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日野浩志郎と中川裕貴によるユニットKAKUHANとのコラボでも知られるポーランドの即興打楽器奏者Adam Golebiewskiと、メルボルン実験音楽シーンの重鎮Dave Brownによるデュオ作。ドラムとギターというシンプルな編成ながら、ノイズ、アンビエント、フリー・インプロヴィゼーションが溶け合う抽象的なサウンド。Golebiewskiのパーカッションは打撃よりも質感を重視し、擦過音や金属的なノイズが空間をざらつかせる一方でBrownのバリトン、テナーギターは旋律を避け、低い唸りや倍音の揺らぎを生み出す。ふたりの音が絡み合うことで、存在しない映画のサウンドトラックのような暗い光の世界が立ち上がる。
ポーランドのギタリスト、作曲家ラファエル・ロギンスキが、黒海周辺の神話や風景から着想を得て制作したソロ・ギター作品。ギター1本とは思えないほど多彩な音色が現れ、東欧の民謡的な旋律、ミニマルな反復、即興的な揺らぎが自然に溶け合う。弦の震えや指先のタッチまでが鮮明に捉えられ、ときにウードや三味線のようにも聴こえる異国的な響きが、黒海の古層へとつながる独特のスピリチュアルな空気を生み出している。
ポーランドのギタリスト、Raphael Rogińskiと、セルビアの伝統歌唱を軸に活動するRužičnjak Tajniが共作した、バルカンの深い伝承を思わせる響きと現代音響が交わるエクスペリメンタル・フォーク作品。強靭でストレートなバルカン歌唱が中心にあり、その倍音や揺れが音楽全体の芯をつくる。対照的にロギンスキのギターは、旋律を前に出すのではなく、ドローンや打弦、鋭い単音を組み合わせながら、独自の質感で周囲を支えている。民謡の旋律や宗教歌、オスマン帝国由来の古い歌など、バルカン半島の多層的な音文化を素材にしながら、和声や音の配置は現代音楽的で、伝統と実験が自然に呼応する独自の音響世界を形成。リズムは明確に刻まれず、呼吸や語りの間合いが時間の流れをつくり、聴き手を歌の奥にある風景へと引き込む。
ポーランドのギタリスト、Raphael Rogińskiと、セルビアを拠点に活動する、南スラヴの伝統歌唱を深く研究し、現代的な音響感覚と結びつけるトリオ・アンサンブルRužičnjak Tajniが共作した、バルカンの深い伝承を思わせる響きと現代音響が交わるエクスペリメンタル・フォーク作品。強靭でストレートなバルカン歌唱が中心にあり、その倍音や揺れが音楽全体の芯をつくる。対照的にロギンスキのギターは、旋律を前に出すのではなく、ドローンや打弦、鋭い単音を組み合わせながら、独自の質感で周囲を支えている。民謡の旋律や宗教歌、オスマン帝国由来の古い歌など、バルカン半島の多層的な音文化を素材にしながら、和声や音の配置は現代音楽的で、伝統と実験が自然に呼応する独自の音響世界を形成。リズムは明確に刻まれず、呼吸や語りの間合いが時間の流れをつくり、聴き手を歌の奥にある風景へと引き込む。限定100部。

〈Melody As Truth〉主宰として、そしてGaussian Curveのメンバーとしてアンビエント、バレアリックの現在を形作ってきたJonny Nashが、より内省的な領域へと踏み込んだアルバム『Point of Entry』。柔らかなギターのアルペジオと淡いシンセのレイヤーが静かに呼吸し、音が空気そのもののように空間へ溶けていく。バレアリックの開放感と、室内楽のような親密さが同時に漂う。Joseph Shabason のサックスが差し込む瞬間も美しく、アンビエントの透明感に人肌の温度が重なる。Nashの音楽が持つ静けさの深さを純度高く感じられる、静かに内側へ向かうアンビエント・フォーク。
チリのギタリストCristián Alvearの依頼により作曲された、Catherine Lamb初のギター作品『Point/Wave』。環境音をマイクロトーナルな和音へ変換するSecondary Rainbow Synthesizerを用いた電子ドローンと、極めて静謐で均質なタッチのギターによる点描的フレーズが、長い時間軸の中でゆっくりと干渉し合う構造を持ち、音が前へ進むというより空間に滞留し続けるような独特の静けさと緊張感を保ち、倍音同士の微細な揺らぎが耳の奥で共鳴しながら、聴き手そのものを調律するかのように、知覚を変容させる。その音像は、幾何学的でありながらどこか有機的な、静かで強度のある現代音楽作品。

