Electronic / Experimental
3900 products

(数量限定/日本語帯付き/解説書付き) 1993年に発表された、アンドリュー・ウェザオール、ジャグズ・クーナー、ゲイリー・バーンズによるトリオのデビュー・アルバム。オリジナルリリース以降、アナログ盤およびCDは長らく入手困難となっていたが、今回、マット・コルトンによってオリジナル・テープからリマスタリングされ、「Smokebelch II (Beatless Mix)」が2枚組LPに初収録されている。
このアルバムは、プライマル・スクリームの金字塔的作品『Screamadelica』での制作や、ニュー・オーダー、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン、ハッピー・マンデーズといったアーティストの革新的なリミックスで評価を高めたウェザオールが、その名声を受けて次のステップとして着手したものである。彼の活動範囲はインディー・ロックファンからレイヴァーまで幅広く、彼への注目度が高まる中で、クーナーとバーンズとのスタジオ・パートナーシップが誕生、制作トリオ「ザ・セイバーズ・オブ・パラダイス」が結成された(この名前は、ロシアの侵略に抵抗するイスラムの族長を描いた1960年の書籍から取られている)。
アルバム冒頭の楽曲は、プライマル・スクリームの「Don’t Fight It Feel It」のリミックスとして始まったが、あまりにも大胆に変化したため、全く新しい楽曲へと姿を変えた。また「Inter-Legen-Ten-ko」は、当時流行していたIDMというジャンル名に対する皮肉を含んでおり、同時代のダンス・ミュージックに対する彼らなりの回答も見られる。さらに「R.S.D」は“Red Stripe Dub”の略であり、キング・タビーやリー・ペリーらが発明したダブの深い影響がアルバムの随所に表れている。一方、14分を超える壮大な「Clock Factory」は、Coilのようなインダストリアル系グループの電子音響実験に着想を得た作品である。
そして「Smokebelch II (Beatless Mix)」は、ハウス・ミュージックの重鎮ラモント・ブッカーの楽曲を美しく再構築したタイムレスな名曲であり、以後のチルアウト・コンピレーションCDで定番となった。
DFA Studios黄金期を支えたエンジニア、Eric Broucekが残した自主レーベル作品をまとめたコンピレーション『Shaking Moving Dancing People』。DFA Studiosは2000年代初頭、LCD SoundsystemやThe Raptureといったバンドを中心にニューヨークのダンス・パンク/インディ・ディスコ・シーンを牽引したスタジオで、その洗練された音像の裏には常にBroucekの存在があった。2003年から2008年にかけて数多くの12インチやアルバムの録音・ミックスを手掛け、レーベルの基盤を支えたが、彼自身の作品はDFAからではなく、〈Stickydisc Recordings〉という小さな自主レーベルからひっそりと発表されていた。Babytalk名義の2枚と、Morgan WileyとのユニットWatussi名義の1枚で構成されるこれらの楽曲は、DFA的な煌びやかさよりもずっとラフでミニマル、時に奇妙に歪んだ感覚を持ち、洗練されたインディ・ディスコにとってのアウトサイダーとさえ感じられる。長らく入手困難だった音源が、James Murphyの監修により今回初めてまとまった形で再発。DFAサウンドの影に潜んでいた、時代から切り離されたようなダンス・トラック群を掘り起こす一枚となっている。

180g重量盤。エジプト・カイロ在住のMaurice Louca、Sam Shalabi、Alan BishopによるトリオThe Dwarfs of East Agouzaの2025年作『Sasquatch Landslide』が〈Constellation Records〉より登場。フリージャズ、クラウトロック、エジプトの伝統音楽シャービー、ノイズ、北アフリカのリズムなどが融合した、即興性とトランスシーなグルーヴを特徴とする、エジプトの地下音楽シーンを代表する彼らのアルバムは、濃厚で不思議な音の洪水に身を委ねるような、刺激的なサイケデリック・ミュージック。彼らの音像は、霧がかった、ぼやけたような印象を与えるが、ぼやけているのはディテールの欠如ではなく、むしろ細部が横に広がって光の群れが舞うような感覚で、テンポやビートはずれたり跳ねたりしながら、オルガンやギター、サックスがゆるやかに絡み合う。明確な中心もなく、全てが滑らかにスライドしつつ、全ての音はどこか中途半端な位置で立ち現れる。こうした音のずれや遊びが作品全体に独特の浮遊感や不安定さをもたらしている。エクスタシーを超えた陶酔感とでもいうべき、サイケデリックな音の世界が広がる。時間や空間の感覚が解き放たれていくような鮮烈な一枚!!
billy woodsの2015年作『Today, I Wrote Nothing』が、リリースから10年を経てリイシュー。本作は彼の広大なディスコグラフィの中でも、最も実験的でスケッチ的な傑作で、リリース当時はBlockheadとの共作『Dour Candy』や、『Race Music』に続くリリースだったが、両作の延長ではなく、むしろ構成もテーマもバラバラな断片のコレクション。全24曲は、ジャズの埃っぽいループ、幽霊のようなソウルのサンプル、軋むフィールド録音にラップを乗せた、詩的な断章集のようだが、暗いムード、孤独、不安、暴力といったモチーフが通底し、woods特有の知性と皮肉がにじんでいる。政治でも社会でもなく、もっと私的で、曖昧で、日記的なwoodsの一面がここにある。ロードムービー的な閉塞感と、死や失望の予感が漂う、くすんだ断章形式のヒップホップ。

