Electronic / Experimental
3596 products

北欧を代表する実験的レーベル〈Smalltown Supersound〉がオスロの〈ムンク美術館〉とコラボレーション!ムンク展『震える大地』に捧げられた、超豪華なアーティスト18名によるトリビュート楽曲の数々を収めた特大コンピ盤『Jordsvingninger』が到着。ムンクの雰囲気に満たされた風景、有機的なプロセス、宇宙的なビジョンから直接インスピレーションを得て音楽的に解釈された、ここでしか聴けないエクスクルーシヴなトラックを収録。Deathprodに、Kara-Lis Coverdale、Carmen Villain、Perila、Actress、Lasse Marhaug、Lindstrøm、Yoshinori Hayashi、Kelly Lee Owens、Bendik Giskeら、挙げ切れないほどに豪華な面々が勢揃いした意欲作!実験的なエレクトロニカからテクノ、アンビエント、ジャズ、即興まで、ムンクの世界観を美しく彩り、音楽的に拡張した、大変素晴らしい一枚です。Helge Sten (Deathprod)によるマスタリング仕様。


まさにUS地下シーンの器量!ギタリスト/インプロヴァイザーのWendy Eisenbergと、BastroやRed Krayola、Gastr del Solなどへの参加も知られる名作家David Grubbs、そして、Daniel Johnstonを手掛けた事も知られる伝説のプロデューサー/マルチ奏者にして〈Shimmy-Disc〉の創設者Kramerによる新結成のスーパーグループ、Squanderersがデビュー作『If a Body Meet a Body』に続く新作『Skantagio』をリリース。バンドは初作をわずか半日で録音していて、今回はその「昼休憩後」に録ったセッションをまとめたもの。「無駄遣い(Squanderers)」を名乗るだけあって、スタジオでは思いつきのまま即興演奏を一気に収録、作り込むことなくそのまま放出している。アヴァン・ロック、フリーインプロ、ローファイ・サイケ、ノイズ、即興ジャズのエネルギーがごった煮になったような雑多で自由なサウンドで、ギターの歪みや脱力したベース、奇妙な音響処理、気まぐれなテンション――何が飛び出すかわからない、90年代オルタナティヴの精神を引き継ぐ無防備な実験性。無計画な衝動とスタジオの空気ごとパッケージされた、風変わりでクセになる味わい。澄んだインプロヴィゼーションが冴え渡る一枚。
デトロイト・テクノのパイオニア、カール・クレイグのキャリアを追ったドキュメンタリー映画の公式サウンドトラック『Desire: The Carl Craig Story』が自身のレーベル〈Planet E〉から登場。本作には、彼の膨大なアーカイブから代表曲やレア音源が多数収録されており、たとえば、デトロイト・テクノの原点を象徴する1曲「No More Words」、約25年ぶりに広く再発となるDesigner Music名義の「The Truth」、2013年のCDコンピ『Masterpiece』にのみ収録されていたアンビエント曲で、今回、映画のエンドロールを飾る「Meditation 4」、ほかにも、69、Psyche/BFC、Innerzone Orchestraといった別名義作品や、モーリッツ・フォン・オズワルド、フランチェスコ・トリスターノとのコラボレーションも収録。映画自体は、クレイグの生い立ちから世界的アーティストへの道のりを、デトロイトの衰退と再生と重ねながら描いており、ギレス・ピーターソン、ロニ・サイズ、ローラン・ガルニエ、DJミンクス、ケニー・ラーキン、ジェームズ・ラヴェルらがインタビュー出演している。カール・クレイグの革新と美学を総覧する、デトロイト・テクノの記憶と魂を刻んだ決定版。

