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Kommune -  Oast (2LP)Kommune -  Oast (2LP)
Kommune - Oast (2LP)Second Circle
¥5,573

結成からわずか1年ほどで幕を閉じたKommuneによる唯一無二の記録。本作は2014年の秋、南イングランドの納屋を改装した空間で2日間にわたって行われたセッションをそのまま封じ込めたダブルLPで、George Thompson(Black Merlin)、Kyle Martin、Jonathan Nashという、当時ロンドン北部で活動を共にしていた3人の友人たちが、TR-808や各種アナログ機材を車に詰め込み、完全即興・ノーオーバーダブで紡いだ4つのロングフォーム・トラックから成っている。音の質感は深く催眠的で、アンビエントとテクノの境界を漂うミニマル・グルーヴ。TR-808の精緻なプログラミングを軸に、アシッド的な感性や金属的な擦過音、漂う電子音が有機的に交錯し、ダブ的なミキシングで奥行きと浮遊感が加えられている。無駄を削ぎ落とした進行の中で、音はじわじわと形を変え、時間感覚をゆるやかに溶かしていく。アンビエントの静謐さとダンスフロアの恍惚感をつなぐような、そして一回限りの場の魔力が生んだ偶発的な奇跡もそのままパッケージした一枚。

Mr Fingers - Amnesia (3LP)
Mr Fingers - Amnesia (3LP)Alleviated Records
¥6,987

待望のアナログ再発!シカゴ~ディープなハウス界隈の名仕事の数々で知られる大重鎮ことLarry Heard (1960-)によるMr. Fingers。数々のブートが存在、UKのシカゴハウス・ライセンス・レーベルだった〈Jack Trax〉から1989年にリリースしていた世紀の傑作『Ammnesia』が奇跡の公式復刻!自身の〈Alleviated Records〉から約30年の時を超えて待望の再来。アシッド・ハウスからディープ・ハウスまで、卓越したダンス観から繰り出されるシカゴのヴァイブスはまさに金字塔レベルともいうべき。歴史的なハウス・クラシックが満載。リマスタリング仕様。これはMUSTです!!

Maurizio - M4.5 (12")Maurizio - M4.5 (12")
Maurizio - M4.5 (12")Maurizio
¥3,018

テクノとダブ・レゲエの奇跡的合一。独Mark Ernestus & Moritz von OswaldのBasic Channelにより、1995年にMシリーズとしてリリースされていた音響ダブ/ミニマル・テクノの傑出した普遍的名曲が、2025年リプレス。

Basic Channel - Phylyps Trak (12")
Basic Channel - Phylyps Trak (12")Basic Channel
¥3,018

テクノとダブ・レゲエの奇跡的合一。独Mark Ernestus & Moritz von OswaldのBasic Channelにより、1993年にリリースされていた音響ダブ/ミニマル・テクノの傑出した普遍的名曲が、2025年リプレス。

Basic Rhythm - The Bounce (12")Basic Rhythm - The Bounce (12")
Basic Rhythm - The Bounce (12")The Trilogy Tapes
¥3,292
レフトフィールドなダンス・ミュージックの美学に惹かれる全てのリスナーへ全力でレコメンドしたい素晴らしいタイトルが到着。90年代にRude FMで活躍したOG海賊ラジオDJであり、East ManやImaginary Forcesといった変名では〈Planet Mu〉や〈Entr'acte〉〈Kyou Records〉などから作品を送り出してきたロンドンを拠点に活動するDJ、電子音楽家のAnthoney J Hartのカルト人気名義Basic Rhythmによる最新EP作品『The Bounce』がロンドンのアンダーグラウンド・シーンの英気を一身に受け止めてきた名門レーベル〈The Trilogy Tapes〉よりアナログ・リリース。自身の禁欲的なサウンド・スタイルと強烈なファンクネス、初期のダーク・ガレージやグライムの影響を落とし込んだ、ソリッドで深く歪なミニマル・ドラムン・ベース/ニューロファンクを展開した破格の一枚!現行エクスペリメンタル・シーンを支えてきた名技師Kassian Troyerによるマスタリング仕様。
富樫雅彦&鈴木勲 Masahiko Togashi & Isao Suzuki - A Day Of The Sun (LP)富樫雅彦&鈴木勲 Masahiko Togashi & Isao Suzuki - A Day Of The Sun (LP)
富樫雅彦&鈴木勲 Masahiko Togashi & Isao Suzuki - A Day Of The Sun (LP)Cinedelic
¥5,796

