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10月下旬再入荷。約450ドル(+ビール1箱)の低予算で制作されたにも関わらずインディー・ソウル・シーンを揺るがした衝撃のデビュー作から進化を遂げ、Durand Jones & The Indicationsが本来描くべきプロダクションを具現化した2nd。Curtis MayfieldやThe Impressionsらを想起させる黄金期のダイナミズムを軸に、ストリングスやバック・コーラスを贅沢に配した圧倒的なスケール感で鳴らされる。Durand Jonesの泥臭く情熱的な歌声と、ドラマーAaron Frazerによる甘美でシルキーなファルセットが見事な対比を描くダブル・ボーカルが炸裂。ヒップホップ・プロデューサー的視点と長年のレコード掘りの深さから導き出された70年代ニュー・ソウル~クラシックR&Bの優美なプロダクションを展開しつつ、単なるノスタルジーに留まらない現代のリアリティと熱量を宿している。
現代レトロ・ソウル、ディープ・ソウル・シーンの頂点へと登り詰めることとなるDurand Jones & The Indicationsの記念すべきセルフタイトル・デビュー作。The EthicsやBrothers of Soulといったマイナーな60〜70年代ソウル45sへの偏愛を感じさせる、重厚なドラム・グルーヴとローファイで歪みの効いたヴィンテージ音響。Al GreenやCharles Bradleyを彷彿とさせる熱く炸裂するシャウトから甘美な歌声までを聴かせるボーカルと、ヴィンテージ感あふれるアンサンブルは、クラシック・ソウルへの深い敬意を持ちながらも、若きバンドならではのダイナミズムとロック的初期衝動が共存している。大学の地下室にて、Tascamの4トラック・カセットレコーダーを用いて日曜の夜ごとに録音された、バンドの原点にして初期衝動が詰まった一枚。
カリフォルニアの6人組スウィート・ソウル・バンド、The Charitiesによる待望の2ndシングル『Movin' On / I'm Still Learning How』。Bruno MarsやThee Sacred Souls等を手掛けてきたAnthony Masinoのプロデュースのもと、レトロ・ソウルの重要拠点Penrose Recordersにて録音・ミックス。西海岸ならではのメロウで肩の力が抜けた空気感をベースに、別れの決断を描いた力強くも哀愁あふれるソウル・ナンバーと、60年代直系の美しい2声ハーモニーが映える極上のスウィート・ソウルを収録。現行ヴィンテージ・ソウルの逸品。

メルボルンのインスト・ファンク集団Karate Boogalooによる、20年近く磨き続けてきたミニマル・ファンクの美学を純度高く結晶させた最新作『Access All Areas』。俳句のように簡潔をテーマに、ひとつのアイデアを極限まで研ぎ澄ませた楽曲が並び、録音方法も余計な装飾を徹底的に排除し、シンプル。ギター、オルガン、ベース、ドラムの輪郭が驚くほどくっきりと浮かび上がる。乾いたドラムの間、粘りのあるベースライン、構造そのものを形づくるギターのリフ、控えめながらグルーヴに柔らかい層を与えるオルガン。どの曲もひとつのフレーズを完璧に仕上げるという姿勢が貫かれている。短く、強く、覚えやすい曲が連続し、アルバム全体が軽やかでありながら深い。The MetersやBooker T & The MG’sの伝統を継承しつつ、現代的なミニマル感覚で再構築した引き算のファンクの到達点。