Chicago Underground Duoの実に11年ぶりとなる新作『Hyperglyph』が〈International Anthem〉より登場。ロブ・マズレク(トランペット、電子音)とチャド・テイラー(ドラム、親指ピアノ)の長年の友情と創造的な対話から生まれており、アヴァン・ジャズと電子音響、アフリカン・リズム、実験的ポストロックが交差。今作は、マイルス・デイヴィス&テオ・マセロのカット&エディット手法、AACMの精神、さらに電子音楽やダブ、IDMなどからの影響も織り込み、徹底したスタジオ編集と即興演奏のダイナミズムを融合。重層的なホーンと対話する打楽器、繰り返しが陶酔的な鍵盤、荒ぶるトランペットの叫び、静寂と轟音の対比。すべてが複雑に絡み合い、独自の音響宇宙を形成している。録音・編集はInternational Anthemのデイヴ・ヴェトレイノで、長年の信頼関係が生んだ、自由で直感的な制作環境も作品の強度に貢献している。一見複雑でとっつきにくい構造も、繰り返し耳を傾けることで新たな視点が開かれる——そんな知的でスピリチュアルな音楽体験を提示する、二人の現在地点。シカゴ実験音楽の深層から生まれた、緊張感と遊び心に満ちた現代ジャズの最新形。

LA拠点の実力派ベーシスト/作曲家、Sam Wilkesが、自主レーベル〈Wilkes Records〉から届ける3作目は、2022年夏、初のニューヨーク公演を記録したライヴ・アルバム。タイトルはNYアンダーグラウンドのハブ「Public Records」のことで、この録音はその名にふさわしく、観客との間に交わされた空気感を濃密に閉じ込めたドキュメントでもある。Wilkes自身が「これまででいちばんグルーヴィーな作品」と語るように、本作では、彼の持ち味である温かく流動的なエレクトリック・ベースを軸に、柔らかくスウィングするアンサンブルが展開される。演奏はジャズ、アンビエント、R&B、ビート・ミュージックの境界を軽やかに横断しつつ、身体感覚に訴えかけるダイナミズムと包容力に満ちている。時系列的には、Sam Gendelとのコラボ作『The Doober』とLouis Coleとの共演作『Nothing』の間、そしてソロ作『iiyo iiyo iiyo』の直前という時期にあたり、Wilkesの音楽的成熟がグルーヴという形で結晶化している。オリジナル楽曲に加え、カントリー界の巨人Marty Robbinsによるバラード「Just Married」のカバーも収録。

ウェスト・ロンドンを拠点に活動するプロデューサー、シンガーソングライターTutu TaによるEP『Violence or Violets』がUKアンダーグラウンドの気鋭レーベル〈Long Gone〉から登場。ダブ、エモ、ヒップホップ、ポストパンクなどを横断するサウンドは、本作でさらに幽玄かつ内省的に深化しており、ジャンルの境界を曖昧にしながら、都市の孤独や感情の揺らぎを繊細に描き出している。ダブ由来の空間処理とエフェクト、DIY的な制作姿勢、ジャンルに縛られず、個人の感情や都市の空気を音で表現するレフトフィールドな感性、ロンドンのストリートや地下文化の文脈を感じさせる土地との結びつきが感じられ、幽玄なヴォーカルが低音の効いたビートに溶け込む本作は、ロンドンのサウンドシステム文化の精神や美学を受け継ぎ、現代的に再解釈したような一枚となっている。DIY精神と都市的な感情の風景が交錯する現代のアンダーグラウンド・ポエトリー!

(数量限定/日本語帯付き/解説書付き)エイフェックス・ツインことリチャード・D・ジェイムス。若くして「テクノモーツァルト」の称号を得たエレクトロニック・ミュージック界の最高峰であり、誰もが認める〈WARP RECORDS〉の看板アーティストである彼が、ポリゴン・ウィンドウ名義で発表され、エレクトロニック・ミュージックの歴史を変えた伝説のアルバムが帯付き盤LPで待望のリイシュー決定!
1992年、〈WARP〉がリリースした革新的コンピレーション『Artificial Intelligence』の冒頭を飾ったのは、エイフェックス・ツインことリチャード・D・ジェイムスによる「Polygon Window」という楽曲だった(ただし同作ではThe Dice Man名義)。そして翌1993年、若くして“テクノ・モーツァルト”と称された彼が〈WARP〉から初めてリリースしたアルバムこそ、エイフェックス・ツインではなくポリゴン・ウィンドウ名義で発表された伝説的作品『Surfing On Sine Waves』である。当時22歳のリチャードによって生み出された本作は、エレクトロニック・ミュージックのその後の方向性を大きく変える画期的なアルバムとなった。アルバム・タイトルはリチャード自身の発言をもとにRob Mitchellが選定したもので、UKダンス・チャートでは初登場2位を記録。同年には続編としてEP『Quoth』もリリースされ、表題曲のほか、このEPで初登場となる楽曲も収録された。
そして2025年、32年の時を経て登場する『Surfing On Sine Waves (Expanded Edition)』は、オリジナル・バージョンのアルバムとEPをひとつにまとめたエクスパンデッド・エディションとしてリリースされる。

