鬼才サックス/フルート奏者JIMI TENORが手を組んだアルバム『July Blue Skies』がリリース!伸びやかなアナログ・シンセのイントロで始まり、やがて甘くロマンティックな呼び声へと発展し、無限の夏空を思わせる音のキャンバスを描くアルバムの冒頭を飾るタイトル曲や、70年代のサウンドトラック風の緊張感と幽玄なソウルの要素を持ち、ヒプノティックなグルーヴの『Summer Of Synesthesia』などメロウなグルーヴからサウンドトラック・ファンクまで、ソウルを鷲掴みにする6曲が収録!

これは凄い!〈Another Timbre〉や〈Elsewhere〉系のモダン・クラシカル・ファンにも推薦!〈Pitchfork〉では8.0点の好スコアを獲得、今までもChristian MarclayやSteve Beresford、Phil Mintonを始め、数々の大物とコラボレーションしてきた韓国人チェロ奏者/即興演奏家のOkkyung Leeの今年度ベスト級の新作が〈Shelter Press〉から登場!ちょっと意外なレーベルから出ましたね。まさに極上のバラード。Okkyung Lee(Cello)、Eivind Opsvik(Bass)、Maeve Gilchrist(Harp)、Jacob Sacks(Piano)という編成で贈る夢見ごこちの室内楽アンサンブル。雪崩れ込む感傷的なメロディと穏やかでメランコリックなタッチ、チェンバーからスピリチュアル・ジャズ、民俗音楽を始めとした無数の側面を包みながら、芦川聡や吉村弘といった日本の環境音楽/アンビエントにも通じる引きの美や「間」の美学をも感じさせる一枚。Rashad Beckerによって〈Dubplates & Mastering〉にてマスタリング&カッティング。これは是非ヴァイナルで浴びましょう。
