Jazz / Soul / Funk
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テキサス出身の3人組バンドKhruangbinと、同じくテキサスのソウルシンガーLeon Bridgesが再びタッグを組んだコラボ作『Texas Moon』。前作『Texas Sun』が昼のロードトリップを描いた作品だったのに対し、本作はその対になる夜の物語をテーマにしたスロウで親密な作品。静かな祈りのようなムードにゆるやかなグルーヴ、甘くとろけるようなデュエットやゴスペル的深みまで、全5曲が夜の温度と静けさをまとっている。Khruangbin特有の多国籍サイケ・ファンクと、Leon Bridgesのスモーキーな歌声が溶け合い、月明かりの下で聴くためのソウルとも言える仕上がり。ゆっくりとした時間に寄り添う一本。
1900年代初頭からミンストレル、ヴォードヴィルを巡業し、Mother of the Bluesと呼ばれるブルース黎明期の最重要人物Ma Raineyが〈Paramount〉に残した1923〜1928年の録音を、最良の78回転盤から丁寧に修復し、未発表テイクやテスト盤まで含めてまとめた決定版ボックス『Mother of the Blues: The Complete Paramount Recordings 1923–1928』。Louis Armstrong、Thomas A. Dorsey、Blind Blake、Lovie Austinら初期ジャズ、ブルースの重要人物が参加した歴史的セッションが、忠実性重視のリマスターによって鮮やかに蘇る。Ma Raineyの歌は、語りと叫びと笑いがひとつの流れとして立ち上がる力強い表現で、都市の喧騒と南部の土臭さが同居する独特のブルース世界を形づくる。録音技術がまだ粗い時代ならではの距離感や空気感が逆に生々しい。100年の時を超えて、聴く者の魂を揺さぶり続ける不滅の歌声。100ページ超のハードカバー本には未公開写真や詳細な伝記、広告、契約書、完全ディスコグラフィが収録され、資料性も圧倒的。ブルース、ジャズを深く辿る至高の文化遺産。
10月下旬再入荷。ネオ・ソウルのゴッドファーザーとも称される伝説的ヴァイブラフォン奏者Roy Ayersと、Adrian Younge & Ali Shaheed Muhammadによる、〈Jazz Is Dead〉第2弾『Roy Ayers JID002』。2018年にロサンゼルスで行われた公演の裏で密かに録音されていたもので、名機ひしめく完全アナログ・スタジオLinear Labsにて全曲が共同制作・録音された極上品。「Everybody Loves The Sunshine」をはじめ数々のヒップホップ・サンプリングのネタとなった1970年代黄金期のヴィンテージな音像が、完全アナログ録音によって生々しく再現。温かく煌めくヴァイブラフォンの音色に太くしなやかなボトム、そこに重なる豪華ボーカル陣のハーモニーや重鎮Phil Ranelinらによる深みのあるホーンが交錯し、甘美でノスタルジックなソウル・ジャズが広がる。70年代黄金期のメロウでファンキーなフィーリングを完全な現代の解像度で再構築した、ブラック・ミュージックの過去と現在を鮮やかにつなぐ名盤。

Miles Davisのエレクトリック期への参加やMizell兄弟との協働、そしてA Tribe Called Questらによる数々のヒップホップ・クラシックのネタ元として知られる伝説的アルトサックス奏者Gary Bartzが、〈Jazz Is Dead〉第6弾『Gary Bartz JID006』に登場!御年80歳を迎えてもなお衰えぬ探求心を放つ巨匠とプロデューサー陣が、完全アナログ・スタジオLinear Labsにてタッグを組んだ全8曲のオリジナル・アルバム。自身が築き上げてきた70年代スピリチュアル・ジャズやジャズ・ファンク、そしてサンプリング・ソースとしてのディープなカタログ群からインスピレーションを抽出。重厚でしなやかなボトムの上を、彼ならではの濃密なトーンと自由なフレーズを携えたサックスが縦横無尽に舞い、メロウなボーカル・コーラスや荘厳なモーダル・ジャズの質感が複雑に交錯する。サンプリング・カルチャーの源流たるブラック・ジャズのディープな佇まいと、現代のビート・プロダクションが見事に共鳴した、ブラック・ミュージックの未来へと向けてブロウし続ける巨匠の真骨頂を刻んだ一枚。

