Jazz / Soul / Funk
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南アフリカのズールー・ギターの伝説的存在Madala Kuneneと、Kuneneを師とするギタリストであり、歌うというよりも夢の語りや祖先との交信のような詠唱に近いヴォーカルスタイルを持ちながら、現代的な作曲家でもあSibusile Xabaによる、師弟関係から生まれた二世代の精神的対話『kwaNTU』。全編ライブ録音で一発録りによる緊張感と親密さがあり、アコースティック・ギターの対話、霊的なヴォーカル、フルート、打楽器、フィールドレコーディングが交錯。Maskandiと呼ばれるズールー・フォークとブルース、ジャズの要素が自然に溶け合う内容で、祖先との対話、土地とのつながり、そして人間性の探求が音楽を通じて表現されている。南アフリカ音楽の深層と現代的な即興性が融合した稀有な事例であり、魂と魂が交差する瞬間を捉えた静かで力強い祈りのような作品。
Bitchin Bajasとの共演でも知られるJoshua Abrams率いるシカゴの異能集団、Natural Information Societyによる、ジャズ、モード音楽、伝統音楽の要素が融合した35分間にわたるミニマルな音の瞑想空間。一つのテーマを35分間にわたり反復・変奏し続けることで、音の持続と変化の微細さを探求。北アフリカの弦楽器ギンブリによる反復リフがが一定のグルーヴを保ちつつ、微細に変化する中、ハルモニウムやバスクラリネットが浮遊するように絡み合い、空間的な広がりが生まれてゆく。リズムは明確な拍子を持たず、緩やかでありながらも内的な緊張感が持続しており、今ここにいるようで、どこか遠くへ漂っているような、揺らぎのある音楽空間となっている。さらに深く、音と時間の哲学的探求を進めた作品。
Bitchin Bajasとの共演でも知られるJoshua Abrams率いるシカゴの異能集団、Natural Information SocietyNatural Information Societyによる、ジャズ、モード音楽、伝統音楽の要素が融合した35分間にわたるミニマルな音の瞑想空間。一つのテーマを35分間にわたり反復・変奏し続けることで、音の持続と変化の微細さを探求。北アフリカの弦楽器ギンブリによる反復リフがが一定のグルーヴを保ちつつ、微細に変化する中、ハルモニウムやバスクラリネットが浮遊するように絡み合い、空間的な広がりが生まれてゆく。リズムは明確な拍子を持たず、緩やかでありながらも内的な緊張感が持続しており、今ここにいるようで、どこか遠くへ漂っているような、揺らぎのある音楽空間となっている。さらに深く、音と時間の哲学的探求を進めた作品。
Natural Information SocietyとEvan Parkerによる2019年ロンドンCafe Otoでのライブを収めたアルバム『descension (Out of Our Constrictions)』。Natural Information Societyが北アフリカの伝統楽器ゲンブリを中心に、ドローンとグルーヴを融合した瞑想的な音楽を展開する中、Evan Parkerによる循環呼吸による持続的なサックス演奏が響く。Lisa Alvaradoのハーモニウムとエフェクト、Jason Steinのバスクラリネット、Mikel Patrick Averyのドラムが、有機的かつ多層的な音空間を構築し、反復するリズムと即興の爆発が交錯する、トランス状態を誘発するような音響となっている。
Fred Wesley & The J.B.'sによる1974年のファンク名盤で、James Brownのプロデュースのもと、政治的メッセージと強烈なグルーヴが融合したレア・グルーヴの金字塔『Damn Right I Am Somebody』。James BrownのバックバンドJ.B.'sのリーダーであるトロンボーン奏者Fred Wesleyを中心に、重厚なホーンセクションとタイトなリズム隊が織りなすサウンドは、ブラック・プライドを高らかに宣言するタイトル曲「Damn Right I'm Somebody」や、Moogシンセの強烈なリフが印象的な「Blow Your Head」など、後のヒップホップにも多大な影響を与えた。税金と社会構造への疑問を投げかける「I'm Payin' Taxes, What Am I Buyin'?」など、社会批判的な視点も含まれ、James Brownが掲げたファンク=メッセージという哲学が色濃く反映された作品。
1966年に録音されたArchie Sheppの代表的アルバムのひとつ『Mama Too Tight』が〈Endless Happiness〉より登場。マーチングバンド風のアレンジとユーモラスな音色が特徴的で、即興演奏の緊張感と洗練された構成が融合している。特にタイトル曲「Mama Too Tight」は、都会的なリズムとソウルフルなグルーヴが際立つ名演。Grachan Moncur III(トロンボーン)、Charlie Haden(ベース)、Howard Johnson(チューバ)など、前衛ジャズの精鋭たちも集結。

