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フィリピンの鍵盤奏者Boy Katindigが1980年に残した隠れた名作『After Midnight』が、正規リイシューでついに復活。USソウル、ファンク、ラテン・ジャズ、バトゥカーダを大胆に取り入れたフィリピン産ジャズ・ファンクの最高峰で、タイトル曲オリジナル曲である「After Midnight」の艶やかなエレピとサックスが描く都会的ファンク、「Seeing Is Believing」のメロウ・フュージョンに加え、Isaac Hayesの「Deja Vu」やGreg Phillinganes「Love Till the End of Time」など、センス抜群のカヴァー群がアルバムに豊かな色彩を与えている。80年代初頭のフィリピン音楽シーンの熱気と、US西海岸フュージョンにも通じる洗練が同居した、アジアン・レアグルーヴの名盤。

The Beatlesの名曲The Long And Winding RoadやAcross The Universeのアレンジを手掛けたことでも知られる才人Richard Anthony Hewsonによるソロ・プロジェクトRAH Bandによる1983年の名作3rdアルバム『Going Up』がオリジナル・マスターテープからの高音質復刻で、初めてアナログで正規再発。スペーシーでレトロ・フューチャリスティックなサウンドが全編を貫き、ジャズ・ファンクのグルーヴとシンセ・ポップの煌めきが融合。近年ではTikTokなどで再評価され、数億回のストリーミングを記録した「Messages From The Stars」も収録。本人が全楽器を演奏・アレンジ・プロデュースするDIY精神の結晶で、メインストリームから外れた実験的ポップの先駆者としての面目躍如とも言える内容。80年代UKのDIY精神、エキゾチックな音響、そして未来志向のポップ感覚を体現した、幅広い心あるリスナーから愛されるカルト・クラシック!

フランスのビートメイカー、プロデューサーとして、アジアの古い歌謡曲をサンプリングした『Chinoiseries』シリーズから、80sシンセ・ファンクへのオマージュ『Long Distance』まで、世界中のディガーを唸らせてきた Onra。彼が、自身の代名詞であるモダン・ブギー路線をさらに洗練させた最新作『After Dark』。80sブギー、ファンク、R&Bのエッセンスを、現代的なビート感覚と都会的なメロウネスで再構築した、アーバン・ナイト・ミュージックの決定版。跳ねるシンセベース、煌めくコード、軽やかなドラムマシン。Onraが長年磨き上げてきた夜のブギーの美学が、散りばめられたメロウ・トラックでより柔らかく、よりシルキーに表現されている。一方で、ビートメイカーとしてのルーツも健在で、サンプル感覚やタイトなリズム構築が、インスト・ヒップホップとしての強度も保っている。都会的で静かな高揚感に浸る、完成度の高いモダン・ブギー作品。

世界に衝撃を与え、レアグルーヴからロック・ファンまでを虜にした伝説的コンピ『Nigeria 70』のリリースから20余年。名門〈Strut〉が満を持して放つ待望の新章『Nigeria 80』!!!政治、経済の著しい混迷期にありながら、〈Tabansi〉や〈Phonodisk〉といった独立系レーベルの台頭や、Onyeka Onwenuをはじめとする女性アーティストの目覚ましい活躍によって空前の創造性を誇った、1980年代ナイジェリアの広大な音世界に肉薄する決定盤。ラゴスからエヌグまで全土を網羅し、名ディガーとして知られるDuncan Brookerが厳選した楽曲は、実にすべてが今回世界初の再発音源!王道のハイライフや熟成を極めたアフロビート、疾走するジュジュの熱狂はもちろんのこと、前作以上に80年代ならではのプロト・ヒップホップや自主制作レゲエ、さらには初期エレクトロニクスの質感を取り入れたハイブリッドなサウンドまでを縦横無尽に網羅。土着的なパーカッションのうねりと洗練された都市型ファンクネスが複雑に交差するアンサンブルは、ひとつの国が秘めた底知れぬ音楽的ダイナミズムと多様性を物語る。単なる貴重音源の発掘や資料的価値にとどまらず、ダンスフロアを激しく揺らすポテンシャルと時代のエネルギーが凝縮された、ナイジェリアの底知れなさを示す、必聴の歴史的ドキュメント。

