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Jameszoo, Asko|Schonberg - Music for 17 Musicians (LP)Jameszoo, Asko|Schonberg - Music for 17 Musicians (LP)
Jameszoo, Asko|Schonberg - Music for 17 Musicians (LP)Brainfeeder
¥5,202

エレクトロニック・ ミュージックとジャズをブレンドし、独自の作品を生み出し続ける異能、Jameszoo。Flyig Lotus率いる〈Brainfeeder〉より発売される本作『Music for 17 Musicians』はオランダのコンテンポラリー・アンサンブル、Asko_Schonbergとのコラボレーション・アルバムとなっている。タイトルは、スティーヴ・ライヒが1978年にECMからリリースした名作「Music for 18 Musicians」に因んだものとなっている。

本作は、“音楽から作曲者や演奏者の存在を切り離す”という大胆な問いかけから始まった。その鍵を握るのは、自動演奏ピアノだった。MIDIとアルゴリズムを駆使し、MarkovモデルやLSTMによって設計されたルールに基づいて、まるで人間の即興演奏のように“自律的”な判断で音を紡ぎ出した。これは単なるテクノロジーの実験ではなく、Kit Downes、Matthew Bourne、Niels Broosといった個性派ミュージシャンの演奏データをもとに生まれた音楽であり、知的でありながら情感豊かな感覚を併せ持っている。Jameszoo自身のバンドメンバーやHIIITのパーカッショニストFrank Wienkらも参加し、電子音と生音が自在に交差する多層的なサウンドスケープを創出している。

『Blind』(2022年)で提示されたテーマを発展させながら、より開かれた音楽体験へと昇華させた本作は実験音楽、現代音楽、ジャズ、エレクトロニカの垣根を越えて響く“未来のアンサンブル作品”となっている。

Dafne Vicente-Sandoval / Lars Petter Hagen - Minos Circuit / Transfiguration 4 (LP)Dafne Vicente-Sandoval / Lars Petter Hagen - Minos Circuit / Transfiguration 4 (LP)
Dafne Vicente-Sandoval / Lars Petter Hagen - Minos Circuit / Transfiguration 4 (LP)Portraits GRM
¥3,251
今年度上半期でも抜群の瞑想的ドローン/アンビエント作品!フランス・パリのファゴット奏者Dafne Vicente-Sandovalとノルウェーの作曲家Lars Petter Hagenによるコラボレーション作品『Minos Circuit / Transfiguration 4』が、現在〈Shelter Press〉との提携下で活動を続ける〈Portraits GRM〉からアナログ・リリース。崇高でミニマルな電子音響の緊張感とリヒャルト・シュトラウスの壮大かつシンフォニックな瞑想観が溶け合い、鋭いコントラストを描き出した作品。限定500部。
Ellen Arkbro - Nightclouds (LP)Ellen Arkbro - Nightclouds (LP)
Ellen Arkbro - Nightclouds (LP)Blank Forms Editions
¥3,869

ミニマリズム、ジャズ、クラシック、音響アートを融合させた独自のスタイルが特徴的なスウェーデン出身の作曲家、演奏家、インスタレーションアーティストEllen Arkbroの4枚目のアルバム『Nightclouds』が、ニューヨークを拠点とする〈Blank Forms Editions〉から登場!本作には2023〜2024年に中央ヨーロッパで録音されたソロオルガンによる5つの即興演奏が収められており、これまでの作品よりも一層ロマンティックで内省的な雰囲気を持っている。シンプルでありながら深く響く和音と、彼女ならではの緻密な音の構造を使って、冷徹な美しさの中に感情の幅を見事に表現している。彼女の音楽的進化を象徴する重要な作品であり、聴くものを深い内面の探求へと導く一枚!

Disiniblud - Disiniblud (Carnelian Orange Vinyl LP)Disiniblud - Disiniblud (Carnelian Orange Vinyl LP)
Disiniblud - Disiniblud (Carnelian Orange Vinyl LP)Smugglers Way
¥4,715

Tujiko Noriko (ツジコ・ノリコ)やJulianna Barwick参加!OPNも作品を残す〈NNA Tapes〉からの作品『Heaven Come Crashing』がPitchforkのBest New Music獲得、さらにはThe New York Times、Stereogum、Fader、GQといったメディアの年間ベストにも選出されて大きな話題を呼んだ作曲家/プロデューサー/マルチ・インストゥルメンタリストのRachika Nayarとチェロ、ピアノ、クラリネット、フルートなどを操る注目の逸材Nina Keithによるコラボレーション・プロジェクト、Disinibludがデビュー・アルバムを名門〈Domino〉傘下の〈Smugglers Way〉よりリリース!