2015年の設立以来、アーカイヴ発掘からローカルな実験音楽、世界各地とのコラボレーションまで、音楽のアンダーグラウンドを自由に横断してきた〈Bongo Joe〉による、10周年を記念して編まれた『10 Years of Sonic Explorations』が登場。その多様で反トレンド的なカタログの精神を凝縮したコンピレーションで、ジュネーヴからボゴタ、イスタンブール、リロングウェまでの、ローファイなグルーヴ、生々しいヴォーカル、ひねくれたリズム、ジャンルを飛び越えるサウンドが並ぶ。Altın Gün、Hyperculte、Mauskovic Dance Bandといったおなじみの顔ぶれに加え、Alain Peters、Meridian Brothers、Madalitso Band、Derya Yıldırım & Grup Şimşekらのレア音源も収録。初期の名曲から近年の発見まで、周縁を大切にしてきたレーベルの包括的なビジョンを描いており、回顧ではなく、音楽をつながり、記憶、羅針盤として信じてきたその姿勢を改めて確認する一枚。レーベル名の由来ともなった、30年以上ものあいだ商業的な場を拒み、街角でドラム缶を叩き続けたテキサスのストリートパフォーマー George “Bongo Joe” Coleman のDIY精神と自由な姿勢は、今も〈Bongo Joe〉の根幹を支える光となっている。

すでにローカル・シーンではライブパフォーマンスで注目を集め、BBC Radio 6 Music で取り上げられるなど、国際的な関心も高まるLa Choomaのデビュー作が〈Batov Records〉から登場。本作では、モロッコのグナワやコロンビアのクンビア、エチオ・ジャズ、ジャマイカのダブ、アフロビートといった土地に根ざしたリズムや音色を、サイケデリックなシンセやコズミック・ジャズと融合。土着的で伝統的な音楽を、ただのワールド・ミュージック寄せ集めとするのではなく、それぞれの音楽に宿るスピリチュアルな力を抽出して、現代的なグルーヴへと昇華させている。「Magic Plant」や「Huachuma」に漂う幻覚的なトランス感覚、「High Grow」の不穏なダブとエチオ・ジャズの交錯、「Cozumel」でのカワーラ・フルートの祈りのような旋律。どの楽曲も、フィジカルでありつつ、意識を拡張させるもので、『Local Spirits』というタイトルどおり、土地に根ざした精霊が現代に再び立ち現れるかのような印象を受ける一枚。
50周年記念エスペラント・グリーン・カラー・ヴァイナル仕様。アイオワ出身のフリー・ジャズ/アヴァンギャルド・ジャズ・ヴォーカリストであり、Bill EvansやCharlie Mingus、Chick Corea、Herbie Hancockとも共演してきた奇跡の歌声、Patty Watersが、当時大きな反響を呼んだデビュー作から半年後、66年にアメリカの5つの大学を周ったツアー録音を収めた大傑作な2ndアルバム。

内容マジで激ヤバです....Portico QuartetやGoGo Penguin、Mammal Handsといった著名アクトの在籍でも知られる現代ジャズの名門〈Gondwana Records〉のレーベル・オーナーであり、アリス・コルトレーンやフォラオ・サンダースのスピリチュアル・ジャズ、ワールド・ミュージック、エレクトロニカ、現代アートや建築の影響までも取り込んだ独自のサウンドを築き上げてきたトランペッター、Matthew Halsall。2023年度屈指の名盤に挙げたい最新アルバム『An Ever Changing View』が遂にアナログ・リリース。ジャズからエレクトロニカ、そして、グローバルなスピリチュアル・ジャズの影響をハルソールの特徴的なブレンドとミックスで表現した、壮大かつ完璧に構築された恐るべきプロジェクトであり、英国ジャズ・ルネサンスを代表する人物の名盤として相応しい内容。