メルボルンのインスト・ファンク集団Karate Boogalooによる、20年近く磨き続けてきたミニマル・ファンクの美学を純度高く結晶させた最新作『Access All Areas』。俳句のように簡潔をテーマに、ひとつのアイデアを極限まで研ぎ澄ませた楽曲が並び、録音方法も余計な装飾を徹底的に排除し、シンプル。ギター、オルガン、ベース、ドラムの輪郭が驚くほどくっきりと浮かび上がる。乾いたドラムの間、粘りのあるベースライン、構造そのものを形づくるギターのリフ、控えめながらグルーヴに柔らかい層を与えるオルガン。どの曲もひとつのフレーズを完璧に仕上げるという姿勢が貫かれている。短く、強く、覚えやすい曲が連続し、アルバム全体が軽やかでありながら深い。The MetersやBooker T & The MG’sの伝統を継承しつつ、現代的なミニマル感覚で再構築した引き算のファンクの到達点。
フィンランドの名門〈Timmion Records〉を支えるハウスバンドCold Diamond & Minkが、Emilia Siscoのデビュー作『Introducing』の楽曲をオルガン主体のインストゥルメンタル・ソウルとして再構築した企画盤『Organ‑ized』。テンポは全体的にゆったりめで、ギター、ベース、ドラムは控えめに支え、Jimmy SmithやJimmy McGriffの系譜を継ぐオルガン奏者Mr. Sophisticated Fingersのオルガンが主役としてメロディを歌う。歌がないのに、恋愛ソウルの情感がしっかり伝わる語るようなインストになっているのが面白く、Emilia Siscoの原曲が持つ甘さや切なさが、映画のサウンドトラックのような落ち着いた世界観へと変換されている。部屋で静かに流しても、じっくり聴き込んでも楽しめる、ネオ・ヴィンテージ美学をそのまま体現した、温かくメロウなオルガン・ソウル集。

10月下旬再入荷。イーストLA発、現行チカーノ・スウィートソウルの最重要バンドThee Sinseersによる『Love Stories』。Joey Quiñonesを中心に、60年代ソウルの温かい質感を現代的なアンサンブルで再構築した、甘くて切なく、そしてほろ苦い愛の物語が詰まった一枚。前作『Sinseerly Yours』を経て、バンドとしての成熟が色濃く表れた作品で、スタンドアップベース、アンプを通したギター、柔らかなホーンなど、黄金期ソウルの手触りを丁寧に再現しつつ、アレンジはより緻密でタイト。Joeyの切ない歌声が、恋の喜び・痛み・迷いといった愛の全スペクトルを描き出す。ライブでも人気の楽曲を含む全11曲、甘いだけではなく、未練や葛藤といったリアルな感情も丁寧に描くことで、スウィートソウルの枠を超えた深みを獲得した名盤。
イーストLA発、現行チカーノ・スウィートソウルの最重要バンドThee Sinseersによる『Love Stories』。Joey Quiñonesを中心に、60年代ソウルの温かい質感を現代的なアンサンブルで再構築した、甘くて切なく、そしてほろ苦い愛の物語が詰まった一枚。前作『Sinseerly Yours』を経て、バンドとしての成熟が色濃く表れた作品で、スタンドアップベース、アンプを通したギター、柔らかなホーンなど、黄金期ソウルの手触りを丁寧に再現しつつ、アレンジはより緻密でタイト。Joeyの切ない歌声が、恋の喜び・痛み・迷いといった愛の全スペクトルを描き出す。ライブでも人気の楽曲を含む全11曲、甘いだけではなく、未練や葛藤といったリアルな感情も丁寧に描くことで、スウィートソウルの枠を超えた深みを獲得した名盤。
70年代、黒人コミュニティの中から静かに芽吹いたスピリチュアル・ソウル。フェンダー・ローズのまどろみとコンガの躍動、ジャズ・ファンクとゴスペル・ソウルが交差する場所に生まれた音楽で、公民権運動やブラック・ナショナリズム、自然回帰思想の波を背景に、ロータリー・コネクションやアリス・コルトレーン、ロイ・エアーズといった先駆者たちが示した自由な精神の延長線上に、名もなきミュージシャンたちが私的なレーベルや小さなスタジオで紡いだ、知られざる地下ソウルの断片を掘り起こしたコンピレーション『Eccentric Spiritual Soul』が大名門〈Numeroo〉から登場。カリマによる哲学的ブギー「Where Is The Sunshine」、Fathers Childrenが残したダブ感覚漂う「Linda Movement」、レニー・ホワイトによる『ビッチズ・ブルー』の余韻をまとった「Sweet Dreamer」、そしてSpunkの南国的R&B「La Bimini」など、いずれも当時の時代精神を映し出した珠玉の10曲を収録している。商業主義から距離を置き、愛と精神世界に翼を広げた1970年代ブラック・ミュージックのもうひとつの物語!
ワシントンD.C.のソウル、ファンク・グループFather’s Childrenによる、1973年録音の失われたデビュー作。プロデューサーR. Hosea Williamsのガレージから〈Numero Group〉が発掘したもので、ストリート文化と黒人音楽の精神性が濃厚に刻まれたソウル、ファンクで、後年の〈Mercury〉盤よりもはるかに荒々しく、バンドの初期衝動がそのまま封じ込められている。ファズ・ギターのざらつき、タイトなリズム、サイケデリックな空気感、そしてドゥーワップ由来の強いコーラスが混ざり合い、70年代初期の埃っぽい熱量を生々しく伝える。宇宙的テーマやスピリチュアルなムードが随所に漂い、D.C.特有のコズミック・ファンクの側面も強い。洗練よりも勢いと生命力が前面に出るタイプで、当時の街の空気をそのまま記録したような音像が魅力的。〈Numero〉の尋常ではない発掘力が冴え渡るタイトル。

