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NYのデュオNuke Watchが2024年に複数の現場で行ったライブ的セッションの断片からなる、集団即興とサイケデリック、フリーフォーム・フュージョンという彼らの現在地がもっとも生々しく記録された最新作『Fusion』。ビートは崩れたり立ち上がったりしながら、サンプルの断片、管楽器の鋭いフレーズ、電子音のざらつきが常に形を変えて絡み合う。不穏なパーカッションとサイケデリックな電子音がじわじわと変異するグルーヴを形成し、反復しながらも毎瞬違う表情を見せる。長尺の自由即興が続く部分は、精神の迷路のような音像で、ノイズ、管楽器、電子音が都市の深夜放送を切り替えるように連続する。King CrimsonやTony Williamsの精神性を参照しつつ、DIYアヴァンギャルドとフュージョンの複雑さが奇妙に混ざり合う、実験性の高い一枚。

10月下旬再入荷(変更となりました)。USドゥーム・メタル ~ スラッジ ~ ストーナー・ロック系最高峰の名バンドことSleepが〈Tee Pee〉より2003年に発表していた、ヘヴィ・ロック史に捧ぐ究極の聖典ともいうべき一大傑作であり、98年3rd『Jerusalem』のロング・ヴァージョン完全版として発表された金字塔的アルバム『Dopesmoker』の〈Third Man Records〉からの2LPヴァイナル復刻盤!
10月下旬再入荷。Funkadelicの2ndアルバムで、デビュー作からわずか数か月後に発表された、ロック、ファンク、サイケデリアを融合し始めた初期の重要作。10分超の表題曲を筆頭に、フィードバック・ギター、エフェクトまみれのヴォーカル、空間を歪ませるオルガンが渦巻く、サイケデリック・ファンクの極北と呼べる内。LSDを用いたマラソン・セッションで制作されたという逸話が有名で、混沌と恍惚が同居するそのサウンドは、Eddie Hazelのロック的なギターと、ファンクのグルーヴがせめぎ合う、初期P-Funkならではの衝撃的なもの。サイケデリック・ロック、ファンク、P-Funkのルーツを辿るうえで欠かせない、歴史的マスターピース。

異形の語り口で知られるFatboi Sharifと、掴みどころのない、漂うようなサウンドメイキングのChild Actorが初タッグを組んだ、ラップという形式を越えて心理の迷宮を描くようなアルバムが〈Backwoodz Studioz/Rhymesayers Entertainment〉から登場。Sharifのラップはリズムよりも声の質感や比喩の連鎖に重心があり、寓話・悪夢・断片的な記憶が混ざり合う独特の語り。Child Actorのプロダクションは硬質なビートではなく、アンビエント、インダストリアル、シネマティックな要素が溶け合う水面のように揺れ続ける音像で、Sharifの声を包み込みながら、曲ごとに異なる心理空間を描き出す。2026年アンダーグラウンド・ヒップホップの最前線。
カリフォルニアを拠点に活動するマルチ奏者、プロデューサー Mitchum Yacoub による生演奏の温かさと、ダブ的な空間処理が共存する心地よいインスト・アルバム『A Way In』。レゲエ、ダブ、アフロビート、エチオジャズ、ラテン、ソウルなど多様なルーツ音楽を独自にブレンドするスタイルで知られ、本作でも、ルーツレゲエの深いベースやダブを軸にしたオーガニック・グルーヴに、ホーンセクションのアフロ的アプローチ、エチオピア音楽に通じるメロディの哀愁、ウォームかつメロウな鍵盤やギター、70年代ソウルの柔らかい質感と多様な要素が自然に溶け合っている。地球規模のルーツ・ミュージックのような、気持ちよさとプロダクションの洗練が両立した上質なアルバム。

1980年代末のマンチェスターで活動し、正式な作品を残せずに消えていった幻のバンドJoannaが1989年に録音していた未発表デモが、35年の時を経て屋根裏から発見され、『Hello Flower』としてリリース。The Stone Roses、Happy Mondays、Charlatansが躍動していた真っ只中で生まれた音源だけあって、跳ねるビート、軽やかなベース、煌めくギターが絡み合うダンス・グルーヴとサイケ感の絶妙なバランスが魅力的。淡いサイケデリックなギターとポップなメロディが自然に溶け合い、ブリットポップ前夜の空気がしっかりと漂っている。デモ録音ならではのラフさも本作の味で、スタジオの空気がそのまま残ったような生々しい質感が心地よい、もし当時リリースされていたらマッドチェスターの歴史を変えていたかもしれない失われたデビュー作。