人生そのものを振り返るような、あるいは刹那的な快楽や人間関係の余韻にも重ねられる、そんな多義的なニュアンスを抱えたまま、淡々と、しかし鋭いラップが響くPremRockの最新作 『Did You Enjoy Your Time Here…?』。本作は2021年の『Load Bearing Crow’s Feet』の流れを汲みつつ、BlockheadやELUCID、YUNGMORPHEUS、Small Professorら多彩なプロデューサー陣が作る土台を長年の盟友Willie Greenが全体を編み上げることで作品全体に統一感を生み出し、billy woods、Pink Siifu、Cavalier、Nappy Ninaら豪華ゲストが単なる客演以上に深く共鳴し、曲ごとに異なる角度でアルバムのテーマを掘り下げている。ブーンバップの流れを汲んだ骨太なビートが基盤にしつつ、単調にはならず、曲ごとにアングルを変えてアブストラクトからソウルフル、さらにはノワール映画的な雰囲気まで横断する。そこにPremRockの抑制されたフロウが乗ることで、派手さではなく言葉と空気感の余韻が引き立てられている。全体として、時間の重みや生の意味を問いかける詩的な旅のような雰囲気があり、PremRock流の存在論的ヒップホップとも言うべき内容となっている。同時に、深く考え込ませるにも関わらず、不思議と聴き心地がよく、そのことが聴く者を立ち止まらせ、より深く問いを突きつける一枚。

Kenny SegalとK-the-I???による『Genuine Dexterity』は、Segalの柔軟かつ緻密なプロダクションとK-the-I???の独特なフロウと語彙の妙がジャンルの枠を軽々と飛び越えて、前衛性とヒップホップのグルーヴを同時に味わえる作品となっている。K-the-I???ことKiki Ceacは、00年代半ばの実験的ヒップホップの波を牽引した存在で、Project Blowed周辺とも交流があったが、Kenny Segalとの本格的な共作は意外にも今回が初めて。Segalが送ったビートにKikiが応じたことからアルバム制作へと発展した。Armand HammerやOpen Mike Eagle、Fatboi Sharifら錚々たる面々がゲストとして参加しているが、作品の核にいるのはあくまでK-the-I???本人。10年ぶりのアルバムとなる本作では、以前の荒々しい叫びはやや影を潜め、より落ち着いたトーンと洗練されたフロウを見せつつも、複雑な言葉運びの妙は健在。Segalの巧みなサウンドデザインに導かれ、K-the-I???の多面的な表現が自在に展開されていく。実験精神と職人的な緻密さが交差する充実した一枚。
イタロ・ハウスのムーブメントの最盛期にその中核をなす人物としてDJとしての活動やプロデュース業を展開していたDon Carlosがコンパイルした90年代初頭のクラシックを貴重楽曲からアンセムまでよりすぐった画期的コンピレーション・アルバムがアナログで到着。アシッド・ハウスが台頭するレイヴ・ムーブメント直下の英国を横目に、「Ambient House」や「Dream House」、「Paradise House」といった独自のクラブ・シーンが異彩を放った、イタリアならではのユーフォリックで親しみに溢れるサウンドが満載。Young Marcoの〈Safe Trip〉が送り出した『WELCOME TO PARADISE (ITALIAN DREAM HOUSE 89-93)』でノックアウトされていた方も勿論マストの内容となっています。

〈Jj funhouse〉や〈Ekster〉、〈BAKK〉といった各地の先鋭レーベルから秀逸なアンビエント~IDM~エクスペリメンタル作品を送り出してきたベルギー・アントワープ拠点の実験的プロデューサー、Milan W.による最新アルバムが〈STROOM.TV〉から登場!エクスペリメンタルで電子音響化された、極めてアンビエンスに満ちたインディー・フォークを展開したキャリア中でも異色の内容となった作品。様々なローファイ・ミュージックのアーティストやAriel Pinkのような作家を想起させるオーセンティックな楽曲の完成度を抱えつつ、先鋭的な音響が光る名盤です。

