Ambient / Minimal / Drone
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〈Spazio Disponibile〉〈 Editions Mego〉〈light-years〉等からのリリースでも知られる作曲家Grand RiverことAimée Portioliによるマルチチャンネルのインスタレーションやライブ・パフォーマンスとして発表されたこともある作品『Tuning the wind』が〈Umor-Rex〉より36分のステレオ版LPとして登場!Portioliは、ピッチを調整した風の録音を重ね、その録音された風の音にチューニングされたシンセサイザーと融合させることで、荘厳で包み込むようなサウンドスケープを作り上げた。文字通り「風を調律する」本作では、自然と音楽がシームレスに融合しており、一陣の風と楽器から生み出された音との境界は消え去る。風を題材にして、風とともに、人間の芸術性と自然のシンフォニーがひとつになる瞬間を探求するような作品。マスタリングはRafael Anton Irisarriが担当。

ノルウェーはオスロの現代アートと音楽のアンダーグラウンドで重要な役割を果たすアーティストであるエスペン・フリベリとジェニー・ベルガー・ミーレによる多分野にわたるアート・デュオ、Flutter Ridderのセルフ・タイトルのデビュー・アルバムが名門〈Students Of Decay〉より登場!ノルウェー南東部の海岸沿いの町フヴィステンにある古い木造教会に引きこもり、サージ・モジュラー・システムと教会のパイプオルガン、そして酔わせるようなアコースティック・リバーブというパレットを使い、放射状のドローンを作り出した本作は、ゴージャスで、静かに心を揺さぶるサウンドで、それが作られた環境を映し出すような、古代の献身的な魔法のよう。空気の振動の流れが感じられるような感触と、温かみのあるパイプオルガンとエレクトロニクスの融合が秀逸。カリ・マローンのファンにもお薦め。

Nicola Rattiとの名プロジェクトことBellowsの一員としても活動、自身のレーベル〈Schoolmap〉と〈Fringes Recordings〉からのリリースを通じてドローンマスター= Eliane Radigueの再評価にも貢献した重要人物であり、名門〈Senufo Editions〉のオーナーとしても知られるミラノ出身の名実験作家Giuseppe Ielasi。自身も〈12k〉や〈Shelter Press〉〈Entr'acte〉など各地の名門から作品を送り出してきたほか、マスタリング技師としても現代の電子音響に不可欠の人物である同氏が自身の〈Senufo Editions〉から2013年にCDオンリーで発表した傑作アルバム『Rhetorical Islands』が、Jan Jelinek主宰の〈Faitiche〉より2024年度初アナログ化。2011年にパリの〈l’Audible Festival〉のためにJérôme Noetingerに依頼された無題の作品のために制作されたオリジナル素材を収録。〈Entr'acte〉からリリースされた『15cds』テープからいくつかのサウンドが抜粋された電子音響の破格の傑作!Kassian Troyerによるカッティング仕様。限定300部。

坂本龍一のリミックスを手がけ、FKA Twigsのアルバムにも参加、更には日本のグラフィック・アーティストYOSHIROTTENのインスタレーションにも参加するNYC拠点の電子音楽家、Motion Grashicsが鬼の右腕での活躍でも知られるマルチ奏者の小林うてなとコラボ12"をリリース!
本EPはDip in the Poolや清水靖晃といった日本のアンビエント/ニュー・エイジ・ポップからの影響を消化し、現代的なテクスチャーでまとめあげられた作品となっている。
ジョー・ウィリアムズと小林うてなは、一度も同じ空間で作業することなく大陸をまたぐコラボレーション『Glossolalia』を完成させた。EPには、ポートランドのアンビエント/ニューエイジ・デュオ、ヴィジブル・クロークスや、日本のエレクトロニック・ミュージック・シーンの宝、KUNIYUKI TAKAHASHIによるリミックスも収録される。
軽やかなグルーヴ、繊細なメロディ、アコースティックな要素...じっくりと腰を据えたディープ・リスニング的な趣向と心地良く耳障りの良いポップネスを兼ね備えた、大推薦盤!
モーショングラフィックスとのコラボレーションは、私の人生の中で最も不思議で神秘的な体験になりました - 小林うてな