ワイルドに、より自由に。オレゴン州北西部を拠点に活動するソングライター/詩人のLily Mullenによるデビュー・ソロ・アルバム『Lily Mullen Is Here』が、当店お馴染みの〈Mississippi Records〉よりアナログ・リリース。ダウン症を持って生まれたMullenは、障害者の権利や、様々な見過ごされた声の重要さを訴える熱心な活動家であり、The RaincoatsやThe Slitsの自己完結的な世界観に通じる、遊び心と音楽的な魔法に満ち溢れたアルバム。The Velvet UndergroundやThe Modern Loversを想起させるような実験精神溢れるロックやバラードから、Patti Smith、Nico、The Fallなどからの影響をヴォーカルと音楽で自然と彷彿させる楽曲まで、巧みな言葉遊びや宇宙的なテーマ、シュールレアリスト的な詩、親密で耽美な嘆きまでを内包した、独創的でユニークな声を聴かせるモダンで卓越したアート・ロックの傑作です。

タイ東北部イサーンの伝統音楽モーラムを軸に、ファンク、ロック、ポストパンク、アジアからインド洋圏のリズムを大胆に取り込んだ、バンドの進化形を示すサード・アルバム『Araya Lam』。イサーンの伝統楽器、ポーンラン(木琴)、ピ(笛)、ソー(弦楽器) などを積極的に導入、伝統旋律の魅力を保ちながら、現代的なアンサンブルへと再構築している。生演奏ブレイクビーツ的なグルーヴや、ドラッギーなファンク感も随所に登場し、伝統音楽の素朴さと、クラブミュージック的な反復グルーヴが共存している。モーラムの土の匂いと、都会的なビートが同時に漂う、サイケデリックでトランシー、だけど温かいアルバム。モーラムの根源性と現代的なグルーヴ、サイケデリックな実験精神が結晶した、The Paradise Bangkok Molam International Band の到達点とも言える作品。