ベーシストのSeth Ford-Youngを中心として、Sylvain Carton, Randal Fisher, Mitchell Yoshida, Zach Tenorio, Josh Collazo、その他のゲストを迎えた、ロサンゼルスを拠点とするディープ・ジャズ・アンサンブルPhi-Psonicsによる3枚目のスタジオ・アルバム『Expanding To One』が英国の現代ジャズの聖地〈Gondwana Records〉から登場!!2024年2月から4月にかけて、カリフォルニアはパサディナのレコード店Healing Force Of The Universeでの親密な雰囲気のライヴの録音からとられた14曲の演奏は、中心となっているFord-Youngのバッハ、ショパン、ペルト、サティとともに、アップライトベースの音色とチャールズ・ミンガス、ジョン&アリス・コルトレーン、デューク・エリントンの音楽から影響や、スピリチュアリティ、ヨガ、哲学の探求の影響も感じさせる独自の深いソウルフルな音楽で、いずれも輝きと内なる静謐さを感じさせる。ブラック・バイオビニル2LP仕様、8ページのブックレット付属。

Mark GuilianaやRobert Glasper、Mary Halvorsonを始めとした数々の才覚がひしめき、想像を絶するほどにクリエイティヴな広がりを見せるニュージャズシーンの代表格として知られるシカゴ出身のジャズ・ドラマー、Makaya McCravenの名作『Universal Beings』の続編的作品『Universal Beings E&F Sides』が入荷できました。オリジナルの録音セッションから新たに掘り起こされた14曲を収録したビート主体のアルバムで、ロサンゼルス、シカゴ、ロンドン、ニューヨークでの制作過程を追いながら、Makaya自身のルーツや音楽的プロセス、そして彼を支えたコミュニティにフォーカスしたドキュメンタリー映画『Universal Beings』のサウンドトラックとして制作されたもの。

現代のソウル・ジャズとベッドルーム・ビート、シンセ・セレナーデ、黄昏のソナタが織り成す、繊細な輝きを放つシンフォニー。デビュー・シングル「Escalator」では、〈BBC〉の Gilles Petersonにも「勝者」と大絶賛されたシカゴの現代ジャズ集団、Resavoirが2019年に同地の現代ジャズ名門International Anthemから送り出した初のセルフタイトル・フルレングス・アルバム。エレガントなオーケストレーションのローファイ・ジャズ・インストゥルメンタルな組曲、ジョン・ハッセルやジャスティン・ウォルターのようなミニマリズムとテクスチュラリズムへの叙情的な親和性を備えてた全9曲収録しています。

ロンドンを拠点とするの名DJであり、キュレーター、レーベル主催者でもあるGilles Petersonによる、シカゴの革新的レーベルInternational Anthemへの深い愛とリスペクトを込めたコンピレーションが登場。スピリチュアル・ジャズ、エクスペリメンタル、ソウルフルで未来志向のビート・ミュージックなど、ジャンルを越えながらも一貫して「今の表現」であることを貫くInternational Anthemのサウンドから、Petersonは自身の番組(BBC 6 Music、Worldwide FMなど)でのオンエアを振り返り、特に印象的だった楽曲たちをセレクト。このアルバムは、International Anthemの設立11周年(IA11)企画の一環として制作されたもので、レーベルの過去10年の軌跡をたどりつつ、次の10年へのヴィジョンも込められている。Makaya McCraven、Angel Bat Dawid、Ben LaMar Gayといったレーベルを象徴するアーティストたちの代表曲に加え、未発表のライブ音源も収録。都市とスピリチュアリティ、混沌と希望が交差する、シカゴ・アンダーグラウンドの空気感がそのままパッケージされたような作品となっている。

