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南条麻人、Acid Mothers Templeの河端一、Ruinsの吉田達也という日本アンダーグラウンドを象徴する3名が1997年に残した幻のセッションが、ついに初の正式LPとして復活。Mainlinerの轟音ヘヴィ・サイケと、Musica Transonicの即興性/破壊的エネルギーが真正面からぶつかり合う記録で、さらなるサイケデリックの深淵へと突き進む姿を捉えている。河端のギターは暴れ、南条のベースは地鳴りのように唸り、吉田のドラムが空間を切り裂く。10分超の重量級トリップ「Solid Static」を筆頭に、ノイズ、サイケ、フリージャズが溶け合う、90年代ジャパニーズ・サイケ特有の濃さに満ちた内容でありながら、今の音としても聴ける鮮度を持つ、日本サイケ、ノイズ史の重要断片。
米女性実験音楽家重鎮であり先駆者、Pauline OliverosのDeep Listening Bandにも参加したアメリカの前衛的トロンボーン/ディジリドゥー奏者、即興演奏家、作曲家のStuart Dempsterが伝説のアルバム『Deep Listening』が録音されたのと同じ貯水槽で制作し、現代音楽系名門〈New Albion〉から発表した95年のアルバム『Underground Overlays From The Cistern Chapel』が〈Important Records〉から史上初のアナログ再発。力強く深い音色が響き渡るこの2枚組LPは、高い評価を得た『Deep Listening』のコンパニオンとして制作されたものであり、これまで録音された中で最も深いドローン・アルバムのひとつ。9本のトロンボーン、ディジュリドゥ、チベットの鐘が、200万ガロンもの巨大な貯水槽を、心を揺さぶり、癒すような濃密な音の残響で満たしています。

国産サイケ/アシッド・ロックの金字塔White Heavenの創設者であり、ゆらゆら帝国のプロデューサーとして知られる石原洋氏の97年作『Passivité』 が<Black Editions>より初LP化。栗原ミチオ(White Heaven)、亀川千代(ゆらゆら帝国)、志村浩二(Acid Mothers Temple)ら盟友達に支えられた傑作。ロックやサイケデリック・ミュージック、60年代アメリカのサウンド、さらにはジャズ、ボサノヴァ、ソウル、そしてエレクトロニック・ミュージックの要素を取り入れた、日本のアンダーグラウンド・ミュージックにおける重要人物の50年近いキャリアを象徴するコンセプト、フィーリング、そして輝きが凝縮されている、深く個人的で親密な一枚が、メタリックシルバーの新装チップオン・ジャケット、グロス・フィルムラミネート仕上げ。音楽評論家・編集者の松村正人氏による書き下ろしの日本語と英語のライナーノーツ、柴山真治氏によるオリジナル・ノーツ併記で、オリジナル録音のエンジニアを担当した中村宗一郎によるリマスタリング済みのデラックス・エディションにて登場!

非常階段や螺旋階段への参加も知られる日本のカルト的なギタリスト、頭士奈生樹、渚にて率いる柴山伸二、真田佳世子、渡辺隆久といった面々が与した大阪の伝説的なサイケデリック・バンドであり、今も根強い支持を誇るハレルヤズの至上の名作『肉を喰らひて誓ひをたてよ』が〈Black Editions〉より待望のアナログ・リイシュー!柴山のレーベルである〈オルグ・レコード〉より1986年に300部という極小枚数がプレスされた幻の大名作!〈Rough Trade〉や〈Flying Nun〉といったレーベルやペイズリー・アンダーグラウンド、Galaxie 500などのサウンドとも親和性の高いシンプルで魔法のような輝きを放つ、魅惑的で優しいサイケデリック・ポップ・アルバム。オリジナル・テープからリマスタリングされたデラックス・ヴァイナル・エディション。ヘヴィ・チップオン・ジャケット仕様。
女性ディージェイのパイオニアとして知られるSister Nancyが、Channel Oneスタジオ録音、Winston Rileyプロデュースという黄金布陣のもとで生み出した、80年代初期ダンスホールの決定的クラシック『One, Two』。世界で最もサンプリングされるレゲエ曲のひとつ「Bam Bam」をはじめ、タイトル曲「One Two」、「Transport Connection”」など、今なおプレイされ続ける名曲を多数収録。Channel Oneの名手たちが多数参加し、跳ねるベース、ミニマルなビート、Nancyの軽やかで芯のあるトースティングが一体となった、ダンスホールの歴史を語るうえで欠かせない不朽の名盤。

