Electronic / Experimental
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現在も高い人気を誇るファラオ・サンダースなどに代表されるスピリチュアル・ジャズの原点で あるジャズ界の巨人、ジョン・コルトレーンの妻にして自ら奏でるピアノ、ハープを駆使した数々の名作を残すアリス・コルトレーン。若いクラブ・ミュージック・ファンにはフライング・ロータスの叔母としても知られる彼女の6枚目のソロアルバムであり、72年に〈Impulse!〉から発表された傑作『World Galaxy』がアナログ再発!71年11月にニューヨークで録音された作品。言わずとしれたアリス・コルトレーン作品として、極めて前衛的な要素が際立った、メロウで美しい作品。シンフォニックな側面も鮮やかで美しく、ドラマティックに楽曲を駆動させる、名盤と呼ぶに相応しい一枚です。
アンビエント/コスミッシェ・ロック金字塔!電子音楽の歴史を変えたと言っても過言ではない、テクノの生みの親であり、ドイツが誇る名クラウトロック・バンドKraftwerkの73年リリース3rdアルバム『Ralf & Florian』が『Kraftwerk 2』に続き、<ENDLESS HAPPINESS>より再発!よく知られるKrafewerkのイメージとは少し違って、テクノ以前の電子音楽やフリー・ジャズの影響を受けたような、コズミックで有機的、そしてどこか自己探究をするような瞑想的・内省的な雰囲気を感じさせる一枚。新しいものが生まれる直前の純粋な上澄みのようなタイムレスな名盤!!
アンビエント/コスミッシェ・ロック金字塔!電子音楽の歴史を変えたと言っても過言ではない、テクノの生みの親であり、ドイツが誇る名クラウトロック・バンドKraftwerkが1972年1月にリリースした初期傑作にして、2ndスタジオ・アルバム『Kraftwerk 2』のアナログ再発盤。
1960年代に数々のジャズ・バンドを率い、チェット・ベイカー、ボビー・ジャスパー、ルネ・トーマス、バディ・コレット、コンテ・カンドリ、ジャック・ペルツァーなど錚々たる顔ぶれと仕事をしたイタリア人ピアニスト兼作曲家、Amedeo TommasiがRCAの伝説的な 「Original Cast 」シリーズの一枚としてJarrell名義で制作した1974年作『Industria 2000』が、ミラノを拠点としてイタリアの過去の影に分け入り、2020年にリリースされた驚異的なエンニオ・モリコーネとブルーノ・ニコライのボックス・セットや、ピエロ・ウミリアーニの作品に特化した取り組みから、伝説的なクランプスのカタログの垂涎のアルバムの数々までを次々とリリースする〈Dialogo〉より初となるヴァイナル・リイシュー!無名でハイクオリティな音楽の宝庫であるイタリア・ライブラリー・ミュージックの中でも最も先鋭的で最高の実験的作品である本作は、野性的でアヴァンギャルドなエレクトロニクスとシンセサウンドの純粋で輝かしい抽象性が、ジョン・カーペンターのシンセを取り入れたサウンドトラックや、インダストリアル・ミュージックやノイズのイディオムを予感させると共に、全体に垣間見えるポップさが絶妙で、イタリアン・ライブラリー・ミュージックの素晴らしさを紹介する完璧な入門盤となると同時に、ファンにとっては最大級の聖杯と言える一枚!限定300枚。リマスター済。
実験音楽史における重要な一作であるリチャード・マックスフィールドの1969年作『Electronic Music』が〈PAROLE〉よりリイシュー!フルクサスに参加し、ラ・モンテ・ヤングやデヴィッド・チューダーらと深く関わっていた1960年代初頭に制作された電子音楽/ミュージック・コンクレート作品を収録しており、「Pastoral Symphony」は連続的な電子音によるサウンドスケープで、当時としては革新的な試み。「Bacchanale」では、ジャズや韓国民謡、スポークン・ワード、テリー・ジェニングスのサックスといった異種素材をコラージュ的にミックス。「Piano Concert for David Tudor」は、ピアノの内部奏法に加えてアンプリファイした金属音などが交錯し、アンダーグラウンドな緊張感を持っている。そして「Amazing Grace」では、異なるスピードのテープループを重ねることで、のちのスティーヴ・ライヒやテリー・ライリーを先取りしたようなミニマル的手法を見せている。60年代の電子音楽の可能性を大きく広げ、ミニマリズムや現代音楽の源流にも連なるこの作品は、今なお刺激的な響きを持っている。アナログ盤でこそ際立つヴィンテージ機材や手作業的コラージュの質感がたまりませんね!
1974年、名門〈Canopo〉レーベルからひっそりとリリースされたPaolo Ferraraの『Sound』が、〈Sounds From The Screen〉より初の正規リマスター再発。全編にわたってグルーヴあふれるパーカッションとキレのいいブラス、ファズの効いたギター、浮遊感あるエレピといった映画的で緊張感のあるサウンドスケープを展開。Ferraraらしい実験性とセンスの良さが、ライブラリー音源の枠を超えてアルバム作品としての完成度を保っている。今なお現役で通用するような生々しいファンク感覚と、ジャンルを横断するアレンジ力は驚異的で、レアグルーヴ、ジャズファンク、サイケデリック、イージーリスニング、電子音楽の間を縫う、まさに70年代イタリア音楽の粋が詰まった一枚。ライブラリー、サントラ好きはもちろん、現行のレアグルーヴやレフトフィールド・クラブ・ミュージックに惹かれるアピールする、真にエヴァーグリーンな一枚。