世界に衝撃を与え、レアグルーヴからロック・ファンまでを虜にした伝説的コンピ『Nigeria 70』のリリースから20余年。名門〈Strut〉が満を持して放つ待望の新章『Nigeria 80』!!!政治、経済の著しい混迷期にありながら、〈Tabansi〉や〈Phonodisk〉といった独立系レーベルの台頭や、Onyeka Onwenuをはじめとする女性アーティストの目覚ましい活躍によって空前の創造性を誇った、1980年代ナイジェリアの広大な音世界に肉薄する決定盤。ラゴスからエヌグまで全土を網羅し、名ディガーとして知られるDuncan Brookerが厳選した楽曲は、実にすべてが今回世界初の再発音源!王道のハイライフや熟成を極めたアフロビート、疾走するジュジュの熱狂はもちろんのこと、前作以上に80年代ならではのプロト・ヒップホップや自主制作レゲエ、さらには初期エレクトロニクスの質感を取り入れたハイブリッドなサウンドまでを縦横無尽に網羅。土着的なパーカッションのうねりと洗練された都市型ファンクネスが複雑に交差するアンサンブルは、ひとつの国が秘めた底知れぬ音楽的ダイナミズムと多様性を物語る。単なる貴重音源の発掘や資料的価値にとどまらず、ダンスフロアを激しく揺らすポテンシャルと時代のエネルギーが凝縮された、ナイジェリアの底知れなさを示す、必聴の歴史的ドキュメント。

Fela Kutiの黄金期を支えたバリトン・サックス奏者Lekan Animashaunが1977年に録音した唯一のソロ作『Low Profile』が、ついに本格的な形で再発。タイトル曲「Low Profile」は、1970年代ナイジェリアのオイルブーム期に政府が掲げた「富を誇示するな」というキャンペーンを題材にした社会的メッセージ曲。Fela Kutiがプロデュースとキーボードで参加、重心の低いバリトン・サックスと太いホーン・セクションは堂々としたもの。反復するギターとパーカッションがじわじわと熱を帯び、長尺グルーヴがゆっくりと高揚を積み上げていく。B面「Se Rere」は、誠実に生きることを説くアフロビート・アンセム。1980〜90年代のFela Kutiのライブでオープニング曲として演奏され続けた名曲で、より明るく前向きな精神性が音の中に滲む。リズムがうねり、生演奏の熱がそのまま刻まれたような質感は、アフロビートの核を抽出したような純度の高さを感じさせる。Fela Kutiの右腕として黄金期を支えた奏者が残した、アフロビートの本質。

Danny Scott Laneによる、ジャズ、アンビエント、ニューエイジ、ソフトファンクが穏やかに溶け合った、柔らかく心地よいムードのアルバム『House Of Alice』。本作には、写真家・サウンドアーティストとしての感性が反映され、日常の風景を静かに切り取ったような、親密でシネマティックな空気が漂っている。滑らかなジャズのコード、ゆったりとしたビート、アンビエント的な余白が自然に重なり、リラックスした時間に寄り添うサウンドが魅力的。女性ボーカルを迎えた曲や、タイトル曲「House Of Alice」に象徴されるように、全体を通して温かく洗練された雰囲気が続く。落ち着いたムードの中に、ほんの少しのソウルとロマンが漂う、Danny Scott Lane の魅力が詰まった一枚。
9月4日発売。Meditationsでも大人気、〈Numero〉の看板シリーズEccentric Soulに、1964〜1980年にかけて、プロデューサーLenny “King Creole” LaCourが運営した〈Magic Touch〉を中心としたローカル・レーベル群から、入手困難なソウル、ファンク、R&B音源を26曲にわたって体系的にまとめた 決定的アーカイヴ『The Magic Touch Label Vol. 1』が登場。収録されているのは、The Mar‑J’s、Marvelle & The Blue Mats、The Swinging Hearts、Junior & The Classics、Filet Of Soul、Harvey Scales & The Seven Soundsなど、当時は地域ローカルで活動していた無名から半無名のアーティストたち。しかし、彼らの残した音源は驚くほど多彩で、ガレージ感のある荒々しいR&Bから甘いグループ・ハーモニー、鋭いホーンが切り込むハード・ファンク、そしてプロト・ディスコの萌芽まで 幅広いスタイルが詰まっている。録音は粗削りだが、その分スタジオの空気がそのまま閉じ込められたような生々しさがあり、ヴォーカルの張り上げやコーラスの甘さがローカル・ソウルならではの自由さを感じさせる。ブックレットにはLaCourの活動史、当時の写真、レーベル資料など資料性の高いコンテンツが多数収録され、幻のレーベルの全貌を立体的に再構築している。
オリジナルは1983年リリースの、Vaughan Mason & Butch Dayoによるブギー/モダンソウルの名作『Feel My Love』。軽快なファンクのグルーヴ、しなやかなシンセ、そしてローライダー系ファンクにも通じる柔らかい高揚感が全編を貫き、80年代ブギーの魅力を凝縮したようなサウンドが響き渡る。Vaughan Masonの洗練されたプロダクションとButch Dayoの滑らかなヴォーカルが自然に溶け合い、都会的な明るさとゆったりしたフィーリングが同居する。当時のスタジオ録音ならではの生っぽい温度感が残っており、シンセ・ベースやギターのカッティングが立体的に響く点も魅力。ブギー、ファンク、ディスコを行き来しながら、80年代特有の明るい質感を保った、クラシックとして愛され続ける理由が、音の手触りから自然に伝わる一枚。

