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Avant-Garde / Contemporary

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Marcel Duchamp - The Entire Musical Work Of Marcel Duchamp (LP)
Marcel Duchamp - The Entire Musical Work Of Marcel Duchamp (LP)Song Cycle Records
¥2,156
RoedeliusやFenneszの作品も手掛けるロンドンのSong Cycleより重量級の再発案件登場です。オリジナルは$200越え。コンセプチュアル・アートやオプ・アートなど、現代美術の先駆けとも見做される作品を手がけた、ニューヨーク・ダダの中心的人物であり、20世紀の美術に最も影響を与えた作家の一人、Marcel Duchampが1913年に構想・作曲した楽曲群をPetr KotikとJulius Eastmanもその一員であったS.E.M Ensembleが演奏したという歴史的大作。怪異を伝えるコンクレート状の物音へと変貌を遂げたスタインウェイのピアノが奏でる76年録音のB2もこの世のものとは思えない非音楽的情緒を響かせています。この録音状態も相まって大変素晴らしい世界観。これはMorton FeldmanからJohn Cageファンにも是非。ライナーノーツ付属の重量盤。限定500部
Moondog - Snaketime Series (LP)
Moondog - Snaketime Series (LP)Moondog Records
¥1,895
1956年にPrestigeからリリースされていた1stアルバム。路上や鳥の鳴き声のフィールド音、パーカッションや弦楽器の演奏、妻スズコの声等50年代にして前衛的かつ誰よりもオリジナリティのある演奏を繰り広げています。どういった音楽が下地としてあったのか見当もつきませんが、人間の奥底から生まれてくる生命力と創造力に満ちた素晴らしい演奏。ジャケットはオリジナルを再現。
Daphne Oram - Oramics (2CD)
Daphne Oram - Oramics (2CD)Paradigm Discs
¥3,456
〈Modern Love〉傘下の〈Young Americans〉からアナログ再発も為された傑作!「Oramics」という作曲用システムのパイオニアとしても知られる、英国の女流電子音楽家、DAPHNE ORAM(1925-2003)。その作品を大量収録したアンソロジー的2CD!見た目からは硬派な正統派電子音楽を想像させますが、それとは裏腹にフリーキーでサイケデリックな音源が大量収録されている超高内容。レイモンド・スコットのような温和でかわいらしい作品から不穏なドローンとゴングが響き続けるディープな作品まで、幅広く電子音楽の可能性を網羅した素晴らしい内容。全ての電子音楽リスナーにお薦めしたい一枚!
Lisa Lerkenfeldt - A Liquor Of Daisies (CS)Lisa Lerkenfeldt - A Liquor Of Daisies (CS)
Lisa Lerkenfeldt - A Liquor Of Daisies (CS)Shelter Press
¥1,678
版元でも在庫少。お見逃しなく。〈Vienna Press〉や〈Aught Void〉といった通好みのドローン/アンビエント系のレーベルからも秀逸な作品を繰り出してきた豪州・メルボルン拠点の女性作家であり、ノイズ・デュオ”Perfume”の一員としても活動していたLisa Lerkenfeldtによる現在マーケットプレイスでは高騰している2020年のカセット作品が最終リプレス。パンデミック以後、「孤立の到来を告げる3台のピアノのための音楽」とのことで、オブスキュアなヒスノイズの霧の中を清廉で静謐なピアノの調べがエンドレスにループし続ける、時間というフィールドを通して展開されるファンタジーともいうべき傑作アルバム。Kassian Troyerの手により〈Dubplates & Mastering〉でのマスタリング。限定100部。
Sahba Sizdahkhani - Ganj (CS)
Sahba Sizdahkhani - Ganj (CS)Cassauna
¥1,674
1960年代のスピリチュアルなフリー・ジャズとペルシャ古典音楽から多大な影響を受けているというイラン人作曲家/パーカッショニストであり、LaraajiやPeter Brötzmann、Henry Kaiserを始めとした面々とも共演しているSahba Sizdahkhani。12歳のときに初めてジョン・コルトレーン・カルテットを聴いて「ハッとする瞬間」が訪れたことをきっかけにジャズのドラム・セットとクラシックのスネア・ドラムの勉強を始めたという同氏。年月が経つにつれ、ジャズと即興演奏への情熱は自身のルーツであるペルシャ古典音楽の道へと開かれ、やがてイランのサントゥール奏者Faraz Minooeiに正式に師事。バークリー音楽大学でジャズ演奏を、メリーランド大学で美術史と考古学を修めています。本作は、テリー・ライリー、ラ・モンテ・ヤング、初期のマイルス・デイビスといったミニマリスト作曲家へのオマージュが込められた作品で、まるで「シャルルマーニュ・パレスタイン meets オリエンタル」な風情抜群の極上のサントゥール演奏が堪能できます!