従来のジャズの形式やスタイルを超越した独自の才能と感性を持つジャズ界の中心人物・富樫雅彦と鈴木勲という、日本の音楽シーンを代表する2人の天才による、詩情あふれるスピリチュアル・ジャズの傑作『A Day Of The Sun』がイタリアの名門〈Cinedelic Records〉よりアナログ再発!1979年に〈King Records〉傘下の〈Paddle Wheel〉から発表されたアルバム。富樫のドラム/パーカッションと鈴木のベースを基調に、時折チェロやピアノ/シンセを交え、2人だけで巧みに奏でられる独特の世界観は、予想を遥かに超える出来栄え。東洋の神秘的なメロディー、ダイナミズムに満ちたパーカッション、2人の感性が絡み合い、独特のグルーヴを生み出し、現代のサウンドメーカーやDJともつながる、色褪せることのないアヴァンギャルドで普遍的な名盤に仕上げられています。

V.A. - Telepathic Fish: Trawling The Early 90s Ambient Underground (2LP)
V.A. - Telepathic Fish: Trawling The Early 90s Ambient Underground (2LP)Fundamental Frequencies
¥6,528
ニューエイジ視点でアンビエント・テクノやIDMを紐解いた〈Music From Memory〉の名コンピ〈Virtual Dreams〉に続く画期的コンピレーションが登場!90年代初頭のロンドンで行われた伝説的アンビエント・パーティ〈Telepathic Fish〉の記憶を掘り起こす大作。Mario Aguera、David Vallade、Kevin Foakes(DJ Food)らによって企画され、〈Ambient Soho〉や〈Megatripolis〉といった当時の実験的空間と交差したシーンを今に伝える内容となっています。Global CommunicationやSpacetime Continuum、Nightmares On Waxといった面々による未発表音源や貴重音源の数々を収録した本作は、黎明期のアンビエント・アンダーグラウンドの多彩な相貌を映し出しています。20ページに及ぶブックレット/写真資料も付属。音と時代の空気を結び直し、90sアンビエント/チルアウトを現在に手渡す必聴のアーカイヴ作品!
Reducer - Sleng Teng ('86  Discomix Version) (12")
Reducer - Sleng Teng ('86 Discomix Version) (12")Bokeh Versions / RUSS
¥3,784
デジタル・ダンスホールとUKアンダーグラウンド実験音楽の隙間に生まれた、オルタナティヴな音楽。英国を拠点に1980年代半ば~後半に活動。〈On-U Sound〉と契約を逃し、音源を残すことが出来なかったものの、〈Downwards〉主宰のRegisを80年代当時熱狂させていたという、伝説のポスト・パンク/インダストリアル・レゲエ・バンドReducer。ジャマイカ音楽史を変えた名リディム「Sleng Teng」を再構築した’86年ディスコ・ミックス・ヴァージョンなど全3曲のアーカイブ音源を収録した強力シングルがブリストル・レフトフィールドを代表する名門〈Bokeh Versions〉より到着。デジタル・ダンスホール黎明期を象徴するCasio MT-40のプリセット音を軸に、当時のサウンドシステム文化の空気を濃厚に呼び戻すかのような鮮烈な楽曲群!反復するリズムとローエンドの揺らぎが現代的な解釈と結びつき、オリジナルの革新性をそのまま保持しつつも、より長尺で恍惚感を増したサイケデリックな仕上がりに。デジタル革命の記念碑をアップデートした、全てのレゲエ~ダブ~ダンスホール愛好家必携の一枚です!
Aphex Twin - Windowlicker (12"+Obi)Aphex Twin - Windowlicker (12"+Obi)
Aphex Twin - Windowlicker (12"+Obi)WARP
¥4,086

(数量限定/日本語帯付き/ステッカー封入)1999年リリースされたエイフェックス・ツインの代表曲でもある「Windowlicker」は17分を超える怪作で、リチャード自身の顔を合成した不気味な女性キャラクターが登場するミュージックビデオは(再びクリス・カニンガムが監督)は大きな話題を呼んだ。トリッキーで複雑なリズム、妖艶なヴォコーダーボイス、甘美でありながら退廃的な旋律が一体となり、エレクトロニック・ミュージックの新たな表現領域を開拓した。ポップミュージックと前衛音楽の境界線を破壊し、クラブシーンとアートシーンを同時に魅了した、時代を象徴する名盤シングル!