崇高なジャズ・レーベル〈Black Jazz〉の精神的支柱であり、Stevie WonderやHugh Masekelaら数々の巨匠を支えてきた伝説的ウッドベーシストHenry "The Skipper" Franklinが、〈Jazz Is Dead〉第14弾『Henry Franklin JID014』に登場!しなやかで力強く上昇するFranklinのベースラインを中心に、Charles Mingusらを彷彿とさせる躍動的なモーダル・ジャズから、西アフリカのリズムを取り入れたアフロ・ジャズ、更にはサイケデリックなフュージョンやラテンのフレーバーまでが鮮やかに交錯。ダイナミックに吹き荒れるホーンセクションと情熱的なアンサンブルが、あたたかく重厚なビートの上で力強いグルーヴを紡ぎ出している。〈Black Jazz〉や〈Strata-East〉が誇る70年代スピリチュアル・ジャズの芳醇な美学と、現代のビート・プロダクションが見事に共鳴した名盤!

1970年代初頭にデトロイトで自主レーベル〈Tribe Records〉を立ち上げ、企業主導の音楽ビジネスに抗いながら独立精神を貫いた伝説的ホーン奏者Phil RanelinとWendell Harrisonが、〈Jazz Is Dead〉第16弾『Phil Ranelin and Wendell Harrison JID016』に集結!Ranelinが放つ名盤『The Time Is Now』を彷彿とさせる鋭く力強いトロンボーンと、Harrisonによる気品溢れるサックスや木管の音色が濃密に交錯。アフロ・ブラジリアンな打楽器の躍動からファズギターが唸るサイケデリックな展開、ストリングスを従えた重厚でしなやかなファンク・グルーヴまで、インディペンデント・ジャズの多様な表情をダイナミックに描き出している。熱量あふれるセッションの末に漏れ出る歓喜の笑い声が象徴するように、世代を超えたミュージシャン同士の共鳴と真摯な演奏の喜びが全編に溢れ出す、DIY精神と独自の美学を現代に継承する必聴盤!
10月下旬再入荷。ジョージア出身のアメリカのマルチ奏者であり、孤高のワンマン・バンド、アウトサイダー・ブルーズマンであるAbner Jay (1921 - 1993)の70年代の音源を収録したコンパイルした編集盤が名門[Mississippi Records]から公式リリース。こちらもドラムとバンジョーとボーカルとハーモニカを一人で演奏する独りバンドスタイル。これまた曲名が「Cocaine」とかで、のんびりしたカントリー風の演奏の中に猛毒が仕込まれております。波瀾万丈、行き当たりばったりの無茶苦茶な人生の故か歌声は物凄い説得力。これぞブルースマン、一生を共にしたいレコードをお探しの方は是非!
サウスジョージア出身、御歳92歳という老いすらも感じさせない、清々しいほどにパワフルな歌声と重厚なファルセットを聴かせる霊能的シンガー/ピアニスト、Brother Theotis Taylorが自宅で録り溜めた秘蔵録音の数々がレコードで登場!〈Mississippi Records〉や〈Tompkins Square〉監修のコンピでも紹介された知られざる才傑Brother Theotis Taylor。サム・クックやソウル・スターラーズのステージから、ハーレムのアポロ、カーネギーホールにさえも届く熱いソウルを胸に秘め、インスピレーションが舞い降りた瞬間にのみ自宅でDIYなレコーディングを行ってきた彼は、録音前には何日も断食したり、祈りを捧げたり、そこから生まれた奇跡の瞬間の数々はまさに神秘的としか言いようがありません!金箔ジャケット仕様。8ページに及ぶブックレットが付属。