Ninaはこの作品を、"自分とRachikaの若い頃の自分がかばんに荷物を詰め、手をつないで一緒に感傷と驚嘆の世界に逃げ込んで、ポスト・ロック、グリッチなインディー・エレクトロニカ、ネオ・クラシック、ポップといったジャンルを融合して、予期せぬ音楽を作り出したような感じだ"と話す。

また、本作には、Tujiko Noriko(ツジコノリコ)、Julianna Barwick、Cassandra Croft、ASPIDISTRAFLY、Katie Dey、June McDoom、Willy Siegel(Ponytail)らがゲスト参加している。

先行シングル「Blue Rags, Raging Wind (ft. Amigone)」はミニマルな鉄琴がユーフォリックに鳴り響く中、IDM/エレクトロニカ由来のビートや豊かなメロディと歌声がエモーショナルに展開していく必聴曲!

Gianni Marchetti - Solstitium (LP)
Gianni Marchetti - Solstitium (LP)DIALOGO
¥4,583

イタリア産ライブラリー音楽屈指の入手困難盤がついに正規リイシュー。RCA傘下の「Original Cast」レーベルからプロモーション用にのみ制作されたオリジナルは極少数しか流通せず、長年コレクター垂涎の的となってきた1枚。ジャズ、サイケ、アンビエント、ラウンジが絶妙に溶け合うサウンドは、完全にライブラリー用途を超えた“作品集”として成立している。同レーベルが手がけたMorricone、Nicolai、Piccioniらによるシネマティックな作品群と比較しても、より抽象的かつ内省的なサウンドが印象的で、深い余韻を残すアンビエント調の曲から、緻密なビートが印象的なジャズ・ファンクまで、多彩な楽曲群は、現代のビートメイカーやDJたちにも高く評価されている。オリジナルパッケージを忠実に再現、全曲リマスター済で安心の再発!

Gianni Marchetti - Equinox (LP)
Gianni Marchetti - Equinox (LP)DIALOGO
¥4,583

Gianni Marchettiが1977年に制作した幻のアルバム『Equinox』が、リマスターされ限定300枚で〈DIALOGO〉より再発!!RCAの「Original Cast」シリーズから当時プロモ盤のみで極少数流通した本作は、長年にわたりレコード・ディガーやサンプリング・アーティストにとって国宝級の物件とされていた。感情の起伏を繊細に描きながらも、実験的で挑戦的な要素を兼ね備えた作品。広がりのあるダイナミックなサウンドは、まるで幻の映画のサウンドトラックのように聴こえ、リスナーを没入させる。RCAの「Original Cast」シリーズは、Bruno NicolaiやEnnio Morricone、Piero Piccioni、Franco Micalizziといった伝説的作曲家たちの作品を世に送り出し、'60から'80のイタリア音楽界で最も価値の高いカタログを形成したが、その中でも特に傑出した 伝説のライブラリー・ミュージック!!

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Giovanni Di Domenico & Rutger Zuydervelt - Painting A Picture / Picture A Painting (LP)Giovanni Di Domenico & Rutger Zuydervelt - Painting A Picture / Picture A Painting (LP)
Giovanni Di Domenico & Rutger Zuydervelt - Painting A Picture / Picture A Painting (LP)Moving Furniture Records
¥5,264

ベルギー拠点の鍵盤奏者Giovanni Di Domenicoとオランダの音響作家Rutger Zuyderveltによる静かな対話『Painting A Picture / Picture A Painting』が〈Moving Furniture Records〉より登場。本作は、Di Domenicoが自身のピアノ/ローズの一発録り録音に「きっとあなたの音と合うと思う」というメッセージを添えてZuyderveltに送ったことから始まる音による往復書簡のような一枚。アルバムには長尺の2曲を収録しており、一方は、Giovanniの鍵盤演奏をもとにRutgerが加工・音響構築を加えていく。他方は、Rutgerが前曲の素材を変奏・再構築した土台を先に作り、それにGiovanniが応答するかたちで鍵盤を重ねるという、どちらも片方の楽曲がもう片方の素材となる反響し合うような制作プロセスを踏んでいる。静かにさざめく音響と即興的な音の連なりは、時間の中に滲む絵筆の跡のように流れていく。作曲と非作曲の境界線をぼかす、静かに深く響く一作。

