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1958年以来のサン・ラー・アーケストラのメンバーであり、1995年からはバンドのリーダーを務めるマーシャル・アレンは今年で御歳100歳を迎え、ナンと初のソロ・デビュー・アルバム『New Dawn』をリリース!!伝説のジャズ・ミュージシャン、ドン・チェリーの継娘である比類なきネネ・チェリー、80年代からサン・ラーの研究所でアレンとも共同生活を送っていたアーケストラのサックス奏者ノエル・スコットをはじめアーケストラを支えてきたベテランたち、フィラデルフィアの綺羅星のようなジャズ・スターたちに支えられて制作された本作は、ジャズの伝統を横断し、スピリチュアリティを深く掘り下げるというサン・ラーの哲学と彼の土星の教えから大きな影響を受けながらも、アレンが彼自身の声として、スウィングし、未来に向かって反射し、止まる気配を見せないことを告げている。彼の伝説的なキャリアに終止符を打つのではなく、新たな始まりを告げるかのよう。全体を通してリラックスしながら仲間との演奏を楽しんでいるような、豊かで温かなハートウォーミングな雰囲気が心地いいですね。


リプレス!豪州前衛音楽の一大聖地〈Black Truffle〉主宰者としてもその卓越したキュレーションを披露してきたマルチ奏者Oren Ambarchiが、実験的サックス奏者Mats Gustafssonらも参加するアヴァン・ジャズ・トリオこと”Fire!”と組んだ、2022年に〈Drag City〉より発表されていた『Ghosted』。ファンク・ジャズから、パーカッシヴでポリリズミックな骨格、牧歌的なアンビエント、ポスト・クラウト・ドローン、煌めくサウンドトラックの夢想までもが連なっていく、新たな地平へのフュージョンと言える、全くユニークな一作!


Sam Gendelとのコラボレーションでも最早お馴染みのLAの大大大人気ギタリストSam Wilkesと、ニューヨークのパーカッショニストCraig Weinrib、数々のインディ・フォーク/ロック作品に参加するギタリストDylan Dayによるセルフ・タイトルのコラボレーション・アルバムが〈Leaving Records〉よりカセットとLPでそれぞれ登場!この録音のほとんどは、サンバーナディーノ山脈が見える南カリフォルニアの屋外で夕方の早い時間に行われたもので、Sam Wilkesがベース・ギターを、Craig Weinribがラップ・ドラムを、Dylan Dayがエレキ・ギターを演奏。その夕暮れの録音セッションから8ヶ月後に再び集まった3人は、Antônio Carlos Jobimの”How Insensitive”や"葬送行進曲"のカヴァーも録音。スタンダードからフォーク・ソング、讃美歌の上で、次々と即興演奏を披露した、エキサイティングで非の打ちどころの無いインストゥルメンタル・フォーク・アルバムに仕上がっています!LP版は限定1000部。※スリーブ裏面に線が入っておりますが元からとなります。不良ではございません、予めご了承くださいませ。

アート・リンゼイらとの名グループ「The Lounge Lizards」などでの活躍も知られるアメリカのサックス奏者、俳優のJohn Lurieによる、ジム・ジャームッシュ監督の 1986 年の映画「ダウン・バイ・ロー」のサウンドトラック。映画でポン引きのジャック役も演じるジョン・ルーリーが作曲/演奏した作品。世慣れした前衛ジャズ・サウンドで、いかがわしくも、ユーモラスな犯罪ストーリーを映し出した、大変ユニークで傑出した内容の逸品です!

ニューエイジやミニマル、アンビエントジャズが好きな人は絶対浴びましょう!微妙に異なった音世界を展開してきたアヴァンギャルドの巨匠同士によるスリリングなコラボレーションを堪能できる、1975年の貴重なコンサート録音を収めたアルバム『WDR Radio, Koln, February 23, 1975』がアナログ・リリース。テリー・ライリーの揺らめくようなオルガンの音色に乗せて、自由奔放な時期のドン・チェリーが雄大なトランペットを奏で、カール・バーガーがヴィブラフォンを加える、熱気あふれる逸品!限定500部。


1983年5月27日、東京・増上寺ホールで、1960年代から日本のフリージャズ界を牽引してきたドラマー富樫雅彦とギタリスト高柳昌行が共演し、録音した前衛的即興の極めてユニークなセット『Pulsation』が、セキトオ・シゲオやCosmos Factory、Piero Umilianiなどのエッセンシャルな作品を掘り起こしてきた〈Holy Basil Records〉より史上初アナログ再発。激レアなオリジナル盤は〈キング・レコード〉傘下の本邦の名門ジャズ・レーベル〈Paddle Wheel〉より1983年にリリースされていた希少作品。純粋な音と空間をテーマに、静寂を多用し、刻々と変化するダイナミクスと神秘的な音楽的論理で展開されていく珠玉の傑作!

