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Jesse Hackett - Nocturnes (LP)Jesse Hackett - Nocturnes (LP)
Jesse Hackett - Nocturnes (LP)Hive Mind Records
¥4,896

Gorillazのキーボーディストとしても知られるロンドンのマルチ奏者Jesse Hackettが、原点であるピアノへ回帰した最新作『Nocturnes』。SatieやRavel、Messiaen、Bill Evansなど、深夜に聴き返した音楽からの影響をベースに、ピアノを中心としたメランコリックな楽曲が展開。Finn Petersのサックス/フルート、Akira Umedaのエレクトロニクスが淡く溶け込み、雨に濡れた路地裏のジャズと、ゴシックな室内楽が交差する独特の世界観を形づくる。「Nosferatu」「Chainca Shadow」など、どこか不穏な空気もあり、全13曲がまるで夜の短編集のように流れていく。ロンドンのボヘミアンなバーで過ごした記憶や、人生の転換期に抱えた心の影がそのまま音に刻まれた、個人的な作品。

V.A. - Short Tracks (2CD)V.A. - Short Tracks (2CD)
V.A. - Short Tracks (2CD)Short Span
¥3,892

現代エレクトロニックの静謐な潮流を丁寧に扱うUKの新興レーベル〈Short Span〉がレーベルの立ち上げ期を総括する形で発表した2枚組コンピレーションCD。アンビエント、ダブテクノ、ダウンテンポ、エクスペリメンタルを中心に、22組のアーティストがそれぞれの視点で短いトラックを提供している。霧のように柔らかい音像から、低重心のビート、抽象的なサウンドスケープまで、静かな広がりを持つ楽曲が並び、レーベルの美学を自然に描き出す構成。どの曲も独立した小さな世界を持ちながら、全体としては穏やかで深いリスニングへとつながっていく。

Puli - Swirling (LP)Puli - Swirling (LP)
Puli - Swirling (LP)Open Space
¥4,979

西海岸ロスアンジェルス東部にて活動を開始した最新鋭チルアウト/バレアリック・ミュージック・スーパーグループ”PULI”による要注目のデビュー・アルバムが、マイアミの〈Open Space〉レーベルから登場。〈Music From Memory〉からの22年のアルバムが大人気を博したAlex Ho作品にも参加するDJ/プロデューサーのPhil Cho、AV MovesやNerftoss名義で〈Leaving Records〉などのカセットレーベルから実験的な作品を送り出し、ヘヴィ・サイケ・バンドのDope BodyやMotion Ward主宰者Jesse Sappellとのカルト人気なアンビエントユニットJJ+JSにも参加するギタリストJohn Jones 、US地下ハウスの才人Magic TouchことDamon Eliza Palermoという豪華面々が結集!ハーフタイム/ダブルタイムのダブ風のリズム、ぼんやりと明るいシンセのモチーフ、ジョーンズによる雰囲気のあるギターが織りなすバレアリック/アンビエント・ハウスの結晶"Ramona"、チョーの優美なボーカルをフィーチャーした、一種の解体されたほろ苦いバレアリック・ポップ"Cloudy"、Benedekや〈Mood Hut〉クルーの作品を想起させるステッパーズ・ハウス"Bongo Springs"など、10年代バンクーバー周辺の地下ドリーム・ハウスにも通じる愛らしく良好なヴァイブスが詰め込まれた珠玉のアンビエント・ダンス・ミュージックが全8曲に渡って展開されていくメロウで甘美な逸品!

Jon Hopkins / Biggi Hilmars - Wilding (Original Soundtrack) (LP)Jon Hopkins / Biggi Hilmars - Wilding (Original Soundtrack) (LP)
Jon Hopkins / Biggi Hilmars - Wilding (Original Soundtrack) (LP)Domino
¥4,715

Jon Hopkinsとアイスランドの映画音楽作曲家Biggi Hilmarsによるオリジナル・サウンドトラックとしてリリースされる本作は、2024年に公開され話題を呼んだドキュメンタリー映画『Wilding』のために書き下ろされた作品である。

映画の舞台はイングランド南東部にある400年の歴史を持つクネップ・エステート。農場経営者イザベラ・トゥリーとチャーリー・バレル夫妻が、人の管理を手放し、土地を自然に委ねる"リワイルディング"に挑んだ実験の軌跡を描いている。