Atsuko Hatano - Cells #5 (CS)
Atsuko Hatano - Cells #5 (CS)Cassauna
¥1,674
大絶賛の『ドライブ・マイ・カー』でもサウンドトラックを担当した石橋英子、山本達久、icchieら豪華ゲスト・ミュージシャンが参加。World's End Girlfriend、折坂悠太、yumbo、Kid Fresinoまで引っ張りだこの弦楽奏者、波多野敦子の最新アルバムのカセット・ヴァージョンが登場。版元は〈Important Records〉傘下のカセット部門〈Cassauna〉。3年の歳月をかけて完成した作品で、前作『Cells #2』の続編となるオーケストラ作品。マスタリングはジム・オルーク氏が担当。
SPK - Zamia Lehmanni: Songs Of Byzantine Flowers (LP+DL)
SPK - Zamia Lehmanni: Songs Of Byzantine Flowers (LP+DL)Cold Spring Records
¥3,979
1986年に自身らの運営したインダストリアル・シーンの老舗〈Side Effects〉よりSPKがリリースした最終作であり、初期のインダストリアル/ノイズとの狭間で、後に映画サントラ作家としての地位を獲得していくこととなるGraeme Revellにとっては初の本格的なソロ・プロジェクトにも当たる一枚が〈Cold Spring〉より復刻。89年に公開映画『Dead Calm』のサウンドトラックに起用され、〈Australian Film Institute〉からは賞も受賞している伝説的な楽曲の”In Flagrante Delicto”やトライバル・アンビエント/空想民俗音楽としてリバイバル・ニューエイジ解釈にも耐えうる”Palms Crossed In Sorrow”といった名曲の数々を収録。92年に発売されたCD版以降入手困難になっていましたが、リマスタリング仕様で久々のアナログ・フォーマットで登場。Revellのお墨付きで、Abby Helasdottirによる新規アートワークを起用。180G重量盤仕様。
Timothy Leary - Turn On, Tune In, Drop Out (CD)
Timothy Leary - Turn On, Tune In, Drop Out (CD)ESP-DISK
¥2,118
精神を研ぎ澄まし、世界と調和し、固定概念より脱却し真の自己を発見せよ。「意識拡大の自由」を掲げ、LSD等の幻覚剤の使用による意識革命〜普及活動に生涯を捧げた教祖、作家、ハーバード大学教授を務めた心理学者でありサイケデリック革命の高僧と呼ばれ、ジョン・レノンやスティーブ・ジョブズにも多大な影響を与えたTimothy Leary(1920-1996)の1966年作。既存の体制に服従する生き方を否定し、意識、思想、個人の自由をその行動により促し、カウンターカルチャーのアイコン的存在であった稀有な人物による名盤。
David Rosenboom - Brainwave Music = 脳波の音楽 (2LP)David Rosenboom - Brainwave Music = 脳波の音楽 (2LP)
David Rosenboom - Brainwave Music = 脳波の音楽 (2LP)Black Truffle
¥3,697

廃盤最終入荷です、お見逃しなく!バイオフィードバック音楽の金字塔、David Rosenboomが1975年に発表した実験音楽史における一大金字塔「Brainwave Music」(脳波の音楽)がなんと拡張版2LPとなって史上初となるヴァイナル・リイシュー!EM RecordsからのCD再発盤も廃盤となっていた中嬉しい復刻案件。4人の演奏者が自分の体に電極とモニター装置を取り付け、ここから脳波、体温、皮膚の反応についての情報を受け取り、分析し、Rosenboomが操作する複雑な周波数分割器とフィルターのセットへと供給され、壮大な電子ラーガを繰り広げる18分越えの大曲”Portable Gold And Philosophers' Stones”、「チリでの干ばつ」についての3つの異なるバリエーションのテキストが異なるスタイルの異なる声で読まれ、それぞれをベータ、アルファ、シータの脳波バンドに関連付け、不穏なピアノ伴奏とともに、3つの絶えず変化するボーカル録音がソリストのそれぞれの脳波バンドの相対的な優位性によって制御される音声コラージュ作品”Chilean Drought”、アルファ脳波生成と反復的な運動課題の実行との間の関連についての研究に基づく最初期の作品であり、両手で非常に速く、絶え間なく繰り返されるパターンを演奏、彼の脳波をモニターすることによって制御される2つのフィルターがピアノの音を処理し、平均のアルファ波の振幅が増加するにつれて徐々に周波数を上げる”Piano Etude I (Alpha)“など、度肝を抜く歴史的楽曲の数々!