MUSIC
4977 products
さまざまな呼吸法と増幅法の研究に焦点を当て、非言語的な言語のようなものを作り出し、「非人間的」な存在の音を表現することに焦点を当ててきたイタリア・トリノの実験的作家Lorenzo Abattoirによる2024年最新アルバム『MESS (akt IV)』が〈Alga Marghen〉傘下の〈Planam〉からアナログ・リリース。彼の作品の重要な要素は、精神的な実践とオーディオ処理の珍しい方法との関係にあり、主に行為の増幅媒体としてのマイクの使用に焦点を当てています。Giuseppe Ielasiによるマスタリング仕様。限定300部。
リマスター仕様。これがRadigue史に残された最後のフィードバック音源との事です!! 70年制作の未発表作品、大きな転換点とされる作品Opus 17がLPで初お目見え。
1970年にヴェルデロンヌで開催されたインスタレーションの為の作品で、この同じ年に自作シンセの第1号を完成させ、濃厚ドローンへの道へと歩んで行きます…ただごーっと鳴っているというよりも、霊的な存在感が研ぎすまされ、音それぞれが浮かび上がって独立行動するような迫力があり、後のシンセ期と生楽器演奏に繋がる芯がありつつ、フィードバックでこその荒い太さが素晴らしい仕上がりです。彼女の技術が惜しみなく注ぎ込まれた全5編を収録。美しいインナスリーブとゲイトフォールド仕様のスリーブ、見開きシルバージャケット仕様。
広大な空間と喪のサイケデリアが音響的に迫る、ただ一つの世界に浸れる空間。アンビエント・アメリカーナ鬼才Scott Tumaとも度々仕事を共にしているシカゴのポスト・ロック/サイケデリック・バンドであり、〈Digitalis〉や〈Time-Lag〉〈Immune〉〈Type〉といった各地の名門からの作品でも知られるZelienopleの4年振りとなる最新アルバム『Everything Is Simple』が、Félicia Atkinsonら主宰の仏名門〈Shelter Press〉から堂々リリース。Six Organs of AdmittanceやJack Rose辺りのファンを唸らせる、圧巻のCosmic Folk/Slowcore物件。Slowdiveのドラマーとしてもお馴染みのアンビエント作家、Simon Scottによるマスタリング&〈Schnittstelle〉でのカッティングと盤質も万全!
古くはAirport War名義でも活動、ベルリンの電子音楽の牙城〈PAN〉作品でも知られるインディヘナ出身NY拠点のサウンド・アーティスト、James Hoffによる〈Shelter Press〉からの最新アルバム『Shadows Lifted From Invisible Hands』が到着。ホーフがアンビエント・メディアと呼ぶ4つの曲で構成された自伝的レコードであり、各トラックは自身の無意識の聴覚風景、つまり、”イヤーワーム”(特定の楽曲やメロディが頭の中で繰り返し再生される事で、頭の中にこびり付いて離れにくい状態になる現象)と耳鳴りの周波数から抽出されたソースで構成されたグリッチ・アンビエント/エレクトロアコースティック作品。音でも白昼夢でもない”イヤーワーム”(またはスタック・ソング) は、即時性、偏在性、持続性という商業形式としての音楽を象徴しています。B2”Half-After Life”にMarisol Limon Martinezがピアノで参加。名匠Josh Bonatiによるマスタリング仕様。
日夜音楽を通してアラビック/ダブに襲撃を繰り返し続け、あまりにも膨大な音源の数々を残してきただけでなく、未だにその未発表音源までもが掘り起こされる今は亡き英国の名手ことMuslimgauze。1993年に録音され、Abu Zahediによってリミックスされた音源をトリプル・パックのボリュームで収録した作品『Betrayal』がアナログ・リリース。「アラブ諸国の団結した対応」へと捧げられた、Bryn Jonesの遺志を込めた漆黒のポスト・インダストリアル作品!版元は、「自由と独立のために戦うすべての人々に捧げる」ウクライナの新しいレーベルであり、MuslimgauzeやMerzbow、Noémi Büchiの作品も発表している 〈I Shall Sing Until My Land Is Free〉。限定300部。
フィンランド電子音楽界の生ける伝説であり、Mika Vainioらと共にPan Sonicでも活躍した実験的作家、Ilpo Väisänenによる2022年の12インチ作品をストック。今この時間も繰り広げられ続けている、無視できない殺戮と破壊に対する、鎮静と鎮魂が込められた、力強く瞑想的な、漆黒のポスト・インダストリアル作品。版元は、「自由と独立のために戦うすべての人々に捧げる」ウクライナの新しいレーベルであり、MuslimgauzeやMerzbow、Noémi Büchiの作品も発表している 〈I Shall Sing Until My Land Is Free〉。Noel Summervilleによるマスタリング&カッティング仕様と盤質も万全。
「この侵略には依然として反対だ。夏は最高だが、一部の人にとってはそうではないのだ。ロシアはウクライナで残忍な戦争を続け、民間人を爆撃し、民間人を殺害し、都市や村を意図的に破壊している。
戦争は続いており、ロシアの戦略はそれを長引かせ、西側諸国がいつかすべてを忘れるようにすることである。プーチンは、エネルギーと食料を武器として使い、我々の団結を破壊しようとしている。
現在、ヨーロッパで大量虐殺が起きていることを指摘したい。ちくしょう、今ここにあると。忘れるな!」
- Ilpo Väisänen
lightmellobu(ライトメロウ部)『オブスキュア・シティポップ・ディスクガイド J-POP、ドラマサントラ、アニメ・声優… 『CDでしか聴けない”CITY POPの世界!』の掲載盤としてマニアの間でも愛される一枚!