Gwen Sainte-Rose - Collines / Racines (Wooden Box CD)Gwen Sainte-Rose - Collines / Racines (Wooden Box CD)
Gwen Sainte-Rose - Collines / Racines (Wooden Box CD)By The Bluest of Seas
¥4,092

ベルギーのチェリストGwen Sainte-Roseが、ガウム地方とソワーニュの森の風景からインスピレーションを得て制作した2つの長編チェロ・ドローン作品を収録した新作『Collines, Racines』を〈Okraïna〉レーベルの新シリーズ〈By The Bluest of Seas〉からリリース!本作は、25分を超える2つの楽曲を収録しており、ループステーションを駆使し、チェロの音色を幾重にも重ねながら、森林や草原を見渡すような壮大な音風景を描き出す。「Collines」は緊張と解放が劇的に交錯しながら上昇し、「Racines」は夜の静寂の中で広がり、Richard Skeltonを思わせるポストロック的な響きから、めくるめく高揚感へと昇華する。大自然を映すチェロの響きに満たされる。また、本作は、木製ボックス入りの特別仕様CDでまるで小さな「好奇心のキャビネット」のように、Beata SzparagowskaとCorentine Jaunardによる写真や、羽・石・葉・苔など、音楽家たちが自然の中で拾い集めた小物が同梱され、作品の世界観をより深く体感できる。パッケージのこだわりも音楽と見事に調和した一作。

Ellen Arkbro - Nightclouds (CD)
Ellen Arkbro - Nightclouds (CD)Blank Forms Editions
¥2,447

ミニマリズム、ジャズ、クラシック、音響アートを融合させた独自のスタイルが特徴的なスウェーデン出身の作曲家、演奏家、インスタレーションアーティストEllen Arkbroの4枚目のアルバム『Nightclouds』が、ニューヨークを拠点とする〈Blank Forms Editions〉から登場!本作には2023〜2024年に中央ヨーロッパで録音されたソロオルガンによる5つの即興演奏が収められており、これまでの作品よりも一層ロマンティックで内省的な雰囲気を持っている。シンプルでありながら深く響く和音と、彼女ならではの緻密な音の構造を使って、冷徹な美しさの中に感情の幅を見事に表現している。彼女の音楽的進化を象徴する重要な作品であり、聴くものを深い内面の探求へと導く一枚!

Tim Hodgkinson & Atsuko Kamura - Haiku In The Wide World(俳句、その拡張された世界)(CD)Tim Hodgkinson & Atsuko Kamura - Haiku In The Wide World(俳句、その拡張された世界)(CD)
Tim Hodgkinson & Atsuko Kamura - Haiku In The Wide World(俳句、その拡張された世界)(CD)Em Records
¥4,800

ヘンリー・カウをはじめ数々の音楽プロジェクトを遂行してきたティム・ホジキンソンと、水玉消防団やフランク・チキンズ等で活躍したカムラアツコによる、素晴らしくも驚くべき新領域の開拓。『Haiku In The Wide World』は、カムラとホジキンソンが日本語と英語で吟じ唄う俳句を、ホジキンソンが作曲した音楽の枠に収め、多彩で変化に富んだ一連の器楽の集合へと「拡張」した音楽形式の画期となる作品です。

本作は17世紀から20世紀にわたる37の俳句のテキストを愛情をこめて取り上げたもので、長い歴史を持つ日本の文学形式を敬愛し、これらの短い詩句を音楽芸術の領域に持ち込み、音の相互関係の拡張された ネットワークの中に据えています。演奏ではホジキンソン自身のクラ リネットをはじめフレンチ・ホルン、ヴィオラ、ヴァイオリン、チェロ、 アコースティック・ギターが用いられ、鮮明に録音された音源が使用されています。声と楽器の音は詩的なイメージと融合し、それぞれが光を投げかけ、影を落とし、隠された意味を明らかにし、作品の総体と共鳴し合います。作曲においてホジキンソンが選択した音楽語法は、俳句の本歌取りや取り合わせといったレトリック、連歌師の手法にみる多様かつ急激な世界展開に照応した幅の広さを持っています。また、俳句の日本語と英語訳がさらなる意味、共鳴、コミュニケーションの層を提供します。その英語訳の俳句をホジキンソンに送った英の詩人ハリー・ギロニスとの交流がこのプロジェクトを始めるきっかけとなりました。本作はホジキンソンやカムラがこれまでに成し遂げてきたものとは明らかに異なる、無比の作品です。『Haiku In The Wide World』の成り立ちを綴ったホジキンソンの解説も必読です。CD版、2枚組LP版ともに同内容。日本盤仕様ジャケット。