本作で2人の作曲家は、ストリングス、ピアノ、声、オーガニックなテクスチャーを用い、自然界のリズムをそのまま音楽へと昇華。生命が再生していく過程を、静かで息づくようなサウンドスケープとして表現している。ホプキンス自身の声を加工した「Wilding Theme”」をはじめ、音楽は風景や時間と溶け合い、土地に宿る記憶を呼び覚ますように響く。

環境再生というテーマと深く共鳴した本作は、アンビエントや現代音楽、映画音楽の枠を越えた、自然と共生するための音の記録である。

Bogdan Raczynski - Scroll Till You Die (2CD)Bogdan Raczynski - Scroll Till You Die (2CD)
Bogdan Raczynski - Scroll Till You Die (2CD)Disciples
¥2,986

エイフェックス・ツインが愛した稀代の才能
『You’re Only Young Once But You Can Be Stupid Forever』(2024年)と、デジタルオンリー
作品『Slow Down Stupid』(2025年)を収録した
2枚組CDをリリース!

エイフェックス・ツインことリチャード・D・ジェームスとグラント・ウィルソン・クラリッジによって設立された伝説的レーベル〈Rephlex〉から1999年にデビューした奇才ボグダン・ラチンスキーが最新作を2CDで発売!

本作はタイトルが示す通り、延々とSNSをスクロールしてしまう時間にフィットするアイロニカルなサウンドトラックとして機能する作品で、2024年に高い評価を受けたアルバム『You’re Only Young Once But You Can Stupid Forever』と、2025年に制作され、これまでデジタル配信のみで公開されていた『Slow Down Stupid』を組み合わせた内容となっている。

『You’re Only Young Once But You Can Be Stupid Forever』は、温かくメロディアスなスケッチの数々で構成されており、ビートレスに漂うトラック、奇妙なシンセ・パッチ、ピコピコしたパーカッションなどがつなぎ合わされた全18曲。そのテーマは、後期資本主義の残虐性、過剰な消費者主義、インターネット社会の破滅、そしてアルゴリズムによる大災害だという。

ディスク2の『Slow Down Stupid』では、素材をさらに引き延ばし、より音響的な領域へと踏み込んでいる。そこには、「スロー&リヴァーブ」現象、そしてディストピア的なテック・プラットフォームから次々と発信される、終わりなきリラックス/ヨガ/瞑想系アプリやプレイリストの氾濫に対する、脱構築が施されている。

Save 28%
Health & Safety (LP)
Health & Safety (LP)left
¥2,680 ¥3,713

IceageのギタリストJohan Suurballe Wiethによるソロ・プロジェクトHealth & Safetyによる、2016年にカセットのみで発表されたセルフタイトル作が初アナログ化。収録曲は「Circadine」「Sertraline」「Paroxetine」の3曲で、いずれも抗うつ薬の名称を冠し、不安・抑うつ・不眠といった内的状態をめぐる静かな瞑想をテーマとしている。鍵盤のゆっくり沈むトーン、薄い膜のように広がるドローン、かすかなチャイムやストリングスが重なり、不規則なチャイム、かすかなヴァイオリン、遠くで鳴る笛のような音色が、眠りと覚醒の境界を彷徨うようなペースで現れては消える。曲間の境界は曖昧で、断片が溶け合う25分のひとつの長い夢のように流れていく。少ない音数の間に情緒が滲み出すミニマルな構成で、静けさの奥に微熱のような緊張が潜む内省的な音響作品。

Grady Steele - Nausea (CS)Grady Steele - Nausea (CS)
Grady Steele - Nausea (CS)FELT
¥3,184

Formant Soundsystemの共同創設者としてロンドン、パリの前衛クラブシーンを支えてきたGrady Steeleによる、夕暮れの窓越しの光が照らし出す、言葉にならない心の揺れをテーマにした、ビートレスのアンビエント作品『Nausea』。I〜VIIの7つの楽章で構成され、霞んだパッド、遠くで鳴るギター、微細なノイズ、そしてフィールド録音が静かに重なり合う。明確なビートは存在しないのに、音の呼吸や揺れがリズムに似た役割を果たし、身体ではなく心の速度で進むようなニュアンスがある。序盤の静謐なアンビエンスから、終盤に向かってノイズが増し、内省からざわめき、そして小さなカタルシスへと向かう構成は、短編映画のような物語性を帯びている。美学を感じる、親密で感傷的な一本