Aphex Twin - Come to Daddy (12"+Obi)Aphex Twin - Come to Daddy (12"+Obi)
Aphex Twin - Come to Daddy (12"+Obi)WARP
¥3,615

(数量限定/日本語帯付き/ステッカー封入)1997年に発表され、世界中の音楽ファンを震撼させた一枚。表題曲「Come To Daddy」は、ノイズの塊のようなサウンドに歪んだシャウトが重なり、攻撃性と不気味さを極限まで高めた衝撃作。クリス・カニンガムが手掛けた悪夢的なミュージックビデオは当時のMTVで放送禁止となり、その映像と共にカルト的な人気を獲得した。他にもアンビエント、実験音響、ブレイクビーツ的要素を縦横無尽に盛り込み、リチャードの多面的な才能を提示。過激さとユーモアが紙一重で同居する、エイフェックス・ツインの“狂気の象徴”ともいえる作品。

Mark Fell - Nite Closures EP (12")
Mark Fell - Nite Closures EP (12")National Centre For Mark Fell Studies
¥3,987

Mark Fellが自身の新レーベル〈National Centre for Mark Fell Studies〉を立ち上げ、約10年ぶりのフロア志向エレクトロニック作品をリリース。ポリリズムと現代ダブが交錯する、前衛的かつダンサブルなマシンファンクの最前線『Nite Closures EP』。Fell特有の微細なポリメトリック構造と有機的なリズム操作、Sensate Focus名義のEP群を継承しつつ、より現代的なダブ処理と空間性を強調した音作りで、複雑な拍子の中に潜むグルーヴ感が、DJユースにも対応する仕上がりとなっている。Mark Fellが10年以上の沈黙を破って再びクラブへと回帰した重要作であり、前衛電子音楽とダンスミュージックの境界を再定義する作品。

Kakuhan - Metal Zone (LP)
Kakuhan - Metal Zone (LP)Nakid
¥5,583

goatやYPYなどでの活動や〈birdFriend〉運営でもおなじみ日野浩志郎主宰の注目レーベルにして、Keith Fullerton WhitmanやMark Fell & Will Guthrieといった強力な面々を送り出してきた〈Nakid〉からは、日野と中川裕貴によるユニット「Kakuhan」による2022年度ファースト・アルバム『Metal Zone』がアナログ・リリース。中川による弓弾きのチェロと日野の角ばったエレクトロクスとドラム・マシンのシンコペーションが、Photekの『Ni Ten Ichi Ryu』とArthur Russellの『World of Echo』を足し合わせたようなサウンドを生み出す、破格のエクスペリメンタル・クラブ・ミュージック作品!ZodiakことTakashi Makabeによるデザイン。Rashad Beckerによるマスタリング&〈Loop-o〉でのカッティング仕様。限定120部。

V.A. - Não Estragou Nada (2CD)V.A. - Não Estragou Nada (2CD)
V.A. - Não Estragou Nada (2CD)Príncipe
¥3,659
アンゴラ発祥のダンス・ミュージック「クドゥロ」を、ポルトガルの首都リスボンにて革新し続ける先鋭レーベル〈Principe〉からは、所属クルーや周辺作家の未発表曲を全37曲ものボリュームで収録した特大コンピレーションが登場!アフロディアスポラの記憶と未来を繋ぐリズムの祈り。鋭利にして柔軟なビート、変則的に揺れるポリリズム、空白を切り裂くような声ネタやSEの配置。ハウスやUKファンキーとも共振しつつ、どこまでも「黒い都市のグルーヴ」を追求するその音は、夜の路地裏から路上祝祭へと変貌を遂げています。まさに現代ポストクラブの最前線であり、未来への霊的アーカイヴ。
Shinichi Atobe - A.Whispers into the Void | AA.Fleeting_637 (12")
Shinichi Atobe - A.Whispers into the Void | AA.Fleeting_637 (12")Plastic & Sounds | AWDR/LR2
¥3,500