フィラデルフィアのインディ・ポップ・トリオ Market East による、日常の風景にそっと寄り添うような、温かく穏やかなアコースティック・ポップアルバム『French Street』。柔らかなギターとピアノ、控えめなリズム、そして彼らの代名詞である美しい多声コーラスが重なり、60〜70年代のソフトロックやバロック・ポップを思わせるノスタルジックな空気をまとっている。派手さはないけれど、聴くほどにじんわりと心に染み込むメロディと現代的な透明感が、街角の素朴な暮らしのような親密さを感じさせる。あくまでも自然体で、日常の風景やささやかな感情を丁寧にすくい上げた、聴き終えたあとにふっと心が軽くなるような一枚。
アメリカはインディアナ州ブルーミントン出身のソウル・ファンクバンドDurand Jones & The Indicationsのニュー・アルバム『Flowers』が〈Dead Oceans〉よりリリース!本作ではこれまで培ってきた音楽的ルーツや影響、成熟したサウンドを惜しみなく披露。ソウルやディスコの甘美な側面にフォーカスしており、サデやスティーヴィー・ワンダー、ミニー・リパートンのようなグルーヴィで、ロマンティックで幻想的な雰囲気が漂っている。『Flowers』の制作では、バンド結成当初のDIY精神を思い出し、シカゴのスタジオでのセッションを重視。ワンテイクでの録音を活かし、直感を信じるスタイルで仕上げたという。メンバー各々がソロ活動で得た経験も投影され、より洗練されたサウンドへと昇華している。また、本作は、メンバーが30代に入り、個々の人生経験を通じた内面的な変化を反映したアルバムで、これまで取り上げられることのなかったより深く、より感情的な内容を取り上げており、音楽的な深まりと相待って、長く愛される作品としての輝きを放っている。

Thee Sinseersのリーダーとして知られるJoey Quiñonesによるソロ・アルバム『Inna Soul Steady Situation』は、イーストLAのストリート文化と、彼のルーツであるチカーノ・ソウル、そしてロックステディが溶け合った、温度と情緒に満ちた一枚。彼が育った街の空気、近所のレコード店、仲間の家のリビング、そんな日常の風景がそのまま音に染み込んでいるような、生活の匂いが漂う。ホーン、オルガン、ギターが柔らかく絡み合い、甘くメロウなソウルにジャマイカ音楽のゆったりとした空気が加わることで、懐かしさと新しさが同居する独特のムードが立ち上がる。どの曲も、彼の代名詞である多重コーラスによる完璧なハーモニーとアナログ録音の温かさが息づき、現代のヴィンテージ・ミュージックとして確かな説得力を持っている。甘いメロウネスを愛するすべての方に。

Thee Sinseersのリーダーとして知られるJoey Quiñonesによるソロ・アルバム『Inna Soul Steady Situation』は、イーストLAのストリート文化と、彼のルーツであるチカーノ・ソウル、そしてロックステディが溶け合った、温度と情緒に満ちた一枚。彼が育った街の空気、近所のレコード店、仲間の家のリビング、そんな日常の風景がそのまま音に染み込んでいるような、生活の匂いが漂う。ホーン、オルガン、ギターが柔らかく絡み合い、甘くメロウなソウルにジャマイカ音楽のゆったりとした空気が加わることで、懐かしさと新しさが同居する独特のムードが立ち上がる。どの曲も、彼の代名詞である多重コーラスによる完璧なハーモニーとアナログ録音の温かさが息づき、現代のヴィンテージ・ミュージックとして確かな説得力を持っている。甘いメロウネスを愛するすべての方に。