シティ・ポップ~バレアリック方面から熱い眼差しを浴びる、国産メロウ・フュージョンの珠玉の名盤が待望のアナログ化。
テン年代中盤以降にムーブメントを巻き起こしてきた世界的なシティ・ポップ・リバイバルが、近年"CD Age"へと進展/先鋭化していく中で掘り起こされ、密かに再評価の高まりつつあった幻の傑作がSad Discoより初アナログ化!
80年代には『おかあさんといっしょ』(NHK)にもエレクトーンのおねえさんとしてレギュラー出演。現在は、フリーランスのピアニスト/鍵盤ハーモニカ奏者/モデルとして多角的に活動し、昨今はケツメイシや幾田りら作品のMVにも出演(!!)。「魅惑(Jazz)と疑惑(Magic)の下町娯楽バンド!」をキャッチフレーズに活動するジャズ・オーケストラ「オブサンズ・ジャズ・オーケストラ」のピアニストとして、日野皓正や伊東たけし(T-SQUARE)、斎藤ネコといった大御所ミュージシャンとも共演し、香港フラワーズの佐藤雅一とのコケティッシュ・ポップ/ウィスパー・ユニットapron pepeでの活動も知られる野田ユカ。
エレクトーン・フェスティバル'81全日本大会で入賞を果たし、ヤマハ音楽振興会のエレクトーン奏者として活動していた1989年に日本コロムビアよりCDオンリーで発表したファースト・ソロ・アルバム『カリブの夢(ライト・フュージョン・ファンタジー)』。コロムビア第2スタジオに結集した、土岐英史、友井久美子、渡辺直樹(スペクトラム、AB's)、木村 "キムチ" 誠(オルケスタ・デルソル)、鳴島英二(You & The ExplosionBand)、市原康(ミッキー吉野グループ、You & The Explosion Band)ら実に豪華なゲストと共に、塚山エリコによるプロデュースのもとで89年に録音。
潮騒と海の香りに惹かれるバレアリック/ライト・フュージョン「カリブの夢」、キャッチーなエレクトーンの調べが可愛らしく印象的な、自身も編曲を手掛けた最人気ナンバー「Manhattan Blue」、中華&テクノ・ポップ風味な「Click My Heart」など珠玉の名曲の数々を収録。ラテン音楽の晴れやかな陽気に、都会的で洗練されたメロウネス&ポップネス、そして、ほんのりとファンク~ブラック・コンテンポラリーのテイストをブレンドしつつ、「エレクトーン」という電子楽器の持つ多彩な魅力を余す所なく披露した、独特の浮遊感と愛おしさにあふれる一枚。赤峰十夢によるジャケット・イラストも秀逸!