ロンドンを拠点に活動するLukidことLuke Blairによる断片的なメロディとくすんだ音の質感を組み合わせた、静かで抽象的なエレクトロニック・アルバム『Underloop』が〈Death Is Not The End〉から登場。本作はループを軸にした音響構築が特徴的で、最初はラフで不定形に聴こえる音が、ループを重ねるにつれ、徐々に緻密で感情的な構造をあらわにしていく。まるでDJセットの合間に流れるような、ざらついた短編スケッチのような曲が並び、曖昧さと明瞭さの境界を行き来するような聴き心地となっており、本作では抽象と感情のバランスを探るような作風で知られるLuke Blairの、シンプルさの中に捉えがたい感覚を織り込む手腕が際立っている。その音像は、都市の夜の残響や、記憶の断片が浮かんでは消えるような感覚を呼び起こし、聴く者を静かな没入へと誘う。ノスタルジーや感情の揺らぎを、過剰な装飾を排した音の断片で描き出す美学が静かに、しかし力強く響く一本。
UKアンダーグラウンド・エレクトロ/テクノ・シーンの中核レーベル〈Tone DropOut〉から、シリーズ第12弾となるコンピレーションEP『Tone DropOut Vol 12』が登場。レーベル共同主宰のDAWL、The HE-MEN(SWEEN)、そしてASCOTによる4トラックを収録し、90年代UKレイヴの精神を現代に蘇らせるような、荒々しくも洗練されたサウンドが展開される。〈Tone DropOut〉らしいDIY感とアナログ感が際立つプロダクションで、ブレイクビーツ、ブリープ、ディープでダークなグルーヴ、そしてアナログ感のあるベースラインが特徴で、オールドスクール・レイヴや初期エレクトロの影響を色濃く反映した内容。The HE-MENによる「Battle Cat」や「Chicken」は、ファンキーかつ攻撃的なブレイクスを展開し、DAWLの「Night Of The Living Bass Drum」は重厚なベースが唸るレイヴ・テクノ。ASCOTの「Meditazionne」は瞑想的なエレクトロで締めくくられ、Tone DropOutの美学を体現する一枚となっている。
グラスゴーを拠点に活動するプロデューサーConna Harawayによる3曲入りの12インチEP『Shifted』がMatthew Kent主宰の〈Short Span〉から登場。前作『Spatial Fix』で展開された濃密なテクスチャと空間的な音響を踏まえつつ、本作ではグルーヴ感のあるベースラインによる推進力と静けさや余白、抑制の効いた音の密度のコントロールとのバランスに焦点を当て、より洗練されたサウンドへと進化している。A面には、XENIA REAPERとの11分超のコラボレーション「Redirect」を収録。深夜のグラスゴーでのジャムセッションから生まれたこのトラックは、浮遊感のあるシンセと繊細なベースラインが絡み合い、アンビエント・ダブの美しさを極限まで引き出している。B面には、クラブ対応の4×4テクノ「Detach」と「Duration」を収録。ミニマルでディテールに富み、リスニングにも適した柔らかなグルーヴが特徴的で、Basic ChannelやDeepchord、Shinichi Atobeなどの系譜に連なる作品となっている。リスニングにも耐えうる、グラスゴーのアトモスフェリックな電子音楽の流れを体現する重要作。
The Trilogy Tapesを代表するユニット、メルボルンを拠点とするConrad Standish と Sam Karmel によるCS + Kremeの2作目『EP #2』がめでたくも2025年リプレス。本作は、2016年のデビュー作『EP #1』と対をなすように構成された作品で、ダウンビートの枠を越えて、アンビエント、アブストラクトなソウル、DIYフォークやニューエイジ的要素をも取り込み、独自の引き算の美学で練り上げられた楽曲群が並ぶ。シンプルに削ぎ落とされた音像が漂い、呼吸し、夢と現実の境界を漂うような世界観を築き上げており、ハイライトのひとつ「Roast Ghost (Swimming Thru The Pillars Mix)」は、808の脈動と深くうねるベース、そしてConradの声がろうそくの灯のように揺れながら9分間を染め上げる陶酔的なトラック。HTRKの Nigel Lee-Yang を迎えた「Whip」ではギターの旋律が陰影を加え、終盤の「Portal」では、しなやかなベースと鍵盤、コンガ、そしてJack Doepelのサックスが加わり、The Necks や Bohren & der Club of Gore を想起させる広大なパノラマを描き出す。全体を通して、冷ややかなシンセの揺らぎや、光沢を放つ音の粒、神秘的なリズムが組み合わさり、どこでもない場所で鳴っているような、超現実的で映像的なサウンドを形作っている。『EP #1』と並んでCS + Kremeの美学を決定づけた作品であり、メランコリックな美しさをたたえた現代クラシックとして、長くリスナーに愛されている一枚。