クルアンビンが世界中で愛されるコンピに満を持して登場!! アジア~アフリカに至るまで世界各地の楽曲を収録し、さらに日本からはショーケン主演ドラマの 主題歌でも知られるあの日本産レア・グルーヴ大名曲も!
世界中で愛される"夜聴き"コンピの決定盤[LATE NITE TALES]シリーズ最新作は、クラシックなソウル、ダブ、サイケデリアを注ぎ込んだミッドナイト・ファンクで人気を博すグルーヴ・トリオ、クルアンビン。過去にはこのシリーズでボノボが彼らの楽曲「A CALF BORN IN WINTER」(『全てが君に微笑む』収録)を選曲したことによってバンドが最初に注目を集めたという経緯もあり、今回は満を持しての登場となる。今回のコンピレーション/ミックスはインドにルーツを持つイギリス人プロデューサー、ビドゥ(BIDDU)がプロデュースしたパキスタンのシンガー、ナジア・ハッサン(NAZIA HASSAN)によるどこか哀愁漂うヒンディ・ディスコ「KHUSHI」や、韓国のロックバンド、サヌリム(SANULLIM)による軽快なグルーヴが気持ちいい「DON'T GO」、ナイジェリアのマクスウェル・ウドゥ(MAXWELL UDOH)とエチオピアのロハ・バンド(ROHA BAND)によるアフリカからの名曲たち、そしてベラルーシの人気バンド、ピェスニャルィーの楽曲や激しいヴォーカルのパフォーマンスに魅了されるスペインのパロマ・サンバシリオ(PALOMA SAN BASILIO)の楽曲などを収録。そしてなんとエクスクルーシヴ・トラックとして、クルアンビンによるクール&ザ・ギャングの名曲「SUMMER MADNESS」のカバーも収録。さらに日本からは世界に誇るKING OF DIGGINことDJ MUROのレコメンでも知られるメロウなレア・グルーヴ大名曲、77年の故・萩原健一(ショーケン)主演ドラマ『祭ばやしが聞こえる』主題歌の柳ジョージ「祭りばやしが聞こえるのテーマ」がセレクト!コンピレーション/ミックスの最後は彼らの地元でもあるテキサスからジェフリー・ミュラー(GEFFREY MULLER)がバンジョーでカヴァーしたエリック・サティ「GNOSSIENNE」に同じくテキサスのティアニー・マローン(TIERNEY MALONE)がスポークン・ワードをのせた楽曲で締めくくられている。全体を通して国境や文化を越えた選曲となっており、世界中の音楽に対する深い愛情と彼らの音楽的ルーツが感じられるものとなっている。国内流通仕様盤CDにはアーティスト本人による全曲解説対訳が封入され、限定輸入盤2LPはオレンジ・ファイナル仕様でのリリースとなる。
ワシントンD.C.のソウル、ファンク・グループFather’s Childrenによる、1973年録音の失われたデビュー作。プロデューサーR. Hosea Williamsのガレージから〈Numero Group〉が発掘したもので、ストリート文化と黒人音楽の精神性が濃厚に刻まれたソウル、ファンクで、後年の〈Mercury〉盤よりもはるかに荒々しく、バンドの初期衝動がそのまま封じ込められている。ファズ・ギターのざらつき、タイトなリズム、サイケデリックな空気感、そしてドゥーワップ由来の強いコーラスが混ざり合い、70年代初期の埃っぽい熱量を生々しく伝える。宇宙的テーマやスピリチュアルなムードが随所に漂い、D.C.特有のコズミック・ファンクの側面も強い。洗練よりも勢いと生命力が前面に出るタイプで、当時の街の空気をそのまま記録したような音像が魅力的。〈Numero〉の尋常ではない発掘力が冴え渡るタイトル。
流通元完売。地獄ってどんな感じ?? 現行アンビエント・ジャズの重鎮ことカナダのJoseph Shabasonによる最新作『Welcome to Hell』が〈Western Vinyl〉よりアナログ・リリース。Toy Machineによる1996年のスケート・ビデオ・ドキュメンタリー『Welcome to Hell』にインスパイアされたコンセプト・アルバム!Sam Gendel作品にも顔を出している盟友Phil MelansonやThom Gillらがサポートした豪華編成で贈る2023年度ニュー・アルバム。Jon Hassellの第四世界のムードとファンキーなダンス・サウンドが溶け合う、プログレッシヴなアンビエント・フュージョン傑作に仕上がっています。