アーバン・メロウ/シティ・ポップ・フィーリング抜群!ミシシッピ川とミズーリ川の合流地点にある地下スタジオで活動していたHoward Neal率いるレーベル〈Shoestring〉に残された知られざる作品群が〈Numero Group〉の『Eccentric Soul』シリーズから奇跡のコンピレーション化。The James Family、Jimmie Green、Pete & Cheez、Carletta Sueといったアーティストたちによる宇宙的な中西部ディスコの未知なる名曲が満載。チップオンスリーヴ仕様。エッセイと豪華写真も収録。
10月下旬再入荷。60年代のエンパワーメントが70年代の社会的破綻へと向かう中、岐路に立たされたアメリカの苦悩を音にするブラック・ミュージックが出現。ワシントンD.C.発のソウル〜ファンク〜ディスコ・グループ、Skip Mahoaney & The Casualsが1974年に残した傑作ファースト・アルバム『Your Funny Moods』が名門〈Numero Group〉より50周年記念アナログ・リイシュー!メリーランド州シルバー・スプリングの〈DB Sound〉にてプロデューサーのR. Jose Williamsによってレコーディング。ドラムの名手ジェイムズ・パーディのリズムと鍵盤によって支えられた最高のグループ・ハーモニー・ソウル・アルバム!オリジナルのアナログ・テープからのリマスタリングされた50周年記念エディション。
1980年代のマリ共和国のトップオーケストラの一つであった、Zani Diabaté率いるSuper Djata Bandが1982年に送り出した大傑作『Volume 2』が〈Numero Group〉からアナログ再発!ワスル族の狩猟音楽、グリオの讃美歌、セヌフォ族の田園舞踏、フーラ族とマンディンゴ族の伝統的なレパートリーと西洋のサイケデリック音楽、ブルース、アフロビートを融合させた画期的な一枚であり、Diabatéを神話的な西アフリカのギタリストの殿堂へと送り出したマスターピースと呼べる作品です。

オリジナルは1970年にリリースされたFunkadelicのセルフタイトル・デビュー作が、〈Org Music〉による〈Westbound Records〉再発シリーズの一環として、マスターテープからの丁寧なリマスタリングを経て音質も格段に向上してのリイシュー。本作は、ジャンルの境界を突き破るカオティックでスピリチュアルなグルーヴに満ちており、Motown的な洗練とは真逆をいく、荒削りで予測不能なブラック・サイケの金字塔。歪んだギター、即興性、スピリチュアルな曖昧さを武器に、黒人音楽の可能性を一気に拡張してみせた。Eddie Hazelのギターをはじめとする若きバンドメンバーの熱量と、George Clintonのストリート哲学が融合した、混沌と自由の音楽革命。
1998年にリリースされ、LAアンダーグラウンドの重要作として語り継がれてきたAbstract Tribe Uniqueの名盤『South Central Thynk Taynk』が、2026年リマスターとして〈Rhymesayers Entertainment〉から再発。Fat Jackによる、温かいジャズ・サンプル、乾いたドラム、煙るようなベースラインが生む独特の浮遊感は、90年代後半のLAアンダーグラウンドの空気そのもの。Abstract Rude の深い声と祈りのようなフロウが重なり、精神性とストリートのリアリティが同居する。当時のLAでは、若いブラックアーティストたちがジャズ、スピリチュアル、ポエトリー、ストリートの現実を融合し、ヒップホップを再構築していた時期で、本作はその象徴的な一枚。スピリチュアルでジャズの香り漂う、LAアンダーグラウンドの精神を今に伝える決定的再発。

1958年の独立以降、脱植民地化を目指すギニア政府が強力に推し進めた文化政策、オーセンティシテのもとで誕生した伝説の国営レーベル〈Syliphone〉。その黄金期である1970年代の音源を中心に厳選したコンピレーション『Music For A Revolution』の待望となる第2弾!全国各地に結成された国営オーケストラによる演奏は、コラやバラフォンといったアフリカ伝統楽器やグリオの歌唱を近代的なアンサンブルへ初めて組み込んだ歴史的サウンド。躍動的なアフロ・キューバンのリズムや洗練されたジャズ、そして力強い70sファンクのグルーヴが、絢爛なブラスセクションと重厚な伝統リズムの上で見事なダイナミズムを描き出している。独立国家としての誇りと圧倒的な演奏技術、グルーヴ、そして熱狂的な音楽的初期衝動が結集したヴィンテージ・アフロ・オーケストラの至高のドキュメント。

