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ウガンダの首都カンパラを拠点とする、世界各地のオルタナティブなエレクトロニック・ミュージックやエクスペリメンタル系を自由に追求するレーベル〈Heat Crimes〉による、ボーカルとシンセを担当する台湾系アメリカ人のオードリー・チェン、オーストリア出身のドラマー、ルーカス・ケーニッヒ、そしてフランス人ギタリスト、ジュリアン・デプレからなるMOPCUTの3作目『RYOK』。本作は3人それぞれが、声、リズム、動きという「身体性」を剥き出しにしてぶつかり合う、ノイズ、ジャズ、即興演奏、ロック、ミニマリズム、サウンドアート、パンクといったジャンルの境界を完全に溶かしてしまうような、バンド史上もっとも自由で大胆なアルバムになっている。冒頭からフリーキーな音の応酬が繰り広げられ、ゲスト参加のdälekのラップやMoor Motherのポエトリーとも強烈に融合。ミニマルな緊張感から爆発的なノイズ、瞑想的なドローン、インダストリアルなハードスタイル風リミックスまで、即興と構築、混沌と秩序、身体性と幻覚的な感覚を自在に行き来する、圧倒的に生々しい音の旅!
DeepchordことRod Modell & Stephen Hitchellからなる大人気ダブ・テクノ/アンビエント・ユニットcv313。2014年にリリースした名作『Beyond Starlit Sky』の新規リマスタリング仕様の10周年記念再発盤が〈Echospace〉からアナログ・リリース。ベルリンのMvOやErnestus、デトロイトのInfinitiへの愛に溢れた卓越的ダブ・ハウス作品!

80年代からのキャリアを持ち、DJ Peacockの名でもDJとして活躍し、長年ベルリンのナイトライフの安息の地であった伝説の〈O Tannenbaum〉バー&クラブと、最近オープンした2つ目の〈O Tannenbaum〉である 〈Schankwirtschafft O Tannenbaum〉の周辺で異彩を放つプロデューサーのPieter Kockの新作がSacha Mambo主宰のフランス・リヨン拠点のカルト・レーベル〈Macadam Mambo〉からリリース!ダウンテンポで煙が立ち込めるような密林的なトライバルパーカッションに変幻自在のブレイクビーツ、Pieter Kockは独自の世界を持っており、間違いなく現在最も興味深いエレクトロニック・ミュージシャンの一人!
ハウス・ミュージック界のマイルス・デイヴィス。シカゴ~ディープなハウス界隈の名仕事の数々で知られる大重鎮ことLarry Heard (1960-)によるMr. Fingers名義で22年振りに発表した2016年作。シカゴ・ディープ・ハウスのクラシックとしてあまりにも先駆的なダンス・サウンドのいつの時代でも普遍的な美しさを放っています。
カナダからうまれる涼しげなハウスの英気を一身に引き受けたバンクーバーの名門にして、ダンス方面からニューエイジ・リバイバルを牽引してきた〈Mood Hut〉から最新物件!ケベック・モントリオール発のバレアリック・ビート〜ラテン・エレクトロニック・ミュージックの新鋭デュオOro Azulによる2024年デビューEP『Water Seeds』がアナログ・リリース。バンクーバー拠点のベテランDJ/プロデューサーMichael Redと、モントリオール拠点のメキシコ系サウンドデザイナーUltima Esunaからなる新鋭ユニット。揺蕩うDJ Python譲りのデンボウ・サウンドと微睡を誘うゆったりとしたサブ・ベースによる、ヒプノティックな水性のサウンドスケープが珠玉な浅瀬系アンビエント・ハウスの逸品。〈Wouter Brandenburg〉での高品質マスタリング仕様。
90年代後半から00年代前半に活動し、近年発表された未発表アルバムがカルト人気を集めていたスウェーデンのCivilistjävel!ことThomas Bodénによる〈FELT〉からの5枚目のリリースとなる作品『Följd』がアナログで登場。氷河の様な凍てつくテクスチャーと広々としたサウンドスケープを携えた、アトモスフェリックな深海系ダブテクノ・サウンドはそのままに、前作『Brödföda』に見られる傾向を自然に発展させており、作者を取り巻く北極の空気の中で穏やかなノイズを導いていく。嘆き、挽歌のような冒頭から、ヴォーカルとギターで参加した夜明けを迎えるラストまで1つのストーリーの中に入り込む様な、物語性ある傑作!