4月中旬再入荷。オランダを拠点とするJonny Nashの、前作『Point Of Entry』に続くソロ・アルバム『Once Was Ours Forever』が登場。フォーク、アンビエント・ジャズ、ドリームポップの間をたゆたうように結びつけた、内省的で幻想的な音世界を描いている。前作が昼下がりの穏やかな空気感をまとっていたのに対し、今作は夕暮れ時の淡い光のなかにゆっくりと溶け込んでいくような趣きで、指弾きギターを軸に、ぼんやりとしたメロディや残響の深い歌声、繊細なサウンドレイヤーが重なり合い、儚くも心に残る時間を紡ぎ出している。コズミックなアメリカーナ「Bright Belief」や、シューゲイズ的なギターが重なる「The Way Things Looked」など、多彩な楽曲が収録されており、カナダのサックス奏者Joseph Shabasonや、Maya OngakuのShoei Ikeda、元Kikagaku MoyoのTomo Katsurada、そしてSatomimagaeらがゲスト参加し、各曲に独自の彩りを添えている。牧歌的な風景と深い感情、静けさと重みを同時に感じさせるNashらしいバランス感覚が光る作品。聴く人それぞれが自由に余白を見つけられる、あたたかく控えめな作品。
Brian EnoやRobert Fripp、またSonic YouthやMy Bloody Valentineからインスパイアされた音響ドローン・ギター・サウンド!90年代には「最も才能豊かで革新的なギタリストの一人」と称され、そして、Sonic Youthのメンバーたちにも愛されたポルトガルの一大音響作家、Rafael Toralが英国Touchより2001年にリリースしていたフィードバック・ドローンの超傑作。
絶品です!クラシック・ギタリスト、志野文音による注目のシリーズ『The Timbre of Guitar』の第2弾は、あのレイ・ハラカミの楽曲群を繊細かつ親密なギターの響きで再構築した珠玉のトリビュート作品!こちらも高い評価を得た、Susumu Yokota『Sakura』のカバー作に続く本作は、彼女が紡ぐクラシカルな旋律を通じて、バレアリックやラテン音楽の内包する晴れやかで暖かな空気感を落とし込みながら、ハラカミ楽曲の本質に静かに触れつつ、温度を失わずにその「浮遊感」や「湿度」ら「親密さ」といったものを写し出すことに成功しています。
1980年代のマリ共和国のトップオーケストラの一つであった、Zani Diabaté率いるSuper Djata Bandが1982年に送り出した大傑作『Volume 2』が〈Numero Group〉からアナログ再発!ワスル族の狩猟音楽、グリオの讃美歌、セヌフォ族の田園舞踏、フーラ族とマンディンゴ族の伝統的なレパートリーと西洋のサイケデリック音楽、ブルース、アフロビートを融合させた画期的な一枚であり、Diabatéを神話的な西アフリカのギタリストの殿堂へと送り出したマスターピースと呼べる作品です。
Jim O’Rourke と Loren Connors による即興ギター・デュオ作『Two Nice Catholic Boys』。1997年の欧州ツアーで録音された演奏を O’Rourke が後年編集し、〈Family Vineyard〉から2009年に発表したもので、静寂と残響を活かしたブルースから、ノイズを孕んだフィードバックまで、ふたりの音がぶつかり合うのではなく、緊張と余白のバランスで空間を描く即興演奏。実験的ギターの対話と呼べる内容は、ギターの音色そのものを探求するかのよう。
南マダガスカルのツァピキ音楽を牽引してきたギタリストDamilyが、自身のルーツと現在地を最も純度の高い形で提示したアルバム『Fanjiry』。わずか3日間で一気に録音され、ギター1本と Damily自身の声だけで構成された極めてミニマルな作品で、これまでバンドの歌い手に任せていたヴォーカルを初めて自ら務めたことで、音楽が持つ個人的な温度や土地の記憶がより直接的に伝わってくる。反復するギターのフレーズは、リズム、ベース、メロディを同時に担うツァピキ特有の多層性をそのまま体現し、ギター一本であるにも関わらず、素朴なようで聴き込むほどに新たな発見のある深みのあるもの。朴訥として深みのある歌声と絡み合いながら、乾いた大地の空気や儀式の残響を思わせる独特のグルーヴを生み出している。派手な装飾を排したことで、Damilyの音楽の核にある躍動と精神性がむき出しになり、静けさの中に強い生命力が宿る。ツァピキの伝統を未来へとつなぐ、濃密で親密な作品。