1958年にフランスから独立を果たしたギニアの初代大統領セク・トゥーレが自国の文化遺産とアイデンティティを取り戻すため推し進めた、国家主導で音楽産業を強力にバックアップした文化政策Authenticitéのもとで誕生した伝説の国営レーベル〈Syliphone〉。その黎明期にあたる1967年から1973年の貴重な音源を厳選したコンピレーション『Music For A Revolution』。国家指定の公務員ミュージシャンとして結成された精鋭オーケストラ群が、コラやバラフォン、伝承詩人グリオの歌唱といった伝統文化を近代的な合奏スタイルへとアップデート。当時アフリカ全土を席巻していたアフロ・キューバンの躍動的なリズムをはじめ、洗練されたジャズや軽快なハイライフの要素が、優美なアコースティック伝統音楽や煌びやかなエレキギターと瑞々しく交差している。レーベル創設期ならではのフレッシュな熱量と、異ジャンルが交錯する実験精神が息づく最高峰のアフロ・ヴィンテージ・ドキュメント。

Amy WinehouseやBruno Marsらのバックを務めてきたブルックリンの最高峰ソウル・ドラマーHomer Steinweissと、繊細なファルセットを持つフォーク・シンガーPaul Springを中心に結成されたHoly Hiveによる、ソウルのタフなグルーヴとフォークの静廉な詩情を見事に融合させたフォーク・ソウルの決定盤『Float Back To You』。Homerの手による太く骨太なドラム・ボトムと、Paulの儚くも流麗なファルセット・ボーカルおよびアコースティック・ギターが交差するアンサンブルは圧巻。ハープ奏者Mary LattimoreやThe RootsのDave Guyら豪華客演陣を交えつつ、古代ギリシャ詩の引用やアイルランド伝統曲の現代的解釈、甘美な日常の情景を描いた親密なメロディがヴィンテージな温もりとともに広がっていく。聴き込むほどに深い味わいを醸し出す洗練された楽曲群と、研ぎ澄まされたアレンジが結実したタイムレスな傑作。
Jack White主宰の〈Third Man Records〉が、50〜60年代テネシー州ナッシュビルのローカル・シーンを支えた名門〈Nashboro Records〉の黄金期シングル群を掘り起こした『Give Me My Flowers』。ジャーナリストのMike McGonigalとコレクターKevin Nuttが貴重なオリジナル45回転盤から直に復刻した、多くが初再発となる貴重なもので、軽やかなリバーブとクリアな音響設計で捉えられたサウンドは、アイロニーやかけひきとは無縁の圧倒的な情熱と魂の叫びそのもの。ソウルやR&B、初期ロックンロールの原点とも言えるエクスプロシヴなシャウト、天上的なヴォーカル・ハーモニー、そして躍動感あふれるリズム・セクションが、溢れんばかりの躍動感とともに鳴り響いている。ナッシュビルのアンダーグラウンド・インフラを築いた偉大なソウル/ゴスペル・シンガーたちの圧巻のパフォーマンスを凝縮したソウルフル・ヴィンテージ・ドキュメント!
11月中旬入荷予定。時空を超越する透明な歌声ALA.NIと、ヴィンテージ・ソウル、映画音楽の巨匠Adrian Youngeが10年もの歳月を重ねて完成させたコラボレーション『Proud of Me』。ロサンゼルスでの日々や密やかな愛、親しい者の喪失と自己発見の軌跡を日記のように綴り、情感豊かな歌声を生のまま剥き出しにして刻み込んだパーソナルな作品で、Adrian Youngeの真骨頂である温かいアナログ機材の響きとサイケデリックなニュアンス、そして濃密で洗練されたストリングス・オーケストレーションが見事に交錯。深夜の静謐なジャズの気配から甘美でどこかノスタルジックなソウル・アンサンブルまで、ALA.NIの詩的でタイムレスなヴォーカルを際立たせる贅沢なシネマティック・音響空間を描き出している。クラシック・ソウルの上品な美学と、優美で深みのある現代的な表現が見事に融解したマスターピース。
11月中旬入荷予定。1960年代後半に録音されながらも長年お蔵入りとなり、1998年の発掘以降MadlibやLoyle Carnerをはじめとする数々のヒップホップ・プロデューサーにサンプリングされ伝説化してきたデトロイト・ディープ・ソウルの最高峰、Little Annの「Deep Shadows」が〈Timmion〉より待望の7インチ化!歯切れの良いスナッピーなドラムと哀愁を帯びたヴィブラフォンの響きに乗せ、孤独と 切ない渇望を絞り出すように歌い上げるLittle Annのヴォーカルが胸を打つ真摯なディープ・ソウル。B面にはUKのセッション・バンドThe Third Degreeによる未発表トラックに彼女の歌声を乗せ換えた新バージョン「Deeper Shadows」をカップリングし、異なるビートで名曲の新たな魅力を引き出している。


