パリを拠点とする若き奇才ピアニスト/作曲家:中野公揮。音楽とダンスが密接だった時代へのサウダーヂを込めた4年ぶりのセカンド・アルバムは、ソロ・ピアノを基調とした美しくイマジナティヴな大傑作!
世界的チェロ奏者:ヴァンサン・セガールとのデュオによる1stアルバム『Lift』で鮮烈なデビューを飾ったパリの若き日本人ピアニスト/作曲家:中野公揮が、4年ぶりとなる2ndアルバムを完成。前作同様、ゴンザレス『Solo Piano』(’05) やアラ・ニ『ユー&アイ ~四季の歌』(’16) など、一貫した美意識で絶大な支持を得るフランスのレーベル<NO FORMAT!>からのリリースとなる。『Pre-Choreographed(振り付けされる前の)』と題された本作は、音楽とダンスが社会的にとても近い状態にあった時代へのサウダーヂを込め、2020年の中野公揮のスタイルで、より自由にこれら2つのアートの融合を試みたという作品。人の肉体のしなやかさや優美さ、躍動感などを見事に感じさせるコンポジション、そして、ソロ・ピアノを基調としながらもエレクトロニカのような ”ノイズ”が不意に空間を揺さぶるなど、端正なだけに留まらない刺激を孕んだ音世界は、聴く者のイマジネーションを掻き立ててやまない。ダミアン・ジャレなど、中野が影響を受けたダンサー・振付家とのコラボレーションによる素晴らしいビデオクリップの数々も必見だ。