Samuel Purcell主宰の先鋭的テクノ・レーベル〈Blank Mind〉から最新要注目タイトルが遂に到着!昨今のブレイクコア・リバイバルにもタイムリーな一枚。英国のダンスミュージックが隆盛を極めた時代である1991年から1994年にかけて残されたオールドスクールなブレイクビーツ・ハードコア・クラシックの数々を満載した画期的コンピレーション・アルバム『Lost Paradise: Blissed Out Breakbeat Hardcore 1991-94』がアナログ・リリース!〈Warp Records〉の『Artificial Intelligence』、バックルームのチルアウトサウンド、イタリアのピアノハウス、そして、初期のジャングルブームの影響が融合したスイートスポット的作品群!しばしば穏やかで穏やかなサウンドスケープと、熱狂的なブレイクとベースの二重性。デジタル・サンプラーを通じて表現されるアセンションと現実逃避。DJ MayhemやHedgehog Affair、The Invisible Manといった面々が作り上げた夢想的なレイヴ〜シェフィールドのブリープ・アンビエンス、ソフトでニューエイジに近いシンセパッドまで、古いUKハードコアへの興味をそそる素晴らしい内容の編集盤に仕上がっています。

〈VDE-Gallo〉から1993年にCDでリリースされ長らく廃盤となっていた、あらゆる伝統音楽の記録の中でも最高のものの一つ、中央アフリカ、グバヤ族によるサンザ(親指ピアノ)のアルバムが初のLP再発。オリジナルCDは、民族音楽学者ヴィンセント・ドゥーによって1977年に録音され、スイスのジュネーヴ民族学博物館(Musée d'ethnographie de Genève, MEG)の「国際民俗音楽アーカイブ(AIMP)」シリーズの第27巻(AIMP XXVII)としてリリースされた『Centrafrique: Musique pour sanza en pays gbaya(中央アフリカ:ゲバヤ人のサンザ音楽)』で、今回はその中から8曲が抜粋して収録されている(視聴ファイルはCD版のもの)。この度、ジュネーブ民族学博物館(MEG)で開催される展覧会「Afrosonica - Soundscapes」に合わせてめでたく再発となった。内省的な「思索の歌」とも言うべきレパートリーが収録されており、サンザとシェーカーと呟くような歌のみで演奏される親密な音楽は、その構成のシンプルさからは到底信じられない奥深い音世界。虫の声や森の響きがひきたてる静寂の中で、リズムにおいても、音色においても異なるものがお互いを支えあって調和しており、さまざまな要素が渾然一体となり、一粒一粒の音がまるで生まれるのを待っていたかのように姿を現わしてくるさまはとてもリアルでダイレクトな感触。なにもないアフリカの田舎の村で、自然とともに生きていた人たちの音楽だと思わずにはおれません。普段は民族音楽を聴かない方にも手にとってもらいたい名盤。レコードの音質でぜひ!豊富なライナーノーツと写真を収めた6ページのインサートが付属。
180g重量盤。盟友たちの再会。それは伝説のコンボ、フリーダム・ユニティの再集結となった。グルーヴの魔術師たちが躍動する姿を捉えた歴史的名盤。
モダン・ジャズからフリー・ジャズまでこなし「良い演奏をしたいならトロンボーンはあいつを押さえろ」とまで言われた鈴木弘。日本のジャズ界で八面六臂の活躍をするが、1971年にアメリカに移住する。約4年振りとなる一時帰国の折りに録音した本作では、渡米直前に在籍したグループ、フリーダム・ユニティのメンバーが再集結した。これぞまさに伝説の第2章。鈴木弘、石川晶、村岡建、鈴木宏昌、稲葉国光とグルーヴの魔術師たちが奔放に躍動する様は圧巻。シャープな「Shrimp Dance」、ダイナミックな「Kuro To Shiro」、ソウルフルな「Walk Tall」、ディープな「Cat」、メロウな「Romance」。全曲が鮮やかなグルーヴで彩られたモンスター・アルバムである。
text by 尾川雄介(UNIVERSOUNDS/DEEP JAZZ REALITY)
1987年10月、批評家から絶賛を浴びたLP『Sister』の発売から4か月後、シカゴの〈Cabaret Metro〉でその最新作を熱烈なライブで披露したSonic Youth。このコンサートの様子を収めた音源は、Big BlackのSteve Albini(当時は会場から出入り禁止だったとの事)によって友人の音楽ライターByron Coleyへ紹介された事で彼のレーベルである〈Goofin'〉から半公式の海賊盤として発表される事に。未だに熱烈な支持を受ける傑作ライブ・アルバム『Hold That Tiger』が、〈Superior Viaduct〉より待望のアナログ・リイシュー!Sonic Youthの最初の数枚のリリースにとって、ラモーンズの最初の3枚のLPにとっての『It's Alive』に匹敵する存在であると言っても過言ではない名作。開花しつつあった、バンドの絶頂期を捉えた、野性的かつ解放的であり、ワイルドでカタルシスに満ちた、熱狂的なスナップショットといえる一枚です。
ラモンテ・ヤングやテリー・ライリー、セシル・テイラーからアルバート・アイラー迄、ミニマルミュージック~サイケデリック~フリージャズ等の名盤をリリースしていた、フランス名門Shandarから1970年にリリースされていたライヒの霊的傑作ミニマル作品。
同じくミニマリストであるJon Gibsonがマラカスをミニマルに鳴らす上空に、東洋思想を反映した正に「波」と言える四台のオルガンによる瞑想世界。教会音楽的な流れで聴いても耐えうる事の出来る、素晴らしい内容です。現代音楽~ミニマルミュージックだけでなく、精神性を伴ったライヒにしては珍しい非常に霊的な座右の一枚。