Basic Channel傘下のChain Reactionから2001年にデビュー以来、10年以上の沈黙を経て、2014年以降、UK・マンチェスターのレーベルDDSよりコンスタントにリリースを重ね、ダブテクノ/ミニマル等のクラブオーディエンスのみならず、全世界の熱心な音楽ファンを魅了する電子音楽家【Shinichi Atobe】。
Atobeが自身のプライベート・レーベル【Plastic & Sounds】を設立。第一弾となるリリース「 A.Whispers into the Void | AA.Fleeting_637」が12INCH(45RPM/Limited Press)レコードで7月25日にリリースされる。
ミニマルなシンセとリズムから、流麗なピアノのリフレインの導入と共に徐々に禁欲的に展開する「Whispers into the Void」。BPM125前後のフロアライクな没入ミニマル・ダブテクノ「Fleeting_637」の2曲。
マスタリング/レコード・カッティングには、Shinichi Atobeの作品を多数手がけてきたベルリンのRashad Beckerが担当。

Gas - Oktember (LP)Gas - Oktember (LP)
Gas - Oktember (LP)Kompakt
¥4,275
アンビエント史へと刻む一枚が再来!大名門〈KOMPAKT〉主宰、Wolfgang Voigtによる大人気アンビエント・プロジェクト、GASが〈Mille Plateaux〉から99年にリリースしたEP作品「Oktember」がヴァイナル復刻!波のようなシンセ、音の海のなかを遊泳する感触と深遠な反復、ズシリと重く圧のあるドローン/アンビエントの中に確かな熱を感じさせる永続的ミニマル・サウンドスケープ。2002年に「Pop Ambient」のコレクションの一環としてリリースされた1990年のTAL名義の楽曲”Tal '90"が追加収録。180g重量盤。
Beatrice Dillon - Workaround (LP)Beatrice Dillon - Workaround (LP)
Beatrice Dillon - Workaround (LP)Pan
¥3,498

1月中旬再入荷。ロンドンの地下テクノ聖地、[The Trilogy Tapes]より発表したデビューMIXカセット以来、オーガニック~テクノ、コンクレート、電子音響、ダブの狭間にて、エレクトロニック・ミュージックの新境地開拓へと邁進してきた同地の女性アーティスト/DJ、BeatriceDillon。2020年にベルリンの聖地[PAN]から発表していた名作がリプレスです!
彼女のUKダンス・ミュージックへの愛と、アフロ・カリビアンからの影響を大いに物語るオーガニック・ミニマル・サウンド。さすがの出来です。これぞ、現代のIDM。今作は、UKバングラのパイオニアであるKuljit Bhamraを始め、Laurel Halo、Batu、セネガルのグリオ、Kadialy Kouyaté、Untold、Lucy Railtonといった豪華ゲストによるFM音源やサンプルを用いて制作。ミュータントな感性とヴィジョンが初っ端から冴えまくり、生音と電子音の境界さえもゆらぐ瞬間があちらこちらからのぞきます。ダブとUKテクノ、アフロ・ダンス・ミュージック、コンクレート・サウンドを土台に紡ぎ上げるミニマルなテクスチャー、現代のエレクトロニックにおける実験的なコンポジションの集大成といえる一枚。名技師、Rashad Beckerによって、Dubplates & Masteringでマスタリングと盤質も万全。

Aphex Twin - Richard D. James Album (LP+Obi)Aphex Twin - Richard D. James Album (LP+Obi)
Aphex Twin - Richard D. James Album (LP+Obi)WARP
¥4,479

(数量限定/日本語帯付き/解説書封入)キャリア屈指の人気を誇る名曲「Girl/Boy Song」を収録したエイフェックス・ツインの代名詞的作品。
自らの本名を冠し、同名の亡き兄へと捧げられた作品(1996年リリース)。アナログ・シンセからソフトウェア・シンセへと制作機材もシフトし、痙攣するビートにクラシックやトイ・ミュージックを掛け合わせ、無二のポップ・ミュージックへと昇華された90年代を代表するアルバム。ドラマチックにたゆたう弦楽器とエモーショナルにのた打ち回るビートとのコントラストが琴線を直撃する名曲「Girl/Boy Song」は本作に収録。