SolangeやKendrick Lamar、CKtrl、Mica Leviらとのコラボレーションを始めとして、ここ数年に渡り、傑出した作品群を送り出してきた、現代ジャズの新世代を代表するミュージシャンであり、イギリス・ロンドンとシエラレオネ・フリータウンを拠点とするDuval Timothy。2018年に自身の〈Carrying Colour〉より発表し、現在レア化しているアルバム『2 Sim』が2024年度アナログ・リプレス。2枚のSIMカードを搭載した携帯電話を指し、混血、二重国籍、または複数の居住地を持つ人々を表すフレーズ「2 Sim」。フリータウンを散歩中に見知らぬ人との会話中に「2 Sim」と呼ばれた後(この瞬間の録音がレコードに収録されています)、現代の西アフリカにおける「2 Sim」という経験を探り始めた彼が、フリータウンでの家族、友人、仲間との2ヶ月に渡るフィールド・レコーディングとインタビューから作り上げた意欲的な一作。これらの場所固有の録音は、シエラレオネと英国で録音されたソロピアノ録音とプロダクションとがコラージュされたものとなっています。
2023年リプレス!全ミニマル~アンビエント、アヴァン・ニューウェイヴ・ファンに超強力大推薦の一枚!本作はなんと久石譲プロデュース!国産アンビエント~ニューエイジ/ミニマル・ニュージックの最後の秘宝的アルバム「鏡の向こう側 Through The Looking Glass」の再発でも絶大な人気を誇る、作曲家・打楽器奏者である高田みどり(1951-)の参加した伝説のバンド、Mkwaju Ensembleが1981年に発表したアルバム「Mkwaju」が、今や世界各地のオブスキュア・ミュージックを発掘して大旋風を巻き起こしている気鋭レーベル、We Release Whatever The Fuck We Want Recordsより初の公式ヴァイナル・リイシュー!
待ってました!前回の「Ki-Motion」再発に続いて対となる一枚が堂々再発です!今や世界各地で絶大な人気を誇る高田みどり、定成庸司、荒瀬順子の三人による打楽器トリオ、ムクワジュ・アンサンブル。本作には松任谷由実や坂本龍一、大貫妙子などのアルバムにも参加している日本パーカッション界の草分け的存在Peckerことペッカー橋田がパーカッション、「YMOの第4のメンバー」こと松武秀樹もコンピューター・プログラミングで参加。デジタルな質感のシンセサイザーとマリンバやビブラフォンによる淡麗な生音が交差する瑞々しいサウンドは幾重にも舌鼓を打つほどに圧巻!精霊の音楽にも聴こえる木管の澄み切った響きに吸い込まれます!Chee Shimizu氏コンパイルのBetter Daysレーベル・コンピ「More Better Days」にも収録された、B1”Tira-Rin”なんかもうアンセム感たっぷりです!
夢、記憶、憧れ、サイケデリアの乱流を通って南の夜空から降りてくる、ベトナム・ホーチミンのSaigon Soul Revivalによる2枚目のフルアルバム『Mối Lương Duyên』が要注目レーベル〈Saigon Supersound〉より登場。西洋の影響を受けたロック、ボレロ、ソウル、ジャズ、そしてベトナムのバラードの豊かな伝統を原動力として生み出された、邦訳にして「運命」を意味するタイトルの本作は、1960年代のベトナムの失われた、生々しく、ヘヴィで破壊的なサイケデリック・サウンドを復活させた意欲作となっています!
英国の有名な作曲家/歌手/ボーカルアレンジャー、Barbara Mooreの天才的な頭脳が生み出した奇跡のレフトフィールド・ライブラリー・クラシック『Vocal Shades And Tones』が信頼の〈Be With Records〉からアナログ・リリース。伝説的なライブラリー・レーベル〈Music De Wolfe〉のために72年に録音されたラウンジ/イージーリスニングの聖杯であり、ジャズからラテン、ソフト・サイケ、フォーク・ファンク、ゴスペル・ソウルのエクセレントなグルーヴ・ベースなブレンドとして、半世紀もの時が経過した今この時にあっても大胆であり目も眩むような聴き物としての魅力を放ち続けています。
Bob Marley & The Wailersの女性3人組バッキング・グループ、I Threesへの参加も知られるジャマイカの女性シンガー、Marcia Griffithsによる74年ソロ・デビュー作が〈Be With〉から2LP復刻!Augustus PabloことLloyd Charmers、Lloyd Parksも参加、アル・グリーンやカーティス・メイフィールドを始めとしたソウルやR&B、レゲエの名曲をカヴァー!14曲の貴重トラックを追加収録したボーナスLPが付属するダブル・パック仕様。
〈Editions Mego〉と〈INA GRM〉がコンテンポラリーな電子音楽へとフォーカスした新シリーズ〈Portraits GRM〉を始動!BonoboやBat For Lashes、Mica Leviを始め、数々のビッグネームと共演している英国のチェリスト&作曲家、Lucy Railton、そして、〈Spectrum Spools〉や〈NNA〉からの作品やMatmosの諸作への参加でも知られるボルチモア出身のシンセシスト、Max Eilbacher の2名によるスプリットLPが登場!!