1975年に結成され、パンク・ムーブメントの果たせなかった約束を完全に達成し、支配体制側を揺るがす手段としてエクストリーム・カルチャーを探求した、音楽、文化、芸術に対する計り知れない影響を及ぼした英国インダストリアル伝説Throbbing Gristle。長らく廃盤となっていた傑作『TGCD1』が〈Mute〉から初めてアナログ化!1986年に〈Mute〉のレーベル〈The Grey Area〉から最初にリリースされた本作は、1979年に彼らの〈Industrial Records Studio〉でTEAC 8トラックを使用して録音された42分のスタジオ録音で構成されたもの。ダークで荒々しいドローンサウンドを収めた初のCD作品のLP化。メンバー全員によるオリジナルのスリーブ・ノートが収録されており、TGの独立系レコード・レーベル〈Industrial Records〉の背後にあるストーリーと精神が明らかなものとなります。同時に再発された『The Third Mind Movements』(こちらも入荷してます)とセットで是非!
限定300部のみリプレスです。180g重量盤。大名門〈Modern Love〉に残した『Liumin』は今や同レーベルを代表する名盤としておなじみ。Stephen Hitchellとの名アンビエント・ダブ・プロジェクト、cv313やWaveform Transmissionなどでの活動も大変名高いRod Model。ダブテクノ/アンビエントの一大聖地〈ASTRAL INDUSTRIES〉から最新アルバム『Ghost Lights』をアナウンス。4つのパートに分かれた『Ghost Lights』は、長いアーチを描く輪郭、波打つテクスチャー、洞窟のようなサウンドデザインなど、広くシネマティックなサウンドを引き出した圧巻な内容であり、これまでで最も壮大なストーリーテリングを特徴とする、没入体験的なアルバムに仕上がっています!

圧倒的な霊性を帯びたドローン・ミニマルを展開、現行シーンを牽引する名手の凛とした到達点!Boredomsや鈴木昭男との共演でも知られる日本のサウンド・アーティスト、FUJI|||||||TAによる新作『Live at Epsilon Spires』が、〈Feeding Tube〉からアナログ・リリース!自作のパイプオルガンを軸に紡がれる音響。ただの実験音楽を超えた、祈りや大気の震えに等しい純度。静謐さと共鳴の中に、深遠な時間感覚と空間の広がりを内包し、佐藤聰明『マンダラ / シュメール』やEllen Fullman『In The Sea』といった歴史的傑作に匹敵する崇高さを湛えています。まさに、聴く者を音そのものの根源へと導く、清流のように透徹したサウンドスケープの記録。
2007年にCDのみでひっそりとリリースされていた、Kuniyuki Takahashi のサブプロジェクト、Kossと塚本サイコ二人の共作が、長い時を経て初めてぼヴァイナル・リイシュー。中心にあるのは塚本サイコのピアノで、クラシカルな素養をにじませながらも、技巧を誇示するのではなく、呼吸のように自然な間合いで鍵盤を触る。Kuniyukiの繊細な電子音が寄り添い、フレーズの隙間に光や影を差し込むように響き合うと、音の粒はときに淡い残像を残し、ときにリズムのような脈動を示しながら、ミニマルな旋律を大きなスケールへと広げていく。さらにギターやアコーディオンといった要素が控えめに顔を出し、儚いロマンティシズムを添えている。モダン・クラシカルとアンビエント、そしてKuniyukiが培ってきたダンス・ミュージック以降の感覚が、静かに交差した全8曲。小さな部屋から宇宙的な広がりまで、聴くたびに景色が変わっていくような作品で、静かな昂揚を伴いながら聴く者を深い物語へと導いていく。


2025年リプレス!バンクーバーのプロデューサー、Dylan Khotin-FooteによるKhotinが、2018年にバンドキャンプでリリースし、即完売だったカセット作品がGhostly Internationalより再発!浸れるし眠れる前作の底知れない深さをよりチルアウトに磨き上げ、スピリチュアル&自然派な音世界の躍動感そのままに、アートワーク通りのローファイな手触りへと見事に落とし込んだ深遠なるアンビエント・サウンド。白昼の窓辺に夢見心地の幻想郷を演出するような奥深い音世界が広がり、ただただ黄泉と現実の境目へと沈んでいくような、言葉では語り切れない美しさを孕んだ傑作。ニューエイジ~アンビエント、バレアリック好きから全音楽好きに大推薦です。

