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2025年リプレス!オリジナルは2012年リリースの、OMの5作目となるアルバム『Advaitic Songs』。ミニマルかつ儀式的なドゥーム/ドローンを基盤にしながら、今作はチェロやヴァイオリンなどのストリングス、女性ヴォーカル、中東・南アジア的要素を含む旋律など、より多層的で荘厳な音響が全編にわたって注ぎ込まれている。スティーヴ・アルビニをはじめとするエンジニア陣の手によって生々しく記録された音像は、深いリヴァーブと空間的広がりを持ち、まるで聖堂の中で演奏されているかのような響きを持つ。スピリチュアル・ジャズや中東音楽、グレゴリオ聖歌やヨーロッパー中世音楽、神秘主義的ドローンなどに通じる要素を取り入れながら、ドゥームの骨格を保ち続けている点も驚異的で、宗教的・哲学的なミニマル音楽と東洋的エッセンスをも融合させた、スピリチュアル・ドゥーム/メディテーショナル・ドローンとでも言うべき、極めてユニークな充実作!

オーストラリアの即興トリオ The Necks が、自身の長尺即興という定型を大胆に崩し、4つの独立した長編トラックによって多方向へ広がる音世界を提示した異色作『Unfold』。Chris Abrahams の反復しながら微細に変化するピアノ、Lloyd Swanton の深く揺らぐベース、Tony Buck のパーカッションが織りなすテクスチャは、ミニマル・ミュージック、アンビエント、ジャズ、ドローン、ポストロックといった要素を自然に横断しながら、The Necks 特有の伸び縮みするような時間感覚を生み出していく。静謐なサウンドスケープから緊張感のあるパルス、濃密なドローンまで、彼らの即興性と音響的探求が新たな形で結晶した、The Necks の多面性を鮮やかに体験できる一枚。

Silver Mt. ZionやBlack Ox Orkestarでの活動を経てきたモントリオールのヴァイオリニスト/作曲家、ジェシカ・モスのソロ作の中でももっとも静謐で内省的な一枚。初めてアンビエントと呼べる領域に踏み込んだ作品だが、いわゆる抽象的なアンビエントではなく、ポスト・クラシカル、ドローン、ミニマリズム、メタルやパワー・エレクトロニクス、フォークの要素が交錯する、ジャンルを横断する音世界になっている。ヴァイオリンの旋律を重ね合わせ、エレクトロアコースティック処理や断片的な声を織り込みながら、The Necksのドラマー、トニー・バックのパーカッションを交えて構築されるサウンドは、祈りや儀式のような緊張感と、喪に服すような抑制を帯びている。Radwan Ghazi Moumneh(Jerusalem In My Heart)と共に制作し、アルバムは「わたしたちの生きているうちに、自由なパレスチナを」という献辞とともに掲げられている通り、Jessica Mossがこれまで培ってきたドローン/クラシカル/フォークの美学が、もっとも瞑想的で政治的に強いかたちで結晶した作品。
スペインの電子音楽家 Estrato Aurora と Absis によるコラボレーション・プロジェクト Atàvic。彼らが追求してきたテクスチャーの自発的な進化と音の有機性をさらに深めた、静かで密度の高いミニマル・エレクトロニック作品『Creatividad Artificial E.P』。抑制されたビートと柔らかい低音の脈動を軸に、粒子のような音がゆっくりと浮かび上がり、空間に広がってゆく。メロディはほとんど姿を見せず、代わりに音の揺らぎや残響が物語を紡ぐ。過剰な装飾を排し、音が自然に変化していくプロセスそのものを聴かせる構造は、クラブ・ミュージックと純粋な音響作品の中間に位置する独特の魅力を放っている。夜明け前のような薄明かりのムードと、質感を主役に据えた、〈Alpenglühen〉の美学を体現する、深いリスニングに最適な一枚。

ジョージア出身の電子音楽家 Rezo Glonti による、過去の記憶や風景を音の断片として再構築する Recollections シリーズの続編となる7インチ作品『Recollections V–VI』。短いフォーマットながら、彼の音楽が持つ透明感のあるアンビエント、繊細なエレクトロアコースティック、微細なノイズの揺らぎが凝縮されており、フィールド録音のような自然なテクスチャーと、柔らかく重なる電子音が静かに呼応し、過去の風景がぼんやりと浮かび上がるような感覚を生む。大きな展開はなく、音の粒子がゆっくりと漂うだけだが、その余白こそが作品の魅力で、聴くほどに深い内省へと沈み込んでいく。小さくも豊かなアンビエント作品。