Lucy Railton側は〈INA-GRM〉から委託され、マルチチャンネル・テープと生演奏のチェロのための楽曲として制作した楽曲を収録。GRMの19年6月に行われたマルチフォニック・コンサート・シリーズにおいて、フランソワ・ベイルが開発した音響システムとして知られる「アクースモニウム」の中で初演。Railton自身が演奏したチェロのライブ・レコーディングと、GRMのスタジオにて19年4月に録音されたサージ・シンセサイザー、アイスランドのスカールホルト教会にて17年に録音されたオルガンなどのマテリアルを、GRM及びベルリンの自身のスタジオで18年11月から19年にかけてミックス/生成した楽曲。Max Eilbacher側は18年の11月~19年の3月にかけてボルチモアで、また、18年の9月にフランスでレコーディングされた音源を収録。これらは、パリで19年に催された「Présences électronique festival」のために制作されたものとなっており、19年の8月に8チャンネルからステレオにミックス。〈RVNG〉在籍の女性アクト、Ka Bairdがフルートで参加、Max EilbacherによるテキストをAlexander MoskosとMiriam Salaymehがリーディングを担当。Giuseppe Ielasiによるマスタリング。これはかなり激ヤバ、大変高内容の一枚!!! 絶対にお見逃し無く!!
これは凄い!〈Another Timbre〉や〈Elsewhere〉系のモダン・クラシカル・ファンにも推薦!〈Pitchfork〉では8.0点の好スコアを獲得、今までもChristian MarclayやSteve Beresford、Phil Mintonを始め、数々の大物とコラボレーションしてきた韓国人チェロ奏者/即興演奏家のOkkyung Leeの今年度ベスト級の新作が〈Shelter Press〉から登場!ちょっと意外なレーベルから出ましたね。まさに極上のバラード。Okkyung Lee(Cello)、Eivind Opsvik(Bass)、Maeve Gilchrist(Harp)、Jacob Sacks(Piano)という編成で贈る夢見ごこちの室内楽アンサンブル。雪崩れ込む感傷的なメロディと穏やかでメランコリックなタッチ、チェンバーからスピリチュアル・ジャズ、民俗音楽を始めとした無数の側面を包みながら、芦川聡や吉村弘といった日本の環境音楽/アンビエントにも通じる引きの美や「間」の美学をも感じさせる一枚。Rashad Beckerによって〈Dubplates & Mastering〉にてマスタリング&カッティング。これは是非ヴァイナルで浴びましょう。
2023年リプレス!現行エクスペリメンタル最重要角による今年度新作!Felicia Atkinsonら率いるフランスの実験系一大名門レーベルこと〈Shelter Press〉からは、テキサス・サンアントニオの女性ミュージシャンであり、対象物とその潜在的な音を用いて、クィアネス、人間関係、自己認識を探求する昨今大人気のClaire Rousayのニュー・アルバムが登場。〈American Dreams〉からの21年傑作『A Softer Focus』が大ヒットを飛ばした鬼才による今年度初ソロ作がこちらです。Alex Cunningham (violin)、mari maurice (electronics and violin)、Marilu Donovan (harp)、Theodore Cale Schafer (piano)といった豪華面々をフィーチャリングした意欲的な一枚。幻想とあちら側との境目を漂いっぱなしな暖かさ。まるで、Mary Lattimoreから吉村弘、Machinefabriek、Julianna Barwickのミッシング・リンクの如し、ラジカルかつ静謐なアンビエント・ミュージック。明証Stephan Mathieuがマスタリングを担当。限定300部。傑作盤!
John Coltraneの妻であり、Flying Lotusの叔母、そして、インド音楽からヒンドゥー哲学まで実践し、真理の探求者であったAlice Coltrane(1937–2007)。1982年に仲間内にだけ500本ほど配られた激レア・カセット音源『Turiya Sings』は、オルガン、ストリングス、シンセ、そしてところどころに最小限の効果音を伴った彼女の歌声を初めて録音したものでした。そして〈Impulse!〉から今回リリースされた『Kirtan: Turiya Sings』はプロデュースを手掛けた息子のRavi Coltraneの意向で、アリスの歌とオルガン・パートのみが収録されている。このミックスは2004年頃にRavi Coltraneが発見し最後のアルバム『Translinear Light』を制作するまで聞いたことがなかったもので「他に重ねたパートがない状態の母の声とオルガンの純粋さと、そこから感じられる意思の明確さに感動した」と語っている。バジャンと呼ばれる9つの伝統的なヒンドゥー教の聖歌をアリスが、Wurlitzerのオルガンだけで祈りを込めて演奏しており崇高な歌を存分に堪能できる貴重な未発音源!!