カナリア諸島のギタリスト、作曲家、人類学者のポール・ペリムによる初のソロ作『Itara』。彼は、地元の実験音楽シーンで重要な存在として活動し、2010年代にはフリージャズとサイケを合わせたカタルーニャの集団 The Transistor Arkestra の一員として2作を発表。2022年には、タラゴナで現代ギターフェス GUITARRACO を立ち上げ、Joseba Irazoki、Buck Curran、Raphael Roginski らと共演している。民族音楽学や音楽教育のバックグラウンドを持ち、アコースティックの素朴な響きとエレクトリックの広がりを自在に行き来する作風で、60年代末のフォークや現代のフィンガースタイル、ドローン、サウンド・コラージュ、サイケデリアなどの要素を溶かし込み、独自の音世界を築いてきた。本作も、アシッド・フォークの幻覚的な浮遊感、抽象化されたブルース、変異した東方ジャズ、夢の中のようなアンビエント、そして自由奔放な即興演奏までを、独特の指弾きギターを核にして実験的アコースティック&エレクトリック作品として織り上げている。



Guido ZenによるプロジェクトAbul Mogardによる『Quiet Pieces』が自身のレーベル〈Soft Echoes〉よりリリース!本作では、未完成の過去作のアーカイブ音源と、彼の叔父が所有していたクラシックやオペラの78回転レコードからの音源を融合させ、記憶と時間の狭間に漂うような夢幻的サウンドスケープを描き出している。不協和音から徐々に光が差し込むような構成で、過去と現在、個人的な記憶と外部の記録が交錯する情緒的な音世界。Lawrence English、The Caretaker、William Basinskiなどがお好きな方にもアピールする内容!

オブスキュアな電子音楽を発信し続ける名レーベルUnseen Worldより渾身の発掘音源。Morton Subotnickに学び、中京大学にて教授を務めるアメリカ人作曲家、サンプリング~カットアップ・コラージュの名手Carl Stoneの初期音源集が登場。本作は、70-80年代からの6つの未発表曲と、92年にNew Albionより発表された作品「Mom’s」より抜粋の”Shing Kee" の7曲による構成。矢野顕子が歌うシューベルトの”菩提樹”をサンプリングした"Shing Kee”(1986)は持続音に対する大いなるアンビエンスの美意識が感じられ、Seth GrahamやKara-Lis Coverdaleもビックリ仰天の時代性を超越した立体電子音響、“Shibucho”(1984)や“Dong Il Jang”(1982)もサンプリングの手法にカットアップが試みられた意欲作。マスタリングは我らがRashad Beckerが担当。溶解する現代建築の如く異形のサウンドスケープを遺憾なく発揮したアヴァンギャルド・エレクトロニクス大作。今聴いても全く古びる感触がありません。DJのネタからニューエイジ~アンビエント・ドローン好きの方まで幅広くお薦めです。ゲートフォールド仕様&ブックレット&DLコード限定のトラックも付属。