Paperclip Minimiser - Topology Transform (12")
Paperclip Minimiser - Topology Transform (12")BLANK MIND
¥3,431

UK北西部のプロデューサーJohn HowesによるプロジェクトPaperclip Minimiserによる最新12インチ『Topology Transform』。クリック&カット、UKベース、モダンなブロークン・テクノの系譜を自然に接続し、科学実験の精密さと、ダブの湿度を併せ持つ「フラクタル化したマイクロ・ダブ・テクノ」と評される独自の音響空間。A1はカサついたパーカッションと点描的シンセが高速で交錯し、壊れた機械がダンスしているような奇妙な推進力。A2はハーフタイムの空間処理が際立ち、音の間がグルーヴを形づくる。一方B面はビートレスのアンビエントへ沈み込み、青白い光の中を漂うような静謐さが広がる。Howesが自作ツールで磨き上げた、粒子が自律的に動くような音の細密さと、クラブミュージックの身体性を両立する、クリック&カットの現代アップデートとも言うべき一枚。

平野 剛 Go Hirano - The Habit (LP)平野 剛 Go Hirano - The Habit (LP)
平野 剛 Go Hirano - The Habit (LP)Black Editions
¥4,500

30年以上にわたる活動の中で、ピアニスト・平野剛は日本のエクストリームなアンダーグラウンド・シーンにおいて、静かに人々を惹きつける音の世界を紡いできた異彩を放つ存在です。1990年代に頭角を現し、伝説的レコード店モダーンミュージックが運営していたPSF Recordsからの3枚のアルバムや自主リリース盤などを残しています。

その作品に共通するのは、技術的な完成度を追求するというよりも、その場に立ち上がる即興性と詩性を大切にしたものです。日常のささやかな瞬間に、儚い美しさを差し込むような音楽といえます。

『The Habit』は、2020年10月5日にPianola Recordsのアップライト・ピアノを使用して行われた公開録音を軸に、1980年代後半からカセットMTRに録りためられていた、シンセサイザーを用いた素描のような小品群を織り交ぜて構成されています。

ピアノ、ピアニカ、ウィンドチャイム、パーカッションといった最小限の楽器編成と控えめな音色によって、繊細な旋律が静かに、そしてゆっくりと紡がれていく。広がりのあるピアノの響きは、周囲の音と穏やかに交わりながら漂う。楽器の音だけを提示するのではなく、その場の空気や日常に潜む些細な気配までも丁寧に取り込み、「不完全さ」を生きた表現へと昇華している。

自然体から立ち上がる衝動をすくい上げる飾らない表現と、独自の感覚で環境を取り込む姿勢は、平野剛の変わらぬ美学です。『The Habit』には、長い年月と音に満ちた日々の重なりから育まれた、親密で旋律的な響きが静かに息づいている。

Save 30%
Robert Stillman - 10,000 Rivers (LP)Robert Stillman - 10,000 Rivers (LP)
Robert Stillman - 10,000 Rivers (LP)Kit Records
¥3,480 ¥4,969

米メイン州出身、英国在住の作曲家/マルチ奏者Robert Stillmanによる、ウォルター・アイザックソン著『スティーブ・ジョブズ』を題材にした、テクノロジーと人間性の関係をめぐるコンセプト・アルバム『10,000 Rivers』。フェンダー・ローズを中心に、ジャズ、アンビエント、室内楽、実験音楽、そして80〜90年代のスムースなポップ感までを自在に行き来しながら、豊かな音世界を描き出している。録音は1/2インチ・8トラックテープで行われ、リアルタイムでミックスダウン。デジタル処理とは異なる演奏の瞬間性がそのまま刻まれ、楽曲は Jobs、Woz、Iveなどアップルに関わる人物名を冠し、伝記を説明するのではなく、彼らの思想や感情の影を音で抽象化している。モート・ガーソンやムーンドッグを思わせる奇妙な実験性、Billy OceanやGloria Estefan、10ccに通じるスムースなグルーヴ、そしてBrian Wilson的なポップ・センスが同じ地平で溶け合う、ジャンルを超越した全方位型ポップ作品。フェンダー・ローズの柔らかな響きが、テクノロジーの冷たさと人間の温度のあいだを揺れ動くように広がっていく。