南マダガスカルのツァピキ音楽を牽引してきたギタリストDamilyが、自身のルーツと現在地を最も純度の高い形で提示したアルバム『Fanjiry』。わずか3日間で一気に録音され、ギター1本と Damily自身の声だけで構成された極めてミニマルな作品で、これまでバンドの歌い手に任せていたヴォーカルを初めて自ら務めたことで、音楽が持つ個人的な温度や土地の記憶がより直接的に伝わってくる。反復するギターのフレーズは、リズム、ベース、メロディを同時に担うツァピキ特有の多層性をそのまま体現し、ギター一本であるにも関わらず、素朴なようで聴き込むほどに新たな発見のある深みのあるもの。朴訥として深みのある歌声と絡み合いながら、乾いた大地の空気や儀式の残響を思わせる独特のグルーヴを生み出している。派手な装飾を排したことで、Damilyの音楽の核にある躍動と精神性がむき出しになり、静けさの中に強い生命力が宿る。ツァピキの伝統を未来へとつなぐ、濃密で親密な作品。

ポルトガルの電子音楽家 Rafael Toral 待望のニューアルバム『Traveling Light』が〈Drag City〉より登場。前作『Spectral Evolution』でのギターへ回帰しつつ自作エレクトロニクスと融合する試みをさらに推し進めており、本作ではなんとジャズ・スタンダードを題材としている。「Easy Living」「Body and Soul」「My Funny Valentine」「God Bless the Child」など、20世紀前半を代表する6曲が、ギター、ベース、自作エレクトロニクス、改造テルミンを組み合わせた仮想オーケストラのようなサウンドによって、楽曲が幽玄なドローンや電子的な鳥のさえずりのような音へと姿を変えており、旋律や和声によって原曲の影が残りながらも、オルガンのような持続音やテルミンのうねりに包まれて、どこか宗教音楽や初期電子音楽を思わせる響きとなっている。さらに各曲には管楽器奏者が一人ずつゲスト参加し、クラリネット、テナーサックス、フリューゲルホルン、フルートが登場。伝統的なジャズの親しみやすさと、Toralならではの抽象的な音響が重なり合う傑作。
ポルトガルの電子音楽家 Rafael Toral 待望のニューアルバム『Traveling Light』が〈Drag City〉より登場。前作『Spectral Evolution』でのギターへ回帰しつつ自作エレクトロニクスと融合する試みをさらに推し進めており、本作ではなんとジャズ・スタンダードを題材としている。「Easy Living」「Body and Soul」「My Funny Valentine」「God Bless the Child」など、20世紀前半を代表する6曲が、ギター、ベース、自作エレクトロニクス、改造テルミンを組み合わせた仮想オーケストラのようなサウンドによって、楽曲が幽玄なドローンや電子的な鳥のさえずりのような音へと姿を変えており、旋律や和声によって原曲の影が残りながらも、オルガンのような持続音やテルミンのうねりに包まれて、どこか宗教音楽や初期電子音楽を思わせる響きとなっている。さらに各曲には管楽器奏者が一人ずつゲスト参加し、クラリネット、テナーサックス、フリューゲルホルン、フルートが登場。伝統的なジャズの親しみやすさと、Toralならではの抽象的な音響が重なり合う傑作。