カルナータカ音楽において、通常使われることのないエレクトリック・マンドリンを取り入れた革新的な動画が約10年前から世界中で注目を集めてきたインドの姉妹デュオMandolin Sistersによる初のフルアルバム『Odysseys in Electric Carnatic』がヴァイナルで登場!「Vathapi」「Nagumomu」などの伝統的な南インド古典音楽の名曲をベースに現代的な感覚が融合した本作では、エレクトリック・マンドリンという楽器がカルナータカ音楽に新たな表情を与えており、まるで長いこと締め切っていた窓を開けた時のような瑞々しく鮮やかな気分が印象的。古典的なラーガの厳密な枠組みの中で、姉妹の息の合った掛け合いは、緻密でありながら自由度が高く、単なる演奏を超えて対話のような深みを感じさせ、インド古典のリズム構造であるターラも、現代的なグルーヴとして生き生きと響き渡るよう。カルナータカ音楽を次世代へ繋げるだけでなく、ジャンルや国境を越えて、音楽が持つ普遍的な力を体現する一枚として、多くのリスナーに届いてほしい作品。

Thelonious Monkのよき解釈者として知られるジャズ・ピアニストJessica Williamsが1985〜1987年に密かに行なっていたプリペアド・ピアノ実験を記録した、極めて個人的で貴重なアーカイブ作品『Blue Abstraction』。弦に物を挟み、叩き、擦り、金属音や電子音のようにも変貌するその音は、John Cageの実験精神と、彼女自身の情緒的なメロディ感覚が交差する、抽象と叙情が同居する音世界。録音はスタジオでの孤独な探求そのもので、完成された楽曲というより、音を探り、触れ、形にしていくプロセスの記録に近い。しかしその中には、彼女の音楽家としての核心である繊細なタッチ、深い和声感覚、静かな情熱息づいている。静かで、抽象的で、深く美しい記録。
Augustus PabloとKing Tubbyというレゲエ史における最重要人物達による、音楽史上に刻まれるべき1976年歴史的ダブアルバム。
'70年代初頭のNYアンダーグラウンド・パンク~ニュー・ウェーヴ・シーンを代表するSuicideのサウンドを担ったシンセ/ドラム担当Martin Revの2000年にリリースされた5枚目のソロ・アルバム『Strangeworld』のジャーマン・ロック/ニューウェイヴ再興の地〈Bureau B〉による再発盤。チープでミニマルなリズムボックスにいかにもメロディックなシンセサウンド、鼻歌のような歌声、そこに突然現前する深すぎるリヴァーブ、エコー、ダブ処理。摩訶不思議なエレクトロ・サイケ・ポップ感が最高です!

Pitchforkでは「8.2」点の高スコアを獲得していた、Grouperの通算4枚目となる2008年発表の人気作が待望のリイシュー。アコースティックギター+リバーブボーカルといった彼女特有のスタイルを保ちながらも、前作に比べてよりメロディラインがはっきりとした印象を受ける、これぞレフトフィールド・ポップミュージックの傑作盤。アンビエント~ドローンリスナーはもちろんフォークリスナーにも幅広く推薦。

6月下旬再入荷。Mohammad Reza Mortazaviが長年取り組んできたトンバクやダフなど、ペルシャ打楽器への探究をさらに進めた一作『Nexus』。これまでも驚異的な指使いや独自のリズム構築法で打楽器そのものを再発明したとも評されてきたが、本作では初めて声やエフェクト、電子的処理を取り入れている。電子音は決して表層的な装飾ではなく、楽器の響きやリズムを拡張する役割を果たし、彼の音楽観をより深く掘り下げる方向に作用しており、打楽器ソロのダイナミズムとアンビエント的な没入感、そして声や電子音による精神性がひとつに重なったサウンドとなっている。アメリカの映像作家ジョーダン・ベルソンによるカバーアートとも共鳴する、ミニマル・アンビエント、クラブ的な文脈から出発しながらも、その枠を超え、打楽器の未来形を提示しようとする作品。