Tim Hodgkinson & Atsuko Kamura - Haiku In The Wide World(俳句、その拡張された世界)(2LP)Tim Hodgkinson & Atsuko Kamura - Haiku In The Wide World(俳句、その拡張された世界)(2LP)
Tim Hodgkinson & Atsuko Kamura - Haiku In The Wide World(俳句、その拡張された世界)(2LP)Em Records
¥4,800

ヘンリー・カウをはじめ数々の音楽プロジェクトを遂行してきたティム・ホジキンソンと、水玉消防団やフランク・チキンズ等で活躍したカムラアツコによる、素晴らしくも驚くべき新領域の開拓。『Haiku In The Wide World』は、カムラとホジキンソンが日本語と英語で吟じ唄う俳句を、ホジキンソンが作曲した音楽の枠に収め、多彩で変化に富んだ一連の器楽の集合へと「拡張」した音楽形式の画期となる作品です。

本作は17世紀から20世紀にわたる37の俳句のテキストを愛情をこめて取り上げたもので、長い歴史を持つ日本の文学形式を敬愛し、これらの短い詩句を音楽芸術の領域に持ち込み、音の相互関係の拡張された ネットワークの中に据えています。演奏ではホジキンソン自身のクラ リネットをはじめフレンチ・ホルン、ヴィオラ、ヴァイオリン、チェロ、 アコースティック・ギターが用いられ、鮮明に録音された音源が使用されています。声と楽器の音は詩的なイメージと融合し、それぞれが光を投げかけ、影を落とし、隠された意味を明らかにし、作品の総体と共鳴し合います。作曲においてホジキンソンが選択した音楽語法は、俳句の本歌取りや取り合わせといったレトリック、連歌師の手法にみる多様かつ急激な世界展開に照応した幅の広さを持っています。また、俳句の日本語と英語訳がさらなる意味、共鳴、コミュニケーションの層を提供します。その英語訳の俳句をホジキンソンに送った英の詩人ハリー・ギロニスとの交流がこのプロジェクトを始めるきっかけとなりました。本作はホジキンソンやカムラがこれまでに成し遂げてきたものとは明らかに異なる、無比の作品です。『Haiku In The Wide World』の成り立ちを綴ったホジキンソンの解説も必読です。CD版、2枚組LP版ともに同内容。日本盤仕様ジャケット。

Beatrice Dillon - Seven Reorganisations (LP)
Beatrice Dillon - Seven Reorganisations (LP)Hi
¥4,962

2020年作『Workaround』が当店でもロングヒット。〈Where To Now?〉や〈Paralaxe Editions〉、〈Boomkat Editions〉などから傑出した作品を発表。オーガニック~テクノ、コンクレート、電子音響、ダブの狭間で、エレクトロニック・ミュージックの新境地開拓へと邁進してきた同地の女性アーティスト/DJ、Beatrice Dillon。2024年度最新LP作品となる『Seven Reorganisations』が自身の創設した新レーベル〈Hi〉より登場。実に4年振りのニューアルバム!2022年にシェフィールドで開催された〈No Bounds〉フェスティバルのパフォーマンスのためにMark Fellに委託製作されたもので、Dillonが作詞作曲し、現代音楽グループのExplore Ensembleが演奏を担当したものとなっています。Rashad Beckerによるマスタリング仕様。

Costin Miereanu - Poly-Art Recordings 1976-1982 (6CD BOX)Costin Miereanu - Poly-Art Recordings 1976-1982 (6CD BOX)
Costin Miereanu - Poly-Art Recordings 1976-1982 (6CD BOX)Metaphon
¥9,856
ルーマニア出身、フランスを拠点を拠点に活動した前衛的作曲家/音楽学者であり、〈Cramps Records〉の名シリーズ〈Nova Musicha〉にも傑作を残すCostin Miereanu。現在のミニマル~ニューエイジ再評価文脈においても密かに注目されるべき存在である同氏が自身のレーベルである〈Poly-Art〉に76年から82年にかけて残した幻の作品群が6枚組CDボックスセットとして〈Metaphon〉から奇跡の再登場!ジャーマン・エレクトロニクスを想起させるような外宇宙的憧憬を、現代音楽やミニマル・ミュージックの文脈でより親密かつ天上的に独自解釈した、幽玄なコズミック・ミニマル・アンビエントが満載。本当に素晴らしい逸品です。名匠Stephan Mathieuによるオリジナル・テープからリマスタリング仕様。28ページに及ぶブックレットが付属。この機会を絶対にお見逃し無く!
Kara-Lis Coverdale - From Where You Came (LP)Kara-Lis Coverdale - From Where You Came (LP)
Kara-Lis Coverdale - From Where You Came (LP)Smalltown Supersound
¥3,576