Autechre - Quaristice (2LP)Autechre - Quaristice (2LP)
Autechre - Quaristice (2LP)WARP
¥5,343

2008年以来、18年ぶりのヴァイナル・リイシュー。2025年にはEU&USツアーを予定。

(前略)
「頭のなかで完璧なトラックが鳴っているんだ。だけど、それを具体化するのはとても困難なんだ。なぜなら……」
かつてオウテカは言った。「それはつねに変化しているから」
 たしかにその通り、彼らのアルバムやシングルはその軌跡なのだろう。オウテカは、いまだ変化するその自らの頭で鳴っている断片をアルバムというカタチで表現しているのだろう。僕は2001年に、『Confield』のライナーノートで、「オウテカは“慣らされてしまったことへの服従”に抵抗する」と記したけれど、もはや“抵抗”どころではない。オウテカはこの15年、あたかも自らの音楽性で自らを隔離=『Quaristice』するかのような栄誉ある孤独を選び、彼らの芸術性を完璧なまでに世間に認めさせたのだ。リスナーに評価されるのではなく、リスナーの耳をテストすると喩えられるところまでいったわけだ。(中略) ショーンは『Quaristice』というタイトルに意味はないと言うけれど、しかし多くの人は考えてしまうだろう。この音世界はダンスフロアからもサイケデリックからも、あるいは現代音楽からも“隔離”されていると。
 「“現在”にいることが重要だと気付いたんだ」ショーンは言う。「聴き直したり、昔の音源を聴いてそれについて
考えたりはいっさいしない。だって20年前の自分がどんな人間だったかも覚えてないんだから!」
 オウテカらしい、素晴らしい言葉じゃないか。

野田努 (Quaristice国内盤ライナーノーツより一部抜粋)

横田進 Susumu Yokota - Sakura (Skintone Edition) (CD)横田進 Susumu Yokota - Sakura (Skintone Edition) (CD)
横田進 Susumu Yokota - Sakura (Skintone Edition) (CD)Lo Recordings
¥2,645

横田進のカタログの中で最も愛され、高く評価されているアンビエントの金字塔『Sakura (Skintone Edition)』。オリジナルは1999年に自身のレーベル〈Skintone〉から発表されたものが〈Lo Recordings〉よりめでたくリイシュー。本作は、日本の「喜怒哀楽」という四つの感情を音楽で表現することを意図しており、そのサウンドは深遠な静けさからためらい、憂鬱、そして純粋な喜びへと、人間の心の移ろいを桜の花びらが舞うさまに重ねて辿る。穏やかなギターのループがかすかなドローンへと溶け込み、断片的なヴォイス・サンプルが揺らめいては消え、静かな水面に波紋のように突如リズムの脈動が現れるなど、アンビエント、テクノ、そしてドリーム・ポップの要素を彼独自の方法で融合。特に、Steve ReichのミニマリズムやHarold Buddのテクスチャからインスピレーションを得たサンプルワークは、懐かしさと斬新さが同居する独特の世界観を作り上げている。ブライアン・イーノやフィリップ・グラスといった巨匠たちからも絶賛され、ヨコタを国際的な音楽家へと押し上げたこの作品は、その儚くも力強い美しさによって、20年以上経った今もなお、聴く者に静けさと不思議な感覚を与え続ける、時代を超越した傑作。

Terre Thaemlitz - Tranquilizer 30th Anniversary Restored & Expanded Edition 1994-2024 (2CD)Terre Thaemlitz - Tranquilizer 30th Anniversary Restored & Expanded Edition 1994-2024 (2CD)
Terre Thaemlitz - Tranquilizer 30th Anniversary Restored & Expanded Edition 1994-2024 (2CD)Comatonse Recordings
¥2,948