2025年リプレス!Rashad Beckerによるマスタリングにて30周年記念エディションとしてヴァイナル再発!ボーナストラック付属。Brian EnoやRobert Frippからインスパイアされた音響ドローン・ギター・サウンド!90年代には「最も才能豊かで革新的なギタリストの一人」と称され、そして、Sonic Youthのメンバーたちにも愛されたポルトガルの一大音響作家、Rafael Toralが同国のAnAnAnAより1994年にリリースし、ジム・オルーク氏の名音響レーベル、Moikaiからも再発されているファースト・アルバム名作。
長らく廃盤であったトラル初期の重要作品が嬉しい再発!イーノのアンビエント作品を爪弾くJohn Faheyのごとく、美麗で優しい極上アンビエント・ドローン。彼が実際に影響を受けている通り、My Bloody Valentineを感じる人もいるでしょう。ゆっくりと動くノスタルジックな音色は懐かしいフィルム写真の情景を心に浮かばせるかのようであります。たとえ雑多な街角にいても、自然の中へと還るような、そんな穏やかで優しい気持ちになる響きです。私たち生きとし生けるものの原風景というと大げさかもしれませんが、私はそのようにすら感じます。まさにタイムレスな一枚。
2025年リマスター仕様、ボーナストラック付属!Rashad Beckerによるマスタリングにて30周年記念エディションとしてヴァイナル再発!ボーナストラック付属。Brian EnoやRobert Frippからインスパイアされた音響ドローン・ギター・サウンド!90年代には「最も才能豊かで革新的なギタリストの一人」と称され、そして、Sonic Youthのメンバーたちにも愛されたポルトガルの一大音響作家、Rafael Toralが同国のAnAnAnAより1994年にリリースし、ジム・オルーク氏の名音響レーベル、Moikaiからも再発されているファースト・アルバム名作。
長らく廃盤であったトラル初期の重要作品が嬉しい再発!イーノのアンビエント作品を爪弾くJohn Faheyのごとく、美麗で優しい極上アンビエント・ドローン。彼が実際に影響を受けている通り、My Bloody Valentineを感じる人もいるでしょう。ゆっくりと動くノスタルジックな音色は懐かしいフィルム写真の情景を心に浮かばせるかのようであります。たとえ雑多な街角にいても、自然の中へと還るような、そんな穏やかで優しい気持ちになる響きです。私たち生きとし生けるものの原風景というと大げさかもしれませんが、私はそのようにすら感じます。まさにタイムレスな一枚。

Oren Ambarchi、Johan Berthling、Andreas Werliinによるトリオ作『Ghosted III』が〈Drag City〉より登場!ジャズやクラウトロックの感覚を土台にしつつ、今回はより自由でゆるやかな空気をまとった一作で、前2作に比べて、アメリカーナやドリームポップ、ブルースといった新たな要素もにじみ出ていて、細部のニュアンスにフォーカスしたサウンドが特徴的。冒頭曲では、チリチリとしたギター、よれたリズム、ほどけたベースが絡み合い、フィリップ・グラス風の浮遊感が心地よい。曲ごとにテンションを緩めたり高めたりしながら、美しいドリームポップ風ポストロックへと昇華。全体として、即興的な緊張感は保ちつつも、より開放的で感覚的な作風で、シリーズ中でも特にメロディアスで親しみやすい内容になっている。

東京の〈Solitude Solutions〉からのデビュー以来、卓越したアンビエント/エクスペリメンタル作品を送り出してきた日本の実験的作家、福住康平のソロプロジェクトUltrafogによる、ギターの残響と淡い記憶のような音像が漂う静謐なアルバム『A Replica Screams』。ギターを中心にした靄のような音像で、ギター・ドローンが空間に滲むように広がっていく。音の密度がゆっくり変化し、聴くほどに景色が移り変わっていくようで、夢のようなアンビエントのよう。派手な展開はないが、音の揺らぎや質感の変化が美しく、深く沈み込むような印象を残す一枚。