ジャズファンのみならず、ニューエイジ~アンビエント脈でも神格化されている、当時アシュラム内でのみ販売だった幻の霊的カセット音源が遂に公式リイシュー。
アリス・コルトレーン没後10年に解禁された音楽史の秘宝!! 現在も高い人気を誇るファラオ・サンダースなどに代表されるスピリチュアル・ジャズの原点で あるジャズ界の巨人、ジョン・コルトレーンの妻にして自ら奏でるピアノ、ハープを駆使した数々の名作を残すアリス・コルトレーン。若いクラブ・ミュージック・ファンにはフライング・ロータスの叔母としても知られる彼女の没後10年を迎えた2017年、自らのスピリチュアル・コミュニティ内にのみカセット・テープ・フォーマットで発表していた幻の音源がついにその姿を現す! ヴァイナルのみ追加2曲収録、ダウンロード・カード付属、インサート〜歌詞カード、ゲイトフォールド仕様。
デヴィッド・バーン主宰のレーベルが満を持して贈る本作は「World Spirituality Classics、 Volume 1 :The Ecstatic Music of Alice Coltrane Turiyasangitananda」である。Turiyasangitananda(トゥリヤサンギータナンダ)とは彼女が帰依したインドのグル、サティヤ・サイ・ババの信者として70年台後半に改名した名だが、彼女は1983年に48エーカーの広さを誇るSai Annata Ashramを設立し、そこでプライベートな作品をカセット・テープに吹き込んで身内のみに発表していた。
これらの作品において彼女は、6枚のジョン・コルトレーン作品、そして67年の「A Monastic Trio」から14枚に及ぶリーダー作に至る彼女のオフィシャル・リリースでは聞くことのできないヴォーカルまで披露しており、自らハープを演奏しながらの弾き語りから、24名に及ぶヴォーカル・アンサンブルに至るまで多様なスタイルで自らのスピリチュアリズムを具現化している。晩年の4半世紀の重要な活動の結実となった一連のカセット・テープの最初のリリースとなったのは1982年の「Turiya Songs」で、続いて発表されたのが「Divine Songs」(1987)、さらに「Infinite Chants」(1990)、「Glorious Chants」(1995)という合計4本が残されており、インドのモードを駆使しながらウーリッツァーなどエレクトリック・ピアノなどを使ったアレンジは、彼女が培ってきたバップやブルースといった西洋音楽の要素と東洋のスピリチュアリズム、そして特にインド音楽とを融合させた唯一無二のものだ。
それこそがただの宗教音楽に止まらない独自の魅力を作り出しているのであり、彼女の音楽は後世のジャズ・ミュージシャンはもとより甥であるフライング・ロータスが主宰するからリリースされているカマシ・ワシントン、そして彼も参加しているケンドリック・ラマーらジャズを飛び越えた数多のアーティストたちに伝播し、そして支持されている。ジャイルス・ピーターソンのラジオ・ショウ「WorldWide」においてエリカ・バドゥが自らのセットに彼女の楽曲をピックアップしたり、フォーテットがジェイミー・カラムのラジオ・プログラムで披露したスピリチュアル・ジャズ・ミックスでルーティーンに取り入れていることでも分かる通り、その影響はジャンルを超えて現在の音楽の中に息づいていると言えるだろう。
この幻の作品群をまとめるにあたり、西洋の父と同じくサックス奏者となった息子のラヴィ・コルトレーン、オラン・コルトレーンのサポートを得たがオリジナル・マスターからリマスタリングを施している。手がけるのはオーネット・コールマン、サン・ラ、そして御大ジョン・コルトレーンを手がけてきたレジェンド・エンジニアであるベイカー・ビグスリー。
さらにライナー・ノーツにはジョン・コルトレーン「Offering: Live at Temple University」のライナーで最優秀アルバム・ノーツ賞を受賞したアシュリー・カーンが手がけ、加えて「dublab」のマーク“フロスティ”マクニールによる関係者へのインタビューが付属するという完璧な布陣で、今まで語られてこなかったアリス・コルトレーンの晩年の貴重な記録として音はもちろんのこと、資料的な価値としても非常に意義のある作品となっている。
没後10年に際しアメリカ、ヨーロッパ、そして南アフリカでも数多くのイヴェントが企画されており、リリースのタイミングとしても完璧 !「ヴォリューム1」と題されている通り、さらなるリリースも期待され、CDには全8曲を、ヴァイナル・ヴァージョンにはさらに2曲を追加収録。ジャズ・ファンのみならず全ての音楽ファンが刮目して聴くべき音楽史の秘宝というべきコンピレーションである。


ロサンゼルスの伝説的ライブハウスETAでジャズ・ギタリストのジェフ・パーカーが2016年から7年間続けてきた月曜の定例セッションの集大成『The Way Out of Easy』が〈INTERNATIONAL ANTHEM〉よりリリース!パーカーはシカゴのポストロックやジャズシーンで長年活躍しつつ、LAに拠点を移してからも独自の即興スタイルを追求し続けてきた。本作は2023年1月にライブ録音され、ETA閉店直前の熱気がそのまま伝わる。パーカー、ジョシュ・ジョンソン、アンナ・バターズらETA IVtetは、ポストロック、ヒップホップ、ダブなどの要素を取り入れたゆったりとしたグルーヴを展開。特に2012年の曲「Freakadelic」は25分近い大作に再構築され、瞑想的でマントラのような雰囲気を持つ。ほかにも、静かなポストロック風の「Late Autumn」や、サックスの即興から発展したダブ調の「Chrome Dome」など、多彩な表情を見せる。バンドメンバー全員のレベルの高さを背景に、リズムセクションのグルーヴとパーカーのギターがサックスと絶妙に絡み合う、深みのある即興演奏を楽しめる作品。