2026年リプレスです!昨今の実験音楽界隈を大いに賑わせる、全盛期真っ最中のイタリア人パーカッション奏者であり、Holy TongueやTomagaでの活動も大人気のValentina Magalettiと、リスボンの名門〈Príncipe〉クルーとしても知られるアフリカ系ポルトガル人アーティストNídia による共作が、パリ拠点の先鋭レーベル〈Latency〉より到着。それぞれの特異なビートメイキング・センスを融合させ、現代のダンス・ミュージックに新たな風を吹き込むエキサイティングな一枚!シンコペーションされたドラム・パターン、脈打つマリンバのライン、メロディックなインタールードを通して、多様でありながら普遍的な音楽言語を探求し、ポスト・クラブ/アフロ・エクスペリメンタルの地平を鮮やかに更新するような、近年でも稀有な傑作。名匠Kassian Troyerの手により〈Dubplates & Mastering〉にてマスタリング。
Culvert Dub Sessions待望のヴァイナル第二弾!Napalm Deathの一員として知られ、のちにScornやLullでインダストリアル/ダブの深層を切り拓いてきた鬼才、Mick Harris。その最新アルバムが、米国インダストリアル/ロウ・テクノの一大拠点〈L.I.E.S.〉よりアナログ・リリース。ベースの重低域とざらついたテクスチャーが、深海へ潜航するような音響世界を描き出す全8曲を収録。ディレイとリヴァーブが彫刻のように反復され、ダブの減衰とノイズの質感が折り重なりながら、陰影に満ちた空間を構築。光なき領域を探るような本作は、まさにインダストリアル・ダブの極北を体現する重厚な一枚です。

René PawlowitzことShedによる、ピークタイムの熱気と、クラブを出た後の狭間にある、時間が歪むようなアフターアワーズの感覚をテーマにした作品『Rave Echoes』。20年以上にわたり多数の名義で独自のマシン・ミュージックを追求してきた彼が、「懐古ではなく、レイヴの後に1日、1週間、あるいは何年も残るあの感覚を描いた」と語るように、夢幻的なアンビエンスと荒々しい推進力が同居する独特の世界観を持つ。ヴェイパラスなパッド、鋭くカットされたブレイクス、ステッピーなリズムなど、UKサウンドシステムの低域圧とベルリン・テクノの精密さが高次元で融合。のエモーショナルなストリングスや、トリップホップ的なスローダウンは、夜明け前のぼんやりした高揚をそのまま音にしたかのよう。残響を抱えたまま現実へ戻る、独特の余韻を描いた、知性・感情・肉体性の交差点!
6月下旬再入荷(6月中旬分は完売しました)。ノルウェーのインディ・シンセR&BデュオSmerzのセカンド『Big city life』が〈ESCHO〉より登場!クラブ寄りだった初期の路線を一歩引いて、より奇妙でパーソナルなR&B/DIYポップへと舵を切った意欲作。エクスペリメンタルなR&B的なハーモニー、チープなMIDI質感、ニューヨーク1980年代のアート感覚を思わせるプロダクションが特徴的で、本作ではテクスチャー重視のミニマルなポップ性に集中している。Stereolab風のダブや、“Bittersweet Symphony”を思わせるサンプリング・ポップ、“Imagine This”ではMantronixのような80sエレクトロへの目配せもあり、オタク的なリファレンスがさらりと溶け込んでいる。全体を通してSmerzらしいジャンル横断的な耳の鋭さと、肩の力が抜けた遊び心が共存した一枚。
Baby In VainのAndrea Thuesenと、LissのVilhelm StrangeによるデンマークのデュオSnuggleによるデビュー作『Goodbyehouse』。退廃的でダウナーなムードと、メロウなアシッド・フォークやドリーム・ポップ的質感が交錯。アンビエントなボイス・サンプルとダウナーなギターリフが重なり、夜明けの倦怠感を描くような「Sun Tan」、Lana Del Rey的なメランコリックな歌心を感じさせる「Woman Lake」や「Marigold」など、失恋や居場所の喪失といったパーソナルな経験が作品全体のトーンに反映されている。