すっごい気持ちいいです!40分超にも渡る同時期の追加ライブ音源(77年)を収録。David Rosenboom自身の手によりオリジナル・アナログ・マスター音源からマスタリング。Rashad BeckerによってDubplates & Masteringにてヴァイナル・カット。Lasse Marhaugによるゲートフォールド・スリーヴ・デザイン。貴重写真/作曲家自身による新規ノートも付属。ジャンル問わず音楽好きなら未体験ではいられない一枚です。* 入荷時よりスリーブ左上角にダメージございます、予めご了承くださいませ。

Iannis Xenakis - GRM Works 1957-1962 (LP+DL)
Iannis Xenakis - GRM Works 1957-1962 (LP+DL)Recollection GRM
¥2,824
建築、音楽、数学。INA-GRM作品群を再発していくシリーズRecollection GRMより、制御不能の大量の音を建築と数学的方法論により制御し、たとえようもない強度を持った音楽へ変容させたギリシャ系フランス人の歴史的現代音楽作曲家Iannis Xenakis(1922-2001)が登場。

ブリュッセル万国博覧会(1958年)でフィリップス館を建設。そのフィリップス館にてエドガー・ヴァレーズの大作電子音楽「ポエム・エレクトロニーク」と共に、400個のスピーカーを用いて演奏された'Concret PH'も収録。数学を音楽に取り入れた非常に難解で理解不能な域から弾き出される、このチリチリとしたキシミ感、絶対他では味わえません。その他Pierre Schaefferへ捧げられた、カオティックなコンクレート'Bohor'等々、まるで目の前に全てが完全な建造物を眺めているかの音像の数々。
Company - 1983 (2LP)
Company - 1983 (2LP)Honest Jon's Records
¥3,598
[Incus]復刻シリーズが大好調、またまた早くも重要音源が登場! Jamie Muir、Evan Parker、Hugh Davies、John Corbett、Peter Brötzmannら豪華ゲスト参加!! フリー・インプロヴィゼーションの伝道師、Derek Baileyによって60年代後半に設立された英国が誇る即興音楽集団"COMPANY"。1983年に開催された"Company Week"にて録音された幻の未発表音源が[Honest Jon's]からリリース!! [Incus]復刻・未発表音源シリーズも最早恒例となってきてはいるものの、未だに零れるのは感嘆の溜息ばかり.... 膨大なアイデアとエネルギーが飛び交いながらも決して混沌には陥らず、むしろ淡々と、予定調和のごとく整然とした音場を組み上げる円熟味溢れるパフォーマンスを披露。"Company"の同志として、互いを完全にリスペクトし合った上で生まれる、集団即興の頂とも言うべきサウンドに感服です。
Pauline Oliveros, Stuart Dempster, Panaiotis - Deep Listening (CD)
Pauline Oliveros, Stuart Dempster, Panaiotis - Deep Listening (CD)Important Records
¥1,978
帰還不能の深度です...!! 米女性実験音楽家重鎮であり先駆者、Pauline Oliverosが89年に発表した金字塔「Deep Listening」の30周年を祝し、電子/実験音楽の一大聖地[Important Records]より、同作とDeep Listening Band名義での91年作から抜粋された音源をコンパイル!! 89年に現代音楽の名所[New Albion]から発表した人気作「Deep Listening」と、Deep Listening Band名義で同レーベルに残した「The Ready Made Boomerang」からセレクトされた音源が収録した拡張再発盤。静謐な音場のなかで異次元を生み出すアコーディオン・ドローン、自身のヴォイスで響き渡らせる漆黒のマントラ、文句無しに深く厳かな世界がここに。演者とエンジニアによる回想録John Cageによるテキストが付属。一生ものお探しの方如何でしょう?