流通元完売、最終入荷です。クラシック、即興演奏、電子音楽、アンビエントなど様々なジャンルを横断するカナダ出身の実験音楽家、作曲家、サウンドアーティストKara-Lis Coverdaleの新作『From Where You Came』が、ノルウェー・オスロを拠点とする〈Smalltown Supersound〉より登場!本作は19世紀の標題音楽や1970年代のジャズ、即興演奏など、さまざまな音楽的伝統が取り入れられており、過去と現代、クラシックと実験的な要素が調和している。また、生楽器(弦楽器、木管楽器、金管楽器)とモジュラーシンセサイザーやソフトウェアを使った電子音が織り交ぜられ、即興的な演奏が色濃く反映されている。作曲技法や構成楽器から見て非常に多層的で広範囲にわたる内容を持ち、実験的で抽象的であるが、同時に本作は感情に満ちており、特に喪失感や解放感といった感情を見つめる霊的な旅とも言える内容となっている。アルバム全体を通して、電子音とアコースティック楽器(チェロやトロンボーン)が交錯し、抽象的でありながらも感情に深く訴えかけるサウンドスケープが展開されている。聴く者にとっては深く個人的な意味を持つものとして感じられる一枚。

John White / Gavin Bryars - Machine Music (LP)
John White / Gavin Bryars - Machine Music (LP)DIALOGO
¥4,587

1978年にブライアン・イーノのプロデュースによりオブスキュア・レコードからリリースされた、実験的作曲家ジョン・ホワイトとイギリスの作曲家で、コントラバスの演奏家でもあるギャヴィン・ブライヤーズによる作品『Machine Music』がイタリアはミラノを拠点とする〈Dialogo〉よりヴァイナル・リイシュー!A面はホワイトの4曲が収録されており、6組の低音旋律楽器がベル・メトロノームの設定に合わせて演奏するものや、空ボトルの非パーカッシブな音楽の可能性についての考察とも言える、フクロウ鳴き声のような音で非常にゆっくりと音階が下降してくるもの、口琴によるものなど多様な内容。ブライアーズの長大で壮大な「The Squirrel And The Ricketty Racketty Bridge」はB面に収録されており、4人のギタリストがそれぞれ2本のギターを同時に演奏するものとなっている。延々と続く無個性的な音の連なりはまるで機械の自動演奏か夢遊病者の演奏会!

Christopher Hobbs / John Adam / Gavin Bryars - Ensemble Piece (LP)
Christopher Hobbs / John Adam / Gavin Bryars - Ensemble Piece (LP)DIALOGO
¥4,587

Brian EnoのObscure Recordsからの2枚目のリリースで、彼自身がプロデュースした1975年作『Ensemble Pieces』がイタリアはミラノを拠点とする〈Dialogo〉よりヴァイナル・リイシュー!この作品は、3人の英米の実験的作曲家、クリストファー・ホッブス、ジョン・アダムス、ギャヴィン・ブライヤーズらによるスプリット・アルバムで、クリストファー・ホッブスが2曲、ジョン・アダムスとギャヴィン・ブライヤーズが1曲ずつ演奏しており、ホッブスとブライヤーズは各曲でパフォーマーとしても参加している。実験的なクリストファー・ホッブスのA1/B1、スポークン・ワードとオーケストラのジョン・アダムスのA2、ブライアン・イーノとデレク・ベイリーが参加したギャヴィン・ブライヤーズの不協和音の辺境クラシック・アンビエントのB2と、個性的な音楽が整然と並ぶコンセプチュアルな作品。中でも白眉とも言えるのがギャヴィン・ブライヤーズによる『1, 2, 1-2-3-4』。この曲は器楽奏者/ヴォーカリストのためのもので、それぞれがポータブル・カセット・マシンに接続されたヘッドフォンを装着している。各演奏者はヘッドフォンの音楽だけを聴き、その音楽には自分の楽器や声のための''パート''が含まれており、カセットとともに自分の楽器パートを演奏する。このパートを再現できるかどうかは、自分が聴いたものにどれだけ慣れているかにかかっている、というもの。結果、収録された緩やかで夢幻的なスタンダードメドレーは、本人たちが演奏しているつもりの音と、実際に鳴っている音との狭間で揺れ動く、唯一無二の不調和のハーモニー!Caretakerのファンの方にもお勧めできそうな一枚。