Tomo Katsurada(Kikagaku Moyo)が1920年代の日本の児童書「夢の卵」から着想をえた初のソロ作品『Dream of the Egg』が、待望の10インチ・レコード仕様で4月8日にリリース!1920年代の日本の児童書『夢の卵(Yume No Tamago)』から着想を得て制作された本作は、2024年という大きな転換期の中で幾度もの“再生”を経験したTomo自身の内面世界を映し出す音楽とヴィジュアルアートを融合させたミニ・アルバム。夢の風景を映し出す、たゆたうようなサウンドは確かな温もりを宿す、極めてパーソナルな作品。制作は「手元にあるものだけで表現する」という衝動から始まった。リズムクリックや標準的なチューニングをあえて用いず、その瞬間にしか生まれない空気をそのまま封じ込めることで、不確かさと即興性を内包した有機的で温もりのあるサウンドが立ち上がった。完璧さよりも“生”の感覚を優先した録音は、まるで手仕事のような質感をまとい、楽曲ごとに異なる呼吸を感じさせる。アルバムの冒頭と終曲には、盟友であるイギリス人音楽家Jonny Nashが参加。漂うギターサウンドが作品全体に夢幻的な奥行きをもたらし、物語のはじまりと終わりを静かに結びます。本作はもともと、日本人アーティスト大竹笙子とのコラボレーションによる20ページの絵本とレコードが一体となった特別仕様として、2024年11月に500部限定でリリース。即完売となり大きな話題を呼びました。今回は10インチ・レコード単体仕様として待望の再発。終わりと始まりが交差する地点で生まれた再生の記録であり、Tomo Katsuradaの新たな章の幕開けを告げる作品である。同時にそれは、聴く者それぞれの“はじまり”にも静かに寄り添う一枚となっている。
友川かずき、三上寛を産み落とした津軽から、恐山、イタコ、ねぶた、化粧地蔵…。この世とあの世を通底するための呪的機関を唄わんとする陸奥(みちのく)のオルフェウス(吟遊伶人)=古川壬生が1978年に残した超激作! 衝撃のアナログLP復刻!
詩人でもある壬生が三歳で死んだ弟(壬生)の皮膜を生きるために死者を騙る。歌が念仏となり叫びとなりこの世を乱舞しあの世へと吸い込まれる。あまりにも強烈なフリンジ・ミュージック。アナログだからこそ魂も甦る。闇にするにはあまりにも勿体無い、「レココレ」23年11月号の「日本の新名盤1970-89」にも選出されたとんでもない傑作! 1978年制作、自主制作盤のみの流通の幻の一枚が遂に復刻!
20Pに及ぶ解説ブックレット「壬生 津軽の風と土へ」付き
★初アナログ化
★20P解説ブックレット付
★初回生産限定盤
★帯付き

60年代からハモンドオルガンの名手としてUKのジャズ・ロックシーンを牽引し、70年代には自身のバンドOblivion Expressでファンクやフュージョンの領域を完全に切り開いた巨匠、Brian Auger。そのOblivion Expressによるの2作目『A Better Land』は、前作のハードなジャズ・ロック路線から一転、アコースティックで牧歌的、温かい空気感に満ちた作品。本作の鍵を握るのは、ギタリストJim Mullenで、英国的フォーク、カントリーの香りを持つメロディを導入。そこにAugerのオルガン、エレピが色彩を添え、ソウル・ジャズのグルーヴとメロディアスな歌心が共存する独自のサウンドが生まれている。「Dawn Of Another Day」「Women Of The Seasons」など、穏やかな曲調の中にサイケデリックな陰影が差し込むのも魅力。彼のディスコグラフィー全体を見渡しても極めて異質で、同時に時間が経っても色褪せない美しい輝きを放ち続ける名盤。