オプティミズムの結晶にして、内省的で耽美なチルアウト・アンビエント・ミュージック。DJ Sprinkles名義にて本邦の名門ダンス・レーベル〈Mule Musiq〉から発表した傑作『Midtown 120 Blues』で知られるプロデューサー/DJであり、〈Comatonse Recordings〉の運営者でもあるTerre Thaemlitzが〈Instinct Ambient〉より1994年に発表した記念碑的デビュー・アルバム『Tranquilizer』が30周年記念拡張再発!
視聴-040468
視聴-Fat Chair
視聴-Hovering Glows (Little Guy Mix)
視聴-Meditation of the Mountain Oyster§
視聴-Fina†
視聴-Raw Through a Straw

--- 主に「DJデニム」こと私の弟との冗談でつけたバカげた曲名。 よくあるひどい条件のレコード契約。 すっぽり抜け落ちたタイトルトラック。 詩人の愚かさについてのフランス語の気取った詩。 日本の聴衆がヘロインの袋と誤解し、私がヘビーユーザーだという作り話を生んだ、格子状の枕のジャケット。 超90年代的なPhotoshopの渦巻きのエフェクト。 UFOが牡蠣の殻に変形し、その殻を開けると中に山があるというグラフィックまでも? これらは私のファースト・フル・アルバム『Tranquilizer』の30周年記念復元拡張版を準備する際、私が折り合いをつけなければならなかった恥ずかしいことのほんの一部だ。 ニューヨークのレーベル、Instinct Recordsから1994年にリリースされた『Tranquilizer』は、確かにめちゃめちゃだ。 このアルバムは、1993年にセルフリリースしたアナログEPのデビュー作『Comatonse.000』に続くもので、A面に「Raw Through a Straw」、B面に「Tranquilizer」が収録されている。 このアナログEPは、レコードをプレスするという体験のために出したもので、実際に誰かが買ってくれたり聴いてくれたりするとは思っていなかった。 ディストリビューターがいなかった私は、バックパックにレコードを詰め込んで、地元のレコードショップを回り、そのうちの何軒かは委託販売をしてくれた。 後でわかったことだが、ほとんどの店は委託販売にお金を払わないし、売れ残ったレコードを返品することもない。結局ほとんどを無料で配ったということになる。 その後、びっくり仰天する出来事があった。 David MancusoがA面を定期的にDJするようになり、ロフト・ハウスの名盤へと変貌を遂げていた。 同様にB面はMixmaster MorrisやBill Laswellといったアンビエント・プロデューサーの目に留まった。 こうした偶然の話題は、日本のレコード販売会社シスコ・ミュージックの米国拠点バイヤー、Tak Uchidaの目に留まり、同社は2008年に経営破綻するまで、コマトンズ・レコーディングスのレコード・リリースの主要な支援者であり続けた。 そのすべてが、Instinctの目に留まるには十分な宣伝効果となり、Instinctは私に教科書通りのめちゃくちゃなアルバム2枚のレコード契約を持ちかけてきたのだった。 私はカモにされたくなかったので、正真正銘本物のバカ弁護士と契約交渉にやってきた。 弁護士はろくなアドバイスのかけらもくれなかったが、契約書は署名され、『Tranquilizer』は現実のものになりつつあった。 Instinctの計画は単純だった。 私(あるいは彼らが契約した他の誰か)が、彼らのドル箱アーティストである次のMobyになるかもしれない可能性を考えて、できるだけ多くのトラックの契約を手にいれることだった。 典型的な音楽業界の手口で、アルバムのタイトル・トラック「Tranquilizer」はカットされ、コンピレーションとして別にリリースされた。 その結果、契約上、追加のアルバム曲を考え出す必要がありました。 これでタイトル・トラックが消えてしまった謎が解けただろう。 このアルバムに収録されている曲の大半は、実はInstinctと契約する前にすでに完成していた。 1993年から1994年にかけて、かなりこだわって音源を編集したKorg M1とE-MU Vintage Keysシンセサイザー、そして2台のカシオFZ-10Mサンプラーを使って趣味で作っていた。 ばかげた曲名と趣味的なアプローチにもかかわらず、社会的なメッセージが込められていた。 その多くは、構成主義、インダストリアル・アンビエント・レコード、ディスコ、クィア・サブカルチャーに対する私の長年の関心から生まれたものだ。 これらはすべて、アメリカのアンビエント・ミュージックを支配していたニューエイジ・スピリチュアリズムや「ジッピー」なテクノ・ヒッピー・レイバーとは相容れないものだった。 