誰もが魅了されたあの耽美な音が現代に蘇る...
圧倒的な美の音像で、新たな時代の幕開けを告げるアイルランドの新星・マリア・サマーヴィルが、2ndアルバム『Luster』を携え〈4AD〉からデビュー!!
2019年に自主リリースした衝撃のデビュー作『All My People』で、目の肥えた音楽メディアやリスナーから称賛を得たマリア・サマーヴィル。
待望の2ndアルバム『Luster』では、誰もが魅了された、耽美でどこか退廃的な〈4AD〉伝統のノスタルジック・サウンドを彷彿とさせながらも、彼女が放つ催眠的で繊細な音像によって、確実にアップデートされていることを証明している。
サマーヴィルの故郷・アイルランドの雄大な自然と澄んだ空気の中、ゆっくりと深呼吸したかのように心が洗われる、息を呑むほど美しい作品。
制作では、スザンヌ・クラフトとしても知られるディエゴ・ヘレラや、同国出身のイアン・リンチ (Lankum) など多彩なアーティストが参加。〈4AD〉と契約した2021年から、NTSラジオで人気番組「Early Bird Show」を担当し、同レーベル所属のドライ・クリーニングのツアーへも参加している。
レーベル設立40周年を記念した豪華メモリアル・アルバム『Bills & Aches & Blues』では、ナンシー・シナトラの「Kinky Love」とエアー・マイアミの「Sea Bird」をカヴァーした。
今後、さらなる活躍が期待される新進気鋭のマリア・サマーヴィル、至福の必聴盤!!
破壊と創造的対話。孤独と絶望を経た魂の歌声。1967年から69年にかけて、アヴァンギャルド・ジャズの革新者Albert Aylerは名門〈Impulse! Records〉に一連のアルバムを録音。1967年にリリースされたこのアルバム『In Greenwich Village』は、アイラーにとって同レーベルからの最初のLPとなった作品であり、間違いなくこのレーベルでのベストと言える内容に仕上げられています。

(クリア・ヴァイナル仕様/日本語帯付き/ 解説書・歌詞対訳付き) 2021年を代表する作品として大いなる成功を収めた前作に対し、今作『NO THANK YOU』は、28歳となったリトル・シムズことシンビアツ・アジカウォが、そのような成功を意にも介さず、己の信念を貫く姿勢を示すものとなっている。艶やかかつストレートで力強い楽曲群は、成功によってもたらされる名声や期待、求められる順応性やあらゆる制限に中指を立てた真にパンクな作品である。再びインフローとタッグを組んだ今作は、リトル・シムズにとって最も自由かつ大胆で、自発的な作品である。
また40分におよぶ最新ツアーのドキュメンタリー『On Stage Off Stage』も公開!ライブパフォーマンスはもちろん、休日にテニスを楽しむリトル・シムズの姿や、リトル・シムズの活動を支えるスタッフたちのインタビュー、予告なしでリリースされた『NO THANK YOU』の解禁の瞬間などオフショットも満載の見応えある映像作品になっている。