2025年リプレス!まるで、LCL化した人類のための音楽。浸れて、眠れるどころじゃない、溶けます。〈Mood Hut〉から〈1080p〉、〈Summer Cool〉に至るまで、カナダからうまれる涼しげハウスの魅力を一手にひきうけたバンクーバーの人気プロデューサー、Dylan Khotin-FooteによるKhotinが、2017年にBandcamp上でリリースし、即完売、驚異のリリースを誇った作品がリプレスです!
夢想のアンビエンス漂うシンセサイザーのほの甘いレイヤーに、ほんのりと聖地感香らせる緩やかなビート、没入感溢れる具体音などがふわふわと浮かび上がる孤高のアンビエント・サウンド。これぞ、ローファイ・ハウス・ムーブメントの集大成といった音でしょう。底知れない深さを感じる神秘のサウンドをご賞味あれ。アンビエントからディープハウス、そして、ニューエイジやバレアリックが好きな方まで大推薦な内容。

(数量限定/ブラック&ブラウン・ヨーク・ヴァイナル/ソノシート特典付)スキルフルなターンテーブリストとして、さらには真の実験精神を持ったプロデューサーとしてその名を知らしめる鬼才、Kid Koalaによる、狂気的なサウンド・コラージュ名作が〈Ninja Tune〉からソノシート特典付きの豪華仕様で25周年記念リイシュー!
Eric SanことKid Koalaは、職人技とも言えるターンテーブル捌きと、奔放なユーモアを融合させることで、他に類を見ない独自の世界観を築き上げた真の音楽的探究者だ。ターンテーブルを楽器として用い、オリジナルのサウンドやミックス、リズムを生み出すアートフォーム、すなわちターンテーブリズムに全身全霊を捧げた彼は、本作を全編ターンテーブルで演奏し、手作業でレコードをカットしながら8トラック・レコーダーにその音を刻み込んだ。
その結果として生まれたのは、Kid Koalaのねじれた、そして輝かしい精神世界を駆け巡る、風変わりで歓びに満ちた音の冒険である。まるで歌うかのようなスクラッチ・サウンド、奇妙な実験性と快楽性を併せ持つ切り刻まれたサウンドがアルバムを通して飛び出し続ける名作。

ハイエイタス・カイヨーテのリミックスや、トロ・イ・モワの『Mahal』への参加など、マルチな才能を発揮するサラミ・ローズ・ジョー・ルイスことリンジー・オルセン。
フライング・ロータス主宰の〈Brainfeeder〉からリリースされた本作『Lorings』は前作に引き続き、愛用する “Roland MV8800” を使用し、制作のほぼ全てが彼女自身の手によって行われ、多彩なアーティストとのコラボレーションによって肉付けされている。
2024年の共作アルバム『Sarah』でタッグを組んだ、フィラデルフィアの伝説的アーティスト、フラナフィをはじめ、オマリ・ジャズ、ルーク・タイタスらが参加。
初期フライングロータスを感じるシンセリフのM1「Inside」、コズミックに舞うキーボード、浮遊する高速グルーヴとサラミの持ち味である夢見心地な歌声が堪能できるM3「That must be hard for you」、アンビエントからプログレッシブな展開をしていくM7「Crow, friendship」など、様々なタイプの楽曲が収められていながらも全体のムードとしては一聴してサラミの作家性が伝わる全17曲を収録。マルチな才能で新たなる桃源郷を描き出す〈Brainfeeder〉らしいコズミック・ドリーミー・ジャジーな世界観が詰め込まれた必聴作品!
これは未体験の方は是非!まさに金字塔です。1997年に大名門〈Warp〉より発表、今も多くの聴衆を魅了し続けている、鬼才Aphex Twinの名作『Come to Daddy』。アグレッシブにして複雑、混沌としてユーモラスなドリルンベース/IDM史上に残る歴史的な大傑作!
ストックホルムを拠点に欧州各地で楽曲制作に取り組んでいる実験的インディ・ロック・ユニット Horse Visionによる最新アルバムが〈Scenic Route〉よりアナログ・リリース。ポップ/インディー的な感性とドリーミーな電子アンビエントの交差点に位置しながら、「日常の揺らぎ、記憶と感情のすり替わり」をテーマに静かに染み入る作品。夜明け前の静けさや、都市の灯りがまだ揺れている時間に寄り添うような、ポスト・ロック~エモ影響下の親密かつ内省的なサウンドが大変優美。余韻と曖昧さの中に豊かな情景が立ち上がる、聴く者の心の隙間を埋めるような一枚です。


USED NM/NM Brian Enoとの共作Ambient 3で最も知られていますが、最近ではSun Arawとのコラボレーションや再発によりニューエイジ界以外でも再評価が進むLaraajiが1984年に子供の分娩時のBGMとして制作しカセットのみ私家版としてリリースされていた幻の音源を、ニューエイジ道を果敢に挑むまたもやLeaving Recordsが彼のシンボル色でもあるオレンジ・カラーヴァイナルで再発!