Pan Daijing - Jade (White Vinyl LP)
Pan Daijing - Jade (White Vinyl LP)Pan
¥2,690
これは全エクスペリメンタル好きに大推薦の一枚!衝撃のデビュー作から早4年、ドイツ・ベルリンを拠点に活動する中国人女性サウンド・アーティスト、Pan Daijingによる2NDアルバムがその牙城こと名門〈PAN〉からアナログ・リリース。ここにて、Ramleh、M.B.の時代から脈々と継承されてきたインダストリアル/ドローンと地下ノイズの美学、カタルシスを感じさせる不吉なパフォーマンスが渾然一体に。不安と孤独、終末感が全面に漂う圧巻のポスト・インダストリアル傑作!Puce Mary~LINGUA IGNOTA、Pharmakonといったエクストリームな女性作家が好きな方にも。
Piero Umiliani - Atmospheres (LP)Piero Umiliani - Atmospheres (LP)
Piero Umiliani - Atmospheres (LP)Musica Per Immagini
¥3,597
内容激エグで、50年は早い音に感じます・・・映画音楽作品のリイシューが相次ぎ、再絶賛ブームの流れが来ていたことで数年ほど前より読み直しの進んだイタリアの作曲家、Piero Umiliani (Black Sweatが再発した怪盤M. Zallaもこの人!)。1975年に限定出版していたアルバム『Atmospheres』が19年に創設されたイタリアの新鋭レーベル〈Musica Per Immagini〉から復刻!これまた70年代後半の作品とはとても思えない、あまりにも異次元かつ霊能なエクスペリメンタル・ミュージック!深遠なるコスミッシェ・ムジーク(宇宙音楽)の美学から、冥界、「あちら」側なモンド・サウンド〜第四世界ジャズまでもがパッケージされた、もはや異星人な世界観が炸裂した知られざる金字塔的大傑作!!オリジナル・テープからのリマスタリング仕様。
Yoshi Wada - The Appointed Cloud (CD)
Yoshi Wada - The Appointed Cloud (CD)Em Records
¥2,530
本作『ジ・アポインテッド・クラウド』は、大規模なサウンド・インスタレーションとして1987年に展開されたもので、ヨシ・ワダの代表的な作品として位置付けられているにもかかわらず、彼のこうした活動は、日本にはまったく伝えられてこなかった。
ここに収録されているのは、パイプオルガン風の楽器、巨大な金属板やジャンク素材が組み合わされた大規模な自作楽器が、コンピュータの制御で振動したり叩かれたりするインスタレーションに加え、様々なアーティストが参加した、作品展示のオープニングを告げるライブ演奏である。これは一般公開されたインスタレーションとは大きく異なる内容で、当時、本演奏を体験した招待客によってのみ語り継がれ、半ば伝説化していた1987年11月8日の一度限りのパフォーマンスなのである。
ヨシ・ワダをはじめとする即興演奏畑のアーティストによるバグパイプ、あのマース・カニングハム・ダンスカンパニーの公演でデヴィッド・チュードアらと共演してきたパーカッショニスト、マイケル・パグリース、そしてコンピュータのプログラムを制作したのは、同じ時期にラモンテ・ヤングの演奏でも電子音のアシストをしたデヴィッド・レイナ。
Annea Lockwood - Becoming Air / Into the Vanishing Point (LP)
Annea Lockwood - Becoming Air / Into the Vanishing Point (LP)Black Truffle
