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Morton Feldman -  Intermission 6 (CD)
Morton Feldman - Intermission 6 (CD)Another Timbre
¥2,483

フェルドマン初期の美学が最も純粋な形で現れたピアノ作品『Intermission 6』。音は流れず、語らず、ただ静かにそこに置かれる。ひとつひとつの音が空間に浮かび、消えていくまでが作品の中心となり、音と静寂の境界がゆっくりと溶けていく。テンポの感覚はほとんどなく、音は点描のように散らばり、そのあいだに広がる余白が、むしろ音以上の存在感を持つ。音がほとんど動かないのに、時間がどんどん深く沈んでいくような独特の感覚。抽象絵画のように、意味や物語を排した純粋な音の配置。後期の長大な作品へとつながる美学の原型が、この短いピアノ曲の中に凝縮されている。静寂の中に微細な色彩が立ち上がる、フェルドマンの核心を味わえる一枚。

Morton Feldman - Piano Violin Viola Cello (CD)
Morton Feldman - Piano Violin Viola Cello (CD)Another Timbre
¥2,483

フェルドマン晩年の美学が極限まで研ぎ澄まされた室内楽作品『Piano, Violin, Viola, Cello』。ピアノと弦楽三重奏というシンプルな編成にもかかわらず、音はほとんど動かず、語らず、ただ静かに置かれる。わずかな配置の変化が、時間の流れをゆっくりと歪め、聴くという行為そのものに意識が沈んでいく。音と音のあいだには大きな余白があり、その静寂こそが作品の中心で、反復するようで決して同じには戻らないパターンが、微細な揺らぎを伴って現れては消え、抽象絵画のような静かな迷宮を形づくる。長大でありながら、密度は限りなく薄い。しかしその薄さの中に、フェルドマンが追い求めた無時間性が息づいているよう。何も起きないようでいて、深く吸い込まれる、フェルドマン後期の核心。

Charlemagne Palestine - Battling the Invisible (LP)Charlemagne Palestine - Battling the Invisible (LP)
Charlemagne Palestine - Battling the Invisible (LP)Alga Marghen
¥4,596

1969年の電子音実験と1972年のベーゼンドルファー・ピアノ録音を組み合わせた、Charlemagne Palestine の初期思想を鮮烈に示す未発表音源アーカイブ作品『Battling the Invisible』。アメリカ・ミニマリズムが定型化しつつあった時期、Palestine はニューヨークのロフトや廃工場で、サイン波・オシレーター・低周波を使った孤独な実験を続けていた。A面の「Low Sounds 3」は、建物の基礎から響き出すような低周波が15分間持続するドローンで、伝統的な展開はなく、音が空間を侵食していく存在の音楽。Eliane Radigue の瞑想的ドローンを、より荒削りで物理的な感覚に振り切ったような印象すら漂う。続く「Sine Tone Study」は、サイン波が重なり合い、うなり・干渉・ビーティングを生む、音の微細な変化を科学者のような精度で観察する、純粋な音響実験。1972年のベーゼンドルファー録音は、後のストラミングスタイルへつながる重要な橋渡しで、鍵盤を身体的に叩き続け、倍音を飽和させる儀式的アプローチがすでに芽生えている。電子音の純粋な探求から、鍵盤による恍惚の倍音世界への移行点を捉えた、初期Palestine を理解するうえで不可欠な一枚。限定300部

Okonski - Magnolia (CD)
Okonski - Magnolia (CD)Colemine Records
¥1,898
Steve Okonski率いるノース・カロライナ州アシュビルの新鋭ジャズ・トリオOkonskiによるデビュー・アルバム『Magnolia』が、良質なジャズ/ファンクの数々を送り出してきたオハイオの名門レーベル〈Colemine Records〉より待望のアナログ・リリース。真夜中の月明かりの下を歩くときの静けさ、一瞬または一生を共にする人とのつながり、新しい未知の旅に出るときに感じる緊張とカタルシスまでもが一手に繋がる、内省的にして瞑想的、そして、スピリチュアルなピアノ主体のジャズ・アルバム!
Hanakiv -  Interlude (CD)Hanakiv -  Interlude (CD)
Hanakiv - Interlude (CD)Gondwana Records
¥2,989