Iivana Mišukka - Iivana Mišukka & Arja Kas (CS)Iivana Mišukka - Iivana Mišukka & Arja Kas (CS)
Iivana Mišukka - Iivana Mišukka & Arja Kas (CS)Death Is Not The End
¥3,135

フィンランドはカレリア地方のカンテレ奏者Iivana Mišukka(1861–1919)が、1916〜17年にワックスシリンダーへ残した貴重なフィールド録音をもとに、現代のカンテレ奏者Arja Kastinenが再構築した歴史的アーカイブ作品。古い蝋管録音のノイズや揺れをそのまま生かしつつ、Kastinenが丹念に採譜し、当時の奏法を忠実に再現した新録を重ねることで、100年前の音と現在の音が同じ空間で響き合う。収録されるのは、ポルカ、ワルツ、マアニトゥスなどの舞曲、さらには教会の鐘の音の模倣演奏など、伝統的なルノ歌から新しい舞曲へという当時のカレリアにおける音楽文化の変容を象徴する内容。1〜3分台の小品が並び、素朴でありながら神秘的なカンテレの響きが、森の奥に残る古い歌の記憶を呼び起こすように広がっていく。時間の層が折り重なるような幽玄のサウンドで失われかけたカレリアの音楽文化を現代に蘇らせる価値ある一作。

Iivana Mišukka - Iivana Mišukka & Arja Kas (LP)Iivana Mišukka - Iivana Mišukka & Arja Kas (LP)
Iivana Mišukka - Iivana Mišukka & Arja Kas (LP)Death Is Not The End
¥4,879

フィンランドはカレリア地方のカンテレ奏者Iivana Mišukka(1861–1919)が、1916〜17年にワックスシリンダーへ残した貴重なフィールド録音をもとに、現代のカンテレ奏者Arja Kastinenが再構築した歴史的アーカイブ作品。古い蝋管録音のノイズや揺れをそのまま生かしつつ、Kastinenが丹念に採譜し、当時の奏法を忠実に再現した新録を重ねることで、100年前の音と現在の音が同じ空間で響き合う。収録されるのは、ポルカ、ワルツ、マアニトゥスなどの舞曲、さらには教会の鐘の音の模倣演奏など、伝統的なルノ歌から新しい舞曲へという当時のカレリアにおける音楽文化の変容を象徴する内容。1〜3分台の小品が並び、素朴でありながら神秘的なカンテレの響きが、森の奥に残る古い歌の記憶を呼び起こすように広がっていく。時間の層が折り重なるような幽玄のサウンドで失われかけたカレリアの音楽文化を現代に蘇らせる価値ある一作。

横田進 Susumu Yokota - Laputa (Skintone Edition) (2LP)横田進 Susumu Yokota - Laputa (Skintone Edition) (2LP)
横田進 Susumu Yokota - Laputa (Skintone Edition) (2LP)Lo Recordings
¥7,348

2003年に自身のレーベル〈Skintone〉からひっそりとリリースされ、過去に海外に向けライセンスリリースされることもなかったことから、長らく幻のアルバムとして語られてきた横田進の『Laputa』が、ついにSkintone Editionとして登場。『The Boy And The Tree』と『Symbol』の間に位置する本作は、キャリアの中でも最も実験性が強く、神秘的で、不穏さと美しさが同居する特異点のような作品。ドローン、断片的なサンプル、ストリングス、ノイズ、囁き声、ブルースギターなど、多様な素材がコラージュのように重なり合い、ガリバー旅行記の幻想的な浮島の名にふさわしい異世界的なサウンド。複数の映画が同時に流れているような多層的な音像は、横田のサンプラー/セレクターとしての才能を鮮烈に示しており、メロディアスな瞬間と抽象的な音響が交互に現れ揺れ動く独特の世界観は、今聴いても圧倒的な個性を放っている。

横田進 Susumu Yokota - The Boy And The Tree (Skintone Edition) (2LP)横田進 Susumu Yokota - The Boy And The Tree (Skintone Edition) (2LP)
横田進 Susumu Yokota - The Boy And The Tree (Skintone Edition) (2LP)Lo Recordings
¥7,348