例えば、オープニング・トラックの「040468」は、アメリカの公民権活動家Martin Luther King Jr.が暗殺された日であり、加害者であるJames Earl Rayの追跡と逃走の際の警察無線がフィーチャーされている。 キング牧師の「I Have a Dream」(私には夢がある)の演説が、まだハウス・アンセムに延々とサンプリングされていた時代に作ったこの曲は、夢から醜悪な現実へ向けて、全く逆の形で表現したものだった。 しかし案の定、音楽ジャーナリストたちは、ミュージシャンのエゴの単純な投影に過ぎないと思い込んで、このタイトルを私の誕生日だと勘違いしていた。 「Fat Chair」は、当時のほとんどのエスノ・アンビエント・ミュージックに潜んでいた植民地主義的幻想に対する批評である。 リスナーを心地よいアームチェアに座って第三世界の楽園への旅に誘うのではなく、1960年代後半のナイジェリア・ビアフラン戦争の際の音源にフォーカスしている。ナイジェリア・ビアフラン戦争では、西側ジャーナリストの干渉によりビアフラ人の人質が殺害された。 「A City on Springs」のタイトルは、芸術よりも工学を優先させるよう呼びかける構成主義者のマニフェストの一節に由来する。 私は、共産主義であれ他の原理原則であれ、社会的平等を達成する人類の能力に対する構成主義の楽観的な信念に共感したことはないが、その言葉は、芸術や音楽の社会的・経済的機能に対する私の生涯にわたる批判への動機づけを与えてくれた。 そして「Hovering Glows」では、Hal Hartleyの映画のモノローグで、虐待的な家族の絆のメタファーとして、傷ついたレコードについて語られる。 私は『Tranquilizer』のオリジナルCDのブックレットにこれらのテーマに関するテキストを掲載するつもりだったが、Instinctはすぐにそれは無理だと明言した。 聴衆を遠ざけることを恐れたのだ。 そんなことがあったので、代わりに私は冒頭にあるような、詩に対抗する「匿名の」小さな詩を書いた。 最初は英語で書いたが、Instinctのスタッフが理解しにくいように、友人で当時の仕事先の同僚、かつコマトンズ・レコーディングス のレーベルメイトであるErik Dahlにフランス語への翻訳を依頼した。 最終的には、ロマンティックな雰囲気を加えるグラフィック要素として盛り込まれたが、私の批判的なテーマが詩の中に密かに隠されていた。 それでも私には不満が残った。 それから2年後、私はInstinctからの2作目にして最後のアルバム『Soil』のデザインに、より意味のあるイメージを挿入することに成功したが、やはりテキストを入れることは許されなかった。 この30周年記念版では、ディスク1には、私が当初リリースする予定だったフル・レングスのアルバムが、タイトル・トラック「Tranquilizer」 を含めて収録されている。 CDの時間の制約上、「Meditation of the Mountain Oyster 」を削除した。 また、エンディング・トラックの 「Fina•Departure 」を長いオリジナル・バージョンに差し替えた。 完全主義の方のために、両曲の1994年アルバム・バージョンはディスク2に完全収録されている。 さらに、ディスク2には、Instinctの『Untitled Ltd. Edition Ambient Double Vinyl Pack』(US: Instinct Records、1994、EX-291-1)に収録された「Hovering Glows」の貴重なビニールミックスが収録されている。 もうひとつのレアな曲は、コンピレーション『Muting the Noise』(DE:Innervisions、2008年、IV CD02)と『Comp x Comp』(JP:Comatonse Recordings、2019年、CxC)で限定リリースされた「Get In and Drive」。 「20min. Epoch」、「Fina」、「Fina•Departure (Original Long Version)」及び「Hovering Glows (Little Guy Mix)」は、私の『売れ残り品アーカイブ(全集)』(JP: Comatonse Recordings、2009、C.018)にMP3隠しボーナストラックとして収録されていたもので、今回初めてちゃんとしたハイファイ・フィジカル盤としてリリースされる。 「アーカイブ」の現存枚数の少なさを考えると、ほとんどの人には新鮮に聴こえるはずだ。 最後に(でも本当に必要な曲かどうかわからないけれど?)、「Pome 」と 「Day Off」は未発表曲だ。 ああ、念のために言っておくと、Little Guyは私の猫の名前だ。彼は、私のスピーカーの前に一斤のパンのように箱座りして、「Hovering Glows 」の808スタイルの重低音を感じるのが大好きだった。 テムリッツ・テーリ 2024年