Funkadelicの2ndアルバムで、デビュー作からわずか数か月後に発表された、ロック、ファンク、サイケデリアを融合し始めた初期の重要作。10分超の表題曲を筆頭に、フィードバック・ギター、エフェクトまみれのヴォーカル、空間を歪ませるオルガンが渦巻く、サイケデリック・ファンクの極北と呼べる内。LSDを用いたマラソン・セッションで制作されたという逸話が有名で、混沌と恍惚が同居するそのサウンドは、Eddie Hazelのロック的なギターと、ファンクのグルーヴがせめぎ合う、初期P-Funkならではの衝撃的なもの。サイケデリック・ロック、ファンク、P-Funkのルーツを辿るうえで欠かせない、歴史的マスターピース。

オリジナルは1970年にリリースされたFunkadelicのセルフタイトル・デビュー作が、〈Org Music〉による〈Westbound Records〉再発シリーズの一環として、マスターテープからの丁寧なリマスタリングを経て音質も格段に向上してのリイシュー。本作は、ジャンルの境界を突き破るカオティックでスピリチュアルなグルーヴに満ちており、Motown的な洗練とは真逆をいく、荒削りで予測不能なブラック・サイケの金字塔。歪んだギター、即興性、スピリチュアルな曖昧さを武器に、黒人音楽の可能性を一気に拡張してみせた。Eddie Hazelのギターをはじめとする若きバンドメンバーの熱量と、George Clintonのストリート哲学が融合した、混沌と自由の音楽革命。

アーバン・メロウ/シティ・ポップ・フィーリング抜群!ミシシッピ川とミズーリ川の合流地点にある地下スタジオで活動していたHoward Neal率いるレーベル〈Shoestring〉に残された知られざる作品群が〈Numero Group〉の『Eccentric Soul』シリーズから奇跡のコンピレーション化。The James Family、Jimmie Green、Pete & Cheez、Carletta Sueといったアーティストたちによる宇宙的な中西部ディスコの未知なる名曲が満載。チップオンスリーヴ仕様。エッセイと豪華写真も収録。

テキサス出身の3人組バンドKhruangbinと、同じくテキサスのソウルシンガーLeon Bridgesが再びタッグを組んだコラボ作『Texas Moon』。前作『Texas Sun』が昼のロードトリップを描いた作品だったのに対し、本作はその対になる夜の物語をテーマにしたスロウで親密な作品。静かな祈りのようなムードにゆるやかなグルーヴ、甘くとろけるようなデュエットやゴスペル的深みまで、全5曲が夜の温度と静けさをまとっている。Khruangbin特有の多国籍サイケ・ファンクと、Leon Bridgesのスモーキーな歌声が溶け合い、月明かりの下で聴くためのソウルとも言える仕上がり。ゆっくりとした時間に寄り添う一本。
ロサンゼルスを拠点に活動する現行ファンク・バンドOrgone。60〜70年代のソウル、ファンクを現代的にアップデートしてきた彼らの中でも、ファンの間でカルト的名作と語れてきた作品『New You』が、〈Colemine Records〉から2LP仕様で再発。重心の低いファンク・グルーヴが全編を貫き、タイトなドラム、太いベース、切れ味のあるホーン、そして曲ごとに異なる表情を見せる女性ヴォーカル陣が加わり、70年代黄金期のソウルを思わせる熱量がしっかり息づいている。アフロビート的なグルーヴィーな曲から、シネマティックなファンク、サイケ寄りのソウルまで、ヴィンテージ感と現代的なキレのバランスが絶妙。LAの多文化的な音楽背景を反映したカラフルで濃密なファンク・アルバムでありながら、家でも自然に聴ける、現行ファンクのクラシック。
Marco Beneventoによる、彼の鍵盤奏者としての個性と〈Big Crown Records〉特有のヴィンテージ・ソウル感が心地よく交差したシングル。軽やかで弾むようなグルーヴを持つ「Frizzante」と、よりドラマティックで深みのある雰囲気を漂わせる「Turandot」という対照的な2曲が収められており、ジャズやロック、サイケデリックな要素を自在に横断してきたBeneventoの幅広い音楽性が、ソウル、R&Bの温かい質感の中で新たな形に結晶した一枚。