横田進の代表作のひとつである2002年作『The Boy And The Tree』が、〈Lo Recordings〉より新装リマスターで再登場。自然や生命の神秘をテーマにした本作は、アンビエント/エレクトロニカ期の魅力が美しく結晶しており、透明感のあるメロディと柔らかな音のレイヤーが幻想的な世界を描き出す。本人が語っている通り、本作は屋久島の原生林を歩いた経験や、宮崎駿の映画『もののけ姫』の生態学的メッセージにインスパイアされており、柔らかなシンセの揺らぎ、アコースティックな質感、そして森の奥で響くようなパーカッションが重なり、自然の世界がそのまま音になったような神秘性を帯びている。彼のアンビエント作品の中でも特にメロディが際立ち、夢の中を歩くような浮遊感と、静かな感情の動きが同時に流れ込んでくる、永遠の名盤。

Haiku Salut & Meg Morley - The Lost Score (12")
Haiku Salut & Meg Morley - The Lost Score (12")Lo Recordings
¥5,651

英国のインストゥルメンタル・トリオHaiku Salutと、映画音楽でも活躍するピアニストMeg Morleyが手を組み、1930年のサイレント映画『People on Sunday』のために制作した再構築スコアが12インチで登場。Flatpack Festivalでのライブ上映+生演奏をきっかけに生まれた音楽を、5年の時間をかけて丁寧にスタジオ録音として仕上げた作品。柔らかなピアノの旋律を中心に、電子音がきらめき、アコーディオンやギターなどのアコースティック要素が重なり、ネオクラシカルとエレクトロニカ、室内楽が溶け合う。サイレント映画の情景を想起させながらも、現代的な透明感と温度を併せ持つ。1曲ごとに異なる短編映画のような展開が続き、アルバム全体がひとつのシネマティックな旅として流れていく静かで美しい一枚。

ASC - Colours Of Absence (2x12")
ASC - Colours Of Absence (2x12")Auxiliary
¥5,433

ASCがロックダウン期に深化させたアンビエント路線の集大成的作品『Colours Of Absence』。前作『Original Soundtrack』と同時期に制作された続編的位置づけの作品で、ピアノを中心とした楽器的アプローチと、ASCらしい深いドローン/アンビエントの質感が絶妙なバランスで共存している。静謐でありながら重力を感じるレイヤー、霧の中で輪郭だけが浮かぶようなピアノの残響、そして時間の流れがゆっくりと変質していくような構成。音数は少ないのに密度が高く、内省的なムードがアルバム全体を包み込む。影、赦し、距離、脆さ、受容といったテーマが音の質感に反映され、静かな感情の移ろいを追体験するようなASCの新しい表現を提示する重要作。

I Am An Instrument - Vol. 1 (LP)I Am An Instrument - Vol. 1 (LP)
I Am An Instrument - Vol. 1 (LP)ARISHIMA RECORDS
¥5,736

デンマーク現行ジャズ/即興シーンの精鋭が集結した特別プロジェクトI Am An Instrumentによる、2019年コペンハーゲンでの完全即興ライヴ録音を収めた『Vol. 1』。Jonathan Bremer、Johannes Wamberg、Eliel Lazo、Morten McCoyら北欧シーンを牽引する実力派が参加し、演奏開始の合図以外は何も決めないという純度の高い即興演奏を展開。音は生まれては消え、また別の方向へと流れていく。ジャズ的な自由度とアンビエント的な空間感が同居し、低音のうねりや残響の深さにはダブの影響も滲む。編集を一切施さない録音だからこそ、メンバー同士が音を探り合いながら立ち上げていく瞬間の呼吸がそのまま刻まれている。4つのパートで構成される音の旅は、抽象的でありながらどこか物語性を帯び、聴くたびに異なる景色を見せてくれる。北欧インプロの現在地を象徴する一枚。

Variant - The Setting Sun (2LP)
Variant - The Setting Sun (2LP)Field Records
¥6,087