MeNeMによる、中央アジアから中東圏の伝統音楽の要素をミニマルな電子音響と融合させた、濃密でプリミティブな 7インチ『NaMShaN / eShaMilDe』。乾いたパーカッションの反復と儀式的なリズムが土着的な高揚感を生む「NaMShaN」、弦楽器を思わせる音色と柔らかな電子音が重なって、夜の静けさに溶け込むような瞑想的なムードを描き出す、よりメロディアスでスピリチュアルなトーンが前に出た「eShaMilDe」の2曲を収録。
2025年リプレス!テクノとダブ・レゲエの奇跡的合一。Carl Craig=Paperclip People名義、1994年「Remake (Basic Reshape)」と2001年「The Climax (Basic Reshape)」の二曲を、独Mark Ernestus & Moritz von OswaldのBasic Channelがリミックスした没入アンビエント・ダブテクノの普遍的傑作。
テクノとダブ・レゲエの奇跡的合一。独Mark Ernestus & Moritz von OswaldのBasic Channelにより、1998年にサブレーベル〈Main Street Records〉からリリースされていた音響ダブ/ディープ・ハウスの傑出した普遍的名曲が、2025年リプレス。
テクノとダブ・レゲエの奇跡的合一。独Mark Ernestus & Moritz von OswaldのBasic Channelにより、1993年にリリースされていた音響ダブ/ミニマル・テクノの傑出した普遍的名曲が、2025年リプレス。Jeff Millsによるリミックスも収録。
2025年リプレス。テクノとダブ・レゲエの奇跡的合一。独Mark Ernestus & Moritz von OswaldのBasic Channelによる、1995年にCDのみでリリースされていた音響ダブ/テクノの傑出した普遍的名曲が、オリジナル・カットよりも長いフル・レングス・ヴァージョンでヴァイナル化。
フィンランドのダブ職人 Lightman が、メロディカを中心に据えたクラシックなルーツ・ダブを北欧らしい静けさと深い空気感で再構築したインストゥルメンタル作品『Trombi』。重心の低いベースと柔らかいオルガン、そして淡く漂うメロディカが、深夜の空気にゆっくりと溶けていくようなムードを生み出し、南国のレゲエとは異なる寒色のダブとも言える独特の世界を描き出している。デジタルなし、レコード限定リリースの600枚限定、手刷りシルクスクリーン・ジャケットというアート仕様も相まって、作品全体がひとつの静かな儀式のように響く。派手さを排したミニマルな音の反復がじわじわと効いてくる、Lightman の美学が純度高く表れた一枚。
フィンランドのパーカッショニスト Antti Vauhkonen を中心とするジャズ・コレクティヴ Oiro Pena が、北欧のフォークローレとスピリチュアル・ジャズを静かに融合させた作品『Béke』。スタジオでライヴ録音された本作には、その場で生まれる呼吸や生々しい空気感が刻まれており、フィンランド民謡の素朴な旋律と、霊性を帯びた即興演奏が自然に溶け合っている。「Béke(平和)」というタイトルが示すように、サックスやフルート、ヴィオラ、声が柔らかく重なり合い、音楽は派手さを排しながらも深い祈りのような静けさを湛え、北欧の冷たい空気と温かみを帯びた精神性が同時に漂う独特の世界を描き出す。ミニマルな反復と儀式的な高揚感が共存する北欧スピリチュアル・フォークジャズ。
作曲家Jakob Ullmann の極限まで静かな音響を追求する美学を、コントラバスの Jon Heilbron とフルートの Rebecca Lane の精密な演奏によって鮮明に描き出した作品の『Solo I & Solo IV』。ほとんど聴こえないほどの微弱な音、息の流れ、弦のわずかな振動が、深い静寂の中でゆっくりと浮かび上がり、音が存在するという事実そのものを問いかけるように響く。Solo I では持続音の中に微細な音色の変化が生まれ、Solo IV では音の発生と消滅の境界が曖昧になり、深い静寂を感じさせる沈潜した世界が広がる。極めて精密な空間の扱いによって静寂の中の音を最大限に引き出した演奏もUllmann の美学を非常に繊細に再現している。
説明不要 Kraftwerk の代表作『Autobahn』。電子音楽がまだ実験的な領域にあった1974年に、シンセサイザーとミニマルな反復構造を用いて未来のポップミュージックを提示した本作は、電子音楽の抽象性とポップの親しみやすさを融合させて、のちのシンセポップ、テクノ、アンビエントなど多くのジャンルの礎となった。Kraftwerk を“電子音楽の先駆者”として世界に知らしめた歴史的名盤。