Zenker Brothersが主宰するモダン・ディープテクノ・レーベル〈Ilian Tape〉主要アーティストの一人であるイタリアのプロデューサー Andrea Cipolla による『Living Room』。アンビエント、ダブ・テクノ、ブロークンビートを軸に、空間性やテクスチャー、リズムを緻密に探求した作品となっており、ダブ由来の低音の重みときめ細やかなリズムの揺らぎを基盤にしながら、瞑想的なシンセ、内省的で余白を感じさせるサウンド・デザインを重ね合わせ、非4つ打ちのIDM的なリズムを展開。ビートは硬質でミニマルながらも、残響やエフェクトが深く施され、空間的な広がりが強調されており、穏やかでアンビエント寄りの曲から、ベースラインが前景化したトラック、さらに IDM 的なリズムの複雑さを前面に押し出す楽曲へと緩やかに移り変わっていく。静と動のバランスが巧みに組まれ、とりわけ、空間的なリバーブに包まれるシンセ・テクスチャーと、ダブ処理されたベース/ドラムの絡みは、成熟した味わい深い音響を生み出している。これまでのベース・ヘヴィなプロダクションから一歩距離を取り、より内面的で空間的な方向へと深化した本作は、ヘッドフォンでじっくりと聴きたくなる、リスナーを深く静かな世界へと誘う、聴き応えのある傑作。
ロシアのサンクトペテルブルクを拠点に活動するアンビエント・シンセシスト X.Y.R. と、S A Dのメンバー Vlad Dobrovolski によるコラボレーション・プロジェクトRadxのデビュー作『Reverse Acceleration of Dragons』が〈12th Isle〉から登場。両者が共有するのは、80〜90年代のヴィンテージ・シンセサイザーへの愛着、アンビエントや家具の音楽への親和性、そしてドラゴンをモチーフにした幻想的なイメージ。アルバムは、シンセ、ペダル、サンプラーを自在に組み合わせて構築され、荘厳な空気を湛える「Heavenly Shepherd of Silence」、揺らぐ空気に漂うような「Ovgo’s Etheric Mind」、熱帯雨林の湿度を思わせる「Liminal Space」など、多彩なサウンドスケープを展開。X.Y.R.のメディテーティヴなアンビエント感覚と、Vladの実験的かつ詩的な音作りが交差し、お互いの魅力を補完し合うような作品となっている。冷たい空気感、広大な空間を感じさせるリバーブや、ミニマルで内省的な構成などロシア的な雰囲気、アンビエント的で幻想的な世界観と、機材への深い愛着と音響探求の姿勢が混ざり合った奥深い魅力を感じられる一枚。
Laura Lippie、Kim Khan、Dr Winzoらを中心とした可変的なコレクティヴ、Troubadoursの三年間のセッションを凝縮した作品『Everything Is Being Recorded All The Time』。リヨン、アベクール、ベルリン、デンパサールといった土地での自由奔放なジャムから生まれた断片を再構築したもので、トラディショナルな楽器と最新のテクノロジーを掛け合わせ、ねじれたファンク、崩れかけたヒップホップ、幻覚的なポストパンクを横断するサウンドは、恍惚と不安が同居した奇妙な高揚感を漂わせる。Cibo MattoやVoice Actorを思わせるウィスパーラップ、歪んだフルートやサズの即興演奏、ドローンやノイズを伴う儀式的な展開など、多彩な要素が雑然としながらも有機的に繋がり合い、まるで記憶の断片が音として浮かび上がるような、現実感覚を曖昧にするような音響を生み出している。フィールドレコーディングや断続的なサンプルの挿入も相まって、都市のざわめき、遠くの祭礼、誰かの独り言といった音の断片に導かれながら、音の迷宮を彷徨うような一枚。