1974年、パリで録音されながら長らく未発表だったByard Lancasterのファンク寄りセッション『Funny Funky Rib Crib』が、〈Souffle Continu〉により初の公式リリース。多楽器を自在に操るLancasterと、Keno Spellerのパーカッションが組み合わさり、〈Palm Records〉期の実験性とファンクが同じ軌道で響く。サックスは熱量を保ちながら、ファンク的な反復リフとフリージャズ的な飛翔を行き来し、フルートやバスクラリネットは柔らかい陰影をつくる。ピアノやオルガンは骨格を支えつつ、時にスピリチュアルジャズ的な高揚を生み出す。さらに電子処理が加わり、独特の質感が立ち上がる。Keno Spellerのパーカッションは儀式的な反復と跳ねるグルーヴを同時に生み、タイトルのFunny、Funkyが示す遊び心をしっかり支えている。フリージャズとスピリチュアル、ファンクの濃密な交差点。
1974年、パリで録音されながら長らく未発表だったByard Lancasterのファンク寄りセッション『Funny Funky Rib Crib』が、〈Souffle Continu〉により初の公式リリース。多楽器を自在に操るLancasterと、Keno Spellerのパーカッションが組み合わさり、〈Palm Records〉期の実験性とファンクが同じ軌道で響く。サックスは熱量を保ちながら、ファンク的な反復リフとフリージャズ的な飛翔を行き来し、フルートやバスクラリネットは柔らかい陰影をつくる。ピアノやオルガンは骨格を支えつつ、時にスピリチュアルジャズ的な高揚を生み出す。さらに電子処理が加わり、独特の質感が立ち上がる。Keno Spellerのパーカッションは儀式的な反復と跳ねるグルーヴを同時に生み、タイトルのFunny、Funkyが示す遊び心をしっかり支えている。フリージャズとスピリチュアル、ファンクの濃密な交差点。
ナポリ拠点のNu Geneaが、地中海圏の多文化性とアフロ・ディスコのエネルギーを前面に押し出した最新作『People of the Moon』。前作『Bar Mediterraneo』の成功を受け、今作では港町ナポリの祝祭性、街のざわめき、海風の湿度をそのまま音に変換したような躍動感が際立つ。軽快なパーカッション、跳ねるベース、陽光のように明るいホーンが絡み、70〜80年代のイタロ・ブギーや地中海ポップの質感を現代的に再構築している。Célia KameniやMarina Mulopulosらゲストのヴォーカルが作品の表情を豊かにし、言語のミックスが多文化都市ナポリの空気を強める。アフロ・ビート由来の反復やコール&レスポンスが自然に溶け込み、柔らかい高揚感を生む。アーカイブ感と現代性のバランスが絶妙で、Nu Geneaらしい生活と音楽の距離の近さがより洗練された形で提示されている。地中海の都市の祝祭をそのまま記録したような、生命力に満ちたネオ・ディスコ作品。
フランスのビートメイカー、プロデューサーとして、アジアの古い歌謡曲をサンプリングした『Chinoiseries』シリーズから、80sシンセ・ファンクへのオマージュ『Long Distance』まで、世界中のディガーを唸らせてきた Onra。彼が、自身の代名詞であるモダン・ブギー路線をさらに洗練させた最新作『After Dark』。80sブギー、ファンク、R&Bのエッセンスを、現代的なビート感覚と都会的なメロウネスで再構築した、アーバン・ナイト・ミュージックの決定版。跳ねるシンセベース、煌めくコード、軽やかなドラムマシン。Onraが長年磨き上げてきた夜のブギーの美学が、散りばめられたメロウ・トラックでより柔らかく、よりシルキーに表現されている。一方で、ビートメイカーとしてのルーツも健在で、サンプル感覚やタイトなリズム構築が、インスト・ヒップホップとしての強度も保っている。都会的で静かな高揚感に浸る、完成度の高いモダン・ブギー作品。

Monophonicsのフロントマンとして知られるKelly Finniganの、〈Colemine Records〉との15年にわたる協働の軌跡をまとめたコンピレーション。初期のレア音源からB面曲、未発表曲、新録までを一枚に収め、アーティストとしての成長と探求が一望できる内容。ヴィンテージ・ソウルの温度感を保ちながら、現代的な太さと立体感を持つミックス。Finniganの少しハスキーで芯のある声が、乾いたドラムや丸みのあるベースと自然に絡み、曲ごとに語りと歌の境界を滑らかに行き来する。レア音源集でありながら、一枚のアルバムとしての流れが自然にまとまっているのも魅力的で、レーベルの美学とFinniganのソングライティングが丁寧に重なった作品。