エストニア出身、ロンドンを拠点に活動するピアニスト、作曲家Hanakivの最新作『Interlude』が〈Gondwana Records〉から登場。前作の深く美しい瞑想的なピアノ・アルバム『Goodbyes』などの作風から一歩踏み込み、本作ではソングライティングと声の表現を取り入れている。自身のヴォーカルをフィーチャーした楽曲が収録され、ピアノの余白に溶け込むような囁き声が、作品全体に暖かみを与えている。静謐でありながらどこか生命力を帯びた、柔らかく光を放つピアノ、繊細なストリングス、控えめな電子処理が重なり、時間が止まったような瞬間を丁寧にすくい取る。エストニアの自然や聖歌の記憶と、ロンドンの先鋭的な音楽環境が交差した、懐かしくもあり、新しくもある一枚。

Bryn Harrison -  Towards a slowing of the past (CD)
Bryn Harrison - Towards a slowing of the past (CD)Another Timbre
¥2,483

英国作曲家 Bryn Harrison による、二台ピアノと電子音響のための45分の大作『Towards a Slowing of the Past』。神秘的で細密なピアノの連続と、反転・変速・ピッチ変化を施した録音素材が重なり合い、時間と記憶が曖昧になるような知覚の迷宮を作り出す。音楽は全体を通して二オクターブ下降し、速度も半分まで減速。中盤の電子音による二分間の静止和音を経て、終盤では電子音響が支配的となり、生演奏との境界が曖昧に。Mark Knoop と Roderick Chadwick の精密な演奏が、一見静かに見えて、内側では絶えず変化が起きているこの複雑な構造を鮮やかに浮かび上がらせている。理解するよりも浸ることがふさわしい、現代ピアノ作品の到達点。

Kelly Moran - Don't Trust Mirrors (LP)Kelly Moran - Don't Trust Mirrors (LP)
Kelly Moran - Don't Trust Mirrors (LP)WARP
¥4,558

クラシカルなピアノに、現代的・実験的なアプローチで挑み、現代音楽の旗手として不動の地位を築いてきたKelly Moran。2018年にはOneohtrix Point Neverのツアー・アンサンブルに参加し、FKA Twigsのライブでも活躍。クラシックの領域ではMargaret Leng Tanの作曲を手掛ける一方、Kelsey LuやYves Tumorといったアーティストとも共演してきた彼女が、最新作を〈Warp Records〉より発売!

自動演奏を取り入れた前作『Moves in the Field』に続く二部作を締めくくる本作は歪みや反射、そして自分自身を少しずつ取り戻していく緩やかな営みを探求する作品である。レーベルメイトであるBibioを迎えた本作の全10曲は、音のテクスチャーが屈折しながらきらめきを放ち、自己との再接続と集中へと向かう没入的な旅路を描き出している。

え

Aleksandra Ionowa - Improvisations On The Grand Piano (Splatter Color Vinylv LP)Aleksandra Ionowa - Improvisations On The Grand Piano (Splatter Color Vinylv LP)
Aleksandra Ionowa - Improvisations On The Grand Piano (Splatter Color Vinylv LP)Ultraääni Records
¥5,347

芸術家であり神秘主義者でもあったフィンランド系ロシア人Aleksandra Ionowaが79歳のときに録音したグランドピアノによる即興演奏集で、1979年に自主制作で発表された幻の作品『Improvisations on the Grand Piano』が、〈Ultraääni Records〉より初の公式再発。旋律よりも響きや音色に重きを置いた演奏は五音階を基調とした瞑想的なスタイルで、Emahoy Tsege-Mariam Gebruを彷彿とさせる音と沈黙のあいだにある微細なニュアンスを丁寧に紡ぎ出すような、内的な秩序と霊的な流れを感じさせるものとなっている。録音は1978年11月22日、フィンランドにて行われ、音楽は彼女が天との合一と呼ぶ神秘体験を経て生み出した数千点の絵画作品と同様、霊的な啓示であり、別世界からの伝達として位置づけられている。Aleksandra Ionowaという存在が残した精神的遺産であり、クラシック、ニューエイジ、アンビエントといったジャンルの枠を超え、音楽が持つ根源的を力を体現する貴重な記録。彼女自身によるアートワークと新たなエッセイも付属。