Echospace/cv313のStephen HitchellがVariant名義で残した2009年の名作『The Setting Sun』が最新リマスターで2LPとして再発。ベルリンの嵐のフィールド録音、成田空港の列車音、アナログシンセやアウトボード機材を用い、コンピュータを使わずに制作されたという背景を持つ本作は、ダブテクノの文脈にありながら、より深いところへと沈み込む。冒頭「As Time Stood Still」から広がるのは、分厚い倍音がゆっくりと揺れ続ける巨大なドローンの雲。音はほとんど動かないのに、内部では微細な変化が絶えず生まれ、アナログ制作ならではの温度感やざらつきがそのまま音楽の一部となり、冷たさよりも手触りを感じるドローン/アンビエントに仕上がっている。「A Silent Storm」「Someplace Else」では、メタリックなディレイや微細なキックの残響が静かに浮かび上がり、Echospace〜Deepchord系の美学が深層で息づく。長尺構成による風景がゆっくり変わる感覚も本作の魅力で、特に終盤「Adrift」は深海へ沈んでいくような静謐さと孤独感が際立つ。

Prince Istari - Meets Erik Satie Inna Heavy Dub Encounter (LP)
Prince Istari - Meets Erik Satie Inna Heavy Dub Encounter (LP)sozialistischer-plattenbau
¥4,565

2026年リプレス!これは画期的アイデア!ドイツ・ハンブルク拠点のダブ・プロデューサー、Prince Istariが、幼い頃に聴いた、母親の弾くエリック・サティのピアノにインスピレーションを受けて制作した、まさに”家具の音楽ミーツDUB”な破格の傑作『Meets Erik Satie Inna Heavy Dub Encounter』がアナウンス!母親が幼い頃弾いていた美しいエリック・サティの静かな曲の演奏、そして、学校をサボって太陽の下で座りながら聴いていたという記憶を、2024年の最初の週に思い出したという、Prince Istari。年老いた彼は母親の古い楽譜を見つけ出した事で、それらをコンピューターへと転送し、ダブ・ヴァージョンを制作する事に!サティの家具の音楽がダブから電子サイケ、果てはドラムンベースとまで出会うイカれた一枚!エンディングには、Princeの母親であるHubertaがサティの"グノシエンヌ"を演奏している歪んだ録音が含まれています。限定200部。

横田進 Susumu Yokota -  Image 1983-1998 (Skintone Edition) (warm beige vinyl LP)横田進 Susumu Yokota -  Image 1983-1998 (Skintone Edition) (warm beige vinyl LP)
横田進 Susumu Yokota - Image 1983-1998 (Skintone Edition) (warm beige vinyl LP)Lo Recordings
¥6,211

日本の伝説的アーティスト、Susumu Yokotaの音楽的探求の軌跡を年代を超えて記録した、極めて個人的な作品集『Image 1983-1998』。本作は、彼の音楽キャリアにおける二つの異なる時期に制作された短い楽曲で構成されており、前半のトラックは1983年から84年にかけての、ギターやオルガンを用いたローファイなテープ実験の時代のものが収録、ポストパンクやゴーストリー・ポップの断片が垣間見える。続く後半のトラックは、これらの初期作品に触発され1997年から98年に作曲されたもので、後のアンビエントの傑作『Sakura』へと繋がる、より洗練された電子音響とメロディと抽象性が両立する作品が収録されている。音楽的自伝ともいうべき内容で、初期の脆いギターの音色と、後年の穏やかなシンセサイザーのモチーフが、アルバム全体を通して「記憶と予感」という共通のムードで結びついており、両時代が並行して存在するような不思議な感覚を覚える。彼がテクノの制作で多忙を極める中で、初期の実験への回帰と感情的なミニマリズムを追求した、音のスクラップブックあるいはデザインボードとも呼べる、アーティストの核心に迫る貴重なドキュメント。

横田進 Susumu Yokota - Grinning Cat (Skintone Edition) (2LP)横田進 Susumu Yokota - Grinning Cat (Skintone Edition) (2LP)
横田進 Susumu Yokota - Grinning Cat (Skintone Edition) (2LP)Lo Recordings
¥7,348