エリック・サティ、クロード・ドビュッシーなどの西洋音楽のエッセンスとエチオピア教会音楽の悠久の歴史が物語る神聖美が邂逅し、アフリカの約束の大地の上にて魂の脈打つ鼓動と瞑想の響きが混ざり合った孤高の音楽家Emahoy Tsege Mariam Gebruが、1972年にプライベート・プレスしていたアルバム全曲に、未発表のピアノ録音2曲を加えた『Church of Kidane Mehret』が〈Mississippi Records〉よりカセットで登場!!!エルサレム中の教会で録音された本作は、エチオピア正教の音楽典礼と直接関わっており、今回初めて、エマホイの最も感動的なピアノ作品とともに、ハルモニウムと重厚でドローンを伴ったパイプオルガンを聴くことができる。祈りに満ちたピアノが古代のままの教会の石壁に反響するような先行公開された「Ave Maria」やエチオピア正教会の典礼の自由詩を一音一音ピアノで解釈したような啓示的な作品である「Essay on Mahlet」、ハルモニウムによる「Spring Ode - Meskerem」、ヨーロッパ音楽への理解と、エチオピアの宗教音楽への生涯にわたる献身が融合したような2つのオルガン演奏など、彼女が「エチオピアの教会音楽」と呼んだものに対するユニークなヴィジョンの探求が記録されている。ポスト・クラシカルやアンビエントの文脈からも共感を集める、密やかなスピリチュアリティはなにものにも代えがたい魅力に溢れている。メタリックシルバーの箔押しによるオールドスクールなチップオン・ジャケットと、学者でピアニストのThomas Fengによる詳細なライナーノーツが掲載された12ページのブックレットが付属。
オルガニストのEllen ArkbroとHampus Lindwall、そして視覚芸術家Hanne Lippardによる『How do I know if my cat likes me?』がニューヨークを拠点とする〈Blank Forms Editions〉から登場!!本作は現代のデジタル化された日常をテーマにした、実験的でユーモア溢れるミニマリズムの作品で、コンセプチュアル・ポエトリー的に、同じフレーズやメロディーが繰り返されることで、言語の機能が徐々に美的な可能性に変化していく様子が描かれている。アルバムを通して、無駄に繰り返すことが生み出す奇妙な美しさに触れ、言葉がただの機能を超えてアートとして輝きを放つ瞬間に出会える。日常の小さな摩擦や無意味なやりとりから、意外なまでに深い感動が湧き上がってくる『How do I know if my cat likes me?』は、現代社会のありふれた風景を音楽で表現し、同時にその裏側に隠れた乾いたユーモアや冷徹さ、そしてちょっとした美しさを感じ取ることができる、ユニークな作品!

流通元完売、最終入荷です。クラシック、即興演奏、電子音楽、アンビエントなど様々なジャンルを横断するカナダ出身の実験音楽家、作曲家、サウンドアーティストKara-Lis Coverdaleの新作『From Where You Came』が、ノルウェー・オスロを拠点とする〈Smalltown Supersound〉より登場!本作は19世紀の標題音楽や1970年代のジャズ、即興演奏など、さまざまな音楽的伝統が取り入れられており、過去と現代、クラシックと実験的な要素が調和している。また、生楽器(弦楽器、木管楽器、金管楽器)とモジュラーシンセサイザーやソフトウェアを使った電子音が織り交ぜられ、即興的な演奏が色濃く反映されている。作曲技法や構成楽器から見て非常に多層的で広範囲にわたる内容を持ち、実験的で抽象的であるが、同時に本作は感情に満ちており、特に喪失感や解放感といった感情を見つめる霊的な旅とも言える内容となっている。アルバム全体を通して、電子音とアコースティック楽器(チェロやトロンボーン)が交錯し、抽象的でありながらも感情に深く訴えかけるサウンドスケープが展開されている。聴く者にとっては深く個人的な意味を持つものとして感じられる一枚。

BonoboやBat For Lashes、Mica Leviを始め、数々のビッグネームと共演している英国のチェリストであり作曲家、Lucy Railtonによるソロ・チェロ作品として初のリリースとなる40分の作品『Blue Veil』がStephen O'Malley主宰の〈Ideologic Organ〉よりリリース!!パリのサン・テスプリ教会で録音された本作は、8つの楽章からなり、レイルトンが長年関心を寄せてきた微分音と和声の知覚を探求している。レイルトンが遊び心たっぷりに「シング・アロング・ミュージック」と呼ぶ、「一緒に聴く」という能動的なリスニング・モードで、チェロの中で持続し、最後にはレイルトンの一瞬の存在に溶け込んでいくような、心と音との即時的な出会いのための空間を開くような内容。キャサリン・ラムやエレン・アークブロの音楽、マリアンヌ・アマッハーやモートン・フェルドマンなどの作品の解釈の実践に影響を受けながら生まれた作品。プロデュースにKali Malone & Stephen O’Malleyという布陣も最強です。