イタリア実験音楽シーンの精鋭4名による、全4時間に及ぶアンビエント/エレクトロアコースティック大作『a sad song for A.』が、限定300部の4CD豪華ボックスセットとして〈Silentes〉よりリリース。本作は 写真家Stefano Gentileの抱いていた後悔や不安を、4人の作家がそれぞれが異なるアプローチで音に変換。Gigi Masinのメロディアスなアンビエント、Fabio Orsiの深いドローン、Vitoloのエレクトロアコースティック、Hisekaの静謐なミニマルアンビエントがひとつのテーマのもとで並び、静謐で深い内省の世界を多層的に描いている。17×17cmのStefano Gentileの写真入りブックレット、Giulia Dal Vecchioによるテキストも収録。
Larry MullinsとMike Wattによる、The Stoogesの楽曲「We Will Fall」を約40分にわたりトランス的なドローンへと再構築したトリビュート・アルバム『We Will Fall』。Larry Mullinsはシュルティボックス、Moog、タブラ、ゴング、グロッケンシュピール、Mike Wattはファズベース、エフェクトベース、ヴォーカル・チャントを駆使し、反復的で儀式的な音響を生み出している。デトロイトのプロトパンク的原初衝動を、現代的なドローン、ミニマル音響として再提示する作品。

〈12k〉〈LAAPS〉〈IIKKI〉〈The Trilogy Tapes〉 などからのリリースで知られ、東京を拠点に、サウンド/ドローイング/インスタレーション/映像を横断するアーティストAkhira Sanoによるグロッケンシュピールとフィールドレコーディングのみで生み出されたミニマル・アンビエント傑作『To Material Past』がUKの〈SWIMS〉より50本限定のカセットとして登場。グロッケンシュピールの透明な響きと、環境音の柔らかなテクスチャが溶け合い、時間の流れをゆっくりとほどくような音世界が広がっている。静けさの中に微細な変化が漂う、白昼夢のような作品。