カリフォルニアのアンダーグラウンド・サイケデリアを象徴するエクスペリメンタル・ジャム・バンド、The Beat Of The Earthが1970年に残した2ndアルバム『The Electronic Hole』。前作のフリーフォームな長尺ジャムから一転、より曲としての構造を持ったプリミティヴ・サイケへとシフト。メロディックなモチーフを持ちながらも、ファズにオルガン、さらにはシタールまでが舞い込み、方向性が読めない不思議な浮遊感が生まれている。Phil Pearlmanの淡々としたボーカルは影を帯び、ヴェルヴェッツ的な静けさとジャム・バンドの熱量が同居する曇ったサイケの魅力が強い。フランク・ザッパの「Trouble Every Day」のワイルドなカヴァーまで収録した、当時の西海岸アンダーグラウンドの熱気がそのまま封じ込められた異形の一枚。。
ミュンヘンのジャズロック、クラウトロック集団Embryoによる、デビュー作『Opal』の流れを受けつつ、民族音楽、ジャズ、サイケデリックを大胆に混ぜ合わせた、旅するジャズロックのスタイルが開花し始めた初期代表作『Embryo’s Rache』。パーカッションの躍動とフルートのアーシーな響きが絡み合い、土臭さとサイケデリックな広がりが同時に押し寄せる。ソプラノサックスの鋭いフレーズやレスリー・ピアノの揺らぎはエスニックなモチーフと結びつき、音が有機的に変化し続けるEmbryo特有のジャム感を生み出している。ロックの枠を越え、 民族音楽の要素を大胆に取り入れた音作りは、Amon Düül II 周辺のジャーマンロックとも共振しながら、よりエスニックでアグレッシヴなEmbryoらしい進化が刻まれた一枚。
1966年から69年のサイケデリック東京をテーマに、日本のグループ・サウンズからガレージ・ロックのレア音源を集めたコンピレーション。ビートルズ以降の日本で巻き起こった グループ・サウンズ・ムーブメントの中でも、特に ガレージ、サイケ、R&Bに傾倒した荒々しい側面を切り取った内容で、The Mops、The Spiders、The Golden Cups など当時の重要バンドが残したワイルドで粗削りなトラックを一枚に凝縮。ファズギターが唸り、R&Bカバーが暴走し、録音の荒さすらエネルギーに変わる。そんな10代の衝動がそのまま封じ込められたような内容で、60年代日本の熱気と混沌を体感できる貴重な記録。ポップなGSの表舞台とは異なる、アンダーグラウンドでしか生まれ得なかった東京サイケの生々しい瞬間が詰まった一枚。
1960年代の日本グループサウンズ、ガレージ、サイケのレア音源を集めた人気シリーズの第2弾『Sixties Japanese Garage/Psych Rarities Vol.2』。1992年に日本クラウンが企画した「カルトGSコレクション」シリーズの中でも、特に発掘度の高いタイトルとして知られる一枚。The Playboy、The Rangers、The Cougars、The Burns、The Spiders、Micky Curtis & The Samuraisなど、当時のシングルやEPでしか聴けなかった貴重な音源ばかりを収録。欧米のガレージロックに影響を受けつつも、日本語詞のリズム感や歌謡的なメロディが混ざり合い、和製ガレージならではの独特のバランスが生まれている。ガレージの粗暴さと日本的メロディ感が同居する、時代性の強いコンピレーション。
アンビエント/コスミッシェ・ロック金字塔!電子音楽の歴史を変えたと言っても過言ではない、テクノの生みの親であり、ドイツが誇る名クラウトロック・バンドKraftwerkが1972年1月にリリースした初期傑作にして、2ndスタジオ・アルバム『Kraftwerk 2』のアナログ再発盤。
イタリアの前衛音楽からノーウェイヴ、ハードコア・パンク、LAFMSに至るまで、世界各地のオブスキュアな音楽を掘り起こしてきた名門〈Superior Viaduct〉の新譜部門的サブライン〈W.25TH〉から新物件。以前、インディーズ・バンド、Violent Changeで共に活動していたMatt Bleyle & Sterling Mackinnonの新プロジェクト、Cuneiform Tabsが登場!ユーフォリアと暗黒の合間を漂い、ネオ・アメリカーナからアシッド・フォーク、ドローン、コラージュ、エクスペリメンタルの間を縫う、涅槃のバロック&サイケデリアを展開した、ローファイ・ポップとDIY実験による驚異的なデビュー作。