本作は1970年、ビクター<日本のジャズ>シリーズの1枚としてリリースされた。「われわれは日本人なんだから、日本人にしか出来ない奴をつくらなきゃならないと思う」。この時期の宮沢 昭の言葉である。宮沢が日本人にしかできない作品をつくろうとしたとき、自身の原点=生まれ育った故郷をモチーフに選ぶのは必然だったろう。長野県の松本市で生まれ、ましてや釣りに親しんだ宮沢にとって「木曽」「浅間」「白馬」「飛騨」はまさに原風景である。森山威男の怒涛のドラム、荒川康男の豊潤なベース、佐藤允彦の零れるようなピアノ、そして、情感をそのまま音塊にしたような宮沢のサックス。生まれ育った土地に対する郷愁や賛美、また大自然に対する憧憬や畏敬。宮沢は自身の根源見つめ、思いとイメージを真摯に丹念に音楽に織り込んでゆく。宮沢が到達したひとつの極み。それが本作『木曽』である。
text by 尾川雄介 (UNIVERSOUNDS / DEEP JAZZ REALITY)
トラックリスト:
Side A
1. 木曽
2. 浅間
Side B
1. 白馬
2. 飛騨

伝説的バンド、The Pyramidsの結成50周年を記念して、2024年2月の黒人歴史月間にサンフランシスコの著名な会場であるThe Labで行われた「アンダーグラウンド・ジャズ・キャバレー」の音源がリリース!サンフランシスコの著名な俳優、活動家、作家であるダニー・グローヴァーと、著名な舞台女優ローデッサ・ジョーンズをフィーチャーした当録音では、Idris Ackamoorと、The Pyramidsのメンバーを含む彼のオーケストラによる新旧の作品に加え、2人をスポークン・ワーズで迎えた「Grandma Cole Story」や、「China Lane Suite」、また、グローバーのオリジナル作品である「In God's Country」など様々な楽曲が収録されている。



レーベルオーナーである大人気トランペット奏者、Matthew Halsallも参加!豊穣な音楽文化を抱える英国・リーズを拠点とする14人編成のジャズ・アンサンブル、Ancient Infinity Orchestraによる〈Gondwana Records〉からのデビュー・アルバム『River of Light』がリリース。アリス・コルトレーンやフォラオ・サンダースのスピリチュアル・ジャズ、ワールド・ミュージック、エレクトロニカ、現代アートや建築の影響までも取り込んだ独自のサウンドと、北欧スタイルの現代ジャズ・サウンドを融合させた極上のラインナップを収録した、2023年のUK現代ジャズ・シーンを代表する大傑作!


なんとプロデューサーはBeatrice Dillon!Total Freedom、Lotic、Rezzettらの祝福を受けた『Adjust EP』でソロ・デビューを果たしたノルウェーのサックス奏者であり、ButtechnoやLaurel Haloともコラボレーションしている第四世界アンビエントジャズ影響下の注目の作家、Bendik Giskeが〈Smalltown Supersound〉より23年度最新セルフ・タイトル・アルバムをアナログ・リリース。ノルウェーのグラミー賞にも2度ノミネートされるなど各方面から高い評価を得る昨今要注意の人物!メロディズムのレイヤーを取り除くことで、パターンとリズムに焦点を当て、彼の魅惑的なサウンドの異なる次元を引き出したプリミティヴな第四世界ジャズ・アルバムに仕上がっています。※入荷時よりスリーブ右上に若干角打ちございます。予めご了承くださいませ。


Albert AylerやSonny Sharrock、John Zornをはじめとして数多のレジェンドと演奏を共にしてきた米国フリー・ジャズ界のパイオニア的名ドラマー/パーカッショニストのMilford Gravesによる1976年録音の激レア作品『Babi』が〈Superior Viaduct〉より待望の史上初アナログ・リイシュー!以前〈CORBETT VS. DEMPSEY〉がCD化していた素晴らしいフリー・ジャズ作品がオリジナル・マスター・テープからレコードで再発!アフリカ的なパーカッシヴで狂熱的な演奏から、物好きにはたまらないガサゴソと物音チックな音の運び方、ノイズ的にすら聞こえるアヴァンギャルドな展開まで聴きどころたっぷりの一枚。これは必携ですよ!