Tózé Ferreira - Música de Baixa Fidelidade (LP)
Tózé Ferreira - Música de Baixa Fidelidade (LP)Holuzam
¥4,462

Rafael Toralも絶賛!Tózé Ferreiraの『Música de Baixa Fidelidade』が〈Holuzam〉より、ついに初のヴァイナル再発!1988年にリリースされたこのアルバムは、ポルトガルの実験音楽シーンを一変させた名作として知られ、まるで即興演奏のような自由な展開を見せる。ピアノや鐘、ドローン、処理された声などが複雑に絡み合い、聴く者を異次元へと誘う。Lo-Fiな質感でありながら、音の一つ一つがしっかりと立体的に響き、そこに漂うのは、単なる音楽という枠を超えた感覚的な体験。1988年という時代背景を考えると、いかに革新的だったかがよくわかる。今回の再発は、オリジナルのアートワークを忠実に再現し、さらに新たなインサートも追加された完全版となっている。リマスターを手掛けたのはTaylor Deupreeで、Ferreira自身との協力のもと、音質も現代的にアップデートされている。

Roger Doyle - Homemade Ivory Dreams (LP)
Roger Doyle - Homemade Ivory Dreams (LP)Allchival
¥3,898

先進的なミュージック・コンプレート作品『Operating Theatre』がNurse With Woundリストにも掲載された、アイルランドを代表する実験音楽家Roger Doyleの洗練された音楽性を示す1枚『Homemade Ivory Dreams』が登場!!本作には2011年から2017年にかけて書かれた楽曲群が収められている。アルバム全体に漂うのは、Doyleらしい詩的で夢幻的な雰囲気で、文学や詩、映画といった要素を巧みに取り入れながら、時にクラシックの静謐な美しさを、時には電子音の鋭い切れ味を見せつけている。Doyleの作り出す音楽の中には、視覚的なイメージや感情が巧妙に織り交ぜられており、聴いているだけで一つの物語に引き込まれるような感覚に陥る。ポストパンク的なエッジの効いたサウンドから、映画音楽的な壮大なスケールまで、多彩な音楽的アプローチを見せつつも、一貫して彼の独自の世界観が貫かれている。単なる音楽以上のものを見せてくれる一枚!

Alva Noto + Ryuichi Sakamoto - Revep (reMASTER) (LP)
Alva Noto + Ryuichi Sakamoto - Revep (reMASTER) (LP)NOTON
¥5,896

Alva Notoと坂本龍一によるコラボレーション・アルバムであり、全5枚の〈V.I.R.U.S.〉のアルバム・シリーズの第3弾に当たる2006年作品『Revep』が、2021年に〈Calyx Studio〉とのコラボレーションでのリマスタリング仕様でアナログ・リイシュー。二人のコラボレーションは『Vrioon』に始まり、『戦場のメリークリスマス』のテーマ曲としても知られる坂本の名曲「Merry Christmas Mr. Lawrence」の共同アレンジを中心とした音楽交流から生まれたオリジナル作品に加え、ボーナストラックの「City Radieuse」と「Veru 1」「Veru 2」の3曲を追加収録。

Chico Mello / Helinho Brandão (LP)Chico Mello / Helinho Brandão (LP)
Chico Mello / Helinho Brandão (LP)Black Truffle
¥4,563

Dieter Schnebelに師事したブラジルの現代音楽家であり、1980年代後半からベルリンで活動、同郷のSilvia Ocougneとともに、90年代のArnold DreyblattのOrchestra of Excited Stringsで演奏していたChico Melloと、アルト・サックス奏者Helinho Brandãoによる1984年のセルフ・タイトル作品が、Oren Ambarchi主宰の豪州の前衛レーベル〈Black Truffle〉よりアナログ・リイシュー。〈Edition Wandelweiser〉の初期の、かなり異例のリリース『musica brasileira de(s)composta』にて、MPBの名曲の急進的で陽気な解体をプロデュースしていたChico Melloが、渡欧前に残した唯一の録音作。ソロ・サックスの即興演奏から、ミニマリズム、アコースティック・サウンド・アート、そしてEdu LoboやMilton Nascimentoを彷彿とさせる哀愁漂うメロディックな感性を結びつける、緻密にレイヤーされたアンサンブル作品まで多岐にわたる全6曲を収録。