横田進が2001年に自身のレーベル〈Skintone〉から発表したアルバム『Grinning Cat (Skintone Edition)』。日常の幸福感、特に自宅で過ごした猫との生活から着想を得て制作された作品で、ピアノや弦楽器などクラシック音楽からの断片をループし、切れ端をあえて見せることで不完全さを強調。不完全なループや微妙なズレという意図的な不協和が、独特の緊張感の中になぜか親しみやすい寛ぎを生み出している。『Sakura』や『Symbol』と並び、国際的に評価されたアンビエント作品群の一角で、彼の音楽世界を再発見する重要な再発。

Oksana Linde -  Travesías (LP)Oksana Linde -  Travesías (LP)
Oksana Linde - Travesías (LP)Buh Records
¥4,862

化学研究者としてのキャリアを健康問題で断念した後、シンセサイザーを中心に独自の電子音楽を制作し続けたウクライナ系ベネズエラ人作曲家Oksana Linde。膨大な録音を残したたものの長らく未発表のままだった彼女の、1986〜94年に自宅スタジオで製作された音源をまとめたアーカイヴ作品『Travesías』。アナログシンセの柔らかな揺らぎ、呼吸するようなオシレーター、ゆっくりと開閉するフィルターが重なり、瞑想的で内省的な音の風景が広がる。曲は一般的な展開を持たず、生物学的プロセスや地質学的変化のようにゆっくりと形を変える。「Luciérnagas en los manglares(マングローブのホタル)」、「Kerepakupai Vena(エンジェルフォール)」など、自然やスピリチュアルな世界観が音の質感にも反映され、静謐さと神秘性が同居するその音楽は、環境音楽、ニューエイジ、コズミック・アンビエントの要素が溶け合い、まるで内なる宇宙を旅するよう。Suzanne Cianiや冨田勲 に通じる繊細さと、南米の実験音楽らしい自由さが同居するのも魅力的。彼女自身に備わった自然なスピリチュアリティが発露した、パーソナルで独自の音世界。

髙橋政宏 Masahiro Takahashi - In Another (LP)髙橋政宏 Masahiro Takahashi - In Another (LP)
髙橋政宏 Masahiro Takahashi - In Another (LP)Telephone Explosion
¥4,398

トロント拠点の日本人音楽家・Masahiro Takahashi(髙橋政宏)。2023年発表の『Humid Sun』に続く今作では、共同プロデューサー兼エンジニアにジョセフ・シャバソンを迎え、制作のプロセスを一新。作曲の起点をAbletonから楽譜へと移し、メロディとハーモニーを楽曲の基軸に据えました。マーカー・スターリングが手がけた緻密なヴォーカルアレンジや、ドロシア・パースの瑞々しい歌声、ホーンやストリングス、ビブラフォンが重なるアンサンブルからは、ハイラマズやビーチボーイズ、フリーデザインといったポップスへの深い愛情が感じられます。録音には、トム・ギル(サム・ウィルクスのサポート)、フィリップ・メランソン(サム・ゲンデル作品に参加)など、トロントのジャズ/エクスペリメンタル・シーンの重要人物10名が参加。黒澤明の映画『夢』や荘子の寓話に着想を得た全10曲は、ジャズ、アンビエント、インディーポップ、ラウンジまでを鮮やかに横断し、色彩豊かな音楽世界を繰り広げます。

William Eaton - Music By William Eaton (LP)William Eaton - Music By William Eaton (LP)
William Eaton - Music By William Eaton (LP)Morning Trip
¥4,356

版元完売最終入荷です。John Fahey~Harry Partch、Laraajiのファンにも!弦楽器の世界的なデザイナー/ビルダーとしても知られる米国のウィリアム・イートンによって、1978年に1000枚限定で自主プレスされたファースト・アルバムにして、本邦の名門〈EM Records〉からCD化も為されている大傑作が初となるヴァイナル・リイシュー!

グラミー賞ノミネートでも知られるネイティブ・アメリカンのフルート奏者、Robert Carlos Nakaiとのコラボも知られる同氏。本作には、タイトルや情報が記載されておらず、ジャケットの隅に小さく「ウィリアム・イートンの音楽」と書かれているのみで、すべて自作の弦楽器によるほぼ即興の演奏を18篇収録。卓越した自然観を土台に、ジョン・フェイヒーら〈Takoma〉ファミリーの音楽から、ブライアン・イーノのアンビエント、北米大陸の原始のフォークロアが美しく溶け合った珠玉の一枚。

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