最終入荷です。長年にわたり、岡田拓郎は静かな問いを抱き続けてきた。
「日本人の音楽家として、アフリカ系アメリカ人の音楽を単に借用することなくどう敬意を払えるのか?」
――その探求が新作アルバム『Konoma』を形作った。
東京を拠点に活動するギタリスト/プロデューサー/バンドリーダーである岡田は、幼少期からこの葛藤の中で生きてきた。ブルース、ジャズ、ファンクのレコードに惹かれ育ちながらも、そこに刻まれた歴史の重みに直面し、また日本人として日本に生まれ育った自分自身の起源、そしてそれらの音楽との接点について考えを巡らせていた。そんな彼に道を示したのが、アーティスト・シースター・ゲイツ(Theaster Gates) の展示で知った「アフロ民藝」だった。
ゲイツは、ブラック・アートの美学と日本の民藝運動を結びつけ、いずれも“抵抗”の精神に根ざした文化であることを示した。「Black is Beautiful」という言葉が人種差別への抵抗を象徴したように、民藝運動もまた、産業化によって消えゆく日常の美を守るために生まれた。この2つの精神の共鳴が、岡田にとっての『Konoma』の羅針盤となった。本作は文化と時間の境界を越えて鳴り響く余韻に耳を澄ませた作品である。
『Konoma』には、6曲のオリジナルと2曲のカヴァーが収録されている。
どの曲も、この“対話”の中で形づくられた。優雅でゆったりとした「Portrait of Yanagi」は、まるでぼんやりとした記憶の中にある、別の時代のスタンダードのように漂い、短くも濃密な「Galaxy」では、後期サン・ラのエレクトリック・オルガン実験、初期フライング・ロータスのビートテープの分裂的推進力、そしてトリップホップの影のような空気感を想起させる。カバーの選曲も、岡田の思想と対話を鮮明に映す。
ヤン・ガルバレクの「Nefertite」は、1970年代ECMを象徴する冷ややかな美をまとい、ヨーロッパの音楽家たちがジャズの中で自らのアイデンティティを探していた時代を再構築する。一方、鈴木宏昌の「Love」は1970年代日本ジャズ・シーンの電気的な熱気を呼び起こす。当時ミュージシャンたちはサイケデリック、ファンク、フォークを融合させ、独特の"ローカルな方言"を生み出した。両者を通じて『Konoma』は、借りた形式を新たな表現へと“ねじ曲げてきた”アーティストたちの系譜に連なっていく。
ISC Hi-Fi SelectsとTemporal Driftの共同リリースによる本作『Konoma』で、岡田拓郎はこれまでで最もパーソナルかつ広がりのある表現を提示した。
それは、つながり、影響、そして文化を超えて生き続ける美についての瞑想。

クラブジャズ・バンド、FazerのMartin Bruggerらが主宰する〈Squama〉から新物件!ドイツ・ミュンヘンを拠点に活動する要注目のクラシック・ギタリスト、作曲家であり、実験的デュオGlaskinの一員としても知られるJonathan Bockelmannがデジタル・リリースしていた作品『Sakamoto on Guitar』が2024年度アナログ化。昨年のデビュー・アルバム『Childish Mind』が話題を呼んでいた新人による注目の一作は、日本のレジェンド・坂本龍一のカバー作品集。”Suite for Krug”などの坂本龍一のあまり知られていない作品や、”Bibo No Aozora”といった象徴的な作品の両方に陽を当てたアコースティック・カヴァー・アルバム。収録エンボス加工されたアートプリントが施された高品質パッケージ仕様。

日本のギタリスト本多信介が1991年にCDで発表したアンビエント・ジャズの名盤『晩夏』が〈Studio Mule〉より2LP仕様で再発。本多信介は伝説的バンド、はちみつぱいのギタリストとして知られ、その後ソロでアンビエント・ジャズを探求。繊細なギターのアルペジオに、クラシカルな響きやジャズ的即興が交錯する、タイトル通り「晩夏」の情緒を感じさせる、叙情的で瞑想的なサウンド。日本のアンビエント・ジャズ史における隠れた傑作でありながら、坂本龍一や細野晴臣らの流れと並ぶ独自の美学を提示した作品として再評価の進む一枚。
Barn Owl の片翼としても知られるJon Porras による『Achlys』。本作は、アンビエントとドローン、実験的ギター・ミュージックの中間にあるような、崩壊や変容をテーマにした非常に音響的な作品で、核となるのはギター。指弾きで書かれたフレーズを録音したあと、モジュラー・シンセやエフェクト・チェーンに通して構造を崩し、曖昧にし、音を重ねていく。旋律は姿を残しつつも、霧や残像のように漂い、はっきりした曲というよりも堆積物や気象のようにたまっていく音のレイヤーになる。サブベースや加工されたノイズが地盤をつくり、その上を断片的なギターや持続音が浮遊する。旋律やリズムに縛られず、音が変化し崩れていく瞬間そのものを聴かせる音作りと、高い山の森で嵐に包まれたときの体験をヒントにしたという、自然体験を抽象化したような音響のパレットにより構成されるこのアルバムは、静かにして強い余韻を残す、一種の気象現象を目にするかのような印象を残す一枚。
Blaze Foleyの初期音源を収めたリイシュー盤『Sittin' by the Road』が〈Lost Art Records〉より登場。1970年代半ば、ジョージア州のツリーハウス時代に自宅のリール・トゥ・リールで録音された12曲を収録。シンプルで力強いフォーク・カントリーの原点が詰まった、彼の素朴な魅力を伝える貴重な記録。ローファイでありながら情感豊かな歌声とギターが響く、アメリカン・ルーツ音楽の原点を感じさせる一枚。