インドネシア・スラバヤ発のトリオThee Marloesが、Meditationsでもお馴染みの前作『Perak』から2年ぶりの待望の2ndアルバムをリリース。アルバムは全14曲で構成され、英語曲とインドネシア語曲が自然に混ざり合う。バンド自身が「過去2年間の旅路を描いた作品」と語るように、よりパーソナルで成熟した表現が際立つ内容で、60〜70年代ソウルの温かい質感をベースにしながら、乾いたギター、タイトなドラム、柔らかな鍵盤が重なり、都会の夜と南国の風が同居するようなメロウなムードを生み出している。Natassyaの甘く柔らかな歌声はさらに深みを増し、ホーンやコーラスを加えたアレンジが楽曲に豊かな奥行きを与える。世界的に注目を集めるThee Marloesによる、より広がりのあるサウンドと深くインドネシア的な感性をまとった、甘く、メロウで、どこか異国の風が吹くソウル・アルバム。

ノルウェーのマルチ奏者、プロデューサーの Morten Martens によるプロジェクト Les Imprimés のデビュー・フルアルバムで、スウィートソウル、ドリームポップ、レアグルーヴの質感を柔らかく溶かし込んだ北欧産スウィート・ソウルの決定的作品『Fading Forward』。作曲、演奏、録音、プロデュースまでほぼ全てを Morten Martens が担当。アルバム全体に統一された手作りの温度感があり、メロウなストリングス、柔らかいエレピ、控えめなビートを中心に、70年代ソウルの甘さとドリームポップの浮遊感、北欧特有の淡い光のような質感が漂う。アナログ・ソウルの温かさ、北欧の静けさ、現代的な音響センスが美しく溶け合った、心地よい曇り空のソウル。

ソウルフルで華やか、そして自己肯定感に満ちたLady Wrayのサード・アルバム『Cover Girl』が〈Big Crown Records〉より登場。プロデューサーのLeon Michelsとの長年の信頼関係のもとで制作され、60〜70年代のソウルやディスコ、90年代のR&Bやヒップホップ、さらに彼女のルーツであるゴスペルがブレンドされた、祝祭感あふれる一枚になっている。リード曲「You’re Gonna Win」は、ゴスペル・ディスコの熱気と自信に満ちたメッセージが炸裂するフロア向けの一曲。その他にも、プリンスに通じるようなファンキーなミッドテンポ「Be a Witness」、自己回復と再生をテーマにしたタイトル曲「Cover Girl」など、パーソナルな物語と豊かな音楽性が交錯する。Lady WrayことNicole Wrayは、90年代後半から活動を続けるシンガーで、長いキャリアと幾多の試練を経て今なお進化を続けている。『Cover Girl』はその歩みの集大成とも言える内容で、音楽的にも精神的にも「いまが一番いい」と本人が語る通り、力強くて美しい自己表現が詰まったアルバムになっている。
10月下旬再入荷。Amy WinehouseやBruno Marsらのバックを務めてきたブルックリンの最高峰ソウル・ドラマーHomer Steinweissと、繊細なファルセットを持つフォーク・シンガーPaul Springを中心に結成されたHoly Hiveによる、ソウルのタフなグルーヴとフォークの静廉な詩情を見事に融合させたフォーク・ソウルの決定盤『Float Back To You』。Homerの手による太く骨太なドラム・ボトムと、Paulの儚くも流麗なファルセット・ボーカルおよびアコースティック・ギターが交差するアンサンブルは圧巻。ハープ奏者Mary LattimoreやThe RootsのDave Guyら豪華客演陣を交えつつ、古代ギリシャ詩の引用やアイルランド伝統曲の現代的解釈、甘美な日常の情景を描いた親密なメロディがヴィンテージな温もりとともに広がっていく。聴き込むほどに深い味わいを醸し出す洗練された楽曲群と、研ぎ澄まされたアレンジが結実したタイムレスな傑作。