Bill Evans - Everybody Digs Bill Evans (LP)
Bill Evans - Everybody Digs Bill Evans (LP)Ermitage
¥2,949

伝説的アルバム’Portrait in Jazz’より丁度1年前の1958年に録音された、Bill Evansのリーダー第二作目。ベースにSam Jones、ドラムはPhilly Joe Jones。Miles Davis, George Shearing, Ahmad Jamal, "Cannonball" Adderley, 超大物ジャズ・プレーヤー4名の推薦文とサインがジャケットになっており、「無音よりも静か」と評される'Peace Piece'は、美しい静けさの中に、深い叙情性と生命を表したエヴァンスの真骨頂とも言える超名曲。180g重量盤

Alvin Curran - Fiori Chiari, Fiori Oscuri (LP)Alvin Curran - Fiori Chiari, Fiori Oscuri (LP)
Alvin Curran - Fiori Chiari, Fiori Oscuri (LP)Black Truffle
¥4,398

オリジナルは$300以上の値を付ける激レア盤!AMMやGruppo di Improvvisazione Nuova Consonanzaと並び、世界初の実験音楽家コレクティヴのひとつであるMEVことMusica Elettronica Vivaをフレドリック・ジェフスキー達とともに66年結成、半世紀以上にも及ぶキャリアを誇る、現代の実験音楽界において最も重要な作曲家であるAlvin Curranが、Roberto LaneriやGiacinto Scelsiらとともに運営していた短命なレーベル〈Ananda〉から78年にリリースしていた名作が初となるアナログ・リイシュー!『Songs and Views from the Magnetic Garden』(1975年)、『The Works』(1980年)、『Canti Illuminati』(1982年)といったタイトルに続く、1970年代から1980年代初頭にかけてアルヴィン・カランが発表した4つのソロ・レコーディング・シリーズの第2弾に当たる作品で、ミラノの交差点をイメージし、75年の4月に〈RCA Italiana Studios〉に録音されたアルバム。フィールド・レコーディングと、シンセサイザー、様々なアコースティック楽器、声による演奏を組み合わせ、ゆったりとしたテンポで夢の様なシークエンスへとアレンジした傑作。リマスター・オーディオ仕様。Alvin CurranとFrancis Plagneによる新規ライナーノーツが付属。

Hania Rani - Nostalgia (2LP)Hania Rani - Nostalgia (2LP)
Hania Rani - Nostalgia (2LP)Gondwana Records
¥5,227

クラシックの世界的大名門〈Deutsche Grammophon〉にも在籍するポーランド出身のピアニストHania Raniが2023年にリリースした3枚目のソロ・アルバム『Ghosts』のツアーより、ポーランド・ワルシャワ/イギリス・ロンドンでのライブ・パフォーマンスを収録した音源『Nostalgia』をマンチェスターの現代ジャズ大名門〈Gondwana Records〉より発表!ショパン音楽大学の学生として訪れて以来、長年に渡り、私生活でも仕事でもRaniの人生の重要な部分となった、自身にとって親密な場所であるワルシャワの〈Polish Radio〉という第二の故郷であり愛すべきレコーディング・スタジオにて、奥深く啓発的な楽曲を生み出しています。タイトル曲の”Nostalgia”のみロンドンのコンサート会場〈Roundhouse〉で収録。

C418 - Minecraft Volume Alpha (Green Sonic Cassette w/ White Ink CS)C418 - Minecraft Volume Alpha (Green Sonic Cassette w/ White Ink CS)
C418 - Minecraft Volume Alpha (Green Sonic Cassette w/ White Ink CS)Ghostly International
¥1,896

未体験の方はこの機会にぜひ。ニューエイジ/アンビエント・リスナーにも必聴の一枚!ドイツのミュージシャン/作曲家のDaniel Rosenfeldが変名C418で残した『マインクラフト』の画期的サントラ盤『Minecraft - Volume Alpha』がアナログ・リプレス。壮大なサウンドトラックと鮮やかなサウンドデザインを作り上げ、マインクラフトのボクセルベースの世界へと新たな命を吹き込んだ、ビートレスで繊細なエレクトロニック・ミュージック大傑作!エリック・サティやブライアン・イーノとも比較される繊細なピアノとまばらなアンビエントモチーフによる穏やかで幻想的なサウンドスケープは恍惚ものです。