イタリアの電子音楽家Caterina Barbieriと、ノルウェーのサックス奏者Bendik Giskeによる初の共同名義作『At Source』。Barbieriのモジュラー・シンセと、Giskeの身体そのものを楽器化するかのような拡張サックス奏法が純粋な対話として記録されたミニマルなアンビエント作品。ふたりの関係は2019年の共演から始まり、ICA Milanoでのレジデンシーやライブを経て深化。Barbieriの幾何学的なアルペジオと、Giskeの息づかい、キー音、摩擦音まで含む生々しいサックスが音が生まれる瞬間を探るように交差する。宇宙的スケールと親密な身体性が同居するサウンドスケープは、Barbieriの近年の作品群とも、Giskeのソロ作とも異なる第三の領域を切り開く充実作。

アメリカン・ミニマリストの正統を継ぐ作曲家、ジェフ・ブルーナーのキャリア初となる作品集。アンプリファイド・カリンバを多重録音した大作、リー・ペリーもヴァン・ダイク・パークスも驚く脱構築主義Sci-Fiポストパンク・カリプソレゲエ、メランコリックな美しさで彩られた器楽曲あわせて4作品を収録し、この知られざる作曲家の美しく風変わりな音楽を紹介します。
『Four Corners』は、米西海岸のミニマリスト作曲家ジェフ・ブルーナーの半世紀にわたる興味と様々な側面を紹介する初の単独作品集です。ここに選ばれた1970年代から2020年代までの楽曲は一貫した美的関心のもとに作曲され、伝統を礎に、独自の視点で変化を加えた奇妙で魅力的な音楽集になっています。ブルーナーは同郷の作曲家ハロルド・バッドやダニエル・レンツと親交があり、テリー・ライリーやジョン・アダムスといったミニマル/ポストミニマル作曲家の音楽との関連性も彼の諸作にはっきり伺えます。
そんな本コレクションの重要曲である「Magic Mbira(魔法のムビラ)」(1979年)は、ライリー風の要素を、レンツのカスケード・エコー・システムを彷彿とさせるテープディレイの音響処理で巧みに構築した傑作。このアンプリファイドされたムビラ(カリンバ)のための曲は、クラシックの伝統的なリサイタルホールを抜け出し、より開かれた場で演奏したいという願望においてローランド・P・ヤングの名作『Isophonic Boogie Woogie』とも親和性を持ちます。
ブルーナーの特異な側面は、SF映画『Foes』のプロモーション用に制作された脱構築主義カリプソレゲエ曲「Reggae Foes」(1978年)に現れており、このD.カニンガム/D.トゥープを濾過して歪ませたブラックアーク・サウンドのような世界感を、クラシック流儀の作編曲で達成していた驚くべき作品です。また、ガット弦のフレットレス・バンジョーでアメリカン・フォークソングを再構築した「Cold Rain and Snow」(2020年)、レンツに捧げられたピアノ曲「Remembrance in a Pale Room」(1995年)という、メランコリックな美しさで彩られた2つのソロ楽器のための曲も収録。ブルーナーによる曲解説と貴重写真、「Magic Mbira」の楽譜付き。
オーストラリアのダブ・パイオニア、シェリフ・リンドの2ndアルバム『Aftershock Dubs』(2014年)を、ご要望にお応えし12年ぶりアンコールプレス!リンド保安官のレゲエへの愛と知識とソウル・サイエンスが凝縮した、ダブの歴史における重要なピースとして国際的に評価された続『Ten Dubs』ダンスホールDUB傑作!
『Aftershock Dubs』は、ダブの伝説的名盤として世界中で愛される『Ten Dubs That Shook the World』(1988年)以来、約25年ぶりとなる南半球のダブマスターの「第2のアルバム」として注目され、エム・レコードにとっても初のダンスホール仕様のリリースとなった記念すべき一枚です。1stアルバム以降、ほとんどリリースの無かったリンド保安官ですが、地元のサウンドシステム現場のため音楽制作を続けていました。本作は、自身の《4/5 Studios》で1990年から2005年にかけて録音されたダブプレート集で、スタジオの技巧を凝らした遊び心あふれる内容であり、非常に深い重低音が特徴の秘密兵器アルバムです。ジャマイカからも英国からも遠い土地で、このような発展を遂げ、何処にも似ていないダンスホールを確立していたことは驚異というより他はありません。オリジナル世代のルーツ・ファンから、デジタル、ニュールーツ世代に至るまで、幅広い層の頑固なベースミュージック愛好家を唸らせるヘビー級の内容は、最初から最後まで非の打ち所がないクオリティであると絶賛されています。 選曲は、サウンドシステム「タッチ・ザ・スカイ」のHigh-Cとトラックメーカー/エンジニアのRuv Bytesこと倉谷拓人。
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一般にダブとはVo.入りの原曲があり、そのリズムをエフェクトなど施して強調させたものが主流だが、シェリフの場合は原曲など存在しない生粋のダブ・リズムに美点が置かれている。楽曲に登場する音はひとつひとつが厳選され、エフェクトが加わり、ほどよい「やり過ぎ」感には自然と首を振ってしまう。ジャマイカやUKのエンジニアに影響を受けたダブワイズは、オリジナリティーと十分な頑固さが加わり、今も実に耳新しい。この『アフターショック・ダブス』に刻まれた80-90年代のワン・ドロップ、初期デジタル・レゲエ、ステッパーなリズムなど、 その幅広さには彼のレゲエ/ダブへの惜しみない愛情を感じる。ロー・ボックスからどっしり押し出されるベースに加え、ホーン・ドライバーから発射される音の緻密さと奥行きは、彼ら一派によって豪州でサウンドシステムが稼働し始め、スペシャルをプレイして実験を重ねたことの大きな成果だと思う。長年かけて鍛えられた音源を聴くと、シェリフの「Me Deh Yah!」という声がはっきり聞こえる! (宗重敦志 aka High-C)