Tortoiseによる1998年にリリースのあまりにも有名な3rdアルバム『TNT』がリプレス!Pro Toolsを駆使した緻密な音響構築が特徴で、ジャズ、ダブ、クラウトロック、ミニマリズムなど多様なジャンルを横断しながら、流麗で繊細なインストゥルメンタルを展開。ジェフ・パーカー加入後初の作品であり、ジャズ的な即興性と繊細なフレージングが加わったことで、バンドの音楽性が大きく広がっている。各楽曲はメロディよりも質感や空間性を重視したサウンドで、録音と編集のプロセスが創作の中心にあり、スタジオを楽器として扱う姿勢が明確に表れている。リズムの変化や音の配置が緻密で、聴くたびに新たな発見があるような構造を持つ、ポストロックの金字塔として今なお高く評価される名作。
庭園の黄昏 - Every Dog Has His Day」「睡眠の計画 - Plan For Sleep」に続く、初期ダムタイプ音楽作品復刻プロジェクト第3弾。 本作は、1987年に兵庫県尼崎市・つかしんホールで開催された、ダムタイプ初の大規模展覧会『Suspense and Romance』の会期中に、展示会場で行われたライヴ・パフォーマンスの音源を収録したカセットテープ作品です。
山中透がダムタイプとして初めて全楽曲の作曲・制作を手がけた本作は、サックス奏者・ハリー切手氏とのコラボレーションから生まれた音楽プロジェクトを記録しています。 “サスペンスとロマンス”というテーマのもと、ジャズやシネマティックな叙情性と、ポスト・ミニマル以降の冷たく抽象的な音響が交錯する、山中らしいコンポジションに、切手氏による印象的なサックスのフレーズ、シーケンサーやサンプラー、PCM録音を用いた音作りが重なり、その後の「S/N」まで続くダムタイプ・サウンドを象徴する音響イメージが、この時期にすでに形成されていることに気づくでしょう。
さらに、当時の貴重な写真やドローイング、メンバーによる座談会を収録した、50ページ超のブックレットが付属。カセットブック仕様でのリリースとなります。 本ブックレットは、初期ダムタイプ・メンバーらによる「Early Dumb Type Archive Project」の主導のもと制作されたもので、初期ダムタイプの活動を多角的に捉える貴重な資料となっています。
カセットブック(箱入り)
カセットテープ:全10曲・48分収録 DLコード付
ブックレット:50ページ超(写真・ドローイング・小山田徹×高谷史郎×穂積幸弘 座談会ほか収録)
Basic Channel傘下のChain Reactionから2001年にデビュー以来、10年以上の沈黙を経て、2014年以降、UK・マンチェスターのレーベルDDSよりコンスタントにリリースを重ね、ダブテクノ/ミニマル等のクラブオーディエンスのみならず、全世界の熱心な音楽ファンを魅了する電子音楽家【Shinichi Atobe】。
本年7月突如始動させたプライベート・レーベル【Plastic & Sounds】より、第二弾となるリリース「A1.SynthScale A2.Disappear | AA.Between Thoughts」が12INCH(45RPM/Limited Press)レコードとデジタルでリリースされる。
昇降しながら展開するシンセと疾走感のあるリズムが絡み合いプログレッシブ・ロックの片鱗をも感じさせるエレベーション・シンセ・ダブ・テック「SynthScale」、続く「Disappear」は、浮遊する上音に突如出現するピアノ、突き進むリズムの合間に差し込まれるドラムの固め打ちがうねりをあげる。10分を超える大作「Between Thoughts」は、野太いベースラインを主体にボイスサンプルが浸透し、柔らかくジェントルに展開するShinichi Atobe流の長編ミニマル・ハウス。
マスタリング/レコード・カッティングには、Shinichi Atobeの作品を多数手がけてきたベルリンのRashad Beckerが担当。
Basic Channel傘下のChain Reactionから2001年にデビュー以来、10年以上の沈黙を経て、2014年以降、UK・マンチェスターのレーベルDDSよりコンスタントにリリースを重ね、ダブテクノ/ミニマル等のクラブオーディエンスのみならず、全世界の熱心な音楽ファンを魅了する電子音楽家【Shinichi Atobe】。
Atobeが自身のプライベート・レーベル【Plastic & Sounds】を設立。第一弾となるリリース「 A.Whispers into the Void | AA.Fleeting_637」が12INCH(45RPM/Limited Press)レコードで7月25日にリリースされる。
ミニマルなシンセとリズムから、流麗なピアノのリフレインの導入と共に徐々に禁欲的に展開する「Whispers into the Void」。BPM125前後のフロアライクな没入ミニマル・ダブテクノ「Fleeting_637」の2曲。
マスタリング/レコード・カッティングには、Shinichi Atobeの作品を多数手がけてきたベルリンのRashad Beckerが担当。

この録音は、京都と大阪間を結ぶ京阪、JR、阪急線の発車メロディーからインスピレーションを得ています。これらの音のモチーフは、まず探求され、次に私たちの集合的記憶のプリズムを通して変容され、1時間のライブパフォーマンスに結実しました。これは記憶の機能に関する私の研究を延長するものです。私たちの記憶は現実に忠実なのか、それとも個人的な物語に適応した再構築なのか?

グラフィックデザイナー、サウンドアーティストとして国際的に知られる東京在住の中村友胤による『For A Fleeting Moment』。本作は、ピアノやギターの柔らかな響き、控えめな電子音に、日常の気配をそっと写し取ったフィールドレコーディングが溶け合い、まるで写真のように瞬間を切り取る。音の数は極限までそぎ落とされ、余白や残響が丁寧に扱われることで、淡い光や空気の揺らぎまでもが音として立ち上がってくるかのよう。〈IIKKI〉の特徴である「写真 × 音楽」のコンセプトに則り、Simone Kappelerのポラロイド写真と呼応するように構築された本作は、曖昧な輪郭や淡い色彩をそのまま音に変換したかのような静謐さを持ち、短い楽曲が連なりながらもひとつの詩的な物語として流れていく。ミニマルでありながら温度を感じさせる音響美学が結晶した美しい作品。

〈12k〉、〈Important Records〉、〈IIKKI〉などからのリリースでも知られる東京拠点の作家Akhira Sanoによる最新作『D‑R』。微細な電子音、さらさらとしたノイズ、雨音のように柔らかく揺れるシンセ、そしてフィールドレコーディングの淡い気配が溶け合い、静謐で抽象的な音響空間を描き出す。「Demande」と「Réponse」という対になる4曲で構成され、ガラスのように硬質な質感と、ぼやけたテクスチャーが重なり合う長尺の音の流れが、聴く者を深い集中へと誘う。電子音と具体音を繊細に編み込むSanoの美学が最も純度高く結晶した一枚。