Miguel Atwood-Ferguson - Les Jardins Mystiques Vol.1 (4LP)Miguel Atwood-Ferguson - Les Jardins Mystiques Vol.1 (4LP)
Miguel Atwood-Ferguson - Les Jardins Mystiques Vol.1 (4LP)Brainfeeder
¥11,846

長年にわたってLAシーンの発展に貢献してきた現代屈指のミュージシャンであり、作曲家、編曲家、オーケストレーターとして活躍するミゲル・アトウッド・ファーガソンが、熱心な音楽ファンの誰もが待ち望んだデビュー・アルバム『Les Jardins Mystiques Vol.1』を〈Brainfeeder〉よりリリース!
様々な役割を通して、多くのミュージシャンと仕事をし、600枚以上のアルバム、映画、TV番組でレコーディングを行い、世界中で何千回ものライブ・コンサートを行っているミゲル・アトウッド・ファーガソン。そのスタイルは、ジャズ、クラシック、ヒップホップ、エレクトロニカ、アヴァンギャルド、ポップスなど様々なジャンルを横断している。J・ディラの作品群を60人編成のオーケストラ作品へと再構築した革新的な作品『Suite For Ma Dukes』(2009) 、長年の友人でありコラボレーターでもあるカルロス・ニーニョとのコラボ作品の数々、カルテット・ファンタスティコやミゲル・アットウッド・ファーガソン・アンサンブルでの活動を通して、アーティストはもちろん、幅広い音楽ファンから尊敬を集めている。
ロサンゼルスの音楽シーンに深く浸透しているミゲル・アトウッド・ファーガソンは、2008年のレーベル設立以来〈Brainfeeder〉ファミリーを支えるキーパーソンの一人となっている。レーベルを主宰するフライング・ロータスとは親友であり長年のコラボレーターでもある。2010年以降、フライング・ロータスのアルバム作品4枚すべてに参加し、渡辺信一郎監督が手がけた日米合作の短編SFアニメ『ブレードランナー ブラックアウト2022』や、Netflixオリジナル・アニメ『Yasuke』のサウンドトラックにも参加。またサンダーキャット、ハイエイタス・カイヨーテ、カマシ・ワシントン、ガスランプ・キラー、サラミ・ローズ・ジョー・ルイス、ブランドン・コールマン、ティーブスなど、レーベル所属アーティストの作品にも大きく貢献している。過去15年間にわたってレーベルにとって極めて重要な役割を果たしてきたミゲルが、12年の歳月をかけて完成させたという自身の大作を〈Brainfeeder〉からリリースするのは、まさにふさわしい流れと言える。フライング・ロータスがミゲルに自身のレーベルから作品を出すことを提案したのは10年以上前に遡るという。〈Brainfeeder〉から作品をリリースすることについて「私はロサンゼルスを愛してる。ここ出身であることを誇りに思うし、ロサンゼルスに貢献したいという気持ちはあるよ」とミゲルは話している。
『Les Jardins Mystiques』は、ミゲルの音楽世界を開放し、共有するプロジェクトである。そしてヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、キーボードなど様々な楽器を自ら演奏するミゲルのエレガントな音楽性と、彼と50人以上のミュージシャンたちとの自由奔放な対話を披露する場でもある。今回発表されたアルバム『Les Jardins Mystiques Vol.1』は、三部作の第一弾として位置付けられており、トータルで10時間半に及ぶという。この超大作のオープニング曲「Kiseki」に、マイルス・デイヴィスの大名盤『Bitches Brew』にも参加している伝説的ミュージシャン、ベニー・モウピンがバスクラリネットの演奏で参加しているのを筆頭に、ゲスト・ミュージシャンには、カマシ・ワシントン、サンダーキャット、ドミ&JD・ベック、ジェフ・パーカー、カルロス・ニーニョ、オースティン・ペラルタ、ララ・ソモギ、ジャメル・ディーン、ジャマイア・ウィリアムス、バーニス・トラヴィス2世、ディアントニ・パークス、ブランドン・コールマン、マーカス・ギルモアといった豪華な面々が名を連ねている。
『Les Jardins Mystiques』は、音楽は自然であり、何にも影響を受けることのない生命力であるというミゲルの理念を反映している。『Les Jardins Mystiques Vol.1』に収録された楽曲のタイトルは、スペイン語、スワヒリ語、サンスクリット語、古代ギリシャ語、日本語、ヘブライ語など、国際的な言語や伝統から引用されている。曲の長さもスタイルも異なる52曲は、全体を通して見事なまでに制約のない流れがあると同時に、一つ一つの楽曲が、独自の不思議な世界を展開させている。
ミゲルは、その輝かしいキャリアを通して、レイ・チャールズ、スティーヴィー・ワンダー、クインシー・ジョーンズ、スモーキー・ロビンソン、アルトゥール・ヴェロカイといった伝説的アーティストから、リアーナ、ラナ・デル・レイ、レディー・ガガ、ドクター・ドレー、メアリー・J. ブライジ、ウィル・アイ・アム、ビッグ・ボーイといったメインストリームの大物アーティスト、そしてボノボ、リアン・ラ・ハヴァス、ケイトラナダ、モーゼス・サムニー、セウ・ジョルジ、コモン、ザ・ルーツ、ザ・シネマティック・オーケストラ、ジャマイア・ウィリアムス、シャフィーク・フセイン、エイドリアン・ヤング&アリ・シャヒード・ムハマド、カルロス・ニーニョ、ビラルといった幅広いジャンルで活躍する世界的アーティストの数々と仕事をしている。
50人以上の豪華ゲストが参加し、全52曲、3時間半におよぶ規格外の超大作となるこのアルバムは、3枚組CDと4枚組LPでリリースされ、国内流通仕様盤3CDには解説書が封入される。