Albert AylerやSonny Sharrock、John Zornをはじめとして数多のレジェンドと演奏を共にしてきた米国フリー・ジャズ界のパイオニア的名ドラマー/パーカッショニストのMilford Gravesと、Albert AylerやCharles Mingusとも共演した同国の前衛的ジャズ・ピアニストDon Pullenのデュオが1967年にGravesの〈Self-Reliance Program〉から発表したアルバム『Nommo』が〈Superior Viaduct〉よりアナログ・リイシュー。1966年4月、イェール大学での伝説のライブ・パフォーマンスを収録した大大大傑作アルバム。ナンバリング入り限定500部。ニューヘブンで解き放った恐るべき一夜限りの名演!

Jon HassellからMiles Davis、Don Cherry/Codona、David Sylvianが好きな方にもレコメンド!アヴァンギャルドな即興/ジャズ集団Supersilentへの参加も知られるトランペットの名手Arve HenriksenとノルウェーのピアニストKjetil Husebøによる超越した内省的かつ静謐なディープ・ドリーム・ジャズ・アルバム『Sequential Stream』がノルウェーの名門レーベル〈Smalltown Supersound〉からアナログ・リリース。狂おしいほど豊かな第4世界のトポグラフィーから、発泡するようなエレクトリック・アンビエンス、たゆたうプリペアド・ピアノまで、私たちが生きる湿った非現実を完全にサウンドトラック化してみせた珠玉の前衛的なアンビエント・ジャズ作!限定500部。

山下洋輔トリオ、沖至トリオ、大野雄二トリオ、そして笠井紀美子。3組のトリオに1人のヴォーカリストで、トリオ・バイ・トリオ・プラス・ワン。1970年に行われたジャズ・ワークショップの実況録音で、オリジナルはビクター<日本のジャズ>シリーズの1枚としてリリースされた。ミュージシャンの並びを見るだけで、只ならぬ空気が漂ってくる特別な作品だ。時代の寵児としてシーンを先導していた山下。1960年代半ばに大阪から上京し注目を集めていた沖。しなやかな音楽性でモダン・ジャズからニュー・ジャズまでをこなしていた大野。そして、今まさに花開こうとしている笠井。それぞれの演奏が強力で魅力的なことは言わずもがな、本作には、後にも先にもない沖トリオ+大野トリオ+笠井の7人編成による演奏が収録されていることに注目したい。改めて日本のジャズがいかに独創的だったのかを思い知る、弩級の2枚組である。
text by 尾川雄介 (UNIVERSOUNDS / DEEP JAZZ REALITY)
トラックリスト:
Side A
1. ドレ / 山下洋輔トリオ
2. 木輪~グガン / 山下洋輔トリオ
Side B
1. 空間への飛翔 / 沖至トリオ
2. 水との対話 / 沖至トリオ
Side C
1. 枯葉 / 大野雄二トリオ
2. 捧げるは愛のみ / 笠井紀美子と大野雄二トリオ
3. ゲット・アウト・オブ・タウン / 笠井紀美子と大野雄二トリオ
4. ケニーズ・ムード / 大野雄二トリオ
Side D
1. ブラック・シャドウ・ウーマン / 沖至トリオ、大野雄二トリオ、笠井紀美子
2. シーム・オブ・アンノウン・ピープル / 沖至トリオ、大野雄二トリオ、笠井紀美子

Cecil McBee、Roy Haynes、Lonnie Liston Smithらも参加!ジョン・コルトレーンやサン・ラーの命脈へと連なるスピリチュアル・ジャズの生ける伝説であるPharaoh Sandersが1971年に〈Impulse!〉から発表した珠玉の傑作『Thembi』の〈Audio Clarity〉からの23年度リイシュー盤。スピリチュアル影響下なアンビエント・フィーリングも携えたグレートな実験的なジャズ・アルバム!