オークランド拠点のデュオ、Cuneiform Tabsによる2作目のアルバム『Age』が、Cindy Leeの数多の名作をリリースしてきたレ-ベル〈W.25TH〉より到着。本作は、サイケデリックなドローン感覚と淡いポップネスをより全面に押し出し、前作で特徴的だったノイズや霞がかった質感を少し抑えることで、ポップの芯をはっきりと浮かび上がらせている。フレーミング・チューンズやCindy Lee、アニマル・コレクティヴの初期作品を思わせるムードのなかに、サイケな実験精神と甘美なポップセンスが同居している。制作は前作同様、マット・ブレイルとスターリング・マッキノンがベイエリアとロンドンのあいだで4トラック・テープをやり取りしながら進めたもので、Tascamやシンプルなソフトを駆使した手作りの音像が土台になっている。ただし今回は宅録感を越えて、ソングライティングの力そのものがしっかりと光っていて、収録曲はどれも催眠的でありながら確かなポップの引力を持っている。ベッドルーム・ポップと実験的サイケが交差する地点を鮮やかに描き出した、現行シーンでも際立つ一枚。
La Monte Young, Terry Riley, ミニマル・ミュージックの創始者達と共に北インド古典ヴォーカリスト、Pandit Pran Nathに師事し、哲学者として、Fluxus等のコンセプチャル・アート、またVelvet Undergroundに参加していたことでも知られるHenry Flyntがフルクサス・ムーブメントの重要なギャラリーEdition Hundertmarkから1986年にカセットテープでリリースしていた、ドローン・ミュージックの中でも、最高最強にあたる爆裂持続音の超傑作が、目利き名門Superior Viaductより登場です!! 非合法とも言えるドラッギーなタンブーラによるモアレの中、ヒルビリー(アメリカ南部白人が演奏していたカントリー)やブルースミュージック等のアメリカン・フォークロアなテイストに、ディストーションをかけた強烈なエレキ・ヴァイオリン、終止尋常じゃないテンションによりインド音楽影響下のサイケデリックな演奏が永久に続く液状化瞑想持続音。音楽のスタイルとしても稀有な名演です。
10月下旬再入荷。オリジナルのアナログ盤は高値で取引される一枚!Spacemen 3の作品群の中でも最も瞑想的で催眠的でドローンでドラッギーな、1988年8月ロンドンでのライブ音源が遂に初ヴァイナル化!!元々は観客が無断で録音していた音源が、あまりの高内容の為にメンバー公認でリリースに至ったもので、完全に浮遊脱力したギターによって永久音楽劇場が溶けていく様を眺めているかのような完璧鉄板のサイケデリック・サウンド。ライブのエアー録りのチルな空気感もバッチリで、野外で聴いてもハマりそうです。La Monte YoungやHenry Flynt等のミニマル系からサイケデリックな全ての方々へ大推薦な名盤です。
Spacemen 3が1988年に送り出したその3枚目のアルバムにして、彼らのキャリアの中でも最も自由かつ自信に満ちた時期に録音された傑作である『Playing With Fire』が大名門レーベル〈Superior Viaduct〉よりアナログ・リイシュー。悪名高いニューヨークのカルト・シンセ・パンク・バンドにちなんで名付けられた"Suicide"や魅惑的な"How Does It Feel?"などの壮大なエントリーを満喫できる、Spacemen 3の天頂とも言うべき、至福のサイケデリアに包まれた超超超グレートなアルバム!

海外からも大きな注目を集める70'sジャパニーズ・アシッド・フォーク・クラシック!! 江戸川乱歩や夢野久作を思わせるダークで妖艶な詩世界と、大野雄二による一連の角川作品で聴かせたサウンド・アレンジが見事にとけあった名作です。大野雄二がプロデュースを手掛けた1975年リリースのファースト・アルバムが限定カラーヴァイナルでアナログ復刻!!
極めて耽美幻想的歌手=佐井好子1975年衝撃のデヴュー・アルバム。日本的な土着性~民謡的歌唱が幽玄な空想世界へ誘う名作には深紅の赤が似合う。大野雄二のアレンジも冴えわたる。
デンマーク・ポストパンクの重要人物Peter Peterが率いるプロジェクトBleederによる最新作『Marble Station EP』。1981年の名曲「Marble Station」を現代的な感性で再構築し、加えてLydia Lunch を迎えた1984年の「Boy/Girl」のセルフ・カヴァーも収録した、濃密な再解釈盤。長尺の「Marble Station」では、ざらついたギターの質感に、Majke Vossの透明な声とElias Rønnenfeltの影のあるボーカルが重なり、荒涼としたポストパンクの空気とフォーク、サイケの柔らかな幻影が同居する。「Boy/Girl」はオリジナルの退廃的ムードを保ちながら、輪郭がよりクリアになり、80年代の鋭さが、2020年代の質感で再び息を吹き返す。ポストパンクの影とフォーク、サイケのムードが交差する、北欧ロックの現在地を示す重要作。

Beverly KetchとRobert Thomasを中心に、同地域のミュージシャンが多数参加する共同体的なアンダーグラウンド・フォーク・プロジェクトStella Kolaによる、静かなメランコリーと60年代フォークの香りをまとったアルバム。アコースティック・ギター、フルート、ハープ、弦楽器が柔らかく重なり、あの時代の香りを現代的に編み直したようなサウンド。Linda PerhacsやJudee Sill、Karen Daltonの系譜に連なる静かで芳香のあるフォークが広がっている。曲によっては歌が語りのように流れ、古い寓話を現代に語り直すような物語性が立ち上がる。派手さはないが、アンサンブルの温度感や、複数のミュージシャンが自然に溶け合う空気が心地よく、共同体的なフォークの温かさがしっかり息づいている。淡い光と静かなメランコリーが同居する、丁寧に編まれた現代フォークの秀作。