〈Shelter Press〉を主宰する、フランスの現行地下シーン最大のアイコンと言っても過言ではない重要人物にして、昨年の〈Portraits GRM〉からのRichard ChartierとのスプリットLPも秀逸だった鬼才Félicia Atkinsonによる24年度最新アルバム『Space As An Instrument(楽器としての宇宙)』。自身の囁き声を交えた、哀愁と追憶のモダン・クラシカル秀逸作品!ピアノを主軸に置いた本作では、抑制された反復的な旋律を通じて語られる直線的な物語が、音楽の端々にある電子音や、発音される子音のかすかな響きと絡み合い、孤高の響きを生んでいます。


ピアノの Nick Smart、サックスの Jordan Smart、ドラム&タブラの Jesse Barrett からなる英国のトリオMammal Handsのセカンド・アルバム『Floa』が〈Gondwana Records〉より登場!本作はジャズ、フォーク、エレクトロニカを融合させた催眠的なサウンドで注目を集め、Bonobo や Gilles Peterson、Jamie Cullum といったアーティストからも支持されている彼らのバンドとしての成熟と進化を感じさせる作品で、スーフィー音楽やアフリカのトランス音楽、アイルランドや東欧の民謡、さらにスティーヴ・ライヒやフィリップ・グラス、現代のエレクトロニカにまで影響を受け、シンプルながら繊細な反復とリズムループを駆使した楽曲を展開している。レコーディングはマンチェスターの 80 Hertz Studios にて行われ、プロデュースは Gondwana Records 主宰の Matthew Halsall。Gondwana Orchestra のストリングスも参加し、より豊かな音響を獲得している。室内学的な桃源郷現代ジャズサウンドが堪能できる一枚!
イタリアの作曲家フィリッポ・トレッカによる1979年のレア盤『Aquarium Sounds』が〈Sonor Music Editions〉により初の正規再発!オリジナルはプロモーション用のみで流通した作品で、TV番組『Così Per Gioco』と『Acquario』に提供された音源を中心に構成されている。若き日のチッチョリーナ(イロナ・スターラー)のボーカルをフィーチャーした「Elena Tip」も収録されている。トレッカのほか、アキッレ・オリーヴァ(ベース)、アレッサンドロ・アレッサンドローニ Jr.(キーボード)、ジャンカルロ・デ・マッテイス(ギター)、マルコ・パリージ(ドラム)といった実力派が集まり、アコースティック楽器と初期シンセを駆使して、プログレ・ポップとライブラリー音楽が交差する独自の世界観を作り上げた。長年コレクター垂涎だった本作が、イタリア音楽遺産のひとつとしてついに発掘。お見逃しなく!
これぞ、追悼と再生の音響彫刻!故Mike Huckabyが遺したモジュラー・サウンドスケープを、cv313ことStephen Hitchellが深遠なダブ・エレクトロニクスとして再構築した作品が限定プレス。Mike Huckabyが愛用していたWaldorf Waveシンセサイザーに捧げられたトリビュート作品。ディープ・テクノの核心を静かに照らし出すような時間感覚と質感が息づいており、重力から解き放たれたような空間構築、漂うアナログの残響が美しいです!
〈Sonoris〉や〈Room40〉〈Erstwhile Records〉などからの作品でも高い人気を誇るフランス出身の電子音響作家eRikmが、〈Kora〉から放つ最新作。自宅録音によるアコースティック素材、重層的なベース、内面から漏れるような声。それらが私的で緩やかな時間感覚のなかに溶け合い、静かなる祈りの音響空間を形成していく様子が大変美しい傑作アンビエント盤!憧憬、満足、そして名づけえぬ「Soft Wish」を音にした淡く深いひととき。抽象と親密さの間を漂う特別な一枚です。

サイケデリック・バンドGNODのメンバーでありシンガーソングライターのMarlene Ribeiroと、初期ダブステップの発展に貢献、現在はその卓越した音像をさらにトライバル/シャーマニックに研ぎ澄ます鬼才、ShackletonがコラボレーションしたLight-Space Modulatorによるデビュー作『The Rising Wave』が、英国・ロンドンの現行レフトフィールド/エクスペリメンタル・シーンにおける最大級の名所〈AD 93〉よりリリース!Shackletonの深く質感のあるプロダクションと、複雑で繊細に配置されたパーカッションとシームレスに絡み合うMarlene Ribeiroの天国的で幽玄な歌声が素晴らしく、至福のサイケデリック・サウンドスケープの中、ヒプノティックな歌のような呪文のような声に導かれて、トロピカルな浄化の儀式へと誘われる。きらめく宝石のようなアルバム。