Om Unit - Acid Dub Studies (LP)
Om Unit - Acid Dub Studies (LP)Om Unit Self Released
¥4,964

2021年発表当時はレーベルでも予約時完売だった人気作が待望のリプレスです!先日はSeekersinternationalとも意外なコラボレーションを実現、レイヴ・サウンドからドラムンベース、ダブステップ、フットワーク、ジャングルまでも横断してきたブリストルの名DJ/プロデューサー、Om Unit。〈Planet Mu〉でのMachinedrumとの仕事やD&Bの御大レーベル〈Metalheadz〉、dBridgeの〈xit Records〉など各所から独特の作品をリリースし評価を得た彼の2021年限定自主盤リリース。貫禄の出来といった仕上がりで独自の宇宙観を大発揮。ダブとアシッド、アンビエントを軸に据え、ドップリな303ベースラインを聴かせてくれる傑作盤。

Mick Harris - Culvert Dub Sessions Four (2LP)Mick Harris - Culvert Dub Sessions Four (2LP)
Mick Harris - Culvert Dub Sessions Four (2LP)L.I.E.S.
¥5,879
Napalm Deathの一員として知られ、のちにScornやLullでインダストリアル/ダブの深層を切り拓いてきた鬼才、Mick Harris。その待望の最新アルバムが、米国インダストリアル/ロウ・テクノの一大拠点〈L.I.E.S.〉よりアナログ・リリース。ベースの重低域とざらついたテクスチャーが、深海へ潜航するような音響世界を描き出す全9曲を収録。ディレイとリヴァーブが彫刻のように反復され、ダブの減衰とノイズの質感が折り重なりながら、陰影に満ちた空間を構築。光なき領域を探るような本作は、まさにインダストリアル・ダブの極北を体現する重厚な一枚です。
Ø (Mika Vainio) - Aste (2025 REPRESS) (2LP)Ø (Mika Vainio) - Aste (2025 REPRESS) (2LP)
Ø (Mika Vainio) - Aste (2025 REPRESS) (2LP)Sähkö Recordings
¥5,573
Pan Sonicの一員としての功績も知られる今は亡きエクスペリメンタル/電子音響の鬼才Mika Vainioによるソロ名義Øの06年重要作『Aste』。長らくの時を経て〈Sähkö〉からリプレス!北欧の実験音楽大国フィンランド・ヘルシンキ地下で生まれた冷徹かつ実験的な電子音響の記録であり、ミニマル・テクノ・シーンへ決定的な影響を与えた一枚。金属的な冷たさと神秘的な静寂を同時に提示。研ぎ澄まされた構造美と徹底した音響の削ぎ落としは、いま聴いてなお圧倒的な緊張感を内包しており、エレクトロニクス音楽の極北を体感させる決定盤です。
Ø (Mika Vainio) - Kuvio (12")Ø (Mika Vainio) - Kuvio (12")
Ø (Mika Vainio) - Kuvio (12")Sähkö Recordings
¥2,989
フィンランドの実験的音楽シーンの爆心地である〈Sähkö Recordings〉の主宰を務めたことも知られ、あのPan Sonicの一員でもあった故・Mika VainioのØ名義による未発表音源を収録した復刻12インチをストック。A面には名盤『Metri』収録曲"Kuvio"を45回転カット、B面にはJimi Tenor監督映画『Sähkö』サントラ用の未公開ヴァージョン"Scene 1"を収録 。儚いノイズの閃光が、フィンランドの冷たく澄んだ夜空を思わせるようなこの音像は、冷徹なミニマリズムへの賛辞そのものといえるでしょう。

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