¥3,385
現代の本邦屈指の大名門〈EM Records〉がかつて取り上げた至上の傑作『Glass World Of Anna Lockwood』でもおなじみのAnna Lockwoodの最新タイトルが到着!AMMや灰野敬二、Charlemagne Palestineといった前衛のレジェンドたちの重要作品を数多く手がけてきた、豪州拠点にして、Oren Ambarchi主宰の名レーベル〈Black Truffle〉より、ロンドンの王立音楽大学で電子音楽を学んだニュージーランド出身の女性実験音楽作家、Annea Lockwoodによるニュー・アルバムが登場です!2編の重要なインストゥルメンタル作品を収めた作品となっており、Mary HalvorsonやElliott Sharpなどとの共演も知られる米国の名ジャズ・トランペット奏者Nate Wooleyと、NYCの前衛的なカルテットYarn/Wireがそれぞれ参加。演者全員によるライナーノーツと豪華フォトを掲載したデラックス・ゲートフォールド・スリーヴ仕様。
Niels Lyhne Løkkegaard - Saturations (LP)
Niels Lyhne Løkkegaard - Saturations (LP)Important Records
¥2,843
Jacob Kirkegaardとのコラボレーションでも知られるベテラン作家!自身の運営する〈Hiatus〉や米国実験系名門の〈Important Records〉からも作品を発表してきたデンマーク人作曲家/サウンド・アーティスト/サックス奏者であり、同国の音楽学校である〈Rytmisk Musikkonservatorium, Copenhagen〉こと〈RMC〉で学んだNiels Lyhne Løkkegaardによる最新アルバムが〈Important〉から到着。コペンハーゲンにて16年の11月8日にAlbert Raft、Jeppe Højgaard、Karen Duelund Guastavinoらを始めとした大人数のクラリネット/バスクラリネット奏者を迎えて録音された作品で、その作曲と指揮は自身によるもの。得体の知れない怪奇や不吉があちら側から手招きする、虚脱的&グロテスクなモダン・クラシカル/ドローン・ノイズ作!
Karlheinz Stockhausen - Kontakte (CD)
Karlheinz Stockhausen - Kontakte (CD)Wergo
¥1,965
電子音と生の楽器音の接触、そして'今'という瞬間の接触。

「コンタクテ」とは、'接触'のこと。電子音と生身の奏者(楽器音)の接触であり、そしてシュトックハウゼンのいう'瞬間形式'のそれぞれの瞬間の接触など、様々な意味を含んでいます。
'瞬間形式'について、シュトックハウゼンは、1961年1月12日ケルン西ドイツ放送の深夜音楽番組で次のように述べています;「近年、ドラマチックなフィナーレをもつ形式からは程遠い音楽が多く作曲されている。こうした作品には、クライマックスもその予兆もなく、さらに作品全体が発展していく段階もまったくない。むしろいきなり激しく盛り上がり、作品の最後まで'ピーク'を維持しようとしている。常に最大か最小であり、聴き手はどのように曲が進むかを予測することもできない。あるパッセージの一部という瞬間ではなく、一定の持続の一部分でもない。'今'への集中が、時という水平の概念を打ち破る縦線を作り、無時間的なものへと我々を導いている・・・」