CTM - VIND (LP)CTM - VIND (LP)
CTM - VIND (LP)15 love
¥4,722

昨今の〈Modern Love〉や〈PAN〉、〈Posh Isolation〉が打ち出しているDeconstructed Modern Classical的なサウンドが好きな方も!Croatian AmorやVarg²™、Frederik Valentin & Loke Rahbekといった〈Posh Isolation〉の面々とのコラボレーションでも有名であり、デンマーク音楽界で大きな権威を持つ〈Nordic Music Prize〉受賞者としても知られるコペンハーゲンのエクスペリメンタル・ポップ・プロジェクト、CTMの最新アルバムが、ML Buchが当店でも大人気だった〈15 Love〉レーベルより登場!〈Posh Isolation〉以降の実験ポスト・クラシカルとでも言うべき変形されたクラシック音楽を端正なデザイン感覚に沿って構築される作品。アンビエンスに対する志向が伺え、溶けてゆくような時間と相まって、美しい体験を堪能できます。

TLF Trio, Moritz von Oswald - New Songs & Variations (12")TLF Trio, Moritz von Oswald - New Songs & Variations (12")
TLF Trio, Moritz von Oswald - New Songs & Variations (12")Latency
¥3,083

Kassel JaegerやLaurel Halo、Sam Kidelらも作品を残すフランスの尖鋭的音楽レーベル〈Latency〉からの注目作!〈Posh Isolation〉作品も知られるデンマークのチェロ奏者Cæcilie Trier (CTM)、ピアニストJakob Littauer、ギタリストMads Kristian Frøslev からなる TLF Trio。デビュー・アルバム『Sweet Harmony』の続編となる作品が、エレクトロニック・ミュージックの生ける伝説ことMoritz von Oswaldとのタッグ編成で登場。TLF Trioは、Moritz von Oswaldとともに、再び室内楽の領域に踏み込み、今回は2つの新曲で、電子楽器による複雑な音響ダイナミクスをさらに探求。前作のミニマルで彫刻的、物語的な特徴を基盤に、表現力豊かで多様な声のタペストリーを織り成した一枚に仕上がっています。

Wojciech Rusin - Honey for the Ants (LP)Wojciech Rusin - Honey for the Ants (LP)
Wojciech Rusin - Honey for the Ants (LP)AD 93
¥4,226

ポーランド出身でロンドンを拠点に活動するオーディオビジュアル・アーティストWojciech Rusinの最新作『Honey for the Ants』が英国・ロンドンの現行レフトフィールド/エクスペリメンタル・シーンにおける最大級の名所〈AD 93〉よりリリース!中世の作曲技法とソノリティを検証した2019年〈AKASHIK RECORDS〉の『THE FUNNEL』、ルネサンスに焦点を当てた2022年の『Syphon』に続く錬金術3部作の最後を飾る今作は調性が中世やルネサンスからモダニズムの不協和音へと変化しており、新たな歌手や楽器奏者も加わり、オーケストラやソプラノ歌手などのサウンドを分解し再構成を繰り返すことで現実と架空の音楽時代が淡々と交錯するさまは現代音楽的な響きを異化するかのよう!

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