スコットランドのプロデューサー Lord Of The Isles によるディープ・テクノとアンビエントの間を漂うような、幻想的で奥行きのある電子音楽作品『Signals Aligned』。アルバムの核心には歪みを通した発見というコンセプトがあり、真実は誤りや錯覚によって覆い隠されているように、音もまた歪みやノイズを介して本質がちらりと現れる構造になっている。霧のように広がるシンセや揺らめくノイズ、深くうねるベースとダブ的なリズム、ときどき現れる力強い4つ打ち、ノイズや歪みをアクセントにしたざらっとした質感が重なり合い、静けさと高揚感を行き来するサウンドスケープを描き出しており、アンビエント的に没入できるトラックから、しっかりとダンスフロアに向けたビートまで、クラブでも自宅でも楽しめる多層的な仕上がりになっている。神秘的でありながらも心地よい推進力をもった本作は、Lord Of The Isles が築いてきた個人的かつ探求的なサウンド世界をさらに深化させた一枚となっている。

〈DRAG CITY〉〈EMOTIONAL RESCUE〉〈PALTO FLATS〉などの再発名門がその自主音源復刻に取り組んできたMARK IVES & CLIVE IVESからなる英デュオWoo。フォーク~ポストパンク~室内楽~ジャズ~ニューエイジ、あらゆる音楽性を含みつつも、その形容をうっすらと消し去ってしまう彼らの人知れず奏でられたオブスキュア宅録音楽の新たな未発表作品集が<Music to Watch Seeds Grow By>よりデジタルに先駆けてフィイジカル・リリース!クラリネット、ギター、パーカッション、エレクトロニック・エレメントによる心地よい音色が組み合わされた本作は、音楽愛好家だけではなく、庭師にとっても完璧なサウンドトラックとしてデザインされているという通り、予測不可能な有機的な流れを達成し、なおかつ調和を感じさせる、まるで植物のような安らかな感触!音楽の手触りや有機的な体験を高めるために、兄弟が選んだスイートピーの種が挿入される。「驚いたことに、スイートピーは秋に植えれば春に花を咲かせるんだ」。

人気作『風物詩』や『In A Landscape』といった実験的テクノの大傑作でも知られるベルリン拠点のサウンド・アーティスト、Sa Paの最新12インチ作品が新鋭レーベル〈Short Span〉から登場!この人の特徴である幻想的で重厚な音響が4つの新たな方向へと展開。サブベースと濁ったアトモスフィアが絡み合う8分間のビートレス・トリップ"Captigon"、グリッドレスなドラムパターンと断片的なヴォーカルサンプルが交錯する抽象的なリズムトラック"So Simple"、13分に及ぶミニマル・テクノのグルーヴに熱処理されたベースラインが絡む"Boredom Memory (Extended Memory)"(サブウーファーでの再生が推奨!)など、全体を通して、ダブ・テクノ、アンビエント、実験音楽の要素が融合し、内省的で深遠な音世界を構築した秀逸タイトル!