22歳で急逝した伝説の若き天才ピアニスト、オースティン・ペラルタの傑作『Endless Planets』が、フライング・ロータス主宰レーベル〈Brainfeeder〉よりデラックス・エディションとして再発。本作には、伝説のスタジオBBC Maida Vale Studiosで録音された未発表のセッション音源4曲が追加収録され、当時はCDのみのリリースだったためレコードは今回が初レコード化となる。
オースティン・ペラルタとの契約、そして『Endless Planets』のリリースは、今年15周年を迎えた〈Brainfeeder〉の歴史においても、画期的な存在であり、レーベルにとって初のジャズ作品という記念すべきアルバムだ。友人であるサンダーキャットのデビュー・アルバム『The Golden Age of Apocalypse』より数ヶ月、カマシ・ワシントンの傑作『The Epic』より4年も前にリリースされている。天才ピアニストであるオースティンは、好奇心旺盛なフューチャリズムと驚異的なオリジナリティ、そしてジャズの伝統に対する純粋な敬意を、ものの見事に融合させている。そういう意味でも、〈Brainfeeder〉のその後を決定づけた最重要作品の一つと言っても過言ではないだろう。
今回リリースされるデラックス・エディションには、これまで初リリースとなる楽曲4曲が追加収録される。それらは2011年7月にロンドンの伝説的スタジオBBC Maida Vale Studiosで録音されたセッション音源で、オースティンの指揮のもと、リチャード・スペイヴン (drums)、トム・メイソン (bass)、ジェイソン・ヤード (alto sax)ら気鋭ミュージシャン、さらにザ・シネマティック・オーケストラのハイディ・ヴォーゲル (vocal)とジェイソン・スウィンスコー (electronics)も参加した貴重な音源となっている。またそこには、オースティン・ペラルタとフライング・ロータス、サンダーキャットが共同で作曲し、オリジナル・バージョン (フライング・ロータスのアルバム『Until the Quiet Comes』に収録)では、サンダーキャットがヴォーカルを務めた「DMT Song」が含まれる。
ドッグタウンのZ-BOYSのメンバーの一人、伝説のスケーター、ステイシー・ペラルタを父に持つオースティンは、LA出身のジャズ・ミュージシャンとして知られている。それは、単に彼の音楽スタイルがジャズだということではなく、長年の練習と献身が彼を真のジャズ・ミュージシャンに育て、チック・コリア、ハンク・ジョーンズ、ロン・カーターらと共演する人間性とスキルを備え、まるで熟練ミュージシャンのようにピアノを弾き、作曲したからだ。そして、彼はそれらすべてを20歳までに成し遂げた。エリカ・バドゥからシャフィーク・フセインのバンドのセッション・プレイヤーとして活躍し、パン・アフリカン・ピープルズ・アーケストラに参加するなどして広く知られる前の出来事なのだ。
『Endless Planets』は、故ゼイン・ムサ (alto sax)、ベン・ウェンデル (tenor & soprano sax)、ハミルトン・プライス (bass)、ザック・ハーモン (drums) と共にレコーディングされた。また長年の友人でもあるストレンジループがアルバム全体で電子音を担当し、ザ・シネマティック・オーケストラとハイジ・ヴォーゲルが「Epilogue: Renaissance Bubbles」に参加している。
サウンドの広大な探検。ペラルタはこのプロジェクトを通して、彼が何者であるかを明確に表現してる。俺が何年もそうしてきたように、君もこのアルバムを愛してくれることを願っているよ。『Endless Planets』をありがとう、オースティン。
-サンダーキャット-
芸術は、世俗的なしきたりの中に分類されるべきではないと思う。真の芸術はカテゴライズされることを拒み、あらゆる境界を越えていく。だから世俗的かそうでないか、という目線で語られるようなものじゃない。芸術に身を委ね、どこまでも流されていくと、それまでに体験したことのないような経験になるかもしれない。それは無限の世界への入り口になる可能性があるんだ。
-オースティン・ペラルタ-