PJ Harvey や Stereolabを輩出した〈Too Pure〉から、1993年にリリースされたSeefeelの1stアルバム『Quique』が〈Beggars Arkive〉から2025リマスター音源でリイシューされる。
シューゲイズ、アンビエント、エレクトロニカの要素を融合させ、革新的なサウンドで独自のスタイルを確立させた伝説的バンド・Seefeel。
1stアルバムとなる本作では、複雑なテクスチャーを背景に、脈動するリズムと幻想的なメロディが絡み合い、没入感のあるリスニング体験を生み出している。
バンドの先駆的なアプローチは「Climactic Phase #3」や「Industrious」などの楽曲で際立ち、中核メンバーとなるマーク・クリフォードの緻密なプロダクションと、サラ・ピーコックの繊細なボーカルが醸し出すドリーミーな雰囲気は、オーガニックとデジタルが融合した音世界を創り出した。
Beggars Arkiveによる今回の再発盤は、アビイ・ロード・スタジオのジェフ・ペッシュによってリマスタリング。

オルタナティヴでアヴァンギャルドなヤバさを秘めた、レアグルーヴの異端の象徴盤!現在でも世界で広く影響を与え続けているウェルドンの最高傑作!
ジャズを基盤にしながらも1stよりもソウル/ファンク色が混じり合い、より実験的かつ政治的な側面や思想を反映させた渾身の1973年リリースの作品。30年以上、世界中のディガーから愛され、モスト・ウォンテッド・アイテムとしてレアグルーヴの頂点に君臨する、現在ではオリジナルは1000ドル以下ではほぼ入手不可能なアイテム。そして白熱した演奏による珠玉の楽曲が並ぶ70’sジャズの名作でもあります。冒頭を飾るのは雄弁でスピリチュアルなスポークン・ワード曲「Time Capsule」で、出だしから異端ぶりを発揮。「Feelin’ Mellow」はFATBACK BANDのジョニー・キングと共作・共演したハート・ウォームなソウル・ナンバーで、作詞を担当したウェルドンの愛に満ちた気持ちを反映させた名曲。また本アルバムの中でもトップの人気を誇るレアグルーヴ・クラシックの極み「Deja Vu」はまるで宇宙を想起させるような音色のエレピやトリッキーなソロ回しの演奏が印象的なラテンマナーなヴォーカル・ジャズ。朴訥とした歌唱とウェルドンの哲学的な歌詞がスペーシーなオケに見事にシンクロしており、強烈なアシッド感とポピュラリティが混同する素晴らしい仕上がり! そのほか「Watergate—Don’t Bug Me!」や「Bananas」など名曲多数!その後のストラタ・イースト盤やRCAレーベルの3部作へとつながっていく、名門への架け橋でもある本作。ポップと実験性、切れば血の出るような躍動感溢れる生々しい演奏、そしてウェルドンの音楽への情熱が詰まった名盤中の名盤。それはまるでスペクタクルな物語のような1枚です!
★初回完全限定生産
★帯付き
★最新デジタルリマスタリング
RCA、Strata-Eastを経て改めて自身のレーベルであるNodlewからのリリースとなった7thアルバム! 80年代を中心に行われたセッションを中心にSteve Grossman参加の最初期録音など貴重な音源も収録した1989年発表のクロスオーヴァー・ジャズ名盤!
自身のレーベルであるNodlewからのリリースを皮切りに、RCA、Strata-Eastでのキャリアを積みながら改めてNodlewから1989年に発表した本作は、時にはアグレッシヴに弾きまくり時には流麗なタッチを披露するWeldon Irvineのピアニストとしての矜持を感じさせられるアコースティックなジャズアルバム!RCA時代の名盤『Sinbad』に収録されDon Blackmanのヴォーカル曲としても知られた名曲を新たに女性ヴォーカルをフィーチャーしてメロウなソウルナンバーへとアップデートした「Music Is The Key」(M1)やSonny Fortuneとの共演でも名高いTom Browneをトランペットに迎えたクロスオーヴァー・ジャズ「Have You Met Miss Jones?」(M6)といった80年代のセッションを中心に収録されていますが、マイルス・バンドでも活躍したSteve Grossman(T.Sax)、Lenny White(Drums)らが参加した最初期1968年録音「Mr.P.C.」(M5)といった非常に貴重な音源も収録! 2023年最新リマスタリング!