Saikoss - Kossaiko (LP)
Saikoss - Kossaiko (LP)Mule Musiq
¥4,356

2007年にCDのみでひっそりとリリースされていた、Kuniyuki Takahashi のサブプロジェクト、Kossと塚本サイコ二人の共作が、長い時を経て初めてぼヴァイナル・リイシュー。中心にあるのは塚本サイコのピアノで、クラシカルな素養をにじませながらも、技巧を誇示するのではなく、呼吸のように自然な間合いで鍵盤を触る。Kuniyukiの繊細な電子音が寄り添い、フレーズの隙間に光や影を差し込むように響き合うと、音の粒はときに淡い残像を残し、ときにリズムのような脈動を示しながら、ミニマルな旋律を大きなスケールへと広げていく。さらにギターやアコーディオンといった要素が控えめに顔を出し、儚いロマンティシズムを添えている。モダン・クラシカルとアンビエント、そしてKuniyukiが培ってきたダンス・ミュージック以降の感覚が、静かに交差した全8曲。小さな部屋から宇宙的な広がりまで、聴くたびに景色が変わっていくような作品で、静かな昂揚を伴いながら聴く者を深い物語へと導いていく。

La Monte Young / Marian Zazeela ‎– The Well-Tuned Piano In The Magenta Lights (DVD)
La Monte Young / Marian Zazeela ‎– The Well-Tuned Piano In The Magenta Lights (DVD)Just Dreams
¥13,967

2000年に発売されていたあの超名盤DVDが、52ページのブックレット付属で登場です!限定500部のみで追加プレス無し、これはお見逃しなく!

「20世紀の音楽の偉大な成果の1つ」と評され、La Monte Youngの作品中で最も重要であり、革命的音楽モニュメントとも言えるThe Well-Tuned Pianoの、1987年NYで行われたGramavision版よりも遥かに長時間公演となった6時間24分に及ぶ濃密永久音楽DVD。東洋の神秘と伝統、自然倍音、数週間を掛けて純正律に調律されたベーゼンドルファー、そしてMarian Zazeelaの霊的な照明と共に、恐らく再演は困難であろう歴史的音楽の全貌に取り組むまたとない機会。本作品の解読していく上でも参考となる52pのブックレットが付属。6時間を超える大作DVDですが、オーディオとして流して聴くにも十分耐えうる音質で、Gramavision版をお持ちの方にも是非。

Qur'an Shaheed - Pulse (LP+DL)Qur'an Shaheed - Pulse (LP+DL)
Qur'an Shaheed - Pulse (LP+DL)Leaving Records
¥3,886

ロサンゼルス近郊のイングルウッドを拠点に活動するピアニスト/詩人/シンガーソングライター、Qur’an Shaheed によるフルアルバム『Pulse』は、クラシックと現代ピアノの訓練を土台に、ネオ・ソウル、即興、実験音楽の要素を自由に織り交ぜた意欲作。母はピアノ教師で、父はスティーヴィー・ワンダーやマーヴィン・ゲイの音楽監督を勤めたという音楽一家に育ち、幼少から厳しいピアノの訓練を受けた彼女が、本作ではより大胆に、直感と詩的な抽象性に身を委ねている。プロデューサーのSpencer Hartlingのテープループや即興的なエフェクト処理がアルバムに魔法のような質感を加え、Maia Harper のフルートやハープも幻想的な空気も相まって、アンビエントを基調にしながら、夢のように浮遊するジャズ的なヴォーカルとリリカルな詞世界が展開され、形式と感情、訓練と即興の境界線をゆくようなサウンドを構築。自分自身との対話の中で生まれたような、パーソナルな音楽宇宙を描いている。

yingtuitive - Letters To Self (CD)yingtuitive - Letters To Self (CD)
yingtuitive - Letters To Self (CD)Third Place
¥2,664