なんとプロデューサーはBeatrice Dillon!Total Freedom、Lotic、Rezzettらの祝福を受けた『Adjust EP』でソロ・デビューを果たしたノルウェーのサックス奏者であり、ButtechnoやLaurel Haloともコラボレーションしている第四世界アンビエントジャズ影響下の注目の作家、Bendik Giskeが〈Smalltown Supersound〉より23年度最新セルフ・タイトル・アルバムをアナログ・リリース。ノルウェーのグラミー賞にも2度ノミネートされるなど各方面から高い評価を得る昨今要注意の人物!メロディズムのレイヤーを取り除くことで、パターンとリズムに焦点を当て、彼の魅惑的なサウンドの異なる次元を引き出したプリミティヴな第四世界ジャズ・アルバムに仕上がっています。

2025年リプレス!シーンの枠組みを越えて多大なリスペクトを浴びてきた我らがジム・オルークの2020年名作が待望のリプレス。石橋英子(ピアノ)、波多野敦子(ヴァイオリン、ヴィオラ)、Eivind Lonning(トランペット)を迎えたアンサンブル編成となっており、自身の若き頃と、名声を得たのちという30年もの時を超えた、2度に渡るGRMへの訪問からインスパイアを得た壮大な一作。散文的なインプロヴィゼーションと、徹底したミニマリズムを土台に、フィールド・レコーディング素材やエレクトロニックなテクスチャーの構築美の妙を見せつけながら、果てしなく予測不可能なゾーンへと突入した35分13秒。驚異的なバランスで抑えられ、整えられた音場ですが、このような静寂のなかに在っても決して内に秘めた熱を失うことがありません。
ダイナミック・レンジが広範であるため、リスナーは適宜ボリュームを調整する必要があるとのこと。これは絶対にお見逃し無く!!

キャリア中最も広がりのある、楽しくて寛容なアルバム。ボン・イヴェールの痕跡は常にメインストリームを越えて広がる。米国のインディ・ミュージック・シーンを代表するフォーク・ロック・バンド、Bon Iverが2019年に大名門〈Jagjaguwar〉から発表した4枚目のアルバム『i,i』が待望のリプレス!Moses SumneyやBruce Hornsby、Wye OakのJenn Wasner、Brooklyn Youth Chorusまで幅広いゲストを迎え、その探究心を最大限に発揮したアートポップの一大金字塔的アルバム。

(数量限定/日本語帯付き/解説書封入)1990年から1994年の間に制作され楽曲をまとめ、1995年にリリースされた移籍後2枚目となるアルバム。初期のアンビエントやIDM、ハードコア・テクノを踏襲しながら、アシッドやノイズ、“ドリルンベース”とも形容される破綻したビートを搭載するなどエイフェックス・ツイン二面性や多様性を網羅する一枚。強烈なインダストリアル・ダウンテンポが炸裂したシングル「Ventolin」や、「Xtal」と並べて語られる名曲「Alberto Balsalm」を含む全12曲を収録。180g重量盤。
〈Unseen Worlds〉やKara-Lis Coverdale、Visible Cloaks、Joseph Shabasonから第四世界/ニューエイジ/アンビエント系リスナーにもレコメンドしたい一枚です!星野源、突然段ボール、Ogre You Asshole、坂本慎太郎、Jim O'Rourkeなどなど、もはやアンダーグラウンド/コンテンポラリーな音楽の枠を超え、名だたるアーティストをサポートしてきた日本が誇る名SSWこと石橋英子。アメリカの刑事/法廷ドラマ『ロー&オーダー』のキャラクターであるJack McCoy(演じたのは俳優Sam Waterston)へと捧げる最新アルバムが、オーレン・アンバーチ主将率いる豪州の実験/前衛音楽の聖地こと〈Black Truffle〉から登場!!!!!! ミュージック・コンクレートのテクニックから〈ECM〉を感じさせるコンテンポラリーかつ静謐なジャズの美学、滋養豊かなシンセサイザーのレイヤー、そして、ポップスから得たヒントまでもが彼女の自宅スタジオで混ぜ合わされた没入度MAXの天上なモダン・クラシカル・アンビエント/インプロヴィゼーション作!ジム・オルーク氏がミックスを担当。