エチオピアの伝説的な作曲家エマホイ・ツェゲ・マリアム・ゲブルの作品を、初めてピアノと弦楽アンサンブルで演奏した『Emahoy Tsege Mariam Gebru
played by Maya Dunietz & String Ensemble, Live in Paris』が〈LATENCY〉より登場!本作は、彼女の「ピアノだけでなく、もっと広い解釈で自分の音楽が演奏されてほしい」という願いを叶えるかたちで実現したもので、企画を主導したのは、エマホイと親交のあったイスラエルの音楽家マヤ・ドゥニエッツ。2005年にロンドンのレコード店で『Éthiopiques』シリーズの一枚を偶然手に取り、興味を持ったことがきっかけで、彼女と指揮者イラン・ヴォルコフはエマホイを探し出し、エルサレムの修道院で対面。その後エマホイ本人から、何百もの楽譜を託され、世界に広めてほしいと頼まれるようになる。このプロジェクトは、楽譜集の出版(2013年)や国際的な演奏活動として広がり、エマホイが生前に語った「自分の曲をオーケストラで聴いてみたい」という夢も受け継がれる。今回のアルバムはその夢の延長線上にあり、2024年4月、パリのブルス・ド・コメルスで行われた2公演の追悼コンサートで録音された。元々エマホイの音楽は、静かでミニマル、それでいて感情の深みを湛えた独特の響きを持っているが、今回のアレンジではより広がりのある音の空間として再構築されている。あくまでエマホイの音楽の核心──孤独、信仰、そして遠い記憶のような郷愁──を崩さないように細心の注意が払われており、沈黙や余白を大切にした祈りや瞑想に似た時間感覚をそのままに保った静かな再解釈。彼女の音楽に新たな光を当てながらも、決して眩しすぎず、ただそこにそっと在るような響きが素晴らしい。

デンマークの作曲家MK VelsorfとAase Nielsenによる、ハリウッドの小劇場「New Theater Hollywood」のオープニング・ガラのために作られたインストゥルメンタル作品集『Opening Night』が登場。本作はエレキギター、エレピ、バックトラックを用いたミニマルな楽曲群で、ドレスリハーサルや来場者の到着時、スピーチの合間など、実際の舞台上バルコニーでライブ録音されたもの。音楽はミニマルかつグルーヴィーで、ギターの反復フレーズやドラム/シンセのループを軸に、陽光を浴びた夢、環境への不安、終わらない期待感といった感覚を呼び起こす。エリック・サティの家具の音楽やアーサー・ラッセルの儚さ、退廃的ムードにも通じるものがあり、意識に溶け込むような軽やかさと、妙な引力を併せ持ち、日常の空虚さや快楽的な解離感、奇妙な反復の中にリスナーを誘う作品。ピアノにはLaurel Haloがゲスト参加。

クラシックの世界的大名門〈Deutsche Grammophon〉にも在籍するポーランド出身のピアニストHania Raniによる最新アルバム『Ghosts』が英国の現代ジャズの聖地〈Gondwana Records〉よりリリース。ドキュメンタリー映画『On Giacometti』のサウンドトラックを手がけたスイスの山中にある古いサナトリウムでの短い滞在からインスピレーションを得て制作された作品。Patrick WatsonやÓlafur Arnalds、Duncan Bellamy (Portico Quartet)といった豪華面々が参加した作品であり、Kate BushやNils Frahmを彷彿とさせるスペクタルな内容のアンビエント・ポップ/モダン・クラシカル傑作!
DeepchordことRod Modell & Stephen Hitchellからなる大人気ダブ・テクノ/アンビエント・ユニットcv313。2014年にリリースした名作『Beyond Starlit Sky』の新規リマスタリング仕様の10周年記念再発盤が〈Echospace〉からアナログ・リリース。ベルリンのMvOやErnestus、デトロイトのInfinitiへの愛に溢れた卓越的ダブ・ハウス作品!

80年代からのキャリアを持ち、DJ Peacockの名でもDJとして活躍し、長年ベルリンのナイトライフの安息の地であった伝説の〈O Tannenbaum〉バー&クラブと、最近オープンした2つ目の〈O Tannenbaum〉である 〈Schankwirtschafft O Tannenbaum〉の周辺で異彩を放つプロデューサーのPieter Kockの新作がSacha Mambo主宰のフランス・リヨン拠点のカルト・レーベル〈Macadam Mambo〉からリリース!ダウンテンポで煙が立ち込めるような密林的なトライバルパーカッションに変幻自在のブレイクビーツ、Pieter Kockは独自の世界を持っており、間違いなく現在最も興味深いエレクトロニック・ミュージシャンの一人!