Salamanda、Tristan Arpによるリワークも収録!シンガポール生まれ、ロンドン在住のプロデューサー、Yingtuitiveによるパーソナルなデビュー作『Letters To Self 寫情書』。クラシック・ピアノの訓練を受け、東南アジアの伝統音楽と電子音響、ディアスポラ的視点を織り交ぜた音楽は、内省的で感情豊か。シンガポールとイギリスでのフィールド録音、ピアノによる即興演奏、ガムランにインスパイアされた響き、映画のサンプル、繊細なエレクトロニクスが、アンビエント、エーテルな音像へと昇華されている。「このアルバムの音楽の瞬間すべてが、私自身への手紙」と語る通り、ホームシック、アイデンティティの揺らぎ、喧騒の中での静けさをテーマに、自分自身との対話を音で描き出している。

Keith Jarrett - New Vienna (2LP)
Keith Jarrett - New Vienna (2LP)ECM
¥6,460

ソロ・ピアノでのライヴ演奏の可能性、概念をも大きく変え、『ケルン・コンサート』をはじめとする数々の名盤を世に送り続ける孤高のピアニスト、キース・ジャレットが5月8日に80歳の誕生日を迎えたことを記念し、最後のヨーロッパ・ソロ・ツアーからのライヴ・アルバムが急遽リリース。
本作は、キース・ジャレットの最後のヨーロッパ・ソロ・ツアーからリリースされる4枚目のライヴ録音作品で『ミュンヘン2016』、『ブダペスト・コンサート』、『ボルドー・コンサート』に続くもの。すでに伝説的な『ウィーン・コンサート』(ウィーン国立歌劇場で1991年に録音)というライヴ作品があり、本人はかつてその作品を「長年の“炎の求愛”の末に“炎そのものの言葉”を語った」と主張していたというが、本作では2016年にウィーンに再び訪れ、インスピレーションの炎は、活気に満ちた音響特性を持つもうひとつの歴史的な場所、ウィーン楽友協会黄金の間にもたらされたものとなっている。
その瞬間に新しい音楽を形成しており、その範囲はほぼ百科事典的である。『ブレーメン/ローザンヌ』、『ケルン・コンサート』から『ウィーン・コンサート』に至るまで、ジャレットの初期のソロ・コンサートを代表する長大な形式は、彼の演奏人生の最終段階に入ったこの時期には、短い、自己完結的で対照的な曲で構成されるショーに取って代わられた。そして、2016年7月9日のウィーン楽友協会での公演がそうだった。 「パート 1」は、自然発生的な音の渦であり、渦を巻き、濃密で複雑である。「パート 2」は静寂の中で和音が浮かび上がり、ゆったりとした旋律が引き出される。 リズムが前面に押し出された「パート3」では、ジャレットがそれぞれの手で別々のパターンを展開し、それを織り交ぜる能力が際立っている。
「パート4」は讃美歌的で、栄光の雲をたなびかせ、「パート5」はエーテルからの純粋なバラード。「パート6」は叙情的な衝動を屈折させてより抽象的にし、「パート7」はジャレットのヨーロピアン・カルテットのために書き直されたような優しい曲だ。「パート8」はブルースで基本に立ち返り、「パート9」はゴスペルとカントリーのヒントを含み、ジャレットの音楽的ヴィジョンがいかに包括的であったかを思い起こさせる。アンコールに選ばれた「虹の彼方に」は、『ラ・スカラ』、『ア・マルティテュード・オブ・エンジェルズ』、『ミュンヘン 2016』で聴かれた素晴らしいヴァージョンとは少し異なるフレージングで、ジャレットはまたもや類まれな演奏を締めくくっている。

<パーソネル>
Keith Jarrett(p) ★2016年7月9日、ウィーン、学友協会黄金大ホールにてライヴ録音


トラックリスト:
1. Part I 2. Part II 3. Part III 1.Part IV 2. Part V
1. Part VI 2. Part VII 1. Part VIII 2. Part IX 3.Somewhere Over The Rainbow

Willem Nyland - Piano Studies 337 (LP)Willem Nyland - Piano Studies 337 (LP)
Willem Nyland - Piano Studies 337 (LP)Mississippi Records
¥3,394