10月下旬再入荷。イギリス南東部マーゲイトのデュオThandiiが、フィリピン音楽界のレジェンド・ドラマーJun Regaladoと共に制作したクロスオーバー作品『Coco Okayo』。70年代マニラ・サウンドと、現行UKアートポップ、ソウルを結びつけた新しい感覚を提示。Regaladoのドラミングは太く丸い低域と軽い跳ね感を併せ持ち、70年代の録音を思わせる柔らかいアナログな質感を生む。Thandiiの音作りは多層的で、ソウル、ディスコ、ファンク、ポストパンク、アートポップが自然に混ざり合う。シンセは薄く広がり、ピアノやフルートが軽い光沢を添え、ベースラインはディスコの滑らかさとファンクの粘りを同時に感じさせる。全体の音像は都市と海辺のあいだのような、マニラの湿度とマーゲイトの乾いた空気が同居する独特のサウンドが魅力的。世代も海も飛び越えて生まれたあたたかなグルーヴが、リスナーの日常に心地よく溶け込みながらもどこか遠くの景色へと連れ出してくれそうな一枚。

1980年代ソマリアの首都モガディシュで若者たちを熱狂させ、シーンの頂点に君臨したDur-Dur Bandが、その創造的ピークに遺した重要音源1988年作の『Vol. 3』と1989年作の『Vol. 4』が〈Analog Africa〉より奇跡の初2LP復刻!主要メンバーの移籍や創設者イッセの事故死という度重なる悲劇、そして内戦前夜という時代のうねりを乗り越えて放たれた全18曲を収めた決定盤。ソマリア伝統の旋律感覚やエキゾチックな歌唱を軸に、とにかく粘り強いファンク、ディスコ、ソウル、レゲエ、ジャズの要素を自在に融合。Vol. 4に向けて導入された電子パーカッションや独特のドラム音、強烈なグルーヴが躍動し、個人的な喪失と混乱の中で研ぎ澄まされた力強い推進力と濃密な緊迫感をサウンドに宿している。かつて現地でカセットテープとして親しまれ、その後の内戦により失われた80年代モガディシュの黄金期を伝える貴重なドキュメント。当時の貴重な写真とライナーノーツを収めた豪華ゲートフォールド仕様!

メルボルンのビート・ソウル・シーンを代表するHugh B & Setwunによる、2020年の『Yeah Definitely』と、そこから6年の時間を経て完成した続編『Nah Maybe』をまとめた作品が〈Planet Trip〉より登場。ダブ、サウンドシステム文化の低域を土台に、ポストパンクやアンビエントの質感、抽象的なヒップホップのループ、そしてネオソウル/モダンR&Bのボーカルが自然に重なり合う独特の世界観が魅力的。ざらついたテクスチャーと柔らかいコードが同居し、会話サンプルや空間的な処理が曲間の流れをつないでいくことで、16曲の長尺ながら軽やかに聴き進められる。『Yeah Definitely』の勢いあるビート感と、『Nah Maybe』の成熟した色彩がまとまることで、より深みのある一枚となっている。
世界中のコレクターやDJを魅了するブラジリアン・フロア・クラシック「A Gira」で知られるファミリー・グループ、Trio Ternuraが1972年に残した非常に珍しい7インチ・シングル『O Mensageiro』が初復刻。LPには収録されずシングルのみでリリースされていた貴重な音源で、ブラジル音楽特有のしなやかな質感とソウル・ミュージックのエッセンスが絶妙に溶け合い、兄弟姉妹グループならではの息のあったヴォーカル・ハーモニーが華やかに躍動する極上のグルーヴを展開。甘美で洗練されたメロディラインからキャッチーで疾走感あふれるアッパーなトラックまで、普遍的なポップネスを備えたタイムレスな輝きを放つ佳曲。

Joe Bataanがレーベルの独立とクリエイティヴな自由を求めて立ち上げたインディペンデントレーベル、〈Ghetto Records〉の1970年発表の記念すべき第一弾作品『Ghetto Records Presents... Eddie Lebron』が嬉しい復刻。プエルトリコ生粋の魂とニューヨークのストリート感覚をあわせ持つピアニスト、Eddie Lebrón率いるバンドのデビュー作であり、屈指のレア盤。R&Bやドゥーワップを通過したバックバンドによる重厚なヘヴィー・サルサと、Joe Bataan監修のもと組み込まれた甘美な英語詞ラテン・ソウルのブレンドが最大の聴きどころ。Lebrón自身が手掛けた躍動感あふれるアレンジとエッジの効いたピアノ、そしてハーレムの熱気をそのまま閉じ込めたようなリアルなストリート・サウンドが脈打つ、70年代ニューヨリカン・カルチャーの黎明期を象徴する名盤。