BOREDOMSのYoshimiO率いる日本のエクスペリメンタル・ロックバンドOOIOOと、米ロードアイランドのノイズロック・デュオLightning Boltという、どちらも唯一無二の音楽性を持つバンドによるスプリットLP。OOIOOは、ガムラン、ポリリズム、アクロバティックなヴォーカルを駆使し、儀式音楽とサイケデリック・ロックが渦を巻くようなトランス空間を形成。Lightning Boltは、爆走ドラムと巨大なファズが暴れまわりつつ、先行公開曲CLOUD COREに象徴されるように、混沌の中から奇妙なメロディが立ち上がる。両者に共通するのは、無邪気な解放感と蒸気機関のような推進力。OOIOOの螺旋的リズムとLightning Boltの暴走ノイズが、対照的でありながら同じ精神性で響き合い、スプリットでありながら一つの大きな作品として成立している。

イングランド・リーズを拠点とする女性サックス奏者/作曲家/バンド・リーダーであり、北イングランドのジャズ・シーンでも有数の若手として期待されるJasmine Myraによる最新作『Where Light Settles』。前作『Horizons』『Rising』で高く評価されたチェンバー・スピリチュアル・ジャズ路線をさらに発展させた、大編成アンサンブルによるシネマティックなジャズ作品。ストリングス、ハープ、ヴィブラフォン、フルート、ギターなど13人編成のアンサンブルを一室で同時録音することで、空気感まで含めた豊かな響きを獲得。痛みと希望、影と光といった 二面性をテーマに、静けさの中からゆっくりと光が差し込むような構成で、ストリングスの柔らかな揺らぎ、ハープのきらめき、ヴィブラフォンの透明感が重なり、映画のワンシーンのように情景が立ち上がる。Myraのアルトサックスは前面に出すぎず、アンサンブルの中で語り手のように静かに佇む。自然の光や風景を思わせる、Gondwana新世代を象徴する穏やかで美しいチェンバー・ジャズ。