科学者にしてスピリチュアル教師、そして独学のピアニストだったWillem Nylandが、1960年代にニューヨーク州で私的に録音したピアノ即興演奏を収めた幻のレコード『Piano Studies 337』が、面目躍如とも言える〈Mississippi Records〉より初めて再発!オリジナルテープからリマスターされたこの作品は、George Gurdjieffの思想を継ぐ独自の精神的実践の一環として演奏・録音されたもので、演奏後に弟子たちに共有されていた。特別に調律されたピアノを用い、感情豊かで霊的な即興演奏が展開される。ピアノ音楽というより音による精神的対話と言うべき貴重な記録。写真家アンセル・アダムスにも推薦された逸品で、今回は〈Psychic Sounds〉とNylandの家族の協力により、シカゴのSmashed Plasticで高音質リプレス。Matt Marbleによる詳細なライナーノーツと、妻Ilonka Karaszによる美しいオリジナルジャケットも忠実に再現されている。

Nico Georis - Cloud Suites (CS+DL)Nico Georis - Cloud Suites (CS+DL)
Nico Georis - Cloud Suites (CS+DL)Leaving Records
¥2,368
幻想的アンビエント/ニューエイジ・ミュージック、これは一生モノの美しさです。版元は、Matthewdavid主宰のもと、ビート・ミュージックからリバイバル・ニューエイジ、現代ジャズまでも横断してきたLAの名門レーベル〈Leaving Records〉から最新タイトル。テリー・ライリーの代表作『A Rainbow In Curved Air』から着想を得た天上系モダン・クラシカル傑作『Desert Mirror』を送り出していたカリフォルニアのピアニスト/作曲家のNico Georisによるニュー・アルバム『Cloud Suites』がカセットとアナログでそれぞれ登場。ライム病を患い、5年間孤独に闘病した後に制作された実験的なアンビエント・キーボード作品。曲の「組曲」は雲、むしろ雲の反映であり、それぞれの曲は特定の地層にちなんで名付けられているとのこと。※リプレス分のアートワークとなります
Emahoy Tsege Mariam Gebru - Church of Kidane Mehret (CD)Emahoy Tsege Mariam Gebru - Church of Kidane Mehret (CD)
Emahoy Tsege Mariam Gebru - Church of Kidane Mehret (CD)Mississippi Records
¥2,178

エリック・サティ、クロード・ドビュッシーなどの西洋音楽のエッセンスとエチオピア教会音楽の悠久の歴史が物語る神聖美が邂逅し、アフリカの約束の大地の上にて魂の脈打つ鼓動と瞑想の響きが混ざり合った孤高の音楽家Emahoy Tsege Mariam Gebruが、1972年にプライベート・プレスしていたアルバム全曲に、未発表のピアノ録音2曲を加えた『Church of Kidane Mehret』が〈Mississippi Records〉より登場!!!エルサレム中の教会で録音された本作は、エチオピア正教の音楽典礼と直接関わっており、今回初めて、エマホイの最も感動的なピアノ作品とともに、ハルモニウムと重厚でドローンを伴ったパイプオルガンを聴くことができる。祈りに満ちたピアノが古代のままの教会の石壁に反響するような先行公開された「Ave Maria」やエチオピア正教会の典礼の自由詩を一音一音ピアノで解釈したような啓示的な作品である「Essay on Mahlet」、ハルモニウムによる「Spring Ode - Meskerem」、ヨーロッパ音楽への理解と、エチオピアの宗教音楽への生涯にわたる献身が融合したような2つのオルガン演奏など、彼女が「エチオピアの教会音楽」と呼んだものに対するユニークなヴィジョンを探求が記録されている。ポスト・クラシカルやアンビエントの文脈からも共感を集める、密やかなスピリチュアリティはなにものにも代えがたい魅力に溢れている。

福居良トリオ - Ryo Fukui Trio at the Slowboat 2004 (2LP)
福居良トリオ - Ryo Fukui Trio at the Slowboat 2004 (2LP)HMV Record Shop
¥6,050

