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日野皓正が熱望し、石川晶が惚れ込んだギタリスト、杉本喜代志。先鋭的で多彩なサウンドはモダン・ジャズでもジャズ・ロックでも常に最前線に立ち、時代の中心を鋭く射抜いてきた。その音楽表現の頂点のひとつを捉えたのが本作『バビロニア・ウインド』であることに異論はな いだろう。市川秀男の波紋のように広がるエレピ、池田芳夫の豊満でいながら抑制の効いたベース、日野元彦の粒立ちの良い推進力の強いドラム、植松孝夫の野趣と艶を兼ね備えたサックス、そして一閃する杉本の鋭角なギター。深海をたゆたうような「Babylonia Wind」から繊細で儚い余韻を残す「Hieroglyph」まで聴き通したとき、その表現の多様さに目を瞠り、グルーヴの深さに慄くだろう。
text by 尾川雄介(UNIVERSOUND/DEEP JAZZ REALITY)
まさにUS地下シーンの器量!Bill Orcutt Guitar Quartetへの参加でも知られるギタリスト/インプロヴァイザーのWendy Eisenbergと、BastroやRed Krayola、Gastr del Solなどへの参加も知られる名作家David Grubbs、そして、Daniel Johnstonを手掛けた事も知られる伝説のプロデューサー/マルチ奏者にして〈Shimmy-Disc〉の創設者Kramerによる新結成のスーパーグループ、Squanderersによるデビュー・アルバムが登場。幾重にも絡み合い美しく残響するフリーフォーク以降のアメリカーナ/サイケデリック・サウンドが優美な、哀愁のギター・トリオによる秀盤。エクスペリメンタルなギターアンビエントとして一級品でありつつ、Loren Mazzacane Connorsを彷彿とさせる空間の作り方や、単にブルース的、とも言えない澄んだインプロヴィゼーションが冴え渡る、近年のエクスペリメンタルミュージック周辺では稀有と言える作品。
コネチカット出身のカルト人気なSSW=D.R. Hookerによる1972年の自主盤デビュー作『The Truth』が〈Numero Group〉よりアナログ・リイシュー!ドラッグ中毒のヒッピー・サイケデリックと福音派キリスト教の融合!LSDでダメージを受けたフランク・シナトラや、離婚した郊外の父親の役を演じるルー・リードのビジョンを呼び起こす、宗教的であり、奇妙な魅力に溢れたサイケデリック・ギター・レコード!

家族との大切な思い出と影が滲んだ、浅瀬系アンビエント~エレクトロニカ傑作!イングランド・チェスターを拠点とするサウンド アーティストであり、フォーク・ミュージシャンでもあった経歴を持つCarl M Knott (Wonderful Beasts、Spacelab) によるソロ・プロジェクトの1つboycalledcrowによる最新アルバム『eyetrees』が〈Hive Mind Records〉よりカセット・リリース。多種多様なアコースティック音楽からインスパイアされた、ユニークかつ奇妙で美しい楽曲を生み出しながら、〈Mortality Tables〉や〈Subexotic Records〉といったレーベルから素晴らしい作品を送り出してきた人物。家族生活と、自宅や自然の中で妻や子供たちと過ごした素晴らしい時間から触発された作品。アルバムの一部は、死が迫り、世界の境界線がぼやけていると感じた悲しい時期に作られたもの。「何が起こるかわからない、人生は繊細で一瞬で奪われる可能性がある」という感覚が浸透したその音楽からは、ぼんやりとしたピンク、黄色、赤、オレンジで満たされた家族の物語と思い出が、不安定なアコースティック・ギターや壊れたエレクトロニクスによる調べ、そして、暖かく、別世界的なサウンドスケープと共に浮かび上がります。
サハラ砂漠以南の知られざる現行シーンからオブスキュアな音楽までを紹介してきた名門〈Sahel Sounds〉からは、トゥアレグ・ギターの聖地アガデスで長く活動してきたウェディング・バンド、Etran de L’Aïrによる、太陽に照らされた砂漠のサウンドがめいいっぱい詰め込まれた最新アルバム『100% Sahara Guitar』がアナログ・リリース。今作はナンと彼らにとって初めてのスタジオ・アルバム!西海岸のスタジオで録音された、バンドの新境地的な作品であり、さらに多くのギターをミックスに加え、リバーブの効いたメロディーときらめくハーモニーのレイヤーを織り交ぜて音のタペストリーを作り上げています。

灰野敬二やジム・オルークとも共演する孤高のアメリカン・エクスペリメンタル・ミュージシャン、Loren Connors、そして、BastroやRed Krayola、Gastr del Solなどへの参加も知られる名作家David Grubbsによるコラボレーション作品『Evening Air』がLawrence English主宰の〈Room40〉からアナログ・リリース。最初のデュオ・アルバム『Arborvitae (Häpna)』以来、20年ぶりとなる共作は、エレキ・ギター (コナーズ)とピアノ (グラブス)による、魅惑的でゆったりとしたコラボワークが際立つ、静謐で素晴らしい内容の作品に仕上がっています!ジャケットにはLoren Connors自身によるペイントを起用。