ピンク・フロイド、KLFへの至高のアンサー…
ジ・オーブのキャリア史上最もアンビエントな傑作!
キャリア通算16作目となる2016年の名作が、2025年リプレス。
オーストラリア出身の名パーカッショニストWill Guthrieによって2019年に結成。フランスのナントを拠点に活動する極めて実験的な打楽器グループであり、ヨーロッパ各地のツアーを通じて高い評価を得ているEnsemble Nist-Nahによるセカンドアルバム『Spilla』が〈Black Truffle〉から登場!欧州版ガムラン・アンサンブルを意図したものではなく、ジャワのガムランの楽器と様々な他の打楽器を組み合わせて、東南アジア各地の音楽からフリージャズ、現代のヒップホップまで、あらゆるものから影響を受けた独自の音楽を演奏するハイブリッドなパーカッション・アンサンブル。本作では、ガムラン、ドラムキット、木/金属製の打楽器、撥弦楽器に捧げられたエキサイティングな48分間の音楽を収録し、彼らが志向してきた独自の音楽性がさらに深化したものとなっています。
まさにDeathprod meets Tod Dockstader!大人気ディープ・テクノ・ユニット、Primal Codeの1/2としても知られるイタリア人エレクトロニック・ミュージック・プロデューサー、Davide Perroneによるプロジェクト”Pianeti Sintetici”(「合成惑星」) が、現代のダブ・テクノ/アンビエントの頂点に佇む聖地〈Astral Industries〉から『Space Opera』と題したアルバムをアナログ・リリース。音を通して語られる未来の合成世界の創造をテーマとした2部構成の作品となった本作は、果てのない宇宙探査の旅の様子を物語る、銀河間の雰囲気を織り込んだ壮大な音のタペストリー的な内容のスペース/ダーク・アンビエント盤に仕上げられています。
〈Kompakt〉創設者であり、GasやMike Inkでの活動でも知られるドイツのケルンを拠点とする伝説的な電子音楽家Wolfgang Voigtが2010年から続けてきた、ドイツ語で「再魔術化」を意味する、一連の抽象的で実験的なアンビエント/ドローン・シリーズ、Rückverzauberungの最新作。〈Astral Industries〉からリリースされた本作は、厚いドローンの層と低域のうねりが交錯し、崩れかけたトンネルを進むような圧迫感と没入感を生み出している。調性は常に揺らぎ、不協和音や歪みが美しさと緊張感を際立たせ、層状に配置された脈打つ低周波がリスナーの身体感覚を直接揺さぶる。心地よさを超えて知覚そのものを試すような強度を備えた、Voigt流のアンビエント/ドローン美学の到達点ともいえる作品。
イタリアのサウンドアーティストMarco Shuttleが、〈Astral Industries〉から新作『Sonidos y Modulaciones de la Selva』をリリース。アマゾン熱帯雨林の壮大な美しさと、その破壊が進む現実を音で表現した本作は、コロンビアのTupana Arü Ü自然保護区で録音されたフィールドレコーディングをもとに制作。ほとんど印象派的な筆致ともいえる最小限の音で豊かな音響空間を生み出し、自然と電子音が融合する独特なサウンドスケープを構築している。音が生き物のように変化し、混沌の中に隠された意識や生命のつながりが浮かび上がる。単なる音の記録を超えた“音の民族誌”とも言える本作を通じて、Marco Shuttleはアマゾンの圧倒的な美しさとその危機に対するメッセージを届けている。奇しくも同じイタリアの作家であるWalter Maioli, Fred Gales, Pit Piccinelliらによる『Amazonia 6891』を思い出さずにはおれない、Marco Shuttleが描くアマゾンの音の世界という趣きの一枚。なお、アマゾンの森林破壊や先住民の権利問題にも触れ、本作の収益の一部は環境保護団体Amazon Watchに寄付される。