ジョン・コルトレーンやサン・ラーの命脈へと連なるスピリチュアル・ジャズの生ける伝説であるPharoah Sandersが1969年に〈Impulse!〉から発表したスピリチュアル・ジャズの傑作『Karma』の〈Audio Clarity〉からの23年度リイシュー盤!Ron Carter、Lonnie Liston Smith、Leon Thomasらも参加したスピリチュアル・ジャズとしても先駆的な作品であり、サンダースの作品の中でも非常に高い人気を誇るアルバム。

現在も高い人気を誇るファラオ・サンダースなどに代表されるスピリチュアル・ジャズの原点で あるジャズ界の巨人、ジョン・コルトレーンの妻にして自ら奏でるピアノ、ハープを駆使した数々の名作を残すアリス・コルトレーン。若いクラブ・ミュージック・ファンにはフライング・ロータスの叔母としても知られる彼女の6枚目のソロアルバムであり、72年に〈Impulse!〉から発表された傑作『World Galaxy』がアナログ再発!71年11月にニューヨークで録音された作品。言わずとしれたアリス・コルトレーン作品として、極めて前衛的な要素が際立った、メロウで美しい作品。シンフォニックな側面も鮮やかで美しく、ドラマティックに楽曲を駆動させる、名盤と呼ぶに相応しい一枚です。

半世紀前の伝説的なデビュー作『Nation Time』(1971年)で「What Time Is It?」と宣言し、フリー・ジャズで最も特異な人物となったフリー・ジャズのアイコン、85歳のジョー・マクフィーとスウェーデンのマルチ・インストゥルメンタリスト、マッツ・グスタフソンとの驚くべきコラボレーション最新作『I’m Just Say’n』がノルウェー・オスロ拠点の名レーベル〈Smalltown Supersound〉から登場!本作はグスタフソンのホーン、フルート、ピアノ、ハープ、オルガン、エレクトロニクスによる演奏とマクフィーの即興による詩の朗読で構成されており、グスタフソンのある意味では非音楽的とも言える特殊なアレンジと、マクフィーのユーモアあるしかし殺伐としたリーディングは荒々しく特異な美しさを持つと同時に彼の他の作品と同様、底知れぬ不条理と憤怒を内包した嘆きとも言える内容!


イングランド・ロンドン出身の偉大なジャズ・ピアニストPat Thomas率いるトリオのライブ音源がニューヨークのジャズ・レーベル〈577 Records〉よりリリース!今作はベルリンのクラブ、オー・トプシ・ポールで2022年5月18日から21日まで4夜連続で行われたライブより、40分にわたって繰り広げられ即興演奏で、当日は小さなクラブにベーゼンドルファーのグランドピアノを持ち込んで演奏された。そのコンパクトな環境が即興演奏のコールアンドレスポンスに影響を与えているようで、サウンドはよりタイトで存在感あるものになっている。調性と無調が目まぐるしく交錯する展開は、至福に恍惚とした、超越的な次元のスピリチュアル・ジャズ探求といった趣き!




数々の画期的なコンピ編纂でも知られる名門発掘レーベル〈Strut〉より、1978年に発表されたSun Raのクラシック・アルバム『Lanquidity』のデラックス・エディションが登場!1978年7月17日の夜に、アーケストラが『Saturday Night Live』に出演した後、Bob Banksの〈Blank Tapes〉で一晩かけて録音された、Sun Raのカタログの中でも特異な作品で、同時期のフュージョンから影響を受けたと思われる、謎めいた響きと妖しげなホーンを聞かせるカルトな作品!帯、ライナーノーツ、ポスター付属。銀ジャケ仕様。


Juana Molina、Liquid Liquid、Arto Lindsayのファンにもレコメンド!ボリビアのマルチ奏者Ibelisse Guardia Ferraguttiとプエルトリコのジャズ・パーカッショニストFrank Rosalyという結婚と芸術の両方においてパートナーであるタッグがシカゴを代表する現代ジャズの一大聖地として最早説明不要の大名門こと〈International Anthem〉からコラボ・アルバム『MESTIZX』をアナログ・リリース。ボリビア、ブラジル、プエルトリコというそれぞれの祖先のルーツの音に飛び込み、脱植民地化と儀式と抗議の反抗的な力をテーマとしたコンセプチュアルな一枚。植民地時代前後のラテンアメいかのラテンのリズム・パターンとスウィングを、アヴァンギャルドなジャズやアート・パンク、シカゴ・ポスト・ロック、ホンバ、クンビア、ミニマル、エレクトロニカ、フォークといった非常に多様な音楽や要素と衝突させ、完全にオリジナルでありながら紛れもなく普遍的なサウンドサウンドへと落とし込んでいます。