「福居良の演奏をもっと聴きたい」。世界中のリスナーの夢が、ここに現実のものとなった。<スローボート>とともに歩んだ福居の、円熟の魅力に満ちた圧巻のライヴ。

望外の喜びとはまさにこのことだろう。福居良の“新作”の登場である。録音は2004年6月26日。福居が主宰し、活動の拠点としたジャズ・ライヴ・ハウス<スローボート>の9周年を記念したライヴの実況録音である。メンバーは、福居、坂井紅介(ベース)、江藤良人(ドラム)のトリオ。このとき福居は56歳。演奏は力強くスケールが大きく、それでいて繊細さと鋭利さもある。気力、体力、技術などのバランスでいえば、まさに円熟期に差し掛かっていた頃である。敬愛するフィニアス・ニューボーン・ジュニアやトミー・フラナガンを重厚かつ艶やかに紡ぎ、若き日に傾倒したウェイン・ショーターをスリリングに弾(はじ)く。この時期の福居の充実を映した圧巻の演奏である。1995年6月に開店した<スローボート>は今年で30周年を迎える。
text by 尾川雄介 (UNIVERSOUNDS / DEEP JAZZ REALITY)

トラックリスト:
Side A
1. Eclypso (Tommy Flanagan)
2. Relaxin' at Camarillo (Charlie Parker)

Side B
1. Come Sunday (Duke Ellington)
2. He's a Real Gone Guy (Nellie Lutcher)

Side C
1. Stella by Starlight (Victor Young)

Side D
1. Juju (Wayne Shorter)
2. Harlem Blues (Phineas Newborn Jr.)

Emahoy Tsege Mariam Gebru - Emahoy Tsege Mariam Gebru (CD)Emahoy Tsege Mariam Gebru - Emahoy Tsege Mariam Gebru (CD)
Emahoy Tsege Mariam Gebru - Emahoy Tsege Mariam Gebru (CD)Mississippi Records
¥1,896

2016年に発表後、入手困難でレア化していた中で嬉しいリプレス!Meditationsでもベストセラーな1960年代から活動するエチオピアの女性ピアニスト、Tsege Mariam Gebruの1960年代の秘蔵音源。
Erik Satie, Debussyなどの西洋音楽のエッセンスとエチオピア教会音楽の悠久の歴史が物語る神聖美が邂逅し、アフリカの約束の大地の上にて魂の脈打つ鼓動と瞑想の響きが混ざり合った孤高の音楽であり、女性版Dollar Brandとも言える感動的なモダン・クラシカル。ピアノのみの純粋な音楽性とレトロな音質がたまりません。スピリチュアルな音源がお好きな方は当然マストですが、幅広い音楽ファンへとお薦めしたい果てなき霊性漂うマスターピース。

坂本龍一 - Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 12122020 (White Vinyl 2LP)
坂本龍一 - Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 12122020 (White Vinyl 2LP)commmons
¥7,480

坂本龍一が2020年12月12日、無観客のオンラインピアノソロコンサート「Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 12122020」を開催。 ライヴ演出をRhizomatiks、撮影監督をZakkubalanが担当し、都内のスタジオから世界同時配信を行った。
このライヴはアーカイブなしの一夜限りの配信だったため、二度と視聴することができない貴重な内容となった。
そして遂にこの音源を、一年後の同日 2021年12月12日にリリース。
2021年8月にはこのライヴ音源より「Merry Christmas Mr. Lawrence - version 2020」が、TBSテレビ『終戦76年プロジェクト つなぐ、つながる』キャンペーンのテーマ曲として使用された。 また、2021年年3月末に発売した『2020S』 BOXセットでのみ聴くことができた、無印良品のCM曲「MUJI2020」もライヴの終盤に演奏し収録されている。 坂本龍一のベスト選曲とも言えるセットリストであり、最新ライヴ音源だ。

坂本龍一 - 怪物 (LP)
坂本龍一 - 怪物 (LP)commmons
¥4,620

是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二が初めてのタッグを組み、音楽を、坂本龍一が担当する映画「怪物」のサウンドトラック。
書き下ろし2曲を含む全7曲収録!

トラックリスト:
01. 20220207
02. Monster 1
03. hwit
04. Monster 2
05. 20220302
06. hibari
07. Aqua

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