様々な方向から飛び出してくる、ブーブーガーガーいう音や、暗騒音、打楽器、ピアノの音などに耳を傾けるうちに、聴き手は、無情に流れる時間が支配するこの世界から解き放たれ、とても濃密で不思議な音楽体験をするのです。
なお、「コンタクテ」は電子音のみの版と電子楽器、ピアノ、パーカッションのための版の2種類ありますが、ここでは2トラックとも後者の版によっています。
Giusto Pio - Motore Immobile (LP)
Giusto Pio - Motore Immobile (LP)Soave
¥3,144
同じくFranco BattiatoプロデュースによるFrancesco Messina「Prati Bagnati Del Monte Analogo」とは対となるミニマル傑作!イタリア・トリノの放送オーケストラであるRAI国立交響楽団でもヴァイオリニストとして活躍した名演奏家のGiusto Pio。イタリアの前衛音楽を掘り起こす注目レーベル、〈Soave〉よりイタリアのミニマリスト・ムーブメントの象徴的ドキュメントが登場です。David TudorやJohn Cageといった現代音楽からイタリアン・プロッグまで、一時代を築き上げた大名門〈Cramps〉より発表されていた78年作品。持続する単音をベースとしたドローン・ミニマルに、時折絡みつく幽玄なヴァイオリンやクラシカル・ピアノが華を添えながら、神秘的で味わい深い音空間を大いに生み出した大傑作。復刻版ライナーノーツ/貴重写真がインナースリーヴに掲載。限定400部。
Ragnar Grippe - Symphonic Songs (2LP+DL)
Ragnar Grippe - Symphonic Songs (2LP+DL)Dais Records
¥3,595

限定300部クリア・ヴァイナル仕様。Chee Shimizu氏の名著「Obscure Sound」の”Avant-Garde”枠にも掲載!Terry RileyやSun Ra、Steve Reichの作品をも擁する音楽遺産級のミニマル宝庫Shandarからの名作「Sand」(一昨年の再発盤は弊店でも大ヒットしました!)でも知られ、あのジムオルーク氏もラジオで紹介していたスウェーデンの電子音楽家、Ragnar Grippeの未発表作品がDaisから2LPで登場です!新たにBuchlaシンセを用い1981年に製作された作品で、SUSAN BUIRGEによる前衛劇場作品の「Ci-Déla」で用いられました。Ascetic House創設者でありミュージシャンのJ.S. Aureliusによるアートワーク。シンセサイザーの名機で描く大宇宙への憧憬と妄想!オリヴィエ・メシアンの「トゥーランガリラ交響曲」の世界観とも通じる、アウトサイダーなジャーマン・エレクトロニクス。自由な音世界はまさに孤高のものです。Ragnar Grippe自身によるライナーノーツが付属。

Save 31%
HENRY COW - Leg End (LP)
HENRY COW - Leg End (LP)RER VINYL
¥2,180 ¥3,175
トレードマークとなった靴下ジャケな大名作!! Fred FrithとTim Hodgkinsonが仕掛けた名エクスペリメンタル・ロック・バンド、Henry Cowの73年1stアルバム!! 本拠地[ReR]からの再発盤が本年度遂にリプレス!! "Rock In Opposition"へと連なる偉大なる命脈。Soft MachineとFrank Zappaといった先駆者たちからの絶大な影響を底流に、類を見ないほど緻密に練り上げたアヴァン・ロック。仰々しいアレンジは一切なく、フリーフォームな即興演奏の妙が一糸乱れず炸裂。間違いなくカンタベリー・シーン最高峰の一枚。未体験の方は是非!