アゼルバイジャンやマルティニークなどの神秘的な音楽からスイスの地下音楽、フランスの電化ライまで、各地の辺境音楽を掘り起こすだけでなく、Altin GunやDerya Yıldırım & Grup Şimşekなど現代の突出した才能も紹介してきたスイスの名門〈Bongo Joe〉から新物件!Rustem Quliyevの先駆的な作品を紹介した最初のコンピレーション作品『Azerbaijani Gitara』の成功に続き、アゼルバイジャンの知られざるギタリスト、Rəhman Məmmədliを紹介した編集盤『Azerbaijani Gitara volume 2』がアナログ・リリース。音楽的実験と革新の豊かな伝統に根ざしたアゼルバイジャン・ギターラ文化。アゼルバイジャンのミュージシャンや作曲家たちが、土着の伝統と世界的な影響を融合させる手段として採用した特異なエレキギター・サウンドを堪能できる絶品サイケ盤!

発売直後に完売だった人気作が待望の再プレス!Gigi MasinやSuzanne Kraft、G.S.Schrayファンも完全にノックアウト。水彩で風雅な極上バレアリック/アンビエント・アルバム!!!UAやBoom Boom Satellites、藤原ヒロシ、テイ・トウワ、オノ・セイゲンを始めとして、数々の名アーティストたちと仕事を共にしてきたNatural Calamityの森俊二による最新アルバムがアナログ・リリース。
「4トラックのカセットレコーダーを使って、多重録音を楽しんでいた頃のように、ひとりでギターを弾きながら自分の世界を創っていけたら、、、そんな思いを持って制作したのが、この『SONG FOR JONI』というアルバムです。エレクトリックギターと少しのテープコラージュだけで構成されています。」
〈森俊二 プロフィール〉
1991年、中西俊夫プロデュースによる「ナチュラル・カラミティ」としての1stアルバム『Dawn In The Valley』でデビュー。以降6枚のアルバム、1枚のリミックスアルバムをリリース。1998年にはビースティーボーイズ、ベック、ローリングストーンズのプロデュースで知られるダストブラザースのIDEAL RECORDSより全米デビュー。静かでメランコリックな彼の音楽性はアメリカのメディアでは"ドリーミー・サウンド"と称され、ジャック ジョンソンが自身のムービーのサウンド・トラックに使用するなど世界各地でその評価は非常に高い。2001年には「UMA UMA」名義でのギターインストアルバム『UMA UMA』をリリース。2003年9月には瑞々しい4年ぶりのナチュラル・カラミティ7thアルバム『Night Is Indigo』をリリース。2003年には森俊二と石井マサユキ--TICA--によるギター・インスト・ユニット「Gabby&Lopez」を結成。2004年9月 1stアルバム『STRAW HAT, 30 SEEDS』を発表。2006年11月に2ndアルバム『Nicky'sDream』を2011年3月には3rdアルバム『Twilight for 9th street』リリース。2017年ミニアルバム『Sweet Thing』をリリース。現在はGabby&Lopezの活動に加え、曽我大穂(CINEMA dub MONKS)との即興ライヴバンド「DAMO」や再びナチュラル・カラミティの新作とソロ・プロジェクト 「222 」でのアルバムを製作中。そして2021年11月「222」のアルバム『SONG FOR JONI』を完成。
1960 年にプロ入りして以降、多くのセッションやレコーディングで活躍してきた杉本喜代志。1960 年代後半からは白木秀雄、石川晶、日野皓正らのグループに参加し注目を集め、『カントリー・ドリーム』や『バビロニア・ウインド』といったリーダー作でその地位を不動のものとした。本作は約1年間のアメリカ遊学直後に石川晶、鈴木宏昌、植松孝夫らと録音したもの。グルーヴィでいて艶やかな「アワー・タイム」や「マーマレード・スカイ」をはじめ、怪しいキーボードが飛び交う「ジョーンズ・ストリート」や、メランコリックで美しい「クワイエット・パルス」など、ジャズ・ロックとフュージョンの狭間とも言える魅力的な曲が並ぶ。杉本の1970 年代半ばを代表する作品である。
text by 尾川雄介(UNIVERSOUND/DEEP JAZZ REALITY)


「コナーズの作品の中で最も親しみやすく、美しい作品」と評される名作で、風や街並、人の体温に寄り添う柔らかなギターの調べが美しく、レーベル主催者のSean McCannも、Connors作品の中で最も美しいと惚れ込んだ逸品。フィンガーピッキングで調べる黄泉のメロディ、静止した美しい音響の中、霞んだ響きが織りなす夢想のアンビエント・ブルース・エクスペリメンタル。恍惚として無比の旋律は遥か向こう黄泉の世界へとも私たちをいざなう神秘に満ち溢れています。
180g重量盤仕様、限定600枚。Connors作のアートワークが印刷されたフォト・ブックレットも付属。大推薦!

全体を通してシネマティックな作風となっており、随所で感じられる内相的なギターの表現力はマンスール・ブラウンならではのサウンドと言える。 B面はノン・ビートで展開される4曲が収録されており、彼のギター・サウンドが存分に堪能できる。ラストを飾る「Meikai」は作品中、最もアンビエントに接近した楽曲で、変調されたヴォーカルと煌めくギターサウンド、そして最後に現れる電子音が別世界へと誘うような必聴曲!