1970年代のナイジェリアの音楽シーンを象徴するアフロビート、ハイライフ、ジュジュ、アフロファンクの名曲を集めた、英国の名門〈Strut〉が2008年にリリースした傑作コンピレーション『Nigeria 70: Lagos Jump』が再入荷できました!本作はアフロ音楽のアーカイビストであるダンカン・ブルックナーと〈Strut〉のクイントン・スコットによって監修されており、ナイジェリアの首都ラゴスの音楽シーンに焦点を当て、当時の多様な音楽スタイルを紹介しています。収録曲は、フェラ・クティの影響を受けたアフロビートから、ジュジュやハイライフ、アフロファンクまで幅広く、ナイジェリアの音楽的多様性を感じさせる内容となっている。

『Mulatu Of Ethiopia』でも知られる、“エチオ・ジャズ"の生みの親であり、アフロ・レア・グルーヴの最高峰というべきエチオピアのレジェンドでありヴィブラフォン奏者のMulatu Astake。高く評価された『Ethiopiques』シリーズやジム・ジャームッシュ監督映画『Broken Flowers』のサウンドトラックへの起用を通じ、近年世界的に再評価高まっていた同氏の画期的な60〜70年代の録音をコンパイルしたキャリア回顧録『New York - Addis - London: The Story of Ethio Jazz 1965-1975』が〈Strut〉からアナログ・リイシュー。日本の演歌とも比較される事のある黄金期のエチオ歌謡、下町生まれのファンクのような奇妙過ぎる乗り切れない縺れグルーヴがたまらない一枚となっています。Mulatu Astakeへの入門にもぜひどうぞ!

『Mulatu Of Ethiopia』でも知られる、“エチオ・ジャズ"の生みの親であり、アフロ・レア・グルーヴの最高峰というべきエチオピアのレジェンドでありヴィブラフォン奏者のMulatu Astake。高く評価された『Ethiopiques』シリーズやジム・ジャームッシュ監督映画『Broken Flowers』のサウンドトラックへの起用を通じ、近年世界的に再評価高まっていた同氏が2010年3月にリリースした当時25年以上ぶりとなったスタジオ・アルバム『Mulatu Steps Ahead』が〈Strut〉からアナログ・リイシュー。ファンキーなワークアウトとともに複雑な新しい楽曲が詰め込まれた本作には、 映画のような夢のインストゥルメンタル”Green Africa”に、セクシーなジャズ”The Way To Nice”など豪華楽曲が収録。モンド系のリスナーにもたまらない出来の一枚です!

ご存知Sun Raの新コンピレーション『To Those Of Earth... And Other Worlds』がLP2枚組で登場!本作はBBC 6MusicのDJでありジャズの名キュレーター、Gilles Petersonによる選曲で、125枚にも及ぶ膨大なアルバム群から、個人的な愛聴曲や未発表曲を含む珠玉のトラックが集められている。Sun Raは、宇宙思想を軸にジャズの常識を覆し続けた孤高の音楽家で、土星出身を自称し、黄金のローブをまとい、宇宙時代の預言者として演説もこなすという存在だったが、その演奏はスウィングからアヴァンギャルド、ドゥーワップやボサノヴァにまで及び、独特の宇宙観とスピリチュアルなヴィジョンに満ちている。本作では、「Love In Outer Space」「Sleeping Beauty」「We Travel The Spaceways」などの定番に加え、John Peelから直接譲られた50年代のドゥーワップ「Dreaming」、未発表のボッサ版「Astro Black」、ダブ調の実験曲「Adventure-Equation」、メッセージ性の強い「Blackman」など、異なる時代と音楽性をつなぎ合わせながら、Sun Raの広大な宇宙を一望できる構成となっている。初めて触れる人にも、すでに虜になっている人にもSun Raの音楽世界を届ける濃密なガイド盤!