J.P.A. Falzone & Morgan Evans-Weiler - Chordioid (2CD)
J.P.A. Falzone & Morgan Evans-Weiler - Chordioid (2CD)Another Timbre
¥2,597
ヴァインデルヴァイザー楽派の名アンサンブルである”Ordinary Affects”にて16年から共に活動してきたJ.P.A. FalzoneとMorgan Evans-Weiler。それぞれが個別に作曲した長編を収録した2枚組CDが名所〈Another Timbre〉からリリース!19年1月にコネチカット州ミドルタウンのリベラル・アーツ系大学のウェズリアン大学の記念礼拝堂にて、ヴァンデルヴァイザー周りの作品のエンジニアリング、そして、Alan SondheimやJosé Jamesとの共作も知られるLuke Damroschによって録音された一作。虚空のなかで淡々とアイソレーションを加速させる弦楽ドローン・ミニマルなMorgan Evans-Weiler側、哀愁が匂うピアノとヴァイオリン、ヴィブラフォンによる点描的なサウンドが枯淡とした美しさを放ったJ.P.A. Falzone側と、ともに音数は抑えながら、日本的な侘び寂びの風趣さえも感じさせる、大変エニグマティックな室内楽作品。途轍もなく素晴らしいです!
Melaine Dalibert - Anastassis Philippakopoulos: piano works (CD)
Melaine Dalibert - Anastassis Philippakopoulos: piano works (CD)elsewhere
¥2,079
大推薦!Erstwhile RecordsやGravity Waveの運営にも携わるYuko Zamaが始動した要注目のコンテンポラリー系レーベル、elsewhereからは、フランスのピアニスト/作曲家のMelaine Dalibertによる最新アルバムが登場!ヴァンデルヴァイザー学派でも知られるフランス出身のギリシャ人作曲家Anastassis Philippakopoulosによる12編のコンポジション(2005年から2018年に作曲)をMelaine Dalibertがピアノ演奏。2019年7月24日にフランス北西部のイルエビレーヌ県のコミューン「サン=モガン」で録音されたパフォーマンスを収録。ミニマリズムと現代的なロマン主義、禅の内省的な深さをユニークにブレンドし、陰影へと包まれながら、点描的に織り上げる静謐なピアノの響きとシンプルながらも感動的なメロディ。広大で深遠、そして、物語的かつ詩的に描かれたその世界観は素晴らしいの一言です。Taku Unamiによるミックス&マスタリング。Michael Pisaro作品でも知られるDenis Sorokinによるアートワーク。Edition WandelweiserやAnother Timbre作品が好きな人にもオススメの一作!
Yoshi Wada - Singing In Unison (CD)
Yoshi Wada - Singing In Unison (CD)Em Records
¥2,530

ヨシワダの初期から全盛期を概観した4 作品を送り出して完結と思ったら、出てきました秘蔵録音!題名からわかるように、2、3人で同じ音程を歌うという簡潔な作品で、知らずに聴けば、どっかのお寺のお経そのまんま!なんじゃ~こりゃ~!と思ったが、実はワダの作品履歴上で重要な位置にある。

  作曲された1978 年が、ラモンテ・ヤングの共同体にいて直接的影響を受けた74 年の「アースホルン・・・」と、後に初リリースとなる81 年の単独作「ラメント・・・」の中間の時期であることを考えれば、この作品がミッシング・リンクであった可能性がある。おそらく彼は、パンディト・プラ ン・ナートの北インド伝統歌唱法をラモンテと一緒に学びながらも、やがて「一本の線によって厳格に統率される」ラモンテの思想から離れ、より即興性の高い ソロ歌唱の「ラメント・・・」に行き着いた。この「シンギング・・・」は、そういう独自の表現を模索していた過渡期に生まれた実験のひとつだったのだ。

それにしても、この果てしなく続く不安定に揺れ動く微分音のトーンは、洗練とは対極にあるキモチ悪さ!これを1 時間聴くのは、愛を持っていても自虐に違いない。しかし、長くつきあえば拷問が快楽に変わるのは世の条理。そこに秘儀が隠されている!短縮版CD で快感を覚え、どっぷり浸りたいと願うM な方には、完全版3LP をオススメする。なんと当時2 日連続で行われた同じプログラムすべてを収録した、最強拷問アイテムなのだ!(井部 治/ OMEGA POINT)

+ 1978 年、NY のザ・キッチン・センターでの録音
+ 96khz/24bit 高音質リマスター
+ ヨシ・ワダ自身による解説(装丁画もヨシワダ)
+ 日本語・英語両掲載 

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