10月下旬再入荷。人気作が2026年リプレスです!消えた町の記憶を奏でる、東京ノスタルジア!2024年に再開発で失われた街、三田小山町への個人の追憶を音にした、マルチ奏者・Murakamiによる、パーソナルなアンビエント作品。ジャズギター、アコースティックギター、サックス、フレットレスベース、アナログ/モダンシンセ、メロトロン、アコースティックピアノといった多彩な楽器を用いて、ジャズ、ニューエイジ、フォーク、ブラジリアン、70年代プログレの要素が融合された音響を構築している。音楽的には、温かいカセットの音質やビンテージアンプの倍音、複雑に編まれたサックスと弦のアレンジが重なり合い、個人的な記憶と風景を音符として呼び覚ますような、深く心に触れるサウンドスケープに仕上がっている。家族の住んでいた街へのノスタルジックなオマージュ。

Roman Norfleet率いる流動的でオープンなプロジェクトBe Present Art Groupと、Roman Norfleet、Harlan Silverman、Kennedy VeletteによるMeditationsでも大人気のポートランドの偉大なるブラックミュージック最高の実践者The Cosmic Tones Research Trioによる三部作のカセット作品『The Spiritual-Sonic Research Series』。2022年から2023年にかけて行われたセッションを収録し、ジャズ、スピリチュアル・ミュージック、フリー・インプロヴィゼーションを横断しながら、Pharoah Sanders、Alice Coltrane、Sun Ra という三人のスピリチュアル・ジャズ巨匠の音楽的・精神的遺産に捧げたトリビュート。2022年9月24日、ファラオ・サンダースが逝去したその日に、ポートランドのThe Lumber Roomで録音、事前に用意していた曲を捨て、ニュースを受けた直後に新しい演奏を構築した即興的セッションを記録したカセット1。アリス・コルトレーンの教えと音楽に捧げられたセレモニー的作品で、アリスの弟子であるRadha Botofasinaの声も収録され、霊的教えと音楽的実践が交差するカセット2。Mississippi Recordsで録音されたThe Cosmic Tones Research Trioによる演奏で、サン・ラーの『Cosmic Tones for Mental Therapy』を参照軸としながら、ディジュリドゥ、チェロ、フルートなど異種楽器を交え、音響療法的かつサイケデリックな実験セッションを収録したカセット3と、充実の内容。三部作を通じて、単なる追悼や再解釈にとどまらない、音楽を媒介とした精神性の継承と共同体的な実践としての姿勢が感じられ、録音の場もコンサートホールではなく、ギャラリーや植物園、レコードショップといった開かれた空間であり、そこに居合わせた人々の呼吸や反応までもが音の一部として刻まれている。そうしたドキュメント性も、このシリーズを特別なものにしており、ここで響く音は過去の遺産であると同時に、未来へと開かれており、現代におけるスピリチュアル・ジャズを提示している。
1970年代後半、Bengt Olssonがアメリカ南部で録音したブルースのフィールド録音をまとめた、ブルースの原初的な魅力を鮮やかに伝えるアーカイブ作第一弾
『Sweet Peace』。収録曲の約80%が未発表という驚くべき内容で、〈Mississippi Records〉が長年続けてきたフィールド録音再発の中でも特に貴重な録音が集められている。ざらついたギター、揺れるテンポ、生活音が混じる声など、フィールド録音ならではの生々しさが前面に出ており、ロッキンな勢いを持つ演奏から、祈りのように静かな歌まで幅広く、ブルースの多様性と奥行きがむき出しの形で提示される。スタジオ録音では得られない現場の強度があり、荒削りでありながら深い情感を伴う音像が魅力。未発表音源の発掘としても、ブルースのリアルを体感できる作品としても価値が高く、当時のローカルブルースの、その場で鳴った音を丁寧に届ける作品として存在感が際立つ一枚。
